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家の近くのむし探検 甲虫、ハチなど

家の近くのむし探検 第227弾

コケを調べていたら、肝心の虫の名前調べが滞っていました。今日は4月27日に公園に行っときに見つけた虫です。





今日の最初はこの甲虫からです。写したときはバラルリツツハムシかなと思ったのですが、以前そう思った種とちょっと違うような気がしてきました。バラルリツツハムシにはそっくりさんがいるということを以前教えていただいたことがあったので、一度、調べないといけないなと思って文献を調べてみました。

H. Takizawa, "A Review of the approximatus-Group of Cryptocephalus (Coleoptera, Chrysomelidae ) in Japan, with Description of a New Species", Kontyu 43, 422 (1975). (ここからダウンロードできます)

この論文にバラルリツツハムシ類4種(バラルリ、キアシルリ、ツヤルリ、ルリ)の検索表がでていました。「原色日本甲虫図鑑IV」には尾節板を見ないといけないと書いてあるのですが、この論文でも同じですね。やはり採集が必要です。♂でも♀でもよさそうですが、いずれにしてもかなり微妙な感じです。(追記2017/06/03:通りすがりさんから、「ハムシは分布と食草である程度絞れる場合がありますね。PDFを見てみると、バラ科ならばバラルリ、ヤナギ科ならばルリ、北海道ならばツヤルリで良さそうですが、同定としては、やっぱり採集して尾節板…と言うことになるんですよね。ハムシって、食草がそこそこ限られてるイメージだけど、バラルリって意外といろいろ食べますね。」というコメントをいただきました。後日、尾節板を観察してみて、採集した個体はバラルリツツハムシであることが分かりました)(追記2018/01/26:「日本列島の甲虫全種目録 (2017年)」によると、バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatusとキアシルリハムシ Cryptocephalus fortunatusは互いにシノニムで、改めてキアシルリツツハムシ Cryptocephalus (Cryptocephalus) hyacinthinusと呼ばれているようです



これは脚の腿節が黒いからアカハムシダマシかな。



これはクビボソジョウカイ属であることは確かですが、前胸背板の側縁が白いのでこの間見た種とは違うかもしれません。



ルリチュウレンジがたくさん出てきました。昨年は幼虫がいたり、それを狙うヤドリバエが出てきたりと面白いドラマが繰り広げられました。今年はどうなるでしょう。



レンギョウの葉っぱにこのヨコバイの幼虫がいっぱいです。パッと見ただけでも何匹か見られます。大きくなると何になるのだろう。



幼虫といえば、ヤブキリ?の幼虫もよく見ます。





マエジロオオヨコバイだと思うのですが、以前見た個体より両サイドの水色が濃い感じです。



フタツメカワゲラの仲間です。この仲間も以前同定をしようと思ったのですが、文献が手に入らず、種の同定までは至りませんでした。



イトカメムシも出てきました。昨年、初めて見つけたのが4月23日だったので、ちょうど今頃ですね。



これはキンイロエビグモだと思っているのですが、クモはよく分かりません。



これは以前教えていただいたキバネホソコメツキかなと思ったのですが、「絵解きで調べる昆虫」に載っている検索表では前胸背板の側縁前端の位置が問題です。



写真がはっきりしないのですが、この写真では矢印のように複眼の下になっています。キバネホソの属するDolerosomus属は複眼の中央を通ることになっていてコメツキ亜科第2群に入っています。このように複眼の下になるのは第3群になるのですが、前頭横溝と爪を観察していないのでひょっとしたら第1群かもしれません。今年は「甲虫の年」と決めたので、今度見つけたら調べてみます。



大きなアリです。気門が背側に2つ並んでいるので、たぶん、クロヤマアリの方ですね。



最後はこのケバエです。前脚脛節末端の刺がないのでトゲナシケバエ科Plecia属は確かそうです。これは眼が小さいので♀です。いつもならここで止めるのですが、外見だけでどこまで分かるかなと思って検索表を調べてみました。

D. E. Hardy and M. Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960) (ここからpdfがダウンロード可能)

検索表にはいつものHardy and Takahashi (1960)を用いました。検索のポイントを次の写真にまとめました。



翅脈は大図鑑風に名前をつけてみました。()内はMNDに載っていた名称です。これらの写真から触角は11節、後脚の第1跗節の長さは脛節の1/3.9、R2+3脈がぐにゃっと曲がって翅縁に達していることが分かります。これらを基にして調べていくのですが、分かりやすいように、検索表から交尾器の部分を除いた項目を図示してみました。



そうすると、R2+3脈は曲がる→体や脚は頑丈;後脚跗節第1節は脛節の1/5;♂♀とも触角は11節のP. hadrosoma(フトトゲナシケバエ)になりそうです。ちょっと違うところは長さの比が1/5ではなく、1/3.9だったところとと体や脚は頑丈というところです。まず、長さの比は以前、典型的なフトトゲナシケバエ♀を調べたことがあって、その時も約1/4と書いてあるので、たぶん、大丈夫なのではと思いました。問題は体の形です。以前の個体は腹部が大変太くて外見からも独特の形を示していたのですが、これは普通の形に見えます。でも、残りの特徴が合っているで、フトトゲナシケバエ♀でよいのではと思ったのですが、ちょっと気になるところです。
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No title

ハムシは分布と食草である程度絞れる場合がありますね。
PDFを見てみると、バラ科ならばバラルリ、ヤナギ科ならばルリ、北海道ならばツヤルリで良さそうですが、同定としては、やっぱり採集して尾節板…と言うことになるんですよね。
ハムシって、食草がそこそこ限られてるイメージだけど、バラルリって意外といろいろ食べますね。

No title

通りすがりさん、こんばんは
今日はバラルリを探しに公園に行ってみたのですが、探すと見つかりませんね。いつもいるのですけど・・・。ということで、まだ調べることができません。ツツジにいたり、レンギョウにいたりしているのですが、食草なのかどうかもよく分かりません。
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