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廊下のむし探検 ノミバエがいっぱい

廊下のむし探検 第854弾
一昨日、マンションの廊下を歩いた時に、小さな虫をたくさん見つけました。その整理が大変だったのですが、調べてみると、ノミバエだけで10数枚も撮っていました。以前、ノミバエをいろいろと調べたことがあったのですが、もうすっかり忘れてしまっていました。それで、以前に撮った写真の整理をしながら思い出してみました。



ノミバエというのはこんなハエで、体長は2mmほどの小さな小さなハエです。昔のブログを調べてみたら、昨年1月ごろにトゲナシアシノミバエ亜科Megaselium属に属する2種を調べていました。このとき用いた検索表は次の二つの論文に載っているものです。

金子清俊ほか、「日本産ノミバエ科に関する研究 第1報」、衛生動物 12, 238 (1961) (ここからダウンロードできます)
田中和夫、「屋内害虫の同定法(3)双翅目の主な屋内害虫」、屋内害虫 24, 67 (2003) (ここからダウンロードできます)

このように採集すると、一応、亜属レベルまでは調べられるのですが、写真だけでも属くらいまでは何とかたどり着けます。



検索表に載っている事項を全部調べているわけではないのではっきりしないこともあるのですが、一応、見分け方を書いてみます。まず、脛節基部2/3に独立した剛毛を持つか持たないかを調べます。この写真で示した通りです。もしなければ、トゲナシアシノミバエ亜科になります。もし剛毛をもっていればノミバエ亜科です。これはないのでトゲナシアシノミバエ亜科になります。トゲナシアシノミバエ亜科は触角上刺毛が下を向いていて、ノミバエ亜科は上を向いているので、そこでも見分けられます。

次は、後脚脛節に黒い筋があるかどうかを調べてみます。この黒い筋は短い剛毛列とさらに短い毛列からできています。詳細はこちらの記事の一番最後の写真を見て下さい。とりあえず、ここに黒い筋があればMegaselia属である可能性が高くなり、なければWoodiphora属になります。Megaselia属の場合はこの後、胸の側面の毛を見ると亜属が分かるのですが、この写真では黒い筋は見えるのですが、胸の側面の毛までははっきりしないので属止まりになります。昨年の1月に調べたときはこれに似た種がMegaselia属Megaselia亜属だったので、たぶん、これも同じだと思われます。



この個体も似た色ですが、複眼の間が暗い色なので、別種のようです。これも脛節に剛毛がなく、後脚脛節に黒い筋が入っています。たぶん、Megaselia属でしょうね。



これはたぶん、最初と同じ種でしょうね。





こんな黒い個体もいました。これは以前調べてMegaselia属Aphiochaeta亜属としていた種と似ています。



これも似た感じですが、脚が基節まですべて単色なのところが違っています。Megaselia属であることは確かそうですが・・・。



この個体は上の個体と同じかどうかよく分かりません。なんとなく違う感じもしますが・・・。以前、Ziramさんから、「Megaselia属は未記載種だらけ属で、現状としては約1600種程度の記載がありますが、未記載種を含めるとその10倍前後いるのではないかと言われていますので、種まで分類するのは困難かと思います。」というコメントをいただいたことがあります。これでは種までは到底たどり着きそうにありませんね。それにしても1600種でも16000種でも、天文学的な数字ですね。





ノミバエ以外のハエです。これはともにクロバネキノコバエの仲間。(追記2018/02/21:翅脈から上はタマバエ科のようです





これはシマバエ科で、上はSteganopsis dichroa、下はSteganopsis vittipleuraだと思われます。両方とも以前、詳しく調べたことがあります。前者はこちら、後者はこちらを見てください。



これは今頃いっぱいいるキモグリバエの仲間です。名前まではわかりません。一度、検索してみたいなと思うのですが・・・。





これはキノコバエの仲間だと思うのですが、名前の調べ方が分からなくて今のところ写真だけが溜まっていっています。まだまだほかにも虫がいたのですが、とりあえずここまで。
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