廊下のむし探検 ハチ、甲虫など
廊下のむし探検 第629弾
昨日の続きで、一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。
今日の最初はこの虫です。先日、これとそっくりなハチを私はコマユバチだとしていたら、オオハリアリ♂だと教えていただきショックを受けました。今回のは少し色合いが違いますが、よく似た形です。きっと、オオハリアリに近い種かなと思って、一応、採集してきました。ハチとアリは見かけ上の胸部と腹部をつなぐ腹柄節があるかどうかで分かります。一応、撮影しておこうと思って顕微鏡で撮影してみました。
ところが、腹柄節がありません。これはアリではなくて、ハチの方だったのです。口から飛び出しているのは大顎です。ついでに顔もアップしてみました。
すごく長い大顎ですね。今は、科の検索をしようかどうか迷っています。なんせ、体長3.2mmの小さなハチだったので・・・。
(追記2015/06/30:今朝、「絵解きで調べる昆虫」の中の検索表を使って科の検索をしてみました。結果、コマユバチ科になりました。主な決め手は、①細腰であること、②後脚転節が2節からなること、③翅脈からの判定です。翅脈の写真を載せます。
上が前翅、下が後翅です。翅脈の名称は次の論文に準じています。
C. van Achterberg, "A revision of the subfamily Zelinae Auct. (Hymenoptera, Braconidae)", Tijdschrift voor entomologie 122, 241 (1979). (ここからダウンロードできます)
準じてというのは、CU→Cu、SC→Sc、1-M、2-M、・・・→Mなどに変えているからです。どうもこう書いたほうが親しみやすくって・・・。SRと書いたのは、sectio radiiの略で、径脈(R脈)の分枝を意味しています。ヒメバチ科との最大の違いは前翅のm-cu横脈が1本しかないことです。この間みたいに、これはコマユではなくてアリですよなんてことにならないとよいのですけど・・・)
チャタテで今頃いるのは、ウロコチャタテ(上)とカバイロチャタテ(下)ですね。
クサカゲロウでは、ヤマトクサカゲロウがいました。
次は甲虫です。これはナガフトヒゲナガゾウムシですね。これまで何回か見ています。
またコメツキダマシみたいですね。たぶん、チャイロコメツキダマシ属ではないかと思います。
これはいつもいるアカハラクロコメツキでしょう。
それにフナガタクチキムシ。
ナガチャコガネ。
似た種が多いのではっきりしません。たぶん、ヒメオビオオキノコかなと思ったのですが、どうでしょう。
それに昨年教えていただいたエノキハムシです。
最後はクモです。
これはキンイロエビグモでしょう。
それにウデブトハエトリですね。
最後のこのハエトリがよく分かりません。ネットを見ていると、ネコハエトリの幼体かなとも思うのですが・・・。
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