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廊下のむし探検 ハエ以外の「むし」

廊下のむし探検 第849弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。途中でいつもの公園に行ってみたので、そこで見た虫もついでに出しておきます。といっても、虫がいるなと思って撮ると、たいていはハエの仲間ですけどね。ハエの名前調べはなかなか厄介なので、後に回すことにして、残りの虫をまず紹介します。



見た順に書いていきます。最近、やたらによく見るヤサイゾウムシです。以前も調べたかもしれませんが、少し古い報文を探してみました。

湯淺啓温、「ヤサイゾウムシについて」、昆蟲 18, 3 (1950). (ここからダウンロードできます)
安江安宣、「ヤサイゾウムシの生態に関する研究 第1報 特に食餌植物に就て」、農学研究 40, 151 (1952). (ここからpdfをダウンロードできます)

これらを見ると、ヤサイゾウムシは南米原産の外来種で、わが国では1942年に岡山県で見つかったのが初めてのようです。現在では全世界に広がっている野菜の害虫です。1年1世代ですが、冬季にも活動を続けます。冬季には成虫、卵、幼虫の各態が見られ、その代り、夏季は休眠しているようです。原産地では寄生蜂、寄生蠅、線虫類、虫生菌類などが天敵と知られていますが、わが国にはこれら天敵がいないので繁殖しているようです。



次はアブラムシの有翅型ですね。アブラムシはどうやって名前を調べていったらよいのでしょう。



公園に行くために、マンションの入り口を出たところでクヌギカメムシの仲間を見つけました。この仲間には、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシの3種がいて、パッと見では分かりません。「原色日本カメムシ図鑑第3巻」には検索表が載っています。腹部腹面の気門が黒く縁取られ、♂生殖節の中央突起が先細りになればクヌギカメムシ、気門の縁取りがなくて、♂生殖節の側縁がほぼ平行でへら状になればヘラクヌギカメムシ、同じく気門の縁取りがなくて♂生殖節側縁が先端に向かって広がってさじ状になればサジクヌギカメムシとなっています。まず、腹部腹面の気門を撮ろうと思って横から撮っていたら、ちょっと後ろを向いてくれました。



それで、生殖節の中央突起がうまく写りました。中央にある突起がそれです。側縁はほぼ平行になっているので、たぶん、ヘラクヌギカメムシだと思います。





公園に行ってもなかなか虫が見つかりません。それでいつものイダテンチャタテを写してみました。ほとんどが翅をつけています。上が♀、下が♂かな。



これは途中の壁で見つけたミナミトゲヘリカメムシです。



最後はマンションの倉庫の壁にいたクモです。小さなクモなのですが、触肢の先端が太くなっているので、こんなに小さくても♂成体なのでしょうか。これはサラグモの仲間かな。頭胸部の側縁にぎざぎざがあって面白い感じなのですが、「日本のクモ」を見ても分かりませんでした。
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