家の近くのむし探検 ヨコバイなど
家の近くのむし探検 第286弾
7月7日に家の近くの公園で見つけた虫の続きです。
今日の最初はこの虫からです。脱皮直後なのか、殻が見えています。これについては以前、ヨコバイ科ヒメヨコバイ亜科のNaratettix rubrovittatusだと教わったことがあります。でも、この種は九大の昆虫学データベースで検索しても出てきません。出てくるのは、N.. zonatus(オビヒメヨコバイ)だけです。「原色昆虫大図鑑III」で調べてみても、オビヒメヨコバイだけが載っていて、この種は載っていません。それで、ちょっと不安になって調べてみました。
W. Lee et al., "A new record of the Naratettix rubrovittatus (Matsumura, 1920) (Hemiptera: Cicadellidae) from Korea", J. Asia-Pacific Entomol. 17, 63 (2014). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)
この論文によると、N. rubovittatusは松村松年氏が見つけてから、日本以外では見つかっていなかったのですが、2011年に韓国で見つかり、2012年には大発生したようです。寄生植物として、サツキ、カラムラサキツツジ、チョウセンヤマツツジ、カンボクが載っていました。やはりツツジなのですね。この論文には写真も載っていて、模様はまさにこれと一致しました。たぶん、Naratettix rubrovittatusで大丈夫だと思われます。ちょっと安心しました。ついでに、松村氏の論文も調べてみました。
S. Matsumura, "A Revision of the Palaearctic and Oriental Typhlocybid-Genera with Descriptions of new Species and new Genera", Insecta Matsumurana 6, 55 (1931). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)
この論文の中では、N. zonatusの一品種(N. zonatus f. rubrovittatus)として記録されていました。
ヨコバイついでに、コガシラアワフキも載せておきます。昨年は6月中旬から7月中旬まで何回か見ていました。
キマダラカメムシは本当によく見かけるようになりました。
後は甲虫です。これはナミガタチビタマムシかな。
それにヒメクロオトシブミ。
最近、いっぱいいるハキナガミズアブです。綺麗なので、つい撮りたくなってしまいます。
これはフチグロユスリカか、ヒシモンユスリカあたり。♂だったので、採集して調べてみればよかったのですが・・・。フチグロユスリカについては以前、検索を試みたことがありました。時々、復習しないとすぐにやり方を忘れてしまいますね。
ホソヒメヒラタアブのカップルがいました。
ハチは相変わらず分かりません。下は何とかなるかなと思ったのですが・・・。
最後はカニグモの幼体かな。「日本のクモ」をつらつら眺めたのですが、分かりませんでした。
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