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家の近くのむし探検 甲虫とカメムシ

家の近くのむし探検 第283弾

7月6日に家の近くの公園に行って見つけた虫たちです。写真整理がだいぶ追いついたと思ったら、もう13日。結局、一週間遅れになっています。でも、林の入り口でマダニにまたくっつかれるのが嫌なので、それからは公園にばかり行っているので、虫の数が少なくて少し楽になりました。







今日はまずこのハムシからです。いつも見ているニレハムシより触角が少し長いような気がしました。また、上翅の側縁に黒い筋が入っています。それで、ひょっとして違う種、と思って採集してきました。でも、まだ冷凍庫に入っているので、とりあえず、この写真から判定しました。検索に必要な各部の寸法を測ってみました。まず、体長は6.4mm。触角の長さ/体長>≒0.83。不等号がついているのは触角の先端が若干曲がっているからです。触角第5節から7節までの平均の長さ/幅=3.3、触角第3節の長さ/第2節の長さ=1.86。いずれもこれらの写真から測ったので、それほど正確ではありません。

S. Kimoto, "The Chrysomelidae of Japan and the Ryukyu Islands. VI Subfamily Galerucinae I", J. Fac. Agriculture, Kyushu Univ. 13, 287 (1964). (ここからダウンロードできます)

Pyrrhalta属の検索表はこの間ニレハムシかもと思って調べたときに用いた論文と同じです。このときも最終的にはもやもやしてしまったのですが、実は今回ももやもやしています。



原文は英語だったので、私の拙い語学力で訳してみました。したがって、違っているかもしれません。先日のニレハムシらしい個体の場合は

①a 触角はややがっちりしている。第5節から第10節はほとんど幅の2倍より短い

という項目の方に進んだのですが、今回はもう一方の

①b 触角はやや細長い。第5節から第10節はほとんど幅の3倍より長い

の方に進みます。それで、そちら側の項目を訳しました。詳細は追って載せますが、検索は①b→②b→③aと進んでいきます。最後の③aは点刻が細かくて疎らか、強くて密かを選ぶことになるのですが、相対的な表現のためによく分かりません。でも、後の方で、密な場合は点刻間の距離と点刻の直径がほぼ等しいという表現が見られるところから、これは疎らでよいのではと思って③aを選びました。④の上翅側片は採集した個体を見ないと分からないのですが、体長からはサンゴジュハムシ humeralisかなと予想しています。

ただ、困ったのは触角第3節と第2節の長さの比です。この検索表では humeralisは2倍以上となっているのですが、実測は1.86倍です。1.5倍だとブチヒゲケブカ annulicornisになります。ところで、「原色日本甲虫図鑑IV」を見ると、これは逆になっていて、サンゴジュでは約1.5倍、ブチヒゲケブカは約2倍です。ついでに、エグリバケブカ esakiiでは約3倍でした。しかも同じ著者が書いています。一方、「原色昆虫大図鑑II」では、humeralisはサンゴジュウスバヒゲナガハムシに和名変更になっているのですが、今度はesakiiがブチヒゲウスバヒゲナガハムシになっていて、annulicornisは載っていません。いずれも触角の寸法は書かれていません。なんだか訳が分からなくなってきました。まずはこの辺から調べていかないといけないみたいです。(追記2017/07/13:「ハムシハンドブック」(文一総合出版、2014)によると、annulicornisがブチヒゲケブカハムシ(ブチヒゲウスバヒゲナガハムシ)になっていました。「大図鑑」が間違っているのかな。学名が?和名が?

追記2017/07/13:今日は吹田市立中央図書館に行って、木元新作, 滝沢春雄、「日本産ハムシ類幼虫・成虫分類図説」(東海大学出版会, 1994)を見てきました。日本語の簡単な検索表と英語の検索表が載っていました。英語の方は論文とほとんど同じだったのですが、触角第3節と第2節の比はhumeralisが1.5倍以上、annulicornisが2倍となっていました。「以上」だとちょっまずいのですが・・・。日本語の検索表では、humeralisは「前胸背板中央部の黒色紋は前縁近くまで達する」、annulicornisは「黒色紋は前縁に達しない」になっていました。こっちの方が分かりやすいですね。たぶん、この個体はサンゴジュハムシでよいのではと思います。「大図鑑」は和名を間違えたのかな





マメコガネはツツジの植え込みにたくさんいます。なんだか害虫っぽくて憎たらしい感じなのですが、横から撮ると、結構勇ましく写りました。



これもいつもいるヒメクロオトシブミ



林の入り口ではイタドリについていたカシルリオトシブミは公園ではほとんど見かけません。やっと1匹見つけました。



これはツツジの葉にいるので、たぶん、ツツジコブハムシ



次はカメムシです。キマダラカメムシも2,3年前まではまったく見なかったのですが、今は普通にいます。



ツツジの葉にはこのイトカメムシもたくさんいます。とにかくたくさんです。脚や触角が長いので、全体を写るように撮るとこんな感じになります。



これは本体部分です。



カップルもいました。



長い脚の下をグンバイムシが通過していきました。



ツツジグンバイみたいですね。



これはコガシラアワフキ





これはリンゴマダラヨコバイ。去年は6月に3回ほど見ていたのですが、綺麗なヨコバイですね。



最後はマンションの壁で見つけたカメムシです。この手のカメムシは横からも撮ることにしています。



白い部分が見えるので、たぶん、フタモンホシカメムシだと思われます。
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