家の近くのむし探検 ハエ、カメムシなど
家の近くのむし探検 第21弾
「家の近くのむし探検」も21回目になって、そろそろペースを掴みかけてきました。これは一昨日の結果です。この日も虫はたくさんいました。
今日はこのムシヒキからです。これは♂の方で、
こちらが♀の方です。以前だと、単にマガリケムシヒキとしていたのですが、「原色昆虫大図鑑III」によると、マガリケムシヒキ属には既知種が5種と未記載種と思われるものが少なくとも3種棲息しているとのことです。この既知種5種は中・後腿節が全面的に黒いようです。下の♀の方はよく分かりませんが、上の♂は確かに黒いのが分かります。この5種については検索表が載っていて、翅が透明、前腿節末端が赤褐色のものがマガリケムシヒキということになっています。上の写真の個体も前腿節末端がわずかに赤褐色なのでたぶんそうなのでしょう。ところで、「日本昆虫目録(2014)」によると、同属には6種載っていて、マガリケムシヒキはナミマガリケムシヒキと名前が変わっていました。まだ未記載種がいるのではっきりとは言えませんが、とりあえず、上の写真の個体はナミマガリケムシヒキだろうというところです。
(追記2016/04/26:前脛節末端の部分が上の写真では分かりにくいので、その部分を拡大してみました。
矢印の部分が赤褐色だと思ったのですけど・・・)
こんな虫が葉っぱをくねくねしながら登ったり下りたりしていました。前脛節末端の2本の刺がよく見えます。したがって、ケバエ科です。この色からたぶん、メスアカケバエ♀ですね。
このガガンボはSc脈がよく見えないので、科はよく分かりません。
これもガガンボでしょうね。カメラを近づけると、どんどん奥へ入っていくので、正面から撮れませんでした。(追記2016/05/02:Hepotaさんから、「イトカメムシの仲間じゃないでしょうか?」というコメントをいただきました。えぇっと思って早速何枚か撮った写真を見直してみました。
途中で折れて、さらに先端が膨らんだ奇妙な触角をしていました。イトカメムシの仲間で間違いなさそうです。先端の紡錘型の部分が第4節だそうです。そういえば、カメムシはこんな触角をしていますね。「原色日本カメムシ図鑑第3巻」によると、日本産イトカメムシ科で本州に分布するのは、ヒメイトカメムシ、アカオオイトカメムシ、オオイトカメムシ、イトカメムシの4種のようです。体長は少なくとも数ミリはあったと思うので、小さなヒメイトカメムシは除外できそうです。オオイトカメムシとアカオオイトカメムシは触角の紡錘型部分と腿節先端部が共に黒、共に赤褐色とのことで、この写真の個体とは異なります。たぶん、イトカメムシでよいのではないかと思います。Hepotaさん、ご指摘、本当に有難うございました)
これは小さい虫なのですが、ユスリカの仲間だと思います。
ユリノキにヨコヅナサシガメがいるのはこの間気が付いたのですが、いるとつい撮ってしまいます。桜の幹にいる時よりも幹が白いので、綺麗に撮れる感じです。
これはグンバイムシです。「原色日本カメムシ図鑑」で探してみると、ナシグンバイに似ている感じです。初めてみました。
この間教えてもらったコナジラミの仲間を3.8xの接写で撮ってみました。手持ちだったので、どうにもピントが合いません。これが精一杯でした。
先日、大量にいたカシノアカカイガラムシは探してみると、まだいました。でも、数は圧倒的に少なくなっていました。他にもまだまだ虫はいたのですが、次回に回します。
最後は花です。公園の入り口で咲いていました。たぶん、コデマリですね。
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