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廊下のむし探検 年末の虫

廊下のむし探検 第862弾

昆虫の頭の構造なんかを調べていたら、年末にマンションの廊下で見た虫の写真整理が終わっていませんでした。今日は慌てて名前調べです。



翅にピントがあっていなくて、写真は失敗作だったのですが、触角を見ると何となくタマバエの仲間の様です。そう思って以前調べたタマバエを調べてみたら、似た種が載っていました。以前は写真だけから検索をして、属くらいまで到達していました。今回の写真ではとても無理ですね。そのときは、Yukawa(1971)に載っている検索表を使って、Micromyinae亜科Campylomyzini族Neurolyga属か、Campylomyza属という結論でした。さらに、Neurolyga属はM3+4脈とCu脈のなす角が少し鋭角ということで、Campylomyza属かもしれない、また、本州にはCampylomyza moriだけなので、これかもというところまで来ていました。その時から進んではいないのですが、タマバエ科の最近の世界カタログが見つかったので、それで調べてみました。

R. J. Gangne and M. Jaschhof, "A Catalog of the Cecidomyiidae (Diptera) of the World", 3rd Edition, Digital vergion 2 (2014). (ここからダウンロードできます)

「日本昆虫目録第8巻」によると、Campylomyza属にはalpinaとmoriの2種が載っているのですが、上のカタログにはmoriは載っていませんね。何かのsynonymか何かかなと思ったのですが、そうでもないようです。単に抜けているのか・・・。(追記2017/01/07:Campylomyza moriはCatalogue of Lifeにはaccepted nameとして載っていました。ただし、その元データとなるSystema Dipterorumには載っていませんでした。まぁ、ハエ目はこんな感じかもしれませんね





キノコバエの仲間でしょうね。キノコバエは今のところ、まったく手つかずです。結構、面白い模様の虫が多いのですけど・・・。何となく蚊に似ていて、採集を躊躇ってしまうのでしょうね。





上は♀、下は♂。下は前脚跗節第1節より脛節の方が長いのと、把握器の先端が曲がっているので、たぶん、エリユスリカ亜科の方だと思います。上もたぶん、そうかな。



このハエは何だろう。(追記2017/01/10:菅井 桃李さんから、「6枚目はトゲハネバエ科ですが、それ以上は分かりませんね。Heleomyza属辺りかとは思いますが、ちゃんと調べてみたことが無いもので。」というコメントをいただきました。そう言われて以前のブログを見てみると、2015年1月に同じような種を見て検索をしていました。でも、その時も属までは達していませんでした。ハエはどうも種類が多すぎて、パッと見ただけではほとんど科も分かりませんね。いちいち捕まえるわけにもいかないし・・・。ということで、今年もどうぞよろしくお願いいたします



これは以前教えていただいたモモグロヒラタヌカカでしょうね。ピントが合わなかった・・・・。



それからノミバエ。たぶん、Megaseliaかな。



これはニセケバエかな。採集したので、今度、調べてみます。



それから、クロバネキノコバエかな。



変わったハチですね。翅脈からコバチの仲間であることは確かです。それで、採集してきました。今日、「絵解きで調べる昆虫」で検索してみると、オナガコバチ科になりました。それから先の検索表を探したのですが、まだ見つかっていません。今日、顕微鏡写真も撮ったので、科の検索については今度まとめて載せておきます。

追記2017/01/10:おちゃたてむしさんから、「終わりから2番目のコバチですが、全体的な印象ではコガネコバチ科のMesopolobus属によく似ているようです。」というコメントをいただきました。これは大いに助かりました。実は検索してオナガコバチになったものの特徴が合わなくて弱っておりました。おちゃたてむしさんのブログも拝見いたしました。確かによく似ていますね。検索の敗因は「絵解きで調べる昆虫」で「後基節は前基節よりはるかに大きい」と書いてあるところでした。この個体で測ってみると2.2倍ほどになり、当然、「はるかに大きい」と思ってしまいました。「大図鑑」の検索表を見ると、「少なくとも3倍」と書かれていて、2.2倍はまだ小さい方だと分かりました。「はるかに」というような抽象的な表現には気をつけなければなりませんね。これから科の検索をやり直してみます。属の方は日本産だけでも61属だそうでまだまだ先が遠そうです。まずは亜科の検索ですね。コメント、本当にどうも有難うございました。

ついでに脚の基節の部分の写真を載せておきます。



左が頭で、横から撮ったものです。これを見ると、「後基節が前基節よりはるかに大きい」という感じがしますけどね。「絵解きで調べる昆虫」の中の「後基節は前基節よりはるかに大きい」という記述を、「後基節は前基節よりはるかに大きい(少なくとも3倍)」と書いておく方がよいようです




最後はこのクモ。「日本のクモ」をつらつら眺めていたら、クサイロフクログモというのに似ている感じですが、よくは分かりません。
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No title

あけましておめでとうございます。
2枚目の昆虫は、胸の模様がとても複雑で面白いですね。

No title

6枚目はトゲハネバエ科ですが、それ以上は分かりませんね。
Heleomyza属辺りかとは思いますが、ちゃんと調べてみたことが無いもので(^_^;)

No title

タイコウッチ君、あけましておめでとうございます。
今頃はタイコウッチ君の目標とするような甲虫も蝶もトンボもいなくって、こんなハエの仲間ばかりですね。でも、こんな小さな虫でも拡大して観察すると、結構、面白い構造をしているので、私は楽しみにしています。今年もよろしくお願いいたします。

No title

菅井 桃李さん、あけましておめでとうございます。
トゲハネバエですか。いつも有難うございます。そう言われて以前のブログを見てみると、2015年1月に同じような種を見て検索をしていました。でも、その時も属までは達していませんでした。ハエはどうも種類が多すぎて、パッと見ただけではほとんど科も分かりませんね。いちいち捕まえるわけにもいかないし・・・。ということで、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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あけましておめでとうございます。
終わりから2番目のコバチですが、全体的な印象ではコガネコバチ科のMesopolobus属によく似ているようです。

No title

おちゃたてむしさん、あけましておめでとうございます。
これは大いに助かりました。実は検索してオナガコバチになったものの特徴が合わなくて弱っておりました。おちゃたてむしさんのブログも拝見いたしました。確かによく似ていますね。検索の敗因は「絵解きで調べる昆虫」で「後基節は前基節よりはるかに大きい」と書いてあるところでした。この個体で測ってみると2.2倍ほどになり、当然、「はるかに大きい」と思ってしまいました。「大図鑑」の検索表を見ると、「少なくとも3倍」と書かれていて、2.2倍はまだ小さい方だと分かりました。「はるかに」というような抽象的な表現には気をつけなければなりませんね。これから科の検索をやり直してみます。属の方は日本産だけでも61属だそうでまだまだ先が遠そうです。まずは亜科の検索ですね。コメント、本当にどうも有難うございました。
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