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朝の散歩

最近、あまりに暑いので昼間に虫探しに出かけられなくなりました。それで、運動不足になり、この間から朝早く散歩に出かけることにしました。写真を撮っていると歩かなくなるので、ひたすら歩くだけにしていたのですが、こんな光景を見たので、今日は思わず写真を撮ってしまいました。



畑の周囲に動物よけに張ってある網にシカが角をからませていました。可愛そうだったのですが、どうすることもできないので、おっかなびっくり横を通り過ぎました。



通り過ぎてから撮った写真です。帰りに同じ道を通ったら、まだ、引っかかったままでだいぶ暴れていました。近くに人がいて、警察には届けたけど、危ないから近寄らないでというので、もと来た道を引き返して、遠回りして帰りました。途中でオートバイに乗ったお巡りさんに出会いました。でも、応援を呼ばないと一人じゃどうしようもないだろうなと思って家に戻ったのですが、ベランダから覗いてみると、シカもお巡りさんも姿がまったく見えなくなっていました。おまけに倒れていた柵もちゃんと直されて・・・。よほど慣れておられるのでしょうね。びっくりしました。

でも、この写真を撮ったおかげで、ついでにいろいろな写真を撮り始めました。



まずは、少し上った陽が水を張った畑に映っているところです。





カルガモがポーズをとってくれたので、ついでに写しました。





花の色が白いのですが、「日本帰化植物写真図鑑」に載っているアメリカコナギではないかと思いました。図鑑には白色から淡青色の6弁花をつけると書かれています。上の写真は5弁?、下は6弁。でも、たぶん、これかな。



シオカラトンボも撮ってしまいました。





ついでにムクドリまで。



これはメリケンガヤツリだと思います。





このカヤツリは何だろう。よく分かりません。







これはネットで調べて、アメリカノウゼンカズラ Campsis radicansというのに似ています。本当かどうか分かりませんが・・・。





今頃、道端にはこんなユリがたくさん生えています。「日本帰化植物写真図鑑」を見て、タカサゴユリだろうと思っていたのですが、調べてみると話はだいぶややこしそうです。タカサゴユリは線形の葉を密につけ、夏から秋にかけて白色の花をつけるのですが、花の外側は紫褐色を帯びます。一方、よく似たテッポウユリの葉は披針形で、4-6月に白い花を咲かせます。道端に生えているユリは葉や開花時期はタカサゴユリに似ていますが、花全体が白いので、むしろテッポウユリに似ています。

これについては、「日本帰化植物友の会通信」に次のような記事が載っていました。

「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」日本帰化植物友の会通信 No. 5 (2005).(ここからpdfが直接ダウンロードできます)

この記事にはメールでのやり取りが転載されています。要は、シンテッポウユリというタカサゴユリとテッポウユリを掛け合わせた栽培種があり、タカサゴユリとシンテッポウユリではどちらが近いかという議論です。シンテッポウユリは1938年に登録された栽培種で、その後、テッポウユリとの戻し交配が何度も行われ、極めてテッポウユリに近い品種ができているようです。先ほどのメールでの議論でも、今見られているユリはタカサゴユリの一品種だとか、テッポウユリとの自然交配種だとか、シンテッポウユリだとすべきだとか、いろいろな意見が出ていました。

樋口 幸男、「恵泉花の文化史(11):帰化植物としてのシンテッポウユリ」、恵泉女学園大学園芸文化研究所報告:園芸文化 12, 67 (2016). (ここからダウンロードできます)

この論文では栽培種としてのシンテッポウユリがワイルドフラワー工法(除草する代わりに長期間にわたり花を咲かせる植物を植える緑化手法)で、これまで高速道路法面、河川敷などで植えられたものが、広がったものだというご意見です。結局のところ、雑種であることは確かそうですが、栽培種か、自然交配種かというところみたいです。



最後はマンションの廊下で止まっていたモモスズメでした。

写真を撮っているといろいろと面白いものに出会えますが、、朝の散歩はあくまでも運動不足解消のために行っているので、これからもできるだけ写真は撮らないようにしようかなと思ってますけど・・・。
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廊下のむし探検 甲虫ほか

廊下のむし探検 第1022弾

8月2日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



家の前の壁に止まっていました。クリイロヒゲハナノミかなと思っているのですが、まだ調べていません。どうやって調べたらよいのやら。





コガネが、また、ひっくり返っていました。どうしてでしょうね。例によって腹側の写真を撮り、それからひっくり返してやり、背側からも写真を撮りました。後脚脛節に2段刻があるので、この間、調べたシロテンハナムグリと同じでしょうね。



これはズグロオニグモ



これはヒラズオオアリの♀有翅アリです。この個体ではないのですが、5日に採集した個体で今日は検索の練習をしてみました。♀有翅アリは検索表がないので、いつも手探り状態なのです。でも、こうして名前の分かった種で調べてみるとだんだん検索の「こつ」が分かってくるような気がします。



これはまだ何だか分かりません。オオアリ属かどうかはどうやって見分ければよいのだろう。





マンションの外壁にコオロギがいました。オカメコオロギの仲間です。オカメコオロギを見ると、最近、がっかりしてしまいます。というのは名前が分からないからです。

[1] 松浦一郎、「日本産オカメコオロギ属(Loxoblemmus: Orthoptera) 近似種の分類」、New Entomol. 37, 17 (1988).

松浦氏のこの論文を見ると、日本産オカメコオロギ属Loxoblemmusには4種いるそうです。ハラ、タンボ、モリ、ネッタイの4種です。このうち、ネッタイは南西諸島産なのですが、前三者は本州にも生息します。ただし、これら3種は、♂の前翅末端の網状部、若齢幼虫の触角、鳴き声の特徴で見分けられることになっていますが、♀ではこれといった識別点はないそうです。この個体は♀なので、結局、何だか分かりません。

ところで、"Orthoptera species File (Version 5.0/5.0)"というサイトを見ると、松浦氏がハラと新種記載したL. campestrisという種は以前からL. arietulusとして当てられていた種のシノニムとされていました。これについては次の論文と本に書かれていました。

[2] T. W. Kim and G. Puskas, "Check-list of North Korean Orthoptera Based on the Specimens Deposited in
the Hungarian Natural History Museum", Zootaxa 3203, 1 (2012). (ここからダウンロードできます)
[3] S. Y. Storozhenko, T. W. Kim, and M. J. Jeon, "Monograph of Korean Orthoptera", National Institute of Biological Resources (2015). (ここからダウンロードできます)

[2]によると、L. arietulusは♀のみで記載された種で、ネッタイequestrisとも混同されていました。その後、松浦氏が日本産はL. arietulusとは異なると主張して、L. campestrisを新種記載したのですが、この種は実は♀では区別がつきません。それで、著者らは新種としてではなく、L. arietulusの代用名(substitute name)とすべきだという主張をしています。確かに、松浦氏の論文を見ても、♀では区別がつかないので、本当に新種かどうなのかはっきりしません。その後、[3]ではこのような命名法は代用名の条件には合致しないので、L. campestrisはL. arietulusのシノニムにするという内容が書かれていました。こういう論文がよくあるのですが、いつもシノニムにする根拠が書かれていなくてよく分かりません。とりあえず、現在ではシノニムということになっているようです。



最後はカマキリの幼虫です。これも何だか分かりません。
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