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廊下のむし探検 ケカゲロウ、ハチなど

廊下のむし探検 第759弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。



先日初めて見つけたケカゲロウにまた会えました。この間、ケカゲロウの生活史が分かったという話を書きましたが、何かちょっと分かると親しみが湧きますね。



ハチもいろいろといました。これはルリチュウレンジでしょうね。



そして、地面に止まっているこのハチは特異な眼と胸が光っているところから、たぶん、野外でよく見かけるアカガネコハナバチかもしれません。



以前、見つけたヒメクモバチの巣にちょっとした変化が見られました。実は、ずっと見ていたのですが、真ん中の黒い部分です。



ちょっと拡大してみます。どうやらハエのようです。ひょっとして、餌として持ち込んだ毛虫に寄生していたハエが先に羽化したのかなと思ったのですが、こんな固い巣をどうやって破ったんだろうと不思議に思いました。しかも、このハエ、まったく動きません。どうやら死んでしまっているようです。いったい何が起きたのでしょうね。



その他見た虫です。これはホソヘリカメムシ



それにオオトビサシガメ



カネタタキ♀。



それにホシササキリでした。フラッシュをたいたらちょっと印象的に撮れたので、前からもパチリ。



こんな顔をしていました。



後はいつものスズキクサカゲロウ



そして名前の分からないトビケラです。(追記2018/02/02:触角の基部の雰囲気がニンギョウトビケラ科に似ています
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廊下のむし探検 甲虫と蛾

廊下のむし探検 第758弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。虫はこの日はいろいろいたのですが、まず、甲虫と蛾を紹介します。



この日も相変わらずヒメツチハンミョウがいました。体長を測ったみると13mm。かなり小さい感じです。しかもこの日も♂ばかり。おそらく3匹ほど来ているみたいです。それにしても金属っぽい色をしていますね。



横からフラッシュをたくと、こんな黒光りをしています。



これは前から撮ったところです。まるで、金属で作られたロボットですね。



これは以前、教えていただいたルリノミハムシだと思います。後脚腿節がやたら太いですね。(追記:通りすがりさんから、名前が違っているという指摘をしていただきました。ルリノミハムシではなく、ルリマルノミハムシですね。うっかり間違ってしまいました



それにウリハムシ



ゴミムシもいたのですが、名前がなかなか分かりません。いつものように、琵琶湖博物館の「里山のごみむし」の標本写真と比べてみたのですが、形からだけみるとツヤヒラタゴミムシ類と似ている感じです。ただ、なぜかツヤがないので本当にいいのかどうか。



蛾ではこんな蛾がいました。それにしても奇妙な形と模様をしています。ナンキンキノカワガです。きっと、木の幹にでも止まった時にその意味が分かるのでしょうけど。



こちらはヒメカギバアオシャク



それにコヨツメアオシャク



それからエゾギクトリバでした。やっぱり甲虫も蛾も少なくなりましたね。

廊下のむし探検 カメムシばかり

廊下のむし探検 第757弾

昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この頃はマンションの廊下を歩くと、とにかく、カメムシばかり。一番多いのはクサギカメムシ。それについでマルカメムシ。それと、ツヤアオカメムシ、マツヘリカメムシもいます。これだけでも十分多いのですが、その他のカメムシもちらほら見られます。



この日はキバラヘリカメムシがいました。しかも2匹。なぜ、キバラというかは腹部を見ると分かります。



本当に黄色ですね。



キマダラカメムシも我がマンションではすっかり定着してしまいました。今年はこれで4匹目です。



オオトビサシガメもいました。



それにオオホシカメムシも。この日は大きなカメムシが多かったですね。



それに比べて蛾はちょっと押され気味です。これはコブガ科のマエシロモンキノカワガです。





アオバハガタヨトウがこの秋初登場です。この秋初のキリガかな。一昨年の初見日は11月6日、昨年は10月24日でした。今年は10月28日。例年通りという感じですね。



色の薄れたコヨツメアオシャクです。これまでの記録を見てみると5-8月と10-11月に見ていました。



こちらはカネタタキ♀です。



この間もチャタテを見たのですが、この日も見ました。採集したのですが、まだ調べていません。これまでの写真を集めた画像リストを見ると、一昨年の12月に見た個体と似ている感じです。明日にでも検索をしてみようかな。



後はスズキクサカゲロウ。最近、一日2~3匹の割でクサカゲロウを見ているのですが、どれもスズキばかりです。

廊下のむし探検 ツチハンミョウ登場

廊下のむし探検 第756弾

今日の「廊下のむし探検」の結果です。今日は珍しいものに出会えました。と言っても、毎年見ているのですが・・・。





ツチハンミョウです。この日は2匹いました。一匹は廊下の壁、もう一匹は外壁を登っていました。触角に瘤がついているので両方とも♂です。ツチハンミョウにも何種かいて、発生時期と分布を考えると、ヒメツチハンミョウとキュウシュウツチハンミョウの2種が考えられます。



これについては以前、触角で比較をしました。「原色日本甲虫図鑑III」によると、ヒメツチハンミョウの♂については、触角第1節が先端部を除けば最も長く、第2~4節の和とほぼ等しく、第3節は第2節の約1.5倍。また、第4節は長さより幅が広く、第7節は倒心臓形で先端はやや突出。第8~10節は糸状で、第11節は第10節の1.5倍以上という記述があります。これとほぼ合っているので、ヒメツチハンミョウの方だと思います。

この虫についてはファーブル昆虫記にも載っていて、いろいろと面白い生活をしているのですが、これについても以前書きました。記録を見ると、初見日は2012年11月14日、2013年10月29日、2014年10月28日だったので、3年前を除くと本当にピタリと言っていいほど同じ日です。ちなみに終見日は2013年は12月29日、2014年は12月9日でした。これから1-2ヶ月の間ずっと見られますね。ちょっと楽しみです。



その他の甲虫です。ウリハムシがいました。



こちらはヤサイゾウムシ。ちょっと横から見てみました。



象みたいには鼻が長くないですね。



これはたぶん、いつものネコハグモですね。



他にもいろいろと虫はいたのですが、インパクトのあったものだけ。アシダカグモにまた会いました。今度はマンションの外壁です。これは♂みたいです。いよいよ住み着いてしまったのでしょうか。

廊下のむし探検 蛾とクモ

廊下のむし探検 第755弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。



この日はこんな珍客がいました。これまでずっとマンションの廊下を見てきたのですが、こんなお客は初めてです。アゲハの終齢幼虫ですね。どこから来たのでしょう。廊下の床近くの壁についていました。ここで蛹にでもなろうとしているのでしょうか。



こちらは外壁にいるいつもの毛虫です。以前、教えていただいたのですが、たぶん、ヤネホソバの幼虫です。これは毒毛を持っているというので要注意です。





これは両方ともウスキツバメエダシャクでしょうね。



こちらはナカウスエダシャクでしょうね。この時期になるとよく見かけます。



カバナミシャクの仲間ですが、名前は例によって分かりません。



これはアオアツバですね。



これは生きているのやら死んでいるのやらよく分かりませんが、たぶん、オオシラナミアツバだと思います。



これも例によってダイズサヤムシガあたりの蛾ですね。



今回は綺麗に撮れました。たぶん、ハンゲツオスナキグモですね。



それにこの頃毎日のように見かけるヒラタグモです。と言ってもひょっとしたら同じクモを写しているのかなぁ。

廊下のむし探検 ヒメカゲロウ、アメリカミズアブなど

廊下のむし探検 第754弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日は木枯らし1号が吹く風の強い日でしたが、一応、廊下を歩いておこうと思って歩いてみました。虫は少なかったのですが、探せばそこそこいました。



今日の最初はこんな虫です。外見はヒメカゲロウなのですが、翅脈を見ても段横脈がありません。「大図鑑」を見ると、段横脈のないのはミズカゲロウとのことですが、翅脈が違うのと口器の様子や触角の色も違います。ということで、まだ名前が分かりません。さて、なんでしょう。



こちらはちょっと暗かったのですが、翅にある黒い紋などを手がかりに探すと、ヤマトヒメカゲロウになりました。ヤマトヒメカゲロウは4月から10月に出現し、日本全土に分布して普通とのことです。これかなぁ。



このクサカゲロウはスズキクサカゲロウだと思います。この日は3匹いました。



こんな感じでひっくり返っている虫がいました。腹部の一部が白いですね。それに触角が変わっています。たぶん、ミズアブの仲間と思ってひっくり返してみました。



この腹部の一対の白い紋、見覚えがあります。以前調べたアメリカミズアブですね。



この日は天井にも1匹止まっていました。



ガガンボはどうせ調べても属止まりなので、写真だけにしておきます。



ヒメバチの仲間でしょうが、名前は分かりません。



これはカネタタキの♀の方でしょう。



これは以前見たニレウスバヒゲナガハムシと似ていますね。



最後はマツヘリカメムシです。いつもいるのですが、つい写してしまいます。

廊下のむし探検 カメムシやらクモやら

廊下のむし探検 第753弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この日は虫が少なくて、ついつい小さな虫も写してしまいました。その分、名前の分からないものだらけで・・・。



今日の最初はこのカメムシです。以前、マンションでこのようなカメムシを見つけたとき、採集して調べてみました。似た種にフタモンホシカメムシとクロホシカメムシがいるのですが、「日本原色カメムシ図鑑第1巻」には、クロホシカメムシの項に、「前種(フタモン)によく似るが、各脚の基節窩の外面が黒褐色(前種では黄白色)を呈することで区別できる。」とあります。その時は調べてみたら、フタモンホシカメムシになりました。その結果はこちらに出してあります。それ以来、こんなカメムシを見ると、いつもフタモンだと思っていたのですが、たまには調べておこうと思って採集してきました。



で、これは腹側から撮影したものです。基節窩というのは脚がついている部分を指しますが、この個体では黒くなっています。たぶん、クロホシカメムシかもしれません。意外に脚の各部が淡色になっています。腿節の基部半分ほど、それに脛節、跗節です。フタモンの脚は黒かったので、これで見分けられるかもしれません。ちょっと背側も見てみます。



フタモンもクロも前胸背の前縁近くに光沢のある黒い紋が1対あることになっているのですが、どうもこの個体にはないような感じです。ちょっと胸背を拡大してみます。



確かにこれを見ても、光沢のある部分はなくて全体に点刻が分布しています。ちょっと違うのかなぁ。また、自信がなくなってきました。



次はこのアリです。採集してくればよかったのですが、つい見過ごしてしまいました。何枚か撮った写真を使っていい加減な検索をしてみたら、一応、オオアリ属になりました。後は絵合わせで、クサオオアリになったのですが、これもよく分かりません。やはり採集してくればよかった・・・。



小さなハエだったので、撮らなければよかったのにと後で後悔しました。ぐにゃっと曲がったM1脈からはイエバエ、クロバエ、ヤドリバエ辺りの可能性がありますが、イエバエ科かなと思っています。



これはオオチョウバエですね。



コオロギもよく分からなくて・・・。一度、捕まえて調べてみないといけませんね。これはオカメコオロギの仲間かなと思ったのですが、顔を拡大してみると、



あまりオカメっぽくありません。あれっ、違ったのかな。



これは間違いなくスズキクサカゲロウでしょうね。スズキクサカゲロウだけはちょっと分かるようになりました。



マルカメムシがいたのですが、翅をしまうのを忘れたのかな。






ついつい小さなクモを写してしまいました。で、写してみると、緑色なのですね。でも、図鑑を何度見ても出てきません。腹部の形を見ていると、何となく、オニグモに似ているような。オニグモの仲間の幼体なのかなぁ。



これはネコハグモです。



この間もいたヒラタグモです。網の下にいるのでいつもこんなぼやっとした写真です。





これはまたジョロウグモの♂なのかなぁ。よく分かりません。

廊下のむし探検 蛾も減ってきた

廊下のむし探検 第752弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。秋も深まり、マンションの廊下の虫もだいぶ減ってきました。そうなると、普段見過ごすような小さな虫まで写してしまうので、それはそれなりに名前調べが大変です。この日も、小さなクモを写してしまい四苦八苦しています。そこでまずは蛾から。



地下駐車場の天井に止まっていました。ワイギンモンウワバでしょうね。白い模様がY字型をしています。以前はたびたび見たのですが、最近はほとんど見ません。フログを初めて3年になるのですが、これが2回めです。



いつもいるアオアツバですが、今日は横から撮ってみました。と言うのは屋根型は横から見て欲しいのかなと思ったからです。でも、横から見るとかえって平坦な感じです。蛾によって違うのでしょうね。



これは最近よくいるオオバコヤガです。



ちょっとごたごたした模様ですが、トビモンアツバでしょう。



これも南国的なイメージですが、アシベニカギバだと思います。



そして、これはクロモンキノメイガです。



初めミツボシキバガの仲間かなと思ったのですが、下唇鬚の辺りがちょっと変です。これを手がかりに探してみたら、結局、いつも見ているコゲチャオオフサキバガあたりの蛾になりました。

オオアカマエアツバとニセアカマエアツバ

先日来、マンションの廊下で次のような蛾が時々見られます。



これはヤガ科クルマアツバ亜科のオオアカマエアツバか、ニセアカマエアツバなのですが、この2種はなかなか区別がつきません。そこで、今日は手元にある標本を使って少し勉強してみました。

まず、「大図鑑」と「標準図鑑」に書いてある両者の性質をまとめてみました。



黒字は「大図鑑」、赤字は「標準図鑑」の共に♂についての説明です。大きく分けて、触角、下唇鬚、前翅翅脈、前脛節、横線の違いについて書かれていました。この中では、オオにもニセにもある共通の性質もあるのですが、勉強のためにそれも調べてみました。



まず最初はこの蛾からです。これはオオアカマエアツバ♂だと思われる個体です。触角の途中が太くなっているのが瘤状の結節で♂だけにあります。まず、その触角の結節から見ていきます。



こんなふうに触角が折れ曲がってそこから毛の束が生えています。写真を撮っている間に触角が少し動いてしまったのか少しボケてしまいましたが、各節から刺毛が生えていることが分かります。2本の太い剛毛というのはちょっと見えません。

次は下唇鬚です。



下唇鬚は顔を取り巻くように曲がって伸びていますが、先端は細く尖っています。これがオオアカマエアツバ♂の特徴です。



次は前脚脛節を見たのですが、脛節を覆うようなカバーが鞘状の突起のようです。左端に見えているのが跗節なので、鞘状の突起は脛節の長さよりは少し短いことが分かります。



次は翅脈です。この写真の四角の部分を拡大したものが次の写真です。



矢印で示した部分に細長い小室があるのが分かります。これがあるのは、オオ、ニセの両方でアカマエアツバにはありません。この写真は標本を裏返しにして下から透過光を当て、上からの照明を少し加えて撮りました。

横線については後で見ることにして、次はニセの方を見てみます。





ニセはこの2匹を調べてみました。共に、触角には瘤状の結節があるので♂です。まず、その触角を拡大した写真から。



結節の部分で触角が曲がっています。先ほどのオオより結節が少し大きく見えます。





下唇鬚を調べると上のような2タイプが見られました。上は先端がやや尖り気味、下は丸くなっています。図鑑の説明では先端が丸みを帯びるとなっていましたが・・・。いずれにしても、先ほどのオオと比べると、ずいぶん太いことが分かります。



次は前脚脛節の鞘状の突起です。これは先程のオオと比較すると、太くて長いことが分かります。先端はほとんど脛節末端まで届いています。図鑑の説明には、先端がカギ状と書かれていたので、横からも見てみました。



残念ながら、カギ状というは分かりませんでした。でも、鞘状というのは何となく分かります。

このように、♂だと下唇鬚か前脚脛節の鞘状突起を見るとすぐに分かりますが、♀ではそうはいきません。でも、説明にもある通り、後翅亜外縁線に着目すると、違いはかなりはっきり分かりました。つまり、オオでは黄色の亜外縁線がはっきりしないのですが、ニセでは明瞭でした。問題は止まっているときは、その後翅が隠れて見えないところですね。もう少し頑張ってみます。

廊下のむし探検 ニセミカドアツバほか

廊下のむし探検 第751弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。秋も深まってきて、カメムシはどんどん増えてくるのですが、他のむしはだんだん減ってきます。ちょっと寂しいですね。



この日は特に目立った種はいなかったので、今日の最初はこの蛾からです。ヤガ科のニセミカドアツバです。尻尾をほぼ垂直に立てた特異な格好で止まります。頭の下唇鬚の曲がり具合、胸の上の鱗粉塊など、見事に計算しつくされたような形です。きっと流行の最先端なのでしょうね。真上から撮ってみます。



先ほどの飛び出した部分がみな平坦に見えてしまい、かなり単調な形になります。やはり、この蛾は横から見てもらいたいのでしょうね。



この蛾もあちこちに突起があり、特異な格好をしています。これはギンスジキンウワバです。屋根形に止まる蛾は皆、横から見てもらいたいのかな。



これはヒメエグリバで、やはりヤガ科です。



いつものヒロバウスアオエダシャク。この日も2匹見ました。最近、よく見ますね。



これはセスジナミシャクです。この蛾を見ると、どうしてこんな模様にしたのだろうか、どうやってこんな模様を作ったのだろうかといつも疑問になってしまいます。



カバナミシャクです。この仲間はほとんどお手上げ状態なのですが、前翅の外縁に沿って白い点があり、シロテンカバナミシャクほどははっきりしていないので、トシマカバナミシャクかなと思っています。ほとんど自信はありませんが・・・。



外横線がはっきりしていて波打っています。この波打ちに注目して探してみると、マエキヒメシャクになってしまったのですが、どうでしょうね。



蛾ではないのですが、チョウがいました。チャバネセセリです。マンションではチョウを見ることが少ないので、見るとちょっと嬉しくなります。



いつもの常連のカメムシの他はこのオオトビサシガメがいました。



それにこのカメムシです。似た種があるのですが、だいぶ前に調べた時はフタモンホシカメムシになったので、今回もそうではないかと思います。でも、もう一度、調べてみないと・・・。



ベンコウハゴロモです。これも最近、よく見ますね。



これはホシササキリでしょう。長い産卵管が見えているので♀ですね。



これはユミアシゴミムシダマシかな。翅が割れていますね。



最後はこのクモです。巣の下側にいるので、全体に白っぽくなっています。いつものネコハグモよりは一回りか二回り大きな感じです。「日本のくも」で調べてみると、ヒラタグモ科のヒラタグモみたいです。

廊下のむし探検 カメムシばかり

廊下のむし探検 第750弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この日はカメムシが多かったです。



この日はキマダラカメムシがいました。最近、急速に分布を広げている外来種です。私のマンションでも昨年は10月に一度見ただけだったのですが、今年はこれでもう3匹目。確実に増えているようです。模様は綺麗なのですが、クサギカメムシよりはだいぶ大きいので・・・。。



またウシカメムシの5齢幼虫がいました。これも今年は多いですね。これで3匹目です。



後はいつもいる連中で、マツヘリカメムシです。マンション全体で数匹くらいでしょうか。



ツヤアオカメムシは2-3匹程度かな。



それに比べて、クサギカメムシはマンション全体で50匹以上かな。本当にいたるところにいます。



これも一応カメムシ目で、ベッコウハゴロモです。



また、クサカゲロウがいました。緑が強く、黄色の縦筋が入り、触角は短く、翅脈は緑色。この条件からスズキクサカゲロウが予想されます。



当たりでした。



これはヒゲナガカワトビケラです。ほとんど一年中いるので、いつも撮影はパスしているのですが・・・。



そして、これはハンゲツオスナキグモと思われる個体です。

廊下のむし探検 ヒメノコメエダシャクほか

廊下のむし探検 第749弾

最近は用事で外出ばかりしていて、なかなか落ち着いて「廊下のむし探検」をする時間がありません。一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。秋もだいぶ深まってきましたが、それでもよく探すといろいろな虫がいるものです。まずは蛾から。



いつも話題になる蛾が登場しました。後翅を前翅の下に入れるので右と左の翅の隙間が大きくできるのですが、その間にある腹部を右に曲げたり、左に曲げたりする変わった蛾です。前翅翅頂下部の切れ込みが深いので、たぶん、ヒメノコメエダシャクだと思います。今回はほとんど水平近くに止まっていて、わずかに右に傾いているので、腹部も少しだけ右に曲げています。

昨年観察した結果は、腹部は重力に従って曲げるということでした。つまり右に傾いて止まれば、腹部も右に傾き、左に傾いて止まれば左という具合です。それでは、天井に止まっている時はどうなるでしょう。この場合は真下に曲がるはずなのですが、実は天井に止まる時も水平ではなくて、少しどちらかが下になるように斜めに止まり、腹部は下に曲がりながらそちら側に傾くということでした。この蛾は斜めか真横方向を向いて止まり、腹部をわざと曲げているように見えます。なぜこんなことをするのかについては、あえて左右非対称にすることで、蛾は左右対称だと思っている捕食者に対して、「対称性攪乱戦術」を取っているという星谷 仁さんのアイデアが私には合っているような気がします。今年も観察してみましょう。



今にも飛び立ちそうな格好をしています。事実、撮影した途端に飛び立ちました。翅の色がやや赤っぽいので、クロハグルマエダシャクではないかと思います。



こちらはちょっと地味ですが、ナカウスエダシャクです。



また、ニジオビベニアツバがいました。本当に派手な色の蛾ですね。



アカマエアツバの仲間で、オオアカマエアツバか、ニセアカマエアツバかというところです。MSWiさんは外横線で見分けられるようなコメントでしたが、私にはまだよく分かりません。今度、標本を使って調べてみたいと思います。



いつものオオバコヤガ



これはトビモンアツバかな。いつも翅頂の模様で見ているので、こんなに薄いと分からなくなる・・・。





両方ともマメチャイロキヨトウではないかと思います。





上はゴマフリドクガ、下はチャドクガですね。

残りの虫はまた次回に回します。

廊下のむし探検 カメムシ、ゴミムシなど

廊下のむし探検 第748弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果の続きです。蛾もそこそこいたのですが、カメムシもいろいろといました。



この日はこんなウシカメムシがいました。この間は5齢幼虫だったのですが、今回は成虫です。それにしても変わった形ですね。



それにアオモンツノカメムシです。これも秋深くなると増えてきますね。



それにいつものマツヘリカメムシです。クサギカメムシは一向に写そうという気力が起きないのですが、マツヘリカメムシはいるとつい写してしまいますね。



また、ゴミムシがいました。例によって、琵琶湖博物館の「里山のゴミムシ」の標本写真と比較してみたのですが、ツヤヒラタゴミムシ属と似ている感じがします。単なる感じですが・・・。



それとクロウリハムシです。



ちょっと変わったハチなので、採集してきました。検索をしたら良いのですが、最近、忙しくてその暇がありません。例によってネットの画像検索で探してみると、クモバチ科のトゲアシクモバチ辺りと似ている感じです。今度、検索をしてみようと思っていますが、いずれにしても科までの検索表しかないので、そこで止まりそうですが・・・。



後はこまごまとした虫です。チャタテムシですね。一応、採集したのですが、小さいのと時間がないので、まだ毒ビンの中に入ったままです。



これはチャバネヒメカゲロウかな。



そして、ウスバキトビケラです。トビケラは見てもほとんど分からないのですが、これは見ただけで分かる数少ない種です。前回見たのは2年前の10月末でした。



最後はこのクモです。この間、フッカーSさんに教えていただいたジョロウグモ♂かもしれません。

廊下のむし探検 クロハグルマエダシャク?

廊下のむし探検 第747弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。まず、蛾から出します。



この手の蛾もなかなか大変です。ハグルマエダシャクの仲間ですが、ハグルマエダシャクの他、近畿地方にはスジ、アベリヤ、マルハ、クロ、ミナミなどがいる可能性があります。♂の触角が手がかりになるようですが、この写真ではちょっと見えません。「標準図鑑」の標本写真と比べると、クロハグルマエダシャクに似ている感じなのですが、あまり根拠はありません。唯一、支持する根拠としては発生時期で、10月に発生すると書いてあったのはこのクロだけでした。(追記2015/10/21:MSWiさんから、「写真の個体は、うーん、多分、クロハグルマのバリエーションの一つじゃないかと思いますけどねぇ。」というコメントをいただきました。この仲間はなかなかむずかしそうです



エダシャクではいつものヒロバウスアオエダシャクが2匹いました。



オオバコヤガも2匹いました。



これも厄介な蛾です。オオアカマエアツバとニセアカマエアツバという似た種があります。♂ならば、下唇鬚の先端が尖るか丸まるかで見分けられるのですが、触角が見えないと♂だか♀だか分かりません。(追記2015/10/21:MSWiさんから、「アカマエアツバは外横線を見ると多分オオかな。」というコメントをいただきました。私は外横線の違いがよく分かりませんが、とりあえずオオアカマエアツバということにしておきます



一応、下唇鬚を撮ってみました。先端は尖っているようです。もし、♂ならばオオアカマエアツバなんですけど・・・。



これはヒメエグリバです。



地下駐車場の床にいました。生きているかどうか分かりませんが、派手な色なのでよく目立ちます。ニジオビベニアツバです。この蛾を見るといつも南国を連想してしまいます。



最初はカバスジヤガカブラヤガかなと思ったのですが、これはオオカバスジヤガオオカブラヤガの方ですね。(追記:ささきさんから、オオカブラヤガの誤記ではと指摘していただきました。これは情けない誤記で、まさにその通りでした。早速訂正しておきます



後は、キノカワガ。木の幹に止まっていると、ほとんど幹と見分けがつかないのですが、こんな白い天井に止まっていたらよく目立ちますね。



ちょっと写真がはっきりしないのですが、これはシタジロコブガだと思います。



それに最後はセグロシャチホコ。何となく、秋になって蛾がマクロの方にシフトしてきた感じです。

廊下のむし探検 カメムシ、ハチなど

廊下のむし探検 第746弾

3日前の「廊下のむし探検」の結果です。今頃になると、マンションの廊下にはカメムシがいっぱいやってきます。とにかく多いですネ。多い順に並べてみると、




まず多いのはこのマルカメムシでしょう。ちょっとオーバーに言うと、1m歩くごとに2、3匹いるような感じで、廊下、壁、天井にくっついています。マンション全体で見ればいったい何匹くらいいるのだろう。想像もつきません。



次はこのクサギカメムシです。今のところマンション全体で数匹程度かな。これからどんどん増えてくると思います。どこから入ってくるのか分かりませんが、いつの間にか家の中にも入ってきますね。そういえば、この間、家の中にキマダラカメムシも入ってきました。いよいよ増えてきたみたいですね。

第3位は微妙です。



このツヤアオカメムシか、



このマツヘリカメムシです。数年前にはマツヘリカメムシはまったく見なかったので、ツヤアオカメムシの第3位は安泰だったのですが、いまや第3位の地位が脅かされています。共にマンション全体で3-4匹程度でしょうか。



その他のカメムシは圧倒的に少ないです。これはミナミトゲヘリカメムシです。廊下の手すりの端に止まっていたので、身を乗り出して撮りました。




長い口吻の途中から触角がまっすぐ出ているので、チョッキリの仲間ですね。これが曲がって出ていればゾウムシになります。全身に毛が生えていて、何となく見覚えがあります。調べてみると、ハイイロチョッキリでした。昨年の7月にも見ていました。




そのすぐ横にこんな虫もいました。やはり口吻の途中から触角がまっすぐ伸びているので、チョッキリですね。よく見ると胸の両横から刺ができています。ちょっと拡大してみます。



変わった形ですね。さらに、全身に白い毛が生えているみたいです。オトシブミとチョッキリについては「オトシブミ・チョッキリの世界」という詳しいホームページがあります。そこに載せられている写真をパラパラと見ていくと、どうやらハマキチョッキリの仲間の♂には刺が生えているようです。でも、写真を見ても、こんなに黒い個体はいません。もう少し探していると先ほどいたハイイロチョッキリの♂も刺が生えていることが分かりました。全身が毛深い感じですし、これはハイイロチョッキリ♂で毛が擦れて抜けてしまったものではないかと思いました。



これはクチキムシでしょうね。




ゴキブリの幼虫です。モリチャバネゴキブリの幼虫かなと思ったのですが、さて、チャバネゴキブリ幼虫とどこが違うのかなと思って、「日本産幼虫図鑑」を見てみました。幸い、チャバネゴキブリの幼虫は出ていました。チャバネゴキブリ幼虫は胸部背面中央に大きな黄褐色の紋があるのですね。これはないので、やはりモリチャバネゴキブリみたいです。



天井にアメバチが止まっていました。翅脈からアメバチモドキではないことだけは確かみたいですが、種までは分かりません。



これはコツチバチ科かなぁ。



モンスズメバチが死んでいました。今思えば、採集して標本にすればよかった・・・。



最後はアシナガバチの仲間です。これまで、前伸腹節(胸と腹が合体した部分)に黄色い二筋の模様があれば、ヤマトアシナガバチだなと思っていたのですが、キアシアシナガバチにもあるので、違いがよく分からなくなりました。調べてみると、この二筋の模様の形も少し違うし、胸背の筋も少し違うし、腹の模様も違うし、触角上面の色も違うし、更に、脚の色も違うようです。これはヤマトアシナガバチで大丈夫ではないかと思います。

今朝からブログをアップできなくなりました。送信はできるのですが、何度やってもエラーが出て登録されないみたいです。短い文章だけなら送れるのでまず、短い文章を送り、後は修正で少しずつ写真と文章を増やしていきました。どうしてこんなことが起きるのでしょう。

廊下のむし探検 蛾は難しい

廊下のむし探検 第745弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日は虫はそれほど多くなかったのですが、名前の分からない蛾がいて苦労しました。



廊下の手すりのちょっとした窪みに何かいるぞと思って写したら、こんな小さな蛾でした。模様が比較的はっきりしているし、翅の形も変わっているので、すぐに見つかるかなと思ったのですが、見通しが甘かったようです。「標準図鑑」と「大図鑑」を何度も見直したのですが、結局、迷宮入りです。蛾は難しいですね。(追記2015/10/21:MSWiさんから、「最初の蛾は恐らくウスグロイガ Niditinea baryspilas ではないかと思います。じっくり見ると別属のイガとの違いが判らなくなってくるような気もしますが、パッと見の印象で。ニセウスグロイガというのもいるようですから厳密に言うとこのどちらかですが…多分ウスグロイガの方が普通種なのかな。多分。」というコメントをいただきました。この写真からよく分かりますね。感心しました。私もまだまだ修行が足りません



そのほか、こんな蛾もいました。ヤマトコヤガという蛾です。細かな模様をしていて、結構、綺麗ですね。「廊下のむし探検」初登場でした。



ヤマトついでにヤマトエダシャクです。



こんな蛾がいると、最近、顔を見るようになりました。以前、教えていただいたからです。



触角の下が顔になるのですが、赤い顔をしています。従って、ウスキツバメエダシャクですね。



その他いたのはエグリヅマエダシャク



ウスバフタホシコケガでした。

10月も半ばを過ぎると、だんだん虫もいなくなってきますね。蛾以外の虫は次回に回します。

廊下のむし探検 ガガンボの仲間?

廊下のむし探検 第744弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果の続きです。実は、一種なんとも分からない虫がいて、昨日からあーでもないこーでもないとさ迷っていました。今朝も調べていたのですが、とうとうギブアップです。



ギブアップしたのはこんな虫です。いかにもガガンボという感じなのですが、「絵解きで調べる昆虫」、「大図鑑」いずれの検索表でも迷子になってしまいました。

まず、「絵解きで調べる昆虫」では、長角亜目は確かなので、次は単眼のあるなしです。



左側は頭部と胸部、右側は前脚の写真です。左側の写真を見ると、頭部にはどう見ても単眼はありません。これで、ガガンボダマシ科が排除できます。次は翅脈です。



前縁部分が見難いのでちょっと拡大してみます。ついでに後縁部分も。



色が薄いので、コントラストをだいぶ上げています。また、翅脈の名称は「大図鑑」を参照しました。これを見ると、R脈は4つです。この条件でニセヒメガガンボ科を排除しました。次は(翅縁に達する?)A脈があるかどうかです。上の写真で?を書いた部分が、翅脈なのか、擬脈なのか、折り目なのか区別がつきません。いずれにしても、翅縁に届くA脈はありません。従って、コシボソガガンボ科になってしまいました。

ところで、どうも気になるのは前縁脈が翅を一周している点です。また、上の写真を見てもいかにも「腰細」ではありません。そこで、「大図鑑」の検索表も試してみることにしました。長角亜目でアミカ科などを排除した後は、平均棍の基部に前平均棍があるかどうかという項目が出てきます。写真を見る限り、そんな突起はありそうにないのですが、写真の向きも関係するかもしれないので、一応、保留にしておきます。あれば、コシボソガガンボ科です。なければ、先に進みます。

次は、翅の後方には翅縁に達する脈は1本か2本かという項目が出てきます。これはCuPの1本だけなので、先へ進みます。その次はR脈の数でこれは4本なのでニセヒメを排除すると、次は前縁脈が翅を取り巻くかどうかという項目になります。取り巻くのでそちらを選ぶと、脚の跗節第1節が第2節より長いか短いかという項目になります。写真のように長いのでそちらを選ぶと、タマバエ科を排除できます。次は触角が短いか長いかという項目あり、ユスリカバエ科かチョウバエ、カ科などのどちらかを選ぶことになります。

これは短いのでユスリカバエ科の方を選ぶと、検索項目の中には、鞭節は長角類としては異常に短いとか、翅縁に達する翅脈は6-7本とかの特徴がどうにも合いません。ユスリカバエは写真を見ても如何にも違います。今のところ、コシボソガガンボが有力なのですが、画像検索を見てもそれらしい写真は見つからないし、前縁脈が一周するというところがどうにも気になります。ということで、結局、迷子になっています。どうしてなのかなぁ。この辺りの検索は自信があったのに・・・。すっかり自信をなくしてしまいました。

追記2015/10/17:フッカーSさんから、「オビヒメガガンボ科(Pediciidae)のウスキハスオビガガンボ(Nipponomyia trispinosa)に酷似しているように見えます。翅の斑紋や翅脈、腹部の細長さ、胸部背の点紋など、一致する点が多いです。ネット上では、ガガンボの分類を専門とされる中村先生のブログ「達磨大蚊天国」に画像があります。」というコメントをいただきました。フッカーSさんのコメントにはいつも驚かされます。でも、確かに似ていますね。これかもしれません。なぜ、検索でオビヒメガガンボ科に行かなかったのかも検討してみました。どうやら翅脈の名前の付け方がまずかったようです。でも、どうしてなのかまだ理解できていません。少し文献を漁ってみます。「日本昆虫目録」によると、日本産Nipponomyia属は3種記録されていて、いずれも本州に分布するようです。これも少し調べてみます

(追記2015/10/17:やっと間違いの原因を見つけました。翅脈の名称は次の写真が正しいと思います。



原因はこの写真でCuPと書いたところを、私は擬脈か折り目だと解釈していました。と言うのはボケた感じに見えたからです。でも、これは翅がこの部分で折れ曲がっていて、ピントが合わなかったからだと思われます。別の写真を見て翅脈が走っていることが確かめられました。この翅脈をCuPとすると、今までCuPとしていたのがA1となります。これでA1脈を持たないとしていたところをA1を持つと訂正することができます。次は、V字溝を持ち、単眼は欠如という点でガガンボダマシ科を排除し、Sc脈の先端は翅の前縁に達するという項目を選ぶことでガガンボ科とシリブトガガンボ科を排除し、sc-rがRsの起点より翅の基部側に位置するを選べば、無事オビヒメガガンボ科になります






後の虫はあまり調べる暇がなかったのですが、これは例の「里山のゴミムシ」で絵合わせをした結果、ナガゴミムシ亜科のヒメヒラタゴミムシあたりが近いかなと思っています。ただ、マルガタゴミムシ亜科のエゾマルガタゴミムシあたりも似ているのでなんともいえません。この2つの亜科の見分け方は、「絵解きで調べる昆虫」によると、下唇鬚亜端節の刺毛の数だそうです。上の写真で、口ひげの長いほうが小顎鬚、短くてちょっとだけ見えているのが下唇鬚なので、やはり採集しないと分からないみたいです。



いま頃はこのマルカメムシが廊下にいっぱいやってきます。やはり秋になってきたという感じですね。



ところで、このマツヘリカメムシもいっぱい出てきました。そのうち、このカメムシを見ると秋を感じるようになるのかなぁ。



後はクロウリハムシ



それにセスジユスリカあたりのユスリカです。「日本昆虫目録」によると、セスジユスリカはユスリカ属ユスリカ亜属に入っています。この亜属には38種載っているので、セスジユスリカに到達するのはまだまだ先が長いです。ところで、「図説 日本のユスリカ」という本があることを知りました。この本には環境調査で採集される330種と、種までの検索表が載っているそうです。こんな本を買うと分かるようになるのかなぁ。それにしても、12960円は高いなぁ!先日、「日本昆虫目録」を購入してお金がなくなってしまった・・・。



ヒゲナガカワトビケラはいつもいるのでパスしているのですが、虫が少なくなってきたので珍しく撮りました。



最後はニホンヤモリ



ムカデの仲間です。写してみると意外に綺麗なんですけどねぇ。

廊下のむし探検 フタトガリコヤガほか

廊下のむし探検 第743弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。まずは蛾からです。



こんな蛾がいました。初めて見ました。「大図鑑」を見て、コヤガ亜科のフタトガリコヤガという種のようです・・・と書いてから、「標準図鑑」をふと見たら、和名が変わっていました。アオイガ亜科のフタトガリアオイガになっていました。「大図鑑」によると、インドーオーストラリア一帯と南太平洋に分布し、中国、日本などの温帯にも進出しと書かれていました。いつぞやはフヨウの葉に毛虫を見つけたことがあったのですが、フヨウ、ムクゲなどが食草みたいです。



また、厄介な蛾が天井で卵を産んでいました。カバスジヤガの仲間です。先日、ささきさんに教わったのですが、この機会にちょっとまとめておこうかなと思って、違いをまとめてみました。



一番上は次の論文によるものです。

緒方正美、「カバスジヤガとその近似種について」、蝶と蛾 7, 19 (1956). (ここからダウンロードできます)

この論文はこれまで一種だと思われていたカバスジヤガに実は3種含まれていたということを知って、実際に調べてみたという内容です。その中で3種の比較が載っていました。後は「大図鑑」と「標準図鑑」の説明です。いずれも交尾器以外の特徴を書いたもので、後二者については翅の色について書いてある部分も除きました。翅の色は変化に富むためです。

私は上の写真のような個体を見ると、「大図鑑」のオオカバスジヤガのところに書いてある、外横線と暗色帯の間隔が広いというところを見て、オオカバスジヤガに同定していました。そこで、手元の標本を見てみました。



上は開張41.9mm、下は開張46.2mmで、実寸比で2つの写真のサイズを合わせています。上はカバスジヤガ、下はオオカバスジヤガと思っている標本です。これを見ると、bでは外横線と暗色帯の間隔が確かに広いことが分かります。でも、「大図鑑」以外の説明では、外横線が不明瞭、内横線は見えないというところを重視しているみたいです。確かに上の写真を見ても標本を見てもそのように見えますが、間隔の方が分かりやすいのに・・・。うーむ、何だかよく分かりませんね。(追記:緒方(1956)で前横線と後横線とあるのは、たぶん、内横線と外横線のことだと思います。また、基底線というのがよく分からなかったのですが、標本の図に示した線ではないかと思いました)(追記:「標準図鑑」の欄に書いてある外横線が二重というのがよく分からなかったのですが、暗色帯の内縁のやや黒い縁取りも外横線の一部だと考えていることでしょうか



これは焼き肉ではなくて、ホシヒメホウジャクですよ。



これは小さな蛾ですが、たぶん、チャオビチビコケガでしょう。



これはナカウスエダシャク



ツマジロエダシャク




マエキトビエダシャク



フタツメオオシロヒメシャク



これは難しいカバナミシャクですね。一応、トシマカバナミシャクかなと思ったのですが、よく分かりません。



マメノメイガ。斜めに立って止まっていますね。



そして、最後はヒメシロノメイガ。残りの虫は次回に回します。

廊下のむし探検 ツマキリヨトウの仲間など

廊下のむし探検 第742弾

ちょっと短い旅行に行っていました。行く前に撮った蛾の残りを出します。







この日はこのツマキリヨトウ Collopistria属の蛾が3匹いました。旅行に行く前はすべて違う種にしていたのですが、帰ってからもう一度詳しく見てみると、どうやらそうでもなさそうです。比較のために3匹を並べてみます。



aはほかの2匹bとcとはだいぶ違います。絵合わせでマダラツマキリヨトウあたりかなと思って、「標準図鑑」の説明を読んでみると、「前翅内横線、外横線ともに直線的で、本属の中では特徴のある種である。」と書かれていました。aの外横腺はやや曲がっていますが、内横線は非常に直線的で、たぶん、マダラツマキリヨトウで良いのではないかと思います。残りのbとcはこうやって並べてみると、外横線や内横線の形もよく似ています。また、中室端部の白色点の形も似ています。ということで、共に、キスジ、クロキスジ、コガタあたりかなと思いました。「大図鑑」に載っているコガタの説明を読むと、「翅頂部の淡色影が前縁からR4脈まで外縁とほぼ平行するのは本種の識別点として有用である。」というのはどうやらピタリと合っているようです。従って、共に、コガタツマキリヨトウにしました。並べてみると、比較がしやすいですね。



後はいつもの連中です。ウスモモイロアツバ



ソトウスグロアツバ



テンクロアツバ



アオアツバはたくさんいるので、いつもはパスしているのですが、この日は撮ってしまいました。



この間、和服の柄みたいだと思ったモンシロクルマコヤガがまたいました。この間は上向きに止まっていたのですが、向きが違うと何だか普通の蛾に見えます。



それからオオバコヤガ



最後はヒトリガ科のクロテンハイイロコケガです。ずいぶん綺麗な個体ですね。

廊下のむし探検 蛾半分だけ

廊下のむし探検 第741弾

今日は朝早く出かける用事があるので、昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち、とりあえず蛾の半分だけを慌てて出します。怪しい種がまだ2-3種あるのですが・・・。



まずは小さい方から。これは8月終わりに見つけて、あまりに奇妙な姿なので注目したら、その後ちょくちょく見るようになりました。小さいので普段は気が付かないのでしょうね。ヤマモモキバガです。



エゾギクトリバです。



このノメイガはちょっと苦しみました。外横腺の曲がり方とか、その外側が黄色く縁取られているなどから、マエキノメイガではないかと思ったのですが、どうでしょう。



これもかなり迷いました。内外横腺の曲がり方と、翅端が尖っていることなどから、ちょっと普段とは感じが違うのですが、ヒメトガリノメイガではないかと思いました。



マメノメイガ。今度はこんな角度から撮ってみましたが、自然光で撮るのにはかないませんね。



マダラマドガの仲間です。マダラマドガ、ヒメマダラマドガ、チビマダラマドガと似た種がいます。もうちょっと検討したいなとは思ったのですが、とりあえず、ヒメマダラマドガかなと思っています。



ダイズサヤムシガあたりのハマキガでしょうが、白い壁ではこんな感じになります。こんな姿で木の幹や枝に止まるとほぼ小さな枝が出ているとしか見えませんね。取り付け部のあたりの傾斜は実に芸術的に出来ています。



これはウスキクロテンヒメシャク



ウスミドリナミシャク。この左右対称性にはいつも感服します。左右対称は当たり前か・・・。



マエキトビエダシャク



クロクモエダシャク



それにたぶん、ウスキツバメエダシャク。壁の下の方に止まっていたのですが、無理にその下にカメラを突っ込んで顔面を撮ってみました。



ちょっとピントがずれたのですが、顔面は赤色でした。

廊下のむし探検 カメムシ幼虫ほか

廊下のむし探検 第740弾

やっと名前調べが追いつきました。本日の「廊下のむし探検」の結果です。この日は虫が多かったですね。蛾は22種、その他の「むし」は11種。先にその他の方から出すことにします。



ちょっと変わったカメムシの幼虫を見つけました。これはウシカメムシの5齢幼虫みたいです。成虫は5-6月に何度か見たことがあるのですが、幼虫は初めてです。ウシカメムシは両側に突き出す角のような突起があるのですが、もう幼虫からこんな姿をしているのですね。小林尚、立川周二著、「図説カメムシの卵と幼虫」(養賢堂、2004)を見ると、4齢まではこんな角がなくて、5齢からできるみたいですね。



別の幼虫もいました。これはクサギカメムシの幼虫です。同じく先ほどの本で調べると、これは4齢幼虫のようです。翅が少しできかけています。

その他にもカメムシはいろいろといました。



マツヘリカメムシはこの日はマンション全体で3匹もいました。ツヤアオカメムシと数ではいい勝負です。



それにミナミトゲヘリカメムシです。胸の両端に鋭い刺が出ています。これに刺されると痛いでしょうね。



こちらはケブカカスミカメです。



今日はカメムシが多いなと思っていたら、最後にこんな大物を見つけました。キマダラカメムシです。近年、急速に分布を広げている話題の外来種です。



これはアオバハゴロモです。これもカメムシ目の仲間ですね。



それにアミガサハゴロモでした。

後はクモばかりですね。



あまり写したくなかったのですが、あまりにたくさんいるのでつい撮ってしまいました。ズグロオニグモです。



胸に放射状の模様があるので、たぶん、コクサグモだと思います。



ハエトリグモがバッタを捕まえていました。ハエトリの方はチャスジハエトリです。バッタの方は後腿節の模様からマダラスズ、しかも、長翅型の♂ですね。

廊下のむし探検 蛾ばかり

廊下のむし探検 第739弾

昨日の続きで、一昨日の「廊下むし探検」の結果です。



今日の最初はこの蛾です。いつものウスバツバメエダシャクかなと思ったのですが、どうも感じが違います。昨年の今頃何を見ていたのかと思って記録を見るとシロツバメエダシャクでした。これも顔面を見ると分かるのでしょうけど、翅が全体に白っぽいのと、後翅の尾の辺りの形から、たぶん、シロツバメエダシャクでしょうね。



こちらはヒメウコンエダシャクです。いつも天井からぶら下がったような格好で止まっています。



こちらはツマキリウスキエダシャクでしょう。



最近よく見るクロズウスキエダシャクです。



これもよく見るヒロバウスアオエダシャクです。



これはオレクギだか、ニセオレクギだか。



これはカブラヤガでしょうね。



それからギンモンシロウワバ。これはうまく撮れました。



これはトビモンアツバかな。



翅が光ってしまって見難いのですが、たぶん、ニレキリガでしょうね。



クロテンハイイロコケガですが、この日は2匹いました。



ゴマダラキコケガ



ウスバフタホシコケガ



いつものマエアカスカシノメイガ



それにエゾギクトリバでした。種類は多いのですが、あまり変わったのはいませんでした。

この間から「廊下のむし探検」で出てきた虫を集めた「廊下のむし図鑑」を作っているのですが、今朝はケバエ科をまとめました。こちらから見て下さい。トゲナシケバエ科とケバエ科はある程度名前が分かるので、図鑑も作りやすいのですが、ハエ目のほかの科は名前がほとんど分からないのでどうしたらよいかなぁ。

廊下のむし探検 マルクビゴミムシほか

廊下のむし探検 第738弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日も蛾は16種。かなりいますね。



でも、今日はこのゴミムシからです。胸背の部分がかなり特徴的なゴミムシです。例によって、琵琶湖博物館の「里山のごみむし」の標本写真と比較してみました。すぐに見つかりました。カワチマルクビゴミムシという種です。「原色昆虫大図鑑」によると、分布は本州・四国・九州で、河原など水辺の石下に多いとのことです。



それにこの日はカネタタキ♂がいました。昨年は8月末から10月中旬にかけて9回も見ていました。今年はこれが初めてです。



これはオンブバッタです。これも昨年は10月に3回も見ていました。



クサカゲロウがいました。黒っぽい緑です。たぶん、スズキクサカゲロウですね。何となく雰囲気で種類が分かるようになりました。



一応、顔を拡大しておきます。間違いなさそうですね。



マツヘリカメムシがまたいました。秋になると毎日のように見ますね。2年前の10月まではまったく見なかったのですけどねぇ。



天井にハエが止まっているので、思わず写してしまいました。網を持っていって採集したのですが、どうやらこんな格好で死んでいたようです。翅脈からはヤドリバエ、クロバエあたりかなと思うのですが、いわゆるハエなのでまだ調べていません。



ズグロオニグモです。こんな格好をしていると如何にもズグロってことがわかりますね。



それにチュウガタシロカネグモ



これは小さな小さなクモですが、チリグモみたいです。

蛾は次回に回します。今日はトゲナシケバエ科の図鑑を作ってみました(こちらを見てください)。ハエはほとんど名前が分からないのですが、その中にあってトゲナシケバエ科やケバエ科は何となく名前の分かる種が多くていいですね。

昨日購入した「日本の昆虫目録 第8巻 双翅目」をぱらぱら見てみました。なかなか面白いですね。外を歩くと、ヒラタアブの仲間がよく花に来ているのですが、キタヒメヒラタアブか、ミナミヒメヒラタアブかという話がよくネットに出てきます。この目録によると、従来までキタヒメヒラタアブ(Sphaerophoria philanthus)とされていた種は、ミナミヒメヒラタアブ(S. indiana)の誤認であり、キタヒメの日本での分布は確認されていないとのことです。従って、今のところすべてミナミヒメと考えればよいようです。また、マダラガガンボの近縁種については触れていませんでした。

廊下のむし探検 虫はポツポツ

廊下のむし探検 第737弾

10月になり秋も深まってくると、廊下を歩いていても、何となく寂しさを感じるようになりますね。虫もそこそこはいるのですが・・・。一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。



今日はそれほど目立った虫がいなかったので、まずは蛾から始めます。これはギンモンシロウワバというヤガ科の蛾です。秋になると、キンウワバの仲間が増えてきますね。



これはたぶん、オオバコヤガかなと思います。



これはゴマダラキコケガです。



ちょっと似た感じもしなくはないのですが、こちらはゴマフリドクガです。



ヤマトエダシャク



これはエダシャク亜科Abraxas属ですが、例によって名前は分かりません。



それにクロズウスキエダシャクです。この蛾は最近よく見ます。



外横腺の曲がり具合からマエキノメイガかなと思ったのですが・・・。ということで蛾はこれで終わりです。



頭盾の形からこれはセンチコガネの方だと思います。オオセンチの方はあちこちでひっくり返っています。



この甲虫が最近よく分からなくなりました。迷っているのは、クチキムシ、オオクチキムシ、ホソオオクチキムシ、ヒメオオクチキムシです。触角の第3節と第4節の長さの比は1:1.2とやや第4節の方が長いのですが、オオは明らかに長い、ほかの3種はほぼ同長みたいです。結局、全体の形や脚の色からクチキムシかなと思ったのですが、何となくもやもやです。



これはやや大きめのクサカゲロウです。淡い色をしています。



こちらは濃い緑色をしたやや小型のクサカゲロウです。たぶん、前者はヨツボシかな、後者はスズキかなと思って顔のアップを撮りました。





やはり予想通り、前者はヨツボシクサカゲロウ、後者はスズキクサカゲロウみたいです。クサカゲロウも外観から少し分かるようになったかなぁ。



後はクモです。最近良く見るワスレナグモ



それに時々見るアオオビハエトリ



それからイエオニグモかなと思われる個体です。

この間からこのブログの付録のホームページに載せた索引の改定を行っています。でも、なかなかうまくいきません。ファイル名をすべてローマ字表記にしていたので、EXCELに和名を入れて、それをローマ字変換するとファイル名になるはずだったのですが、ヘボン式にはいろいろと規則があったのですね。すっかり忘れていました。例えば、トンボはtomboと書いてnではなくてmになるとか、ゾウムシがzomushiのようにウが入らないとか・・・。とりあえず、改定した索引を新版として載せていますが、リンクがうまくいかないのがまだいくつかあります。どうしようかなぁ。

ハエ目を調べるときにその科にどんな種がいるかリストがほしいなと思っていたのですが、ついについに、「日本昆虫目録 第8巻双翅目」Part1とPart2を購入してしまいました。かなり高価だったのですが、自分の力ではとてもこれだけの内容は作れないなと思ったので、そんなに高いとは感じませんでした。ハエ目124科、1668属、7658種が載せられた大変充実した内容です。どう活用するかはまだこれからですが・・・。

トビイロリンガの性標を調べる

先日、トビイロリンガという蛾がいました。私は気が付かなかったのですが、通りすがりさんから、「この蛾もオスの翅には性標となる毛塊があって、翅の前縁が歪みますね。」というコメントをいただきました。それで、手元にある標本を調べてみました。



まずは、翅の前縁に歪みがない♀の方からです。



模様は複雑ですが、翅には特におかしな所はありません。





次は♂の方です。色がかなり濃い感じです。前縁の中央付近が大きく凹んでいます。その近くは向きの異なる2、3種類の長い鱗粉で覆われています。ちょっと拡大してみます。



毛のように長い鱗粉が生えていて、表面は凸凹しているような感じです。あの長い鱗粉の下には何があるのだろうと思って、たまたま反対側の翅を見てみたら、内部が少しだけ見えました。



内部には花にある雄しべのようなものがたくさん見えます。左上の細い棒のようなものは触角です。もう少し拡大してみます。



先端が細長い棒のようなものでできていて、そこから糸のように細い柄が出ています。まさに、雄しべですね。これがフェロモンを出すのに役立っているのでしょうか。

廊下のむし探検 キマダラオオナミシャクほか

廊下のむし探検 第736弾

ヤドリバエの写真を撮っていたら、「廊下のむし探検」の名前調べが滞ってしまいました。3日前の結果です。



最初、地下駐車場の天井に止まっていたのですが、近づいたら飛び始めました。ひらひら飛ぶ姿から、初め、ヒョウモンチョウの仲間かなと思ってしまいました。ひとしきり飛び回ってから、車のボディーに止まりました。いかにも飛び出しそうだったので、ちょっと遠くから撮りました。キマダラオオナミシャクという名前のようです。私は初めてだったのですが、全国的に普通種だそうです。ネットの画像検索をしても、こういういかにも飛び出しそうな格好の写真が多かったです。やはりよく飛ぶのでしょうね。たまに、ノコメエダシャクのような止まり方をしている写真があったので、こちらが静止型でしょうね。



これも地下駐車場の天井に止まっていました。クロズウスキエダシャクです。



それからいつものギンバネヒメシャクです。この他にもヒメシャクはいたのですが、この日はパスです。



初め、ヤマガタアツバかなと思ったのですが、外横腺の曲がり方から、シラクモアツバの方かなと思いました。



これはたぶん、イラクサギンウワバ



これはナカアオフトメイガかな。似た種があって迷ってしまいます。



マメノメイガも地下駐車場にいました。地下駐車場は相当に暗いので、フラッシュをたかないととても撮れないのですが、撮るとこんな感じになってしまいます。本当は、この白い部分は光が後ろから当たると白く光って大変綺麗なんですけど・・・。



これはフラッシュなしで、手持ちで撮ったものです。やはりこちらの方が綺麗ですね。



たぶん、オオクチキムシだと思うのですが、「原色日本甲虫図鑑III」の説明を読むと、触角第4節の方が第3節より明らかに長いとあります。この写真で測ってみると、わずかに長い程度でした。ちょっともやもや感が残りました。





これはアシナガグモの仲間かな。図鑑を見ても同じような種が載っていません。(追記2015/10/09:フッカーSさんから、「最下段のクモは、ジョロウグモ Nephila clavata のオスですね。」というコメントをいただきました。フッカーSさんのコメントにはいつも驚かされます。これがジョロウグモの雄だなんて・・・)

虫を調べる ヤドリバエ科?

この間、マンションの廊下でこんなハエを見つけました。



私は外観からてっきりシマバエではないかと思いました。シマバエ科なら属の検索もできるしと思って、採集してきました。ところで、顕微鏡で眺めているうちに、どうも変だということに気が付きました。覆弁があるのです。一方、シマバエ科は無弁翅類です。そこで、簡単な検索をしてみるとヤドリバエ科らしいことが分かりましたが、「ヤドリバエ」で画像検索してもこんなハエは見当たりません。やはり違うのかなと思っていたら、通りすがりさんから訪花性のヤドリバエらしきハエをよく見ますというコメントをいただきました。それで、意を強くしてちゃんと検索をやってみることにしました。



検索は「原色昆虫大図鑑III」の検索表を用いました。有弁翅類の科までの検索なのでこれだけです。



また、例によって検索の項目を写真の中に書き込みました。だから、写真だけ見ればよいことになっています。これはハエを横から見た写真です。翅の付け根に端覆弁、基覆弁という膜がついています。従って、有弁翅類であることは確かです。まず、①は口器が発達していることで、この写真のように普通に発達しています。

②は中脚副基節に縦に並んだ剛毛列があることで、上の写真で示した通り、翅側板刺毛と書いた剛毛列があります。②の後半のM1脈については次の写真を見て下さい。



M1脈は最初はM2脈と共通のM1+2脈として翅端に向かって進みます。翅端近くになると、M2脈は通常はそのまま翅端に向かいますが、M1脈はここで別れてぐにゃっと曲がってR4+5脈に近づきます。このハエの場合はM2脈は途中で終わっていると解釈します。なお、翅脈の名称は「大図鑑」によっています。これらの結果、項目②はOKということになります。

最後の③は次の写真を見て下さい。



小盾板の下に後小盾版という出っ張りがあります。これが土手状の膨らみのことだと思います。実はこの写真はなかなか撮りにくくて何度か撮り直しました。すぐに翅が隠してしまうので・・・。いずれにしても、これでヤドリバエ科であることが分かりました。ここから先の検索表が見当たらなかったので、今回はこれで終わりです。

いくつか写真を撮ったので、ついでに載せておきます。



これは翅の根元にある覆弁を写したものです。



胸背を写したものですが、ついでに剛毛(刺毛)の名前をつけてみました。「大図鑑」の図を見ながらつけてみたのですが、だいぶ間違っているかもしれません。



これは横からです。まだ、名前がつけられない剛毛もいくつかあります。



そして顔面です。各部の名称も入れてみました。



これも口器の部分を含んだものです。撮影途中で少し動いてしまって、下の部分が2重になってしまいました。

これから冬になると虫がいなくなるので、ついついハエの写真を撮ることになります。そうすると、名前を調べることになり、いつもこんな検索をしなくてはいけません。今回はその予行練習でした。

追記2015/10/09:通りすがりさんから、「ヤドリバエはごく一部の種以外は、素人には同定不能ですからね。ヤドリバエは分かるだけで30種ほど見られますが、名前が分かるのはクロヒゲナガハナバエとPentatomophaga latifascia (Villeneuve, 1932)くらいです。このハエも毎年見られますが、情報は全くと言っていいほどありませんからねえ…。」というコメントをいただきました。ヤドリバエはかなり難しそうですね。ちなみに、Manual of Nearctic Diptera Vol. 2に載っている属の検索をしてみようと思ったら、検索の項目が実に347もありました。見ただけで挫折です

廊下のむし探検 ハナムグリなど

廊下のむし探検 第735弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。



いつものシロテンハナムグリかなと思って気楽に撮影したのですが、家で写真を見てみると、どうもシロテンと違うようです。



腹部中央に深い縦溝があります(A)。まずは、「日本産コガネムシ上科標準図鑑」のハナムグリ族の検索表に沿って見ていきます。最初の項目は中胸腹板突起についてなので、そこを見てみます。



この写真中央の突起(E)がそうです。この突起は横長なので、コアオハナムグリ属とハナムグリ属は除外することができます。



それから、先ほどの写真と同じですが、背側から見ると前胸背板後縁中央が湾入しています(C)。さらに、腹側から見ると左右両側の後基節が接しています(B)。従って、クロハナムグリ属ではなく、シロテンハナムグリ属になります。

次はシロテンハナムグリ属の亜属への検索なのですが、中型で、翅端が少し突出しているだけなのでHeteroprotaetia亜属が除外でき、前脛節が被覆物で覆われていないのでTomentoprotaetia亜属も除外できます。次に、♂腹部腹板中央に明瞭な縦溝があるという項目が出てきます。この個体が♂なのか、♀なのかよく分からないのですが、♀は腹板中央に縦溝がないだろうと思われるので、おそらくこれは♂でしょう。だとすると、上記の項目通り、腹板中央に明瞭な縦溝があります(A)。従って、Liocola亜属になります。この段階でシロテンハナムグリは除外されました。



シロテンと違うことは、頭盾の中央が深く湾入していないこと(D)からも確かめられます。



さらに、この写真のように後脛節外縁には段差があるのですが、この個体では1段だけです(F)。これに対してシロテンでは2段あります。この点も違います。

日本産のLiocola亜属には5種記録されているのですが、このうち本州にいるのは、シラホシ、ムラサキツヤ、ミヤマオオの3種だけです。



これは上翅の写真ですが、後半部分に半円形の点刻が密にあります(G)。ミヤマオオではこの部分に点刻がないので除外してよさそうです。残ったのは、シラホシとムラサキツヤです。両者の違いは説明を読んでもよく分からないのですが、ムラサキツヤの説明では、「上翅の基半部はほぼ無点刻、後半のへこんだ部分には後方に開く馬蹄形の点刻が密にあり・・・」と書いてあるので、先ほどの半円形の点刻のことを指しているのではないかと思いました。従って、これはムラサキツヤハナムグリかなと思ったのですが、自信はまったくありません。(追記:説明がちょっと分かりにくかったので、写真に記号をいれました)(追記2015/10/09:通りすがりさんから、「こう言うふ節の短いハナムグリは見付けたことが無いんですよねえ。」というコメントをいただきました。気が付かなかったのですが、他のハナムグリに比べるとこの個体の跗節は短いみたいです。今度比べてみよう



手すりの柱の影から何かがのぞいています。



翅に白い点があります。ハラビロカマキリでした。



小さな虫が動きまわっていたので撮ってみました。こんなチャタテムシの仲間でした。



これはコツチバチの仲間かな。



マダラガガンボの♀がいました。これもおそらく近縁種の方でしょうね。



後はツヤアオカメムシです。この頃、よく見ますね。



こちらもよく見るワスレナグモです。



最後はオチバカニグモの仲間でしょうね。

廊下のむし探検 蛾が多い

廊下のむし探検 第734弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日も蛾が多くて、全部で14種いました。



その中でもこれは特に変わった模様ですね。一体何を意味しているのでしょう。謎を解いてみたいですね。これはモンシロクルマコヤガというヤガ科の蛾で、「廊下のむし探検」初登場です。



ヤガ科ついででこれも出しておきます。イチモジキノコヨトウだと思います。



こちらはハスモンヨトウ



それにトビモンアツバ



この綺麗な蛾はトビイロリンガです。一昨年の9月24日にも見ていました。これが2回めです。(追記2015/10/09:通りすがりさんから、「この蛾もオスの翅には性標となる毛塊があって、翅の前縁が歪みますね。」というコメントをいただきました



セスジスズメですね。



以前は外でよく見て、マンションではちっとも見ない蛾だったのですが、最近はよく見ますね。ホタルガです。





ヒロバウスアオエダシャク
です。最近よく見ます。記録を見ると、昨年は5月31日から6月17日までの間に9匹、9月28日から11月6日の間に6匹を見ていました。年2回の発生なのですね。



近づいたらいきなり飛び出しました。そして、ふらふら飛びながらこんな黒っぽい背景のところに止まりました。ちょっと見ただけではどこにいるのか分かりません。やはり保護色なのですね。ナカウスエダシャクだと思います。



これはウスムラサキチビナミシャクだと思います。以前にも見たことがあったのですが、「標準図鑑」を見ると、個体数は非常に少ないとのことです。分布は近畿以西で、発生時期は3月から11月まで年中見られるようです。



ギンバネヒメシャク



ヨツモンマエジロアオシャクですが、死んでいるのかもしれませんね。



尻尾が長いので、たぶん、ヒメツバメアオシャクだと思います。



これは難しい蛾ですね。アワノメイガ属ですが、フキ、アズキ、アワ、ゴボウ、オナモミの5種の似た種がいます。「大図鑑」の説明では外見ではほとんどギブアップ状態でしたが、「標準図鑑」では区別が少し載っていました。以前、それをまとめたことがあったのですが、外横腺が中ほど下で内側に急に曲がっていること、中ほど上で外側に突き出しているところなどを見ると、フキノメイガに似ている感じです。

残りの虫は次回に回します。ブログに出してきた虫の写真の索引を作っていたのですが、個体数が多くなり過ぎたので、蛾とカメムシについてやり方を少し変えてみました。こちらから見られます。(追記:索引でphotoをクリックすると、画像リストのその種の部分を見せることにしているのですが、画像リストファイルの中の写真が多すぎると、読み込むのに時間がかかって別の種のところに飛んでしまうようですね。ブラウザーの「戻る」でもう一度索引に戻ってからやり直すとうまくいきます。画像リストが重すぎるのですね。う~む

廊下のむし探検 カメムシが多い

廊下のむし探検 第733弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この日は蛾が多かったのですが、カメムシもたくさんいました。秋になるとマンションの廊下にはいろいろなカメムシが出てきますね。



まずは2、3年前から出始めたマツヘリカメムシです。初めて見た時は、何だこいつと思ったのですが、いつの間にか常連になってしまいました。



ツヤアオカメムシは特に多いです。よく見るとなかなか綺麗な虫なのですが、なんせカメムシですからねぇ。



これはナガメ。これも綺麗ですね。



こちらはオオクモヘリカメムシ。どうも「廊下のむし探検」初登場みたいです。



さらにクモヘリカメムシ。この日だけでカメムシは6種でした。



体長は5.7mm。小さいのですが、盛んに飛び回ります。最初は小さな蛾かなと思ってしまいました。ベニボタル科なのですが、似た種が多くて種までは分かりませんでした。



これはサビキコリでしょうね。



これはクロヒゲフタモンクサカゲロウです。顔のアップは省略します。



チャバネヒメカゲロウ



眼のところの模様から、たぶん、シロタニガワカゲロウだと思います。腹の先に卵をつけていますね。



意外だったのはこのハエ。見た時はてっきりシマバエかと思いました。一応、採集してきたので、シマバエの属の検索表などを持って顕微鏡でのぞいていると、どうもおかしな感じです。



まずは、翅脈のM1脈がぐにゃっと曲がっています。こんなに曲がるのはヤドリバエ、クロバエ、ニクバエなどです。



翅の根元に覆弁があります。これがあるのは有弁類で、シマバエ科は無弁類です。それで初めから検索してみました。有弁類で翅側板刺毛があるので、ヤドリバエ、ワラジムシヤドリバエ、クロバエ、ニクバエ、ウマバエ、ヒツジバエ、ヒフバエの各科のうちのどれかになります。



小盾板の下を後ろ側から見ると後小盾板というのが見えます。このことからヤドリバエ科の可能性があります。でも、画像検索してもこんな種は見つかりません。合っているのかなぁ。何枚か写真を撮ったので、また、今度まとめて出してみます。(追記2015/10/09:通りすがりさんから、「赤っぽいハエはこちらでも見られるものですが、採集したことが無いのでヤドリバエっぽいことくらいしか分かってません。因みに訪花性。」というコメントをいただきましたどうも有難うございました



最後はコクサグモかな。クモはどうもよく分かりません。
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