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虫を調べる チビタマムシ2種

先日、家の近くの林の入り口と公園でチビタマムシを見つけました。よく見ると2種類いるようです。チビタマムシ類は頭盾の縦横比が種の同定の重要な決め手になります。それで少し調べてみました。



まずは林の入り口のクズについていたものです。たぶん、クズノチビタマムシだと思われます。「原色日本甲虫図鑑III」の記述とは、頭胸部の毛は金色、上翅の毛は黒と銀白色なんてところはよく合っています。



これは顔の拡大です。十字の印があるところが頭盾です。この部分の横縦比を求めるのです。実際に測定してみると、特に上側をどこまで範囲に入れるのかが微妙なのですが、その部分を適当に取ると、横/縦=1.51となりました。「原色日本甲虫図鑑III」の説明では約1.3倍とのことで、測定値とはちょっとずれています。縦をもう少し広い範囲で取るのかな。



次は同じ林の入り口で見つけた別のチビタマムシです。ついていた葉っぱが何だったか忘れたのですが、食痕がなかったのでいずれにしても何についていたのか分かりません。たぶん、外観からナミガタチビタマムシだと思われます。図鑑の説明にある「体色は赤銅色を帯び、毛はチョコレート色を帯び・・・」というところはまぁまぁ合っています。



頭盾の拡大です。これも上側をどこまで入れるかが微妙なのですが、図のような取り方をすると横/縦=1.94になりました。図鑑の説明では約2倍なので、よく合っているみたいです。

ついでに、公園のツツジの葉にいたチビタマムシを調べてみました。



外観上はナミガタチビタマムシだとした上の個体とそっくりですね。たぶん、それでしょう。



頭盾の横縦比は1.86となり、まぁまぁ近い値になりました。確かに見た感じでも、頭盾がクズノチビタマムシに比べると横長の気がしますが、実際に比を計算すると意外に微妙な感じです。図鑑の説明では、1.3, 1.35, 1.5, 1.7, 1.8, 2と種によってこの値がいろいろと変化すると書かれていますが、実測すると±0.2程度の値のばらつきはありそうで、それほど確定的な性質でもなさそうです。
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No title

クズノチビタマムシとナミガタチビタマムシでしょうが、やはり総合的に見て判断するしかないんでしょうね。
派手な大型のヤマトタマムシのイメージが強いですけど、チビタマやナガタマなど難易度の高いものが多いグループですよね。

No title

菅井 桃李さん、お早うございます。
なかなかすっきりとはいかないものですね。おそらく、たくさんの個体を集めてその平均値で書いていて、また、測り方にも著者なりのルールがあるのだと思います。数字だけみるとばっちり違いが分かりそうだったのですけど、だいたいいつもこんなもんですね。
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