家の近くのむし探検 甲虫、シリアゲなど
家の近くのむし探検 第19弾
しばらく旅行に行っていて、久しぶりの「むし探検」です。今日はちょっとネタ探しに公園に行ってみました。4月も後半になるとちょこちょこと虫がいるようになりました。
これはマンションの廊下で散々見てきたモモブトカミキリモドキだと思います。マンションだと背景がいつも灰色の床か白い壁だったのですが、こうやって野外で写すと何となく映えますね。
こちらは背景が白いのですが、マンションの敷地内にある倉庫の壁です。キイロナガツツハムシだと思います。これもマンションの廊下で何度も見た虫です。
これも同じ壁にいた虫です。ジョウカイボン科のクビボソジョウカイの仲間だと思うのですが、よく分かりません。以前はミヤマクビボソジョウカイにしていたのですが、今坂正一氏の日本産ジョウカイボン科チェックリストを見るとえらいことになっています。「原色日本甲虫図鑑III」ではミヤマはPodabrus属に入っていて、Podabrus属は6種載っているのですが、このチェックリストによるとPodabrus属がAsiopodabrus属に変わっていて、しかも、この属には184種も記録されています。和名もクビボソジョウカイがニンフジョウカイに。これはもうどうしようもない感じです。(追記2016/04/23:チェックリストのリンクが2007年版になっていました。2013年版の方に変えました。種数もだいぶ増えました)
コメツキムシかなと思って写したのですが、こうやって見てみるとコメツキではないみたいですね。何でしょう。数ミリから1cm程度の小さな甲虫です。(追記2016/04/24:おちゃたてむしさんから、「ナガクチキの仲間ではないかと思います。」というコメントをいただきました。図鑑を見ると、確かに似たような種が見られます。今坂氏の「日本産ナガクチキムシ類県別分布表」によると、私の住む大阪府では41種、隣の兵庫県で61種が記録されています。まだまだ先が長い感じですが、もう少し探してみたいと思います。おちゃたてむしさん、どうも有難うございました)
さすが野外ですね。3年間半の「廊下のむし探検」では一度も見ることがなかったシリアゲムシ目がいました。ホソマダラシリアゲですね。これがハエ目に近縁だとは信じられませんが・・・。
木の幹に動くものがいたので、写してみたら例のトビムシでした。トビムシの検索では散々苦しめられたので、もう見るのも嫌なくらいだったのですが、つい写してしまいました。体が体節に分離していて、前胸節がないのでアヤトビムシ上科、さらに腹部第4節が第3節より広くて、触角が短いのでアヤトビムシ科かアリノストビムシ科になります。たぶん、アヤトビムシ科ではないかと思います。
白い小さな虫が飛び回っていたので、撮ってみたらこんな虫でした。さて、何でしょう。(追記:そらさんから、「白くて小さいのは、コナジラミの仲間の成虫ですが、成虫になってからだと簡単には区別ができないようです。幼虫の時だと、外観からある程度は種が分かるようですが。」というコメントをいただきました。「原色昆虫大図鑑III」によると、コナジラミはカメムシ目腹吻亜目コナジラミ上科コナジラミ科に属する虫です。検索表によると、「両翅ともに通常、不透明で白色を帯び、しばしば点状または帯状の斑紋を装う。・・・成虫は多少とも有粉で、細かい粉状蝋質物で被われるが、幼虫はふつう粉を欠き、無脚の介殻状で、しばしば蝋質の縁板を有する。」と書かれていました。そらさん、コメントどうも有難うございました)
公園にはムラサキシジミもいたのですが、私はどちらかといえばチョウやトンボは追わず、地味路線を貫こうかなと思っています。
公園はフジが満開になっていました。虫はもう少しいたのですが、次回に回します。
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