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廊下のむし探検 カメムシ、ハエなど

廊下のむし探検 第898弾

昨日の続きで、4月30日にマンションの廊下で見た虫たちです。この日は虫が多くて、写真整理が大変でした。





今日の初めはこのヒラタカメムシです。指の上に載せたら上の写真のような感じになりました。指紋が写るのが嫌なので、写真の両側をちょっとカットです。図鑑を見てもよく分からなかったのですが、調べてみると、以前にも見たことがありました。イボヒラタカメムシ♂です。いずれも4月終わりから5月中旬に見ていました。前胸前葉に一対のこぶがあるので、こんな名前がつけられているようです。





これはヒゲナガカメムシ



そして、ケブカキベリナガカスミカメでした。綺麗なカメムシですね。実は、これも以前見たことがありました。4月終わりから5月初めにかけて、過去4回も見ていました。やはり今頃が発生時期だったのですね。





こんなケバエをこの日は5匹も見ました。前脚脛節末端の刺があるのでケバエ科は確かです。後は、D. E. Hardy and M. Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960) (pdfがダウンロードできます)に載っている検索表で調べていくことになります。



構造としてはこの写真のようなところを見ます。後は色に関することで、たぶん、クロアシボソケバエ Bibio holomaurusではないかと思っています。



交尾中の個体も見つかりました。これも前脚脛節末端の刺の長さがほぼ等しいので、たぶん、同じクロアシボソケバエでしょう。





この日、たくさんいたのはこのハエでした。検索をしてみると、オドリバエ科のRhamphomyia属になりました。この2匹はいずれも♀で検索には♂がいるので、少し探してみました。



こちらは♂ですね。それで適当に2匹捕まえて今日は検索してみようと思っていました。Rhamphomyia属の検索の問題点は亜属の検索表がないことです。形質が均一でない亜属があるため、検索表ができないようです。それで、一つ一つ形質を調べていかなければならないのですが、「新訂 原色昆虫大図鑑III」にはかなり詳しく亜属の特徴が載っています。それらをすべて抜き出して膨大な表を作りました。ここではそのうち、♂の特徴的な部分だけを抜き出して次のような検索のための図を作ってみました。



「大図鑑」に載っていなかったThalassempisと「大図鑑」以降に新亜属として記録されたVockerothempisを記載論文から加えています。まだ完成という訳ではないのですが、とりあえず、今回の個体で確かめてみようと思って捕獲した個体を見たら、なぜかともに♀。がっかりです。それで、今日は採集に行ったのですが、すっかり数が減っていました。わずかに頭の上を飛び回っていた個体を網で捕獲したら、これも♀。うまくいきませんね~。






ムシヒキもいました。



下の写真の矢印のように毛が曲がっています。マガリケムシヒキ属ですね。これも「新訂 原色昆虫大図鑑III」には既知5種の検索表が載っています。それで調べると、最終的に写真上左の矢印で示すように、前脚腿節
先端に赤褐色の部分があるので、たぶん、マガリケムシヒキ Neoitamus angusticornisみたいです。



後はチャタテ。


前翅長が2.6mmとちょっと大きめだったのですが、この特徴からはウスイロチャタテ科。でも、種までは分かりません。(追記2017/12/09:縁紋の後縁角が丸まっているので、マドチャタテ科かもしれません。これと似た翅脈のものについては調べたことがありました(こちらを見てください)。そのときはPeripsocus属までしかわかりませんでした



これも以前調べたことがあります。その時は♀だったのでカクツツトビケラ科までしか分かりませんでした。今回は捕獲しなかった・・・。



カワゲラもいました。



最後はベランダの網戸に止まっていたカゲロウです。大型だったので、オオマダラカゲロウかなと思ったのですが、♀なので捕獲はしませんでした。水生昆虫がやたら多いですね。
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