家の近くのむし探検 甲虫、カメムシ、クモほか
家の近くのむし探検 第43弾
写真が溜まってきたので、先ほどに続いて、一昨日の公園の虫探しの結果を出します。
まずはこのゾウムシです。この模様には見覚えがありました。「廊下のむし探検」で何度か見ていました。ホソアナアキゾウムシでしたね。
これはセボシジョウカイとしていたものだと思うのですが、ジョウカイボン科の種が急激に増えているので、何が何やら分からなくなってしまいました。とりあえず、「原色日本甲虫図鑑III」ではAthemus vitellinusとなっていたものが、現在はLycocerus vitellinusになっているようです。2013年日本産ジョウカイボン科チェックリストによると、Lycocerus属には48種が載っていました。「絵解きで調べる昆虫」には属までの検索表が載っているので、まずはそのあたりから始めてみたいと思います。文献によると、この属は現在は11種群に分けられることになっているようです。なかなか大変な世界ですね。
これは何だかアカハラクロコメツキに似ている感じです。横からも写してみました。
確かに腹部が赤いですね。たぶん、間違いないのではと思います。
これはバラルリツツハムシかなと思うのですが、自信はありません。(追記2016/05/21:菅井 桃李さんから、「バラルリツツハムシには、尾節板の形で区別するルリツツハムシと言うそっくりさんが居ます。バラルリツツハムシの尾節板は台形で、ルリツツハムシの尾節板は丸いと表現されています。」というコメントをいただきました。「原色日本甲虫図鑑IV」を見ると、確かにルリツツハムシはバラルリツツハムシの解説に注釈として出ていますね。「尾節板には側縁に沿って、明瞭な溝を有する」ということでした。いずれにしても、採集して見てみないといけないですね)(追記2018/01/26:「日本列島の甲虫全種目録 (2017年)」によると、バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatusとキアシルリハムシ Cryptocephalus fortunatusは互いにシノニムで、改めてキアシルリツツハムシ Cryptocephalus (Cryptocephalus) hyacinthinusと呼ばれているようです)
それにこの間、間違ったダンダラテントウ。
そのダンダラテントウが蛹になっていたすぐ横の塀でナナホシテントウの幼虫がいました。
これはもうすぐ蛹になりそう。こういう塀が好きなのかなぁ。
イトカメムシはもう撮らないつもりだったのですが、また撮ってしまった・・・。
これはコナジラミかなと思うのですが、いつものよりかなり大きな個体でした。(追記2016/05/21:菅井 桃李さんから、「白いのはコナはコナでもコナカゲロウ科です。コナカゲロウも調べてもよく分からないんですよねえ。」というコメントをいただきました。コナカゲロウ科というのは初めて聞きました。コナジラミはカメムシ目ですが、コナカゲロウとなるとアミメカゲロウ目になるのですね。確かに比較してみると、触角がずいぶん違いますね。この写真は黒くて長いですが、コナジラミは白くて短かったです。昆虫の世界は果てしないですね。やってもやっても見たことのない種がでてきます。菅井桃李さん、ご教授どうも有難うございました)
今はこのクワキヨコバイ属がたくさんいます。だいたいは近づくと葉裏に逃げるのですが、たまに、こんな風にぼぉーっとしているのもいます。
カゲロウの脱皮殻です。尾が3本ですが、これでは何か分かりませんね。
アリグモの♂がいました。
この前に突き出しているのは上顎らしいのですが、どんな風に使うのだろう。
腹部に赤い紋があるのはウロコアシナガグモでしたね。似た種のエゾアシナガグモの♂ではこの模様はないのですぐに分かるとのことです。
これは♀ですが、たぶん、これもウロコアシナガグモなのでしょうね。
そしてササグモです。捕まっているのはマエジロオオヨコバイかな。
これはネコハエトリかな。
それに昨年教えていただいたエビグモ科のヤドカリグモ。
最後は公園に行く道端で見たドクダミの花でした。
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