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廊下のむし探検 ヤママユ登場

廊下のむし探検 第118弾

夏の定番、ヤママユはいつだろういつどろうと待っていたら、昨日、やっと見られました。



ヤママユガ科のヤママユです。科名には「ガ」がついて、種名には「ガ」がつきません。時々、種名に「ガ」がついたかどうかあやふやになることがあります。私は大きな蛾が苦手なのですが、これだけ大きくなると怖さを通り越して諦めがつきます。それに止まっているとめったに飛ぶことがないので、何となく安心感もあります。地下駐車場にいたのですが、もし、これが私の愛車にでも止まっていたらどうしようなんて考えることもあります。繭からは糸が取れるので、飼っている地方もあるとか・・・。



ヤママユに比べると、ずっと小さい蛾です。マドガ科のアカジママドガだと思います。「思います」と書いたのは似た種もあるからです。前翅と後翅の線が連続的につながるようになっている所が何となく面白く感じます。



これはアオイラガです。イラガの仲間ではやや大型です。



ドクガ科のアカヒゲドクガです。前日のリンゴドクガと同様に、毛むくじゃらの前脚を前に突き出した独特の止まり方をします。



あまり特徴のない蛾ですが、メイガ科のオオツヅリガだと思います。時々見ます。



綺麗な蛾ですが、同定が大変難しい蛾です。私の住む地域でも、ベニスジヒメシャク、コベニスジヒメシャク、フトベニスジヒメシャク、ウスベニスジヒメシャクの4種がいて、ベニスジヒメシャクはちょっと異なるので除外できても、他の3種はほとんど区別がつきません。図鑑にはいろいろと書いてはあるのですが、図鑑の写真を見ると必ずしもその特徴が当たっていなくて困ります。例えば、大図鑑には、「(ウスベニスジは)横脈紋を持つ個体が多い」とありますが、標準図鑑を見ると、この3種のほとんどの個体が持っています。標準図鑑では、「(ウスベニスジは)内横線が現れる傾向がある」とありますが、コベニスジには見えているものもあります。いろいろと考えた末、ウスベニスジヒメシャクかなと思うのですが、まったく、自信はありません。

交尾器や遺伝子レベルでは種として分かれても、外観がほぼ等しい時は、これを統一的に呼ぶ名前が欲しい気がします。分類では亜種や亜科など「亜」という文字を付けて細かく分類する方向には進みますが、「上種」のように種をまとめるような方向にはなかなか進んでくれません。実際に個体がいても、「sp」、あるいは、「の一種」としか名前を呼べないのはつらいことです。



前の日もいたカナブンです。



オオゾウムシです。地下駐車場の壁に止まっていました。



たまにクモも入れておきます。これはズグロオニグモだと思います。私の住むマンションにはたくさんいます。

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