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家の近くのむし探検 小さなカマキリほか

家の近くのむし探検 第118弾

昨日の日中は大変な暑さでした。その中で昼前に公園に行ってみました。虫を探していても、背中にあたる日差しは燃えるように暑かったです。例によって木の幹を見ていたら、恐ろしいスピードで登っていくアリがいました。



そして、かなり登ったところでぴたりと止まりました。一応、撮っておこうと思って、手を一杯に伸ばして撮った写真がこれです。何やら黒いものが写っています。



拡大するとこんな感じの虫です。どうやらアリではなかったようです。しっぽを上げているし、眼のあたりも変わっています。何やらカマキリに似ています。それで、ネットで検索すると、どうやらヒメカマキリの幼虫みたいです。大きさは測らなかったので体長は分かりませんが、アリと間違ったくらいなのでかなり小さかったことだけは事実です。2,3枚写真を撮ってふと見ると、もういなくなっていました。もう少し下で止まってくれたらばっちり撮れたのに・・・。



公園の草むらを歩いていたら、バッタが飛び出したので、追いかけて追いかけてやっと撮りました。大きさはイナゴよりちょっと大きいぐらいだったのですが、後で写真を見ると、どうも見たことがない模様です。一見、トノサマバッタのようでもあり、でも、頭から胸にかけて白い筋が入っているし・・・。「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」を何度か見直したのですが、結局、よく分かりませんでした。

追記2016/08/02:F. Yさん、菅井 桃李さん、MSWiさんからご意見をいただき、大変勉強になりました。いろいろなご意見がありましたが、最終的にはマダラバッタだというご意見が強かったみたいですね。そこで、今度、網を持って公園に行き、バッタを片端から調べてみようと思いました。その前にどのポイントを見たらよいのか整理してみました。「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」にはトノサマバッタ亜科の属への検索表が載っています。上の写真の個体に則して検索表を見ていくと次のようになります。



関連するポイントを上の写真に書き込んでみました。



まず、検索表の最初はB 頭頂と額を分ける際立った境はあるか、D 頭頂と額は鋭角をなすかどうかです。この写真を見ると微かですが、境を示す線があるみたいです。しかし、頭頂と額はどう見ても鋭角ではありません。マダラバッタというとここが鋭角なのですぐにわかるのですけど・・・。これがマダラバッタだとすれば、たぶん、撮影の仕方の問題かなと思って、ここが確かめるポイントになります。もし仮に、ここで1Aを選ぶと、次の2はイボバッタではないので3に進むことになります。3Aに書かれているようにトノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキなどは中胸背背面中隆線というのがはっきりしています。しかし、この写真の個体はほとんど見えません。したがって、強いて選べばカワラバッタ属になるのですが、カワラバッタ属はカワラバッタだけで外見はおよそ一致しません。ここで行き止まりになります。

最初に戻って1Bを選ぶことにします。先ほどの、頭頂と額の境と角度の件がクリアされたとして先に進むと、次は8になります。頭頂両側にはCのように窪みがあり、イナゴ類のような側条はないので、8Bを選びます。次の9は前胸背背板前域両側の角張りです。



以前撮ったツマグロバッタの写真を載せておきます。
ツマグロバッタには前胸背背板前域の両側が角張って縁取りがあるような感じです。公園で撮った個体はそのような角張りはなさそうなので、次の10に進みます。10は頭頂両側の窪みが長方形か、三角形かということで、前者ならマダラバッタ、後者ならヤマトマダラバッタということになります。上の写真ではここもはっきりしません。ということで、以上のような点が観察ポイントになるのではと思います。コメントをいただいた皆さま、いろいろとご教示有難うございました







公園の中をぶらぶらしていると、一匹のミヤマアカネが飛んできました。人懐っこくて私の周りでぐずぐずしているので何枚か写真を撮りました。普段はチョウやトンボは無視しているのですが、虫が少ないからちょうどいいかなと思ってほかにもいろいろと撮ってみました。





ツマグロヒョウモン。開いたところと閉じたところです。昨日いたチョウやトンボはラッキーでしたね。写真を撮ってもらえて・・・。



ついでにアブラゼミも。今年はアブラゼミが多いのかなぁ。低いところでもあちこち止まっています。(追記2016/08/31:菅井 桃李さんから、「そちらはアブラゼミが多いですか。長野ではアキアカネとアブラゼミが激減しましたね。昔は脱け殻が鈴生りだったものですが、猛暑でクマゼミが飛んできたり、乾燥化でミンミンゼミの声が聞こえてきたりと、気候の変化を感じさせます。」というコメントをいただきました



クマゼミは声は聞こえるのですが、高くて姿がなかなか見えません。やっと一匹撮影できました。



ツツジの葉にはこんなものが付いていました。たぶん、オトシブミですね。こういうのは巣でもないし、なんというのかなと思ってWikipediaを見たら、「揺籃」というみたいです。「ゆりかご」と読むのかな。このツツジにいたオトシブミのはカシルリとヒメクロだったのですが、どちらでしょうね。(追記2016/08/31:菅井 桃李さんから、「揺籃は「ようらん」ですかね。ツツジの揺籃はヒメクロオトシブミのものです。」というコメントをいただきました。ヒメクロはいっぱいいたので、それの揺籃だったのですね






後はクモを紹介します。以前教えていただいたネコハエトリの幼体だと思われますが、この日はうまく写せて満足です。



以前も写したことがあるのですが、模様がどんどん広がっているみたいです。何か分からないゴミグモです。



これは何という巣でしょう。まるでめちゃくちゃに張っています。こんな巣もあるのですね。蛾、カメムシ、ハエなどは次回に回します。(追記2016/08/31:MSWiさんから、「巣を張っているのはサラグモか何かか…?」というコメントをいただきました



公園ではサンゴジュに実がなっていました。以前の記録を見ると、花が咲き始めたのが6月11日でした。あれから2か月近く経っているのですね。水漏れ騒ぎでこの1か月あっという間に過ぎてしまいました。

今日から「写真で見よう!北摂の虫たち」という写真展もどきのものが始まります。昨日、展示する写真や手作り図鑑などを準備したので、今からギャラリーに展示に行ってきます。これから1カ月間。かなりの長丁場です。
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No title

不明バッタはクルマバッタではないでしょうか?近似種にクルマバッタモドキがいますが、顔に模様があり区別ができます。頭から胸にかけて白い筋は色彩の変異ではないでしょうか?

No title

ヒナカマキリとヒメカマキリは見付けたいんですが、探しに行けません。
こんなアリほどの幼虫では気付かないかも知れないですが。

バッタはクルマバッタモドキの緑色型で、クルマバッタとは胸背の盛り上がり、胸背の模様(>|<)、緑色型の翅の合わせ目の色で見分けられますが、頭部まで伸びる白い筋のあるものは初めて見ました。
普通の褐色型には、淡い筋が頭部まであるものも見られるので、それの緑色型でしょうか?

そちらはアブラゼミが多いですか。
長野ではアキアカネとアブラゼミが激減しましたね。
昔は脱け殻が鈴生りだったものですが、猛暑でクマゼミが飛んできたり、乾燥化でミンミンゼミの声が聞こえてきたりと、気候の変化を感じさせます。

揺籃は「ようらん」ですかね。
ツツジの揺籃はヒメクロオトシブミのものです。

No title

バッタはマダラバッタでした。
未見だ…
ところで、アカハネオンブバッタ見られます?

いよいよ展示が始まりましたか。
一ヶ月の長丁場、体調に気を付けてください。

No title

F.Yさん、菅井 桃李さん、いろいろと教えていただき有難うございました。それにしてもバッタ難しいですね。これからトノサマバッタ亜科の属への検索表から勉強してみようと思っています。是非とも今度採集をしてこないと・・・。どうも有難うございました。

No title

菅井 桃李さんへ
あんなに小さなカマキリは初めてです。本当にアリと間違ってしまいました。動きがやけに速いので変だなと思ったのですが。

アブラゼミ、こちらはめちゃめちゃ多いですね。目の前に何匹もいるのに逃げようともしません。クマもミンミンもいますが、結構、高いところで鳴いているのでなかなか姿が見えません。今日はヒグラシが鳴いていました。夏もピークを過ぎてきたのかもしれませんね。

揺籃は「ようらん」で、ヒメクロオトシブミですか。最近、地域のコミュニティープラザに毎週写真を掲示しているので、今度、この話題で出してみます。どうも有難うございました。

今朝、写真の展示をしてきました。予想通り、額縁に入れて上からぶら下げたら、斜めになったり、ぶらぶらするので、下側を「ひっつきむし」で固定しました。これでばっちりです。でも、設営に2時間もかかってしまいました。誰か見に来てくれるとよいけど・・・。

No title

7/5の記事で、僕がクルマバッタモドキかなと思った幼虫の写真を載せられていますが
多分、あの幼虫はこのマダラバッタの幼虫だったのでしょうね。

巣を張っているのはサラグモか何かか…?

No title

MSWiさん、コメント有難うございました。

何となくこれまでバッタは敬遠していたので(たぶん、標本をつくらなかったから?)、その違いがよく分かりませんでした。今回いい機会なので、少し勉強してみようと思っています。検索表を見てみたのですが、7月5日の幼虫はまさにマダラバッタみたいな感じですね。どうも有難うございました。

クモはサラグモ辺りですか。最近、クモよりも巣の方に興味が出始めました。
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