家の近くのむし探検 オトシブミ、チャタテなど
家の近くのむし探検 第223弾
虫の同定をしたり、花の写真の整理をしたりしていたら、虫の名前調べが大幅に遅れてしまいました。早く出しておこうと思って、慌てて4月18日に家の近くの公園で見た虫の写真を整理しました。
公園に行く途中、コバノガマズミのつぼみがついていました。去年の記録を見ていたら、同じようなつぼみの写真を4月9日に撮っていました。虫の出方から判定すると、今年は半月ほど遅れているなと思ったのですが、花も9日かそれ以上遅れているみたいです。昨年は4月19日には花が満開でした。
公園に着いて、この日まず気が付いたのはこのヒメクロオトシブミでした。ツツジ葉の付け根にいました。
探してみると、ツツジの葉上にあちこちいました。昨年は4月30日に初めて見つけて、その後、5月から6月中旬にかけて大量に見ています。こちらはむしろ今年の方が早いのですが、昨年、単に気が付かなかっただけかなぁ。
ルリチュウレンジもいました。これも昨年は5月5日に初めて見て、その後、中旬ごろまでは親を見て、6月初めには幼虫が登場していました。これも今年は早め?なんだかよく分かりませんね。
ツツジの葉を探してみると、アリがちょこちょこいました。たぶん、トビイロシワアリ。
それに、昨年、何度も見たヤブキリの幼虫。でも、ヤブキリってどうやって分かったのだろう。
ガガンボの仲間。
それから、ネコハエトリでした。
ツツジにはこんな花芽ができていました。
次は公園にある街路灯の柱です。この柱は不思議と虫が多いので、いつも探しています。これはヨコバイの幼虫かな。
体長は2.0mm。翅が生えかけているので、チャタテムシの幼虫みたいです。
それにクロバネキノコバエの仲間でした。腹部背面に黒い帯状の模様があります。
いつも虫を撮るときは「影とり」という拡散板をレンズに取り付けて、内蔵フラッシュをたいて撮っているのですが、その「影とり」にいつの間にかこんなゾウムシが止まっていました。体長は1.3mm。思いっきり小さいゾウムシです。形がこの間から見ているイチゴハナゾウムシやユアサハナゾウムシに似ています。ハナゾウムシの仲間かもしれません。(追記2017/06/03:おちゃたてむしさんから、「最後のゾウムシはこちらでもよく見かけるんですが、チビハナゾウムシという種のようです。BABAさんの、次の記事とコメントが参考になると思います。」というコメントをいただきました。確かに似ています。さらに、文献まで分かって大変嬉しいです。この論文はかなり役に立ちそうです。貴重な情報を有難うございました)
雑談:「写真展 北摂の花 - ミクロな世界を楽しむ」はあと一週間になってしまいました。今回は花の写真のほかに、ススキの葉はなぜ切れるとか、ひっつきむしの仕組みなど植物の持つ不思議な構造や、ツユクサの仮雄蕊など花の仕組みなどの解説を加えたので説明の多い展示になってしまいました。ちょっと理屈っぽいかなと思ったのですが、そこがかえってよかったみたいです。ギャラリーを運営している施設の人の話だと1時間ほど熱心に見ておられた方もおられたとのことで、いっぱい見に来ていただいて好評だったと喜んでおられました。無料でお借りしているので、喜んでいただけると私も嬉しいです。親切にお貸しいただいた施設と、わざわざ見に来ていいただいた方々に、この場を借りて感謝いたします。なお、4月末まで開いていますので、ご覧になりたい方はこのブログの自己紹介欄にあるメールアドレスにご連絡ください。案内をお送りします。入場無料です。大阪北部のちょっと辺鄙な場所なので恐縮なのですが・・・。
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