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廊下のむし探検 ハエとハチ

廊下のむし探検 第848弾

昨日は大学病院に行っていました。一か月前に右目の視力が急激に落ちてしまったのでその治療です。この1か月の間に徐々に回復してきて、景色が少しずつ見えるようになってきて喜んでいたら、「あなたの目は中心部分から周辺まで全体がやられているので、見えるようになってきたといっても一時的で、すぐに見えなくなりますよ。」だって・・・。大学の先生というのはどうしてこうも正直なんでしょうね。少しくらいは患者を元気づけてくれてもよいのに・・・。

12月5日の「廊下のむし探検」の残りです。蛾、甲虫、カメムシ、クサカゲロウ、ガガンボを出した後なので、残りは若干のハエとハチだけになってしまいました。



キノコバエの仲間です。なかなかいわくつきのハエでしたね。詳細は以前書いたので、ここでは省略です。一応、Allactoneura属の一種としておきます。



このハエねぇ。この間、採集して試しに検索してみたら、シロガネコバエというまったく知らない科になってしまいました。怪しさいっぱいで、もう一度調べてみないといけないのですが、そのままになっています。翅の前縁にあるSc切目の部分が変わっています。検索してみたときは、下額眼縁に短い毛が並んでいてこれを下額眼縁剛毛と呼ぶのかどうか悩んでしまいました。いずれにしても今度もう一度調べてみます。(追記2018/04/09:シロガネコバエ科は「日本昆虫目録第8巻」によるとクロコバエ科になっていました。また、その後、検索をしてみてミナミクロコバエ Desmometopa micropsではないかと思っています。詳細はこちらこちら



ミツバチが冷たい雨にあってへばっていました。後翅の翅脈が辛うじてみえるので、これはセイヨウミツバチみたいです。片目が見えなくなってから、手作り図鑑づくりがやや滞っているのですが、暇を見つけてはちょこちょこ書き足しています。セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いについて書いた部分を載せておきます。



次はこのハチです。



格好いいので、つい調べてみたくなるのですが、これがなかなか難物です。とりあえず科だけ。



2m-cuがあって、Rs+MとRsを結ぶ翅脈のないのはヒメバチ科です。なお、翅脈の名称はAmerican Entomological Instituteいうページに載っているRoss system veinsによっています。以前からここに載っている名称を使っているのですが、いつも参考にさせていただいているImformation station of Parasitoid waspsに載っている名称と若干違います。私もちょっと混同していて、以前書いたものは2cu-aのところが違っていました。今回のが正しい名称です。このやり方だと、Rs脈はC+Sc+Rから分かれて、翅脈を半分ぐらい進んだ後、ヒメバチ科にはなくて、コマユバチ科にはある斜めの翅脈を進んで、Rs+Mと1m-cuと書かれた翅脈の真ん中あたりに到達し、その後、鏡胞の2辺を通って、翅縁に行くことになっています。ハチの翅脈の名称については翅脈の勉強を始めた頃に両者の比較をしていたので、そちらをご覧ください。



ひょっとして検索をするかもと思って横からも撮ったのですが・・・。ヒメバチ科トガリヒメバチ亜科の検索は以前、試みたことがありました。もう一度読み直してみたのですが、大変複雑で、採集しないと到底無理のようです。



コバチの仲間が雨に濡れていました。コバチにもいろいろな科があって、まだ勉強したことがないので、さっぱりわからないのですが、今回は採集したので今度調べてみます。(追記2016/12/09:「絵解きで調べる昆虫」に載っている検索表で調べてみると、あまり問題になるところもなくタマヤドリコバチ科にたどりつきました)(追記2016/12/09:タマヤドリコバチ科は「Informtaion station of Parasitoid wasps」によると、日本産はOrmyrus属だけで、pomaceus、flavitibialis、ibarakiの3種が挙げられていました。また、これについての論文名も載せられていました。

M. D. Zerova and L. Ya, Seryogina, "Review of Palearctic Ormyridae (Hymenoptera, Chalcidoidea), with description of two new species". Vestnik zoologii, 40, 27 (2006).(ここからpdfがダウンロードできます)

この論文には上記三種を含んだ検索表も載っていたので、試しに検索をしてみました。まず、ibarakiは触角の節の形状から直ちに除外できました。次にpomaceusは腹部第1節背板が網目状であることが最初の特徴で挙げられていますが、この種は前半部分がスムーズで光沢があります。これはflavitibialisの特徴とよく一致しています。ただ、flavitibialisは前、中腿節および、全部の脚の脛節、跗節が明かるい黄色だそうです。写真の個体は腿節が先端を除いて黒褐色、後脛節も黒褐色になっていて、脚の色に関しては一致しませんでした。一方、pomaceusは前脛節が緑褐色だそうで、これも若干違っていました。気持ちとしてはflavitibialisかその近縁種のような気がしますけど・・・。pomaceusはナラ、カシに虫こぶをつくるタマバチ科への寄生種、flavitibialisはコナラの虫こぶをつくるタマバチ科への寄生種だそうです


ということで、12月5日分の整理が終わりました。
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