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虫を調べる チビヒメハナバチ

先日、公園で見つけたハナバチが以前調べたチビヒメハナバチであることが分かりました。ただ、以前のは♂で、今回のは♀だったのと、口器がはっきり見えたので、一応、写真だけ撮っておこうと思って写してみました。



体が曲がっているのではっきりとは分かりませんが、体長は7.1mmかそれよりちょっと大きいくらい。

ハナバチは「日本産ハナバチ図鑑」に詳しい検索表が載っているので、それで調べてみると、ほとんど問題なくヒメハナバチ科チビヒメハナバチ属になりました。その過程をまとめておくと次のようになります。



検索表の最初に下唇鬚とか中舌とかがあって、普通は大顎で隠れていてよく見えないのですが、この個体は舌を出していたのでよく見えました。



顔から順に見ていきます。触角の下の2本の溝がよく見えます。これがあるとヒメハナバチ科です。また、浅くて細いのですが、顔孔が見えます。ここには毛が生えていないようです。頭盾が白いと♂、ここが黒いと♀です。



次に口の部分です。小腮鬚も下唇鬚もよく見えます。裏側からも見てみました。



こんな感じでした。この二つの髭は生えている部分が違うようです。下唇鬚は4節、小腮鬚は5節のように見えます。いずれにしても、下唇鬚の各節の長さはほぼ等しく、中舌の先は尖っています。



最後は前翅の翅脈です。中脈は少し湾曲しているのですが、このくらいはほぼ直線状というようです。さらに、縁室の先端(黒矢印の部分)が裁断状でスムーズにつながっていないのが、チビヒメハナバチ属の特徴です。これでチビヒメハナバチ属になりました。日本産のこの属にはチビヒメハナバチ1種だけなので、これで名前が分かりました。

野外で撮影するときには、前翅の中脈と縁室先端が写るように撮るとよいですね。まず、中脈が直線状ならヒメハナバチ科、ここが強く湾曲していればコハナバチ科の可能性が高くなり、さらに、ヒメハナバチ科でも縁室先端が裁断状ならチビヒメハナバチだということが分かります。
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