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廊下のむし探検 甲虫、蛾など

廊下のむし探検 第927弾

7月8日にマンションの廊下で見た虫の続きです。最近は、7月終わりの市役所ロビーでの展示、8月初めの地域のコミュニティプラザでの自然展、7月末に行われる高齢者用の講義の準備でてんてこ舞いです。さらに、10月初めにマンションで文化祭をしようという話まで持ち上がって、その準備もすることになってしまいました。そんなわけで、虫の名前調べがだんだん滞って、とうとう1週間以上の遅れになってしまいました。以前は、図鑑やネットで名前をざっと調べるだけだったのですが、できるだけ正確に、また、詳しく調べようと思うと一匹に費やす時間も必然的に長くなります。でも、その分、面白い話が次々に出てくるので、なかなかやめられない・・・。





今日はまず甲虫から。これはイタヤカミキリではないかと思います。3年前の6月末に見ているので、これが2回目です。(追記2017/07/20:立西さんから、「最初のカミキリムシはヒメヒゲナガカミキリのように思えます。イタヤカミキリの過去の記録も拝見しましたが,そちらもヒメヒゲナガカミキリではないかと思います。」というコメントをいただきました。やはり違ってましたか。図鑑で見たらちょっと違和感があったのですが、前もそうしたのでそのまま名前を書いてしまいました。甲虫は難しいですね。ヒメヒゲナガカミキリ、覚えておきます。どうも有難うございました





キクイムシが2匹いました。この2匹を採集して、先日、亜科と属の検索をしてみました。検索には次の論文に載っている検索表を用いました。

A. Nobuchi, "Studies on Scolytidae IX (Coleoptera) Key to the Subfamilies, Tribes and Genera of Japan", Bull. Gov. For. Exp. Sta. 238, 149 (1971). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)

その結果、Ipinae亜科のXyleborus属になりました。ただ、Xyleborus属には、九大の昆虫学データベースでは68種も載っています。

後藤秀章、「日本産キクイムシ類分類学研究の歴史と種のリスト」、日林誌 91. 479 (2009). (ここからダウンロードできます)

一方、この論文では50種が載っていました。九大は1985年の「日本産甲虫目録」によっていると思うのですが、2009年の論文で数が減っているので、属の移動やらシノニムなどがあったのでしょうね。いちいち調べるのが大変なのでそのままになっています。そのままといえば、検索した際、顕微鏡で写真を何枚も撮ったのもそのままになっていました。ばたばたしていてすっかり忘れていました。いけない、いけない。



アオカミキリモドキだと思います。以前、アオカミキリモドキ♂と♀については調べたことがありました。カトウカミキリモドキやシリナガカミキリモドキのように似た種があるのですが、アオカミキリモドキ♂の生殖節が特徴的で、♀は第5腹板で見分けるのでした。この写真は♀みたいですが、採集しないとよく分かりません。でも、とりあえず、この辺でよく見るアオカミキリモドキということにしておきます。



次は蛾です。ちょっと色を濃くしすぎたかもしれません。実は、野外で撮るときと、マンションで撮るときでは背景がまったく違うので、カメラの設定を変えないといけなかったのですが、それをすっかり忘れていて、みな、露出オーバーになっていました。それで、ちょっと画像を修正しています。これはマダラニジュウシトリバです。



あぁ、またヒメシャクだ。しかも、特徴のない。この特徴のなさから、オオウスモンキヒメシャクかなと思ったのですが、違っているかな。



これはたぶん、キスジツマキリヨトウ



羽アリがたくさんいます。昔、アリは働き者で通っていたのですが、ヒアリが侵入してくるとそのうち、アリ全体が危険な虫というイメージが定着してしまうかもしれません。ちょっと悲しいですね。



その働き者のアリです。中胸気門が上ではなしに側面についているのでオオアリ属ですね。たぶん、クロオオアリだと思います。何かの翅を加えているのかな。何だろう。



後はモリチャバネゴキブリ



オオメコナガカワゲラ辺りのカワゲラ。







以前はこのような小型のハエトリを調べるのは四苦八苦だったのですが、先日、「ハエトリグモハンドブック」(文一総合出版、2017)を買ってから、調べるのが楽しみになりました。これはヒトリコゲチャハエトリ♀だと思われます。似た種に、シラホシコゲチャ、モンシロコゲチャがいると書いてあるのですが、腹部背面の模様はヒトリコゲチャが一番似ています。





最後はミノムシみたいなのですが、なんだか変なので写しました。ミノムシという上から顔を出してもそもそ動いているのが普通なのですが、これは下から顔を出しています。どうしたのだろう。なんて考えているとまた長くなりそうなので、とりあえずここで出しておきます。お分かりの方はお教えください。(追記2017/07/20:通りすがりさんから、「チャミノガのメス成虫のコーリングかも?」というコメントをいただきました。これはいいヒントをいただきました。早速調べてみます。どうも有難うございました

ついでに7月9日に見た蛾も出しておきます。





私の家のすぐそばの壁に止まっていたボクトウガです。この蛾の幼虫が西日本での樹液に深く関係していたのでした。調べると、いろいろと面白いことが出てくるので楽しいですね。
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No title

お久しぶりです。
最初のカミキリムシはヒメヒゲナガカミキリのように思えます。イタヤカミキリの過去の記録も拝見しましたが,そちらもヒメヒゲナガカミキリではないかと思います。
暑い日が続き,マダニも多い季節ですがお体に気を付けてお過ごしください。余談ではありますが先日私もマダニに刺されてしまいました。

No title

やはり違ってましたか。図鑑で見たらちょっと違和感があったのですが、前もそうしたのでそのまま名前を書いてしまいました。甲虫は難しいですね。ヒメヒゲナガカミキリ、覚えておきます。どうも有難うございました。

マダニ、嫌ですね。この間くっつかれた場所を避けて最近は虫を探しています(笑)。

No title

チャミノガのメス成虫のコーリングかも?

No title

マダニ予防にはDEETを12%以上含有する虫よけ剤がお勧めです。ムシペールをはじめ多くの製品が薬局等で簡単に手に入ります。

No title

通りすがりさん、お早うございます。
これはいいヒントをいただきました。早速調べてみます。どうも有難うございました。

No title

ささきさん、お早うございます。
実はこの間、マンションのお茶会でマダニについて紹介したのですが、その時、国立感染症研究所昆虫医科学部が出しているパンフレットを使って説明しました。忌避剤は完全には防げないので過信しないこと、DEETは生後6か月未満の乳児には使用しないこと、6か月以上2歳未満についても1日1回にするなど毒性があるので、むしろ、最近認可されたIcaridinの5%の方がいいかもしれない、「天使のスキンベープ」などで発売されていますと紹介したばかりでした。こちらについては何か情報をお持ちですか。
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