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虫を調べる クルマバッタモドキ

一昨日、林の入り口の道に行ったついでに、河原にも行ってバッタを捕まえました。最近はカメラのほかに、吸虫管、毒瓶、プラスティックケース、小型のチャック付きポリ袋、中くらいのポリ袋、虫よけの伊達メガネにプラスして、捕虫網の網の部分だけを持ち歩いています。ハエを捕まえるときなど、吸虫管ではなかなか難しいので、網で捕まえることにしています。バッタも網なのですが、近づくと意外に逃げるので柄の部分が欲しい感じです。それでも、この日は1匹捕まえることができました。

「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」に載っている検索表を使って検索をして、苦手なバッタの克服をしようかなと思っています。



今日の対象はクルマバッタモドキなのですが、検索表では1A→2B→3A→4A→5Bと進むことになります。それで、また部位別に見ていきたいと思います。



まずは頭部、胸部を横から撮りました。勉強のために各部の名称を書き入れました。「原色昆虫大図鑑III」に載っている絵を参考にしました。まず、1Aでは、「頭頂と額の間に際立った境はなく、だいたい垂直」という項があります。境の部分は触角でよく分からないので、後の写真を参考にしてください。ただ、頭頂と額がほぼ垂直というのはなんとなく分かります。マダラバッタではここに境があって鋭角になるはずなので、この間から探しているのですが、まだ見つかっていません。

次は2Bで、「前胸背が凸凹ではなく、中隆線が3分されない」ということですが、これはイボバッタを意識して書かれた項目です。イボバッタについてはこの間写真を撮りました。確かに、中隆線が3分されていました。これはそうではないので、次に進むと、4Aの「中胸背板の前域と後域の境の刻み目が深いか浅いか」で、この個体では矢印で示したようにほとんど刻み目は見えません。トノサマバッタで調べたときはこの部分にはっきりした刻み目が見えました(次の写真を参考にしてください)。

5Bの「前胸背板はほぼ直線状」というところで、先日、クルマバッタを調べたときに迷いました。この個体でも直線状といえば直線状で、アーチ状といえばアーチ状だからです。それで、少し比較してみました。



この写真で、Aはクルマバッタモドキ、Bはクルマバッタ、Cはトノサマバッタです。AとBはほとんど同じなのですが、心持ちBの方がアーチ状になっているような気がします。でも、なかなか微妙です。クルマバッタではもっと顕著にアーチ状になっているものもいますが、これだけでクルマバッタとクルマバッタモドキを見分けるのは難しそうです。



これは頭頂と額の境目付近を写したものですが、特に境目と呼べるような筋は見えません。



これは真上から写したものです。まず、3Aの「中隆線は前縁から後縁まで途切れなく続く」というのは、この写真でよく分かります。次の5Bの「白いX字形の紋」もよく分かります。これでクルマバッタモドキを見分けるのが一番簡単ですね。ただ、「紋があることが多い」という表現は、ないこともあるということなのでしょうね。そうなると困りますね。



顔の各部に名称を入れてみました。この間も入れたのですが、何度かやっていると親しみが湧いてくるかと思って・・・。この間のクルマバッタと基本的に同じでした。

これで検索は終わるのですが、実は、後翅の撮影を忘れてしまっていました。肝心の後翅を忘れてしまうなんて・・・。現地で撮影していると、いつも何か忘れてしまいますね。この間もトノサマバッタの後脚の撮影を忘れてしまっていました。まぁ、それでも、少しずつ種類を増やしていくと、そのうち、バッタの苦手意識もなくなってくるかもしれません。実は、この時、フキバッタも写したのですが、♀だったので図鑑に腹部末端の図が載っていなくて名前までは分かりませんでした。とりあえず、フキバッタは♂を捕まえないといけないのですね。フキバッタの写真は次回に載せます。
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