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虫を調べる ノミバエ科ノミバエ亜科

最近はハエばかり調べているのですが、どれも難しいものばかりです。今回も相当に難しくて、合っているのかどうかはっきり分かりません。それでも、もう5日ほど抱えているので、そろそろまとめてみることにします。





今回調べたのはこんなハエです。翅脈が変わっていて、検索をしないでもノミバエ科であることはすぐに分かります。これは2月20日に撮った写真ですが、この日は2匹いて、どちらを採集したのか忘れてしまいました。でも、たぶん、同じ種ですね。普通のノミバエと比べると、圧倒的に大きなノミバエで、ちょっとびっくりしました。

ノミバエの検索表は次の論文に載っています。

金子清俊ほか、「日本産ノミバエ科に関する研究 第1報」、衛生動物 12, 238 (1961) (ここからダウンロードできます)

ちょっと古いのですが、まずはこの検索表で調べてみることにしました。実際に検索をしてみると、ノミバエ亜科のSpiniphora属になったのですが、属は違っているかもしれません。とりあえず、その検索過程を見ていきたいと思います。



検索は①→②→③→④→⑤a→⑥と進むのですが、⑤がはっきりしなかったので、もう一つの選択肢も書いておきました。とりあえず、この検索過程を写真で確かめていきたいと思います。



まずは全体像です。体長は3.8mm。普通よく見るノミバエの体長が2mmくらいなので、かなり大きく感じられます。後脚が太くて長いですね。また、口吻が異常に大きいです。後脚の脛節、跗節に波のような模様があります。ぱっと見ても面白い特徴のあるハエです。とりあえず、検索をしてみます。この写真では翅があることを見ます。



次は頭部の拡大写真です。刺毛については論文に書かれていた名前をそのまま書いたので、現在の名前とはだいぶ違うかもしれません。②の額には細かい毛が一面に生えていますが、微毛というのはこれのことかな。触角上棘毛は横の方向の斜め上に向かって生えています。②は多くの項目が書かれていて、そのうちの一つなので多分大丈夫でしょう。



①は中胸側板が前胸気門を取り囲むように前の方まで延びていることを示しています。確かに横から見ると、前胸側板も前胸気門もよく見えますが、背側からだとたぶん見ることができないでしょう。②の5つに仕切られるというのはよく分かりませんが、一枚板であることは確かそうです。ただし、MNDでは「上前側板」になっていたので、定義の問題かもしれません。



これは胸部を拡大したものです。最初、この写真を見てびっくりしました。何と長い毛がいっぱい生えているではないですか。でも、後からこの部分は前胸側板らしいことが分かりました。中胸側板の部分には小さな毛は生えているのですが、長い剛毛はないのでたぶん④はOKかなと思います。でも、小さな毛まで問題にするのなら違っているかもしれません。



次は翅脈です。変わった翅脈で、これを見るとノミバエ科であることはすぐに分かります。翅脈の名称は論文で用いられている名称が一般的でなかったのでMNDを参考にしました。R2+3とR4+5に分岐しているのは間違いないので③は大丈夫でしょう。



次は翅脈のRsとR4+5を拡大してみました。どう見ても毛は生えていません。それで⑥はOKです。



次は中脚です。この脛節の基部背面近くに1対の剛毛が生えています(白矢印)。これがあるので、いつものMegaselia属が含まれるトゲナシアシノミバエ亜科ではなく、ノミバエ亜科になります。



次の後脚脛節で迷いに迷ってしまいました。この写真を見る限り、⑤aは問題なく合っていそうです。



でも別の角度で撮った写真では白矢印で示したように溝らしきものが見えています。ただ、⑤bに書かれているような「2~3の剛毛列」は見えません。このような剛毛列が跗節にあることはこの写真でも見られます。



それでさらに拡大してみました。これは背側の写真です。浅い溝らしきものは見えるのですが、剛毛列はともかくなさそうです。これで、Spiniphora属になったのですが、あまり自信はありません。「日本昆虫目録第8巻」(2014)によると、日本産Spiniphora属は3種、そのうち本州産はフチグロマイマイノミバエ atricostataとミヤママイマイノミバエ nipponensisの2種が載っています。これ以上の情報がないのでよく分かりませんが・・・。

自信のない理由は論文がかなり古いので、載っていない属が多いのではという心配があるからです。それで、ノミバエ亜科に属する属について「日本昆虫目録第8巻」(2014)と比較してみました。



左がKaneko氏の論文、真ん中が「日本昆虫目録(Catalogue of the Insects of Japan)第8巻」(2014)です。括弧内の数は日本産の種数です。やはり属の数がかなり増えていました。それで、MNDについても調べてみました。それが右端です。MNDにも検索表は載っているので、この二つの検索表を併用すると赤字で示した3属を除いて網羅することができます。それで、次回はMNDに載っている検索表で調べた結果を示すことにします。

雑談)今回のハエは採集してすぐに冷凍庫に入れておきました。その後、顕微鏡写真を撮るので、取り出したのですが、検索がうまくいかないので、これから何度も写真を撮り直すかなと思って、密閉性のよい「ニューPPサンプル管」にノンアセトンタイプのエナメルリムーバを染み込ませたティッシュペーパを入れた中に入れておきました。これで、この5日間はまったく乾燥せずに撮影できました。いちいち、冷凍庫に入れたり解凍したりを繰り返すよりは簡便です。
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廊下のむし探検 ハエやクモ

廊下のむし探検 第986弾

昨日の虫探しの結果です。昨日は午前中に公園に行って運動をして、午後からマンションの廊下を歩いてみました。虫は少なかったのですが、よくよく探すとなんだかんだといました。



公園に行って、まず、虫を探し回りました。でも、見つかりません。ツツジの葉上でちらっと何かが動いたような気がしました。拡大してみると、こんなクモがいました。コハナグモだと思います。



ユスリカはいっぱいいるのですが、見ただけでは名前は分からないので、最近はできるだけ撮らないようにしています。



それにササグモがいました。虫はこんなところでした。この後、公園の広場でジョギングして、鉄棒をちょっとやって帰ってきました。



マンションの廊下にもユスリカはいっぱいいたのですが、赤い頭をしたのがいたと思って撮ったらこんな姿でした。ダニにたかられているのですね。









小さなハエは探せば結構います。何科なのかも分かりません。下から3つは一応採集したのですが・・・。



キクイムシの仲間もいました。これも何だか分かりません。これも、一応、採集したのですが・・・。



でも、収穫もありました。トビモンオオエダシャクです。早春に出てくる大きな蛾です。これまでの記録を見てみると、2014年は21日と26日、2017年は26日に見ていました。この日は26日だったので、ちょうど同じころです。早春の到来を知らせてくれる虫なのですが、ちょっとグロテスクですね。

廊下のむし探検 甲虫、キジラミほか

廊下のむし探検 第985弾

昨日もマンションの廊下を歩いてみました。もうだいぶ暖かくなってはきているのですが、むしは少ないですね。とりあえず、この日に見たむしです。



最初はこの甲虫です。ツノブトホタルモドキだと思います。



次はキジラミ類です。先日、リンゴキジラミ属を見たので、同じかなと思ったのですが、翅脈が少し違っていました。



ちょっと拡大してみます。「絵解きで調べる昆虫2」に載っている図を参考に翅脈に名前を付けてみました。まず、R、M、Cuの三本の脈がほぼ一点で分かれています。これをtriozineと呼んだのでしたね。従って、これはトガリキジラミ科です。これについてはこれまで2度ほど調べたことがあります(こちらこちらを見てください)。「絵解きで調べる昆虫2」には検索表が載っていて、M1+2脈が最初に大きく湾曲し、その後、後縁近くですべての脈が平行になるのがオオトガリキジラミ属でした。さらに、Rs脈が翅端に近くで終わっている(矢印)ので、オオトガリキジラミか、サトオオトガリキジラミのどちらかになります。次に、Cu脈とCu1b脈の長さを測り、Cu1bがCuの0.7倍で、しかも屈曲していると前者、Cu1bがCuとほぼ等長で、わずかに弧状だと後者になります。実測してみるとCu1bの方が2割ほど長かったのですが、短くはないので、たぶん、サトオオトガリキジラミでよいのだと思います。



これはニセケバエです。ニセケバエについては以前、MNDで検索してみようと試みたことがあるのですが、属の検索で矛盾が出てきて挫折したことがありました。今回もパスです。



これはシマバエ科のSteganopsis vittipleuraです。よく見かけます。



最後はクモです。どうせ名前は分からないだろうなと思っていたのですが、「日本のクモ」をぱらぱら見ていたら、第1脚がちょっと変になっているクモが見つかりました。サラグモ科のアシヨレグモ Labulla contortipesです。本によると、「オスの第1脚蹠節が膨らんでねじれているのでこの名がついている」とのことです。たぶん、これでしょうね。(追記2018/02/27:「日本産クモ類目録2017R1」(ここからダウンロードできます)を見ると、アシヨレグモはサラグモ科ではなく、ピモサラグモ科になっていて、学名もWeintrauboa contortipes (Karsch 1881)になっていました

イエバエ科の亜科の検索

最近は虫が少ないので、ハエの検索ばかりやっています。ハエの中でも、イエバエ科は篠永哲氏の「日本のイエバエ科」(東海大学出版会、2003)が手に入ったので昨年から何度か検索をトライするのですが、いつも亜科の検索で引っかかってしまい、なかなか先に進めません。それで、外見からすぐに分かるハナレメイエバエ亜科をもっぱら調べていました。そんななか、「日本のイエバエ科」を多くの人に使えるようにと手引書をつくることに主眼を置いた論文があることを知りました。早速、手に入れて昨日、じっくりと読んでみました。

大石久志、村山茂樹、「日本産イエバエの同定」、はなあぶ No. 37, 100 (2014).

なかなか含蓄のある内容で、私の知らないことが山ほど載っていました。37ページもあったのですが、面白くて一気に読んでしまいました。「日本のイエバエ科」の本のどこに問題があるのかを丁寧に解説してくれているので大変に勉強になると共に、この分野の奥深さを実感しました。

この論文には亜科の(絵解き)検索表と属の検索の注意点などが書かれているのですが、とりあえず亜科の検索を試してみようと思って、以前、調べたシリモチハナレメイエバエらしい個体の写真を使って検索をしてみました。

その前に、ハナレメイエバエ亜科 Coenosiinaeについて、「日本のイエバエ科」と「日本産イエバエの同定」の検索項目がどのように違うのか調べてみました。



これは「日本のイエバエ科」の日本語の検索表でハナレメイエバエ亜科ハナレメイエバエ族 Coenosiiniに至る過程を書いたものです。イエバエ科であることを知って、その後、この5項目を調べればよいのですが、赤字の項目でいつも引っかかってしまい先に進めません。それで、④を飛ばして検索をしていました。



「日本のイエバエ科」には英語版の検索表も載っていて、日本語版と違うというのでよく話題に上っていました。それで、英語版も訳してみました。こちらはなぜか7項目です。よく見ると、日本語版とかなり違うのですが、それでも、検索していくと黒字部分は無事に通過できるのですが、赤字の③と⑥でやはり引っかかってしまいます。共に後脛節の剛毛に関する項目です。

「日本産イエバエの同定」では、検索項目にある「もし」という文を極力なくし、分類的に各項目が妥当かどうか検討して作られました。同じハナレメイエバエ亜科ハナレメイエバエ族に至る項目を書くと次のようになります。



青字は新たに加わった項目で、赤字は「日本のイエバエ科」で問題になった項目です。比べると、剛毛があるかないかまるで逆の内容になっています。ただ、「日本のイエバエ科」の検索表の項目をひっくり返しただけでは済まないので、やはり大幅な改定が必要だったようです。なお、両者で用語が違っていて、「日本のイエバエ科」に出てくる次の用語は以下のように置き換えればよいようです。

翅側板=上後側板、下側板=下後側板、腹胸側板=下前側板、中胸気門→後気門

この検索表を使って以前調べたハエの亜科を調べ直してみることにしました。



調べたのは昨年1月10日に採集したこんなハエです。昨年の1月19日のブログに「虫を調べる シリボソハナレメイエバエ属」と題して出している写真を使って検索を行ってみました。



横から見るとこんな感じです。③はAzeliini族を除外するために新たに加わった項目で、後基節を専用に写した写真がないのですが、この写真でも矢印の部分に毛がないので、たぶん、大丈夫ではないかと思います。



次は胸部側面です。①の「下後側板」は本文中には、「イエバエでは下後側板と副基節が融合して明瞭に区別できない」と書かれているので、「下後側板+副基節」の意味ではないかと思います。イエバエではこの場所に剛毛がないと思っていたのですが、列をなさない剛毛がEginiiniやHelenaでは見られ、EudasyphoraやNeomyiaでは列をなす細毛があるそうです。いずれにしてもこの写真ではなさそうです。②は上後側板に関してで、この部分に毛が生えるのはMuschinae亜科の一部ほか、ハナレメイエバエ亜科でもLimnophorini族のLispeで生えているようです。この写真ではなさそうなので、そのまま進みます。⑦の下前側板の剛毛の配列も写真でははっきり判定できないことがあります。この写真も本当に二等辺三角形かと言われるとよくは分かりません。たぶん、側板の正面から撮ったらよかったのでしょうけど、少し上から撮ったので、ややひしゃげた三角形になっています。でも、もう一つの選択肢が下の剛毛が後ろ上の剛毛に近づくというので、たぶん、大丈夫でしょう。



最後が問題の後脚脛節です。基部2/3までは強い剛毛が前背(ad)、後背(pd)それぞれ2本ずつ生えています。先端1/3には背(d)と前背(ad)にやや弱い剛毛が一本ずつ生えていますが、後背はありません。ということで、問題だった後脚脛節剛毛の問題もクリアできたし、無事にハナレメイエバエ亜科ハナレメイエバエ族になりました。写真としては下前側板の正面から撮った写真が欲しかったところです。

イエバエ科の亜科の検索が問題なくできるようになったので、これまで検索をちょっと渋っていたイエバエを一度試してみたいなと思っています。

虫を調べる タマバエ(挫折)

この間見つけたタマバエをまだ調べています。でも、調べれば調べるほど分からなくなってきてしまいました。だけど、とりあえずここで一度まとめておきます。



2月15日に採集した個体です。この時、2匹いたのでどちらかはっきりしないのですが、たぶん、この写真のものだと思います。それだけ外見はよく似ているのですが、触角を拡大すると、違いが分かります。



冷凍庫に入れておいてから出すと、しばらくしてこんな風に翅を重ねてしまうことが多いので、標本にはこのままできます。体長は2mm。腹部末端の形状からたぶん♀だと思います。



頭部と胸部も写しておきました。左右の複眼が後方で結びついています。実は、この中の個眼の列数が検索表に出ているところがあったので、もう少し後方からも写せばよかったなと思っています。乾燥したら頭部が変形してしまい何が何だか分からなくなってしまいました。

タマバエ科の属の検索表は次の論文のものを用いました。

J. Yukawa, "A Revision of the Japanese Gall Midges : Diptera : Cecidomyiidae",Memoirs of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University 8, 1 (1971). (ここからダウンロードできます)

いくつか問題になるところがあるので、関連するところだけ抜き出すと次のようになります。



検索は①→②→③→④b→⑥と進むかなと思っているのですが、④はやや怪しいところがあります。また、⑥以降は交尾器の形状に関する項目があって、よく分からないので、ここでストップになりました。それで、⑥までを写真で見ていこうと思います。



まず、①は簡単で、跗節第1節は第2節より明らかに長いことが分かります。これでLestremiinae亜科になります。



次は翅脈です。翅脈の名称は上の論文の名称に合わせました。②はすぐに分かります。これでMicromyini族になりました。次の③の前縁脈は黒矢印で示したようにR5をはるかに越えて伸びています。最後の④が問題です。R1とRsの長さ比べですが、測ってみると3.0倍になりました。実は、④aでは「少なくとも3倍」でよいのですが、④bでは「2倍を越えない」です。でも、「2倍以上だったら」と条件つきで3倍でも認められそうです。それで、早速、その条件である脚の爪の間を見てみます。



写真がはっきりしないのですが、どうやら爪間体はないみたいです。④aでは爪間体は爪と同じ長さで、④bでは短いか痕跡的なので、④bの方がよさそうです。



もう一つの区別方法が載っているのですが、翅脈上にある「感覚性の孔」の位置です。矢印の部分にあるような気もするのですが、何度見てもはっきりしません。でも、ほかの項目から④bでよいのかなと思いました。



次は触角です。数えてみると13節あったのですが、MNDには鞭節が12節か14節と書かれ、よく分かりません。鞭節の各節は基部が太く、先端が細い軸が生えています。この基部の部分は円筒形に近いかなと思いました。それで、③もOKです。



これは触角鞭節の基部を写したものですが、前回のように襟状の感覚子ではなくて糸状の感覚子が何本も生えています。さらに、小鈍鋸歯状の輪がありそこから長い剛毛が出ています。これで⑥もOKだと思われました。これから先は交尾器の形状に関するものがあり、ここで挫折になりました。

可能性のある属は、Aprionus, Monardia, Trichopteromyia, Bryomyia, Heterogenellaの各属ですが、そこで、Yukawaの論文と「日本昆虫目録第8巻」に出てくる属の比較をしてみました。



左がYukawaの論文で扱っている属、右側が「日本昆虫目録第8巻」に載っている属です。Micromyini族はMicromyinae亜科に格上げになっていました。左欄の赤字が可能性のある属です。こうやって見ると、Micromyinae亜科のいくつかの族に分布しているので、族の検索をしてもある程度絞れるかもしれません。

そう思ってネットで探してみると、"Keys for the identification of British Cecidomyiidae"というサイトが見つかりました。この中にMicromyinae亜科の属への検索表も載ってみました。ちょっと見てみると、かなりレベルが高そうです。特に、翅脈にある感覚性の孔の位置や数も見なければいけないところがあります。もう少し修行を積まないといけないなと実感しました。

家の近くのむし探検 虫がいろいろ

家の近くのむし探検 第357弾

今日も家の近くの公園に行ってみました。歩き回るよりは公園で少し運動をしようと思って・・・。でも、運動をする前に虫探しです。



今日は木の幹を探してみました。12月頃にはイダテンチャタテがいたのにと思って探して回ったら、木の幹をすすっと横に動くものがありました。それがイダテンチャタテでした。やはり今頃でもいるのですね。



次にいつもの照明灯の柱を見にいきました。こんなユスリカがいました。翅脈からはエリユスリカっぽいのですが、どうだか分かりません。



さらに探していたらやはりマルトビムシの仲間もいました。今回は大きさを測ってみました。体長2.7mmになりました。採集して種まで決めたいなという気持ちと、この小さい虫の解剖をしないといけないのでやめておこうかという気持ちが交錯しました。結局、今回は見送りました。





植栽のツツジの葉上でこんなハエが止まっていました。これは以前、アジアコブカタキモグリバエだと教えていただいた種みたいです。今回は採集してみました。



ここにもマルトビムシがいました。結構、あちこちにいるのですね。





公園の広場をジョギングで8週ほど走ってから、鉄棒をやり、その後、枯葉の下の虫を探してみました。昨日も見つけたのですが、また、ホソメダカナガカメムシを見つけました。今日は2匹です。こんなところで越冬しているのですね。



でも、そのすぐ横で気持ちの悪い虫が動いていました。マダニの仲間です。マダニもいるのかぁ。この後、服についていないか気になって仕方がありませんでした。

雑談)
〇今日は、イエバエの検索が載っているというので頼んでおいた「はなあぶ」が届きました。

大石久志、村山茂樹、「日本産イエバエの同定」、はなあぶ No. 37, 100 (2014).

この論文は篠永哲氏の「日本のイエバエ科」を多くの人に使えるようにと手引書をつくることに主眼を置いていて、特に、亜科の検索表の改良がなされていました。いつも亜科の検索で引っかかっていたので、これは大助かりです。試しに、この間調べたハナレメイエバエで調べてみると、確かに何の矛盾もなく目的地に到達できました。どこが変わったのかこれから勉強してみたいと思います。

〇過去のブログに出した写真の整理をまだやっています。今回は

ハエ目ケバエ型下目

をまとめてみました。これまでケバエは何種も見ているのですが、名前はたぶん怪しいものだらけです。でも、どれをちゃんと調べたか、どれがまだなのかということが一目で分かるようになり、少し整理できた感じで満足しています。

家の近くのむし探検 クサカゲロウ、トビムシ、カメムシ

家の近くのむし探検 第356弾

今日は以前通っていた家の近くの公園に行ってみました。



まずは出発前にマンションの廊下で見つけたクサカゲロウです。顔を拡大してみます。



この模様はスズキクサカゲロウでしょうね。



公園に着いたのですが、やはり虫は見当たりません。それで、植栽のツツジの葉の上をずっと見ていきました。いたのはユスリカぐらい。これはエリユスリカ亜科かな。



小さな毛虫もいたのですが、何だか分かりません。





それで、公園の照明灯の柱を見てみました。ここは昨年、小さなトビムシがいたのですが、探してみるとやはりいました。これは以前調べてみて、マルトビムシ科ヘラマルトビムシ属 Spatulosminthurusのニッポンマルトビムシか、キノボリマルトビムシかのどちらかというところまで達していました(詳細はこちらこちらを見てください)。最後は跳躍器の脛節刺の配列だけなのですが、ここで止まっています。あと一歩ですね。



虫がいないので、枯葉をのけてみました。そこにこんなカメムシがいました。初めてのカメムシです。「原色日本カメムシ図鑑」を見ると、ホソメダカナガカメムシ科のホソメダカナガカメムシ Ninomimus flavipesみたいです。越冬していたのでしょうね。





枯葉をのけてみるとトビムシもいました。ただ、すぐに飛んでしまい枯葉の中に隠れてしまうのでなかなか写真が撮れません。そんなこともあるだろうと思って、黒い布をもって行きました。これを広げておいて、その上に枯葉を土ごと載せてみました。ぴょんぴょんとトビムシが飛ぶのですが、うまい具合に一匹が布の上に止まりました。触角の長い種です。これについても以前調べたことがありました。その時はトゲトビムシ科のトゲトビムシ属トゲトビ亜属 Tomocerus (Tomocerus)のトゲトビムシか、イシバシトゲトビムシのどちらかという結論になっていました。一応、前者が60%、後者が40%くらいのつもりだったみたいです。このときは跳躍器にある棘の上の2次的微棘の付き方が問題でした。これもあと一歩のところですね。(詳細はこちらこちらを見てください)

廊下のむし探検 ハエ、キジラミ、ヒメカゲロウ

廊下のむし探検 第985弾

20日の午後、マンションの廊下を歩いてみました。この日は10度を越える暖かさ。きっと虫が出ているだろうと思って・・・。でも、虫の数は意外に少なかったです。



まず最初に見つけたのはこのハエです。これはオドリバエです。翅脈がうまく写っていたので、「双翅目(ハエ目)昆虫の検索システムに関する研究」という三枝豊平氏の絵解き検索表(ここからダウンロードできます)で検索してみました。Rhamphomyia属であることは確かそうです。複眼が左右離れているので♀だと思って採集はしませんでした。



次はこの虫です。この間、マダラトベラキジラミかもとしたリンゴキジラミ属のキジラミと翅の斑紋がよく似ています。腹部末端が変わっているので♂かもと思って採集しました。



小さなハネカクシです。ハネカクシはこれまでまったく手つかずなので、今年は亜科か属くらいまでは調べられるようにしたいなと思っています。





次はこのハエです。後脚跗節第1節が膨らんでいるので、フンコバエの仲間です。これと似た種は以前調べたことがあります。その時は検索して、ヤマトオオフンコバエかもというところまで行きました。これもたぶん、同じかなと思っています。たぶん、採集したのではと思います。



これもフンコバエですが、腿節の中央に黄色の帯が入っているので、マダラオオフンコバエかなと思っています。これについても以前調べたことがありました。





これは先ほどのフンコバエと同じくらいの大きさのハエです。翅脈から、たぶん、ノミバエではないかと思います。ノミバエといえば小さいハエが多いのですが、これは破格の大きさです。

田中和夫、「屋内害虫の同定法 (3)双翅目の主な屋外害虫」、家屋害虫 24, 67 (2003). (ここからダウンロードできます)

この論文に載っている検索表を使って検索してみると、ノミバエ科ノミバエ亜科になりました。たぶん、採集したと思うので、今度検索してみたいと思っています。



これはイエバエかなぁ。



これはキノコバエ。キノコバエもまったく手つかずなので、今年は調べてみたいなと思っています。





これはヒメカゲロウの仲間です。翅脈を見てみます。



翅の基部にrecurrent veinという基部に戻る翅脈があります。これについても以前調べたことがありました。その時は検索をして、Hemerobius属であることまで確かめ、さらに、翅脈上に点々と斑点が付いているところが似ているので、キバネヒメカゲロウ H. harmandinusかもという結論でした。その時と翅脈を比べてみると、実によく似ています。たぶん、同じかなと思ったのですが、最近手に入れた「日本昆虫目録第5巻」を見ると、日本産Hemerobius属は17種、そのうち、本州には11種も分布しているので、もう少し検討しないと何とも言えないかもしれません。

虫を調べる タマバエ科Campylomyza属?

先日、タマバエが2匹いたので、両方とも捕まえてきました(2/15)。昨日、それを調べてみたのですが、実はこの2匹、どうやら違う種のようです。とりあえず、一方だけ顕微鏡写真を撮って検索をしてみたのですが、なかなか難しい検索であまり自信がありません。でも、ともかくまとめてみました。





この2匹です。2匹とも吸虫管で吸ったので、どちらがどちらだか分からなくなったので、両方とも写真を出しておきます。ぱっと見た感じはほとんど同じなのですが、触角鞭節にある感覚子の形が違っていました。たぶん、違う属だと思います。(追記2018/02/21:これらの写真から判定すると、上は触角が12節、下は触角は13節みたいです。顕微鏡で調べてみると、今回の個体は12節、もう一方の個体は13節でした。したがって、上の写真が今回の個体に該当すると思われます





冷凍庫から取り出して写した写真がこれです。体長は1.8mmなので、かなり小さなハエです。タマバエについては以前にも検索を試みたことがります。その時に用いた検索表で今回も調べてみました。

J. Yukawa, "A Revision of the Japanse Gall Midges : Diptera : Cecidomyiidae",Memoirs of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University 8, 1 (1971). (ここからダウンロードできます)

検索表はこの論文に載っています。これで調べてみると、Lestremiinae亜科Micromyini族のCampylomyza属あたりになったのですが、検索項目を並べてみると次のようになります。


①から③までは問題なく、④あたりから怪しくなり、⑤はすぐには分かりませんでした。これを写真で見ていきたいと思います。



まず、跗節第1節の長さに関してですが、明らかに第2節よりは長くなっています。これでLestremiinae亜科は確定です。



次は翅脈に関するものです。翅脈の名称は上の論文で用いている名称を採用しました。②はM1+2が分岐していなくて、M3+4とCuが分岐になっているということですが、まさにその通りです。これでMicromyini族になりました。次の③は黒矢印で示したようにR5を越えて前縁脈が伸びています。④はR1がRsより3倍以上の長さだというのですが、測ってみると4.2倍になり、これもOKです。



④にはさらに項目があって、これからが厄介です。まず、翅脈にある感覚性の孔についてですが、よくよく探すと黒矢印のところに孔が空いていました。R5の基部というよりはRsの末端部なのですが、r-mにはなさそうなので、これのことかなと思っています。でも、あまり自信はありません。



④のもう一つの項目はもっと厄介です。脚の爪の間にある爪間突起が爪と同じ長さというのですが、どう見ても半分かそれ以下しかありません。でも、幅は広そうです。これが駄目だと④bに進むのですが、こちらを選ぶと「爪間突起がない」ことになるので、これも違うようです。やはり④aを選ぶべきかなと思って進んでみました。



次は触角鞭節に関するものです。触角は12節あり、3節から12節までが鞭節です。これを拡大してみます。



板状の感覚突起は"plate-like sensory processes"の訳です。黒矢印で示した膜状のものを指すのかなと思ったのですが、よくは分かりません。それで、MNDの検索表も見てみました。



赤字の部分がそれに相当するのですが、こちらは襟状の感覚子となっています。これは、"distal sensory collar"の訳です。板状より襟状という方がよく分かります。しかも、これは♀に特有だと書かれています。この個体は♀なので、やはりこれでよいのかなと思っています。それで、Campylomyza属が第1候補になりました。いずれにしても、かなり細かいところを見ないといけないので、相当に難しい検索です。「日本昆虫目録第8巻」によると、本州産のCampylomyza属はmori一種なので、これかなと思っています。

ついでに検索に用いなかった写真も載せておきます。



頭部と胸部の写真です。左右の複眼が中央でくっついていて、単眼が2つあることが分かります。



横からです。



それに腹部末端です。こんな形のは♀です。

なぜタマバエの検索をしたかというと、この間から、以前にブログに出した写真の整理をしていて、生態写真ではタマバエとクロバネキノコバエ、キノコバエあたりの区別がつかなくて困っていたからです。タマバエについては以前にも検索をしたことがあったのですが、ともかく小さいので顕微鏡で覗いても分からない部分が多くて苦労しました。先日捕まえたもう一匹の方は襟状の感覚子がないので、別の属かなと思っているのですが、こちらの方はまだ整理がついていません。

虫を調べる ハナレメイエバエ亜科♀(続き)

昨日の続きで、イエバエ科ハナレメイエバエ亜科の名前調べです。



対象は2月15日に採集したこのハエです。見た感じはイエバエ科のハナレメイエバエの仲間みたいだったのですが、♀みたいなのと、ハナレメイエバエに特徴的な下前側板の剛毛が4本もあったのでかなり戸惑ってしまいました。でも、基本は3本なのですが、4本もあるのかなと思って、検索を進めることにしました。前回、ハナレメイエバエ亜科まで到達したので、その先の属の検索です。属の検索表は「日本のイエバエ科」にも載っていますが、、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」にはもっと分かりやすい検索表が載せられていたので、それを使わせていただきました。




この3項目を調べることでシリボソハナレメイエバエ属であることが分かります。赤字はこの方がよいかなと思ったところです。これをいつものように写真で調べていきます。



⑫は下前側板の剛毛についてですが、ご覧のように4本生えています。そのうち3本を選んで上の二つを結ぶ線分の中点を通る垂線を書いてみました。下の剛毛はやや前方に位置しています。これも⑫に書いてある通りでした。剛毛が3本なら何の問題もないのですけどねぇ。



⑬については後ろ向きの額眼縁剛毛(ors)が2対生えていることが分かります。それより前側には内側に向いた剛毛が2対あります。これはoriとすべきかなと思ったのですが・・・。それから⑭に書いてある単眼三角板は小さいことは見ると分かります。



後脚脛節基部2/3には前背剛毛が2本生えています。前背か後背かは黒矢印で示した線を境にして考えればよいようです。



これは中脚脛節ですが、中ほどに確かに2本の後背剛毛が生えています。これも黒矢印の線を境に考えるとよいと思います。ということで、すべての項目をクリアできたので、シリボソハナレメイエバエ属で間違いないと思うのですが、下前側板の剛毛の数だけが問題です。ここから先の種の検索は♂用なのでとりあえずここでストップです。



なぜ、♀だと思ったのかは腹部末端の構造を見ると分かります。これは腹部を背面から写したものですが、この模様から種が分かるかもしれません。前側から順番に第1背板(t1)から第5背板(t5)になります。



これは横から見た写真です。これと以前調べたシリボソハナレメイエバエ属♂の腹端と比較してみます。



左はシリモチハナレメイエバエ、右はリュウキュウシリボソハナレメイエバエ近傍の種だと思っている個体です。今回の個体とはだいぶ違っていることが分かります。



これは末端を写したものです。これが何なのかはよく分かりません。

後は検索に使わなかった写真です。



これは顔面です。



胸部背面の写真です。ついでに剛毛を数えてみました。一般的なシリボソハナレメイエバエ属の剛毛とよく似ています。



これはちょっと斜めから撮りました。



最後は前脚脛節です。やはり黒矢印の線を中心にすると前背が2本あります。後ろの剛毛は真横から出ているのでp-setaと書かれているのだと思いました。

ということで、ハナレメイエバエ亜科♀の検索をしてみました。少しは慣れてきたかなと思ったのですが、検索をするたびに問題点が出てきて、ちっとも進みませんね。でも、諦めずにまた挑戦してみます。

虫を調べる ハナレメイエバエ亜科♀?

先日、ハナレメイエバエらしいハエがいました。最近は虫が少ないので、ついでに採集しました。



捕まえたのはこんなハエです。採集してから気が付いたのですが、これはどうも♀のようです。一般に検索表は♂用が多いので、♀でもどれだけ使えるかなと思って試してみました。ハナメレイエバエの仲間は下前側板という場所に生える剛毛が逆三角形になるのが特徴なのですが、検索が終わって整理をしているとき、実は、剛毛が4本あることに気が付きました。本を見てもどこにも4本あるなんて書かれていません。それで、ひょっとしたら、ハナレメイエバエではないのかも、もしかしたらイエバエでもないのかもとだんだん疑心暗鬼になって、最初から検索をしてみることにしました。



まず、科の検索です。これには「新訂原色昆虫大図鑑III」の検索表を使いました。有弁翅類は間違いないと思って、そこから出発してイエバエ科に行くにはこの②から⑤の4項目を調べる必要があります。これを順に見ていきます。



まずは横から見た写真です。体長は6.3mmでした。♀かなと思ったのは腹部末端の構造がこの間調べた♂とは異なっていたからです。これについては後で述べます。まずこの写真からは覆弁が2枚あることから有弁翅類であることが分かります。また、口吻が発達していることもすぐに分かります。口吻のないのはヤドリバエ科の一部とウマバエ科のようです。



次は胸部側面の写真です。各部の略称は「日本のイエバエ科」に書かれているものを使いました。③はhplと書いた副基節に毛が生えていないことですが、これはクロバエ科、ニクバエ科、ヤドリバエ科などを除外する項目です。先ほど書いた下前側板はsplと書いた部分ですが、ここを見ると、剛毛が4本生えています。これで迷ってしまいました。



次は翅脈です。CuA+CuP脈が翅縁に達していないのはすぐに分かります。次の⑤のA1の仮想延長線がCuA+CuPの仮想延長線と交わるかどうかは意外に微妙です。でも、これはヒメイエバエ科を除外する項目で、以前、調べたヒメイエバエ科の翅脈と比べるとかなり違うことが分かります。



それでたぶん大丈夫なのではと思っています。これでイエバエ科になりました。

次は亜科の検索です。ここがなかなか曲者で、うまく検索ができません。検索には「日本のイエバエ科」の検索表を使っているのですが、英語版と日本語版がかなり違っています。日本語版の方が簡単なので、英語版に書かれている文を補って、以前は検索を試みました。それを採用すると次のようになります。



青字が補ったところ、赤字はこのようにしないとうまく検索できないところです。それでも、⑪がどうも合いません。という具合にいろいろと問題があるのですが、以前、シリボソハナレメイエバエ属で検索したときの写真を参考にして検索を進めてみました。



この写真を見ると、⑥、⑨、⑩はいずれもOKのようです。



次は後脚脛節ですが、ここにいろいろ問題があります。まず、⑦ですが、脛節先端1/3の後背側には先端近くを除いて剛毛はありません。「日本のイエバエ科」に載っている絵によれば、剛毛がある場合には、1/3と書いた中央部分にpd(後背)剛毛があるようです。先端部分の剛毛は亜末端剛毛に入れられるのではと思っています。⑧は「2本以上持つ」という言葉を補ったおかげで、pd剛毛が2本ありOKになりました。⑪については、前背(ad)の亜末端剛毛がないことになっているのですが、図の矢印で示すようにあるように見えます。ただ、以前調べた個体でもあるように見えたので、とりあえずOKとしておきますが、もう少し検討する必要があります。

ということで、とりあえず、ハナレメイエバエ亜科になったのですが、甚だ不安な検索です。それで、次の論文に載っている検索表でも調べてみました。

田中和夫、「屋内害虫の同定法 : (3) 双翅目の主な屋内害虫」、屋内害虫 24, 67 (2003). (ここからダウンロードできます)

この論文は屋内害虫というタイトルなのでどこまで適用できるのか分かりませんが、とりあえず調べてみました。



胸部の側板の名前や翅脈の名前が上の検索表と異なっていたので、青字で書き入れてあります。



この写真と上に載せた翅脈の写真でほとんど判定できるのですが、最後の㋕を除くと、すべてOKのようです。最後の㋕は剛毛の数が3本なのですが、対立する項目では1~3本なので、いずれにしても4本という選択肢はありません。通常は3本なのですが、たまに4本ということもありうるのかなと思って、進めていくことにしました。続きは次回に回します。

昆陽池で鳥探し

骨折してから3か月経ったので、そろそろ普通通り動き回ってもよいかなと思って、今日は伊丹市にある昆陽池に行ってみました。池の周りの散策と水鳥を見に行ったのですが、途中でデジカメのメモリがいっぱいになり、結局、散策が中心になってしまいました。





池には思ったほど水鳥は多くはなかったです。それでも変わったのがちょこちょこいました。これはカンムリカイツブリ



ミコアイサもいました。こちらは雌の方。





雌は地味なのですが、雄はこんなに変わった姿です。



これは後姿。




そしてこれは前からです。どうしてこんな姿になったのでしょうね。



後はマガモ







キンクロハジロは可愛いですね。



これはヒドリガモの雌。



後はキジバト







林の下でアトリが何羽か摘まんでいました。暗いので、カメラを柵に固定して何とか撮ろうと頑張っているときにメモリがいっぱいになってしまいました。やむをえず、ここで撮影はストップ。今日は結局、1時間ほどで帰ってきてしまいました。また、今度行くことにします。

「廊下のむし探検」索引

過去のブログを日付で探すとき、「過去の記事一覧」では10か月以上前の記事が探せないので目次というか索引というか、そんなものがあると便利だなと思って作ってみました。


2019  1 2 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

2018  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2017
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2016
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2013
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2012  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 11 12


本当はJAVAを使えばもっと簡単にできると思うのですが、ブログに貼り付けるやり方がよく分からないので、地道に作ってみました。まず、ある年のある月だけ書いて「過去の記事一覧」にリンクを張ります。それをコピーして表のような配列にします。その後、月を1月から12月まで変えていきます。こうしてできた配列全体をコピーしてWordに貼り付けます。後はハイパーリンク編集を使って一つずつリンク先を変えていきます。

https://blogs.yahoo.co.jp/fushionotori1/archive/2018/1

リンク先はこんな感じになっているので、最後の部分の年と月を変えるだけでよいのですが、ちょっと面倒でした。まぁ、ほかの方が日付から過去の記事を探すことはまずないので、もっぱら私専用の索引にはなりますけど・・・。

廊下のむし探検 甲虫、ハエ

廊下のむし探検 第984弾

今日の午後、ちょっとだけマンションの廊下を歩いてみました。気温は高かったのですが、今にも雨の降りそうな空でした。こんな日、ちょっと見には虫などいそうにないのですが、よくよく探すといろいろな虫がいました。



まずはいつもいるこの甲虫。たぶん、ヘリアカヒラタケシキスイではないかと思っています。



小さなハエです。以前見たヘリグロヒメハナバエというイエバエ科ハナレメイエバエ亜科のハエではないかと思います。一応、採集したので今度確かめてみます。



胸背の模様と中脚脛節の色からキアシツメトゲブユ♂ではないかと思っているブユです。



ヤマギシモリノキモグリバエ
だと思っているハエです。どれも思っているだけで名前の怪しいものばかりですね。



これはイエバエ科のハナレメイエバエ亜科だと思います。一応、採集しました。





タマバエは2匹いました。両方とも吸虫管で採集しました。こうやって次々と採集するのは良いのですが、冷凍庫の中が虫だらけになっています。



これはシマバエ科のSteganopsis vittipleuraだと思われる種です。よく見かけます。



この小さなハチは翅脈からヒメバチ科だと思われますが、それ以上は分かりません。



キンバエの仲間がいました。翅の基部にあるR脈基部に毛が生えているかどうかでオビキンバエかどうかが分かります。



拡大してみたのですが、毛は生えていません。どうやらオビキンバエではなさそうです。採集すればよかった・・・。



最後のこの甲虫。何だかよく分かりません。写したときはヒメマキムシかなと思ったのですが、どうやら違うようです。一応、採集したのですけど・・・。(追記2018/02/15:前胸側縁の突起から、いつも見ているキスイムシ科のヨツモンキスイみたいです

雑談)この間から、過去のブログに出した写真をまとめて画像リストを作っています。この2、3日でさらに進みました。

イエバエ上科
ムシヒキアブ上科・ツリアブモドキ上科
カ型下目

この3つです。でも、こうやってまとめてみると、怪しいものだらけですね。これから何度か検索をやり直さないと駄目みたいです。

五月山で散策と鳥探し

今日はよく晴れていたので、近くにある五月山に登ってみました。骨折してからちょうど3か月になるので、もう山歩きもいいだろうと思って。五月山は大阪府池田市にある標高300メートルほどの山で、あちこちにハイキングコースが設定されています。今日は杉ケ谷(すがたに)コースから登って、自然とのふれあいコースを歩き、最後は大文字コースを降りてきました。1時間ちょっとの行程でした。足はもう大丈夫そうです。





こんなコースです。このやや暗い道沿いで鳥が何かを摘まんでいました。





ずっと後姿ばかりだったのですが、一瞬、こちらを見ました。ソウシチョウです。「外来鳥ハンドブック」(文一総合出版、2012)によると、ソウシチョウは中国中南部から東南アジア北部を原産地とする外来鳥で、西日本から中部・関東に分布しているそうです。以前にも五月山で見たことがあります。この日は近くに2,3羽はいたようでした。



シロハラもいたのですが、暗くてうまく撮れませんでした。



鳥はこのくらいだったのですが、今日は晴れていたので、景色は最高でした。中央を流れる川が猪名川、その右側は川西市、遠くに見えている建物は芦屋市付近だと思います。

ついでに昨日、家の近くを歩いた時に撮った鳥も載せておきます。この日は寒くて鳥もあまり姿を見せませんでした。





いつもは茂みの中にいてなかなか姿を見せないアオジが近くの枝に止まりました。まあうまく撮れました。



それからヌルデの実を食べに来ているメジロです。実もだいぶ少なくなりました。



道端の木にはエナガがいっぱいいたのですが、じっとしてくれないので、なかなかうまく撮れません。



空にはトビがカラスのしつこい追跡を受けていました。どうして体の大きなトビがカラスにやられるのでしょうね。

シバンムシの顕微鏡写真

1月18日にヒメマキムシと一緒にシバンムシの仲間も採集しました。そのまま冷凍庫に入れて、先日、ヒメマキムシの検索をしたときに一緒に取り出しました。



生きていた時はこんな虫でした。触角に特徴があります。「原色日本甲虫図鑑III」の図版と比べて、オオホコリタケシバンムシではないかと思ったので、今回この触角を詳しく見てみようと思って冷凍庫から取り出してきました。





ところが、びっくり。脚も触角も頭部もみな見事に収納されています。こんな格好になるのは以前、ツツジコブハムシの撮影をしたときに見たことがありました。





どれが触角でどれが脚なのかさっぱり分からないので、頭部を拡大して、だいぶ頑張って見てみたのですが、脚はなんとか分かったものの、特徴のある触角がどれだかまったく分かりませんでした。



深い溝が見えているのは中脚の収納場所のようです。

それにしても見事な収納方法です。結局、こんな写真を撮っただけで終わってしまいました。ところで、オオホコリタケシバンムシ Caenocara tsuchiguriは「原色日本甲虫図鑑III」にはシバンムシ科に入っていますが、「日本列島の甲虫全種目録 (2017年)」ではヒョウホンムシ科キノコシバンムシ亜科に入っていました。種名はtsuchiguriになっていますが、まさに、ツチグリというキノコを食するようです。

廊下のむし探検 ハエなど

廊下のむし探検 第983弾

2月9日にマンションの廊下を歩いて見つけた虫たちです。といってもほとんどハエばかりですけど・・・。







今頃歩くと目に付くのはほとんどユスリカばかりです。とりあえず、大きめのものだけを撮りました。翅脈から一番上はヤマユスリカ亜科、下の二つはエリユスリカ亜科かなと思ったのですが・・・。





ブユ♂が2匹いました。胸背の模様が目に付きます。ただ、この模様は方向性を持っています。



ちょっと斜めから撮るとこんな風に前と後ろは横でつながっていることが分かります。この方向による模様変化については、以前、♀のブユについて調べたことがありました。

林成多、「島根県産ブユ科の同定と分布」、ホシザキグリーン財団研究報告特別号 第21号 (2017). (ここからダウンロードできます)

この本を見て、こんな模様のある♂としてはヒメアシマダラブユとキアシツメトゲブユがあることをこの間書きました。その時は中脚脛節の色からキアシツメトゲブユ Simulium (Simulium) bidentatumではないかと思ったのですが、今回も同じ種だろうと思っています。



こちらはハネカクシです。ハネカクシはどうやって調べたらよいのかまだよく分かりません。



最後は後脚跗節第1節が太いのでフンコバエだと思われます。調べてみると、フンコバエについては以前、調べたことがありました。一つはマダラオオフンコバエだと思われる個体で、もう一つはヤマトオオフンコバエだと思われる個体でした。その時の写真と比べてみると、これはヤマトオオフンコバエ Crumomyia nipponicaの方かなと思いました。

「廊下のむし探検」雑談

この間から、過去のブログに出した写真を整理して画像リストを作ろうと努力しています。昨日も今日もずっとその作業をしていました。今までの画像リストは科ごとに作っていたのですが、今回は種別にしようとしたのと、いくつかの種で検索を試みてきたので、それらをリンクしたのが新しい点です。

この数日で次の画像リストを作ってみました。

ハエ目オドリバエ上科
ハエ目ミバエ上科
ハチ目ハバチ亜目
ハチ目ハチ亜目アリ上科

この4つです。名前はブログに出したものそのままを書いているので、たぶん、間違っているものも多いと思いますが、どうやってその名前を決めたのかを過去のブログの記事で確かめたり、検索の過程をすぐに見ることができるので、私にとっては便利かなと思っています。でも、かなり大変な作業なのでどこまでできるか疑問ですけど・・・。

虫を調べる マルハバチ亜科

平昌オリンピックが始まり、テレビを見ることが多くなって、虫を調べる時間が少なくなってしまいました。今日は過去のブログに出した写真の整理をしていたのですが、昨年の9月に出したハバチを標本にしていたままになっているのに気が付き、今日はそれを調べてみました。



対象としたのはこんなハバチで、昨年の9月13日に川西市黒川で採集しました。全体に黒いのですが、足の脛節基部が白っぽいのが目立ちます。これを次の本に載っている検索表で調べてみました。

吉田浩史、「大阪府のハバチ・キバチ類」、(西日本ハチ研究会、2006).

採集してすぐに検索したときはハバチ科マルハバチ亜科になりました。ただ、時間がなかったのですぐに展翅をして、顕微鏡写真は撮りませんでした。それで、今日、改めて検索をしてみました。まずは科の検索です。



検索表で調べていくと、上の8項目から無事にハバチ科になりました。これを写真で確かめていきたいと思います。



まず全体像なのですが、体長を測ってみると、4.8mmになりました。



次は頭部の写真です。触角の基部は複眼の下縁よりは明らかに上になっています。また、頭盾と顔面の境もはっきりしています。ということで、①も⑥もOKです。



次は触角です。触角は9節で、特に異常は認められません。それで、②~④はOKです。



次は胸部背板です。前胸背板は上からはほとんど見えません。また、中胸背板を前後に分ける横溝はありませんでした。ということで、これも大丈夫そうです。



次は腹部末端です。こんな格好の末端部を持っているのは♂のようですが、特に長い突起はなさそうです。ということでハバチ科は大丈夫そうです。ついでに腹部の各節に番号をつけてみました。これには次の本を参考にしました。

H. Goulet, "The genera and subgenera of the sawflies of Canada and Alaska: Hymenoptera: Symphyta", "Insects and Arachnids of Canada Handbook Series", 20, 235 (1992). (ここからダウンロードできます)



これは背面からの写真で、"t"と書いたのは背板(tergum)の略です。見かけ上8節までが背面から見えます。



今度は腹側からです。"s"は腹板(sternum)の略です。このように腹板第9節が大きいのは♂のようです。



次は亜科の検索です。検索項目はすべて翅脈に関するものなので、次の写真から確かめられます。



⑨から⑫までは書いてある通りです。⑬の肛室は本当は翅の基部まで広がり、途中で肛横脈があるのですが、この個体では肛横脈から外側の室と基部まで続く翅脈だけが残っています。それで、「不完全で有柄」ということになります。ということで、以前調べた通り、これはマルハバチ亜科になりました。

これから先の属の検索表が載っていないので、ここでストップなのですが、先ほどの「大阪府の・・・」の本には大阪府からは10属15種が記録されているというので、その特徴を比べてみることにしました。その結果、頭部・胸部・腹部が全面的に黒くて、脚に淡色の部分があり、翅が暗色を帯びる、♂で体長が5mm程度という条件を使うと1種に絞られることが分かりました。



それはウマノアシガタハバチ Stethomostus fuliginosusで、その特徴をまとめるとこの表のようになります。脚の色の比較のために横からも写してみました。



比較するとよく合っているようです。ということで、今のところ、ウマノアシガタハバチが第1候補になっています。

なお、こんな針を刺した状態で生物顕微鏡でも撮影できるかどうか試してみようと思って、次のような用具を準備しました。



スライドグラスにペフ板を両面接着テープでつけ、それに横向けに標本と取り付けました。それにかぶせられるように切り込みを入れたトレーシングペーパの筒をかぶせ、この中に対物鏡を入れました。周囲からLEDランプで照明することで結構楽に撮影ができました。



この写真は頭部を10倍の対物鏡で撮影したものです。まぁまぁうまく撮れました。

家の近くのむし探検 久しぶりの虫、それに鳥

家の近くのむし探検 第354弾

最近は暇を見つけては毎日のように家の近くを歩いています。もともとは骨折の後のリハビリのつもりだったのですが、散歩の途中で見る鳥にだんだん興味が湧いてきました。



昨日もいつものようにデジカメ一つを持って、ぶらぶら歩いていたら、道の脇にある塀の窪みにこんなクサカゲロウがいました。



この日は接写用の一眼レフを持っていなかったのですが、クローズアップレンズが一つカバンに入っていたので、デジカメに取り付けて写してみました。意外にうまく写りました。複眼の脇に黒い丸い模様があるので、これはスズキクサカゲロウでしょうね。





同じ塀にこんな蛾もいました。たぶん、トサカハマキでしょう。「標準図鑑」によると、年2化で、2化目は成虫越冬するようです。



後は、後ろ向けのルリビタキ



それにいつもの公園で見たセグロセキレイです。







今日もぶらぶらと歩いてみました。雑草が生えた畑にこんな鳥がいました。トラツグミです。何かを摘まんでいるみたいで、あっちうろうろ、こっちうろうろしていて、写真を撮っていても意外に逃げません。



帰りに草むらががさっと音がしたなと思ったら、こんなシカが覗いていました。



よく見ると立派な角を持っています。こんなのが近寄ってきたら怖いですね。





後はマンションの庭で見たイソヒヨドリでした。

虫を調べる ヒメマキムシ?

この間から何度か小さな甲虫を見ています。以前、ヒメマキムシ科だと教えていただいたのですが、自分でも種を調べてみようと思って、検索をしてみました。



調べたのはこんな甲虫です。本当はヒメマキムシ科であることも確かめたらよいのですが、「原色日本甲虫図鑑III」に載っている図版と比べると、ヒメマキムシ科であることは間違いなさそうなのでその先の種の検索をしてみました。検索表は次の論文に載っていました。

田中和夫、「日本産屋内性ヒメマキムシ科について」、家屋害虫 27/28, 41 (1986). (ここからダウンロードできます)

屋内性とはなっていますが、この当時、日本から記録された30種すべてが含まれている検索表です。実際に検索をしてみると、いくつも引っかかる場所が出てきて、何だか分からなくなっていました。もう一度、見直して、やはり最初の判断でよいかなと思って、その線でまとめてみました。結論的にはヒメマキムシ科ヒメマキムシ Stephostethus chinensisになりました。間違っているかもしれませんが、一応、顕微鏡写真で確かめていきたいと思います。



まず、最初の族の検索です。ここには2つの選択肢があるのですが、ここでまず迷ってしまいました。その点を写真を見ながら説明していきたいと思います。



まずは全体像です。体長2mm。全体に強い点刻があり、前胸背には隆起線もあります、また、ぱっと見では無毛です。ということで、①はOKだと思われます。



腹側からの写真です。腹部は見かけ上5節でした。



次は頭部です。全体に汚れたような感じで何が何だか分かりませんが、複眼より前方の部分が長いことは確かそうです。でも、どれが頭盾だか前頭だか分かりません。それで、ちょっと拡大してみました。



たぶん、ここだろうと思って名前を付けてみました。頭盾と前頭の間に溝は見られないのですが、段差はありそうです。実は、ここでだいぶ時間がかかってしまいました。



ついでにこれは斜め下から写したものです。どれが大顎なのかよく分かりません。



これは腹側からの写真ですが、これが次にひっかかったところです。前基節は見るからに接近しているのですが、ケシマキムシ族の方を選ぶと、最終的に、Melanophthalma (Melanophathalma)になってしまいます。図鑑と比較すると外見はだいぶ違います。それで、やはりこれは「前基節は明らかに相隔たる」という方を選ばなければいけないようです。これで怪しいながらも、ヒメマキムシ族になりました。



次は種への検索です。ヒメマキムシになるには上の3つを確かめたらよいのですが、ここでもまた引っかかったところがあります。



これまず問題ないでしょう。



触角です。これも問題なさそうです。



③の縦隆条は黄矢印の部分だと思います。④については黒矢印で示した部分だと思います。共に問題ないのですが、実は、上の論文に描かれた絵を見たときに疑問が出てきました。それは前胸背の縦隆条の他に、頭部の正中線に沿って深い溝があったからです。この写真ではほとんど見えません。



でも、先ほどの頭部の写真を見ると、頭部の正中線に沿って浅い溝があります。今は、これのことかなと思っています。



③のこの項目がはっきりとは分かりません。前胸板というのは前胸腹板のことだと思います。前基節の間に細く伸びているのがそれなのですが、それが後縁まで届いているのかどうかよく分かりません。



これはその部分をさらに拡大したものですが、やはり分かりませんね。でも、③の前半部分が良さそうなので、③はOKとしておきます。



最後は後脚転節に関するものです。これも拡大してみます。



転節に特に異常は感じられないので、これもたぶんOKでしょう。ということで、怪しいところもあるのですが、一応、ヒメマキムシになりました。図鑑と比較しても外観は大体合っているので、たぶん大丈夫かなと思っています。



ついでに写した後脚跗節の写真です。

この間から課題になっていたヒメマキムシの検索を初めてやってみました。甲虫については、最近はハムシの検索も何度かトライしていますが、いずれもなかなか難しいです。でも、少しずつ慣れていこうかなと思っています。

散歩のついでに鳥見

最近は特に寒いですね。我が家は大阪北部にあるのですが、朝はー5度くらい、昼間でも2度程度にしかなりません。こんな冬は今までなかったです。それでも骨折した足のリハビリだと思って、家の周りを歩き回っています。その途中で撮った鳥です。



ヌルデかなと思われる実にメジロがいっぱい来ていました。



道を挟んで向かい側の崖にあるので、ちょっと距離がありました。



しばらく見ていたらジョウビタキもやってきました。



それらを追い払うように今度はイソヒヨドリ。見ているとなかなか面白いですね。でも、歩かなくっちゃ。





草はらにはアオジが何か摘まんでいました。





そのすぐそばにはホオジロも。これも面白そうだったのですが、とにかく歩かなくっちゃ。





コゲラがすぐ近くでコツコツやっていました。



川の向こう側にはルリビタキ。ちょこちょこと移動していくのですが、これもちょっと遠かった。



道端にはこんなつららがぶら下がっていました。この日は6000歩。でも、とにかく寒かったです。

雑談)
〇今日は、本当はヒメマキムシの検索を出そうと思っていたのですが、写真を撮って整理していたら、どうも思った種とは違うようです。それで、もう一度検索をやり直しているのですが、分からないところだらけで困っています。

〇過去のブログに出した写真をまとめて画像リストなるものを作っているのですが、アリ科についてまとめてみました。このブログ付録のホームページから「廊下のむし探検」総合画像リスト→ハチ目→アリ科の順で開いていってください。手作り図鑑を意識して、種別に作ってみました。名前の横にある小さな数字は検索をした記事にリンクしています。こうやって顕微鏡写真を載せておくと後からでも確かめられるのですが、記録を残していないものも結構あって、どうも怪しさいっぱいです。もう一度、一から調べたくなりました。今年の夏はアリを調べてみようかな。

廊下のむし探検 ハエ

廊下のむし探検 第982弾

昨日、マンションの廊下を歩いてみました。昼間、歩いたのですが、気温は2,3度。こんなに寒い冬が今まであったかなと思うくらいの寒さです。虫もハエを除くとほとんどいません。



いつもいるキモグリバエもこんなに寒そう。



ユスリカはいっぱいいたのですが、あまり撮りませんでした。これは翅脈と前脚の脛節と第1跗節の長さから、エリユスリカ亜科だろうと思いました。



これは何でしょうね。♂だったら捕まえていたのですけど・・・。





ガガンボダマシは2匹いました。両方とも♀かなと思って採集しませんでした。



これはこの間調べたオオイタツメトゲブユ♀に似ています。それかな。



こちらはブユの♂です。胸部の白っぽい帯模様が変わっています。次の本に♂の写真が何枚か出ていたので、ちょっと比較してみました。

林成多、「島根県産ブユ科の同定と分布」、ホシザキグリーン財団研究報告特別号 第21号 (2017). (ここからダウンロードできます)

これを見ると、こんな模様のあるのはヒメアシマダラブユとキアシツメトゲブユみたいです。パッと見には両者は区別が付かないのですが、説明を読むと中脚脛節の色が違うようです。前者では黒褐色、後者では概ね黄色だというので、これはキアシツメトゲブユかもしれません。この2種♂については次の論文で再記載されていました。

H. Takaoka, "Studies on black flies of the Nansei Islands, Japan (Simuliidae; Diptera) II. On six species of teh subgera, Gomphostilbia Enderlein, Morops Enderlein, Odagmia Enderlein and Gnus Rubzov, with the description of Simulium (Gomphostilbia) okinawense", Jap. J. Sanit. Zool. 27, 385 (1976). (ここからダウンロードできます)
H. Takaoka, "Studies on black flies of the Nansei Islands, Japan (Simuliidae; Diptera) III. On six species of the subgenus Simulium Latreille", Jap. J. Sanit. Zool. 28, 193 (1977). (ここからダウンロードできます)

♂は交尾器を見ないと分からないのかなと思っていたのですが、今度採集したら、各部の特徴を比べてみたいと思っています。



その他にはクサギカメムシ



それにちょっと大きめのクモでした。壁の隙間でじっとしています。

雑談)今日も暇を見つけては画像リスト作りをしていました。ハチとハエ以外はだいたい終わったので、一度、図鑑風にしてみようと思ってアリ科を種別にまとめてみました。種別にすると、合っているのかどうか自信が急速になくなり、相当に大変な作業になってしまいました。もう少しでできるので、また、今度ホームページに載せておきます。でも、こんな感じで全種が載った図鑑を作ろうとするといったいいつになったらできるか分かりません。

虫を調べる リンゴキジラミ属 (続き)

この間、「虫を調べる リンゴキジラミ属 」というタイトルで「絵解きで調べる昆虫2」を使った検索について書きました。その記事を出した、まさにその日に風邪がひどくなって起きられなくなってしまいました。その後、すっかり続きを書くことを忘れてしまっていました。今日、これまでのブログに出した写真の整理でカメムシ目をまとめていて気が付きました。内容はたいして残ってないのですが、とりあえず種の検索のところまで書いておこうと思います。



まず、対象にしたのはこの虫で、12月18日に採集したものです。前回はリンゴキジラミ属であるところまで到達しました。この続きです。



「絵解きで調べる昆虫2」で調べていくと、若干疑問になったところもあったのですが、ほぼ迷うことなくグミキジラミになります。ただ、㉕の後半部分の記述がちょっと違います。これについてはカッコ書きで注釈が書いてあったので、これも転記しておきました。それではいつものように、写真でこれらの項目を確かめていきたいと思います。



まずは翅に関するものです。⑲から㉒までいろいろと書いてありますが、翅に模様のある種を除外するための項目なので、いずれも問題ないと思います。㉕は種を決めるときに重要なポイントで、翅の後縁の翅脈と翅脈に挟まれた部分とCu2脈付近に褐色の斑紋があることを確かめます。



次は触角の長さについてです。実際に測ってみると、複眼を含めた頭幅の1.55倍になり、㉓と㉔は共にOKでした。



次は頭部の拡大です。額錐というのが見えます。㉔はこれが尖っているか、先端が斜めに切断されているかという項目ですが、どう見ても先端は丸まっているので、後半に書かれている方を選んでみました。でも、額錐の長さと頭頂と比較してみると、額錐の方が小さくなってしまいました。ただ、本に出ているキヅタキジラミの絵を見ると、額錐が丸いというのは本当に丸くて、この写真の個体はこれと比較するとかなり尖っている方だと思って㉔はOKだとしました。



最後は㉕の後半の部分についてですが、どうみても後翅外縁は透明で暗色にはなっていません。それで、括弧書きしてある方かなと思って、後はネットで探してみました。ホストがトベラというので、「キジラミ+トベラ」で検索してみると、たくさんの記事が見つかりました。たいていはリンゴキジラミ属の未記載種で、マダラトベラキジラミという和名で書かれていて、ホシトベラキジラミという和名も見つかりました。前者については次の本に載っていました。

林 成多、宮武頼夫、「山陰地方のキジラミ図鑑」、ホシザキグリーン財団研究報告特別号 (6), 1(2012)。(ここからダウンロードできます)

また、後者については次の雑誌の口絵に載っていました。

植物防疫 Vol. 68 (4) (2014). (ここから口絵のpdfがダウンロードできます)

いずれもトベラをホストとするキジラミで、「山陰地方のキジラミ図鑑」にはマダラトベラキジラミの額錐の写真も出ていました。比較するとよく似ています。たぶん、これかなと思ったのですが、未記載種だけに詳しいことは書かれていないので、何とも言えません。せめてホストだけでも分かるとよいのですが、マンションの廊下で見つけたんで・・・。でも、とりあえず、種に近づいただけでも満足でした。

雑談)
〇最初にも書いたのですが、カメムシ目(頸吻亜目・腹吻亜目・異翅亜目(一部))とバッタ目の画像リストを整理しました。このブログ付録のホームページで「廊下のむし探検」総合画像リストから入って探してみてください。今回はこの内容でそのまま手作り図鑑にもっていけるようにと思って、分類を調べ直したり、学名を入力したり、「虫を調べる」で検索したり顕微鏡写真を撮ったりしたものをリンクしたりしたのでずいぶん時間がかかっていまいました。でも、その分、新たな知見も分かって結構面白い作業になっています。後、ハエ、ハチなどの大変な目が残っています。

〇昨年の秋に足の骨折して、やっと治ったと思ったら、今度は風邪(インフル?)にかかったりと最近いろいろなことがありました。やっと骨折も風邪も治り、外を普段通り歩けるようになりました。今日も外を歩いたのですが、今頃歩いても何もいません。早く春が来ないかなと心待ちにしています。

〇今日は久しぶりに顕微鏡写真を撮ってみました。ヒメマキムシとシバンムシの仲間です。普段野外で写真を撮っているのと違い、顕微鏡で各部を確かめながら写していると、よく分からないことが山のように出てくるので、それが面白くて病みつきになっています。シバンムシの方は脚や頭部を収納する溝に収めてしまったみたいでまるで以前撮ったツツジコブハムシみたいな格好になっていました。独特の触角がどれだかさっぱり分かりません。

廊下のむし探検 ハエとハチ

廊下のむし探検 第981弾

1週間ほど風邪でダウンしていました。ネットで症状を比べると、やはりインフルエンザのB型だったようです。熱は微熱程度しか出なかったのですが、全身の筋肉が痛くて立ち上がることもできませんでした。やっと熱が下がり、あちこち痛かった筋肉の痛みも治まりました。熱が下がってまる2日ほど経ったので、できるだけ人には会わないようにしながら、マンションの廊下の一部を歩いてみました。今日は気温は6度ほどあって、かなり暖かいはずだったのですが、それでも久しぶりに家の外に出てみると、寒風が吹き、寒く感じました。



2月の初めだとやはり虫はいません。いるのはこんなユスリカばかりです。これは何となくエリユスリカ亜科の♂みたいです。



そしてこれは♀。



こちらは翅脈が微かに見えていて、ヤマユスリカ亜科かなと思います。年末に一度、検索をしてみました。その時はタカタユキユスリカかなと思ったのですが、ぱっと見ただけではそれと同じ種なのかどうかは分かりません。






よく分からないのが、こんな風に胸背に縦筋が見える♀です。



でも、その解答がありました。♂の方はヤマユスリカ亜科みたいなので、先ほどのタカタユキユスリカの♀かもしれません。



これはブユです。ブユ属 Simuliumであることは確かそうですが、以前、調べたアシマダラブユかもと思った個体とは脚の腿節の色が違います。むしろ、1月に調べたオオイタツメトゲブユと似ている感じです。



これはタマバエ。腹部末端が翅に透けて見えています。採集すればよかったかな。



キンバエで、左右の複眼が離れているので♀みたいです。ちょっと見にはこの間調べたホホグロオビキンバエと似ています。オビキンバエかどうかはR脈基幹の後縁に毛があるかどうかですが、写真では分かりませんでした。





後はいつものキモグリバエとノミバエ。



変わったところではこんなハチがいました。翅の模様を手掛かりに「原色昆虫大図鑑III」の図版を探すと、トビコバチ科のMicroterys属がよく似ています。ヒラタカイガラキイロトビコバチあたりはよく似ていますが、よくは分かりません。大図鑑の説明を読むと、♂♀の性差が大きく、こんな明るい色のは♀のようです。カタカイガラムシ科とタマカイガラムシ科に寄生するそうです。採集したので、今度、じっくりと調べてみたいと思います。

雑談)久しぶりの「廊下のむし探検」でした。こんな季節でも探せばいろいろといるものですね。ユスリカの小さなものは無数にいるのですが、目立つ種だけでもどんな種がいるのか調べておきたいですね。そんなに多くはないかもしれません。

今日は過去のブログに載せたチャタテムシ目とトビケラ目の画像リストを整理しました。こちらのホームページから「廊下のむし探検」総合画像リストを開いて探してみてください。これに載っている個体の一部は「虫を調べる」というシリーズで顕微鏡写真を撮っているのですが、それが分かるように写真の説明に書き加えてみました。私にとっては結構役に立つかもと思っています。

「廊下のむし探検」雑談

昨日ようやく熱が下がりました。まだ、ふらふらするのと、腰が痛くて仕方がないのですが、とりあえず食欲も少し戻り、だいぶ日常生活に近づいてきました。それで、この間から作っていた、過去のブログの写真整理を始めました。もうEXCELに必要事項は打ち込んであるので、後はホームページ用に直すだけなのですが、甲虫の科の整理を始めてからハタと困りました。今回は亜科もちゃんと入れようと思って、「日本列島の甲虫全種目録 (2017年)」を使わせていただこうと思っていたのですが、これと「原色日本甲虫図鑑」の分類とがかなり違っています。例えば、

ハンミョウ科→オサムシ科
クチキムシ科、ハムシダマシ科→ゴミムシダマシ科
チョッキリゾウムシ科→オトシブミ科
キクイムシ科、ナガキクイムシ科→ゾウムシ科
シバンムシ科→ナガシンクイムシ科
ホソカタムシ科→ムキヒゲホソカタムシ科、ツツホソカタムシ科、カクホソカタムシ科、ツヤホソカタムシ科
           マルホソカタムシ科

などです。この分類は次の論文に依っているとのことです。

B. Bouchard et al., "Family-group names in Coleoptera", Zookeys 88, 1-972 (2011). (ここからダウンロードできます)

どのぐらい汎用性があるのか分からないのですが、上の目録があまりに見事に整理されているので、それに従うことにしました。とりあえず、ハムシ科については亜科を調べて確認したのですが、亜科レベルでもだいぶ異なります。というわけで、まだ途中段階なのですが、一応、載せておきました(こちらの甲虫画像リストを見て下さい)。何度も言うようですが、種名はブログに書いたときのものをそのまま載せているので、違っているものも多いと思います。そのつもりで見ていただけると幸いです。修正はブログの記事と連動して行うつもりなので、少しずつやっていきます。

追記2018/02/01:まだ、体調がまだ十分ではないので、外へ撮影に行ったり、顕微鏡写真を撮ったりできません。それで、過去のブログに出した写真整理を進めました。今日はアザミウマ目、アミメカゲロウ目、イシノミ目、シリアゲムシ目、ヘビトンボ目、ラクダムシ目、鳥類の整理が終わり、このブログ付録のホームページの「廊下のむし探検」総合画像リストの中に加えました。一種ずつ「日本昆虫目録」などで調べていったので、意外に大変な作業でした
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