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廊下のむし探検 ハエやらハチやら

廊下のむし探検 第879弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。3月も半ば近くなってきて、少し虫も出てきたようです。でも、相変わらず、ハエが多いですね。見た順に書いていきます。



初めはまず、このクロバネキノコバエからです。昔は小さなハエだと思っていたのですが、久しぶりに見ると、結構大きいですね。



次はいつも見ているオドリバエです。これは♀の方ですね。たぶん、Rhamphomyia属。



この小さなハネカクシも最近よく見ますね。今頃いる種だと言えば、種類が分からないのかなぁ。





今日はこのタマバチが合計3匹いました。そのうち、2匹は捕まえたのですが、いざ、検索してみようと思ったら、亜科や属の検索が載っている文献が見つかりません。日本では60種あまりだというので、ひょっとしたら何とかなるかなと思っていたのですが、とても残念です。もう少し探してみますが・・・。(追記2017/03/31:通りすがりさんから、「これとそっくりなタマバチは、晩秋から初冬に何度か見てます。花芽(冬芽)に産卵して、比較的大きなゴールを形成するものかな?世代によって形成するゴールも寄生部位も外見も変わる様なんで、難しいと言うか、信頼できるできるだけ新しい資料が欲しいですね。コナラに寄生と予想してますが、産卵とゴールを確認できれば、同定はできますね。幼木や低い位置にもゴールは見られますが、種によって好みの環境がある様です。」というコメントをいただきました



これは以前、クチジロハススジハマダラミバエと思った種とよく似ています。たぶん、そうなのでしょう。





ノミバエもいろいろいました。たぶん、両方共、Megaselia属だと思われます。特に、二枚目の写真では後脚脛節の剛毛列と微刺毛列がよく見えます。(追記2017/05/26:Ziramさんから、「ノミバエの2枚目、光の当たり具合で赤っぽく見えますが、顔つき・体つきが昔に見たM. scalarisっぽい印象を受けます。和名はクサビノミバエ…だったでしょうか。国内の和文論文でも初期から報告があったので可能性はあるかな…と。まぁ、細部見ないとわからないのでしょうが。」というコメントをいただきました。早速、文献を調べてみました。M. scalarisは世界中で見られ、遺伝や発生、特に性決定の実験に多く使われているみたいです。日本で再記載した論文は手に入りませんでした(愛知医科大医学会雑誌6(4)261(1978))。その代り、ニュージーランドの論文が読めて、♂腹部末端と♀第6背板に特徴があるみたいです。絵が載っていました。捕まえておけばよかったと思いました。ノミバエというといつも冬に見るのですが、今頃でもいるのかなぁ



これはニセケバエ。



後は、ツノブトホタルモドキ。これは年がら年中見ます。



これは以前、調べたショウジョウバエと似ています。だとすれば、Scaptomyza (Parascaptomyza) pallida周辺の種ではないかと思います。



それから、ムラサキナガカメムシ



これは以前、ヘリグロハナレメイエバエ Orchisia costata だと教えていただいた種とよく似ています。ただ、翅全体が褐色なのと、胸背の黒筋が薄いのがちょっと気になりました。たぶん、ヘリグロの近くだと思って、「日本のイエバエ科」に載っているハナレメイエバエ亜科の属への検索表(日本語版)で確かめてみました。



腹胸側板の剛毛の配置が三角形かどうかはこの写真では分からないのですが、その他の項目は全て確認できました。たぶん、Orchisia属で合っているのではと思いました。日本産のこの属にはcostata一種だけなので、ヘリグロハナレメイエバエでよいのではと思われます。(追記2018/02/12:「日本昆虫目録第8巻」(2014)によると、Orchisia costataはヘリグロヒメハナバエという和名になっているのでそちらにしておきます



最後のこのハチは何でしょうね。胸背の模様からはコツチバチのようにも見えますが・・・。一応、採集したので、今度調べてみたいと思います。調べるのが多すぎ・・・。ふぅー。
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No title

この前見付けた3ミリくらいのハネカクシに似てるけど、ここまで明るい色じゃなかったなあ。
まあ、似てるハネカクシなんて何種居るのか分からんけど(笑)

これとそっくりなタマバチは、晩秋から初冬に何度か見てます。
花芽(冬芽)に産卵して、比較的大きなゴールを形成するものかな?
世代によって形成するゴールも寄生部位も外見も変わる様なんで、難しいと言うか、信頼できるできるだけ新しい資料が欲しいですね。
コナラに寄生と予想してますが、産卵とゴールを確認できれば、同定はできますね。
幼木や低い位置にもゴールは見られますが、種によって好みの環境がある様です。

No title

ハネカクシ、近い種かもしれませんね。前に測ったときは体長は3.7mm。大きさは同じくらいですね。ハネカクシは今のところ、手がつけられないので、まったく調べていません。ただ、動作が面白いので、ついつい撮ってしまいますが・・・。

タマバチ、難しそうですね。文献を調べても、クリタマバチのような特定の種を扱った論文は多数引っかかるのですが、総合的なことを書いたものが見つかりません。九大の目録では2亜科16属61種。Royal Entomol. Soc.ではそのうち8属が入った検索表が載っていました。もう少し多いとやってみるのだけど・・・。

それでも、昨日もいたし、最近、しょっちゅう見るので何とかできるといいなと思います。そうか、花芽に産卵しようとしている可能性もあるのですね。ちょっとコナラを探してみるかな。

No title

ノミバエの2枚目、光の当たり具合で赤っぽく見えますが、顔つき・体つきが昔に見たM.scalarisっぽい印象を受けます。和名はクサビノミバエ…だったでしょうか。国内の和文論文でも初期から報告があったので可能性はあるかな…と。まぁ、細部見ないとわからないのでしょうが。

No title

Ziramさん、お久しぶりです。
早速、文献を調べてみました。M. scalarisは世界中で見られ、遺伝や発生、特に性決定の実験に多く使われているみたいですね。日本で再記載した論文は手に入りませんでした(愛知医科大医学会雑誌6(4)261(1978))。その代り、ニュージーランドの論文が読めて、♂腹部末端と♀第6背板に特徴があるみたいです(リンク先を入れたら文字数オーバーになってしまいました。本文中に入れておきます)。絵が載っていました。捕まえておけばよかったなと思いました。ノミバエというといつも冬に見るのですが、今頃でもいるのかなぁ。
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