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廊下のむし探検 ヒメカゲロウ、ハサミムシなど

廊下のむし探検 第919弾

先ほどの続きで6月28日の「廊下のむし探検」の結果です。蛾は多かったので、次回に回すことにして、甲虫、カメムシ以外のむしたちです。



小さい虫で前翅長は5.9mmしかありません。以前見た、ミドリヒメカゲロウには前翅に黒い点があったのですが、これは微かに見えるだけです。それで、ひょっとしたら違う種かもと思って検索を試みてみました。

検索表は次の論文に載っています。

J. D. Oswald, "Revision and Cladistic Analysis of the World Genera of the Family Hemerobiidae (Insecta: Neuroptera)", J. N. Y. Entomol. Soc. 101, 143 (1993). (JSTORに登録しているとここで読むことができます)

この検索表を使って属の検索をしてみると、やはりミドリヒメカゲロウの属するNotiobiella属になりました。その過程は以下の通りです。



この3項目を調べればよいことになります。幸い、前翅の翅脈に関するものだけなので、上の写真でも十分調べることができます。



翅脈の名前の付け方も先ほどの論文に載っていました。それに準じています。まず①は上の短い黒矢印で示すように径分脈(Rs)は縁紋の手前には2本見られます。また、②のCuPの分岐(fork)は2cua-cup横脈のすぐ近くに位置しています。さらに、③のSc脈とR1脈はこの写真ではほとんどくっついていて、その隙間にあるはずの亜前縁室はほとんど見分けられません。それで、たぶん、③も大丈夫でしょう。九大の昆虫学データベースによると、日本産Notiobiella属は3種、そのうち本州産はミドリヒメカゲロウ1種だけなので、たぶん、これもミドリヒメカゲロウでしょう。





次はこのハサミムシです。大きさは測らなかったのですが、かなり小さなハサミムシでした。「学研生物図鑑 昆虫III」には20種が載っています。日本産の種については"Earwig Checklist of Japan"に35種が載っています。この図鑑でかなり網羅している感じです。それと比べると、交尾器とはさみのあたりに結構特徴があります。その部分を拡大してみると、次のようになります。



中心に細いものが飛び出しているのが目に付きます。この辺りを手掛かりに調べてみると、ミジンハサミムシ♂あたりが似ている感じです。「原色昆虫大図鑑III」には科の検索表が出ています。これを使い、さらにこの個体が♂だとして検索をするとクロハサミムシ科になりました。幸い、このミジンハサミムシ Labia minorもクロハサミムシ科に含まれています。そこで文献を探してみました。

T. Kim and M. Nishikawa, "Notes on the Earwig Family Spongiphoridae (Insecta: Dermaptera), with a New Record of Spongovostox sakaii in Korea", Anim. Syst. Evol. Divers. 33, 112 (2017). (ここからダウンロードできます)

この論文の中にミジンハサミムシと同じ科に属するチビハサミムシの腹部末端の絵が載っていました。比較してみると、ミジンについてはまぁ似ていないことはないなという程度ですが、チビとは明らかに違います。"Earwig Checklist of Japan"によると、日本産Labia属はLabia minorだけなので、とりあえず、ミジンハサミムシ♂でいいかなと思っています。



後は外の花壇で見つけたヤマトクサカゲロウの幼虫です。たぶん、ズグロではない方じゃないかと思います。顔を写さなかった・・・。



後はいつものスジチャタテ



これは以前教えていただいたオオハリアリの有翅アリに似ています。これが羽アリだとはどうしても信じられませんね。面白いですね。



ヤマトヤブカの♀かな。



最後はクモでよく分かりません。アサヒエビグモあたりかな。
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