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家の近くのむし探検 ケムシやカメムシ

家の近くのむし探検 第201弾

11月30日に家の近くの公園で見つけた「むし」たちです。マンションの廊下は虫が多いのですが、晴れた日には運動を兼ねて近くの公園にも行っています。





といっても、イダテンチャタテを除くと虫はほとんど見つからないのですが・・・。そう思って歩いていたら、ツツジの葉にこんな派手な毛虫がいました。ちょっとドクガの幼虫みたいですが、「原色日本蛾類幼虫図鑑」で調べてみたら、ヤガ科のキバラケンモンの幼虫みたいです。図鑑にはイバラ科、ツバキ科、ツツジ科が食草と書かれているので、ツツジにいてもおかしくないですね。



顔がよく分からなかったので覗いてみると、ツツジの葉を懸命に食べていました。図鑑によると、11月に営繭、3月に羽化だそうです。



虫がいないいないと嘆いていたら、「公園の主」さんが木の根元の皮をめくってくれました。そこにはカメムシやらダンゴムシやらがごそごそいました。



これもフタモンホシカメムシとクロホシカメムシという似た種がいます。ひっくり返すと分かるのでしたね。



と思ったら、たまたま横を向いた個体がいました。脚の基節が白いとフタモン、黒いとクロホシでした。以前写した写真と比べてみると、ピンク色の筋に見えているところがそのようです。たぶん、フタモンホシカメムシですね。



後はワラジムシみたいな虫くらいでした。



桜の木にこんなキノコがいっぱいついていました。



ひだを拡大するとこんな感じです。「日本のきのこ」をだいぶ見たのですが、結局、分かりませんでした。



最後はマンションの廊下の壁にいたハチですが、名前までは分かりません。
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虫を調べる ミカドオオアリ?

先日、マンションの廊下の壁に大きめのアリがくっついていました。最初、クロヤマアリかなと思ったのですが、ちょっと艶があるし、色も褐色なので、何だろうと思って採集してきました。



調べたのはこんなアリです。いつものように、「日本産アリ類図鑑」に載っている検索表を用いて調べてみました。その結果、ヤマアリ亜科オオアリ属のミカドオオアリになったのですが、その検索の過程を記録として載せておきます。



まずは体長を推定してみました。採集しておいたアリを冷凍庫に入れておいたのですが、取り出したらこんな感じで曲がっていました。そこで、フリーソフトのImageJを用いて、黄色の破線に沿って寸法を測ってみました。計測は8.0mmになったのですが、あまり正確ではないのでだいたい8mmという感じですね。



最初に属への検索をしてみました。①から③を満足するとヤマアリ亜科になり、④から⑦が満足されればオオアリ属になります。これを例によって写真によって部位別に見ていきたいと思います。



まずは、全体写真からです。この写真からは、腹柄節が1節だけなこと、腹部第1節と第2節の間にくびれがないこと、それに腹部第1節の背板と腹板が分かれていることを見ます。さらに、④に書かれているように、トゲアリ属のような突起や刺がないことを見ます。



次は頭部です。①の頭盾前縁側方に突起がないので、クビレハリアリ亜科を除外します。⑤の大腮が三角形状という条件でサムライアリ属を除外します。



触角の節数を数えるために写した写真ですが、12節であることが分かります。この条件でアシナガキアリ属、ミツバアリ属、ヒメキアリ属、コツブアリ属を除けます。



これは胸部側面の写真です。アリの胸部は前胸、中胸に分かれ、後胸は真の腹部第1節と合体して前伸腹節になっています。真の腹部第2節が腹柄節になり、真の腹部第3節がみかけの腹部第1節に該当します。②の腹柄節が小さく、側面から見て幅が狭いというのはいずれも相対的な表現でこれだけではなんとも言えないのですが、ハリアリ亜科とノコギリハリアリ亜科との比較で書かれています。たぶん、そうなのでしょう。⑦はオオアリ属であることを示すポイントになるのですが、中胸気門が側面にあります。ヤマアリ属などでは上面との境にあり、明らかに位置が違います。



そして、これは腹部末端の写真です。腹部末端には噴火口のように丸い穴があいています。①と②はすぐに分かります。③はこういう穴が開いていて、その周りを毛が取り巻くことが書かれていますが、この個体ではわずかに毛が生えているだけで、取り巻いているというほどではありませんでした。いずれにしても、これですべての項目が調べられたことになり、オオアリ属になりました。



次は、種への検索です。⑧から⑬までの条件がすべて満足されれば、最初に書いたようにミカドオオアリになります。これも調べていきます。



まずは全体像です。これは体長8㎜なので、たぶん、小型働きアリに該当すると思うのですが、⑧に書かれているように前腿節は広がっていません。脚の根元が広がっているように見えるのは基節です。⑨、⑪、⑬は色と大きさに関するもので、だいたい書いてある通りではないかと思います。



⑫の頭盾前縁中央部の凹みは上の写真でも分かりますが、その部分を趣味的に拡大してみました。凹みは黄矢印で示した部分ですが、この写真でよく分かります。この条件でクロオオアリを除外することができます。



最後は前・中胸と前伸腹節の側面からの写真です。まず、⑩は前・中胸背面の毛ですが、2本しか見えないので、6本以下であることは確かです。この条件で、ミヤコオオアリ、ケブカクロオオアリ、ケブカツヤオオアリを除外できます。次に前伸腹節ですが、背面と後面が鈍角をなすというのは⑧と⑩で示したところだと思います。また、⑩で「後面は傾斜して腹柄節に連なる」という部分は⑩?で示した部分を指しているのかなと思います。また、⑬の前伸腹節後背部が多少とも角張るというのはかなり微妙な話でした。⑬?で示した部分を指すのかなと思ったのですが、はっきりとはしません。もし、これが角張らないとすると、ツヤミカドオオアリになるのですが、この種は奄美大島だけに生息し、脚が赤褐色から黒とのことで、たぶん、違うと思われます。したがって、ミカドオオアリでよいのではと思っています。

ということで、一応、検索表に沿って調べていってミカドオオアリに到達しました。「日本産アリ類全種図鑑」によると、ミカドオオアリの体長は8-11mm、全国に分布しています。枯れ竹や朽ち木中に巣をつくりますが、一匹の雌アリに属する働きアリを、1か所あたり300匹以下の小さい単位の巣に分散させて営巣する多巣性だそうです。したがって、巣の中に雌アリがいないことが多いようです。
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