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廊下のむし探検 オドリバエなど

廊下のむし探検 第896弾

4月23日にマンションの廊下で見た「むし」たちです。



今日はまずこのハエからです。雰囲気的にオドリバエだなと思って何気なく撮ったのですが、後で写真を見ると、中室辺りの翅脈が異様です。ちょっと翅脈に名前を付けてみました。



M3と書いたところはM3+4と書くべきかな。いずれにしても、M2にあたる部分がなくなって、横脈がぐにゃっと曲がっています。でも、とりあえず、オドリバエ科だと思って検索をしてみました。オドリバエについては、「双翅目(ハエ目)昆虫の検索システムに関する研究」という三枝豊平氏の科研費の報告書(この題目で検索するとpdfがダウンロードできます)を見ると詳しい説明と検索表が載っています。口吻が写っていなくて長いのか短いのかが分からないので、両方の道を進むと次のようになります。

前脚は通常の形態で、捕獲脚に変形していない
翅は中室(dm)を持つ
中室(dm)から生じる脈は3本、または中室(dm)は翅の後縁近くまで拡大する
翅はR4脈を欠く
翅の基室(brとbm)は通常の長さ
口吻は長い
 後脚は通常の形態で、捕獲脚に変形していない
 翅の翅腋葉はよく発達する;cua室はこれを閉ざすCuA脈が翅の基部に向かって回帰するので、本室の後端は全くまたはほとんど角張らない
 翅の亜前縁脈(Sc)は先端が退化するために、翅の前縁に達しない;平均棍基部の前方に刺毛塊を生じる 
                                             Rhamphomyia属

口吻は短い
 体は暗色で体形は一般的;翅のSc脈は先端が退化し、翅の前縁に達しない;翅の翅腋葉は発達する;後頭部の膨らみは著しくない
 翅の第2基室(bm)は先端でも幅広い
 日本産種では触角端刺は太く、第3節先端部とほぼ等しい太さで、第3節よりやや短い;胸部背面の刺毛は長い                                            Trichina属

「口吻が長い」を選ぶと、最後の平均棍基部の前方に刺毛塊が見えないのですが、まず間違いなくRhamphomyia属になります。一方、「口吻を短い」を選ぶと、Trichina属になりそうなのですが、触角のあたりの記述が何となく違うようです。それで、たぶん、Rhamphomyia属だろうと思って、画像検索でこんな変わった翅脈をもつ個体を探してみました。Bugguideというサイトで似たような翅脈の写真を見つけました。Rhamphomyia属Megacyttarus亜属でした。たぶん、それだろうと思って、この亜属で検索してみると、♀がこういう変わった翅脈をしているようです。

Rhamphomyia属は亜属の検索表がないので、「新訂 原色昆虫大図鑑III」の種の検索表が使えませんでした。でも、今回は亜属が分かったので種の検索ができるかもしれません。


顔面に刺毛を生じる
 中室(dm)は閉ざされる
 中室(dm)は翅縁近くまで拡大する
 M1とM3脈は短く、それらの長さはR4+5脈端とM1脈端の間隔の1/2以下
  翅は端半部が灰色を帯び、翅の亜端部のr2+3室、r4+5室、中室(dm)端に現れる暗条は小型、不明瞭;翅のごく基部が白色(本州・九州)         R. brunneostriata
  翅は広く白色、翅の亜端部のr2+3室、r4+5室、中室(dm)端に現れる暗条は淡褐色で明瞭;r4+5室の斑紋はR4+5脈長の1/2長                 R. trimaculata

顔面に刺毛を欠く
 中室(dm)横脈は弱いS字型湾曲を示す;M2脈はごく短く存在し、この部分で横脈は折れ曲がる;翅は白色部を欠き、翅脈はすべて暗褐色ないし黒褐色     R. geisha

まず左右の複眼が離れているので♀です。それで、♀の検索表で該当するところを拾ったのがこの表です。またしても、顔面の刺毛の有無が分からないので、二つの道を進むことになります。最後は翅の色が勝負なのですが、検索表に書かれている暗条がはっきり見えません。また、翅の基部の翅脈に色のついていないところがあります。それで、今のところは、Rhamphomyia (Megacyttarus) brunneostriata(ケズネイミャクオドリバエ)♀が第1候補になっています。



オドリバエでだいぶ時間を取ってしまいました。後は簡単に。これはクロバネキノコバエの仲間。



特徴のあるガガンボなので、名前が分かるかなと思ったのですが、どう攻めていってよいのやらさっぱり分かりません。それで、一応、各部の写真を撮っておきました。



まずは翅脈。



腹部末端と前脚脛節末端の刺です。ガガンボ科ガガンボ属までは確かみたいです。



アブラムシもどうやって調べていったらよいのか分かりません。よく見かけるのですけどねぇ。



次は甲虫です。スネアカヒゲナガゾウムシ



ツノブトホタルモドキ





蛾はナカジロアツバが2匹と



苦手なカバナミシャク。これはナカオビカバナミシャクに似ているような感じがしたのですが、どうでしょうね。



ミノムシも見分け方がよく分かりません。



コカニグモ



これはキンイロエビグモかなと思いました。

ついでに、4月20日と21日撮った写真も載せておきます。



コアオハナムグリ



これはこの間土手で見た種と同じでしょう。カミムラカワゲラ属だと思った種です。



最後はケブカクチブトゾウムシかな。
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No title

ツノブトホタルモドキって言うんですね!
よく見かける甲虫なのですが、名前がわからなくって保留にしてました。
ありがとうございました。

No title

ピンちゃんのママさん、お早うございます
ツノブトホタルモドキ、だと思っています。怪しいですけど・・・。マンションの廊下でもよく見かけます。私の過去の記録を見ると、2月から4月の間に見ていました。早春に出てくるみたいですね。
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