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廊下のむし探検 コカブトムシほか

廊下のむし探検 第559弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち、甲虫を紹介します。これまで2日前、3日前の結果だったのですが、だいぶ追い付いてきました。今日の最初はこの甲虫です。






前胸背板の真ん中に大きな凹みがあります。初め、何かで押されて凹んだのかなと思ったのですが、調べてみるとこういう種だったのですね。これはコカブトムシです。「原色日本甲虫図鑑II」の説明を読むと、♂は頭部に短角がありと書かれているので、頭の部分を拡大してみました。



ホコリまみれになっていますが、小さな角が見えます。普通のカブトムシに比べるとずっと小さくて、普通のコガネくらいの大きさでした。昨年は7/3に見ていました。



銅色に光っているコガネです。翅の横に白い毛が見えます。ちょっと斜めから写してみました。



こんな感じですね。図鑑で調べると、カタモンコガネに似ています。(追記2015/05/12:確かではないのですが、ナラノチャイロコガネかもしれません



この形には見覚えがあります。テントウダマシの仲間ですね。図鑑で調べてみると、キボシテントウダマシに似ています。これは初めて見ました。



変わった形の甲虫で、ベニボタルの仲間ですね。図鑑やらネットを駆使して調べてみて、テングベニボタルかなぁと思っています。あまり自信はありません。これも初めて見ました。



似た種があって、以前から名前が分からない種です。とりあえず、ウスチャジョウカイの仲間としておきます。



変わった色のコメツキです。この色と形からホソツヤケシコメツキの仲間かなと思ったのですが、どうでしょうね。



ヒメマルカツオブシムシだと思われる虫です。カメラをどんどん近づけて撮影していたら、



突然、翅を開いて飛び上がりました。カツオブシムシも驚いたのでしょうが、私もびっくりです。



ジョウカイモドキの仲間だと思うのですが、名前は分かりませんでした。



これは、この間通りすがりさんに教えていただいたヒラズネヒゲボソゾウムシではないかと思います。緑色で綺麗ですね。でも、結構小さいんです。



最後はこのケナガスグリゾウムシです。昨年は4-5月頃と8-9月頃に何度も見ていました。この他にも、ハムシダマシやカミキリモドキ、カミキリなどの常連たちがいましたが、今日は省略です。
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廊下のむし探検 蛾と毛虫

廊下のむし探検 第558弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果ですが、昨日の分がもう溜まってきているので、早めに出しておきます。今回は蛾と毛虫についてです。



まずは蛾です。これはヤマガタアツバです。スッキリした模様で、この仲間は私も好きです。



色がだいぶ褪せてしまっていますが、翅形と翅端に近いところにある白い筋から、たぶん、マエシロモンキノカワガだと思います。それにしても最近、本当に蛾の姿を見なくなってしまいました。



でも、廊下を歩くと、ときどきこんな翅だけの姿をよく見かけます。これはフクラスズメでしょうね。昨日はウンモンスズメまでが・・・。大型蛾はみなこんな感じで、鳥にやられるのでしょうね。



ついでにその横にはこんな姿が・・・。これはハンミョウでしょうね。模様が見えているのは鞘翅の裏側ですが、白い模様は翅の裏側にもあるのですね。


次からは毛虫です。毛虫の苦手な方はここで止めておいた方がよいかも・・・。




尺取り虫なので身体を曲げたり伸ばしたりして歩きます。その伸ばす瞬間を待って写しました。これはチャエダシャクですね。



これはヨツボシホソバかな。



そして、これはクワゴマダラヒトリ。ともにヒトリガ科です。



最後のこの毛虫、ホシボシトガリバ辺りと眼のあたりがよく似ていますが、背中にこんな白い筋がなかったような気がします。何でしょうね。実は、昨年も悩んだ末、結局、分かりませんでした。でも、飼育はいやだなぁ。

廊下のむし探検 ヒラタカメムシ、ケバエほか

廊下のむし探検 第557弾

一昨日の「廊下のむし探検」のうち、甲虫以外の虫です。最近、毎日のように虫を調べていますが、私のような素人でもしつこく調べていると曲がりなりにも少しずつ分かってきますね。ヒラタカメムシというぺしゃんこのカメムシがいるのですが、その検索がようやく出来るようになりました。昨年は挫折したので、私にとっては大きな進歩です。





検索ができるようになったのはこのカメムシです。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」にはヒラタカメムシ科の検索表が載っているのですが、これに従って調べていきました。そしたら、予想通り、トビイロオオヒラタカメムシにたどり着きました。昨年はどうしてうまく行かなかったのかというと、どうやら図鑑に載っている亜科の検索表の最初の項目の行き先が逆になっていたからです(たぶん、ミスプリ)。この行き先を逆にするとトントン拍子にうまくいきました。

でも、そんなことをしてよいのかどうか不安だったので、ネットで論文をいろいろと探してみました。そうしたら、次の論文に検索表が載っていて、それと比較して大丈夫そうだということが分かりました。

M. C. Lariviere and A. Larochelle, "An overview of flat bug genera (Hemiptera, Aradidae) from New Zealand, with considerations on faunal diversification adn affinities", Denisia 19, zugleich Kataloge der OO, Landesmuseen Neue Serie 50, 181-214 (2006). (こちらからpdfがダウンロードできます)

この論文はニュージーランドのヒラタカメムシ科の属の総括をした論文で、絵解きの検索表も載っていて分かりやすいです。英語でヒラタカメムシはflat bug、つまり「平らな虫(カメムシ)」というのですね。

いずれにしても、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の検索表に従って、オオヒラタカメムシ亜科→ナガヒラタカメムシ属→トビイロオオヒラタカメムシという手順で検索ができました。詳細はまたのちほど載せます。ちょっとすっきりしました。ちなみに、図鑑の写真と比較し、腹部末端に大きな突起のある写真上の個体は♂、小さな突起の写真下の個体が♀のようです。この日は♂が1匹、♀が4匹いました。





カメムシはほかにこの2種がいました。上は触角第1節が円柱形のようなのでホシハラビロヘリカメムシ、下は黒く丸い点が小さいのでヒメホシカメムシでしょうね。



実は、このケバエで少し悩んでいます。前脚脛節末端に1対の棘がないので、トゲナシケバエ科Plecia属であることは間違いなさそうです。そこで、例のHardy and Takahashi (1970)の種の検索表で調べてみると、Plecia adiastola、あるいは、Plecia okadaiにたどり着き、最後は交尾器の比較になるのですが、これがどうも合いません。この論文に載っていない種かもしれません。交尾器の写真を実体顕微鏡で撮ったのですが、やや解像度不足ではっきり写りませんでした。今日、生物顕微鏡で撮り直してみようと思っています。



そうなると、先日来Plecia hadrosomaと言っていたこの個体、そう言われると昨年調べた個体よりも痩せている感じがします。もう一度調べ直してみる必要がありますね。



これは前脚脛節末端に1対の棘があるのでBibio属ですね。この間から、この棘の長さほぼ等しくて脚が黒いので、クロアシボソケバエとしていました。でも、♂は捕獲して調べたのですが、♀は調べていなかったので、ちょっと不安になってきました。どうも棘が少し太いような気がして・・・。ケバエも難しいですね。



これはオドリバエ科ですね。この写真からはR4脈が見えないので、おそらくRhamphomyia属ではないかと思います。



次はこのハチです。マンションの外側の階段付近で死んでいました。「学研生物図鑑 昆虫III」の写真と比較してコシブトハナバチ科のキマダラハナバチに似ているなと思いました。それで、先日購入した「日本産ハナバチ図鑑」で調べ直したら、科名と和名が変更になっていました。ミツバチ科ダイミョウキマダラハナバチだそうです。名前が分かるのだったら採集してくればよかった・・・。



ちょっと写真が暗くなってしまいましたが、シロハラコカゲロウ亜成虫ですね。ターバン眼が見えています。



これはシマトビケラの仲間で、たぶんウルマーシマトビケラかなと思います。



これもトビケラですが、これはちょっと分かりません。





この間からいるオチバカニグモの仲間です。触肢の先が膨らんでいるので、♂成虫ですね。腹部に横筋があるので、クロスジオチバカニグモかなと思っていたのですが、どうも違うような気がしてきました。なかなか文献が見つからなくて、ここから先が進みません。

くたびれてきたので、蛾は後に回します。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第556弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。一時期より虫が減ったと言え、今でも30種以上はいます。まぁ、虫が多いということは嬉しいのですけど、その分、名前調べは大変で・・・。



まず、ゾウムシからです。これはホホジロアシナガゾウムシです。ちょっと変わった色のゾウムシですね。一昨年と昨年はそれぞれ5/12と5/2に見ていました。やはり今頃登場するのですね。「原色日本甲虫図鑑IV」によると、「ハゼやヌルデの若枝を切って産卵。」と書いてありました。私はいつも名前をホオジロと書いてしまいます。鳥の場合はホオジロで、ゾウムシの場合はホホジロなのですね。ややこしい。



この虫は少し悩みました。姿から、ヒゲナガゾウムシの仲間だと思ったのですが、図鑑を見てもよく分かりませんでした。例によって、「ヒゲナガゾウムシ」で画像検索して、似たような種を見つけました。どうやらシリジロヒゲナガゾウムシのようです。図鑑を見ると、触角に特徴があったのですね。触角にピントを合わせなかった・・・。



ケブカクチブトゾウムシがまたいました。これからこんな風に口上板がよく見えるように写そうかなと思いました。この写真を見ると、確かに口上板には鱗片がありますね。



触角を見て、マツノキクイムシかと思ったのですが、どうも全体の姿が違う感じです。違う種かもしれません。早く名前を知りたいですね。検索表はないかなぁ。



あの奇妙なハムシがまたいました。たぶん、この間もいたムシクソハムシですね。でも、種を調べるにはひっくり返さないといけなかったのですね。忘れていました。





カミキリはこの2種。ベニカミキリシロオビカミキリですね。





ハネカクシはこの2種。ハネカクシ科には2200種以上いるということですが、マンションで見る種はだいたい決まっているようですね。上の種は特によく見ます。



初め、ナガハムシダマシあたりだと思ったのですが、前胸の側縁が丸いのでおやっと思いました。図鑑を見てもそれらしいのは見当たりません。ハムシダマシに騙されているのでしょうか。(追記:通りすがりさんから、「ハムシダマシではなくて、ナガキマワリの仲間とか?」というコメントをいただきました。「原色日本甲虫図鑑I」に載っている科の検索表を見ると、ゴミムシダマシ科、ハムシダマシ科、クチキムシ科は広義のゴミムシダマシ科に入っていて、クチキムシ科は櫛歯状の爪から、ハムシダマシ科は前基節と跗節先端前節の形状、それに前胸背板の側線稜線が明瞭でないことで見分けられそうです。採集してくればよかった・・・)



これは脚の腿節が黒いのでアカハムシダマシですね。



これはフタホシテントウです。小さいテントウムシは何となく気になって、すぐに写してしまいますね。



これはシモフリコメツキの仲間です。なかなか綺麗な色をしていますね。



このコメツキ、名前は分かりませんが、何となく翅が少し短い感じです。この間から、短い翅のコメツキがいるので、ちょっと気になっています。

廊下のむし探検 オサムシほか

廊下のむし探検 第555弾

マンションの廊下を歩いているといろいろな虫に出会えます。2日前もこんな立派なオサムシに出会えました。



廊下を歩いていたら、その脇に黒いものがいるのに気が付きました。近づくとこんな大型の虫でした。オサムシですね。肩が張っているような感じで、たぶん、クロカタビロオサムシかなぁと思っています。初めてかなと思って記録を見たら、昨年の5/14にも見ていました。



次はこの虫です。甲虫の割には何だかぐにゃぐにゃ曲がりながら歩いていました。翅が途中までで先端が少し膨らんでいるのか曲がっている感じです。こんな感じの虫はジョウカイボンにいたなと思って調べてみたら、やはり似た種がいました。クロチビジョウカイ辺りの虫です。ただし、この写真で床に帯状に見える出っ張りの幅が3mmなので、首が曲がっていることも考慮に入れて推測した体長は5.8mmになります。図鑑にはこんな大きな種はいません。やはり違っているのかもしれません。



ジョウカイボンらしき虫が出たついでにこれも出しておきます。セボシジョウカイでしょうね。



地下駐車場の天井に止まっていたので、はっきりとは写りませんでしたが、ヒゲコメツキです。昨年も5/7くらいから見ていました。



コメツキはほとんど名前が分かりませんが、これはアカハラクロコメツキですね。以前、通りすがりさんに教えていただいてから、見たら分かるようになってきました。



これもコメツキです。名前は分かりませんが・・・。

後はだいたい常連たちですね。



ベニカミキリ



それにモモブトカミキリモドキ



これはヒラタハナムグリですね。



それにツノブトホタルモドキ



クロボシツツハムシ



そして最後はマツノシラホシかニセマツノシラホシかはっきりしないゾウムシです。これも何とか調べたいなと思っているのですが・・・。

それにしても虫が少なくなったと言っても、何だかんだいますね。

廊下のむし探検 金色に光る蛾ほか

廊下のむし探検 第554弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。ちょっと虫の数が減ってきたので、名前調べがだんだん追いついてきました。今日の最初はこの蛾からです。



地下駐車場の天井に止まっていました。フラッシュをたいて写したら金色で綺麗に光ります。キクキンウワバですね。でもちょっと向きを変えて写すと、





こんな風にまったく光らなくなってしまいます。左が斜め後ろから、右は斜め前から、やはりフラッシュをたいて写したのですが、こんなに暗くなります。フラッシュをたいて撮影すると、フラッシュからの光が物体にあたってもとに戻ってきたものだけを写しているからなのです。金色の部分が鏡のようになっていると考えれば、ちょうどその面がカメラ側に向いている時だけ光が戻ってくるので金色に見えると考えればよいのです。



こちらは自然光で撮影したものです。斜め前から写しているのですが、斜め後ろから光が当たっているので、こんな風に金色に光ります。



同じ地下駐車場にいた蛾で、ナカジロアツバです。蛾は他にもいました。



マンションの外壁に止まっていました。たぶん、ヒロズコガ科のスジモンオオヒロズコガだと思うのですが、ちょっと縁毛の模様が図鑑と違うのでやや不安です。スジモンとすると、「大図鑑」によれば4~8月に発生するようです。幼虫はヒトクチタケというキノコに寄生するようですが、そのヒトクチタケはアカマツに寄生します。一方、スジモンはコマユバチに10%の割合で寄生されているようです。複雑な寄生のリンクですね。



これは幼虫が水中で生活する水生昆虫の仲間でセンブリです。「日本産水生昆虫」には検索表が載っているのですが、複眼が突出しなくて、Cc脈の間隔が狭いという条件でセンブリ属になります。Cc脈というのは上の写真で翅の下側に見えているハシゴ状の脈をいいます。これはその条件を満たすのでセンブリ属だと思われます。日本産センブリ属には7種記録されていますが、近畿ではヤマト、ネグロ、フタオ、クロの4種が期待できそうです。さらに、Cc脈が翅の基部近くで黒い模様で消えているところから、ネグロ、クロ辺りの可能性がありますが、この写真ではここまででした。後は交尾器を見る必要があるようです。「日本産水生昆虫」によると、センブリは、幼虫のときは水生で肉食ですが、成虫になると昼行性でヤナギ類の花粉を食べるそうです。(追記2018/02/01:「日本昆虫目録第5巻」(2016)を見ると、ネグロセンブリ、クロセンブリを含めていくつかの種がネグロセンブリ Sialis japonicaのsynonymになっているようです



次はカメムシです。このカメムシは見たことがなかったのですが、「原色日本カメムシ図鑑第3巻」で調べると、ヒョウタンナガカメムシ科のツヤナガカメムシ属のようです。日本産にはオオ、クロ、チビの3種がいるのですが、前脚腿節腹面の棘状突起で見分けるようです。上の写真では2つ見えています。この条件から、オオとクロの可能性があるのですが、これもここまででした。



こちらはビロウドサシガメです。あちこちで見ているのですが、実は、「廊下のむし」初登場でした。その他に、コブヒケカスミカメ、ヒラタカメムシ類、ムラサキナガカメムシがいたのですが、今日は省略します。



カワゲラが出てくるたびに、何とかしなければと思うのですが、何ともできません。





毛虫が2種いたのですが、いずれも名前が分かりません。



最後は脚の本数の多い連中です。これはカラオニグモかなと思っているのですが、自信はありません。



オチバカニグモの仲間です。先日、属名がOxyptilaとOzyptilaの2通り使われている理由について書きました。谷川氏の「クモ 西表島」というHPには日本産クモ類目録があるのですが、それによると、Ozyptila属には8種記録されているそうです。検索表がないので、これがどれだかは分からないのですが、腹部に縞模様があるので、クロスジオチバカニグモかなと思っています。



これは目の配置からサラグモの仲間かなと思ったのですが、よく分かりません。



ワラジムシですが、以前、検索をしてみたことがあります。その時はホソワラジムシになったので、これもそうではないかと思います。



最後はヤスデです。これはどうやって調べて良いのやらさっぱり分かりません。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第553弾

24日の「廊下のむし探検」で見つけた虫のうち、甲虫についてです。最近、数が少し減ってきたとはいってもまだまだ虫はいっぱいいます。





今日の最初はこのゾウムシです。かなり変わった模様ですね。「原色日本甲虫図鑑IV」で調べてみるとすぐに見つかりました。ツノクモゾウムシというようです。♂は前胸腹側に長い角をもっているのですが、これにはないので♀でしょうね。私は初めて見たのですが、図鑑によると数は多いようです。





次はこのゾウムシです。クロホシタマクモゾウムシです。昨年も4月11日に見ていました。ちょっとユーモラスな模様ですね。



これはクチブトゾウムシですね。はっきりとは分かりませんが、ヒレルクチブトゾウムシかなと思っています。実は、一昨年も5/3に見ていました。その時は採集して、検索表を使って調べたみたいでしたが、結果は書いていませんでした。どうなったのだろう。今回は採集しなかった・・・。



これは最近良く見るスネアカヒゲナガゾウムシですね。



それにタチバナチビチョッキリかなと思われる個体です。最近、よく見ますね。



ピカピカの虫ですね。図鑑を調べてみたのですが、よく分かりませんでした。そこで、また例によってネットの画像検索で探してみました。すると、クワハムシというのに似ているみたいです。本当かどうか分かりませんが・・・。



これもよく分からなかったのですが、ヒナルリハナカミキリではないかと思っています。



それにアカネカミキリですね。



これも最近よく見ますね。シロオビカミキリです。



それにゴマフカミキリですね。



コメツキもいろいろといました。名前は分からないのが多いのですが、これはアカハラクロコメツキでしょうね。



これは何だか分かりません。



このコメツキは翅が何だか短いみたいです。以前の写真を見ていたら、昨年の5/2にもこのように短い翅の個体を見ていました。



これはシラフチビマルトゲムシですね。





そして、最後はエンマムシの仲間ですね。図鑑で調べてみたのですが、似た種ばかりで名前までは分かりませんでした。

廊下のむし探検 クモ、カメムシなど

廊下のむし探検 第552弾

4月24日の「廊下のむし探検」の結果です。最近、ちょっと虫は減ってきて、若干ほっとしています。それでも、なんだかんだと常連さんを除いて30種ほどはいるので、名前調べはそこそこ大変です。





今日の最初はこのクモからです。廊下をかなり速い速度で移動している虫がいました。模様が目立つので何だろうと思って近づくとこのクモでした。「日本のクモ」で調べると、ワシグモ科のマエトリケムリグモという種のようです。それによると、里山から山地にかけて、落ち葉の中や樹木の根元に潜むが、歩きま回って獲物を探すことも多いとのことです。住居も網型も書いていないので、網を張らない種なのでしょうね。撮影の時は、結局、止まってくれなかったので、フラッシュとシャッター速度1/250秒でバシャバシャ撮ったら、結構、ピントは合っていました。これは♀の方ですね。腹部先端にある突起は糸を出す出糸突起だそうです。これが円筒形なのでワシグモだと書いてある掲示板もありましたが、私にはまだよく分かりません。この辺、少し勉強してみないといけないですね。(追記2018/11/04:マエトリではなくて、マエトビケムリグモという名前でした。訂正しておきます



これはアオオビハエトリですね。小さなクモを捕まえたようです。



このクモは「日本のクモ」には載っていないのですが、以前、ネットで調べてイワテハエトリかなと思った種です(ブログの記事参照)。



クモの最後はネコハグモです。私のマンションでは常駐しているのですけど、少しずつ大きくなってきているようです。



次はカメムシで、ナガボシカメムシです。昨年の4月から5月にかけて3回ほど見ていました。



こちらはヒメホシカメムシです。





コブヒゲカスミカメが増えてきました。この種は♂と♀で別種と思われるくらい色が違います。上が♂、下が♀です。





ヒラタカメムシはこの日は2種。上がトビイロオオヒラタカメムシかなと思っている種、下がノコギリヒラタカメムシです。



蛾の方はぱっとしません。ツマジロエダシャクが廊下の壁に止まっていたのですが、風でほとんど吹き飛びそうです。瞬間止まった時の写真を撮りました。



床でへばっていたのですが、たぶん、ウスベニスジナミシャクです。



最後はオドリバエです。採集はしなかったのではっきりとは分からないのですが、たぶん、Ramphomyia属ではないかと思います。

廊下のむし探検 ヒラタカメムシ、アシブトコバチなど

廊下のむし探検 第551弾

やっと三日前の虫の整理ができました。ずいぶん時間がかかりましたね。でも、この間に昨日と今日の分がもうたまっています。もう限界を越えましたね。

この日はヒラタカメムシがいました。それまでは1匹も見なかったので、この日、たくさん発生したようです。しかも3種類も。



まずはこれです。黒くて目立たないカメムシですが、とにかく厚みが薄く、ぺちゃんこです。ですから、ちょっとした出っ張りの隙間に入ってしまうと本当に目立たなくなります。この種は側縁がぎざぎざで、ノコギリヒラタカメムシといいます。この日は3匹いました。



次はこれ。これは昨年もいて、絵合わせからはトビイロオオヒラタカメムシだと思った種です。昨年は検索を試みたのですが、用語が分からず挫折してしまいました。今年は何とかしてみたいですね。この日は5匹もいました。



そして、イボヒラタカメムシです。複眼の後方に突起があるというのが上の写真でも見えますね。この日は1匹だけでした。それにしても面白いですね。昨年も4月28日に3種同時に出てきました。仲がよいのかな。



カメムシが出たついでに他のカメムシも載せておきます。これはコブヒゲカスミカメで、この日は5匹いました。



これはこの間検索表で調べたスコットヒョウタンナガカメムシですね。



それにマツヒラタカメムシですね。



いつもいるミツボシツチカメムシも載せておきます。いつ写しても綺麗ですね。



次はハチに行きます。これはコバチですね。採集してきて、「絵解きで調べる昆虫」の検索表で調べてみました。その結果、アシブトコバチ科になりました。この写真でも見えますが、後脚が非常に大きいです。ちょっと横から撮ってみます。



ご覧のように後腿節が異常に大きいです。ちょっと趣味的にその部分を生物顕微鏡でも撮ってみました。



腿節の縁には棘のような毛が並んでいます。これはジャンプするための脚だろうと思いますが、まるで捕獲脚みたいな感じですね。もっともこの棘では捕獲できないかもしれませんが・・・。「原色昆虫大図鑑III」の図版や説明を読むと、触角の特徴は何となくチビツヤアシブトコバチに似ている感じですが、よくは分かりません。



アメバチもいました。翅脈と胸背は腹部の様子などからオオアメバチでしょうね。



これはたぶんコツチバチでしょうね。



これはハナバチの仲間でしょうが、何科か分かりません。そのうち分かるようになるといいなと思っています。



それにクロオオアリです。



モンカゲロウ♀の亜成虫ですね。結構、大きなカゲロウです。廊下の壁に止まっていました。



蛾の方はさっぱりですね。これはトビモンアツバだと思いますが、後はアカバキリガくらいですね。



その代わり、外壁に毛虫がいっぱいつき始めました。これはたぶんニトベエダシャクだと思いますが、頭が黄色くないので・・・。



ホシボシトガリバかマユミトガリバかで昨年も迷ったのですが、肛上板が黒っぽいのでたぶんマユミトガリバの方ですね。

これでようやく終わりました。ちょっと解放感がありますね。

廊下のむし探検 甲虫の続き

廊下のむし探検 第550弾

まだ、23日の分の「廊下のむし探検」の結果を整理しています。4月は本当に忙しかったですね。連休中は少しのんびりするかな。





はじめはこの虫からです。例によって、床の帯状の突起の幅が3mmなので、大きさは想像してください。小さな虫で、2枚の写真は同じ個体です。外観からヒゲナガゾウムシっぽいので図鑑を探してみると、イボタロウヒゲナガゾウムシというのに似ています。合っているかどうか分かりませんが、それにしても変わった名前だなと思って図鑑の説明を読むと、「イボタロウ」というのはモクセイなどに寄生するカイガラムシの仲間のイボタロウムシのことなのですね。それに寄生するので、こんな名前がついているようです。



これも小さな虫なのですが、ちらっと目が二つ並んでいるのが見えます。ノミゾウムシの仲間です。ノミゾウムシは「原色日本甲虫図鑑IV」に検索表が出てたなと思って採集してきました。まず、属の検索では口吻が胸に密着し、触角が「く」の字状に曲がって口吻につくという2つの条件でノミゾウムシ属になります。次は種の検索ですが、後脛節下縁が扁平で1列の刺毛を装う、上翅が2色以上の毛で覆われ、後は体長、体・触角・毛の色などからカシワノミゾウムシになりました。外見上もそうかなと思っていたので、おそらくそうでしょうね。その後脛節の写真を撮ろうと思って顕微鏡で見ると、後腿節が驚くほど太く、それを針で動かしているうちに簡単に両方の脚が取れてしまいました。写真を撮るには問題ないのですが、ちょっとめげてしまってまだ撮影していません。

追記:カシワノミゾウムシの後脚が取れてしまったので、顕微鏡写真を撮ってみました。



驚くほど太い腿節ですね。これでぴょんと飛び跳ねることができるのでしょう。脛節の内側も撮ってみました。



「原色日本甲虫図鑑IV」にあるノミゾウムシ属の検索表の最初の項目に、「後脛節下縁は基部から中央にかけて扁平となり、一列の刺毛を装う。(Orchestes亜属)」という項目がありますが、まさにそれを表している写真だと思います




マツノシラホシゾウムシの仲間ですね。この間も採集したのですが、まだ調べていません。



これは、この間通りすがりさんに教えていただいたクビアカハナカミキリなのでしょうね。



これはゴマフカミキリ



そして、アトモンサビカミキリ



ヒメスギカミキリ



シロオビカミキリ



それにキスイモドキカミキリです。カミキリは多いですね。



先日迷ったウスバヒゲナガハムシがまたいました。似た種がいて、触角第3節と第2節の比で見分けるのですが、この個体の比は1.3でかなり小さめです。サンゴジュが1.5なのでそれかなと思ったり、ニレが書いていないのでそちらかなと思ったり。先日は、上翅周辺の平圧した部分が広いので、ニレウスバヒゲナガハムシかもしれないというところで止まってしまいました。その後、進展していないのでこの間と同じ状態です。



このハムシもはっきりしません。図鑑と見比べてホソクビナガハムシかなと思ったのですが、自信はありません。(追記:通りすがりさんから、「トホシクビボソハムシの無紋型ですね。」というコメントをいただきました。実は4月5日のブログでも教えて頂いていました。図鑑にマークをつけておかないといけませんね。どうも失礼しました



後はイタドリハムシですね。



これはクロコガネの仲間かなと思ったのですが、はっきりしません。(通りすがりさんから、「クロコガネの仲間じゃないことは分かりますが、種の見当は付きません。」というコメントをいただきました。もう少し、検討してみます



色が鮮やかなので撮ったのですが、いつものコアオハナムグリでしょうね。(追記:F.Yさんから、「ナミハナムグリかアオハナムグリですね。翅の光沢感及び縦の線(凹凸)がコアオハナムグリとは違うものと思います。体全体の毛深さからナミハナムグリではないでしょうか?」というコメントをいただきました。確かに毛深い感じがします。私は違いがよく分からないのですが、これから注意して見てみます。どうも有難うございました







ゴミムシの仲間が廊下をうろうろしています。いずれも名前が分からないのですが、写真だけ出しています。上二つは、マルガタゴミムシとゴモクムシの仲間。下は何だろう。絵合わせをしようと思って、琵琶湖博物館の「里山のゴミムシ」の標本写真と比べてみました。パソコンの画面の左側に上の写真を縦向きにしたものを置いて、右側に「里山のゴミムシ」の亜科名別一覧の中のどれか1種を選んで開いておきます。虫の大きさがちょうど画面に入るくらいにページの大きさを調整すると、そのページ内の矢印をクリックするだけで、次々と種が変わって比べられるようになるのでかなり快適です。でも、ツヤヒラタゴミムシあたりと形が似ているなというところまでで、結局、よく分かりませんでした。

まだまだいろいろといたのですが、後は常連たちばかりなので省きます。これでやっと甲虫が終わりました。残りはカメムシたちですね、ふー。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第549弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果の続きです。この日はこれまで見たことのない甲虫がいました。



最初はこの甲虫です。私は見たことがありませんでした。調べてみると、オオキスイムシ科のヨツボシオオキスイのようです。似た種にムナビロオオキスイという種がいるのですが、上翅第3から第5間室がくびれるかどうかで見分けるとのことです。この種はくびれが少ないので、ヨツボシのようです。



次はこの虫です。いつものように床の帯状のでっぱりの幅が3mmなので、大きさはそれから推測して下さい。図鑑を調べてみると、マルカブトゴミムシダマシに似ている感じです。ちょっと変わった感じの虫ですね。



チビタマムシの仲間ですね。採集してきてちょっと調べてみました。



これは実体顕微鏡で撮影したものです。結構、綺麗に撮れたでしょう。体長は3.2mm。実は、昨年もチビタマムシを見ていました。その時は通りすがりさんから「ナミガタチビタマムシかも」と教えていただき、顕微鏡で調べてみたら、やはりナミガタチビタマムシのようでした。その時の決め手が頭盾の横と縦の長さの比でした。そこで今回も調べてみました。



図の矢印の部分ですね。実測してみると、横/縦比は2.1倍になりました。図鑑によるとナミガタチビタマムシは約2倍、その他の種はもう少し小さい値です。さらに、翅の毛がチョコレート色と白が混じっているところなどから、やはり昨年と同じナミガタチビタマムシのようでした。





この手の虫は今頃たくさん廊下で見ます。似た種にアカハムシダマシとアオハムシダマシがいて、脚の腿節の色で見分けます。でも、上がアカハムシダマシ、下がアオハムシダマシだと言われると、なんだかだまされているような気がしますね。



これも昨年迷った種ですね。ナガハムシダマシとフジハムシダマシがいて、複眼間距離と複眼横径の比で見分けるのでしたね。この日は3匹いました。ちゃんと測っていないのですが、ナガハムシダマシの方かなと思っています。



クビナガムシがまたいました。甲虫にしたら変わった形ですね。



これも悩んだ種でしたね。ウスチャジョウカイとクビアカジョウカイという似た種がいて、結局、よく分からなかったのでしたね。



これも昨年悩んだ種ですね。昨年はヒメジョウカイモドキとしたのですが、はっきりとは分かりません。



このコメツキも先日見ました。模様があるので喜んだのですが、クロスジ、ホソナカグロ、ナカグロ、チュウゴクナカグロという似た種がいるらしくて結局よく分かりませんでした。

残りはまた次回にします。

廊下のむし探検 ハエ目

廊下のむし探検 第548弾

一昨日の「廊下のむし探検」です。この日は70種近く、合計266枚も写真を撮ったため、整理が大変でした。少しずつできたところから出していこうかなと思います。甲虫もだいたい終わったのですが、検索が終わったハエ目から出すことにします。



最近、この手のケバエが廊下にいっぱいいます。前脚脛節の先端に棘がないのでトゲナシケバエ科です。胴体が太い感じで、先日、Hardy and Takahashi (1960)で検索をしてみたところ、Plecia hadrosomaになりました。九大の日本産昆虫目録データベースで調べてみても和名が書かれていません。



この日はこんなカップルが3組ほどいました。上の個体が複眼が接しているので♂、下は離れているので♀です。



こんなケバエもいます。複眼が大きいので♂ですね。先ほどのケバエと異なり、前脚脛節の先端に褐色の棘が2本見えていますね。しかもこの2本、長さがほぼ同じ位です。先日までたくさんいたキスネアシブトケバエと同じようですが、脚が真っ黒です。捕獲して検索してみると、Bibio holomaurusになりました。こちらは和名があって、クロアシボソケバエとなっています(私の検索は怪しいのでそのつもりで見て下さいね)。



こちらは捕獲していないのですが、たぶん、クロアシボソケバエの♀だと思います。やはり前脚脛節先端の棘が2本とも長いです。



もっとずっと大型のケバエもいます。こちらは♂で、



こちらは♀です。これはハグロケバエです。このケバエの特徴は前脚脛節先端の棘の形が変わっているところです。ちょっと♀の脚を拡大してみます。



太い方の棘の先端が尖っていないですね。現在、マンションの廊下には前日見つけたヒメセアカケバエを加えてこれら4種のケバエがうろうろしていることになります。





次はこのハエです。全部で3匹いました。触角を見ると、見るからにオドリバエですね。これも捕獲してきました。毒瓶を一本だけ持っていっているのですが、毒ビンとその蓋とで虫の前後を塞ぐと、不思議と自分から中に入っていってくれます。写真からもR4脈という分岐した脈が見えないことが分かります。検索をすると、予想通り、Ramphomyia属♀になりました。しかし、ここからが進めません。何とか亜属を調べたいと思っているのですけど・・・。





次はこれです。この日は何匹か見ました。一見してシマバエ科かなと思ったのですが、捕獲して「絵解きで調べる昆虫」で調べてみました。予想通りシマバエ科になりました。いつもならここで終わるのですが、今回は株式会社エコリスのHPに載っている「日本の双翅目検索表」から、「日本のシマバエ科 属への検索試案」を使ってみました。剛毛に関する項目があって、剛毛がたくさん並んでいるときは分かりやすいのですが、ポツッと1本だけあるときに目的とする剛毛なのかどうか分からなくて困りました。でも、紆余曲折しながら、最終的にSapromyza (Sapromyza)属らしいことが分かりました。( )内は亜属です。





ムシヒキがまたいました。先日、通りすがりさんから、「交尾器が見えている」と教えてもらったところでした。ちょうどその♂が2匹いました。ネットで探してみると、ムシヒキアブ図鑑というサイトが見つかりました。ここに亜科の検索表があるので試しにやってみると、ムシヒキアブ亜科になりました。詳細で綺麗な写真が載っているので、大変分かりやすい検索表でした。次に交尾器を調べてみました。





上の写真を拡大しただけなので、ちょっとぼやぼやしていますが、上のサイトに載っているトラフムシヒキとは全体の形が違いました。先日の個体は♀だったのですが、トラフというのは違っていたかもしれませんね。交尾器の形は種によってかなり違っています。この写真では細かい構造までは分かりませんが、このサイトに載せられている種の中では、マガリケムシヒキの形が一番近いようです。



確かに頭の後方の毛を見ると曲がっているので、マガリケムシヒキで間違いないのかもしれません。

追記:通りすがりさんから、「ムシヒキアブ図鑑は使えるサイトですが、まだ未記載種が多そうなので今のところマガリケムシヒキと言ったところでしょうか。」というコメントをいただきました。どうも有難うございました

(追記2015/11/08:「新訂原色昆虫大図鑑III」にはマガリケムシヒキ属についての説明が載せられていました。それによると、既知種はマガリケムシヒキを含め5種、未記載種と思われるものが少なくとも3種いるとのことです。既知種については、いずれも中後腿節が全面的に黒色なので検索表で識別できるとのことです。上の個体も中後腿節が全面的に黒色なので実際に検索をしてみると、翅が透明であり、前腿節末端の下部がわずか橙色なので、全面的に黒いイシハラ、モモグロではなさそうです。マガリケムシヒキは「前腿節末端、末端部を除く脛節、前・中第1跗節などは黄褐ないし赤褐色」とのことで、だいたいは合っていそうですが、もう少し詳しく見る必要があります



後はユスリカ♂がいました。



それにこのハエ。望遠で撮ったのではっきりしないのですけど、何でしょうね。ちょっと変わった形です。(追記:通りすがりさんから、「樹液の定番、ナガズヤセバエ科かな?」というコメントをいただきました

廊下のむし探検 ハエ、蛾、クモなど

廊下のむし探検 第547弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。昨日の分の名前調べも大半終わりました。でも、全部で70種ほど。そろそろ廊下に出てきた虫すべてを写そうなんていうのは無謀な試みになってきましたね。それにしても、こんなに虫が多かったのかなぁ。





まず最初はこのケバエからです。これの特徴は前脚の脛節に棘がないことです。それで、トゲナシケバエ科に入れられています。それから、腹部がやけに大きいこと。だからよちよち歩いているような感じです。この間調べてみたら、Plecia hardosomaらしいことが分かりました。残念ながら、和名はついていないのですけど。この頃は廊下のあちこちで歩いています。



このケバエは胸背が赤いのですぐに分かります。ヒメセアカケバエです。この日が今年の初見日でした。

次はこのガガンボです。



撮影した時、これは美しいなと思いました。ちょっと拡大してみます。



こんなにすっきりしたガガンボは見たことがありません。翅脈から科が分かるのですが、調べてみるとヒメガガンボ科になりました。名前が分かるとよいのですけどね。



これもかわいい感じです。たぶん、シマバエ科のハエだと思います。この日は2匹見ました。1匹捕まえたので、後で調べてみます。



オドリバエだと思いますが、かなりゴツイ感じですね。



蛾は少ないですね。これはエグリイチモジエダシャクです。



それにトビモンアツバ。まぁ、蛾の本番は梅雨時なので、これからどんどん増えてくると思いますよ。



アメンボがいました。たぶん、コセアカアメンボだと思います。マンションの廊下でときどきアメンボを見ますね。明かりにやってくるのでしょうか。



ネコハグモもちょっと大きくなりましたね。何だろうと思って撮ったら、このクモだったという場合が多くなりました。



最後はこのハエトリ。残念ながら名前が分かりません。クモはだいたい分からないのですが、ハエトリグモだけはほとんど分かっていただけに、残念!

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第546弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近は2日遅れが普通になってしまいました。間引き撮影をしようかとも思ったのですが、じっくり見ていると面白いので、もう少し続けていきたいと思います。



今日の最初はこのクチブトゾウムシです。やっとケブカ以外のクチブトゾウムシに出会うことが出来ました。図鑑での絵合わせからカシワクチブトゾウムシかなと思ったのですが、検索をしてみることにしました。クチブトゾウムシの検索表は、森本桂ほか著、"The Insects of Japan Vol. 3 (日本の昆虫3)"櫂歌書房 (2006)に載っています。このうちクチブトゾウムシ族だけコピーしてきていたので、それを使って調べてみました。まず、属の検索では、大顎の剛毛数などやや不確かな部分もあったのですが、下唇前基節の剛毛が4本、口上板が明瞭で鱗片を欠き、光沢があるというところから、Nothomyllocerus属にたどり着きました。聞いたことがない属だったので不安だったのですが、この中にカシワクチブトゾウムシが入っていました。さらに、種の検索をしてみると、口上板の形が三角形というところが決め手になります。その部分の写真を載せます。



黒い三角形の部分が口上板です。これははっきりした特徴ですね。ということで、最初の予想通り、カシワクチブトゾウムシに到着しました。



この日、ケブカクチブトゾウムシもいたのですが、比べてみるとだいぶ違いますね。



ゾウムシが出たついでにアカアシノミゾウムシも出しておきます。



ユアサハナゾウムシもついでに。



ゾウムシ上科のタチバナチビチョッキリらしい個体がまたいました。今回は採集したので、一度、調べてみたいと思っているのですが、どうやって調べたらよいやら。



次のこの種は迷いました。というか迷っています。最初、サンゴジュウスバヒゲナガハムシあたりかなと思ったのですが、似た種にブチヒゲ、エグリバ、ニレがいます。なお、「原色日本甲虫図鑑IV」ではサンゴジュハムシになっていたのですが、「新訂原色昆虫大図鑑II」ではウスバヒゲナガという言葉が挟まれた名前になっていたので、こちらを採用しました。

「甲虫図鑑」にはいろいろと特徴が書いてあるのですが、そのうちの一つに触角第3節と第2節の長さの比があります。3節/2節が2倍だとブチヒゲ、3倍だとエグリ、1.5倍だとサンゴジュです。残念ながら、ニレは書いてありません。実測すると1.3倍になり、サンゴジュが近そうです。これで決まりかなと思ったのですが、「大図鑑」の説明を読むと、ブチヒゲがサンゴジュと違う点として、「上翅側縁は広く平圧され」という特徴が載っています。ということはサンゴジュではそうではないのか。でも上の写真を見ると広く平圧されています。ということで、残りのニレを疑ってみることになりました。ニレの特徴は触角第3節と第4節が等長、末端節近くで節の長さが幅の約2倍ということが書かれています。測ってみると、まさにこの通りなのですが、さてこれでよいのやら。






ハムシついでに何度も出ていますが、ウリハムシイタドリハムシも出しておきます。



これはアトモンサビカミキリです。



コメツキがいました。アカハラクロコメツキだろうなと思ってひっくり返してみました。



確かに腹部が赤いですね。でも、ひっくり返すとすぐにぴょんと跳んでもとに戻るので、何回かやってやっと撮影しました。



これはこの間からいるドウガネヒラタコメツキらしい個体かな。



こちらはセボシジョウカイですね。意外に黄色が鮮やかですね。



キアシカミキリモドキは飛び上がる寸前でした。飛び上がった直後も写したのですが、残念ながらピンボケ。



ウスチャコガネは写そうとしたら立ち上がってきました。



でも、すぐに諦めたのか、ゆさゆさ歩き出しました。残りはいつもの常連たちです。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第545弾

一昨日の結果の甲虫編です。



今日の最初はこの甲虫です。ちょっと変わった形をしているでしょう。クビナガムシ科のクビナガムシです。一昨年の5/4にも見ていました。図鑑によると花上に多く集まるということです。



次はこれです。たぶん、ジョウカイボン科のセボシジョウカイだと思います。



そして、これは触角の形からケシキスイかなと思って調べたら、クロヒラタケシキスイに似ています。実は、今年の4/4にも見ていました。その時の記事を読むと、やはり触角の形から調べたみたいです。



これは腿節がみな黒いのでアカハムシダマシでしょうね。翅が綺麗ですね。



クチキムシだと思いますが、この日は2匹いました。





コメツキは相変わらず名前が分からないので、写真を写すだけです。







分からないと言えば、このマルガタゴミムシ、ゴモクムシ、ダイコクコガネは最近いつもいるのですが、手がかりすら掴めないという状態です。



これはアトモンサビカミキリかな。



それにケブカクチブトゾウムシ。この間から名前が言えるようになって嬉しいです。



最後のこの虫はケブカクロウスバハムシではないかと思います。昨年も5/8に見ていました。同じような種類が同じような季節に来ていますね。「廊下のむし探検」も3年目になると、なかなか「新種」が見られなくなってしまいました。(追記2018/01/31:ケブカクロナガハムシの誤記かな

廊下のむし探検 蛾、カメムシ、カゲロウなど

廊下のむし探検 第544弾

最近は1回廊下を歩くと、30-50種ほどの虫の写真が撮れます。そして、その整理に2-3日かかります。整理が済む前にもう一度歩くと、写真が溜まってきて・・・。だから、できるだけ整理が済むまで歩かないようにしているのですが、何か面白いものが来ているのではと思って、ついつい歩いてしまいます。今もそんな状態で、2日前の整理をしているのですが、もう昨日の虫の写真が溜まっています。去年も一昨年ももっと楽だったのに・・・。今年は、ハチ、ハエ、甲虫などの名前調べをし過ぎなのでしょうね。

まずは蛾から行きます。



素晴らしく細かい模様がいいですね。コヤガは私の好きな蛾の仲間です。これまで何度か採集しているので、名前調べは楽なのですが、「日本産蛾類標準図鑑II」(2011)を見て、あれっと思いました。ヨシノツマキリコヤガ Oruza yoshinoensisとなっています。たしか、ヨシノクルマコヤガではなかったかなと思って、「日本産蛾類大図鑑」(1982)を見ると、確かにヨシノクルマコヤガになっています。和名が変わったのかなと思って、以前、蛾類学会に入っていた頃に送られてきた"Post-MJ"(MJはMoth of Japanという「大図鑑」の英名の略です)という「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更」を見てみました。これは1994、2000、2004年の3冊あるのですが、どれにも載っていません。

「大図鑑」によると、「本種はCorgathaとして記載された種で、田中教一(未発表)の知見によりOruzaに移すべきものとされ・・・」とあり、旧名はヨシノシマコヤガだったそうです。もともと、Corgathaには和名の語尾にシマコヤガという名前をつける習慣になっていて、Oruzaにはクルマコヤガとつけていました。なぜ、「標準図鑑」では学名がOruzaそのままで、ツマキリコヤガと改称したのかが分かりません。ツマキリコヤガはLophoruzaにつけられる名前のようなのですけど・・・。間違いなのかなと思って、「日本産蛾類標準図鑑 正誤表」というサイトを見てみたのですが、載っていないのでこのままで良いのでしょうけど、何となくすっきりしませんね。いずれにしても、それほど多い蛾ではなく、昨年は見てなくて、一昨年は4/30と5/17に見ていました。(追記:通りすがりさんから、「ヨシノツマキリコヤガの和名は誤記だそうで、現在はヨシノクルマコヤガ(別名ヨシノツマキリコヤガ)です。」というコメントをいただきました



これはナカジロアツバでしょうね。昨年は4/4、一昨年は4/20が初見日でした。



小さい割には綺麗で活発でした。近づくと逃げるので、また追いかけ、止まった思って近づくとまた逃げます。廊下で追いかけっこをしていました。最後は諦めたのか、撮影させてもらえました。セウスイロハマキですね。昨年は10/10に見ていました。「標準図鑑」によると、4-11月に出現し、年数回の発生だそうです。食草は野イチゴみたいです。



廊下の壁とパイプとの隙間に止まっていたので、こんな角度からの写真になってしまいました。アシブトチズモンアオシャクですね。過去2年間では6-9月の間に見ていましたが、標本箱を見ると4-5月にもだいぶ採っていました。アオシャクは綺麗でいいですね。



そして、ツマジロエダシャクです。前翅と後翅の間に隙間を開けて止まるので、いつも面白いなと思って見てしまいます。昨年と一昨年の初見日は5/5、4/8でした。やはり今頃ですね。



次はカメムシです。この手のナガカメムシには似た種が多いので、この写真を使って検索をしてみました。「日本産原色カメムシ図鑑第3巻」にはこれの属するサビヒョウタンナガカメムシ族の検索表が出ています。ポイントは頭が強く前に突き出しているというところでしょうか。結局、スコットヒョウタンナガカメムシになりました。



こちらはコブヒゲカスミカメです。昨年は4/23からの1週間の間に大量に発生していました。今年はどうなるでしょうね。



カゲロウの亜成虫です。写した時はモンカゲロウの仲間かなと思ったのですが、紋がないですね。カゲロウの名前調べは、「フライフィッシャーのための水生昆虫 Part I、Part II」、それに「水生昆虫ファイルI、II、III」の写真が綺麗で大変役立ちます。ぱらぱらめくっていると、頭部の辺りの様子がマダラカゲロウと似ています。さらに、前脚腿節が黒いので、ヨシノマダラカゲロウ♀かなと思ったのですが、はっきりはしません。



シマカゲロウの仲間です。正確には♂を捕まえてきて交尾器を見ないと分からないのですが、今頃はウルマーシマトビケラが多いので、きっとそれでしょう。



最後はズグロオニグモです。冬の間はクモはみな小さかったのですが、今頃はだいぶ大きなクモが出てきました。クモ嫌いな私としてはちょっと気になります。

甲虫の名前調べは今からです。数が多いのと、甲虫は皆よく似ていていなかなか大変な作業です。その間に昨日の写真があって、今日も晴れているので写真を撮るだろうと思うと、もう発散してしまいますね。

廊下のむし探検 ハチとハエ

廊下のむし探検 第543弾

相変わらず虫は多いですね。昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近は、ハチもハエも甲虫も調べなければならなくなり、いい勉強にはなるのですが、かなり大変です。でも、今日はハチの検索が少しだけ進みました。



廊下にこんな派手なハチが死んでいました。これはちょうどいいなと思って、家に持ち帰って調べてみました。これがヒメバチ科であることはすぐに分かります。でも、その後、鬼のような亜科の検索が待っていて、いつも挫折してしまいます。今日は本腰を入れて、地道に亜科の検索をしてみました。詳細はまた後で載せますが、全部で12ステップの検索の末、ウスマルヒメバチ亜科にたどり着きました。それにしても、渡辺恭平氏のInformation station of Parasitoid waspsは素晴らしいサイトですね。分かりそうにない専門用語にはちゃんと図で説明がなされていて本当に助かります。

このサイトの助けで、ついでに族と属の検索も行いました。その結果はBanchus属になりました。日本産のBanchus属には4種記録されているようです。これについては小西和彦氏の日本産ヒメバチ目録というサイトがあって、ここに種のリストと標本写真が載せられています。これと今回の個体とを比較すると、Banchus japonicus (Ashmead, 1906) ナワトゲウスマルヒメバチとかなりよく似ていることが分かりました。完全に一致しているかどうかは判定できませんが、かなり近いことだけは間違いなさそうです。ということは検索が合っていたのか・・・。ちょっと自信ができてきました。



こちらはハナバチなので、先日購入した、多田内修ほか編、「日本産ハナバチ図鑑」(文一総合出版、2014)を使ってみました。まだちょっとあやふやな点があるのですが、たぶん、ヒメハナバチ科だろうと思います。だとすると、かなりの確率でチビヒメハナバチ属になることが分かりました。この属は日本産1種なので、自動的にチビヒメハナバチ♀ということになるのですが、まだ、本当かなと思っている段階です。



ハチは上の2種だけ採集してきて調べたので、こちらは写真だけでまだ科も分かりません。(追記:通りすがりさんから、「マメコバチ(コツノツツハナバチ)に似てますね。マメコバチそのものかは分かりませんが、その辺のハチですね。」というコメントをいただきました。私は捕獲して検索表を見ながらでないと科すら分かりません



先日までキスネアシブトケバエだけだったのですが、最近、いろいろなケバエが出始めました。この写真はキスネアシブトケバエ♂です。(追記2015/10/10:和名が間違っていました。「日本昆虫目録」によると、キスネアシボソケバエが正しいです



腹部の縁がギザギザになっているので、たぶん、ハグロケバエ♂だと思います。ハグロケバエは前脚脛節の棘が尖っていないことですぐに見分けられるのですけど。採集しなかった・・・。



こちらは脚が黒いのでキスネではないですね。しかも、前脚脛節の棘の長さがほぼ等しいので、ハグロケバエでもありません。この写真を使ってちょっと検索を試みたのですが、はっきりしませんでした。



これは前脚脛節の棘がないので、トゲナシケバエ科であることは確かですね。実は以前、これと似た種を調べていて、その時にはPlecia hadrosoma♀にたどり着きました。多分、同じ種だと思いますが、今日は捕獲したので、もう一度調べてみます。(追記2015/04/23:♀なのでちょっとはっきりしない部分もあるのですが、P. hadrosomaで間違いないと思います





上の写真は同じ個体ですが、オドリバエですね。検索をしてみたら、案の定、Ramphomyia属♀になりました。亜属の検索ができなくて、いつもここで止まってしまいます。



これも採集してきたのですが、かなり変わった翅脈をしていました。たぶん、ハナアブ科ではないかなと思うのですが、種までは調べていません。(追記:ハイジマハナアブの仲間かな?)(追記:通りすがりさんから、「ハナアブはEumerus属ハイジマハナアブの仲間で当たってると思います。」というコメントをいただきました



タマバエ科でしょうね。この日はかなりたくさんいました。

残りの虫はまた後で。

虫を調べる キスネアシボソケバエ♂

ケバエ科のキスネアシボソケバエは今頃、マンションの廊下にいっぱいいます。この♀については、以前、検索をしてみたことがありました。♂についてはまだ書いてなかったのでここに載せておきます。(追記2018/02/23:和名が違っていました。タイトルを含め直しておきました。キスネアシブトケバエ→キスネアシボソケバエ



キスネアシボソケバエの♂はこんな姿のハエです。



♀はこれです。外観がだいぶ違いますね。

例によって、Hardy and Takahashi (1960)(H&Tと略します)の論文に従って検索をしてみたいと思います。

D. E. Hardy and M. Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960). (こちらからpdfがダウンロードできます)

キスネアシボソケバエは学名でBibio aneuretusといいます。つまり、Bibio属です。それでは検索表でキスネアシブトケバエ♂に至る部分だけを抜粋して書いてみます。



検索表の最初はBibio属に至る部分で、後半はBibio aneuretus♂に至る部分を抜き出して書いています。原文は英語で、適当に訳しているのでそのつもりで読んでくださいね。それでは順番に見ていきます。最初は横から見た全体像を載せます。



脚が黄色いことがよく分かりますね。検索表の最初の㋐と㋑は翅脈と前脚脛節先端の棘に関するものなので、その部分の写真を載せます。





関連する部分には㋐と㋑の記号を載せていますので、その部分を見て下さい。まず、Rs脈は先端でR2+3脈になりますが、分岐はしていません。従って、この部分はOKです。㋐の後半部分と㋑は、前脚脛節先端に大きな棘があること、及び、それが1対であることを示しています。これでBibio属になりました。

次はBibio属の種への検索です。同じように①などの記号を図に載せています。前脚脛節先端の棘が尖っていることを示すのが①です。次の②は翅脈でRs脈基部とr-m脈の長さがほぼ同じであることを示しています。図に矢印を入れておきました。また、③は前脛節の1対の棘の内側(写真の上側)の棘の長さが外側の棘と同じくらいの長さをしていることを示しています。さらに、④は翅が透明であること。これで前半の検索が終わりました。

ここで、♂か♀かを選ぶのですが、ここでは♂の方だけ書いています。⑦'は後脚についてなので、その部分の写真を載せます。



第1跗小節というのは⑦で示している部分ですが、太さは普通です。種類によってはここが太くなるので、こんな書き方がされています。⑪は脚が黄色いことで、これは間違いないですね。その後のCardo stipitesはよく分かりませんでした。⑫はFig.2の翅脈の図で、M1+2脈(検索表ではM2脈と書かれています)とM3+4脈が翅縁まで届くかどうかですが、ほぼ届いているのでOKです。翅の後半部分の翅脈は無色透明で翅膜と同じ色をしています。(追記:H&Tでは、翅脈の名称が違っているのに気が付きました。Fig. 2のM1+2→M1、M3+4→M2、CuA1→M3+4、CuA2→CuA?という具合です。従って、検索表でM2脈とM3+4脈とあるのは、Fig. 2でM3+4、CuA1と書いてある脈のようです。一方、Manual of Nearctic Diptera Vol. 1には、同じ著者がM1+2→M1、M3+4→M2と書き、後はFig. 2と同じです。私が書いた名称の起源もよく分からなくなりました。もうちょっと検討します)(追記:Fig. 2ではM3+4とCuAを結ぶ横脈が見えないですね。H&Tに載っている他の種ではあるのですが・・・)(追記2015/04/22:m-cu横脈は薄くて見えにくいのですが、確かにありました。Fig. 2に場所を示しておきました。また、A1、A2脈も書き入れておきました

⑬は♂の交尾器の形状についてです。背側から見た、その部分の写真を載せます。



腹部背板第9節はこの図に示している部分です。この背板は独特の形をしています。⑬の検索項目はこの形を説明しています。最後の⑮は腿節の色が黒いことを示していますが、Fig. 1を見ると合っていることが分かります。また、後脚脛節の棘は第1跗小節の長さの1/3程度と書いてありますが、Fig. 4を見るともう少し短い感じです。でも、この項目は棘の長さが1/2のBibio omaniを除外するためのものなので、まぁいいのでしょう。最後の後脚脛節の基部が細くなることはFig. 4に示す部分が細いことを示していると思われます。これで、Bibio aneuretus、すなわち、キスネアシボソケバエに到達しました。

ついでに、別の個体での交尾器の写真も載せておきます。





上は背側から、下は腹側斜め下から写した写真です。この形はH&Tに描かれている図とよく似ていると思います。

以上、キスネアシボソケバエ♂の検索過程を載せておきました。ケバエ科の♂は交尾器が露出していて見やすいですね。時々、備忘録代わりに載せておこうかな。

廊下のむし探検 甲虫続き

廊下のむし探検 第542弾

3日前の「廊下のむし探検」の結果がやっとまとまりました。それにしても大変。今回は甲虫の続きです。



今日の最初はこのハムシダマシです。アオハムシダマシとアカハムシダマシがどう違うのか、以前、調べたことがありました。それによると、腿節の色で分けられ、全体が黒で金属光沢なし(アカ)、先端が黒褐色で緑色の金属光沢あり(アオほか)ということでした。この写真の腿節は黒いので、アカハムシダマシの方ですね。





これはモモブトカミキリモドキですね。上が♂、下が♀です。最近、時々見ますね。



こちらはキアシカミキリモドキですね。これも♂でしょうね。



これの名前調べにだいぶ時間がかかってしまいました。図鑑を見たのですが、結局分からず、最後はネットの画像検索でしてみました。何となくジョウカイモドキかなと思って検索してみると、ちょっと似た感じの甲虫が見つかりました。ケシジョウカイモドキとなっていますが、合っているのかどうかは分かりません。



コメツキもいろいろいました。これはこの間もいたキンムネヒメカネコメツキですね。



これはシモフリコメツキの仲間ですね。



これはたぶんアカハラクロコメツキでしょうね。



カバイロコメツキの仲間でしょうか。



これはドウガネヒラタコメツキでしょうか。この日は3匹いました。



これもこの間いたハナノミダマシ科ですね。最初に見た時にはずいぶん悩んだのですが、2度目に見ると少し分かるようになりますね。



これはマルガタゴミムシで、



そして、これはゴモクムシでしたね。種名まではまだほど遠いのですけど・・・。



これはダイコクコガネの仲間でしょうけど、やはり名前は分かりません。

後はいつも見る連中なので、この辺で終わりにしておきます。毎日毎日が大変ですね~。

虫を調べる ナギナタハバチ

先日から小さなハチがマンションの廊下に来ています。あまりに小さいので、初めはハチなのかどうなのかも分かりませんでした。でも、蜂屋さんから、ハチの中で最も原始的なグループの仲間と聞いてから、俄然興味が出てきました。Wikipediaを見ると、ナギナタハバチ科は現存5属50種以下の小さなグループなのですが、その起源は三畳紀にまで遡ることができ、化石に残っているとのことでした。三畳紀というと、今から2億年前で恐竜がいて、最初の哺乳類が出てきたころでした。(追記:ナギナタハバチ科の化石の論文をちょっと見てみました(T. Gao et al., Acta Geolog. Sinica 85, 528 (2011))。これまでにオーストラリア、南アフリカ、キルギスタン、中国北東部などで化石が見つかっていて、古くは中生代三畳紀からの化石がでているそうです。それを調べて、中生代から新生代にかけて4亜科36属が記録されているとのこと。化石なのにと思ってしまいました。こんな感じに残っているみたいですね



この間からマンションの廊下にいるハチというのはこんなハチです。体長はわずか3mm弱。一匹捕まえてきていつものように顕微鏡で観察しようと思ったのですが、毒ビンの中で濡れてしまい翅がなかなか開きません。無理に開こうとすると翅が破れそうなので、諦めようと思ったのですが、試しに消毒用アルコールの中に入れてみたら、すんなり翅を開くことが出来ました。でも、こんな液体の中でぷかぷか浮かんだ状態で、いつものように焦点位置を変えながら写真を何十枚も撮れるだろうかと、はなはだ不安でした。でも、やってみるものですね。何とか撮ることができました。

ついでに検索もしてみようと思って、吉田浩史著、「大阪府のハバチ・キバチ類」(西日本ハチ研究会、2006)に載っている検索表を使ってみました。検索の結果、マダラナギナタハバチらしいというところまで達しました。その過程をお見せしながら、このハチの特徴を調べてみたいと思います。まず、検索表でマダラナギナタハバチに至る部分を抜粋したものが次の表です。



この表は上から、科、亜科、属、近畿産の種の検索が並んでいます。これを順番に見ていきたいと思っています。まずは全体像からです。





上は背側から、下が腹側からの写真です。長い産卵管と奇妙な触角が目立ちますね。検索項目の①は触角の位置ですが、次の写真を見てください。





これを見ると触角は複眼の間から出ています。従って①はOKですね。これを撮影するときには、消毒用アルコールをプラスチックシャーレの蓋に一滴落とし、そこにペフ板を切ってつくった小さな板を入れ、それにハチを立てかけるようにして写しました。スライドグラスだとアルコールと馴染みよくて、液体が盛り上がらなくて広がってしまうので駄目でした。

②と③は触角についてです。



検索表に書いてある通り、第3節が長くて、その先にいくつかの節が細い糸状についています。なお、最後の第11節は2節に分かれているのかどうか判断がつきませんでした。2節に分かれているとしたら、全部で12節ということになります。



③の後半は径室に2横脈があることなのですが、アルコールの中に翅を入れているので、コントラストがつきにくくて困りました。これは透過照明で撮影して、後で全体を暗くし、コントラストをつけたものです。辛うじて翅脈が見えました。径室の横脈は矢印で示しています。

④は産卵管鞘についてです。



これは産卵管鞘を横から見たものです。薙刀状というのが分かるような気がします。次の⑤は亜前縁脈についてですが、亜前縁脈はFig. 6に矢印で示していますが、大変見にくくなっています。でも、よく見ると上に大きく曲がって前縁脈に接していることが分かります。これでナギナタハバチ属が確かめられました。

次からは近畿産に限った種の検索です。この表の中には他の種についても載せておきました。⑥'の産卵管鞘の下側は直線状というのはFig. 7を見ると分かります。この形が重要みたいです。次は後脚の爪についてです。



後脚の爪には特に構造がありません。従って、これもOKですね。この撮影もひやひやものでした。アルコールの中で脚もゆらゆらしているのを動かないようにじっとするまで待って静かに撮影しました。最後の⑦は前翅長と産卵管鞘の長さの比較です。



図で表すとそれぞれ矢印で示した部分になります。実際に測ってみると、前翅長は産卵管鞘の長さの約2.1倍になり、マダラナギナタハバチであることが分かりました。先の本の説明によると、2005年にBlankらが従来までマダラナギナタハバチと言われている中に2種(X. variegataとX. tecta)あることを示したことによっています。ただ、♂では交尾器形状で分かるのですが、♀では産卵管鞘の長さで決めなければならないので曖昧なときもあるとのことでした。

以上で、無事検索は終わって、マダラナギナタハバチらしいことが分かりました。液体の中での深度合成なので、どうなるかと思ったのですが、何とかうまく撮れました。この方法は小さいハエで翅がくちゃくちゃになったものにも使えるかもしれません。

ついでに撮った写真を載せておきます。



これは頭部と胸部です。



それに胸部から腹部にかけてです。



腹側から頭部と胸部を写したものです。ナギナタハバチは独特の触角と脚のような口肢が特徴なのですが、その口肢が写っています。



ちょっと暗くなってしまいましたが、触角第3節付近を拡大したものです。



最後は背側から写した産卵管鞘です。

廊下のむし探検 カミキリ、ハムシ、ゾウムシ

廊下のむし探検 第541弾

3日前の「廊下のむし探検」の結果です。外出が続いていて、写真の整理が大幅に遅れてしまいました。この日は甲虫が30種ほどいたので、甲虫の名前調べが特に大変でした。そのうちの一部を出すことにします。





この2匹、ともに綺麗なのですが、名前調べにたいへん時間がかかってしまいました。クビボソハムシの辺りかなと思って、図鑑を見たのですが、翅の点刻や頭部、胸部の様子が何となく違います。「原色日本甲虫図鑑」を最初から見直したり、「大図鑑」の図版を見たりしたのですが、どうしても見つかりません。でも、前にもこんなことがあったのですが、こういう時はたいてい先入観でこの仲間ではないなと飛ばして見ている科があるのですね。例えば、ゴミムシ、コガネムシ、タマムシ、カミキリムシ・・・など。ひょっとしてと思ってカミキリムシ科を見てみるとそれらしい種が見つかりました。上がオトメクビアカハナカミキリ、下がヒナルリハナカミキリです。あまり自信はないのですが、少なくともこの辺りのカミキリであることは確かそうです。両方ともハナカミキリの仲間ですね。いつもの通り、床の帯状のでっぱりの幅が3mmなので、大きさは推測してみてください。(追記:通りすがりさんから、「オトメクビアカハナカミキリはハイマツが生える二千メートル以上の高地に居るので、アカマツの倒木で繁殖するクビアカハナカミキリの色彩変異でしょう。」というコメントを頂きました。ネットで調べて似た種があるので、よく調べずに書いてしまいました。どうも有難うございました





こちらは分かりやすいですね。ヒメクロトラカミキリです。この日は2匹いました。



それにトゲヒゲトラカミキリですね。



それとヒメスギカミキリですね。今ごろは小型のカミキリがたくさんいますね。



これはこの間もでてきて、通りすがりさんに教えていただきました。触角第4節の形からルリマルノミハムシだと思われます。





さて、問題のハムシです。以前にも悩んだことがありました。上の写真は同じ個体を角度を変えて撮ったものです。





同じような個体がほかにも2匹いました。上の個体は体長を測ったのですが、4.5mmでした。胸部の幅が広いので、たぶんカサハラハムシの仲間かなと思われます。一昨年に見た時は通りすがりさんからDemotina属の1種と教えていただきました。昨年見た時は、クロオビカサハラハムシとしたり、カサハラハムシ類としたりといろいろでした。結局、よく分からないですね。





次からはゾウムシ上科です。これはこの間から見ているスネアカヒゲナガゾウムシと思われる個体です。よく見ると結構いるみたいです。この日は2匹見つけました。



これは昨年の4/21に見たのですが、タチバナチビチョッキリとした個体です。「原色日本甲虫図鑑IV」には出ていなくて、ネットで画像検索をしていて見つけました。近畿では結構珍しいという記事も出ていました。今年も見たので、本当かなと思ってもう一度画像検索をしてみました。なんと私のブログの写真がトップに出てきてしまいました。画像検索というものが如何に怪しいかという証拠になりますね。今のところ、それ以上の情報は得られていません。





この2匹はこの間ケブカクチブトゾウムシだとした個体ですね。





問題はこの2匹です。上は明らかに違いますが、下は色は少し違うのですが、ケブカかもしれません。この2匹は捕獲して、現在、冷凍庫にいれてあります(食品と一緒なので、嫌われていますが・・・)。後で調べてみます。(追記:下の写真の個体は色は違いますが、ケブカクチブトゾウムシのようです。問題は上の写真の個体で、だいぶ様子が異なります。



口上板辺りの写真を載せます。口上板がはっきりしません。また、鱗片は細長い形をしています。クチブトゾウムシ族の検索表を用いても、どうもピタリとはいきません。ひょっとしたら、別の族なのかもしれません。残念ながら、クチブトゾウムシ族のコピーしか手元にないので、結論はちょっとお預けです
)(追記:通りすがりさんから、
緑色のゾウムシはPhyllobius属でしょう。ヒラズネヒゲボソゾウムシ?」というコメントをいただきました。図鑑にヒゲボソゾウムシ(Phyllobius)属の種の検索表があったので、早速調べようと思ったのですが、♂♀が分からず、出だしで行き詰まってしまいました




写真がいまいちよくなかったのですが、目の配置からノミゾウムシの仲間と思われます。体長は2.9mm。図鑑をだいぶ見たのですが、絵合わせでは分かりませんでした。図鑑に検索表が出ているので、次回は捕獲してきて調べてみます。

とりあえず、ここまでにしておきます。

廊下のむし探検 甲虫以外

廊下のむし探検 第540弾

相変わらず、マンションの廊下には虫がいっぱいです。一昨日も気のついたものだけで50種ほどいました。このうち30種は甲虫、ハチ、ハエ、蛾がそれぞれ8種、4種、3種という具合です。とにかく名前調べが大変です。今回は甲虫以外の虫を紹介します。



いつもハチかハエから始めるので、今日はカゲロウから行きましょう。大きな目ですね。でも、コカゲロウのようなターバン眼ではありません。これはアカマダラカゲロウという小さなマダラカゲロウの仲間です。尾の部分を拡大してみます。



尾は三本ですね。規則正しい模様があります。何か整った美しさがありますね。



これはたぶんマツノヒゲボソカスミカメではないかと思います。マツという言葉がついていますが、松の害虫ではなくて、アカマツについているカイガラムシを捕食しているようです。



マンションで見ることは珍しいのですが、ハサミムシですね。種類はよく分かりませんが、脚の根元に小さな翅があるような感じです。コバネハサミムシかなと思いました。



今日はこのハチの検索をしてみました。用いたのは「大阪府のハバチ・キバチ類」です。この中の科の検索をしてみるとミフシハバチ科になりました。さらに、亜科の検索ではミフシハバチ亜科になり、種の検索ではルリチュウレンジになりました。たぶんそうなるだろうなと思っていたので予想通りだったのですが、いつも本当かなと思っていたので、ルリチュウレンジになって安心しました。触角の長く延びた部分は第3節で、それが1つの節になっていることを初めて知りました。また、翅脈についても調べたので、ちょっと勉強になりました。



これは最近見かけるマルハラコバチ科です。今日は横からも撮ってみました。



こんな感じです。それにしても綺麗なハチですね。



これはヒメハラナガツチバチですね。この頃毎日見ますね。



そして、これはコツチバチ科でしたね。



これはヒメバチかな。





これは何でしょうね。ハチはまだまだ科名も分かりませんね。



マダラナギナタハバチかなと思われるハチですが、最近はすっかり常連になってしまいました。



こちらはオドリバエ科ですね。脚に鳥の翅のような毛が生えています。♀ですね。R4脈があるので、多分、Empis属でしょうね。



これはトラフムシヒキでしょうね。(追記2015/04/24:最近見た個体は2♂で、ムシヒキアブ図鑑に載っている交尾器を比較したところ、マガリケムシヒキに似ていることが分かりました。この個体は♀ですが、同じ種ではないかと思われます



そして、これはタマバエ科



蛾ではシャチホコガがいました。



それにホシボシトガリバ。後は常連ばかりです。



最後はクモです。これはコカニグモですね。



このクモは何でしょう。こういう時は目に配置を調べれば良かったでしたね。



下に小さな目が4つ横に並んでいて、上に台形状に大きな目が4つあります。この配置を、Spider Eye Arrangementsというサイトの目の配置と比較してみます。すると、コモリグモ科であることが分かります。後は、「日本のクモ」の写真と比較してみて、ハラクロコモリグモかなと思いましたが、あまり自信はありませんけど・・・。

廊下のむし探検 ハエ、ハチ、蛾、カメムシなど

廊下のむし探検 第539弾

一昨日に見た虫の整理がやっと出来ました。でも、昨日の虫がうんとたまっているし・・・。毎日、虫の名前調べで追われています。



今日の最初はこのハエです。撮影した時にはヤチバエあたりかなと思ったのですが、顕微鏡で見てみると、触角に節がたくさんあります。ということは、長角亜目かなと思って、検索を進めていったら、キアブ科にたどり着きました。実は、キアブ科はイエバエなどと同じ短角亜目なのですが、例外的に糸状の触角をもっているのです。体長は7.5mm。「原色昆虫大図鑑III」には種の検索表も載っているのですが、ちょっとまだ検討が必要なので保留しておきます。







小さなケバエが廊下にいっぱいいます。ちょっとオーバーに言うと1mに1匹くらいの割かな。とにかく多いです。それでついつい撮影してしまいました。おそらく、この間調べたキスネアシブトケバエだと思います。上2枚が♂、下が♀。(追記2015/10/10:和名が間違っていました。「日本昆虫目録」によると、キスネアシボソケバエが正しいです



オドリバエかなと思ったのですが、ひょっとしたら違うかも。写真で見るとやけにすっきりした格好ですね。採集しておけばよかった・・・。





このナギナタハバチの仲間は廊下にいっぱいいます。小さいので、今まで気が付かなかっただけかもしれませんが・・・。吉田浩史、「大阪府のハバチ・キバチ類」(西日本ハチ研究会、2006)には亜科、属、種の検索表が載っています。大阪府と限定的なのですが、検索をしてみると、マダラナギナタハバチになりました。詳細はまた次回に載せます。



胸の模様がこの間調べた種と似ているので、コツチバチ科かもしれません。



こちらはたぶんヒメハラナガツチバチでしょうね。一度、ツチバチも捕まえてきて、コツチバチと中胸・後胸腹板を比較してみたいですね。ちょっと大きいので、採集はいつも躊躇してしまうのですが・・・。



これは採集しなかったので、科はよく分かりません。だいぶ高価だったのですが、多田内修、村尾竜起編、「日本産ハナバチ図鑑」(文一総合出版、2014)をついつい買ってしまいました。パッと見ただけなのですが、これはなかなか良い図鑑です。今度、ハナバチを捕まえてきて調べてみようと思っています。

次は蛾です。







ヒゲナガガがいました。カメラを近づけると、嫌がるように動くので、何枚も撮ってしまいました。鬚がぼうぼうですね。その名の通り、ケブカヒゲナガ♂です。それにしても綺麗ですね。



ヒメカバナミシャクですね。カバナミシャクで安心して名前の言えるのはこれくらいかな。



三角紋があるのでヘリオビヒメハマキかなと思ったのですが、「標準図鑑」を見ると発生時期が7月から11月とのこと。となると、クロサンカクモンヒメハマキか、ハラブトヒメハマキということになり、♂後翅の基毛叢を調べないといけないのかな。



小さなカメムシですが、この間もいたヒナナガカメムシですね。



それに、オオトビサシガメ



ミツボシツチカメムシ





体長3mmほどのカメムシの若齢幼虫です。「日本産幼虫図鑑」を見ると、クヌギカメムシによく似ているのですが、どうでしょうね。



尺取り虫です。名前を調べてないなぁ。



最後はヤサアリグモでした。

廊下のむし探検 ハネカクシが多い

廊下のむし探検 第538弾

去年までなぜ気が付かなったのだろう。こんなにハネカクシがいっぱいいたのに・・・。そう思うくらいたくさんのハネカクシがいます。大きいのやら小さいのやら。でも、以前、柴田ほか、「日本産ハネカクシ科総目録(昆虫綱 :甲虫目)」、九州大学総合研究博物館研究報告 11, 69-218 (2013). (ここからダウンロードできます)を見て、日本産が398属2262種もいることを知ってから、種はおろか、属を調べる気もまったくなくなってしまいました。素人を打ちのめすのに十分な数字ですね。

今日の最初はこのハネカクシからです。



翅が伸びていますが、見ていたらその翅をしまい始めました。



まず、腹を右にやって翅を斜めに折り、



次いで腹を上にやって鞘翅の下に押し込もうとしています。なんだかくちゃくちゃになっていますが、



腹を戻すとなんとなく押し込まれています。



その後はズルズルと中にしまい込まれてしまいました。そう言えば、以前、この翅の折り方を研究した論文を紹介したことがありましたね。

K. Saito et al., "Asymmetric hindwing foldings in rove beetles", Proc. Natl, Acad. Sci. 111, 16349 (2014). (NHKのかぶん(科学文化部)ブログで紹介されています。また、東大生産研の出している紹介記事がpdfで見られます

この論文の中で畳み込みの過程を高速度カメラで撮影した写真が載っていました。腹を逆側に曲げていますが基本的に同じ過程でしまわれていました。かかった時間はわずかに1.38秒とのこと。私の場合は、撮影した時刻から調べてみると10秒ほどかかっていました。広げるときには緊急性があるので素早く広げる必要がありますが、しまうときはゆっくりしても良いので特に慌てないみたいですね。(追記:MSWiさんから、「
最初のハナノミっぽいハネカクシはシリホソハネカクシ亜科。ヒメキノコハネカクシ類(Sepedophilus)…ですかね。」というコメントをいただきました

その他のハネカクシです。



小さいこのハネカクシは数が多いですね。床の帯状の出っ張りの幅が3mmなので、大きさの比較をしてみてください。(追記:MSWiさんから、「2頭目はセスジハネカクシ亜科の、Anotylus辺りでしょうか。シワバネセスジハネカクシ?」というコメントをいただきました



これは綺麗ですね。時々見ます。(追記:MSWiさんから、「3頭目はホソガタナガハネカクシの可能性高。」というコメントをいただきました



これも見たような見ないような・・・。(追記:MSWiさんから、「4頭目もセスジハネカクシ亜科っぽいですが自信無し。」というコメントをいただきました



こんなのはあまり見ませんね。(追記:MSWiさんから、「5頭目は最初の物と同じシリホソハネカクシ亜科でキノコハネカクシ類(Lordithon)かもしれません。」というコメントをいただきました



腹を上に持ち上げたところを後ろから撮ったので、こんな姿になりました。この日のハネカクシは全部で6種でした。(追記:MSWiさんから、「最後はヒゲブトハネカクシ亜科の、Aleochara属?」というコメントをいただきました





シラフチビマルトゲムシが2匹いました。昨年は4/21、4/26と4/30に見ていました。昨年初めて見た時は何だかさっぱり分からなかったのですが、通りすがりさんからマルトゲムシ科だと教えていただきました。小さい虫ですが、こうして一旦意識し始めると結構見つかるものですね。



こちらはタマキノコムシ科の仲間です。似た種が多くて、種までは分かりません。後頭部の格好に特徴があるような気がしますが・・・。



ウスチャコガネが大見得をきっているところです。



オオセンチコガネとセンチコガネの違いは頭楯と前胸背の筋だと以前教えていただきました。この写真では両方共はっきりしないのですが、輝き具合から、たぶんオオセンチコガネの方だと思います。



こちらはヒラタハナムグリです。この日は2匹見ました。昨年は4/21から見始めていました。本当に決まって同じころに同じ種類の虫がわざわざマンションにやってきますね。何だか不思議な感じです。

後はゴミムシやテントウの常連が数種いました。とりあえず、これで昨日の甲虫を終わります。


廊下のむし探検 甲虫第1部

廊下のむし探検 第537弾

このところマンションの廊下は虫だらけです。昨日は特に甲虫が多くて、甲虫だけでも30種ほどいました。それで、廊下を30-40分歩くだけで写真を200枚も撮ってしまいました。後の処理も大変です。とりあえず、甲虫の一部だけでも報告したいと思います。



まずは綺麗なハムシからです。これはヨツモンクロツツハムシです。昨年は5/11頃から見ています。



そしてこれはクロボシツツハムシです。



それに引き換え、これは何でしょうね。何となく、触角からハムシの仲間かなと思ったら、それらしい種が図鑑に載っていました。たぶん、コブハムシ属の仲間だと思います。それにしても変わった姿ですね。(追記:通りすがりさんから、「コブハムシ属は先ず前胸腹板後突起の形が…なんですが、おそらくムシクソハムシです。この属はイモムシ毛虫の糞に擬態して、見事に円筒形になるんで捕獲して検索序でに観察すると面白いかも。どの種でもそうなるかは分かりませんが、お尻を下にして安定して縦置きにできましたが、そんな虫はこの仲間くらいじゃないですかね。」というコメントをいただきました)(追記2015/04/20:腹側からの写真を撮ってみました。



「原色日本甲虫図鑑IV」のコブハムシ属の検索表によると、①前胸腹板後突起の側縁は側方に鋭く突出し、末端部も角張る、②体表面は多少とも淡色の斑紋を伴う、③後胸腹板後突起は三角形、その末端はまるい、という3つの条件でムシクソハムシに到達します。ほぼ書いてあるとおりかなと思います




これはスネアカヒゲナガゾウムシですね。この日は3匹も見ました。



ゾウムシとチョッキリなどとは触角に柄があるかないかで見分けられます。これは柄がないのでチョッキリの方です。たぶん、クロケシツブチョッキリかなと思うのですが、自信はありません。



クチブトゾウムシはケブカクチブトゾウムシばかりですね。早く別の種が見つかるとよいですね。実は今日は1種見つけたのですけど・・・。



これはヒメクロトラカミキリですね。



キクイムシもこの間からいるのですが、名前はよく分かりません。



これはヒシモンナガタマムシというタマムシの仲間です。翅にある菱型模様が目立ちますね。一昨年は4/13に見ていましたが、昨年は春ではなくて11/26に見ていました。成虫越冬ということなので、これは越冬していた個体でしょうね。



これは以前教えていただいたアカハラクロコメツキかな。



いつもいるツマキアオジョウカイモドキですね。



これはクロヒメクビボソジョウカイのようですね。



これはヨツボシケシキスイす。(追記:tosakaさんから、「黒地にオレンジ色のケシキスイは、コヨツボシケシキスイですね。」というコメントを頂きました。私は色からはまだよく分からないのですが、図鑑の検索表を見ると、ヨツボシケシキスイは「前胸と上翅の側縁に白色の縁毛を密生」とありますが、写真の個体はなさそうなのでコヨツボシケシキスイのようです。どうも有難うございました



これも触角の形からケシキスイの仲間かなと思ったのですが、似た種が多くてどれに該当するか分かりませんでした。



これはモモブトカミキリモドキですね。



それにキアシカミキリモドキです。これで16種ですが、まだ半分です。ここで一息入れることにします。

廊下のむし探検 蛾、甲虫、カメムシなど

廊下のむし探検 第536弾

最近、ハチに関心が移っていて、他の虫の名前調べがおろそかになっています。でも、放っておくとどんどん写真が溜まってくるので、どしどし出していくことにします。これは一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日、一番目立ったのはこの蛾でした。



あっちから、こっちから、上から、それにアップといろいろに撮ってみました。





とにかく金色で綺麗です。これはミドリヒゲナガというヒゲナガガ科の蛾です。♂は触角が前翅の3倍、♀はほぼ同長というので、これは♀の方でしょう。何でこんなに綺麗なのでしょうね。昨年も4/13と4/25に見ていました。ちょうど同じ頃ですね。





サカハチトガリバが2匹いました。暗い地下駐車場の天井に止まっていたので、あまり綺麗には写りませんでした。でも、変わった形です。





キリガは2種。上のアカバキリガはまだ綺麗でしたが、下のシロヘリキリガは模様が薄くなってきています。そろそろ春キリガの季節も終わりですね。







ナミシャクは3匹いました。いずれも暗い地下駐車場の天井なので、はっきり写っていません。一番上はシタコバネナミシャク、下2匹がウスベニスジナミシャクかなぁと思いますが、はっきりとは分かりません。



体長4.6mmのこの甲虫。初めて見ました。図鑑で調べると、フタホシアトキリゴミムシに似ています。写真の方は頭が少しぼやけてしまいました。ちょっと失敗。



これは昨年4/27と5/25に見ました。たぶん、ケブカクロナガハムシだと思います。



これはまた悩ましいハムシダマシです。フジハムシダマシとナガハムシダマシがいて、昨年もだいぶ苦労しました。図鑑には複眼間距離/複眼横径の比が出ているので、写真で測ってみると1.8になりました。この数字だけを信じると、フジハムシダマシになるのですが・・・。



これはこの間おしえていただいたドウガネヒラタコメツキかな。



後はいつもの連中です。これはツマキアオジョウカイモドキ



これかこの間から見ているケブカクチブトゾウムシですね。ケブカ以外がいないかと思って、クチブトゾウムシがいると片端から写しているのですが、これは特徴がケブカですね。



マツノシラホシゾウムシ辺りのゾウムシがいました。今回は採集してきました。今度もう一度、名前調べに挑戦してみます。



撮影するときはあまり気にしないで撮ったのですが、後で見てみるとこれは変な虫ですね。甲虫なのかどうかも分かりません。もう少し丁寧に撮影すればよかった・・・。(追記:通りすがりさんから、「最後の謎甲虫は、おそらくマルトゲムシ科のMicrochaetes属の1種だと思います。外来種の筈ですが、意外と各地で記録があります。」というコメントをいただきました



カメムシもいつもの連中です。クサギカメムシとムラサキナガカメムシはあまりに多いのでパスすることとして、このミツボシツチカメムシは綺麗なので、ついつい写してしまいます。



マツヘリカメムシは一昨年秋に出現してから、急速に増えてきました。記録のために撮影しておきます。



いつもモリチャバネゴキブリの幼虫と書いているのですが、実はチャバネゴキブリとの違いがよく分かりません。何で調べれば良いのだろう。



このトビケラもよく分かりません。たぶん、シマトビケラの仲間かなと思うのですが・・・。採集してきたので、今度調べてみます。(追記:「日本の水生昆虫」に載っている検索表で検索してみました。シマトビケラ科シマトビケラ属になりそうです。残念ながら♀なのではっきりしたことは言えないのですが、腹部末端の構造はウルマーシマトビケラに似ている感じです



オチバカニグモの仲間だと思われます。名前を調べようと思って学名で検索したら、OxyptilaとOzyptilaという似た属名が両方使われているようです。この辺りの事情は次の論文に出ていました。

H. Ono, "A Revisional Study of the Spider Family Thomisidae (Arachnida, Araneae) of Japan", National Science Museum monographs 5, 1-252 (1988). (ここからダウンロードできます)

この論文によると、もともとオチバカニグモ属に対して、Simonという人が1864年に属の記載をしたそうです。このときはギリシャ語をラテン語に訳してOzyptilaと書いたのですが、つづりが間違っていたようです。そこで、Theorellが1869年に正しいつづりでOxyptilaと訂正しました。この訂正版がヨーロッパを中心に使われるようになったとのことです。ところで、国際的には原記載を用いるというルールがあり、初めのOzyptilaがアメリカを中心に使われているそうです。ネットで検索すると、Oxyptilaが3000件、Ozyptilaが20000件引っかかるので、後者の方がよく使われているということでしょうね。ちなみに私の使っている、新海栄一著、「日本のクモ」(文一総合出版、2006)では前者の方を採用しています。

ところで、谷川明男氏のホームページにある日本産クモ類目録によれば、日本産オチバカニグモ属は8種いるようです。上の論文にもこのうち3種の検索表が出ているのですが、触肢を見たりしないといけないので、採集必須のようです。クモはどうもね。



もっと脚の多いヤスデもいました。クモと違ってヤスデには整った美しさがありますね(私の偏見ですが)。ちょっと調べてみたい気もするのですが、どこから手をつけてよいやら。



長細いついでにこの毛虫。いつもヤネホソバといっているのですが、マンションにはいろいろな模様の毛虫がいるので、近縁種がいろいろいるのかもしれません。これはコケを食べるのでしたっけ。飼育するとよいのでしょうけど。それもちょっとね。

廊下のむし探検 ハチとハエ

廊下のむし探検 第535弾

先日からハチの名前調べを始めたのですが、なかなか思うようには進みません。昨日の「廊下のむし探検」でも、ついついハチばかり撮影してしまいました。数匹は採集してきたのですが、検索がうまくいかなくて四苦八苦の状態です。ハエの時はカナダで出された教科書が助けになったのですが、ハチにはそんな教科書が見つからないのが原因のようです。まぁ、焦らず少しずつ調べていきたいと思います。



今日の最初はこのハチです。「絵解きで調べる昆虫」と「原色昆虫大図鑑III」の検索表を駆使して、やっとコシブトハナバチ科かなというところまで達しました。ネットで調べると、似たような種が○○キマダラハナバチで載っているのでたぶん大丈夫じゃないかなと思っています。





この2匹、ちょっと大きめのハチだったのですが、採集してきました。検索してみると、ともにヒメバチ科になりました。問題はこの後の亜科の検索です。ヒメバチ科の亜科へ検索表の試作暫定版がこちらに載せられているのですが、全部で81項目もあります。あまりにも項目が多くて、途中で本当に合っているのか次第に不安になってしまい、いつも挫折してしまいます。今回も結局駄目でした。



小さいですが、綺麗なハチですね。廊下でぴょんぴょん飛び跳ねているので、何だろうと思って近づくとこのハチでした。頭のところにも、胸背にも顔があって、睨まれているような感じになりますね。検索してみると、マルハラコバチ科になりました。(追記2015/05/13:日本産マルハラコバチ科はルリマルハラコバチ1種だけが記録されているので、それかもしれません



このハチも採集したのですが、検索してもどうしてもそれらしいところに到達しません。「絵解きで調べる昆虫」でも、「原色昆虫大図鑑III」の検索表の両方を試してみたのですが、ともにカギバラバチ科になりました。しかし、ネットで見てみるとどうも体型が違うようです。おそらく間違っているのでしょう。どこで間違ったのかなぁ。



一応、翅脈を載せておきます。これで分かると良いのですけど。(追記:翅脈を調べると、コマユバチ科のような気がしてきました



おそらくこのハチも上と同じだと思うのですけど・・・。



これはセイヨウミツバチですね。

後は採集しなかったので、分からないハチばかりです。




これもよく分かりません。



ちょっと横から撮ってみます。



こんな模様なので、図鑑で調べたら分かったのかな。調べなかった・・・。



これはヒメハナバチあたりかなぁ。いずれにしてもハチは難しいですね。

次はハエです。







昨日はこのケバエがたくさんいました。先日調べてキスネアシブトケバエだったので、おそらくそれでしょう。上2枚は♀、一番下は♂です。(追記2015/10/10:和名が間違っていました。「日本昆虫目録」によると、キスネアシボソケバエが正しいです



オドリバエもいたのですが、今日はハチで忙しかったのでパスしました。



最後はこのユスリカです。いつもセスジユスリカとしているのですが、どうやって調べていったらよいのか分かりません。

今日はそれに先日捕まえたナギナタハバチの顕微鏡写真を撮ってみました。体長が3mm弱で、しかも翅が体にぺたっとくっついてしまっていて、先の細いピンセットと針で翅を広げようとしたのですが、どうしても無理でした。諦めて、消毒用エタノールにいれて翅を伸ばしてみました。



この状態でうまく顕微鏡写真が撮れるかなぁと思ったのですが、まぁまぁという感じでした。でも、液体中なのでコントラストがつかなくて翅脈が見難いですね。

虫を調べる コツチバチ科?

この間からハチの勉強を始めました。今回、先日廊下で見つけたハチについて科の検索してみました。まだ、合っているのやら、間違っているのやら、さっぱり分からない状態なのですが、とりあえずブログに載せてみます。そのつもりで見てくださいね。



今回対象にしたのはこんなハチです。体長は約10mm。大きくも小さくもない中型のハチです。採集してきて、「絵解きで調べる昆虫」に載っている検索表を用いて調べてみました。紆余曲折を繰り返しながら、やっとこさっとこコツチバチ科に到達しました。

コツチバチ科に至る検索の項目だけを抜粋して書くと次のようになります。



初めは胴体が細い細腰亜目からの出発です。それでは写真をお見せします。



これは真上から撮ったところですが、腰が細いことはすぐに分かりますね。次の②は機能的な翅を持つことでこれもすぐに分かります。③はツノヤセバチ上科を除外する項目で、頭に棘がないのでこれもOKです。④は翅脈が発達し、後翅に翅脈で囲まれた室を持つというのもこの図からすぐに分かります。



ついでに翅の拡大図も載せておきます。

次の⑤は重要な項目で、これでスズメバチ、ミツバチ、アナバチと、ヒメバチ、カギハラバチ、ヤセバチを分けることになります。次の写真を見てください。



これは後脚の基部を写したものです。腿節の根元に転節というのがあります。初め、その手前にある基節も転節に数えていたので、道に迷ってしまいました。転節は基節と腿節の間の節なのですね。これは1節からできていますので、スズメバチ上科などの方へ進みます。

次は前胸背板が肩板まで届くかどうかで、この辺りもよく分からず、迷ったところです。



これは横から写したものですが、前胸背板は図に示すように背から側面までを覆う広い部分です。確かにこの写真を見ると肩板に接しています。胸部前気門の位置がよく分からなかったのですが、前胸背板の縁に毛が多く生えていて、近くに色が黄色になっている部分があり、その部分がそうかなと思っています。その部分を拡大してみます。



何となく穴が開いていそうな感じです。これが気門かなぁと思うのですが、よく分かりません。いずれにしても⑥はOKにしておきます。⑦はアリのような腹柄がないことで、これもOKです。

次の⑧は翅脈に関するものです。第1中室はFig. 2に示している部分です。これが短いということですが、ちょっと抽象的な表現です。「原色昆虫大図鑑III」の検索表では、「前翅の第1中室は短く、通常亜中室よりはるかに短い」となっているので、亜中室と比較すればよいようです。確かに短くなっています。次の「前翅は縦に畳まれない」もよく分かりません。翅を見ると白い筋が入っていて、これが折れ線だとすると縦に畳まれそうです。これも「大図鑑」の検索表を見ると、「静止するときに、前翅は通常縦に畳まれない」となっているので、止まっている時に畳まれないという意味のようです。最初の写真を見ると、畳まれていないようなので、これもOKだと思います。

⑨はベッコウバチのようではないということを示しています。⑩はツチバチ科を区別する重要な項目です。腹部を見てみます。



この中胸腹板と後胸腹板の構造が特異的なようです。中胸腹板の両側が後ろに伸びています。また、後胸腹板の下に後脚基節が露出しています。こんな構造から、ツチバチ科とは区別できるようです。最後はアリバチ科との区別ですが、腹部第2節背板にフェルト状の毛線がないというのが一番わかり易い性質でした。また、後翅には肛垂という部分が確かにありますが、♂なのか♀なのかも分からないのでちょっとはっきりしません。いずれにしても、これでコツチバチ科らしいことが分かりました。「大図鑑」によると、コツチバチ科には、これまでに2亜科2属約50種が記録されているそうです。今回はここまでですが、今度はもう少し進んでみたいなと思っています。もっとも、この検索があっているとしての話ですが・・・。

ついでに撮影した写真を載せておきます。

イメージ 8

これは頭部の写真です。鋭い大顎ですね。



これは胸背の部分です。いろいろな構造や模様があるのですが、何に該当するのかはよく分かりません。

勉強のつもりでハチの科の検索をしてみました。まだまだ用語がよく分からないので、四苦八苦していますが、「絵解きで調べる昆虫」は絵解きなので、本当に助かります。図があってもなかなか分からないものもあるので・・・。でもめげずに頑張っていきます。

廊下のむし探検 ハチ、ハエ、蛾など

廊下のむし探検 第534弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。ハチを調べようと思って、昨日から検索を試みているのですが、なかなかうまくいきません。半ばギブアップ気味ですが、とりあえず出してみます。



この日はハチを2匹捕まえました。そのうちの1匹がこれです。



翅を広げたところです。まず、「絵解きで調べる昆虫」の検索表を使って調べてみました。初めはやるたびに違った科になってしまうので、何が何だか分からなかったのですが、とりあえず、スズメバチ上科であることは確かそうです。さらに検索を進めていくと、最終的にはコツチバチ科になりました。ついでに、「原色昆虫大図鑑III」の検索表でもやってみました。あっちうろうろ、こっちうろうろしながらも、こちらはコツチバチ上科になりました。さらに進むとやはり最終的にはコツチバチ科になりました。合ってるかなぁ~。ただし、コツチバチ科だけでも日本には50種いるとのことで、合っていてもまだまだ先は長いのですが・・・。



2匹目はこれです。体に生えている毛は羽毛状なので、ミツバチ科群に入りそうです。「絵解きで調べる昆虫」で検索してみると、今回はコハナバチ科になりました。正解が分からないので、何とも言えないのですが・・・。



これは採集しなかったのですが、先ほどのハチと同じ種かなぁ。



先日、教えていただいたナギナタハバチ科のハチがまたいました。Wikipediaによると、「中生代三畳紀の化石が知られ、これはハチ目の確実な記録としては最も古いものとされる。」とのことです。原始的なハチなので、一度は調べてみたいのですが、体長はわずか3mm弱。あまりに小さいのでまだ見ていません。長い産卵管(?)が見えていますね。(追記2015/05/13:後で行った検索の結果マダラナギナタハバチらしいことが分かりました



これはたぶんオオアメバチかなと思うのですが、捕まえてみないとよく分かりません。



次はハエ目です。これはタマバエ科かな。



ちょっとピントが合わなかったのですが、おそらく最近良く見るキスネアシブトケバエ♀ですね。(追記2015/10/10:和名が間違っていました。「日本昆虫目録」によると、キスネアシボソケバエが正しいです



そして、いつものセスジユスリカです。



次は蛾です。地下駐車場の天井に止まっていました。ユミモンシャチホコですね。



それに最近よく見るシタコバネナミシャク



そしてミツボシツチカメムシですね。



最後はこのクモです。残念ながら科も分かりませんが、



よく見ると脚の根元が青色に光っていますね。面白いですね。

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第533弾

最近は虫の検索が大変なことと、本業の仕事も入ってきて、ブログを出すのが遅れ気味です。これは一昨日の結果ですが、そのうち甲虫だけ出してみます。



何となくハムシが綺麗なので、ハムシから出してみます。これはクロボシツツハムシだと思います。廊下の帯状の出っ張りの幅が3mmなので、大きさはそれから見当をつけてみてください。



いつもいるイタドリハムシですが、これも綺麗なのでついでに出しておきます。



後脚腿節がずいぶん太くなっています。たぶん、ルリマルノミハムシかなと思いますが、廊下初登場なのでちょっと自信はありません。体長は3.9mmです。(追記:通りすがりさんから、「ルリマルノミハムシで合ってると思います。触角が9節しかなく、第4節が鋸歯状であることで見分けられますが、第4節が長方形のコマルノミハムシとの混同には注意が必要かも。」というコメントをいただきました。これから注意して見てみます。どうも有難うございました

「原色日本甲虫図鑑IV」だとハムシの隣がゾウムシなので、次はゾウムシです。




あまりゾウムシっぽくはないのですが、ヒゲナガゾウムシ科のスネアカヒゲナガゾウムシだと思います。



横からも写してみました。ちょっと口が出ている感じですね。実は昨年も4/15と4/23に見ていました。



それにこの間検索で名前が分かったケブカクチブトゾウムシです。名前が言えるということは嬉しいですね。この日も何匹かいました。



次はこれです。眼のあたりが変わっているので、すぐにノミゾウムシの仲間だということは分かります。脚が赤いので、アカアシノミゾウムシあたりかなと思うのですが、どうでしょう。



図鑑では、隣はキクイムシでしたので出してみます。この間から度々見るのですが、名前が分からなくていつもキクイムシの仲間としか言えないのがちょっと悔しいです。



これはカミキリモドキですね。これも昨年の4/2と4/15に見ていて、その時はアオグロカミキリモドキだと教えていただきました。たぶん同じ種でしょうね。



変わった形なので気になるのですが、最近良く見ますね。ツマキアオジョウカイモドキです。昨年の記録を見ても、3月終わりから5月初めにかけて見ているようです。



小さいテントウで、フタホシテントウです。



それに常連になっているツノブトホタルモドキ



それに相変わらず名前の分からないマルガタゴミムシ。



最後はコアオハナムグリでした。
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