家の近くのむし探検 カメムシ、ハチほか
家の近くのむし探検 第151弾
のんびりと虫の名前調べをやっていたら、9月8日分の名前調べに1週間もかかってしまいました。この1週間に2回しか公園に行っていないし、虫もほとんどいなかったから、まぁ、何とか追いつくかな。とりあえず、1週間前に家の近くの林の入り口に行ったときに見つけた虫の残りの部分です。
まずはカメムシからです。林に行く途中の道の脇に植えてある木の幹にいました。キマダラカメムシの5齢幼虫でしょうね。この頃、どこでも見るようになりました。
これもカメムシの幼虫です。白い点が二つあるシラホシカメムシ類はみなよく似ているので、幼虫の名前まで分かるかなと思っていたのですが、小林尚、立川周二、「図説カメムシの卵と幼虫」(養賢堂、2004)を見ると、シラホシカメムシ属5種の幼虫の各齢の図が載っていました。それによると、ムラサキシラホシカメムシ5齢幼虫のようです。この本を買ったのはずっと前のことです。こんなマニアックな本を買ってしまったと思ってそのままにしておいたのですが、これが実に役立ちます。各齢幼虫の精細な絵がすばらしく、今では私の大事な図鑑の一つになっています。何でも買っておくものですね。
これはツマグロオオヨコバイの幼虫としているのですが、実のところよく分かりません。
アオバハゴロモです。最近、といっても1週間前なのですが、よく見るようになりました。
小さいヨコバイです。両横に黄色い紋があるので、7月10日に見たヨコバイと似ています。名前は分かりません。
最近、このルリチュウレンジもよく見ます。触角第3節が長くなっているので、ミフシハバチ科でしたね。
小さいハチがいると撮るには撮るのですが、これから先はどうしたらよいやら。写真ばかり溜まってきます。
これはマンションの廊下にいました。オオホシカメムシです。
実は名前調べに時間がかかっていたのはこの甲虫のせいです。頭のところが平圧されていて、両脇と真ん中に小さな突起があるみたいです。例によって「原色日本甲虫図鑑」をパラパラ、続いて、「原色昆虫大図鑑II」の図版をパラパラ。結局、ゴミムシダマシ科のツノゴミムシダマシの仲間だろうというところまで至ったのですが、Toxicum属とCryphaeus属のどちらかも分かりません。後者については次の論文が見つかりました。
秋田勝己、益本仁雄、「日本産のヒメツノゴミムシダマシ属 (ゴミムシダマシ科) について」、甲虫ニュース No. 155, 1 (2006). (ここからpdfがダウンロードできます)
この中の写真をパラパラと見ていると、頭部や胸背の形、触角などはコブヒメツノゴミムシダマシ♀が似ている感じですが、これはかなり稀な種だと書かれているのと、Toxicumとの違いも分からないので、今のところお手上げ状態です。
最後はクモです。シャコグモかなと思って、ヨシシャコグモ、シャコグモ、スジシャコグモの画像を見てみたのですが、どうも腹部の模様がしっくりとはきません。いろいろなキーワードで画像検索をしていたら、似た種にぶつかりました。なんと、コガネグモ科のコガネグモダマシです。クモ画像集を見ると、色彩の変異がかなり大きいのですが、確かに似ている写真もあります。はっきりとは分からないのですが、とりあえず、第1候補です。
これで9月8日の写真整理が終わり、後は10日と13日の分が残っています。ともに虫は少なかったのですぐに終わるとは思いますが、何となく寂しくなってきましたね。今年の冬はどうするかなぁ。トビムシの同定が途中になっていたし・・・。マンションの廊下に戻ってハエの続きをやるかなぁ。
最後に、ついでに撮ったクヌギのどんぐりの写真を載せておきます。
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