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家の近くのむし探検 カメムシの幼虫の齢

家の近くのむし探検 第253弾

5月31日にいつもの林の入り口の道に行ってみました。





その時の写真の整理をしていて、まず、このカメムシの幼虫でつかえてしまいました。「日本原色カメムシ図鑑」を見ていき、シロヘリカメムシの幼虫らしいということまでは分かったのですが、カメムシの幼虫が何齢なのかはいつも迷ってしまいます。そこで、今日はカメムシの幼虫の齢の見分け方について勉強してみました。

いろいろ調べてみると、次の本に出ていることが分かりました。

小林尚、立川周二、「図説カメムシの卵と幼虫―形態と生態―」、養賢堂 (2004).

だいぶ前に買った本ですが、詳しく書かれていて本当に充実した本です。この中に幼虫の齢の検索表が出ていました。科によって検索表が異なるのですが、カメムシ科の幼虫の齢の検索表は次の通りです。



早速、調べてみようと思って手元の写真を探してみました。クサギカメムシの幼虫の写真が何枚かあったので、この検索表で調べてみました。その結果をまとめると次のようになります。



残念ながら、1齢は見つからなかったのですが、これは2齢と3齢かなと思う幼虫です。検索表の最初にある翅包は4齢と5齢にあるので、後で出てきます。次は後胸背板を見ます。後胸背板の両端を見ると、先端がやや細くなっていますが、左の方が右に比べると明らかに太いことが分かります。実は、クサギカメムシは例外的に2齢でも中胸背板の側面よりもやや狭いのですが、検索表によると普通は同じかやや広くなるようです。複眼は突き出しているので、とりあえず左は2齢ということが分かります。本によると形はオール型とあるのですが、どういう意味なのかよく分かりません。右は後胸背板の両側の極端に狭いので、たぶん、3齢ということになると思います。形については、3齢でもオール型だそうです。



次は4齢と5齢です。このころになると翅包というのができてきます(ちょっと垂れ下がった部分です)。左はそれが小さいので4齢となります。この部分は前翅包で将来前翅になる部分のようです。右はそれがもっと下に垂れ下がってきて、その横に襞のようなものが見えてきます。これがどうやら後翅包で、将来、後翅になる部分のようです。したがって、右は5齢ということになります。

4齢と5齢は分かりやすいのですが、2齢と3齢はかなり微妙です。ただ、それはクサギカメムシを見たからで、最初に見たシロヘリカメムシだと、後胸背板の両端がほとんどなくなるほど細くなっているので、たぶん、3齢幼虫としてよいのではないかと思います。1齢の写真がなかったので何とも言えないのですが、たぶん、複眼が出ていないのですぐに分かるのではと思います。これで、カメムシ科については1齢から5齢まで何とか分かるようになった気がします。
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