廊下のむし探検 蛾が続々
廊下のむし探検 第492弾
テレビを見ていると今年は梅が遅いとのこと。これに対して、私のマンションでは2月だというのに蛾がどんどんでてきて、もう春まっさかりのようになってきました。どうしたのでしょうね。
今日の最初はこの木切れそっくりの蛾です。でも、いつものキバラモクメキリガに比べると、色が黒っぽくて長細い感じです。これは近縁のヒロバモクメキリガか、ハネナガモクメキリガです。採集して調べてみると♀の方でした。「標準図鑑」で調べると、この2種のどちらかは外見上では難しいとのことです。越冬組で、昨年も1月初めと3月1日に見ていました。
上の2匹はホソバキリガで間違いないですね。一番下は腎状紋、環状紋がはっきりしていていますが、亜外縁線が前縁近くで折れ曲がってるのでやはりホソバキリガでしょうか。
これは亜外縁線がほぼ連続的なので、ブナキリガでしょうね。
スモモキリガも2匹いました。
ちょっと潰れてしまっていますが、これはクロテンキリガでしょうね。
フユシャクもいました。今日はシロフフユエダシャクは10匹くらい。写真は省略しました。
これはクロテンフユシャクですね。私のマンションではどうもクロテンフユシャクが少ないですね。
こちらはギフウスキナミシャクだろうと思います。この日は2匹いました。
そして、カバナミシャクも出ていました。カバナミシャクの仲間は皆よく似ているので名前調べが難しいのですが、これはマエナミカバナミシャクではないかと思います。
それでは蛾以外の「むし」たちです。
最初はこの甲虫です。図鑑を見ると、ツマベニマグソコガネというのに似ていますが、実は、分布が北海道、本州東北部に限られています。もともと本州北部に入った外来種とのことです。床の模様から推測した体長は4.5mmで、一応、サイズは合っているのですが、おそらく違うでしょうね。(追記:通りすがりさんから、「ミゾムネマグソコガネみたいですね。」というコメントをいただきました。写真を見ると「ミゾムネ」という名前がよく分かりますね。どうも有難うございました)
天井に止まっていました。後で、捕虫網を持って採集してきました。「絵解きで調べる昆虫」の検索表で調べてみると、カバエ科のようです。また、Manual of Nearctic Diptera Vol. 1に載っている属の検索表で調べると、Sylvicola属になりました。さらに、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」を調べてみると、Sylvicola属の種の検索が載っていました。明日でも調べてみたいと思います。(追記:検索をしてみると、一か所疑問点があったのですが、最終的にマダラカバエSylvicola japonicus (Matsumura, 1915)になりました)(追記:疑問点というのは、「後腿節が一様に黄褐色」というところです。写真を見ても、腿節の末端は黒くなっているので、一様にというところにひっかかっていました。通りすがりさんから、「マダラカバエの後腿節も先端部分は黒くなる様ですね。」というコメントをいただきました。「後腿節は先端部を除き一様に黄褐色」ということであれば、理解しやすくなるのですが・・・)
これはおそらくキノコバエ科の仲間でしょうね。
これは以前から名前がよく分からなかったカスミカメです。クヌギカスミカメのようでもありますが、今日、「日本原色カメムシ図鑑第2巻」を見直したら、近縁のシイノキクロカスミカメの方ではないかと思うようになりました。
いかにもオニグモという姿で止まっています。たぶん、オガタオニグモではないかと思います。
最後はワラジムシでした。以前はダンゴムシばかりだと思っていたのが、気をつけて見てみると、結構、ワラジムシもいそうです。
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