家の近くのむし探検 甲虫
家の近くのむし探検 第272弾
まだ6月22日の写真整理をしています。この日はいつもの林の入り口と、用水路脇、畑の中を歩いてみました。写真を撮った「むし」は全部で25種。それほど多いというわけではないのですが、一匹ずつこだわって調べていると結構時間がかかってしまいます。昨日、カメムシを出したので、今日は甲虫です。
今日はこのテントウからです。前胸背板に4つの白紋。たぶん、ムーアシロホシテントウでしょうね。「原色日本甲虫図鑑III」を読むと、「前胸背板に4個の白紋が横列し、上翅に2-2-2-1に配列する白紋があり、そのうち会合線に沿う前方の3個は弧状に並ぶ。」とあります。ほとんど書いてある通りです。上翅の白紋の最初の1列の外側の紋がだいぶ弱い感じです。
こちらは別の個体ですが、これも最初の1列の外側の白紋が弱いようです。こんなもんなのかな。
これはナミテントウでしょうね。先日、ナミテントウの斑紋について少し調べました。それによれば、これは紅型というのでした。こういう斑紋のグランドプランにメンデルの法則が使えるのですね。当たり前かもしれませんが・・・。
次はこれ。この日はたくさん見ました。カシルリオトシブミです。上はだいぶ食い散らしているようですが、たぶん、イタドリの葉ではなかったかと思います。
こちらも食べてます。ハムシダマシだと思います。葉はよく見なかったのですが、たぶん、イノコズチではなかったかと思います。なかなか葉だけでは植物の名前が分からなくって・・・。
大きなダニをくっつけているのはキベリクビボソハムシ。
さて、問題のニレハムシ Pyrrhalta maculicollisらしき個体です。サンゴジュハムシなど似た種がいろいろいるので、いつもあやふやでした。今回は採集しました。まだ、冷凍庫の中ですが・・・。先程、予習のためにこの間紹介した論文の検索表をパラパラと眺めてみました。
S. Kimoto, "The Chrysomelidae of Japan and Ryukyu Islands. VI Subfamily Galerucinae I", J. Fac. Agriculture, Kyushu Univ. 13, 287 (1964). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)
で、ちょっとびっくり。サンゴジュハムシとニレハムシは触角の太さで検索表の最初の段階で分かれてしまいます。触角の5節から10節の長さが、前者は幅の3倍以上、後者は2倍以下になるようです。今度調べてみます。
これはアカガネサルハムシ。これも今年はちょこちょこ見かけます。
こんな風にクズノチビタマムシが翅を広げていました。翅を広げた姿なんて珍しいなと思って撮っていたら、
どうやら交尾中でした。上に載っている♂?は翅を閉じたり開いたりしていました。
これはオジロアシナガゾウムシ。
林を離れて川の土手に建っている倉庫に行きました。ここには写真のような細かいネットが張ってあるので、結構、虫が止まっていて、私のお気に入りの場所です。これはマメコガネ。
最後はナガメがいっぱいいた場所で見つけたハムシです。これだと何だか分かりません。1週間ほど前になるので、採集したのか、それとも逃げられたのか忘れてしまいました。
最後は甲虫とカメムシ以外で、それは次回に回します。
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