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廊下のむし探検 蛾

廊下のむし探検 第932弾

7月28日のマンションの廊下で見つけた虫の続きです。この日は蛾が結構いました。



まずはアゲハモドキがいました。ちょっと小型であることを除けばジャコウアゲハそっくりですね。なぜ、もう少し大きくならなったのでしょうね。そうしたら、確実に間違えそうです。



コブガの仲間です。この仲間にも似た種が多くて困ってしまいます。ぱっと見ではヨシノコブガかなと思ったのですが、「標準図鑑」の図版を見ていくと、スミコブガにも似ている感じです。でも、スミコブガは♂触角の櫛歯が長いとのことで、この写真では少しだけ触角が見えていますが、それほど長いとは思われません。次に図版ではそれほど似ている感じはしないのですが、解説を読むとシロフチビコブガとよく似ていて、外見での区別は極めて困難だそうです。しかも、分布域が重なっているというので厄介です。外見上はヨシノコブガの方が前縁の黒褐色紋がはっきりしていて、中室内の黒点がはっきりしないとのことで、何となくヨシノコブガでよいのかなと思ったのですが、はっきりはしません。



次はこれ。コケガの仲間ですが、あまり特徴がありません。それでも、よく見ると、前翅前縁中央に暗点があります。それで、本来は3点の暗点が並ぶホシホソバの点が薄くなった個体かなと思ったのですが、違っているかもしれません。



これはスカシコケガ。死んでいるみたいですね。



これはウスグロセニジモンアツバ。以前、何か調べたことがあるなと思って、前のブログを見てみると名前の由来を調べていました。このときははっきりとは分からなかったのですが、腹部背面に虹色に光る点が並ぶので、「背虹紋」というのが起源なのかなというところまででした。



また、アオシャクです。ちょっとため息が出ますね。後翅の尾が割に出ています。翅の模様は、以前、作った翅の模様比較の図で比べてみました。結果はウスキヒメアオシャクになったのですが、どうでしょうね。この比較の図、著作権の関係ではっきりした図がブログには載せられないのですが、作っておくと案外便利です。というのは、図鑑では小さな蛾は小さな写真でしか載っていないので、横線の曲がり方などが大変見ずらいからです。できたら、標本の写真の方が見やすいので、今度、暇ができたら、手元の標本で作ってみます。この時は同定が合っているかどうかが問題になりますが・・・。



これはウスオビトガリメイガかな。



何となく雰囲気が違うのですが、こんな斜めの横線を持つのは限られているので、やはりアオアツバかなぁ。



これはトビギンボシシャチホコ。背面から撮ると、いつもと違ったように写りますね。



最後は、以前教えていただいたヤネホソバの幼虫です。「原色日本蛾類幼虫図鑑」によると、「屋根や板塀などの苔に大発生することがあり、触れると刺されるが、余り痒みはなく発疹してピリピリ痛むという。」だそうです。要注意!

雑談)明日から、地域のコミュニティーの施設を借りて、この周辺の自然を題材にした4人展を行います。毎年、一人でやっていたのですが、だんだん題材がなくなってくるし、準備も大変なので、今年は公園でよく一緒になる方などを加えた4人ですることになりました。私以外の3人のうち、お一人は慣れておられるようですが、残りの二人は初めてなので、先日来、私の家に来て写真の印刷やら、パネルづくりやら、まるで、子供の時の夏休みの工作を一緒に作っているようにわいわいがやがややって準備しました。昨日は入り口に立てる看板の材料を買いに百円ショップやコーナンをうろうろして・・・。なんだか高校時分に文化祭で夜遅くまで残った時を思い出しました。仲間と一緒に準備すると楽しいですね。
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