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家の近くのむし探検 オサヨコバイ、バッタほか

家の近くのむし探検 第155弾

9月15日分の公園での虫探しの続きです。9月になってから虫が少ない虫が少ないと言っていたら、この日は結構見られました。でも、その分、名前調べが大変になりますけど・・・。





今日の最初はこのヨコバイです。いつもの小さなヨコバイに比べると、かなり大きめでした。どこかで見た気がしたのですが、調べてみると初めての観察でした。ヨコバイは「学研生物図鑑 昆虫III」で見るか、「原色昆虫大図鑑III」の図版で見るかしかないのですが、なかなか見つかりません。それで、「ウンカ・ヨコバイ識別ミニ図鑑」と「進化する昆虫図鑑」というホームページを見てやっと分かりました。オサヨコバイというヨコバイ科オサヨコバイ亜科の虫でした。前者は田悟敏弘氏のページ、後者は最近、岐阜聖徳学園大学に移られた川上紳一氏のページでどちらも信頼のおけるページだと思って利用させていただいております。



これはいつものアオバハゴロモ。最近、多いですね。あちこちにいっぱいいます。綺麗なのですぐに写してしまうので、写真もいっぱい溜まってきました。



同じカメムシ仲間なのでツクツクボウシも出しておきます。先日、コメントをいただいたのですが、時期が遅くなってくるとやはり元気がなくなってくるみたいです。木の幹の下の方に止まっていたのですが、近づいても一向に逃げません。





これはマンションで何度か見かけたことがあります。マツムシモドキですね。



そして、マダラスズです。公園の草むらにはこれが山盛りいます。





テントウムシの幼虫みたいなのですが、これは初めてです。「日本産幼虫図鑑」を見ると、カメノコテントウに模様が似ていますが、色がまったく違っています。これはネットで探すしかないかなないなと思って探してみると、ヒメカメノコテントウやムーアシロホシテントウとされている幼虫とよく似ているようです。先日、虫の先生が来られ、ネット情報は20%くらいしか信じてはだめだと言われていたのを思い出し、どうしようかなと思っていたら、これとほぼ同じ模様の幼虫がいる近くで見つけた前蛹を継続して観察された方がおられ、ムーアシロホシテントウになったと報告されていました。たぶん、それで間違いないでしょう。ヒメカメノコテントウは白の模様の出方が少し違うようです。それもネット情報ですが・・・。

追記2016/09/28:菅井 桃李さんから、「テントウムシの幼虫は似たものが多いですね。でも、このタイプの幼虫は一見するとよく似ていますが、腹節の方に注目すると見分けられるものが多いです。とは言うものの、幼虫を見たことの無い種も多いので、自身で観察したものだけになってしまいますけどね。他にはダンダラテントウやシロジュウシホシテントウもヒメカメノコテントウに似たタイプの幼虫で、写真に撮って拡大して見ないと見分けが難しいかも。他にはエサや環境なども参考になります。一口にアブラムシ食と言っても、どんな種のアブラムシでも食べると言う訳ではないですからね。この幼虫はダンダラ、ヒメカメノコ、シロジュウシホシではないですけどね。」というコメントをいただきました。それでは、まだ断定しない方がよさそうですね。どこかにまとめて載せてくれているといいのですけど、意外にそういうHPはないですね。私は、幼虫はまだ4種しか写真がないので、まだまだ先が長いです



いつもアオドウガネかなと思って迷ってしまうコガネです。似た種にアオドウガネのほか、ヤマトアオドウガネ、ドウガネブイブイなどがいます。「日本産コガネムシ上科標準図鑑」によると、頭盾前縁、前胸背板側部中央のくぼみ、上翅側縁隆起、側部稜、尾節板などを見ると違いが分かるそうなのですが、その場で各部の写真を撮っても必ず忘れてしまう部分があるので、今回は採集してきました。今は冷凍庫に入っているので、今度、勉強がてら調べてみます。





後はユスリカです。下がツヤユスリカの仲間くらいしか分かりません。実は、昨日も公園に行き♂を捕まえてきて検索を試みてみました。手順は「日本産水生昆虫」に載っている検索表で亜科と属の検索をして、属が決まったら、次は「日本のユスリカ」を使って種の検索をします。途中何度も躓いたのですが、最終的にはユスリカ亜科ユスリカ属ホンセスジユスリカになったのですが、書かれている特徴と合わなくてあえなく撃沈です。とにかく、各部の名称をきちんと理解しないと、検索表に書かれている内容すら理解できないので、もう少し練習を重ねていく必要があります。まさに、「修行」という言葉がぴったりの苦しい検索でした。



この間も同じゴミグモを撮ったのですが、ゴミグモというといつもごみにまみれてうまく撮れないのが、これははっきり見えるのでまたまた撮ってしまいました。



これはそのすぐ隣にいたヒメグモの仲間です。



最後はムカデです。ツツジの葉をのぞき込んでいたら、にょろにょろと出てきてびっくりしました。ムカデは裏返さないと種がわからないというので今回もパスです。



公園の広場にはこんな背の高い草がいっぱい生えてきました。これは北米原産のメリケンカルカヤというイネ科の帰化植物です。公園の植物は帰化植物のオンパレードですね。
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No title

テントウムシの幼虫は似たものが多いですね。
でも、このタイプの幼虫は一見するとよく似ていますが、腹節の方に注目すると見分けられるものが多いです。
とは言うものの、幼虫を見たことの無い種も多いので、自身で観察したものだけになってしまいますけどね。
他にはダンダラテントウやシロジュウシホシテントウもヒメカメノコテントウに似たタイプの幼虫で、写真に撮って拡大して見ないと見分けが難しいかも。
他にはエサや環境なども参考になります。
一口にアブラムシ食と言っても、どんな種のアブラムシでも食べると言う訳ではないですからね。

No title

それでは、まだ断定しない方がよさそうですね。どこかにまとめて載せてくれているといいのですけど、意外にそういうHPはないですね。私は、幼虫はまだ4種しか写真がないので、まだまだ先が長いです。

No title

この幼虫はダンダラ、ヒメカメノコ、シロジュウシホシではないですけどね。
幼虫ばかり目立つ虫と、幼虫は見たことが無い虫と…意外とそんなヤツが多いので、幼虫も成虫もとなると、意外と難しそうですね。

No title

廊下を歩いていた時はそれほど幼虫を見なかったのですが、公園に行き始めてから幼虫を見ることが多くなりました。何の幼虫か調べるのはどれもこれも大変です。本当はずっと育てるとよいのでしょうけど。
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