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家の近くのむし探検 カメムシ目

家の近くのむし探検 第297弾

7月24日に家の近くの公園へ行ったときに見た虫の続きです。公園に行くと、いつも、何か注目する虫が出てきます。この日はイトカメムシがそれでした。それで、イトカメムシばかりを撮っていました。





例によってイトカメムシの幼虫です。翅が一部出かかっているので、5齢あたりかなと思います。





で、なぜかいつもハチが犠牲になっています。捕まえようとしているところも見たいのですが、いつもこんな状態です。



これは脱皮殻。脱皮殻もあちこちで見ました。





こちらは翅が伸びているので、成虫みたいです。成虫は色がやや茶色っぽくなります。



こちらは翅が伸びているのですが、色は緑色です。脱皮直後なのかなぁ。イトカメムシだけを見ていても飽きませんね。



こちらはホシハラビロヘリカメムシ。ハラビロヘリカメムシとの違いは以前にも書いたのですが、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の検索表によると、ハラビロは「触角第1節が短く、複眼を含む頭部の幅より短い」とあります。一方、ホシハラビロは、「触角第1節が長く、複眼を含む頭部の幅より長い」という仲間に入ります。そのほか、ハラビロヘリカメムシは触角第2、3節が扁平な三角形状になっているために、写真では太く写ることが多いのですが、これはそうでもありません。というところから、ホシハラビロヘリカメムシにしました。



カスミカメは毎回苦労するのですが、これは以前にも見たことがありました。その時はズアカシダカスミカメにしています。絵合わせで決めているのですが、毎回調べてこの種になっているので、たぶん、大丈夫でしょう。



これもカメムシ目です。アオバハゴロモ。公園に行く途中の道で見ました。幼虫は綿毛で覆われているので、周りが白いのはそのせいなのかな。



腹部末端付近から長い線のようなものが飛び出しています。幼虫は図鑑がないので調べようがなく、仕方なく、ネットの画像検索をしてみました。グンバイウンカ科のミドリグンバイウンカとしているサイトがいくつか見つかりました。ただ、この種は九大の昆虫学データベースにも、「原色昆虫大図鑑III」にも載っていません。「ウンカ・ヨコバイ・キジラミ類図鑑」には成虫の標本が載っていました。「生態:平地~山地の樹上で見られる。国内分布:本州、四国、九州・・・」とのことです。学名はKallitaxila sinica (Walker, 1851)だそうです。

九大の昆虫学データベースにグンバイウンカ科は次の15種記録されていました。Cixiopsis(1), Mesepora(4), Kallitaxila(5), Catullia(1), Trypetimorpha(2), Ossoides(1), Ommatissus(1)で、カッコ内は種数です。ヨコバイなどの幼虫はよく見るのですが、幼虫の情報は極めて少なく、いつも困ってしまいます。今回は調べてみると、次の論文が見つかりました。

C.-T. Yang and W.-B. Yeh, "Nymphs of Fulgoroidea (Homoptera: Auchenorrhyncha) with Descriptions of two New Species and Notes on Adults of Dictyopharidae", 中華昆蟲特刊第八號 (1994). (ここからダウンロードできます)

台湾昆虫学会の特別号みたいですが、ビワハゴロモ上科の幼虫121種を扱ったなかなかの力作です。この中に、Kallitaxila sinicaも載っているのですが、残念ながら詳細はこの前に出された本の中にあるみたいで、それはダウンロードできませんでした。したがって、よくは分からないのですが、グンバイウンカ科の特徴を読んでみました。腹部末端の線状の構造が気になったので、腹部について見てみると、この科では腹部は9節だそうです。それで、さっきの写真から腹部の節を数えてみました。



見かけ上は8節なのですが、最後の9節は小さく隠れているみたいです。このうち、7節と8節にワックスを出す穴(wax-pore)が並んでいるそうです。第7節の両側には30個以下がplate上に分布し、あるいは、1-6個が曲線状に並んでいて、第8節には20個以下、あるいは、2-6個が曲線状に並ぶとのことです。写真がはっきりしないのでよく分かりませんが、7節からは1本、8節からは2-3本ほど見られます。これが手掛かりになるかもしれません。もっとも、台湾産については科、属、種の検索表も載っているので、採集したら何とかなるかもしれません。ただし、5齢幼虫が対象とのことで、この個体が何齢かよく分かりません。それでもう少し文献を探してみました。

M. J. Fletcher, "The External Morphology of Kallitambinia australis Muir (Homoptera: Tropiduchidae)", J. Aust. ent. Soc. 20, 157 (1981). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)

この論文では、属は違うのですが、同じグンバイウンカ科の幼虫の齢について書かれていました。絵があるので、分かりやすいのですが、以前、カメムシ科の幼虫の齢についてまとめたときと似ている感じなので勝手に解釈すると、前翅包(写真の黒矢印)がはっきり見えているのが3齢以上です。さらに、前翅包が後翅包を覆いかぶさるようになっているのが5齢でした。それで、この写真の個体は3齢か4齢かという感じなのですが、何となく、4齢のような気がしました。今度、この辺に注意してもう少し探してみようと思います。





次はこれ。何となくオサヨコバイに似ているので、オサヨコバイの幼虫かなと思いました。前翅包が後翅包を覆いかぶさるようになっているので、これは5齢かもしれません。先ほどの規則がグンバイウンカ科以外まで適用できるかどうか分かりませんが・・・。



これはたぶん、マエジロオオヨコバイでしょうね。本当はもう少し書く予定だったのですが、時間が無くなったので、ここでとりあえずストップです。
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