家の近くのむし探検 ハムシほか
家の近くのむし探検 第311弾
最近はこの夏に行った「自然展」やらの反省会が続いていて、なかなか写真を撮りに行ったり、整理したりする暇がありません。とりあえず、8月16日に家の近くの公園に行ったときの写真整理をすることにしました。
この日はこんなハムシがいました。体長は2.9mm。この間、ハムシの検索をしたばかりだったので、もう一度、やってみようと思って採集しました。昨日、顕微鏡で眺めてみたのですが、翅の両横にこんな黄色の帯があるにも関わらず、先日調べた翅全体が黒いハムシとすべての箇所が全く同じ構造をしています。詳細はまた、次回にでもアップしますが、とりあえず、特徴のある頭部だけ載せます。
ほとんど寸分の違いもないくらい、この間のハムシと似ています。特徴的なのは複眼の上に深い溝があって、この溝で、頭頂が半島のように分離されています。先日は怪しげながら、ハムシ科のPagria属だろうと推測したのですが、たぶん、大丈夫そうです。
「原色日本甲虫図鑑IV」には日本産Pagria属としてsignata(ヒメキバネサルハムシ)だけが載っているのですが、今坂正一氏のホームページには、「日本産Pagria (キバネサルハムシ属)について-付.東南アジア産数種の記録-」という記事が載っていました。これはもともと佐賀の昆虫(44, 253 (2008))に出された論文のようで、内容は、Moseyko(2005)の書いた論文では日本にPagria属3種を産するとあったのですが、調べてみたらもう一種いて、、計4種いたというものです。検索表も載っているのですが、どうもよく分からないので、原論文を探してみたのですが、佐賀の昆虫もMoseykoの書いた論文も共に手に入らないため、現在はここでストップしています。(追記2017/08/20:佐賀の昆虫 44, 253 (2008)はこちらからpdfが直接ダウンロードできます)(追記2017/10/06:これはCleoporus属のサクラサルハムシでした。詳細はこちらをご覧ください)
後はいつもの連中です。アシナガバエは5-7月にかけてたくさん見かけたのですが、この時期になるとぐっと減ってしまいました。この個体ではM1+2脈が途中でちょっと曲がって後は、R4+5に平行に翅縁に達していますが、このような翅脈を持つのはざっと見ても7属ほどいたので、どうしようもありません。やはり採集して、属の検索をしないと駄目ですね。
これはイエバエかなぁ。
後は羽アリ。
ツツジグンバイは動き回るので、ピントの合ったのはこんな写真しかありませんでした。
最後はネコハエトリ。最近はこのハエトリがツツジの葉に山のようにいます。
残りは蛾なのですが、やたらヒメシャクが多くて、何とも名前の調べようがなくて困っています。もう少し後に出すことにします。
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