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廊下のむし探検 甲虫と蛾

廊下のむし探検 第897弾

4月30日にマンションの廊下で見つけた虫です。この日はどうしたことか虫がたっぷりいました。それで、まず、甲虫と蛾から。





この日はこんな大物がいました。クロカタビロオサムシです。これまで4月終わりから5月中旬の間に何度か見ていました。カメラを構えているとなぜかこちらに向かってやってくるので、それを避け避け写しました。





前胸背も腹部も長い毛が生えているので、ナラノチャイロコガネかなと思ったのですが、どうでしょう。この日は3匹もいました。(追記2018/08/09:両方とも2018/04/27の記事に書いたような理由でウスチャコガネ♂だと思われます



カミキリも何種かいました。これはシラケトラカミキリ



これはシロオビカミキリ



それに、トゲヒゲトラカミキリ





コメツキはどうせ分からないだろうと思っていたのですが、あまりに綺麗なので、図鑑で探してみると、ミドリヒメコメツキというのに似ています。もしそうなら、初めて見ました。





似たような虫ですが、腿節の色が異なります。上はアオハムシダマシ、下はアカハムシダマシだと思われます。



次は蛾です。これはプライヤアオシャチホコ



それに、フクラスズメ。ともに地下駐車場にいました。



迷ったのはこのハマキガ。「標準図鑑」の図版との絵合わせだと、チャノコカクモンハマキか、ウスコカクモンハマキかという感じなのですが、共に、斑紋の変化が大きくて区別がつけられません。文献を探していいたら、次の記載論文が見つかりました。

T. Yasuda, "The Japanese species of the genus Adoxophyes Meyrick (Lepidoptera, Tortricidae)", 蝶と蛾 49, 159 (1998). (ここからダウンロードできます)

この論文では、これまでリンゴと茶を食害するハマキガについて、コカクモンハマキのリンゴ型とチャ型にされていたものを整理し、新しくリンゴコカクモンハマキとチャノコカクモンハマキとし、さらに、後者と混同されていたもう一種をウスコカクモンハマキとしたという内容です。基本的には交尾器で調べる必要があるのですが、costal fold(前縁ひだ)という♂の翅の前縁にある折り返しの大きさやその内部の鱗粉や毛にも特徴があります。この写真では折り返しの中までは見えないのですが、大きさの比較くらいはできます。それで、手元の標本で調べてみました。



costal foldというのはこの写真で示したように翅の前縁基部にある折り返しのことです。標本を見ると、これが長く続き、翅の中央部を越える個体と短い個体があることが分かりました。この論文によると、長い方がウス、短いのがチャノに当たります。写真Aを見ると、costal foldが続いているところは長細い茶色の鱗粉が翅縁側に向って並んでいます。この日撮った写真を見ても、前縁に沿って明褐色の部分が翅の中央部を越えて続いています。このことから、この個体はたぶん、ウスコカクモンハマキの方かなと思いました。翅の折り返しの中はだいぶ違うようなので、採集しておけばよかった・・・。
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