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廊下のむし探検 コマユバチ、ガガンボなど

廊下のむし探検 第845弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近、虫は少ないのですが、その分、普段あまり調べない虫まで調べるので、かえって名前調べに時間がかかっています。



最初はこのハチからです。体長は10.2mm。一見、アメバチに似た感じなのですが、いつも見ているアメバチとはちょっと違うようです。そこで、いつも利用させていただいているInformation Station of Parasitoid waspsに載っている検索表を利用させていただきました。

まずは翅脈です。



ハエと違って、ハチの場合は左右の前翅が重なり、さらに後翅まで重なるので、生態写真から翅脈を調べるのは意外に大変です。それで何とか、前翅だけの翅脈を読み取り、それを黄色の線でトレースしてみました。これを使ってまずはヒメバチか、コマユバチかを見分けます。



検索表だと①がそれに相当します。翅脈でRs+M脈があればコマユバチ科、なければヒメバチ科になります。上の写真を見るとRs+M脈があるので、これはヒメバチ科のアメバチではなくて、コマユバチ科であることが分かります。この先のコンボウコマユバチ亜科か、オオアメイロコンボウコマユバチ亜科かは前翅翅脈が使えないので、なんとか写真でその部位を写したものを探してみました。



これは横から撮ったものですが、後体節と後脚基節の基部が接近しています。このことからコンボウコマユバチ亜科の可能性が出てきました。さらに、後体節背板の基部に気門のようなものが見えます。これもこの亜科を示唆しています。



ただ、ちょっと問題点もありました。このハチの口ひげは結構長くて頭部の厚みよりは長そうですが、これはオオアメイロコンボウコマユバチ亜科の方の性質です。でも、たぶん、コンボウコマユバチ亜科でよいのだろうと思いました。先のサイトによると、この亜科には日本ではHomolobus属1属だけが記録されています。この属はさらに5亜属に分けられ、合計13種が載っていました。まだまだ先は長そうです。



ハチついでにこの羽アリも載せておきます。体長は3.5mmと大変小さいのですが、意外にごつい顔をしています。図鑑で調べたのですが、残念ながらよく分かりませんでした。



次はハエ目です。最近、ガガンボをよく見ます。ガガンボは翅脈から科が分かるので、いつも翅がうまく写るように写しています。



で、このようにSc脈の先端(黒矢印)が前縁に達しているときは、いつもヒメガガンボ科だと言っていたのですが、「大図鑑」の検索表を見ると、オビヒメガガンボ科も同じような翅脈を持っているようです。検索表によると、さらに、sc-r横脈とRs脈の起点(黒矢印)との関係も見る必要があります。複眼が刺毛で覆われ、sc-r横脈がRs脈の起点より翅の基部側に近いとオビヒメガガンボ科、複眼が無毛で、sc-r脈がSc脈の先端(黒矢印)に近いとヒメガガンボ科だそうです。この写真の個体はこれでヒメガガンボ科だと思われます。ついでに、今日はこの基準を使って、以前撮った写真を見直してみました。例えば、Sc脈の先端がRs脈の起点よりかなり基部側に位置するものもいて翅脈だけだと疑問になる種もいました。複眼を拡大して撮っておかないといけないですね。





庭のヒメジョオンにいたハナアブです。たぶん、クロヒラタアブだと思ったのですが、似た種にニッポンクロヒラタアブというのもいて、まだ、違いがよく分かりません。



花に顔を突っ込んでいます。イエバエっぽい感じ。



これはツマグロキンバエなのかなぁ。いつものより色が薄い感じですが・・・。



残りの虫です。これはウスモンミドリカスミカメ



ルリマルノミハムシ



ヒメクダマキモドキ



後は蛾です。ウスモンミドリナミシャ。(追記2018/06/28:ウスミドリナミシャクの誤り



ニトベエダシャク



シロオビノメイガ



ナカオビアキナミシャク



ソトシロオビナミシャク



最後は大きなジョロウグモでした。
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