家の近くのむし探検 ヨコバイほか
家の近くのむし探検 第196弾
3日前の写真整理をしたついでに、2日前の分もやってみました。やはり、いつも行っている公園で見た虫たちです。
これは以前も見た記憶がありました。調べてみると、7月5日の記事に載っていました。その時はMSWiさんにNaratettix rubrovittatusというヨコバイの仲間だと教えていたただきました。
それから、ユリノキにいたヨコヅナサシガメの5齢幼虫です。
これは例によってクロバネキノコバエ?
これは何だろう。何もいないとついハエを撮ってしまいますね。
(追記2016/11/17:菅井 桃李さんから、「ハエはクロバエ科の様ですね。中胸気門や毛までは見えませんが、横溝前翅内剛毛の痕跡がある様で、前縁脈基部片が黒いので、おそらくオオクロバエのメスです。春まで低地で過ごす為に山地から移動していったんでしょう。こちらはあれほど大量に居たものが見られなくなりましたしね。」というコメントをいただきました。すごいですね。この写真から種までたどり着くなんて。私も頑張ってみようと思って、以前、用いた田中氏の論文に載っている検索表で調べてみました。
田中和夫、「屋内害虫の同定法(3)双翅目の主な屋内害虫」、屋内害虫 24, 67 (2003) (ここからダウンロードできます)
クロバエ科の種の検索表からオオクロバエに至る項目を拾ってみると次のようになります。
黒字は曲がりなりにも確かめられたもので、赤字は確かめられなかったのものです。最後の⑥を除けば、一応すべての項目で黒字があるので、まあ何とか進めることになります。図示したものが次の図です。
図を見ると分かるようになっていますが、ちょっと注釈を加えると、上の写真の3番目の④で下覆弁は淡褐色か濃褐色かという項目があります。この写真では見えないのですが、淡褐色だと透けて見えるので、たぶん、濃褐色だろうと思いました。また、2番目の④の横溝前剛刺毛の内外の「外」がどれを指しているのか分かりませんでした。下の写真の4番目の④で複眼間距離を測ってみると、1/3.2になったので、およそ1/3に合致しているのではと思いました。最後のミヤマクロバエかクロバエかという点は検索表上では分からないのですが、ネットで写真を検索すると、ミヤマクロバエはかなり外観が違います。これに対して、オオクロバエはこの個体に似た写真がいくつも見つかりました。ということで、たぶん、菅井 桃李さんのコメント通り、オオクロバエでいいのだろうと思いました。これまでクロバエ科はほとんど分からなかったのですが、こうして、一つずつ調べていくと少しずつ馴染みのハエが出てきて分かるようになるかもしれません。コメントどうも有難うございました)
ツマジロエダシャク。
ハマキガの幼虫かなと思ったのですが・・・。
それとヤサアリグモです。1時間探してやっとこれくらいだったので、やはり今頃の季節は寂しいですね。
これは帰り道に見たヤマトシジミ。
この赤い実は何でしょう。トキワサンザシかなと思ったのですが・・・。
片目が不自由になってから、どの程度のことができるのかいろいろと試しています。今日はこの間捕まえたヒメコオロギバチの展翅をしてみました。かなり大きな虫なのですが、拡大鏡を目につけてやってみても距離感が分からなくて、まったくうまくいきません。実体顕微鏡でも、同じこと。2匹いたのですが、1匹だけやっと展翅をしただけで終わってしまいました(もう一匹は針で刺しただけ)。遠くを見るときはそれほど不便は感じませんが、細かい作業はほとんど駄目ですね。慣れればなんとかなるのでしょうか。
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