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家の近くのむし探検 モンカゲロウの羽化

家の近くのむし探検 第224弾

4月23日の記録です。この日は河原に行ってみました。お昼前だったのですが、川からしきりにカゲロウが飛び立っています。近寄って見てみると、川にもいっぱい浮かんでいます。





みんな水面でばたばたしています。



葉っぱにつかまって何とか上に上がろうとしているものもいますが、なかなかうまくいきません。





すぐ近くにこんな脱皮殻もありました。このカゲロウはモンカゲロウで、この種は水面羽化を行うことで知られています。幼虫が水面に浮かんで流されながら脱皮するのです(「フライフィッシャーのために水生昆虫小宇宙 Part1」にはその羽化の様子が書かれています)。でも、見ていると、水面から飛び立つのがかなり大変そうです。水に浮かんでいる個体を何匹か見ていたのですが、水面から脱出できたのはいませんでした。羽化した途端、翅が濡れる前に飛び立たないといけないのでしょうね。



そんなモンカゲロウの翅にハエが止まっていました。これは何だろう。



近くの石の上にはこんな脱皮殻もありました。カワゲラでしょうね。



川の土手の上にブロックで作った作業小屋があるのですが、そこには羽化に成功した亜成虫が止まっていました。この小屋の壁にはいろいろな虫が止まっています。





カワゲラもいました。これは昨年調べた種と同じですね。昨年はカミムラカワゲラ属というところまで達して、ここから先は文献が手に入っていないのでとりあえずストップでした。状況は今も変わりません。



これは以前も見たアトモンサビカミキリかな。



これはゴモクムシの仲間。





これは初めての虫です。何となく以前見たメミズムシに似た虫だなと思って、その辺りを探してみました。どうやらミズギワカメムシ科の仲間みたいです。頭の先から翅の先までの大きさは3.7mm。「日本産水生昆虫」にはミズギワカメムシ科が載っていて、3族22種が記録されているそうです。ここには種の検索表もあるので、希望的観測も含め、この写真だけで検索をしてみると、ミズギワカメムシ Saldula saltatoriaになりました。だいぶ怪しいですけど・・・。水際の地上、渓流の岩上などに棲み、動きは活発で、歩行・跳躍・飛翔を素早く行うそうです。



こちらはタイワンキシタアツバ



クロバネキノコバエの仲間。



それにアリグモでした。



アシナガグモもいました。



ものすごい上顎をしているので写したのですが、ここからどうやって種までいったらよいのやら。「原色日本蜘蛛類大図鑑」には上顎の絵が出ているのですが、どれも似ていないみたいで・・・。
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