FC2ブログ

廊下のむし探検 小さなハエとハチ

廊下のむし探検 第855弾

18日にマンションの廊下を歩いて、小さな虫まで徹底的に写真を撮ってきたのですが、極小のハエが多くてなかなか名前調べが進みません。一部は採集して冷凍庫に入れてあるのですが、ともかく、年末で忙しい忙しい。学校の先生でもないのにどうしてこうも忙しいのだろうか。18日分の名前調べがまったく進んでいないのに、昨日、また廊下を歩いてきて、たくさんの写真を撮ってきました。というわけで、名前がまだほとんど分かっていないのに、とりあえず出すことにしました。後で分かった分は「追記」で出すか、「虫を調べる」で出そうかなと思っています。



まずはこのハエです。触角の途中から節の形が急に変化するので面白いなと思って採集しました。写真で翅脈を見たのですが、何科かよく分かりませんでした。平均棍らしい白いものが見えるので、ハエ目は間違いなさそうですが・・・。(追記2016/12/22:先ほど検索をしてみました。翅脈や雰囲気からタマバエ科かなと思って、検索してみたのですが、どうしてもタマバエ科にはなりません。代わりにヌカカ科になってしまいました。こんなヌカカがいるのかなと思って調べてみると、どうやら本当にヌカカ科みたいです。確かに、以前撮ったヌカカの触角もMNDに出ている翅脈もこれとよく似ています。そこで、MNDに載っている検索表を使って属の検索をしてみました。あまり迷うことなく、Atrichopogon属Atrichopogon亜属になったのですが、本当かな)(追記2016/12/28:「こちらのヌカカは、Atrichopogon femoralis Tokunaga モモグロヒラタヌカカと思われます。「はなあぶ」No.36に記載しています。」というコメントをいただきました。送っていただいた「ハナアブ」の記事に出ている図を見ると確かによく似ています。それでも、やはり手書きの図には写真では分からないような詳しい部分が描かれているのに感心しました。もう少し写真を頑張らなければ。コメントどうも有難うございました



次はタマバエっぽい感じです。タマバエは属の検索表があったので、採集をしようと思って近づいたら、逃げられてしまいました。これも取りたかったのですが・・・。



これは何でしょうね。採集したかどうかも忘れてしまいました。sc切目があります。後単眼剛毛が交差しているみたいですが、まだ科が分かりません。(追記2016/12/22:そらさんから、「3枚目は、だいぶ前にブログに掲載して教えてもらったアジアコブカタキモグリバエ(キモグリバエ科)どと思います。冬らしく、地味な感じの虫が多くなってきましたね(^^)。」というコメントをいただきました。そらさんの記事に載せられている次の論文を見ると、確かによく似ています。

K. Kanmiya, "Chloropidae (Diptera) from the Akasaka Imperial Gardens, Tokyo", Mem. Natn. Sci. Mus. 39, 337 (2005). (ここからダウンロードできます)

キモグリバエの仲間だったのですね。そらさん、どうもありがとうございました





死んでいるのかと思ってピンセットで起こそうとしたら、突然、動き出しました。逃げられそうなので、すぐに採集してしまったので、上からの写真がありません。



これは翅脈から、どうやらオドリバエみたいです。これも採集すればよかったのですが、見逃してしまいました。(追記2016/12/30:検索したわけでもないのですが、翅脈の特徴(例えば、R4がR5と大きな角度で分かれ、その後、R5とほぼ平行に走るなど)を見ていると、オドリバエ科オドリバエ亜科のHilara属かもしれません。さらに、「大図鑑」の記述を読むとHilara亜属に入るようです。ただ、この亜属には23種記録されているので種までは遠そうです)(追記2016/12/30:三枝氏の図解検索システムを見ると、口吻の長さと向きが検索表に入っているのですが、横から写していないのでこれが分かりません。もし、長く下方を向くを選べば、Hilara (Hilara)に達するのですけど・・・。やはりいろいろな向きから写しておかないといけませんね。ついでにこれは腹端が尖っているので♀のようです



これは以前も調べたヒゲナガヤチバエでしょうね。一応、採集したのですが、まだ、毒瓶の中です。



写真を見ると、わりときれいなハエですね。たぶん、逃げられてしまったのではと思います。(追記2018/02/14:ちゃんと検索していないのではっきりとは分からないのですが、キモグリバエ科のヤマギシモリノキモグリバエではと思っているハエです。詳細はこちらを見てください



今頃のキゴシハナアブはもうまったく動きません。まだ、生きているみたいですが・・・。





ヌカカの♂です。以前、検索表を翻訳したことを思い出し、一応、採集しました。でも、小さいからなぁ。(追記2018/02/15:コメントをいただき、Forcipomyia属らしいことは分かりました。まだ、調べていないのですが、一応、そのように記録しておきます



キンバエの仲間です。これについては次の論文にクロバエ科の検索表が載っています。

田中和夫、「屋内害虫の同定法(3)双翅目の主な屋内害虫」、屋内害虫 24, 67 (2003) (ここからダウンロードできます)

屋内害虫に限られているのですが、キンバエ亜科では8種、オビキンバエ亜科では5種が載せられています。「日本昆虫目録第8巻」(2014)を見ると、このほかに本州では、キンバエ亜科でカエル、ニセミヤマの2種が、オビキンバエ亜科ではマルヤマトリ、シナノトリ、ヤドリトリの3種が載っています。それでも、上の論文でかなり網羅されている感じです。そこで、この写真でも分かるような外見上の特徴に限って検索表を作り直してみました。



検索表の項目の一部だけを抜き出しているので、あまり正確ではないのですが、だいたいの見当ぐらいはつけられるかもしれません。ここで、R脈の基幹部と前縁脈基部片は次の部分です。



この個体は左右の複眼の間が開いているので♀です。前縁脈基部片の色が真黒というわけではないのがちょっと気になるのですが、もし、黒だとすれば、キンバエか、コバネキンバエかというところになります。こんな感じで、キンバエの仲間も少しずつ整理していこうかなと思っています。





小さなハチは探すと結構いるのですが、ヒメバチ科あたりとしかわかりません。とりあえず、ハエを少しずつ調べてからハチも調べてみたいと思います。



最後は、この間も調べたミカドオオアリではないかと思います。これで18日分の写真整理が終わりました。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんにちは、
3枚目は、だいぶ前にブログに掲載して教えてもらったアジアコブカタキモグリバエ(キモグリバエ科)どと思います。
冬らしく、地味な感じの虫が多くなってきましたね(^^)。

No title

そらさんの記事を見させていただきました。確かによく似ていますね。上宮氏の論文の図ともよく似ています。まさか、名前が分かるとは思ってもいませんでした。どうもありがとうございました。

最近見るのは小さなハエとハチばかりです。数は多いのですが、確かに地味ですね。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ