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廊下のむし探検 カメムシ、甲虫ほか

廊下のむし探検 第666弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。暑い中を廊下で歩いていても、虫はほとんどいません。虫が少なくなるとつい小さな虫に目がいくようになりますね。





この日は、こんな小さな虫がうろうろしていたので、何だろうと思って撮ってみました。家に戻ってから拡大してみると、目が飛び出した変わった形のカメムシでした。図鑑で探してみるとすぐに見つかりました。メダカナガカメムシでした。実は、クズの葉にかたまって止まっている姿をよく見ていました。でも、「廊下のむし探検」では初登場です。



小さなヒシバッタなのですが、目が飛び出ているので、たぶん、この間調べたニセハネナガヒシバッタでしょうね。



これはアオメアブでしょうね。かなり大きいので、近づくとちょっと怖い感じですね。





こんな小さなハチもつい撮ってしまいました。結構、格好のよいハチですが、名前は分からないでしょうね。



地下駐車場の天井に止まっていました。ウスバカゲロウですね。



これはカナブン。



たぶんコクワガタでしょうね。いつものように裏返して見ました。



最近、甲虫をひっくり返す癖がついてしまいましたね。



コメツキがいました。何となく、昨年見たクシコメツキの仲間に似ているので、脚の爪が写らないかなと思って頑張って写してみました。



櫛歯がちゃんと写りますね。



アシガナガグモ属のクモですね。「原色日本蜘蛛類大図鑑」を見ると、上顎の形が種によって違うようです。脚が邪魔してよく分からないのですが、何となくアシナガグモに似ている感じです。それにしても脚が邪魔だなぁ。



最後は外の階段の手すりに止まっていたオオシオカラトンボです。マンションにはトンボがあまり来ないので、撮っておかないと・・・。蛾は次回に回します。

次はおまけです。

これまでに出してきたブログの記事をどうやって保存しておいたらよいか迷っていたのですが、Google Chromeで印刷を選ぶとpdfにして画面を印刷する機能があるので、それを使って記事ごとにpdfで保存することにしました。広告が邪魔なのでAdblock Plusで消して、保存したい画面を出してCtrl+Pを押すと印刷画面が出るので、pdfで保存していくと一記事当たり5秒ほどで保存ができるので、あっという間に保存することができました。これでYahoo blogのデータが消えても安心です。

追記:この記事を見て、自分も・・・と思われる方がおられるかもしれないので、やり方をもう少し詳しく書いておきます。というよりは、自分が忘れたときのためにかも。まず、Google Cromeを立ち上げて、保存したいブログの記事を1つだけ表示するようにします(記事一つだけを表示するとコメントも表示されるので便利です)。

Ctrl+Pを押して印刷画面に行き、送信先 「変更」をクリックします。現れた画面で、「pdfに保存する」を選びます。この操作は初めの1回だけでOKです。この後、「保存」をクリックするとファイル名が出ます。ファイル名はなぜか、「ブログタイトル (カテゴリー) ブログ名 - Yahoo!ブログ.pdf」となっています。私はそのまま保存しています。ブログのタイトルが一緒だと上書きしますかという表示が出るので、私はファイル名の最後に1、2などの数字を加えています。

こうやって月ごとのフォルダーにしまいました。保存にかかる操作は、ブログを選ぶ→Ctrl+P→保存→保存の4ステップなので、測ってみると7秒ほどでできました。実際には、同じブログを保存しようとしたり、月が変わっても前の月のフォルダーにしまったりするので、その修正も加えて平均で10秒ほどでしょうか。私の場合は全部で844の記事があったので、8440秒、つまり、2時間半程度の作業だったことになります


もう一つ。「虫展」で説明に使う予定の液晶プロジェクターが午前中に届きました。Epsonの一番安いやつです。試してみると、結構、快調です。吊り下げ型のスクリーンを買っておいたので、写真用の三脚を伸ばしてその先に延長ポールを取り付け、それにぶら下げて使うとちょっとした講演会みたいで立派になりました。後は話の内容だけですね。
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廊下のむし探検 ミドリヒメカゲロウなど

廊下のむし探検 第665弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。「虫展」が迫ってきて一日中ばたばたしていて、今頃になって昨日見た虫の名前調べをしています。でも、今日は販売店に連絡して、明日、プロジェクターが届くことが分かりとりあえずほっとしています。



今日の最初はこの虫です。体長は5.4mmくらい、前翅長は6.0mmなので、写真の印象よりだいぶ小さなカゲロウです。たぶん、ミドリヒメカゲロウではないかと思っています。以前も見たことがあって、その時は翅に黒い点があったのですが、この写真の個体はうっすらとあるだけであまりはっきりしません。でも、同じ種かなと思っています。これはクサカゲロウではなくて、ヒメカゲロウの仲間です。



この間調べたトビイロケアリの女王アリと似ています。でも、はっきりとはしません。この辺りのアリがぱっと分かるようになるとよいなと思うのですが、なかなか先は長いです。



このカミキリの名前調べにはだいぶ時間がかかりました。「原色日本甲虫図鑑IV」を見て、次に、「原色昆虫大図鑑II」の図版を見て、もう一度、「原色日本甲虫図鑑IV」を見て、やっとそれらしい種にたどり着きました。カタシロゴマフカミキリという種です。体全体に毛が生えていますが、「図鑑」によると、「体表の立毛は長く密布し」とあるので一致しています。北海道から九州まで分布しているようです。



これはハイイロヤハズカミキリですね。



このハムシは前胸背板に深い横溝が入っています。これから、スジカミナリハムシではないかと思います。



これはケナガスグリゾウムシ



それにサビマダラオオホソカタムシですね。



蛾ではクチバスズメがいました。最近、スズメガを見ることが多いですね。動かないからいいけど、バタバタしてたら怖いですね。



これはフタナミトビヒメシャク



カバナミシャクです。図鑑を何度も見たのですが、結局、よく分かりませんでした。



そして、コガタシロモンノメイガ



それにウスオビトガリメイガ。いつもは翅を広げ、体を起こして止まっているのですが、ときどきこんな止まり方もしますね。



最後はこのクモです。このクモは何度も見ていて、いつもヘリジロサラグモとしているのですが、合っているのかどうか。

廊下のむし探検 甲虫やら蛾やら

廊下のむし探検 第664弾

暑くてたまらないのですが、そんな中、毎日のようにマンションの廊下を歩いています。これは昨日の午後3時頃歩いた結果です。こんな日中だと、いかにも虫はいない感じなのですが、それでもマンション中を歩くと何だかんだといますね。



今日の最初はこのハナノミからです。背側からも撮りました。



体長は6.8mmです。ハナノミはいつも名前調べを諦めているのですが、今回はこんな模様があるので何とかなるかなと思って「原色日本甲虫図鑑III」を調べてみました。キンオビハナノミに似ている感じです。図鑑にはキンオビハナノミのほか、ヒメ、オガサワラという種が載っているのですが、いずれも本州にはいないので、たぶん、キンオビハナノミでよいのでしょうね。図鑑によると、6から8月に出現し、ヤブツバキ帯からブナ帯の林縁の葉上に見かけるとのことです。



それから昨年覚えたナガヒラタムシがいました。昨年は7月に2匹見ていました。今年も7月でしたね。



天井に止まっていたのですが、撮影したらシルエットのようになってしまいました。触角の先端が白いので、何だろうと思って探してみたのですが、ヤスジナガキマワリではないかと思いました。(追記2016/05/29:セスジナガキマワリの誤記です



派手派手しい蛾がいました。ニジオビベニアツバです。こんな色なので、見た時はいつも南国風だなぁと思ってしまいます。昨年は7月と10月に見ていました。



これはアカエグリバですね。



それにコトビモンシャチホコですね。



それに、モモスズメ



フタテンオエダシャクです。いつもいる常連たちばかりになってしまいました。



床に近いところに止まっていたので、こんな角度からの撮影になってしまいました。たぶん、ウスオビトガリメイガでしょうね。



それにコガタシロモンノメイガ



最後はこのヒメホシカメムシ



チャバネヒメカゲロウでした。ハナノミを除いては見た種ばかりだったのですが、毎年、同じ頃に出てきてくれると何だか嬉しい気分になりますね。

今度の日曜日に「虫展」を開くのですが、今日は標本箱の整理をして、だいたい準備が整いました。ところで、途中で説明をしようと思って液晶プロジェクターを頼んだのですが、予定の日になってもまだ届きません。ポスターにも書いてしまったし、もし来なかったらどうしよう・・・。

廊下のむし探検 コクワガタほか

廊下のむし探検 第663弾

今度の日曜日に開く虫展の準備が忙しくなってきました。今日はパネル5枚を作って、以前作った3枚と合わせてこれでパネルの準備がだいたいできました。明日からは標本箱の整理です。あ~ぁ、大変。

昨日の「廊下のむし探検」で見た虫は少なかったです。



また、クワガタがひっくり返っていました。今回はコクワガタのようです。いつものように腹側の撮影をした後、今回は大顎に挟まれないように起こしてやりました。



でも、あまり感謝はされていないようすです。ずっとこんな格好で身構えていました。



アオバアリガタハネカクシがいました。今度の虫展に毒虫の例として展示しようと思って、いつものチャック付きのパックを開けて近づけました。でも、意外に素早く動きます。毒があるから手では触らないように、ピンセットで袋の奥に追いやりました。ほっと一安心です。



また、クサカゲロウがいました。今回は横脈が黒いです。さて、何だろうと思って顔を拡大しました。



ずいぶん複雑な模様です。たぶん、イツホシアカマダラクサカゲロウでしょうね。採集してきたので、今度、顕微鏡で顔を拡大して撮ってみます。



これはハバチの仲間かな。ハバチは検索表があったので、採集してもよかったのですが、今は忙しいのでパスです。



これはヒメクロゴキブリでしょうね。地下駐車場の天井に止まっていました。



これはヒメクロミスジノメイガですね。



これはアカシマメイガかな。



それに、コヨツメアオシャク



これはやけに小さかったので、コフサヤガかなと思うのですが、よく分かりません。

廊下のむし探検 ハチ、甲虫など

廊下のむし探検 第662弾

夏になるとやはり虫が少なくなってきましたね。昨日の続きで、一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。



廊下でよちよち歩くハチがいるなと思ったら、翅の先端が伸びていないようです。可哀想な気がしたのですが、一応写真を撮りました。これはたぶんエントツドロバチですね。ちょっと勉強のために、このハチに関して何か面白い論文でもないかなと思って探してみました。巣作りとハチ毒に関する論文がちょこちょこありました。

巣作りに関しては次の日本語の論文をパラパラ見てみました。

久松正樹、鈴木健二、「ドロバチの習性」、千葉大学教育学部研究紀要 第2部 36, 83 (1988). (ここからダウンロードできます)

この論文を読むと、狩りバチの中には地上の孔筒や空洞に営巣する種類と地中に営巣する種類があって、前者を「借坑性」というようです。こんな言葉は初めて知りました。エントツドロバチも基本的には借坑性で竹筒などに営巣しますが、巣に関しては比較的柔軟で、雨風の避けられる軒下などに泥巣を作ることもあるようです。営巣中は煙突状の入り口を作るのでエントツドロバチと呼ばれています。営巣が終わるとこの煙突は壊されて、巣の入り口を閉ざしてしまいます。巣の中にはいくつかの小部屋を作って獲物を入れて産卵するのですが、エントツドロバチに限らずドロバチの仲間は入り口のところにいくつかの空っぽの小部屋を作ることが特徴みたいです。これをEVC(empty vestibular cell)というようです。

こうして巣の中で育った幼虫は5月下旬から6月下旬にかけて羽化し、6月から7月にかけて営巣活動をします。そして、7月下旬から8月下旬にかけて2化目が羽化します。こちらは7月下旬から10月中旬の間に営巣活動をします。今はちょうど2化目の個体が羽化したところだったのですね。

ハチ毒に関する論文では、狩りバチはハチ毒で獲物を殺すのではなく、麻酔のかかったような状態にするのでその成分を調べるという内容が多かったです。ハチ毒の成分はアミノ酸がいくつか連なったペプチドで、神経細胞のナトリウムチャンネルをブロックまたは働きを遅らせる作用があるようです。中国の研究者がこのエントツドロバチを使って研究をしていました。でも、あまりよく分からなかったので、このくらいで。

蛇足が長くなってしまいました。次の虫に行きます。



アブが死んでいたのですが、またしても♂。次回を待ちます。



ベッコウハゴロモです。全体に薄緑がかっている感じですね。



甲虫ではこのケナガスグリゾウムシが外壁に止まっていました。昨年よく見たのは8月になってからでした。(追記2015/09/02:ケブカ→ケナガに訂正しました



それにコメツキムシ。最近見なかったので、ちょっと久しぶりの感じがしました。この日は3匹いました。何となくクシコメツキの仲間かな。



それにアオドウガネ



やや大きめのクモで、ちょっと気持ち悪かったです。たぶん、コモリグモ科のハラクロコモリグモかなと思うのですが、クモは採集必須だと聞いて、最近は名前を調べる元気をなくしています。

廊下のむし探検 ヒメクビグロクチバほか

廊下のむし探検 第661弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。今日はこの蛾からです。



この蛾を見ると思わず顔をしかめてしまいます。というのも、似た種がいて見分けられなかったからです。そこで、今日はじっくりと調べてみようかと思いました。まず、これはクビグロクチバという名前のつくヤガ科シタバガ亜科Lygephila属の蛾です。この属には「標準図鑑」に9種が載っています。このうち分布から5種を除くことができて、クビグロクチバ、アサマ、ヒメ、ナニワの4種が残ります。大きさや外見から最初の2種は除けるので、結局、私の住んでいるところではヒメとナニワの2種が残ります。

このうち、ナニワについては次の論文に詳細に書かれています。

S. Kinoshita and N. Sasaki, "A New Species of the Genus Lygephila BILLBERG from Japan (Lepidoptera, Noctuidae)", Tyo to Ga 37, 209 (1986). (ここからダウンロードできます)

この論文は、これまでヒメクビグロクチバ L. rectaと言われていた種に♂交尾器がまったく異なる種が混じっていたということが分かり、この種にL. ogatai (ナニワクビグロクチバ)という名称を与えました。Post-MJ Edition 1によると、その後、たぶん1988年に、この種はL. lilacina (Butler, 1978)と同一だと分かり、和名はそのままで学名が変更されました。しかし、ナニワとヒメの違いについてはこの論文に詳しく書かれているので、その部分を和訳して書いてみることにします。

①L. ogataiの前翅前縁部は灰褐色かいくらか淡い色だが、L. rectaでは多かれ少なかれ暗褐色に色づく
②腎状紋の内縁はL. ogataiでは凹形であるが、L. rectaでは凸形
③L. ogataiでは環状紋の位置に大変小さい白い点が見分けられるが、L rectaではほとんどの個体で見られない
④前翅亜外縁線は、 L. ogataiではCu1近くで背景色に溶け込むが、L. rectaは翅端近くから後縁までずっと走る

これらはいずれも前翅についての特徴なので、先ほどの写真にその特徴となる部分を書き込んでみます。



翅脈の名称は「標準図鑑」を参考にしてつけました。まず、①は矢印で示した領域が暗褐色か灰褐色かという点です。次に、②はこの黒い紋(腎状紋)の左側が凸か凹か、③は矢印の部分に白い点があるかどうか、④は白い亜外縁線が後縁まで続くか、CuA1脈辺りで消えてしまうかという点です。

私の標本箱を見ると、ヒメかナニワか分かりませんが、合わせて7匹ほどの標本があるので、そのうち3匹の前翅写真を撮って、この個体とともに先ほどの①~④について評価してみました。



そして、L. recta (ヒメ)の特徴に合っていると思われるところには+1を、L. ogatai(L. lilacina;ナニワ)の方に合っていると思われる特徴には-1を付けました。特徴がはっきりしないものには0とか、-0.5とかの点がついています。そして、それぞれで合計点を出してみました。すると、Aはヒメで、Cはナニワでたぶん間違いないのではと思われました。Bが微妙ですが、白い点があり、亜外縁線がCuA1辺りで消えているので、たぶん、ナニワの方かなと思われます。

さて、今回の個体は、①の前翅前縁の色は暗褐色なので+1、②の腎状紋の内縁は直線的なので0、③の白い点がわずかに見えるので-0.5、最後の④の亜外縁線は後縁まで達していそうなので+1。ということで、合計点が+1,5になり、ヒメクビグロクチバの方かなと思いました。微妙な場合もありますが、ヒメかナニワかはなんとか区別できそうな感じです。ところで、今回は①~④について重みをつけずに足しあわせたのですが、おそらく重要な特徴とそうでない特徴があると思うので、重みつきで足す方がよいのではと思いました。(追記:ささきさんから、標本AとB、それに今回の写真の個体はヒメ、標本のCはナニワだと教えていただきました。腎状紋と前翅前縁部の色でほとんど同定できるそうです。どうも有難うございました

その他の蛾も載せます。



これはオオエグリシャチホコです。



そしてモモスズメです。



そして、これはキシタホソバかなと思ったのですが、写真では大きさがよく分からないので、はっきりとはしません。



それに、この間もいたウスバフタホシコケガです。



それにフタスジシマメイガです。

最初のクビグロクチバで精力を使い果たしてしまったので、残りの虫は次回に回します。

廊下のむし探検 ホソバソトグロキノメイガほか

廊下のむし探検 第660弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近は虫展の準備が忙しく、名前調べがなかなか進みません。でも、今日はこんな蛾がいました。



見た感じいわゆるノメイガの仲間だし、「大図鑑」の図版を探したら同じ模様の種はすぐに見つかりました。名前を見ると、ホソバソトグロキノメイガ(新称) Analthes sp.となっています。筆者は東京と埼玉で採れた2♀だけで書いたとのことです。でも、それから31年経って刊行された「標準図鑑」の索引をこの名前で探しても載っていません。ソトグロキノメイガで調べると、その説明の欄に載っていました。この種は、関東・北陸以西の本州、四国、九州、対馬、沖縄島、石垣島、西表島から得られていて、同属別種だと考えられるが、同定されていないということです。不思議なこともあるものです。



これはノシメマダラメイガです。



翅に黒い点が3つあるので、たぶん、ミツボシキバガの仲間だと思うのですが、そのからがなかなか進みません。「標準図鑑」によると、ミツボシキバガ科に1亜科8種いるとのことですが、そのうち7種が出ていました。これらはいずれも本州にいるというので、分布の上では1種も除外できません。外見上では3種を除くことができて、残るヒロバ、-、ヒマラヤスギ、エンジュの4種は交尾器を見ないと分からないというので、ここでストップです。ただ、図鑑の図版と比べると翅が四角っぽいので、ひょっとしたら違う科かもしれません。



これも小さい蛾です。アヤホソコヤガだと思います。



そして、シロスジキノコヨトウもいました。ちょっと変わった風貌の蛾ですが、一昨年7月、昨年6月に計3匹見ていました。



玄関の前にクワガタがいました。脚の腿節に黄色い部分があるのでミヤマクワガタかなと思ったのですが、一応、ひっくり返してみました。



やはり腿節に黄色い部分がありました。ミヤマクワガタでよさそうです。でも、起こしてやろうと思って持った途端、この角(大顎)に人差し指を挟まれてしまいました。幸い、そんなに強くは挟まなかったので痛くはなかったのですが、ちょっとびっくりしました。



カナブンがひっくり返ってもがいていました。この間はドウガネブイブイもアオドウガネもひっくり返すと、翅をちょっと開いてその勢いであっという間にもとに戻ったのですが、こちらはなかなかなもとに戻れません。仕方ないので、ピンセットでちょっと起こしてやると、あっという間に飛んでいってしまいました。お礼の言葉もなしに・・・。



このカミキリはトガリシロオビカミキリみたいです。昨年9月に一回、今年もつい先日に一回見ていたのですが、種類がなかなか分からず苦労しました。(追記:通りすがりさんから、トガリシロオビサビカミキリだとコメントをいただきました。名前が間違っていました。ご指摘、どうも有難うございました





廊下からちょっと外に出たところにハンミョウがいました。日の光が当たって余計に綺麗に見えました。



後はオオゾウムシ



キボシツツハムシです。



残りの虫はこのモリチャバネゴキブリと、



このヤマトヤブカ♀でした。

廊下のむし探検 コロギス、蛾ほか

廊下のむし探検 第659弾

昨日の「廊下のむし探検」の続きです。



昨日はこんな虫がいました。これはコロギスの仲間ですが、翅が全くないのでハネナシコロギスだと思います。この間は天井付近に止まっていたので、あまりじっくりとは見られなかったのですが、この日は廊下の壁だったので近くでゆっくり見ることができました。横からも写してみました。



長い触角は画面からはみ出してしまうので、カットしていますが、夜行性なのでこんなに長い触角を持っているのでしょうね。長い産卵管も持っています。♀ですね。前脚と中脚の脛節には刺が列をなしています。

さて、コロギスは名前からコオロギとキリギリスの中間だということが分かりますが、何か面白い話はないかなと思って文献を探してみました。これといって特になかったのですが、一番面白そうなのは口から糸を出し、葉をつづって巣のようなものを作るというところでした。昼間は巣の中に隠れているようです。

A. A. Walker et al., "Silk from Crickets: A New Twist on Spinning", PLoS ONE 7, e30408 (2012). (ここからダウンロードできます)

この論文によると、下唇に下唇腺という分泌腺があって、そこからタンパク質を含んだ液を出して糸を作るようです。液自体は胸部に貯める場所があり、そこから送られてきます。用いられているタンパク質はカイコやクモのものと非常に似ていて、β-シートというペプチド鎖が互いに結合してシート状になった構造だということです。まったく異なる種間に似たような構造の絹糸を作るというのは一種の平行進化ですね。この巣は横から見るとスカスカなので乾燥や寄生者を防ぐことはできず、もっぱら捕食者を避けようとするのが目的のようです。

写真を撮ろうと近づいたのですが、意外におとなしくてじっとしていました。昼間は行動が鈍いのか、私を捕食者とは考えなかったのか・・・。



先日、コマダラウスバカゲロウと思われる個体がいたと思ったら、今度はマダラウスバカゲロウがいました。前翅後縁の半円の模様がはっきり見えますね。ついでに顔をちょっと拡大してみます。



触角の曲がり方が面白いですね。



後はコカマキリ



アリでした。このアリ、胸の部分が何となく変なのですが、女王アリなのでしょうね。



次からは蛾です。ちょっと大きめのトリバガがいました。ちょっと翅を拡大してみます。



Aで示したのが前翅、Bで示したのが後翅にある黒い特殊鱗です。Bが大きな三角形状で、翅の外縁の形や矢印で示した部分に白い縁毛があるところなどを見ると、オダマキトリバかなと思ったのですが、どうでしょう。



こちらはコネアオフトメイガです。模様がはっきりしていて意外にいいですね。



これまた分かりにくい蛾ですね。前翅前縁近くで外横腺が曲がっているので、いつもヒメアカウスグロノメイガとしているのですが、よくは分かりません。



天井に止まっていたので、フラッシュをたいて写したら翅が光ってしまいました。ウスオビトガリメイガです。



これも分かりにくかったのですが、外横線がとぎれとぎれになっているのでオイワケヒメシャクかなと思いました。



ウスバミスジエダシャクでしょうね。



これはこの間から迷っているのですが、ウスチャモンアツバでいいのかな。



そして、最後はコスズメでした。

廊下のむし探検 キイロゲンセイほか

廊下のむし探検 第658弾

今日の「廊下のむし探検」の結果です。夏で虫が少なくなったと言えども、全部で19種。名前調べにはそこそこ時間を費やしました。



今日はこの甲虫からで、キイロゲンセイです。これまでも一昨年の6月22日、昨年の8月27日と9月13日に見ていたのですが、いずれも天井に止まっていました。今日は廊下の壁に止まっていたので、ゆっくりと撮影することができました。ゲンセイはツチハンミョウとともにファーブル昆虫記に載っていた虫ですね。幼虫がハチにしがみついて、産卵するときにその卵に乗り移るという曲芸をするので有名でした。



横顔も撮ってみました。変わった目をしていますね。ちょっとかわいい感じですが、体液にカンタリジンという毒を含んでいるので、触るのは厳禁です。「原色日本甲虫図鑑III」の図版を見ると、一見、ツマグロキゲンセイにもこの写真と似たような個体が載っていました。違いはツマグロキが翅端部が一般に暗色である他に、腿節の末端も暗色であるのに対し、キイロは腿節全体が黄色であること、それに触角の第2から第4節の長さが違うようです。触角の部分を拡大してみました。



触角の節の長さが、キイロでは3>2、4≒2x2であるのに対し、ツマグロキは3≒2、4<2x2となるようです。実際に測って見ると、第2、3、4節の長さはピクセル単位でそれぞれ66、87、140になりました。やはりキイロと一致しているようです。



次はこの甲虫です。体長は5.3mm。初め、何となくゴミムシかなと思って「原色日本甲虫図鑑」を探してみたのですが、見つかりません。仕方なしに、図鑑をぱらぱら見ていたらそれらしい種にぶつかりました。クチキムシ科のカタモンヒメクチキムシです。北海道から九州まで分布するようです。



何となくこんな虹色の甲虫がいるとオオニジゴミムシダマシとしていたのですが、触角がどうも違うようです。それで、後からもう一度行って採集してきました。オオは触角の第7節から強く広がるのですが、これはもう少し早くから広がっています。図鑑をもう一度見なおしてみたら、ナガニジゴミムシダマシなどのCeropria属は第4節から広がるようです。採集した個体は体長9.5mm、触角は第4節から逆三角形になっていました。従って、Ceropria属のようです。この属で本州にいるのは、ナガ、ホソナガ、フトナガ、オオナガの4種が図鑑に載っていました。このうち、オオナガはすぐに除外できそうですが、他の3種は難しそうです。でも、前胸背板側縁が丸いので、たぶん、ナガニジゴミムシダマシではないかと思います。以前写した個体ももう一度検討する必要があります。



こちらを睨んでいる虫はキマワリですね。



この間、ささきさんに指摘していただいたオオヨツスジハナカミキリがまたいました。今日は横からも写しました。



なかなか立派なカミキリですね。



後はドウガネブイブイだと思われる個体です。腹側を写そうとひっくり返すのですが、翅をちょっとだけ開いて、うまい具合にもとに戻ってしまいます。何度やっても同じなので、捕まえて腹側を写してみました。



中胸腹板突起がありません。また、左右の後脚基節は接しています。ついでに頭盾も。



頭盾と頭部の境目がほとんど分かりません。



こちらはアオドウガネだと思います。これも、ひっくり返してもすぐにもとに戻るので、手で持って腹側を見てみました。



先ほどのドウガネブイブイだと思われる個体とほとんど同じ構造です。



ついでに頭盾も。これは境目が何となく見えます。こうやって写すとよく分かりますが、コガネムシたちにとっては大迷惑でしょうね。

廊下のむし探検 ホソクビツユムシ

廊下のむし探検 第657弾

昨日も今日も忙しくて廊下を歩く暇がありませんでした。天気もずっと雨だったし・・・。昨日の夕方、外出の時にちらっと見た虫だけになってしまいました。



こんな虫が家の前の壁の上の方に止まっていました。見たのは初めてだったのですが、「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」で調べてみると、ツユムシ科のホソクビツユムシに似ています。それにしても長い触角ですね。「原色昆虫大図鑑III」によると、この触角、ほぼ1cmごとに白色部があるとのこと。ちょっと見にくいのですが、確かに白い部分が周期的にあります。1cmごとかなぁ。ついでに顔の部分を拡大してみます。



首というより、前胸背板の部分が狭くなっているみたいですね。「大図鑑」の説明によると、「鳴き声はチッチゼミの声に、はなはだ似ているが、チッチゼミのように一様に連続しないので区別できる。」とのことです。この写真の個体は♂のようなので、待っていたら鳴いたかもしれませんね。それにしても、チッチゼミにはなはだ似ているというのは、いったいどんな声なのでしょう。

追記:図鑑に載っている「聞き做し(ききなし)」を集めてみました。

ツー・ツー・チキッ        「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」
チーチーチーチーチキチチ  「学研生物図鑑 昆虫III」
ジィ・ジィ・ツキチッ        「原色日本昆虫図鑑下巻」

どれが一番近いでしょう。どれも、ツーツーかチーチーの後にチキかツキという音が入るみたいですね。いずれにしても、♂が昼間鳴くそうです
一方、チッチゼミの方は、「チッチッチ・・・という同調子の連続音」という表現で一致していました

廊下のむし探検 ツマキリエダシャク、ウスバカゲロウなど

廊下のむし探検 第656弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。虫の数が減ってきたので、名前調べもだいぶ楽になり、少し余裕が出てきました。



今日の最初はこの蛾です。いつもツマキリエダシャク、ツツジツマキリエダシャク、モミジツマキリエダシャクの3種で迷う種です。今日は壁に横向きに止まってくれていたので、翅の裏を写すことができました。



翅の裏側の外横線は意外に滑らかです。この形状が種の識別に役立ちます。手元にある上記3種だろうと思われる標本の裏側からの写真を撮ってみました。







上からツツジツマキリ、ツマキリ、モミジツマキリだと思っている標本の前翅を裏から写したものです。下の2個体では外横線がくっきり曲がっていますが、一番上のツツジツマキリはゆるやかに曲がっています。「大図鑑」のツツジツマキリの説明を読むと、「前翅裏面の外横腺は、前2種では、M1で角ばるが、本種ではゆるやかに曲がるか、角ばっても先端が鋭くない。」との記述があります。「標準図鑑」では、「前翅裏面の外横腺が、前2種ではM2脈で強く角ばるが、本種ではゆるやかに曲がるか、わずかに角ばる程度。」とあります。M1とM2の違いはありますが、ほぼ同じ内容です。

そこで、まず、翅脈に名前を付けてみました。参考にしたのは、「大図鑑II」にある翅脈の図です。この名称だと、確かに、M1脈付近で外横腺は屈曲しています。これらと比較すると、最初の写真の個体はツツジツマキリエダシャクでよさそうです。さらに、「標準図鑑」では、他の2種に比較して、①前後翅とも外縁がより滑らか、②前翅外横腺外側に明瞭な斑紋はなさないと書かれています。こんなところを考慮しても、ツツジツマキリエダシャクでよさそうな気がします。



これもアカウスグロノメイガとモンウスグロノメイガで迷いに迷いました。翅の色が明るいので、いつものウスグロノメイガとは違って上の2種が候補に上がりました。「標準図鑑」によると、モンウスグロの前後翅は色彩が明るく、淡黄褐色であること、前翅外横腺はやや強く外方へ湾曲し、前縁直下でやや外方に突出することが多いこと、横脈上の暗色紋が明瞭で、その外側の淡黄色紋が不明瞭なこと、という特徴が載せられています。外横腺の特徴を除けばかなり近いので、たぶん、モンウスグロノメイガではないかと思っています。



これはテンクロアツバ



それに、クロシタシャチホコだと思います。蛾はこのくらいでした。



次はウスバカゲロウです。撮影した時はマダラウスバカゲロウだろうなと思って写したのですが、写真をよく見ると前翅後縁にある、あの目立つ半円がありません。でも、他の模様はよく似ています。「大図鑑」を見てみると、日本産は9属10種、九大のデータベースでは11属17種でした。たぶん、マダラウスバカゲロウと同じDendroleon属だろうなと思って、リストを見ると、マダラの他にコマダラというのが入っていました。この種は「大図鑑」の図版にも載っていて、どうやらこの写真の個体はそれで間違いなさそうです。ということで、これはコマダラウスバカゲロウだろうと思います。



後は甲虫です。これはいつも見るアカクビボソムシだと思います。



それにキイロテントウ。いつ見ても、なんか可愛いですね。





ヨツスジハナカミキリが廊下の手すりの上をうろうろしていたので、横からと後ろから写しました。結構、ごつい感じですね。(追記:ささきさんから、「この写真はオオヨツスジハナカミキリかもしれません。」というコメントをいただきました。ネットで画像検索をしてみると、ヨツスジハナカミキリは前・中腿節が黄色で、オオヨツスジハナカミキリではこの写真のように腿節先端が黒い個体の写真が見られました。オオヨツスジハナカミキリだったのですね。どうも有難うございました



この間調べたトビイロケアリの雌有翅アリだと思われる個体です。

ところで、この間から、小さな虫を撮影するときに、オートフォーカスだと背景やら虫のある部分に焦点があってしまい、例えば、目に合わせたいと思って何度シャッターを半押ししてもうまくいかないことがありました。そこで、何とかならないかと思って、Nikon D7100の取説を見ていたら、AF-ONという機能があって、それをAE-L/AF-Lボタンに割り振る方法が載っていました。この機能はAE-L/AF-Lボタンを押したときだけにオートフォーカスが働くというものです。ボタンを押すのを止めるとフォーカスはそこでロックされます。従って、AF-ONで適当な場所にフォーカスを決めて、後はカメラを少し前後させて撮影すると、上の写真のように動かない対象には結構うまくいくことが分かりました。この写真は目の部分に焦点を合わせたつもりです。そこで、通常の方式をU-1というユーザーセッティングに登録して、この新しい方式をU-2に登録して、使い分けて撮ってみようと思っています。うまくいくかな。

でも、こんなふうにカメラをいろいろといじっていたら、いつの間にか、絞り開放で接写を撮っていました。

で、これから失敗作が続きます。



焦点の合っている部分と合わない部分がはっきり分かれてしまいました。



腹部からの写真も撮ったのですが、どうもはっきりしない写真です。たぶん、アオドウガネだと思います。



これもはっきりしない写真ですが、脚や触角が茶褐色なので、たぶん、ヒメツノゴミムシダマシではないかと思いましたが、自信はありません。



そして、最後はたぶん、クロミャクチャタテではないかと思います。これは採集してきたはずなので、後で調べてみます。

マンションの集会室で8月2日に行う「虫展」の許可が昨日下りて、準備も少しずつ出来てきました。今年は展示の間に液晶プロジェクターを用いて説明をしてみようかと思っています。今のところ、11時と15時にそれぞれ30分くらいずつ、次のテーマで話そうかと思っています。

11時 マンションにやってきた虫
15時 虫の写し方、調べ方

今、その内容を準備中です。そもそも聴衆がいるかどうかが心配ですが・・・。

廊下のむし探検 甲虫、蛾ほか

廊下のむし探検 第655弾

梅雨明けになっていよいよ夏本番。とともに、虫もかなり減ってきました。やはり、6月が一番多いですね。昨日の「廊下のむし探検」の結果です。





今日の最初はこのカミキリです。地下駐車場の天井にちょっと大きめのカミキリが止まっていました。こんな派手な模様のカミキリです。キボシカミキリですね。昨年も7月26日に見ていました。今頃、出てくるのですね。それにしても立派です。(追記:通りがかりさんから、キボシカミキリではなく、シロスジカミキリではないでしょうかというコメントをいただきました。図鑑を見ると確かにそうですね。こんな大きなカミキリで間違ってしまうなんて・・・。どうもご指摘ありがとうございました



これも立派なクワガタの♀です。♀の見分け方はいろいろなサイトに載っているのですが、なかなか区別が分かりません。ただ、上の写真を見ると、中脚腿節に黄色い模様がわずかに見えます。これから、ミヤマクワガタかなと思ったのですが、どうでしょうね。(追記:通りがかりさんから、「クワガタは、ミヤマクワガタの♀でいいと思います。」というコメントをいただきました。自信がなかったので、安心しました。どうも有難うございました



これはコガネムシだろうなと思ってひっくり返してみたら、翅をちょっと広げてたちまちもとに戻り、あっという間に飛び去ってしまいました。やはり元気だと違いますね。





ハナノミですが、なかなか名前が分かりません。一応、上からと横からと撮影しておきました。将来、分かるようになるかもしれないので。



これは、いつものサビマダラホソカタムシですね。



次からは蛾で、カブラヤガです。ずいぶん、はっきりした模様がついていますね。



ちょっと小さかったのでコフサヤガかなとも思ったのですが、一応、フサヤガとしておきます。



翅端付近の模様がはっきりしないので、よく分かりませんが、トビモンアツバかウスチャモンアツバというところですね。



翅の模様を丁寧に見ていき、結局、グミツマジロヒメハマキに到達しました。でも、記録を見たら、昨年の6月14日と8月27日にも見ていました。



蛾の最後はゴマフリドクガ。地下駐車場の天井に何匹か止まっていました。



後はその他の昆虫です。これはアミガサハゴロモ



ヒメホシカメムシ。翅が破れているみたいですね。



キイロカワカゲロウ亜成虫。



クロオオアリ



オンブバッタ幼虫。



キノコバエか、クロバネキノコバエかな。



そして、最後はトビケラでした。こうやって列挙してみると、意外に虫がいますね。

廊下のむし探検 甲虫ほか

廊下のむし探検 第654弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果の続きです。



今日の最初はこのコガネです。ビロウドコガネの仲間かなと思って、採集してきました。冷凍庫に入れておいて、今日、「日本産コガネムシ上科標準図鑑」の検索表を用いて調べてみました。この検索表には図が出ているので、大変使い易いです。あまり迷わず、アカビロウドコガネにたどり着きました。ビロウドコガネとの違いの決め手は後脚の腿節や脛節が太いことです。その部分の写真を載せます。



これがその部分ですが、確かにずいぶん太くなっています。



次はカミキリです。触角がやや長いので、ノコギリカミキリではないかと思います。



これはタケトラカミキリでしょうね。



小さなカミキリで、体長はわずか5.8mmです。図鑑で調べてみると、イボタサビカミキリのようです。



これはこの間、通りすがりさんに教えていただいたオオクチブトゾウムシのようです。捕まえてくればよかったのですが、写しているときはそのことをすっかり忘れてしまっていました。どうも撮影に夢中で、肝心の虫のことを忘れてしまうみたいです。(追記2015/07/27:下唇前剛毛の数が2本でオオクチブトゾウムシの属するPhyllolytus属の特徴と合わないようです。もう少し検討する必要がありそうです)(追記2015/07/29:上の追記は以前の記事に対するものでした。これはたぶん、クリイロクチブトゾウムシではないかと思われます。詳細はこちらを見てください



こちらはハナノミです。まだハナノミはどう見るのかが分かりません。ハネカクシと同様、今のところ名前調べはパスです。



これはフナガタクチキムシですね。これで甲虫は終わりです。



クサカゲロウがいました。最近、クサカゲロウが少し分かってきたので、出てくるのを楽しみにしています。このクサカゲロウ、見た時にスズキクサカゲロウかなと思ったのですが、顔を拡大してみると、



やはりスズキでした。



最後はこのクモです。結構、大きかったです。ヤチグモかなと思ったのですが、よくは分かりません。

ところで、来月の第1日曜日(8月2日)に昨年と同様、「廊下のむし探検」と題して、マンションの集会室で虫展を開くことにしました。今年は10時から16時までと昨年より1時間短くするつもりです。また、11時と15時にプロジェクターを用いて説明しようと思っています。そのために、液晶プロジェクターも注文しました。うまくいくと良いけど・・・。

廊下のむし探検 蛾とハエ

廊下のむし探検 第653弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。今回は蛾とハエ目を出します。



今日の最初はこの何だかわからないような虫です。でも、おそらく、蛾の仲間でしょうね。前翅長を測ってみると4.9mmでした。このように翅が尖った種はいろいろいたなと思いながら、図鑑をぱらぱら見ていたら、それらしい種が見つかりました。ニセマイコガ科のカタアカマイコガです。図鑑の説明によれば、「前胸前縁に1対の橙色の斑紋」というところがピタリと合っています。次に、この名前で画像検索してみると、思いの外、たくさんの画像が引っかかりました。みなさん、こんな小さな蛾の名前を探し出しているのですね。



これはいつも迷う蛾です。だいたいこんな模様のものを見つけると、ダイズサヤムシガ(ニセマメサヤヒメハマキ)としているのですが、全く確かではありません。



これはコホソスジハマキだと思います。一昨年の6月24日と昨年の7月30日に1匹ずつ見ていました。「標準図鑑」によると、北海道~九州まで、5~10月に発生し、極めて普通だそうです。



綺麗な蛾ですね。ギンモンシマメイガです。よく見る蛾ですが、記録を見ると年2-3回くらいしか見ていないようです。



昨日もいたのですが、似た種が多くて困る種です。私は外横腺が前縁近くで曲がる種をヒメアカウスグロノメイガだとしているのですが、はっきりとは分かりません。



後はいつものオオエグリシャチホコと、



ウスモモイロアツバ



それに、ナミテンアツバでした。



蛾以外では大きなアブがひっくり返っていました。先日、通りすがりさんから、アブにもいろいろな種がいるということを聞いていたので、アブも調べてみようかなと思ってひっくり返して写してみました。



触角が変わっていますね。そこを拡大してみます。



こんな鹿の角のように枝分かれしています。さて、家に戻ってから、文献を探してみました。次のような論文が見つかりました。

H. Hayakawa, "A key to the females of Japanese tabanid flies with a checklist of all species and subspecies (Diptera, Tabanidae)", Jpn. J. Sanit. Zool. 36, 15 (1985). (ここからダウンロードできます)

これは日本産アブ科全種のチェックリストと検索表が載っていて大変有用な論文なのですが、何故か♀だけについてです。ところで、上の写真を見ると、両側の複眼が接しているので、どうやら♂のようです。残念ながら使えません。でも、ちょっと悔しいので亜科・属の検索だけやってみました。何となくウシアブなどが属するTabanus属になりました。そんなに難しい検索ではなさそうです。今度♀を捕まえてきてやってみたいと思います。



天井に止まっていたので、望遠で撮ってみました。その分、あまりはっきりしません。翅にこんな模様があるので、まず、ミバエを疑いました。翅脈も一部見えるので、調べてみると何となくミバエのように見えます。そこで、手元の図鑑を片端から調べてみたのですが、こんな胸部背板や翅の模様を持ったものは見つかりません。それで、最後の手段で、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」でワード検索をしてみました。とりあえず、「ミバエ」で検索して、順に見ていくと似たような写真が見つかりました。実に、デガシラバエ科だそうです。確かにこの写真でも単眼がなさそうに見えます。そこに出ていたコマダラハチモドキバエとよく似ていますが、ぴったりとは一致しないような気もします。検索表は、

市毛勝義、「日本産デガシラバエ科(Pyrgotidae)について」、はなあぶ 33、21 (2012).

に載っているようですが、残念ながら手に入りません。でも、この近辺であることだけは確かそうです。それにしても、デガシラバエとは・・・。

廊下のむし探検 蛾

廊下のむし探検 第652弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち、蛾についてです。この日ははっきりしない種が多くて、名前がだいぶ間違っているかもしれません。



まずはこの変わった蛾から。どこかで見たことがあるなと思って、以前作った画像リストを探していったのですが、なかなか見つかりません。このリスト、科別にしたのでかえって見つかりにくくなったかもしれません。色別とか、形別とか、いろいろと作ってみると面白いかもしれませんね。諦めて図鑑を探していてやっと見つけました。ツマナミツマキリヨトウというヤガ科の蛾でした。はじめ、シャチホコガかなと思って探したのが、画像リストで見つからなかった理由でした。記録を調べてみると、一昨年の9月3日に見ていました。



これにはキボシアツバとチャバネキボシアツバという似た種があって、はっきりとは分かリませんでした。でも、翅形から、たぶん、チャバネキボシアツバの方かなと思いました。



ヒメクロイラガはいつもこんな変な格好で止まっています。今日は壁に止まっていたので、思い切り近づいて撮ってみました。



これはウスギヌカギバですね。



アオシャクにはいつもうんざりしてしまいます。だいたい翅形と内外横腺で見分けているのですが、「大図鑑」も「標準図鑑」もこの横線が見にくくてやっとの思いで同定しています。写真ではこんなにはっきりしているのですが・・・。これは前縁が湾曲していて、内外横腺から、ウスミズアオシャクかなと思ったのですが、自信はありません。



こうなるともっと分かりにくくなります。横線がはっきりしないので・・・。前翅前縁がほぼ直線的なので、ツバメアオシャクかなと思ったのですが、これも自信なし。



これはコヨツメアオシャクです。色がほとんどなくなっていますね。以前、ツマグロキチョウが日に焼けるという研究を見たことがありましたが、これもそうなのでしょうね。



これはウスネズミエダシャクです。



こちらはクロモンフトメイガですね。たぶん、「廊下のむし探検」初登場だと思います。



シバツトガ



似た種が何種もあって、いつも迷う種です。もっとも、迷っても分かるわけではないので、いつも適当です。これはアカウスグロノメイガとしたのですが、たぶん違うでしょうね。



これもはっきりしないのですが、一応、ホソバヤマメイガにしておきます。



これもよく分からないのですが、コゲチャオオフサキバガにしておきます。



最後はマダラニジュウシトリバです。あーぁ、これで終わったのですが、この日ははっきりしないものばかりでしたね。

廊下のむし探検 ハナムグリ、ウンカ、羽アリほか

廊下のむし探検 第651弾

台風やらその後の豪雨やらで、「廊下のむし探検」もちょっと間が空いてしまいました。昨日の結果のうち、蛾以外です。アオシャクがなかなか分からなくて、蛾は後に回すことにしました。



今日の最初はこのハナムグリです。いつも絵合わせで困ってしまうので、今日はこの間買った「日本産コガネムシ上科」に載っている検索表を使って調べてみました。



まずは属の検索から。こんなことをするかもと思って、ひっくり返して腹側からの写真も撮っておきました。



まず、①の中胸腹板突起というのは写真Bの①で書いてある部分です。これが平らでうちわ状なので次の②に進みます。②は上の方の写真で前胸背板後縁の中央が湾入する(②→)のと、後脚基節が接するという写真Bの(②→)から、予想通り、シロテンハナムグリ属になります。

図鑑によると、日本産シロテンハナムグリ属は8亜属14種が記録されているそうですが、分布を調べてみると、私の住んでいる本州で産するのは次の3亜属5種のようです。



そこで、図鑑に載っている亜属の検索表を改変し、この3亜属に限った検索表を作ってみました。



③はもともと♂だけの形質でした。実のところ、私は上の個体が♂なのか♀なのか分からないので、種の説明を読んで別の形質も付け加えてみました。それを赤字で示してあります。これを使って上の個体を調べていきます。③の初めの部分は腹板中央に溝があるかどうかですが、写真Aの③→で示した部分です。この個体は溝はなくて、中央は平坦もしくは軽く凹んでいます。

ただ、先程も言ったとおり、♂だか♀だか分からないので、次の形質も使ってみます。これは後脛節に1段刻か2段刻があるかというのですが、段刻というのは写真Cの④→で示している段差のことだと思います。この個体は2段刻なので、④に進みます。今考えると、♀で1段刻だと上の検索表は行き詰まってしまいますね。ちょっとまずかったかな。検索表を作るのは結構難しいですね。④は2段刻なので、結局、Calopotosia属になります。Calopotosia属は本州では1種だけなので、従って、この個体はシロテンハナムグリということになりますが、合っているかなぁ。



次の甲虫はカナブンです。



これはオオキノコムシ科だと思います。たぶん、ヒメオビオオキノコだと思うのですが、「原色日本甲虫図鑑III」にに載っている検索表によると、よく似たミヤマオビオオキノコとは眼が突出しているかどうかなど、主に頭部や胸部の形状から見分けるようです。壁の下の方にいたので、床に這いつくばりながら撮ったのですが、頭部がはっきり分かりません。ちょっと失敗でしたね。甲虫はあるがままではなくて、ひっくり返したり、前から撮ったりと、いろいろしないといけませんね。



小さなゾウムシです。これは採集してきて、今、冷凍庫に入っています。触角がかなり太いので、ヒゲブトクチブトゾウムシあたりかなぁ。(追記2015/07/20:森本桂ほか著、"The Insects of Japan Vol. 3 (日本の昆虫3)"櫂歌書房 (2006)に載っている属の検索表で検索してみました。その結果、ヒゲブトクチブトゾウムシが属するAmyllocerus属ではなくて、Anosimus属になりました。この属には、日本産ではAnosimus decoratus トゲアシクチブトゾウムシ1種が含まれているようです。実際、その説明に書かれている特徴とよく一致しています。従って、トゲアシクチブトゾウムシだと思われます

追記2015/07/20:全体と各部の顕微鏡写真を撮ってみました。



体長は約4mm。森本桂ほか著、"The Insects of Japan Vol. 3 (日本の昆虫3)"櫂歌書房 (2006)のトゲアシクチブトゾウムシの説明によると、「吻先端が台形または三角状に突出すること、前脛節内縁が強くニ湾状となり、中央後方で三角状に張り出すこと、前胸背板と上翅は灰色の時に暗褐色と黒色の斑紋がある特徴で容易に区別できる。」とのことです。口吻先端と前脚脛節の写真も載せます。





口吻の先端が三角状に出ているところと、脛節内側がニ湾状になっていることがよく分かります。ところで、このゾウムシ、昨年の6月11日にも見ていました




カメムシ目であることは確かなのですが、初め、何だか分かりませんでした。でも、写真をよく見ると、左下に示すような可動性の距が見つかりました。これは以前「虫を調べる ウンカ」で出したものと似ています。従って、ウンカ科なのでしょうね。翅に模様があるので、ひょっとして種が分かるかなと思ったのですが、結局、分かりませんでした。



9階の廊下を歩いていると手すりの外側の壁に何か黒いものが覗いています。何だろうと思って身を乗り出してミてみると、アブラゼミの頭でした。普段、こんなに顔をアップできることはなかなかないですね。



体長3mmほどの小さな虫です。カメムシの若齢幼虫だと思うのですが、幼虫は図鑑に載っていないのでなかなか分かりませんね。





これはヤブキリかな。







羽アリは相変わらずポツポツといます。一番上はこの間から調べていたトビイロケアリ♂らしい感じです。下2つはその♀かなと思っていますが、よくは分かりません。







その他にも翅が取れたものやら、片側だけ取れたものやら、両側あるものやらいろいろといますが、皆、♀アリのようです。いくつか捕まえてきたのですが、名前はきっと分からないでしょうね。

虫を調べる トビイロケアリ(?)の雄アリ

この間から雄アリと雌アリを色々調べていて、トビイロケアリかなというところまで達したのですが、その時調べたことを忘れないようにまとめておくことにしました。まだまだ怪しい話なので、そのつもりで見てください。今日はまず雄アリからです。



対象とするのはこのアリで、体長は約4mm。7月7-10日くらいに大量に我がマンションに押し寄せてきました。一体なんだろうと思って調べ始めたのがきっかけです。



これは実体顕微鏡で撮った横からの写真です。腹部末端が複雑な形状をしていますが、これが雄アリの特徴です。雄アリについては「日本産アリ類画像データベース」に属までの検索表が載っています。そこで、それに従って調べていきたいと思います。

まず、亜科への検索です。



全部を書くと大変なので、このアリがヤマアリ亜科であることを知って、その部分だけを抜粋して書いてみました。従って、①~⑥の条件が満足されれば、ヤマアリ亜科ということになります。これを写真で確かめていきたいと思います。

まず、①は大顎が頭長より短いということですが、次の写真で分かると思います。



大顎が頭長より短いのは自明ですね。でも、実は頭長をどこからどこまで測ればよいかよく分かりませんでした。この写真の範囲だと頭頂から頭盾の先端までかなと思いますが、それならば頭幅が頭長の2倍にはとてもなりません。ということで①はOKです。②の額隆起線も上の写真にかすかに見えている部分がそうかなと思いますが、はっきりとは分かりません。いずれにしても、不明瞭です。亜生殖板は次の写真で分かります。



これは腹部末端を腹側から写したものです。亜生殖板というのは、この間までsubgenital plateと書いていた部分です。中央が膨れているのが突起かなと思いますが、これもはっきりしません。でも、とりあえず、②はOKとします。③の腹柄節はFig. 1を見ると1節であることが分かります。④はFig. 2を見ると、触角挿入口と大顎が離れていること、頭盾があること、額隆起線がありそうなことは分かります。⑤の大顎のそしゃく縁はFig.2を見ると分かります。粗い歯があります。次の文は何を意味しているのかは分かりませんでした。⑥はFig. 1に示す通りです。最後の盾板小盾板線は中胸を上から見た時の模様なのですが、特にありませんでした。ということで、ヤマアリ亜科になりました。



次は属への検索です。これもケアリ属になることを知って、その部分だけを抜粋しています。⑦の大顎については鎌状といわれるものではありません。⑧の触角の節数はFig. 1で数えると分かりますが、13節です。⑨の中胸側板表面は次の写真を見て下さい。



これが鱗状というのでしょうね。⑩の前伸腹節気門が円形かどうかはいつも問題になるのですが、この写真のは、たぶん、ほぼ円形というのでしょうね。これが違っていると違った方向に進んでしまいますが・・・。最後の⑪は後胸側腺の開口部ですが、下に大きな穴が合いています。これは殺菌に役立つと書かれた論文がありましたが、それについてはまた別の機会に書きます。いずれにしても、明瞭な穴があります。ということでケアリ属になりました。

種への検索表は次の論文のものを使います。

K. Yamauchi, "Taxonomical and Ecological Studies on the Ant Genus Lasius in Jpana (Hymenoptera: Formicidae). I. Taxonomy", Sci. Rep. Fac. Educ. Gifu Univ. (Nat. Sci.) 6, 147 (1978). (ここからpdfがダウンロードできます)

また、必要な部分だけを抜粋して書くことにします。ただ、原文は英文で、私のつたない語学力で訳しているので、そのつもりで見てください。



⑫は後胸側腺開口部が気門より大きいということですが、これはたぶんそうでしょう。また、Fig. 4に示すように、その周りに毛を具えています。⑬は訳があまりよくないので私自身もよく分かりません。でも、Fig. 2の大顎の形状を示しているのだと思います。次の⑭は次の写真の通りです。



これは等倍率で撮影した2枚の写真を比較することで、頭幅と触角柄節の長さを比較しています。SI というのは上に説明を入れましたが、柄節の長さ/頭幅を100倍したものです。この場合は70になり、⑭'の方を選ぶことになります。次の腹柄節はFig. 1に示すとおりですが、これが高いのか低いのかはよく分かりません。ただ、直線的に狭まっている感じです。また、亜生殖板(subgenital plate)の後縁は凸になっていることは確かです。従って、トビイロケアリかハヤシケアリになりました。ここで、手詰まりになるのですが、ハヤシケアリとは雌アリの色から違うと判定しました。また、これには載っていないヒメトビイロケアリとは次の論文に従って、触角柄節の立毛の数から違うと判定しました。

K. Yamauchi and K. Hayashida, "Taxonomic Studies on the Genus Lasius in Hokkaido, with Ethological and Ecological Notes (Formicidae, Hymenoptera). II. The Subgenus Lasius", J. Fac. Sci. Hokkaido Univ. VI. Zoology 17, 50 (1970). (ここからダウンロードできます)

腹部末端と触角の柄節の写真を載せておきます。




Wilsonの論文では立毛は真上に立った90度のものから45度傾いたものまでを呼ぶことにしているのですが、その意味では立毛はありそうです。ということで、トビイロケアリにしたのですが、まだまだ怪しさいっぱいの状態です。

次回、もっと怪しい雌アリの検索についても書いてみますので、それと比較しながらもう一度見ていきたいと思っています。

廊下のむし探検 蛾

廊下のむし探検 第650弾

今日は台風一過の青空かなと思っていたら、朝からずっと雨。廊下に出ても何もいそうにありません。諦めて3日前の写真整理です。先ほどの続きで蛾も出しておきます。



地下駐車場の天井に止まっていました。見た感じ、イラガかなと思ったのですが、名前が出てきません。だいぶ感じは違うのですが、たぶん、ナシイラガですね。ナシイラガは昔6月末から7月にかけて見ていたのですが、調べてみたら、「廊下のむし探検」初登場だったのですね。

イラガの仲間の幼虫は毒毛を持つのですが、成虫は持たないので、採集した時はそのまま手で持つことができます。でも、ドクガの♀は羽化するときに毒毛を体にまぶすので、迂闊に触ると大変です。展翅をするときには手袋をはめて、針やピンセットだけを使って展翅をしたことを思い出しました。「危険・有毒生物」という図鑑を見ると、ドクガの毒はヒスタミン、タンパク質分解酵素、エステラーゼ、ホソホリパーゼA2など、イラガはヒスタミン、タンパク質と書かれていました。イラガは痛みはひどいが治りが早いという話を聞いたことがありましたが、いずれにしても、ヒスタミンと分解酵素のようですね。

ちょっと気になったので文献を調べてみたのですが、こんな論文がありました。

糸川英樹ほか、「日本産有毒鱗翅目の毒針毛, 毒棘中の発痛性アミンのヒスタミンおよびセロトニンの定量」、衛生動物 36, 83 (1985), (ここからダウンロードできます)

この論文では、いろいろな毒を持つ毛虫の毒毛を集め、粉砕した後、酸で抽出して遠心した後、上澄みを液体クロマトグラフィーで調べたものです。調べたのは、カレハガ科ではマツ、ツガ、イワサキ、タケ、イラガ科ではイラガ、クロシタアオ、アオ、ヒロヘリ、ドクガ科ではドクガ、チャ、モンシロ、それに、マダラガ科のタケノホソクロバです。これによると、カレハガ科はヒスタミンが見つからなかったのですが、後の科はヒスタミンが見つかったとのことです。量的にはドクガ科がかなり多くて、イラガ科は意外に少なかったです。この論文はセロトニンを見つけようとしたのですが、どの種も見つからなかったようです。もっと最近の論文ではもう少し詳しい研究があるかもしれませんが、1985年でまだこの程度の研究なので、意外に進んでいないかもしれません。それにしても、タケノホソクロバの幼虫も毒をもつのですね。知りませんでした。

(追記:台風の後の豪雨で廊下が歩けなかったので、暇にまかせて論文をパラパラ見てみました。刺毛の毒に関してはギョウレツケムシ科という奇妙な蛾の幼虫で研究が進んでいるようです。ギョウレツケムシというのは毛虫が長い行列を作って移動するので有名な蛾です。

M. Lamy et al., "THAUMETOPOEIN: AN URTICATING PROTEIN FROM THE HAIRS AND INTEGUMENT OF THE PINE PROCESSIONARY CATERPILLAR (THAUMETOPOEA PITYOCAMPA SCHIFF., LEPIDOPTERA, THAUMETOPOEIDAE)", Toxicon 24, 347 (1986).

I. Moneo et al., "Isolation and characterization of Tha p 1, a major allergen from the pine processionary caterpillar Thaumetopoea pityocampa", Allergy 58, 34 (2003).

Ettore Mitali, "PROTEINS ASSOCIATED WITH THE URTICATING SETAE OF THE PINE PROCESSIONARY MOTH Thaumetopoea pityocampa (Denis & Schiffermüller 1775)", MASTER THESIS IN FOREST AND ENVIRONMENTAL SCIENCES, UNIVERSITÀ DEGLI STUDI DI PADOVA (2015). (ここからpdfがダウロードできます)

読んだのはこの3つの論文。読んだといっても、アブストとイントロをパラパラ見た程度ですが・・・。一番分かりやすかったのは最後の修論でした。これによると、第1の論文でギョウレツケムシ科の幼虫の刺毛にある毒素を特定し、Thaumetopoeinという名前をつけたとのことです。このタンパク質は大きさが28kDaでダイマー構造をしていて、通常のアレルギー反応ではなく、マストセル(肥満細胞)に直接作用してヒスタミンなどを出させるということでした。次は2番めの論文で、著者らはThaumetopoeinとは異なるタンパク質(18kDa)を見つけて、それにTha p 1と名づけました。このタンパク質は通常のアレルギー反応と同様、IgE抗体に結合し、さらに、マストセルに作用してヒスタミンを出させるそうです。その後、このタンパク質はカイコガの幼虫の化学受容体タンパク質と同様のゲノム配列をもっていることが分かったそうです。その後も次々とタンパク質が見つかり、Tau p 2とかTau p 3とか名付けられているというのが現状のようです。でも、この毛虫はヒスタミンや分解酵素を直接注入するような強い毒素を出す毛虫ではないかもしれませんね




スズメガがいました。クチバスズメですね。あまり近づかないようにして撮影しました。



これはオオフサキバガかなぁ。似た種が多くてあまりよくは分かりません。



それに、クロフタオビツトガでしょうね。



これはヤマトエダシャクですね。フラッシュをたいた途端に飛んでしまったのですが、ちゃんと写っていました。ハエだとこうはいきませんね。



これはクロフヒメエダシャクです。調べてみると、これも「廊下のむし探検」初登場でした。



最後は似た種がいて名前がはっきりわからないのですが、一応、ツマキリエダシャクということにしておきます。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第649弾

昨日の続きで3日前にマンションの廊下で見た虫たちです。今日はまず甲虫から出してみます。



廊下でもそもそ歩いていました。見たことがなかったので何だろうなと思って図鑑を見てみたのですが、全体の形からはツノゴミムシダマシに似ています。ただ、この仲間は頭部に角をもつ種のようです。でも、たぶん、♀はもっていないのかなと思って、オニツノゴミムシダマシ♀かなと思っています。まったく自信はないのですけど・・・。



カミキリが何種かいました。これはホソカミキリですね。



これはたぶんトゲヒゲヒメカミキリではないかと思っています。



こんなに触角が短いのですが、たぶん、カミキリの仲間だろうと思って図鑑を探してみると、クロカミキリのようです。



これはクリイロクチキムシでしょうね。



撮影したときにはいつものウリハムシとか、キイロナガツツハムシかなと思っていい加減に撮ってしまいました。後で写真を見ると脚が黒くないので悩みはじめました。図鑑を何度か見て、たぶん、ウスイロサルハムシかなと思ったのですが、よくは分かりません。(追記2017/10/06:これはサクラサルハムシかもしれません。詳細はこちらをご覧ください



後はいつもの連中です。これはフタモンウバタマコメツキ



カナブン



キイロテントウ。本当の目が見えるようにちょっと前から撮りました。



それにナミテントウですね。

長くなったので、蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 アマガエルがいた

廊下のむし探検 第648弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日はこんな珍客が来ていました。



一階の廊下の手すりの下の凹みにいました。この場所はよくカエルがやってきます。以前、モリアオガエルがいたときもそうだし、この間、ニホンアマガエルがいたのもこの近くです。これもニホンアマガエルだと思いますが、ずいぶん変わった色ですね。下の色と合わせているのでしょうか。



前からもちょっと写して見ました。フラッシュをたいて写してもまったく動きませんね。



久しぶりにクサカゲロウがいました。また、顔をアップです。



顔に片側2つの黒い点。ヨツボシクサカゲロウでしょうね。



こちらはまた別の種類です。横脈がみな黒いですね。これも顔をアップです。



これは目の横に黒い点が一つ。ただし、口肢の末端節が黒いので、たぶん、クロヒゲフタモンクサカゲロウだと思います。



ターバン眼のような感じです。だとすると、コカゲロウなのかな。種類までは分かりませんでした。(追記2016/01/24:カゲロウを整理していて見つけました。尾毛が3本、それにターバン眼のような複眼。トビイロカゲロウ科のようです。ネットで調べると、ヒメトビイロカゲロウの画像に似ている感じですが、まだよく分かりません)(追記2016/01/24:御勢(1980)に載っている検索表で種の検索をしてみました。後翅に前縁突起があり、それが鈍角なことからヒメトビイロカゲロウ属。この属は日本に1種だけで、ヒメトビイロカゲロウで間違いないのではと思いました



これはマダラバッタかな。



それにベッコウハゴロモです。



アブの名前調べは難しかったのですね。あまり真剣に撮らなかった・・・。



この手のクモはなかなか難しいようです。「日本のクモ」やネットを見ると、ウロコアシナガグモとエゾアシナガグモは特に♀では区別がつかないとのことです。これは♀なので駄目でしょうね。



これはワシグモ科のシノノメトンビグモかな。



これはアサヒエビグモでしょうね。

蛾と甲虫は次回に回します。

廊下のむし探検 タマムシがやってきた

廊下のむし探検 第647弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。廊下を歩いていると、何か光っているなと思ったらタマムシでした。先日も見たのですが、何故かタマムシを見ると嬉しくなりますね。



この日のタマムシは元気で、床の上をもそもそ動き回っていました。タマムシを撮るときはフラッシュをたかないで自然光で撮らないといけなかったですね。そう思って、この日は自然光で撮ってみました。



ついでにちょっと頭部を拡大。よく見ると、あちこち凹んでいるのが見えますね。





これはオオヨツスジハナカミキリだと思うのですが、これも元気でした。あちこち動き回って、



挙句の果てに飛び上がりました。



その他、カナブンもいました。



それにキマワリ



このゾウムシの名前が分かりませんでした。一応、採集したのですが、翅に鱗片がほとんどありません。脱離したのか、それとももともとなかったのか。

追記2015/07/20:通りすがりさんから、「なんか毛の生えたオオクチブトゾウムシみたいな…。よく分からないやつですね。緑の鱗片と鞘翅の毛が特徴的なんですが、ちょっと直ぐには分からないかな?」というコメントをいただきました。森本桂ほか著、"The Insects of Japan Vol. 3 (日本の昆虫3)"櫂歌書房 (2006)によると、「体の側面と腹面は鱗片に覆われるが、背面は幅広く鱗片を欠き、一見裸に見える。」と書かれていました。観察してみると、まさにその通りでした。これかもしれません。通りすがりさん、どうも有難うございました

追記2015/07/27:通りすがりさんから、「なんかゾウムシがクリイロクチブトゾウムシに見えてきた…。この辺はやっぱり難しいですね。」というコメントをいただきました。両者は、検索表では下唇前剛毛の数で分かれます。オオならば4本以上、クリイロならば2本。調べてみると2本でした。これはもう少し検討しないといけないかもしれません

追記2015/07/29:上に書いた追記は間違いでした。オオクチブトゾウムシはMyllocerina亜族に属し、クリイロクチブトゾウムシはCyphicerina亜族に属します。"The Insects of Japan Vol. 3 "の検索表によると、両者は検索表の最初の項目、前胸前縁は複眼後方に毛列を有するかどうかで分かれます。今日、調べてみて毛列がどれなのかがやっと分かりました。確かに毛列があります。後は大顎の剛毛、下唇前基節の刺毛の数が分かれば検索できます。口の周辺が粘液が固まったもので覆われてしまい、この辺りがはっきりしないのですが、たぶん、クリイロクチブトゾウムシで合っていると思います。通りすがりさん、適切なヒントをどうも有難うございました

追記2015/07/29:前胸前縁の複眼後方の毛列の写真を撮ってみました。



これはゾウムシの顔を下から撮ったものです。この写真では複眼の上の方、実際には複眼の後方斜め下にわずかに毛のようなものが見えます。この写真は実体顕微鏡で写したものですが、生物顕微鏡でその部分を写したものが次の写真です。



確かに数本の毛が見えています。これがおそらく前胸前縁の複眼後方の毛列だと思います。これがあると、クチブトゾウムシ族のうち、Myllocerina亜族以外ということになります



次は蛾です。これはスカシコケガです。やはり、翅に鱗粉がなくて毛の生えている種です。



雰囲気はキモントガリメイガなのですが、黄色の紋がないので違うのかな。



これはたぶん、ホソバヤマメイガでしょうね。



それにこの間からいるムモンハビロキバガです。



この変な形の蛾はヒメクロイラガです。昨年も一昨年も7月20日頃から見始めています。今年はちょっと早いかな。



それにマエキオエダシャクでした。



ついでにウラギンシジミもいました。この日はこんなところかな。羽アリの写真も撮ったのですが、この日はパスです。

廊下のむし探検 ヒシバッタ、甲虫、カゲロウなど

廊下のむし探検 第646弾

3日前の「廊下のむし探検」の結果で、夕方出した続きです。この日は難しい虫が多くて、名前調べが大変でした。



今日はまずこのヒシバッタからです。ヒシバッタは以前調べたことがあったので、思い出すためにと思ってこの写真を使って検索を試みました。検索には、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」に載っている検索表を使ってみたのですが、写真は横からだけではなくて、真上からの写真も必要だと分かりました。その辺は楽観的に飛ばしていき、検索表の必要な部分だけを書いてみると次のようになります。



・・・と書いた部分は真上からの写真が必要だった部分です。とりあえず横から分かる部分だけで追いかけていきます。(追記2015/08/13:漢字が間違っていたので、訂正します。説→節





ヒシバッタの前胸背板は後ろの方までずっと続く、恐ろしく長いものです。前翅は横に小さくなっています。長い前胸背板の先端の先に後翅がちらっと見えています。⑧にある前胸背板の側葉先端というのは、上の写真の⑧で示した部分ですが、先端が丸くなっています。また、矢印で示したように側葉には2箇所切れ込みがあります。次の⑮は前胸背板より後翅が長いことを示しています。

⑱は複眼が頭頂より高くなっていることで、上の写真の⑱で示した部分を見ると分かります。この性質でヒシバッタ属かそうでないかが分かれます。この写真の個体は複眼が飛び出ているのでヒシバッタ属ではないことになります。次の⑲は前胸背板の前縁が上反していることで、上の写真の⑲で示しているところです。この性質でハネナガヒシバッタ属、ニセハネナガヒシバッタ属になります。

次の⑳は重要な性質で、複眼と触角の基部の位置関係になるのですが、これがかなり微妙です。つまり顔の向きによりどちらとも解釈できるのです。「大図鑑」の図も極めて微妙です。でも、この性質でニセハネナガヒシバッタとハネナガヒシバッタが分けられます。もう一つの性質は中腿節の下縁の毛が列生することで、これは上の写真の⑳でよく分かります。従って、この個体はたぶん、ニセハネナガヒシバッタでよいのだろうと思うのですが、先ほどの複眼と触角基部の話が残っています。たぶん、触角を延長した線と複眼下縁との上下関係で良いのではないかと思います。つまり、触角の延長線が複眼下縁より下になればニセハネナガ、ほぼ重なればハネナガというわけです。実際にハネナガの方を調べていないので、本当かどうかは分かりませんが・・・。いずれにしても、これでニセハネナガヒシバッタらしいことが分かりました。



次はこのカゲロウです。図鑑を見るとヒロバカゲロウ科であることは容易に分かります。そこから先が進みません。そこで、例によってネットで画像検索してみるとヤマトヒロバカゲロウらしいことが分かりました。「原色昆虫大図鑑III」の説明を読むと、「前翅の後縁にそれぞれ1個の褐色の嚢状物を備えるので同定は容易」と書かれていました。確かに写真を見ると何かあります。ちょっとその部分を拡大してみます。



これは何でしょうね。



次はこのカワゲラです。先日、MSWiさんにカワゲラ科コナガカワゲラ属のオオメコナガカワゲラ(オオメコガタフタツメカワゲラ)らしいと教えていただいた種と似ています。よく見ると、単眼は2つでフタツメでした。淡水ベントス研究所のカワゲラ目録を見ると、オオメコナガカワゲラはFlavoperia属になっていました。「日本産水生昆虫」ではGibosia属でした。属が変更されたようです。この辺りの事情は次の論文に出ていました。

B. P. Stark and I. Sivec, "New Vietnamese Species of the Genus Flavoperla Chu (Plecoptera: Perlidae)", Illieia 4, 59 (2008). (ここからpdfがダウンロードできます)

これによると、Flavoperiaは1929年にChuにより確立されたのですが、その後すぐ1935年にWuによりGibosiaのsynonymとされたそうです。ところが、1990年にUchidaにより属の再検討がなされ、FlavoperiaとGibosiaは別属だとされたようです。それで、いくつかの種を調べたところFlavoperia属だということになり、そちらに移されたということです。先ほどのカワゲラ目録によると、Flavoperia属には5種が入っていて、名前調べはなかなか大変そうです。



これはウスバカゲロウですね。



体長3mmほどの小さなハチです。写真を撮った時は生きていると思ったのですが、死んでいるみたいですね。翅脈からはコマユバチかなと思ったのですが、よくは分かりません。



この甲虫も名前調べに時間がかかりました。体長は3.1mmの小さな甲虫です。まずこの変わった触角からシバンムシだなと思ったのですが、「原色日本甲虫図鑑III」を見てもどうもぴったり来ません。それで、図鑑のあっちうろうろ、こっちうろうろ。今度は「原色昆虫大図鑑II」の図版を見て、ひょっとしてと思ったのが、クロノコヒゲシバンムシです。図鑑の説明を読むと、「前胸背板の基部両側には白色の微毛による三角斑がある。」とのことで、記述と合っているのでそうだと思います。家屋建材の害虫ですが、概してまれとのことです。



これは前も見たことがあるアリモドキ科のアカクビボソムシだと思います。



クチブトゾウムシの仲間だと思うのですが、まだ、調べていません。今度調べて追記として載せておきます。ちなみに以前絵合わせで調べた時にはクロホシクチブトゾウムシになりました。(追記2015/07/15:"The Insects of Japan", Vol. 3に載っているクチブトゾウムシ族の検索表を使って検索してみると、コクロホシクチブトゾウムシになりました。その決め手は、「第5腹板は中央幅1/3が全長にわたって縦長に灰色の小鱗片に被われ、両側の卵形金属色鱗片部に挟まれた灰色条を形成する」というところです。その部分の写真を載せます。



第5腹節の中央部全長にわたって灰色鱗片があることが分かります




最後は2日前にマンションの玄関で見たカミキリです。アカハナカミキリでしょうね。人の行き来が多くて、あまりゆっくりとは撮影できませんでした。

廊下のむし探検 蛾いろいろ

廊下のむし探検 第645弾

3日前の「廊下のむし探検」の結果です。暑い暑いといいながら出かけているので、名前調べがどうも遅れがちになってしまいます。この日は難しい虫がいっぱい。ちょっと時間がかかってしまいました。



今日はまずこんな蛾からです。以前、何の気なしにホタルガといってしまい、白帯の位置が違うと教えていただいたことがあります。これはシロシタホタルガというホタルガの仲間です。本当は後翅が見えると名前の通り白い模様があるのでよく分かるのですが、止まっていると白帯の位置だけが違うので、うっかり間違えてしまいました。「大図鑑」によると、ホタルガと同じように昼飛性で、灯火にもよくくるそうです。



この蛾はこの間もいたとおもうのですが、どうしても名前が分かりません。蛾の右側にある帯状の出っ張りの幅が3mmなので、大きさはそれから想像してください。いろいろと特徴があるので分かるかなと思って、だいぶ探したのですけど・・・。





上はこれまでコゲチャオオフサキバガといっていた個体です。それに対して、下の蛾は地が灰褐色なので、これがオオフサキバガなのかなと思いました。




エゾギクトリバだと思います。フラッシュをたいて撮影すると、何となく気にしているのか、少しずつ向きを変えたりしていました。



似た種があるのではっきりとは分かりませんが、たぶん、マダラマドガかなと思っています。壁面に対して体を立てて止まっているので、真上から写すとこんな感じになりました。前翅の模様がほとんど見えませんね。



これはアカシマメイガかな。



ちょっと色が薄くなっていますが、たぶん、ウスキコヤガだと思います。



最後はスジキリヨトウです。

その他の「むし」は次回に回します。結構、名前調べの難しい「むし」が多いです。

廊下のむし探検 蛾、カメムシ、クモ

廊下のむし探検 第644弾

3日前の残りの「むし」です。



この日変わった蛾はいなかったので、いつもは目立たないこんな蛾からです。これはホシオビコケガといいます。一昨年の8月に1匹と今年の5月に2匹見ていました。コケガは幼虫が苔を食べるためにつけられた名前ですが、この蛾の幼虫も地衣類を食べるようです。



これはいかにも枯れたような感じの蛾ですね。やはりコケガの仲間で、ウスバフタホシコケガです。ただし、幼虫は何を食べるか分かっていないようです。翅には鱗粉がなくて、毛で覆われているという変わった蛾です。



こちらはシロアヤヒメノメイガです。一昨年の7月に1匹見ただけで、その後は見ていませんでした。意外に少ないのかな。



これはよく見るカシノシマメイガです。色がだいぶ薄くなってしまっていますが・・・。





この間見たムモンハビロキバガがこの日は2匹いました。



それに最近すっかり常連になったキベリハイヒゲナガキバガです。小さな蛾ばかりいますね。



大きめの蛾はこれだけ。たぶん、シロシャチホコかなと思うのですが、実際にはバイバラシロシャチホコとの区別がつきません。



次からはカメムシです。クロスジヒゲナガカメムシか、ヒゲナガカメムシか迷うところです。翅に黒い筋があるみたいな気がします。クロスジヒゲナガカメムシかなと思うのですが、よくは分かりません。



最近よく見るキベリヒョウタンナガカメムシです。



それにクビアカサシガメ



それに、ヒメホシカメムシです。



これもひっくり返さないとはっきりとは分からないのですが、以前調べた時はフタモンホシカメムシだったので、おそらくそうでしょう。



次はクモです。これはキハダエビグモではないかと思います。



そして、これはたぶんネコハグモの幼体かな。

これでやっと3日前の整理が終わりました。次は一昨日の整理をしなければ・・・。

廊下のむし探検 甲虫、その他

廊下のむし探検 第643弾

アリの名前調べにすっかり時間を取られてしまって、他の虫をブログに出すのが遅れてしまいました。アリは先程の記事で一応、一段落なので、3日前の「廊下のむし探検」の結果を出します。



何から出して良いのか分かりませんが、まずはカミキリからにします。これはいつもいるゴマフカミキリですね。私の家の玄関を出たすぐのところの床にいました。じっとしていたので、じっくり写すことができました。



こちらはトガリシロオビサビカミキリかなと思います。これも以前見ました。







上はイタドリハムシ、下はキボシツツハムシですね。どちらも常連さんですが、ハムシは綺麗なのでつい撮ってしまいます。だいたいは害虫ですけど・・・。



これは見覚えがありました。触角の先端節が長いところがです。ハムシダマシですね。やはり一度見ているとすぐに分かりますね。



こちらはキイロカミキリモドキです。ダマシやらモドキやら名前がややこしいですね。



これはクリイロクチキムシではないかと思います。この日は3匹いました。



そしていつものクチキムシ



クワガタの♀がいました。一応、♀の見分け方のサイトで調べてみたのですが、やはりコクワガタかなというところです。



アオバアリガタハネカクシがまたいました。探すと結構数がいるのかな。



このコガネが何か分かりませんでした。特徴はありそうなのですけど・・・。(追記:通りすがりさんから、「不明コガネムシはヒメコガネの可能性がありますね。緑、青、赤、茶と意外と変異が多いです。」というコメントをいただきました



これはヤブキリでしょうね。長い産卵管を持っています。天井近くに止まっていました。



こちらは小さいのですが、オンブバッタの幼虫かな。



後はガガンボと



小さなハチです。ともに名前は分かりません。(追記:蜂屋さんから、「最後のハチはアリガタバチですね。前のとはまた違う種です。」というコメントをいただきました

蛾、カメムシ、クモは次回に回します。

廊下のむし探検 羽アリの名前調べは大変

廊下のむし探検 第642弾

一昨日の「廊下のむし探検」の時に撮った写真を未だに整理しています。羽アリがなかなか分からなくって・・・。





この日はいつもの雄アリの他にこんな雌アリがいました。その他にも、





こんな種もいます。相変わらず、検索表が使えないので名前はさっぱり分からないのですが、今日は少しだけ進展がありました。その一つはこんな場面が見られたからです。



先ほどの大型の雌アリに、いつもの小さな雄アリが接近していました。



そのうち、雌アリの下に潜り込みました。もう少し観察しておけばよかったのですが、その時はあまり大したことだと思わなくて、さっさと通りすぎてしまいました。右にいる雄アリは、この間から見ているケアリ属ケアリ亜属の雄アリみたいです。ということは、この大型のアリが女王アリだということになります。これはよいヒントです。早速、近くにいた個体を採集してきて調べてみました。

さらに、次のような論文を見つけたのがもう一つの進展でした。

K. Yamauchi, "Taxonomical and Ecological Studies on the Ant Genus Lasius in Jpana (Hymenoptera: Formicidae). I. Taxonomy", Sci. Rep. Fac. Educ. Gifu Univ. (Nat. Sci.) 6, 147 (1978). (ここからpdfがダウンロードできます)

この論文の中には、ケアリ属ケアリ亜属の日本産5種のうち4種の働きアリ、女王アリ、雄アリの検索表がそれぞれ載っていることと、触角柄節の立毛の説明、それから、この間から分からなかったsubgenital plateの図も載っていました。この雌アリがケアリ属ケアリ亜属だとすると、女王アリの検索表で分かるかもしれません。実際にやってみるとかなり微妙な話でした。

まず初めに、小腮鬚の末端節の長さが0.30mm以上だとヒゲナガケアリ、0.28mm以下だとその他の種になります。この個体で測ってみると、0.214mmとなりました。さらに、触角柄節の長さと頭幅の比を百分率で表したSIの値が81以上だとヒゲナガ、80以下だとその他の種になります。この個体では74となりました。従って、ヒゲナガは除外することができそうです。

次は触角柄節に立毛が40本以上あるとカワラケアリ、10本以下だとトビイロケアリまたはハヤシケアリになります。ここで、立毛の定義は面に垂直に近く出ているものだけでなく、45度傾いたものまでを含めるようです。その観点から眺めてみると、この個体には本数がよく分からないくらいたくさんの立毛があります。ということで、昨日、雄アリで名前の出たカワラケアリが有力候補ということになります。後は、雄アリでのsubgenital plateをもう一度確かめる作業が残っていますが、カワラケアリの可能性がかなり高くなってきました。

追記20150713:雌アリの触角柄節を拡大してみました。



柄節の上には毛がいっぱい生えています。このうち45度以上に立った毛というとどれを数えたらよいのでしょう。もっとも、女王アリの検索表によると、カワラケアリではSC面で見てerectあるいはsuberectの毛が20本以上、基部から末端まで分布しているとあります。「SC面で見る」とは、定義によると、鞭節と柄節を含む面で見て柄節の内側の立毛の数を測れということなので、この写真では面が少しずれています。写真の下側が比較的近いですけど・・・。また、erectとsuberectはそれぞれ、毛の根元が表面に対してほぼ90度、~70度になる毛を指しているようです。だとすると、そんな毛はなさそうです。ここを立毛が10本以下という方を選択すると、体が一様に黒褐色ならトビイロケアリ、茶色ならばハヤシケアリになります。この個体はどちらかと言えば黒褐色なので、トビイロケアリということになるのですが・・・。いずれにしても、♂のsubgenital plate待ちですね


追記2015/07/13:雄アリについて、subgenital plateだと思われる場所の顕微鏡写真を撮りました。



さらに拡大してみます。



矢印で示した部分がsubgenital plateで、これは腹板第9節に該当すると思われます。この後縁部分がまっすぐではなくてやや膨れているのが分かると思います。検索表によれば、ここが直線的だとカワラ、ここが曲がっているとトビイロかハヤシになります。曲がっていると言えば曲がっているのですが、Yamauchi (1970)の論文にあるように尖るほどは曲がってはいません。ただ、先日紹介したWilson (1950)の説明を読むと、subrectangular(角が丸い四角)とあるので、合っているような感じもします。悩むところです。一応、曲がっていると解釈し、さらに、雌アリの体色からハヤシを除外するとトビイロになるのですが、まだ、この論文の検索表に載っていないトビイロとヒメトビイロが残ります。Wilson (1955)の検索表によれば、触角柄節の立毛はトビイロでは普遍的、ヒメトビイロでは稀、もしくは欠如となります。
Wilson(1955)にも、立毛とは45度以上に立った毛をいうという定義が載っています。雄アリの触角柄節の写真を載せます。



立毛は普遍的と言えば普遍的な感じです。ということで、今のところトビイロケアリが有力かなと思っていますが、もやもや感は残りました。これはそもそもケアリじゃないよというコメントが来るのが怖いのですが、どうぞ遠慮なくコメントしてください


アリは働きアリの研究が非常に進んでいて、次が雄アリのようです。女王アリは多形でいろいろな形態のものがあるためか、研究はほとんど進んでいないというのが、どうやら世界的な傾向のようです。ところで、マンションにやって来るのはほとんど女王アリばかりなので、名前調べが大変になるわけです。

廊下のむし探検 蛾とクモ

廊下のむし探検 第641弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。



今日はアオシャクからです。アオシャクはみな似ているので、また、いつものかなと思って撮影したのですが、どうも外横線や内横線がいつものアオシャクと合いません。いろいろと調べたのですが、たぶん、ハガタキスジアオシャクかなと思っています。だとすると、初めて見ました。「大図鑑」によると、平地にも山地にも産するが少ないとのことです。



これもアオシャクですが、いつも見るコヨツメアオシャクです。小さくて模様も綺麗なので、つい何度も撮影してしまいます。



クロテントビヒメシャクとウスクロテンヒメシャクという似た種があります。「標準図鑑」によると、外横線の外側が一様に濃暗紫色なのが前者、濃暗紫色鱗がかすれたような色彩が後者という説明があります。これによると後者かなと思うのですが、図版には前者にも同様の色彩の個体が載っていてはっきりしません。



翅端に鎌状のマークがあるのでアカテンクチバですね。



いつもより色が鮮明な感じがするのですが、やはりいつものマダラエグリバですね。



これはトビスジアツバかな。



それにスジキリヨトウ



それにオオエグリシャチホコもいました。



ヒメマダラミズメイガがいました。この種は夏にマンションでたくさん発生します。これを見ると夏だなぁと思うのでは私だけでしょうね。



これも似た種が多くていつも迷う種です。外横線が前縁付近でちょっと曲がっているので、いつもヒメアカウスグロノメイガとしているのですが、よくは分かりません。



これはたぶん、ムモンハビロキバガだと思います。7月になって、ちょっと蛾は減ってきた気がしますが、小さな蛾は逆に多くなった感じですね。






かなり大きめのクモが廊下に横たわっていました。ちょっと気持ち悪かったのですが、写してみました。アシナガグモであることは間違いないと思いますが、名前までは分かりませんでした。

廊下のむし探検 羽アリがいっぱい

廊下のむし探検 第640弾

この2、3日、マンションの廊下は小さな羽アリであふれています。



いろいろな種類の羽アリがいるみたいなのですが、一番多いのはこの種です。体長は約4mm.。



それがこんなにいっぱいです。これは蛍光灯の下の蜘蛛の巣にひっかかっていたものです。



廊下の手すりの下の溝にもご覧のようにいっぱいです。何匹か捕まえてきて調べてみました。何とか名前が分かるとよいなと思っているのですが、なかなか難しくて、まだ名前は確定していません。



ちょっと実体顕微鏡で拡大してみました。腹部末端に複雑な構造があるので♂みたいです。♀もいないかと思ってだいぶ探したのですが、結局、見つかったのは♂ばかりでした。♂アリについては、「日本産アリ類画像データベース」に属までの検索が載っています。今日はじっくりと調べてみました。ついでに何枚か顕微鏡写真を撮ってみたので、そのうちの一部を載せます。



まずは顔です。大顎はやや細長い感じです。頭盾ははっきりしていて、その上にあるはずの額隆起線はあまりはっきりしません。触角は全部で13節。腹柄節は1節。こんな情報から検索を進めると、まずヤマアリ亜科になりました。続いて、属の検索では前伸腹節の気門の形がポイントになります。



この写真のようにかなり丸く見えます。これを円形だという判断をするとケアリ属になります。これから先は雄アリについての検索表がないので、働きアリ用の検索表を使って試行錯誤になります。でも、ケアリ亜属であることは間違いなさそうです。これから先の検索は、触角柄節と前脚脛節外縁に立毛があるかないか、それと、柄節の長さが頭幅に比べてどれだけ長いかで種が決まるのですが、顕微鏡で見た限りは触角柄節に目立った立毛はありませんでした。こちらを選ぶと、柄節が長い種ばかりになるのですが、写真の個体の柄節はそれほど長くはないので、結局、行き詰まってしまいました。どうやら働きアリ用の検索表は♂アリには使えないみたいです。

ケアリ亜属で大阪で見られそうなのは、カワラケアリ、ヒゲナガケアリ、トビイロケアリ、ハヤシケアリ、ヒメトビイロケアリの5種が考えられます。このうち、ハヤシケアリは体色から除外できそうで、また、ヒゲナガケアリの結婚飛行は8-9月だとのことでこれも除外できそうです。しかし、後の3種のうちどれかはよく分かりません。

ついでに腹部末端の写真も撮りました。



♂の腹部末端はこんな構造になっているのですね。♂と♀の違いはここを見ればよいのかな。

追記2015/07/11:ケアリ(Lasius)属ケアリ(Lasius)亜属の♂アリの検索表が見つかりました。以下の2つの文献です。

K. Yamauchi and K. Hayashida, "Taxonomic Studies on the Genus Lasius in Hokkaido, with Ethological and Ecological Notes (Formicidae, Hymenoptera). II. The Subgenus Lasius", J. Fac. Sci. Hokkaido Univ. VI. Zoology 17, 50 (1970). (ここからダウンロードできます)

E. O. Wilson, "A monographic revision of the ant genus Lasius", Bull. Mus. Comp. Zool. 113, 1 (1955). (ここからダウンロードできます)

上の論文は
日本産4種を含み、下の論文は3種を含んでいます。詳細はまた後程載せますが、日本産Lasius亜属については、まず、柄節指数(scale index; SI)という量で分かれます。これは触角柄節長の頭幅に対する比で,柄節長/頭幅×100で表されます。これが100以上だとヒゲナガケアリ、80以下だとそれ以外です。確かに働きアリとはだいぶ違う値でした。ちなみにこの個体の場合はSI=0.68で、ヒゲナガケアリ以外になります。次からは論文によって見る形質が違っているので、また次回に回したいと思います。検索表の中では、"Subgenital plate"というのがどれだかよく分からないのではっきりしません。それを除くと、今回の個体はカワラケアリのような気がしますが、どうでしょうね)(追記2015/07/11:しかし、上の論文に載っている種の説明を読むと、カワラケアリ♂には触角柄節と脛節に無数の立毛があるそうです。この個体にはあまり見当たらないので、違うのかもしれません。悩み多しです)



羽アリに隠されて他の虫はなかなか見つからなかったのですが、これはすぐに見つかりました。これまでも何度か出ているハネナガマキバサシガメですね。



それにキベリヒョウタンナガカメムシです。これもよく見ます。



廊下の隅にはニイニイゼミもいました。いよいよ夏ですね。



キイロカワカゲロウの亜成虫がいました。カゲロウはいつ見ても格好がいいですね~。



甲虫ではこんな大きなカミキリがのそのそ歩いていました。触角が短いのでニセノコギリカミキリでしょうね。



それにカナブンと、



フタモンウバタマコメツキです。羽アリがあちこちにいるので、大きな甲虫ばかり目についてしまいます。



サビキコリもいました。今日は2匹。



小さな甲虫もちょっとだけ。これはアオバアリガタハネカクシでしょうか。毒を持っているので、昔、だいぶ話題になったことがあります。話題にならなくても、今でも毒を持っているので要注意です。



これは初めて見ました。たぶん、ジュウシホシツツハムシだと思います。この手のハムシは綺麗なので、何となくいいですね。

蛾とクモは例によって次回に回します。

廊下のむし探検 羽アリと甲虫

廊下のむし探検 第639弾

先ほどの続きで、昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日はともかく羽アリがいっぱいでした。







何種かの羽アリがいたのですが、特にたくさんいたのはこの羽アリでした。何匹か捕まえてきて調べてみると、みんな雄アリでした。雄アリは属までの検索表が「日本産アリ類画像データベース」に載っています。ちょっと試しにやってみると、ヤマアリ亜科ケアリ属になりました。そこから先は働きアリの検索表しか載っていないのですが、触角と腹柄節についてだけなので、たぶん、雄アリにも使えるだろうと思ってやってみるとトビイロケアリあたりに到達しました。まだ、あやふやなところも多いので、もう少し調べてみます。



これは少し細長いので、別種の羽アリですね。これは採集しませんでした。でも、羽アリは当分楽しめそうです。



廊下を歩いているとこんな黒い甲虫がひっくり返っていました。



ピンセットで起こしてやったのですが、すぐにひっくり返ってしまいます。どうやらだいぶ弱っているようです。コガネムシであることは間違いないのですが、何だろうと思って家で調べてみると、どうやらコカブトのようです。コカブトは昨年の7月と今年の4月にそれぞれ1匹ずつ見ていました。これで3匹目です。「原色日本甲虫図鑑II」によると和名がコカブトムシになっているのですが、「日本産コガネムシ上科標準図鑑」にはコカブトになっていました。和名が変更になったのでしょうね。コカブトにしておきます。



水に濡れていますが、ハナムグリの仲間ですね。



例によってひっくり返してみました。真っ黒なのでコアオハナムグリなのでしょうね。



後はクチキムシ



キマワリでした。

いつも廊下を歩きながら、白い壁に小さな黒い点がついていないかと探しまわり、小さな虫を見つけていたのですが、この日はまったく感が働きません。あまりにも羽アリが多すぎます。羽アリは床にも壁にも、手すりにもいたるところについています。ほとんどが上の写真に載っている雄アリでした。

廊下のむし探検 蛾

廊下のむし探検 第638弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。昨日も今日も廊下には羽アリが山のように来ています。今はその名前調べを頑張っています。それで、とりあえず昨日の蛾だけ先に出します。





今日の最初は先日もいた、この変わった蛾です。触角をまっすぐ前に伸ばして止まります。キベリハイヒゲナガキバガです。この日は2匹いました。この間もそうだったのですが、近づくと逃げるので、意外に撮影は大変です。よく見ると、鬚のようなものが見えます。そこを拡大してみます。



こんな感じです。下唇鬚の先からさらに鬚が出ています。変わっているなぁと思ったのですが、「大図鑑」にも「標準図鑑」にもそのことは書いてありませんでした。



これはベニシマコヤガだと思います。壁に止まっていたので、接写で撮ることができました。結構綺麗に撮れたなと思っています。



色はだいぶ薄くなっていますが、こちらはコウンモンクチバだと思います。



入り口の横のガラスに止まっていたシャチホコガです。ちょっと飾り物のような感じです。今日もこのまま止まっていました。



地下駐車場の天井にはゴマフリドクガが止まっていました。この蛾は要注意です。



これはミスジツマキリエダシャク



それにウスネズミエダシャクです。



それにキムジノメイガ



マエモンシマメイガです。蛾はひところに比べるとちょっと減ってきた感じです。
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