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トビムシ ぼやきの続き

この間から調べているトビムシがまだ分かりません。すっかり嫌になってきているのですが、今日はとりあえずプレパラートを作ってみました。まだ、ぼやきの段階ですが、とりあえず出してみます。



調べているのはこんなトビムシです。これまで見てきたトビムシは枯葉の下にいたのですが、これは石垣みたいな日の当たるところを這い回っています。それでも、近づくとぴょんと飛ぶのでやはりトビムシの仲間です。

冷凍庫に入れておいた個体を消毒用アルコールにしばらく浸けて柔らかくした後、ピンセットで跳躍器をはずしました。それをスライドグラスに載せて、カバーグラスで押さえて生物顕微鏡で観察してみました。



これは跳躍器の先端にある端節です。端節は大変短く、さらに、先端に爪がついています。何度か見直したのですが、爪は3本のようです。茎節の表面ががたがたしていますが、もう少し基部の方も見てみました。



茎節後面にはこんな縞模様のようなものが見えます。

今度は本体の方をホールスライドに置いて、やはりカバーグラスで押さえました。検索では脚の爪がよく出てくるので、その部分を調べてみました。



ちょうど前脚と中脚が一緒に見えていたので、写してみました。爪は2本あるのですが、太い方を主爪というのでしょうね。

それから、アルコールに浸ける前にもう一度眼のあたりを調べてみました。眼の数を確かめるのと、PAOという感覚器の存在を調べるためです。



AとBは違う個体です。眼の部分を比べてみました。下に大きな穴が見えるのは触角挿入口です。従って、下が前になります。やはり大きな眼は6つです。真ん中右にある小さいものも眼のようですが、8個あるというもう一つの眼がどれを指すのかよく分かりません。一番下の小さい丸がそうかなぁ。PAOは眼と触角の間にあるようなのですが、何度見てもどこにあるかよく分かりませんでした。

とりあえず、検索表でこれまで分かったこと分からないことをまとめてみました。用いた検索表は、次の3つの論文に載っていたものです。

田中真悟、「日本産トビムシ類の科の分類」、Edaphologia 22, 27 (1980). (ここからダウンロードできます)
新島溪子、長谷川元洋、「日本産ツチトビムシ科(昆虫綱:トビムシ目)の分類 1.ナガツチトビムシ亜科およびヒメツチトビムシ亜科」、Edaphologia 89, 29 (2011). (ここからダウンロードできます)
長谷川元洋、新島溪子、「日本産ツチトビムシ科(昆虫綱:トビムシ目)の分類 2.ツチトビムシ亜科」、Edaphologia 90, 31 (2012). (ここからダウンロードできます)

まず、科と亜科の検索表は一番上とその次の論文に載っていたものです。その部分で必要な部分を抜き出すと次の通りになります。



赤字は確認できたものです。従って、ツチトビムシ科ツチトビムシ亜科までは確かではないかと思います。PAOがどれだかよく分からないので、黒字のままになっています。

次は属への検索です。これは3番目の論文に載っています。これも可能性のあるところだけを抜き出すと次の通りになります。



赤字はやはり確認したものです。青字は逆に確認して否定できたものです。赤字と青字がぐっと減ってしまいました。この原因は太字で書いてある感覚桿、側歯、飾り毛、偽外被などはまだよく分からないためです。最初にざっと検索をしてみたときはカザリゲツチトビムシ属になったのですが、青字が入っているのでどうやら違ったようです。いまのところ、サヤツメトビムシ属かなと思っているのですが、種までいくとどうも違うようで、迷ってばかりでちっとも収束しませ。PAOがないとすると、ツチトビムシ亜科で可能性があるのはオナガシオトビムシだけになってしまいます。これと他種との違いは触角第3節にある感覚桿の数です。そこで、これを見たいと頑張っているのですけど・・・。すっかり迷路にはまってしまいましたね。
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