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ヒメセアカケバエを調べる

この間から、勉強のためにいろいろな虫を調べているのですが、今回はヒメセアカケバエというケバエ科についてです。ケバエの仲間ではこれまで、Bibio属、Plecia属を調べたことがありましたが、ヒメセアカケバエの属するPenthetria属は初めてだったので、楽しみにしていました。

まず、ヒメセアカケバエというのはこんな虫です。





上は♂、下は死んでいるのですが、♀です。矢印は前脚の脛節末端を示しているのですが、ここに棘が2本あるのがBibio属です。この個体はないので、それ以外の属に属していることが分かります。ケバエの仲間については次の論文に詳しく載っています。

D. Elmo Hardy and Mitsuo Takahashi, "Revision of the Japanese Bibionidae (Diptrera, Nematocera)", Pacific Insects 2, 383 (1960)(こちらから、pdfをダウンロードできます)

これに従って、上の個体を調べていきたいと思います。まず、その部分の検索表を抜粋して載せると次のようになります。なお、原文は英語なので適当に訳しています。また、素人がやっていますので、そのつもりで見て下さいね。



まず、①aの翅脈について見てみます。



これは♂の翅ですが、Rs脈というのはR1脈に達する脈から途中で分かれている脈です。この脈が末端に行くときに分岐するかどうかという項目です。見るとすぐに分かりますが、Rs脈はR2+3脈とR4+5脈に分岐しています。後で示すように、このR2+3脈の形が分類には重要になってきます。

①bの脚が単純というのは、棘がないことを意味しています。さらに、②の触角と複眼については次の写真を見てください。



触角は全部で12節からなっていますが、そのうち第3節は黒矢印で示しています。これが長くならないというのですが、もともと触角の長い種を除外するための項目なので、この写真では少し長いですが、これは構わないのではと思います。また、この写真も♂ですが、白矢印で示すように左右の複眼は接しています。③については、Fig.1を見ると、先ほどのR2+3脈が長く、その下のR4+5脈とほぼ平行に走っていることが分かります。Plecia属ではこれが短く、R4+5脈にほぼ垂直に走ります。これで、Penthetria属に属することが確かめられたことになります。

次に種への検索です。④に関しては次の写真を見てください。





まず、④aについては、中胸背板の後ろ半分が赤褐色になっています。Fig. 4は♂後脚ですが、④bの基跗節は跗節第1節を示しています。この節が膨潤していていることを言っています。この節の長さと幅の比は実測すると3.9倍になって、書かれていた値3-3.5よりは少し長くなっていました。⑤aについては、Fig. 1を見て、M1脈がr-m横脈に直接結合していることが分かります。

さらに、♂交尾器は特徴的な構造をしています。





これは腹側からと背側から撮影した交尾器の写真です。非常に特徴的な形をしていて、論文に書かれている図ともよく合っています。ということで、この種はPenthetria japonica、すなわち、ヒメセアカケバエということになります。

もう少し特徴を調べるために、「原色昆虫大図鑑III」に書かれている説明を見てみましょう。



検索表と重複している部分もありますが、それ以外の特徴も載っているので、もう少し調べてみました。関連する写真を載せると、





まず、頭部に関してです。Fig. 7は♂ですが、Dについては、触角基部直下のくぼみを白矢印で示しています。写真では分かりにくいのですが、ここに深いくぼみがあります。Fig. 8は♀ですが、額帯中央の広い隆起帯を白矢印で示しています。これも分かりにくいのですが、ゆるく隆起しています。

胸部については次の写真を見て下さい。



これは胸部背板を♂と♀で比較したものですが、♀の方が赤褐色部分がやや広くなっていることが分かります。これがFに該当しているのかなと思っています。

翅についてはすでに述べたので、次は脚についてです。



これは♂後脚ですが、説明 I に書かれているように、腿節より脛節の方が少し太い感じがします。ということで、いろいろな特徴もほぼ確かめることができました。

このように種名がだいたい予想されるときには、その特徴も調べやすいですが、まったく、分からないものについては、検索をしても不安でなかなかその特徴も調べられません。もう少し経験を積まないといけないなと思っています。

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廊下のむし探検 キマダラカメムシ初登場

廊下のむし探検 第402弾

キマダラカメムシ
という南蛮渡来のカメムシがいます。私もこれまで奈良や大阪市内で見たことがあったのですが、私の住んでいる北摂では見たことがありませんでした。それが昨日、マンションにもやって来ました。





大きさはクサギカメムシを一回り大きくした程度で、かなり大型です。廊下の手すりに止まっていたのですが、カメラを向けると裏側に回ろうとするので、なかなかうまく撮れません。そのうち、遠くへ飛んでいきました。かなりの飛翔力を持っています。

1993年に出された「日本原色カメムシ図鑑第1巻」には、1770年に長崎の出島で新種記載されたが、その後、150年間発見されず、近年、九州で分布を拡大していると書かれていました。2012年に出された「第3巻」には、国内で分布をさらに広げつつあり、現在では滋賀県まで定着していると書かれていました。サクラ、カキなど25種の樹木に幼虫・成虫は寄生するようです。(追記:星谷 仁さんから、「キマダラカメムシはこちら(東京郊外)では2011年に初めて見ました。まだ狭山丘陵ではみたことはないのですが、市街地ではよくみかけるようになりました。最近はサクラで見かけることが多いです。」というコメントをいただきました



昨日も出した、ケブカカスミカメです。



廊下にこんな小さなカマキリが死んでいました。



ちょっとひっくり返してみました。おそらくヒメカマキリですね。昨年も10月中頃に見ました。





最近はクサカゲロウの姿をよく見かけます。上と下の写真の個体はよく似ていますが、下の個体は翅の横脈が黒いところや、背中を走る黄色い筋がはっきりしていないところなどが違います。調べてみると、上はヤマトクサカゲロウ、下はフタモンクサカゲロウでした。(追記2016/06/05:顔を拡大してみると、下はクロヒゲフタモンクサカゲロウでした



春はたくさん見かけたのですが、しばらく見ていませんでした。オナシカワゲラの仲間ですが、名前は分かりません。





歩いていると、アリが歩いているような感じでした。アリグモではなくても、アリに擬態しているのかもしれません。以前、サラグモ科のチビサラグモかもと書いたのですが、腹部の形が違うのでもう一度調べ直したら、ヘリジロサラグモ♂の方が合っているかもしれません。



これはタナグモ科のコクサグモかなと思います。

虫の数は減ったとはいえ、まだ、そこそこいますね。蛾は次回に回すことにします。

廊下のむし探検 やっと虫が減ってきた

廊下のむし探検 第401弾

毎日、毎日、虫の名前調べ本当に忙しかったです。でも、幸か不幸か、やっと虫が減ってきました。それで、今日はちょっと余裕ができてきました。とりあえず、昨日の「廊下のむし探検」の結果です。



今日はホタルガからです。廊下の壁に止まっていました。この蛾が飛ぶと、白い模様が輪のように見えて、ちょっと不思議な感じがします。マダラガの仲間なので、触角や頭、腹などは青色に光って大変綺麗です。



これはキシタアツバです。この写真では分かりませんが、後翅が黄色なので、こんな名前がついています。



これはホンドコブヒゲアツバです。頭の上についているのは、下唇鬚(かしんしゅ)という鬚です。アツバの仲間はこの下唇鬚が発達しています。



色がずいぶんはっきりしていますが、いつものアオアツバだと思います。この場合、下唇鬚は前に伸びています。



模様がはっきりしないのですが、おそらく、ヨトウガだと思います。



こちらはスズキシャチホコです。マンションではよく見る蛾です。



これはヒロバウスアオエダシャクです。



カメラを近づけるとすぐに逃げるので、追いかけていって、とうとう外まで行ってしまいました。やっとじっとしてくれると思ったのですが、フラッシュをたいたら、また、逃げてしまいました。フタヤマエダシャクです。



ハグルマエダシャク
でしょうね。5-6月には大量に見たのですが、久しぶりに見ました。



また、マダラメイガですが、これは模様がはっきりしています。アカフマダラメイガですね。



最近、このツヤアオカメムシがたくさん出てきました。冬になると、クサギカメムシとこのツヤアオカメムシをいっぱい見ることでしょう。



これはゴモクムシの仲間ですね。ちょっと汚れていたので、名前を調べる気がしませんでした。さて、何でしょう。



また、このハチがいました。これは昨日の写真ですが、今日もいたので、とうとう採集してきました。果たして、分かるでしょうか。



小さな虫が飛び回っているので、一度撮ってみました。こんな虫でした。ハエなのかハチなのかもよくわかりませんが、意外に整った姿をしています。(追記:通りすがりさんから、トビコバチかもというコメントをいただきました。「原色昆虫大図鑑III」にはトビコバチの綺麗なイラストがたくさん載っているので調べてみたのですが、ぴたりとくる種は見つかりませんでした



ウロコチャタテ
です。ウロコという名前は、翅に毛ではなしに、鱗粉がついているからです。最近、また増えてきた感じです。壁に小さな虫がついていて、意外に速く動き回ると思ったら、たいていチャタテの仲間です。

余裕が出たついでに、今日は置き放しにしていたアメバチモドキ、クサカゲロウ、ケバエの展翅をしました。百円ショップで買った除光液を入れたPPサンプル管に入れたままだったのですが、結構、乾燥しないで簡単に展翅ができました。意外に良い方法ですね。

廊下のむし探検 ヤモリがいるよ

廊下のむし探検 第400弾

マンションの玄関のインターホンが鳴るので出てみると、「ヤモリがいるよ。」という声。いつもの掃除のおばさんです。



早速行ってみると、廊下の壁の隙間に小さなニホンヤモリがいました。



顔を拡大するとこんな感じです。全身が鱗が覆われているので、やはり爬虫類ですね。目は細く開いているのでしょうか。それにしても、今年はよくヤモリを見ますね。それまであまりいないと思っていたのですが。

この日は名前調べがたまっているので、「廊下のむし探検」は休みにしようと思っていたのですが、ついでに歩いてみることにしました。



最近はこのサビマダラオオホソカタムシを多く見ますね。この日も2匹見ました。



オオトビサシガメもよく見るようになりました。



なかなか格好のよいハチなのですが、またもや名前が分かりません。ハチはどうやって調べたらよいのやら。



これはハエの仲間です。なかなか変わった翅脈をしているので、それを手がかりに探してみました。DrawWingという面白いサイトがあるのですが、ここから同じような翅脈のものを探してみると、キノコバエ科ヒゲタケカ属にたどり着きました。合っているかどうか分かりませんが・・・。(追記:通りすがりさんから、「ヒゲタケカは以前は独立した科でしたが、今は特徴的なキノコバエ科の属という分類になってますね。」というコメントをいただきました



天井に止まっていたのですが、脚の色から、チラカゲロウの亜成虫のようです。



これはマダラスズですね。(追記:これは♀で、翅が短いですね。ネット情報によると、♂には長翅型と短翅型があって、♀は翅が短いようです



こちらはドクガです。モンシロドクガといいます。普通、黄色の蛾は毒毛を持っていることが多いのですが、この蛾は白いのですが、♀は毒毛を持っているので要注意です。



こちらはウチジロマイマイというドクガの仲間ですが、これは毒毛を持っていません。



目立たない色ですが、これも蛾の仲間です。チャオビチビコケガというヒトリガの仲間です。



この蛾の名前調べにはちょっと苦しみました。色は薄いのですが、たぶん、オオタバコガかなと思っています。(追記:通りすがりさんから、オオタバコガとタバコガの区別には後翅を見ないと・・・というコメントをいただきました。この写真からでは区別はちょっと難しそうです



こちらはヒメツバメアオシャク



それに、ネグロシマメイガ



そして、最後はヤマトカギバです。

これでやっと昨日の分が終わりました。

廊下のむし探検 マエジロアツバほか

廊下のむし探検 第399弾

一昨日の蛾です。慌てて報告します。



よく見る蛾なのですが、名前が思い出せません。図鑑を調べてみたのですが、それでもなかなか見つかりません。ちょっと苛立たしくなって、標本箱を見に行ったら一発で分かりました。ヤガ科のマエジロアツバです。名前を見ると、そうだなとすぐに理解出来ました。それにしても、変わった色合いの蛾ですね。前翅の下半分と後翅はまるで白い毛が生えているような感じですが、標本の翅を拡大してみると、こんな感じです。



チョウや蛾は鱗粉一枚が一つの色を受け持って翅の模様を作っているのですが、この蛾の場合、白い鱗粉がほとんどランダムに分布しています。こんな配色をわざわざ設計して作ったとすれば、すごいですね。

その他の蛾についても紹介します。



これはテンモンシマコヤガという蛾です。



これはシロシタヨトウです。



壁にゴマフリドクガが止まっていたので、ちょっと接近して撮りました。ただし、この個体の触角はふさふさしているので、おそらく♂ですね。♂は毒毛を持っていないので大丈夫なはずですが、やはり近づくとちょっとどきどきします。



この間から、マエグロホソバかヨツボシホソバの♀が来ていますが、この写真では翅脈が分からないので、どちらか分かりません。



これはウスネズミエダシャクといいます。いつも思うのですが、もう少しいい名前をつけてあげればと思いますね。



どうも色が良くないのですが、おそらくウラベニエダシャクだと思います。普通は黄色のもう少し綺麗な色なんですが。



パイプの陰に隠れていますが、尾がつきでているので、ヒメツバメアオシャクだと思います。



これはこの間もいたヒメクロミスジノメイガだと思います。



これもこの間いたトビモンコハマキです。



翅に3つの黒点があるので、ミツボシキバガの仲間だと分かりますが、似た種が多くていつも迷います。今回ももう少し粘ればよかったのですが、ちょっと焦ってしまって・・・。名前はよく分かりません。

廊下のむし探検 カメムシ、チャタテ、クモなど

廊下のむし探検 第398弾

最近は虫の名前調べに追われています。今回は一昨日の「廊下のむし探検」の結果なのですが、もう昨日と今日の分が次に控えています。

この日はカメムシがいろいろといました。



似たような種が多くていつも迷う種です。図鑑を調べてみると、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」にこの辺りの種の詳しい説明が載っていました。一応、絵合わせでスコットヒョウタンナガカメムシかなと思ったのですが、どうでしょうね。なお、体長は6.0mmです。



これはカスミカメの仲間ですね。これも図鑑で調べてみると、図鑑より色が少し地味なのですが、ケブカカスミカメではないかと思いました。



クヌギカメムシの仲間です。マンションではこれまでヘラクヌギカメムシしか見ていないので、おそらく、ヘラクヌギカメムシでしょう。



次はチャタテです。これは以前も見たチャタテムシですが、名前が分かりません。目がちょっと可愛いですね。



ウロコチャタテの仲間だと思うのですが、普通のウロコチャタテに比べると、白い筋が一本足りない感じです。ただ、翅の一部が黒くなっていて、どうやら鱗粉が剥離しているようなので、おそらく普通のウロコチャタテではないかと思います。





これもこの間からいるヨツボシクサカゲロウのようですね。



トビケラの仲間です。トビケラも今のところお手上げの状態です。そのうち調べてみたいですね。(追記2018/02/02:触角の基部の雰囲気がニンギョウトビケラ科に似ていますが、どうでしょう



雄アリも今のところお手上げの状態です。これもそのうち調べてみたいなと思っています。



模様がはっきりしているのですが、名前が分かりません。クモも大きな図鑑が欲しくなってきますね。



これはいつもいるアリグモですね。ヤサアリグモだと思います。



色がいつもと違うので、ひょっとしてワラジムシかなと思って撮ったのですが、尾がありません。やはりダンゴムシの仲間のようです。さらに、後ろから撮った写真では逆三角形の部分が見えるので、やはり普通のオカダンゴムシのようです。

蛾は次回に回します。

アメバチモドキ?を調べる

先日、マンションの廊下にアメバチのようなハチが来ていました。てっきりアメバチだと思って、属の検索を始めたのですが、何か変な感じがしたので、もう一度、一から調べてみようと思いました。



対象とするハチはこんなハチです。体長は13.5mmで、見た限りはほとんどアメバチそのものです。アメバチを含むヒメバチ科については、神奈川県立 生命の星・地球博物館 渡辺恭平氏のホームページに大変詳しい説明が載っています。そこにはヒメバチ科の亜科への検索表も載っているのですが、大変複雑なのでどうしようかと迷っていたら、アメバチに似た種に対する検索表も作られていて、それを使わせていただくことにしました。検索の結果、やはりアメバチではなくて、ハバチヤドリヒメバチ科Netelia属(アメバチモドキ類)ではないかという結果になりました。

アメバチとはいったいどこが違うのかをはっきりさせるために、検索表のうち、その部分だけを抜き出して書いてみました。



そこで、これからこの検索表を用いて、上の写真の個体を調べていきたいと思います。なお、検索表の表現を一部変えているところもありますので、ご承知おきください。なにぶん、この分野には素人で、間違っているところも多いと思いますので、そのつもりで見てください。

関連する写真を載せておきます。





まず①は、Fig. 1の前翅のRs+M脈のうち、矢印で示した部分に脈がないことを示していますが、これがヒメバチ科の特徴になります。なお、翅脈の名称についてはThe American Entomological Instituteのサイトに書かれているRoss system veinsに従っています。

アメバチが属するアメバチ亜科との違いは次の②あるいは②'の項目を見ると分かります。まず、②aは後体節第1背板に関するものですが、Fig. 2にその部分の写真を載せています。ここで、気門が節の後方にあるものがアメバチ科、前方にあるものがそれ以外になります。また、柄側刻という凹みがアメバチ亜科にはありませんが、それ以外の種ではあるというのが②bです。柄側刻はFig. 2に矢印で示してある部分だと思うのですが、この種の場合、凹みというより完全な穴になっています。

②cは鏡胞についてですが、Fig. 1に示すように、不完全ではありますが、この種では鏡胞があります。一方、アメバチ亜科にはありません。これらのことから、この個体はアメバチ亜科ではなさそうだということが分かります。

アメバチモドキはハバチヤドリヒメバチ亜科に入っていますが、その部分の検索を書いたものが③'です。これ関係する写真を加えます。





③'aの大腮はFig. 3に載せていますが、強くねじれています。③'bは顔面と頭盾の丸みですが、顔を横から写したFig. 4を見るとわずかに丸みを帯びていて、その中間部に凹みがあることが分かります。③'cの鏡胞の形は三角形とは言えないのですが、小さいことは間違いありません。さらに、気門の位置はFig. 2に示してありますが、節の基部付近というよりは中間よりやや前方というところになります。このように若干違いはあるようですが、大まかには合っているので、おそらくこれでよいのではないかと思います。ということで、どうやらアメバチではなくて、Netelia属(アメバチモドキ)ではないかということになりました。残念ながら、種までは同定できませんでした。



ついでに、いくつか撮影した写真を載せておきます。まず、後脚の脛節末端には棘が2本あります。



腹部第1節と後胸が融合した前伸腹節の表面は、細かい横じわで覆われています。



前脚の脛節末端にも棘が1本ありますが、途中で曲がっています。



脚の爪はこのように櫛歯状になっています。



このハチは♀で産卵管を持っています。もう一本の突起は産卵鞘のようです。

ということで、アメバチモドキと思われる個体を調べてみました。アメバチだとばかり思っていたのですが、どうやら違うようです。やはり調べてみるものですね。

廊下のむし探検 甲虫、クサカゲロウ、クモなど

廊下のむし探検 第397弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この日はあまり目立った種はいなかったのですが、なんだかんだと厄介な種がいました。





ずいぶん特徴的な形をしていますが、何せ、水に濡れてびしゃびしゃなので、何が何だか分かりません。この形を手がかりに「原色日本甲虫図鑑」、「原色昆虫大図鑑」、「学研生物図鑑」を探し回りました。コクヌスト、ゴミムシダマシあたりに似た種がいそうなのですが、やはり違います。結局、辿り着いたのはいつも見ているサビマダラオオホソカタムシです。翅や前胸背の隆起の具合や、前胸背の形、それに前脛節の突起などはよく似ている感じです。水に濡れるとこんな姿になるのかな。



オサムシ科はほとんど区別がつかないのですが、最近は、琵琶湖博物館のWEB図鑑「里山のごみむし」で絵合わせすることである程度近くまでは行けるのではと思って、頑張っています。今回の種はコゴモクムシということになったのですが、どうでしょう。



これはいつものユミアシゴミムシダマシだと思います。



最近、このオオトビサシガメをよく見ます。普段は小昆虫の体液を吸っているのですが、kotobankによると、「指でとらえると口吻で刺すことがある」ということなので、ちょっと注意した方がよいかな。



また、クサカゲロウがいました。ちょっと大きめだから、ヨツボシクサカゲロウかなと思ったのですが、いつものように顔を拡大してみました。



顔に黒い点が片側で2個、両側で合わせて4個なので、ヨツボシクサカゲロウのようです。



小さいマダラカゲロウ♀です。アカマダラカゲロウかなと思ったのですが、発生時期は春だと思っていたので、今ごろも見られるのかなと疑問になりました。ネット調べると、羽化の時期が5月から10月と長いのが特徴だそうです。



これはユスリカの仲間でしょうね。



地下駐車場の天井付近の壁にガガンボが大発生しています。なかなか下に降りてきてくれないのですが、たまたま止まっていた個体を写しました。



前胸背にV字型の模様があるので、ガガンボの仲間であることは間違いないです。でも、名前までは分かりません。



廊下の手すりに止まっていました。このギョロッとした目の持ち主は誰でしょう。



たぶん、ミスジハエトリ♀だと思います。



最後のこのクモが何だか分かりませんでした。「日本のクモ」を何度見ても載っていません。オニグモの仲間の幼体かなと思っています。

廊下のむし探検 小さい蛾たち

廊下のむし探検 第396弾

また、2日遅れの「廊下のむし探検」の結果です。一度、遅れ始めると、なかなか回復するのが難しいですね。





今日はこんな小さな蛾からです。この2枚の写真は別個体です。前翅の中央に淡褐色の帯があります。「大図鑑」で調べてみると、ヤガ科のウスオビチビアツバかなと思ったのですが、「標準図鑑」で見ると、アツバモドキ科のウスオビアツバモドキと科名も和名も変化していました。アツバモドキ科というのは以前にも登場したことがあるのですが、ヤガ科とどこが違うのかなと思って、図鑑の説明を読んでみました。

もともと、ヤガ上科は後翅の翅脈に特徴があって、M2、M3、CuA1、CuA2の4本の翅脈に分かれているように見える4分岐ヤガ上科とM3がM2から離れてしまい、M3、CuA1、CuA2の3本の翅脈に分かれているように見える3分岐ヤガ上科に分けられるそうです。前者にはドクガ科、ヒトリガ科、ヤガ科、コブガ科、アツバモドキ科が含まれ、後者にはシャチホコガ科が含まれます。このうちアツバモドキ科はM3とCuA1が融合して3分岐のように見える特殊な脈をしているようです。さらに、通常は存在する鼓膜器官がないということで、別の科になっているみたいです。

ちょうど、ウスオビアツバモドキが従来属していたヤガ科ミジンアツバ亜科の仲間たちも、この日、見られました。





上はこの間から出ているクロテンカバアツバ、下はチビアツバだと思います。特に上の種とウスオビアツバモドキは雰囲気もよく似ています。ミジンアツバ亜科は単眼がないというのが特徴だそうです。これは、一度、採集して翅脈や鼓膜、単眼などを調べてみないといけないですね。



これは前日にも見られたヤガ科のウスモモイロアツバです。



これはクロクモエダシャク



翅がだいぶ破れていますが、フタテンオエダシャクだと思います。



これも本来はもう少し綺麗なのですが、ウラベニエダシャクです。





翅に黒い三角紋があるので、ヘリオビヒメハマキかなと思われますが、図鑑を見ると、クロサンカク、ハラブトという似た種が載っています。でも、クロサンカクは春から初夏にかけて発生、ハラブトは翅の基部が黒いということで、ヘリオビヒメハマキでよいのではないかと思います。





この2種、翅の先が尖っているところはよく似ていますが、触角の感じはずいぶん違います。上はよく知られたカクバネヒゲナガキバガですね。下については、翅の中央に淡色の帯があり、全体に黒いのでクロカクバネヒゲナガキバガかなと思うのですが、図鑑に書いてある分布は本州(岩手、東京、奈良)、九州となっており、それほど数がいないようなので、あまり自信はありません。

その他のむしでは、甲虫とクモの名前が分かっていないものがあり、後で出すことにします。

廊下のむし探検 モントガリバなど

廊下のむし探検 第395弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち、蛾についてです。最近は比較的に小さな蛾多く、写真整理や名前調べに時間がかかっています。この日はそれほど難しい種はなかったのですが、多種多様でした。



最初はこの蛾です。カギバガ科トガリバガ亜科のモントガリバです。模様が実にユニークです。ユーラシア大陸に広く分布し、日本でも北海道から九州まで分布、普通種になっています。なぜ、こんな模様にしたのでしょうね。私のマンションでは以前よく見かけたのですが、久しぶりに見た感じです。幼虫はイチゴを食べるそうです。



こちらはヤマトカギバです。カギバという意味がよく分かるような翅型をしています。以前は、カギバガとトガリバガは別の科になっていたのですが、「標準図鑑」は共にカギバガ科に入れられています。



次はヒトリガ科にいきます。これはオオベニヘリコケガです。これもよく見る蛾です。



この蛾も似た感じですが、ハガタベニコケガです。背景が変わっているのは、蛍光灯のカバーの上に止まっていたからです。



目立たない蛾ですが、やはりコケガの仲間でウスバフタホシコケガです。鱗粉の代わりに毛が生えている変わった蛾です。



次はコブガ科で、リュウキュウキノカワガです。この間も見ましたが、マンションでは時々見ます。



それでは、ヤガ科に行きます。これは、ウスモモイロアツバです。マンションではかなり数の多い蛾です。



これはウスグロセニジモンアツバです。この奇妙な名前の由来については昨年調べたので、そちらを参照してください。結果はあまりはっきりしなかったのですが・・・。



これはクロテンカバアツバです。小さい蛾ですが、今頃はよく見ます。



翅の中央に白い、視力検査のときのような模様があります。シロマダラコヤガです。



それに、先日も見たウスベニコヤガです。これでヤガ科が終わりました。



ついでシャクガ科に移ります。これはチャノウンモンエダシャクです。チャとつくのは茶色を意味するのではなく、お茶の害虫を意味することが多いです。これもお茶の害虫です。



最近、ずっと見ているので省こうかとも思ったのですが、一応、記録なので載せておきます。オオバナミガタエダシャクです。



それに、この間もいたコウスアオシャクです。シャクガ科としては、そのほか小さなヒメシャクが十数匹いたのですが、それはパス、パスです。



最後はツトガ科です。写真は綺麗に撮れたのですが、似た模様の種がいて迷う蛾です。おそらく、ミカエリソウノメイガだと思います。



最後はナガハマツトガです。

この日の名前調べは、比較的、順調に進みました。ただ、名前調べとクサカゲロウやアメバチモドキの顕微鏡撮影とが重なっててんてこ舞いでした。

ヨツボシクサカゲロウを調べる

最近、なんだかんだと忙しくて、「虫を調べる」シリーズの試料は集まっているのですが、なかなかまとめることができません。今日はヨツボシクサカゲロウらしい個体がいたので、早速、試料として捕獲してきました。クサカゲロウは時間が経つと水分が飛んでしまい、ペシャンコになってしまうので、早めに調べることにしました。



今日の対象はこのクサカゲロウです。遠くから見ると、どれも皆同じように見えますが、顔が少しずつ違います。



ヨツボシクサカゲロウは顔面に4つの黒紋があることが特徴です。クサカゲロウの特徴については、1919年の岡本半次郎氏の「本邦産草蜻蛉科に関する研究」(こちらからダウンロード可能)が詳しいので、それに従って調べていきたいと思います。この論文に書かれている、ヨツボシクサカゲロウの特徴をまとめてみると次のようになります。



体色は上の写真でも分かりますね。体長は実測により16.4mm、前翅長は18.8mmでした。体長はやや長く、前翅長はやや短いのですが、まあまあ合っている感じです。全体に、これまで調べた種に比べて大型でした。





頭部と胸部はFig. 1-3を見ると大体わかります。顔面の4つの黒紋と共に、触角の間に1紋があります。また、前胸前縁両側に黒い四角紋あり、さらに、前縁の縁も薄く黒くなっています。小腮鬚と下唇肢は共に黄褐色です。



脚は跗節だけが黄褐色で、他は淡緑色です。





前翅と後翅は上の通りです。翅脈の色と毛については写真では分かりにくいのですが、確かに部分的に黒色の部分があり、細かい毛が生えていました。前翅第3中分室(cc)と第1横脈の交わる点については、Fig. 5の左側の矢印で示すように、横脈が第3中分室に直接交わるような格好になっています。これはフタモンクサカゲロウなどと同じです。段横脈については右側の矢印で示してありますが、前翅では上段が8、下段が10なので、これを8/10と書くと、後翅では7/10でした。論文に書かれている値8/11-13/14、7/10-10/12とは前翅で若干違うのですが、おそらく翅の大きさにもよると思うので、このくらいの値は許容範囲の中に入るのではと思っています。(追記:Fig. 5の翅中央部分のMと書いた脈は、発生過程でいくつかの脈が合わさってできているので、Psm(pseudo-media)と書いた方がよいようです。14/10/18のブログを見てください

追記:今年から、毒ビンとしてポリプロピレン製容器を用いて、中に100円ショップで売っている除光液(ノンアセトンタイプで成分に酢酸エチルが含まれるもの)を入れているのですが、これが殺虫作用と共に、乾燥を防ぐにも役立っているみたいです。中に入れておくとなかなか乾燥しないので、観察するときにちょっと取り出し、終わったらまた入れておくと、そのまま2-3日は使えることが分かりました。今使っている除光液の成分は酢酸エチル、エタノール、グリセリン、香料と書いてあります。実際、スライドグラス上に1滴落として風を送り蒸発させてみると、おそらく、香料と思われる油滴がまず析出し全体が白く濁るほか、かなりの量(1/2くらい)が不揮発成分として残ります。この不揮発成分が保湿に役だっているのかもしれません

廊下のむし探検 ヒメクダマキモドキ幼虫ほか

廊下のむし探検 第394弾

最近は蛾の名前調べに手こずっていて、なかなか進みません。それで、蛾以外を先に出しておきます。一昨日の結果です。





実に変わった形をしています。特に産卵管が変わっています。幼虫であるのは確かなのですが、何の幼虫かまったく分かりません。でも、何となくツユムシの幼虫と形が似ているなと思いました。そこで、ツユムシ科について幼虫の画像検索をしてみました。すると、ヒメクダマキモドキの幼虫と似ていることが分かりました。ヒメクダマキモドキは昨年11月終わりから12月にかけて見ていました。ひょっとするとそれかもしれません。



壁にゴミがついているのかなと思って、一応、撮影したのですが、ちょっといい加減に撮ってしまいました。家に帰ってからよく見ると、どうやらハチのようです。しかも、後脚の腿節が異常に膨れています。これを手がかりに、「原色昆虫大図鑑III」の図版を調べてみました。すると、アシブトコバチ科の種によく似ていることが分かりました。似た種があったのですが、跗節が黒いので、アシアカツヤアシブトコバチかなと思いました。



ハチも先ほどの種ほど特徴があると調べてみる気がするのですが、この写真のようだとちょっと気力がなくなります。



床にツクツクボウシが止まっていました。やはり近寄っても逃げません。廊下にいると皆逃げないですね。



美しい左右対称性を持っていますが、どうしてこんな模様にしたのでしょうね。マダラウスバカゲロウです。



ハッカハムシがまたいました。今回は脚が紺色に光っていることがよく分かりますね。ちょっと気になる存在です。



いつものサビマダラオオホソカタムシです。



そして、キボシマルウンカです。すっかり常連になってしまいました。

廊下のむし探検 一昨日の蛾

廊下のむし探検 第393弾

「廊下のむし探検」の名前調べがだんだん追いつかなくなってきました。これは一昨日の蛾の報告です。大型蛾は少なかったのですが、この日も結構種類はいました。



最初はこの蛾です。パッと見てヨスジノメイガだなと分かる蛾です。でも、図鑑を見るとマタスジ、フタマタなど似た種がいます。それでも図鑑をよく見ると、やはりヨスジでよいなという感じです。幼虫はムラサキシキブにつくそうです。



似たような模様の種は多いのですが、翅が全体に黒っぽいこと、外縁の黒い線がはっきりしていることや腹部に白い筋があることなどから、ヒメクロミスジノメイガでよいのではと思います。



触角をすっと前に伸ばし、全体に三角形の形をした蛾で、この特徴だけで、ヒメハナダカノメイガだと見当がつきます。



今度はもう少し小さい蛾ですが、長くて白い触角を真横に伸ばす独特の止まり方をします。翅がちょっと角張った感じがします。というので、カクバネヒゲナガキバガということになります。



初め、マダラメイガだとばかり思っていたのですが、翅の模様が独特です。これを手がかりに探すと、ヤガ科のウスアオモンコヤガでした。



こちらはヒメサビスジヨトウです。



マエグロホソバかヨツボシホソバか迷う個体がまたいました。翅脈が少し見えているので、それから判断するとマエグロホソバ♀だと思われます。



後は、ベニヘリコケガ



カノコガです。



シャクガの仲間もいろいろいました。まず、綺麗どころから。外横線が前翅、後翅ともほぼ直線的なので、コウスアオシャクだと思います。



この間も書きましたが、似た仲間が多い種類です。斜めの赤い線が帯状になっていて、縁毛と外縁が赤いので、ウスベニヒメシャクにしたい感じです。よくは分かりませんが・・・。(追記:通りすがりさんから、「本家ベニスジヒメシャクではないでしょうか。」というコメントをいただきました。うろ覚えで書いたら、とんでもない間違いをしていました。ウスベニヒメシャクなんていないですよね



天井の白に溶け込んでほとんど分かりません。でも、廊下のむし探検隊は見逃しません。キナミシロヒメシャクだと思います。



色が薄くてよく分かりませんが、フトフタオビエダシャクあたりだと思います。



似た種があり違いがよく分からなくて、いつもニセオレクギエダシャクとしている個体です。

次からは分からなかった個体です。



鱗粉がだいぶ脱落しているようで、いろいろと探したのですが、結局、分かりませんでした。



最後のこの蛾がいちばん迷いました。止まり方、下唇鬚、それに全体の特徴は○○ツマキリアツバに似ているのですが、肝心の白い三角模様がはっきりしません。やはり違うのかなぁと図鑑をあちこち見てみたのですが、結局、ギブアップです。写真もちょっとブレているし、鱗粉もだいぶ取れているので、載せるのを止めようかなと思ったのですが、一応出しておきます。(追記:通りすがりさんから、ムラサキヒメクチバだというコメントをいただきました。確かに、図鑑と比較するとそっくりです。悩みに悩んでいた種だったので助かりました。どうも有難うございました

廊下のむし探検 ハムシ、アメバチモドキなど

廊下のむし探検 第392弾

9月も終わり近くになるのに、一向に虫は減ってきません。しかも、難しい虫ばかり。名前調べが大変です。





今日の最初はこの甲虫です。パッと見て黒いハムシかなと思ったのですが、撮ってきた写真を見ると、翅に黒い斑点があるし、脚や触角の随所が青く光っています。一体なんだろうと思って、甲虫図鑑を最初から見ていったら、やはりハムシのところに載っていました。ハッカハムシというようです。食草は名前通りハッカのようです。ハッカとはミントのことです。(追記:通りすがりさんから、「ハッカハムシは背面は南部鉄瓶で腹面が綺麗な特徴的な姿が印象的なハムシですね。ハッカ類だけでなく、レモンバームなどのハーブやガーデニングで植えられる園芸種などでも見掛けるハムシですが、あまり多くを見掛けることは無いですね。」というコメントをいただきました



これは以前紹介したジュンサイハムシですね。



壁の隅にうずくまっていたのですが、以前教えいただいたヒゲブトハムシダマシに似ているので、おそらくそれでしょう。



これはよく見るサビマダラオオホソカタムシですね。





カマキリは写真を撮ろうとするとポーズを取るのでしょうか。いつも変わった姿をしますね。威嚇しているつもりかもしれませんが・・・。前脚の間が淡黄色なので、おそらくオオカマキリでしょうね。



これはセスジササキリモドキだと思います。





名前調べに一番時間がかかったのはこのハチです。アメバチが出てきたと思って、2匹見たうちの1匹を捕まえてきました。でもどうも、アメバチであるような、そうでないような。それで、神奈川県立 生命の星・地球博物館 渡辺恭平氏のホームページの「灯火に飛来するいわゆる大型でアメ色の体をもつ寄生蜂の検索表」を用いて簡単に検索してみました。詳細はまた次回に載せますが、後体節第1背板の気門の位置が節の基部近くにあること、柄側刻があること、それに前翅に三角形状の鏡胞を持つこと、大腮がねじれていることなどから、アメバチの仲間が属するヒメバチ科アメバチ亜科ではなしに、ハバチヤドリヒメバチ亜科ではないかと思われます。後はネットで探し、アメバチモドキ属ではないかと予想をつけています。



ヒメスズメバチがいました。ブンブンと唸って飛び回っているので、ちょっと怖いですね。(追記:通りすがりさんから、「ヒメスズメバチはマンションの周囲や上空で婚姻飛行をしている様ですね。オスは刺さないですが、大きいので羽音だけでも十分に恐怖感を煽りますよね。」というコメントをいただきました



ヒメセアカケバエ♀が死んでいたので、早速、拾ってきました。これで、♂♀が揃いました。



チャタテムシは以前、カバイロチャタテかなと思った種類と似ています。



マツヘリカメムシがまたいました。もう完全に普通種になってしまいました。



これは触角が細いのでホシハラビロヘリカメムシの方かな。



ワスレナグモもまたいました。このクモもよく見ますね。歩いていると、ちょっとアリみたいです。これも一種の擬態かな。



昨日もいたネコハグモです。でも、今日は写真を撮るのにフラッシュをたいたら、



ビクッとして動き出しました。その後、フラッシュをたくたびにビクッビクッと動きます。光に敏感ですね。



最後は、地下駐車場の天井の蛍光灯の間にいたニホンヤモリです。今年はよく見ますね。でも、蛾の写真を撮り終えて戻ってきて見たら、消えてしまっていました。2,3分しか経っていないのですが、蛍光灯の間にも、天井にも、床にもいません。本当に消えてしまったみたいです・・・。

蛾はまだ名前調べが終わっていないので、次回に回します。

廊下のむし探検 タケカレハ、シャチホコガほか

廊下のむし探検 第391弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち蛾についてです。この日も、結構、蛾はいました。



今日はこの蛾からです。タケカレハといいます。カレハガの仲間は文字通り枯れ葉に似ていますが、この蛾はそれほど一生懸命に似せている感じはしません。黒い車の上に止まっていたのをフラッシュをたいたら、こんな印象的な写真になってしまいました。幼虫はタケ、ササ、ススキなどにつくそうです。



廊下の壁に止まっていました。前回と同じ、ナカキシャチホコだと思います。近づいて写真を撮ろうとすると、突然、腹を持ち上げたので、ひょっとして飛ぶかもと思って急いで撮りました。



これもシャチホコの仲間で、ツマジロシャチホコです。



これはシロシタヨトウだと思います。



ニセミカドアツバとミカドアツバという似た種があるのですが、図鑑と模様を比べるとニセミカドアツバの方だと思います。



こちらはウスベニコヤガです。



ちょっと模様が薄いのですが、おそらくフタテンチビアツバだと思います。



ナミテンアツバ



オオバナミガタエダシャク



クロクモエダシャク



と、順調に名前調べができたのですが、最後に難しい蛾が出てきました。○○マダラエダシャクです。模様がはっきりして大変綺麗なのですが、名前調べが極めて難しいです。一応、翅にある黒い環、後翅の横紋列、翅型などが手がかりになるのですが、種まではなかなか到達しません。とりあえず、この写真の蛾は黒い環がはっきりしているので、ヒメ、クロ、ヒトスジ、ヘリグロが残り、キタとユウが除外できます。しかし、そこまででした。

廊下のむし探検 ハラビロカマキリ、ケバエなど

廊下のむし探検 第390弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。だんだん秋らしくなっていきますが、廊下のむしはそこそこ登場しています。この日の最初はカマキリからです。



いろいろなカマキリがいる中で、安心して名前を言えるカマキリがこのハラビロカマキリです。翅に白い紋があるのですぐに分かります。この日は廊下の手すりの外側にいたのですが、カメラを向けたらちょうどよいポーズをとってくれました。お陰で脚に白い点のあることがよく分かりました。カマキリの場合、この白い点のある部分が脚の基節、その先が腿節で、鎌の部分が脛節、跗節になります。



胸の赤いケバエがいました。絵合わせから、ヒメセアカケバエ♂だなと思ったのですが、実際、この写真から翅脈が少し見えるので、検索を行っていくと、確かにヒメセアカケバエにたどり着きます。また、腹の先端に交尾器の一部が見えていますが、これも合っていそうです。ケバエではこれまで、Bibio属、Plecia属を調べてきました。このケバエはPenthetria属なので、これはちょうどいいと思って採集しました。今度、調べてみます。



ガガンボは今のところ手付かずですが、絵合わせから、キリウジガガンボ辺りかなと思います。





窓ガラスにスズメバチが来ていました。腹部の先端が黒いので、ヒメスズメバチでしょうね。



テントウムシにそっくりのウンカだと思って、初めは驚いたのですが、見始めると次々に見ますね。キボシマルウンカです。



これはこの間から見ているユミアシゴミムシダマシだと思います。





廊下の手すりの縁に止まっていて、なかなか写真が写せないので、手前に持ってきました。そうしたら、死んだふりなのか、じっとして動かなくなりました。あまりはっきりとは分からないのですが、ジュンサイハムシではないかと思います。ジュンサイ、ヒシなどの水生植物を食べるようです。



これはマダラスズの幼虫ですね。



ヤガタアリグモ、また、撮ってしまいました。今度も何か食べています。



何か分からなかったので、とりあえず撮ってみたらこんな小さなクモでした。模様から、いつものネコハグモのようです。

蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 ムネアカセンチコガネ、小蛾など

廊下のむし探検 第389弾

昨日は気温があまり上がらなかったせいか、虫も少なかったです。それでも、私が見たことのないセンチコガネや小蛾が見られました。いつも言うようですが、「廊下のむし探検」は本当に飽きさせないですね。





いつものようにコガネムシがひっくり返っていたので起こしてやると、見たことのない模様のコガネでした。家に戻ってから図鑑で調べてみると、模様がぴったり一致するわけではないのですが、おそらく、ムネアカセンチコガネではないかと思います。古い牛糞などに来集、灯火にもよくくるということです。やはり糞ころがしなのですね。





こういう小さい蛾の名前調べには気合が入ります。なんとなく翅が柔らかそうなので、ヒロズコガを連想したのですが、図鑑にはぴったりくる種がありません。でも、灰色の部分がもっと黒いと、クロクモヒロズコガにそっくりになるので、おそらくそれではないかと思いました。



床の模様の幅が3mmなので大変小さな蛾だということが分かります。翅の形がヒゲナガキバガに似ているのですが、触角は長くないので何かなと思って、キバガあたりを探しました。でも、こんなに模様がはっきりしているにも拘らず、見つかりません。止むを得ず、ハマキガを探し始めたら見つかりました。トビモンコハマキという種類です。ハマキガのイメージとはだいぶ違っていました。



これも小さな蛾ですが、何となく、昔の分類でアツバ、クチバ辺りを連想させます。調べてみると、フタテンアツバのようです。翅に黒い点が2つあるのがかすかに見えます。近づくとすぐに飛んでしまうのですが、追いかけていったら、諦めてじっとしていました。



後は普通サイズの蛾です。これはゴマダラキコケガです。綺麗な蛾ですね。



それに、ウスオエダシャク



ちょっと大きめの蛾で、オオバナミガタエダシャクです。



それに、カギシロスジアオシャクです。アオシャクは本当に優雅な感じですね。



コガタシロモンノメイガ



マエアカスカシノメイガ。いっぱいいるので、普段はあまり撮らないのですが、この日は虫が少なかったので、撮りました。





鱗粉がほとんど取れてしまった蛾、水に濡れてしまった蛾?が残ってしまいました。上の方は頭部、脚の模様などから、いつもいるニセオレクギエダシャクあたりかなと思います。下は翅脈を手がかりに探したのですが、よく分かりませんでした。共に、正解は不明です。



こちらはホシササキリでしょうか。





この2匹のクモは共に同じ種類で、タナグモ科のコクサグモではないかと思うのですが、あまり自信はありません。



最後は、とぐろを巻いた、いつものムカデの幼体です。なんとなく青いのでアオズムカデと思いたいのですが、脚の根元が少し黄色くなりかかっているので、トビズムカデかもしれません。ひっくり返して、棘の有無を調べると分かるようなのですが・・・。

廊下のむし探検 蛾の巻

廊下のむし探検 第388弾

昨日の「廊下のむし探検」の続きです。この日も蛾がたくさんいました。今日の最初はこの蛾からです。



ゴマフボクトウというボクトウガ科の蛾です。昔はよく見たのですが、最近はほとんど見かけなくなりました。ボクトウガの幼虫は樹木に穴を掘る害虫ですが、ゴマフボクトウもいろいろな樹木にトンネルを開けるそうです。羽化まで2年かかると「大図鑑」には書かれていました。





アカスジシロコケガの♂が3匹いました。先日、♂の翅には性標があるということを知ったので、このうち1匹を捕まえてきました。性標は2つある黒点の上側の周辺です。



その辺りを拡大してみると、翅の前縁が曲がり、極めて大きな鱗粉が分布しています。黒い点の近くは翅が盛り上がっています。この辺りを実体顕微鏡で見ようと思って、迂闊にも毒瓶に入れたまま忘れてしまっていました。出してみると、翅が縮まってしまい、綺麗に写真に撮れません。別の2匹を捕まえようと思って採集にいったら、1匹はどこかにいってしまい、もう1匹は車に止まっていたのですが、車ごとどこかに行ってしまいました。止むを得ず、一度展翅をして翅を伸ばすことにしました。翅の裏側の鱗粉も変わっている感じでしたが、観察は翅が伸びてからにします。





コケガの仲間ですが、マエグロホソバとヨツボシホソバの♀はほとんど同じ模様で区別がつきません。M2という翅脈の有無で見分けるのですが、上の蛾ではその脈がないことが辛うじて分かるので、マエグロホソバかなと思います。下の写真ではよく分かりません。こんなに似ていて互いに属が違うというのは何か変ですね。



これはプライヤエグリシャチホコです。



外壁に止まっていたのですが、いかにもシャチホコガという感じの止まり方です。でも、シャチホコガそのものではなくて、ナカキシャチホコのようです。



こちらはギンモンシロウワバです。キンウワバの仲間はフラッシュをたくとどうも翅が光ってしまうようです。



これはキスジコヤガというヤガ科の蛾です。図鑑には5-7月に発生と書かれていますが、今ごろ見られました。



この間もいたマメチャイロキヨトウです。



似た種にツマキリエダシャク、ツツジツマキリエダシャク、モミジツマキリエダシャクがあり、いつも迷う蛾です。このうち、モミジは色合いも違うし、外横線の外側に2つの黒点あるので、すぐに区別がつきますが、ツツジとの区別は前翅の裏側の線の屈曲で見分けることになっています。標本をいくつか見てみたのですが、どうもその区別がはっきりとは分かりません。いずれにしてもこの写真ではよく分からないのですが、ツツジは稀ということで、ツマキリエダシャクということにしておきます。



これはいつもいるツマキエダシャクですね。



さて、問題の蛾が出てきました。これは難しい種です。似た種に、ベニスジヒメシャク、コ、フト、ウス、トガリあたりが分布から可能性があります。このうち、トガリはすぐに除けそうですが、後はなかなか難しいです。赤い筋が太い帯になっていなくて、また、縁毛や外縁に沿った線が赤いことから、コベニスジヒメシャクかなと思うのですが、自信はありません。



これも似た種が多いのですが、外縁に沿って黒い線があるのと、ツバメのしっぽが尖っているので、ヒメツバメアオシャクかなと思います。



例によって分かりにくいヒメシャクです。たぶん、ウスキヒメシャクかなと思います。



これはカバイロトガリメイガ



これはたぶん、ホシオビホソノメイガ



そして、クロフタオビツトガです。



最後はヘリオビヒメハマキです。

これでやっと終わりました。蛾の名前調べも大変です。

廊下のむし探検 ナナフシがやってきた

廊下のむし探検 第387弾

これまでいろいろな昆虫の目(もく)がマンションの廊下で見つかったのですが、ナナフシ目が見られなかったので、いまかいまかと待っていました。昨日やっと見ることができました。



ナナフシはナナフシでも、棘のあるトゲナナフシです。棘があるかどうかはちょっと斜めから見るとよく分かります。



普通のナナフシはナナフシ科ですが、このナナフシはヒゲボソナナフシ科に入っています。名前の通り触角の細いことが特徴です。

さて、このナナフシはどこが頭でどこが胸、腹なのでしょう。そんな疑問が浮かんだので、ちょっと区切ってみました。



頭は複眼や触角があるのですぐに分かります。前脚を前に伸ばしているのですが、その付け根のある部分が前胸です。ついで、中脚の生えているところが中胸です。さて、後胸を決めるときにあれっと思いました。というのは、胸と思われる部分は上の写真で後胸と書いたところなのですが、後脚は腹部第1節と思われる部分から生えているのです。おかしいなと思って、図鑑の説明を読んでみると、通常、腹部第1節と後胸は融合していると書かれていました。つまり、後胸と腹部第1節を合わせて後胸に相当することになるのですね。後は腹部の各節が並んでいます。

それでは、ナナフシとはいったいどこが7節なのだろう、そんな疑問が湧いてきました。でも、調べてもよく分かりませんでした。Wikipediaには七は数字ではなくて「たくさん」という意味だということが書かれていますが、真偽のほどははっきりしません。(追記:リンクして良いのかどうか分かりませんが、「ナナフシってどんな昆虫?」でGoogle検索すると、トップで見つかるページでは上記の説明と共に、「千蟲譜」という江戸時代に栗本丹洲により書かれた本について言及しています。この本については、国立国会図書館のデジタルコレクションからフリーで転写本を読むことができます。この下巻の53ページをみると、ナナフシについての図説があります。これによると、ナナフシは竹のフシ、ナナフシトカゲとも呼ばれる大毒虫と書かれています。動きが鈍く、クモの仲間であるそうだが糸は出さず、尾が長くて七節あるのでナナフシの名があるなどと書かれています。千蟲譜については、名和靖氏が動物学雑誌6, 144(1894)に、「最も古く本邦に於て蟲類を圖説せるものは彼の有名なる昆蟲家栗本丹洲の千蟲譜にして・・・」と書いています。このことから、尾(腹部)の節が7つあるからナナフシという名前になったという説が正しいのかもしれません。ただ、実際には、節はもっと多いのですが・・・)

ついでに、上の写真では複眼がはっきりしないので、頭の部分を拡大してみます。



可愛い目がちらっと見えます。とりあえず、ナナフシが見られてよかったです。(追記:「検索入門 セミ・バッタ」(保育社,1992)によると、トゲナナフシの♂は野外では未知で、♀だけで単為生殖をするそうです



次はカマキリです。チョウセンとオオの区別は後翅の色ですぐに分かると以前教えてもらったのですが、どうも私はカマキリが苦手です。頭を持ち上げられると怖くて近づけません。頭を持ち上げた時に、ついでに前脚の間の色を調べてみました。



薄い色なのでオオカマキリの方かなと思ったのですが、もう少し調べてみました。両者の違いを書いてあるサイトがいくつかあるのですが、顔の違いからもある程度は見分けられるようです。前頭の三本の線の中央が細くて一様というところもオオに一致しています。でも、やはり後翅を見てみたいですね。今度、手袋をして捕まえてみようかなと思います。

その他のむしで蛾以外は少なかったです。



まず、ツヤアオカメムシです。冬が近づいてくるといっぱい見るようになります。



そして、ホシウスバカゲロウ。



廊下に細長い貝殻でも落ちているのかなと思って見ていたら、突然動き出したのでびっくりしました。ミノムシなのですね。ミノムシにもいろいろ種類がいますが、これはミノガの幼虫なのでしょうか。



全般的に蛾以外の虫が少ないので、つい小さいクモも写してしまいました。ネコハグモです。

一方、蛾の方はあまりにも多いので、次回に回します。

廊下のむし探検 蛾がたくさん

廊下のむし探検 第386弾

「廊下のむし探検」の結果を出すのがだいぶ滞っていました。これは三日前に見た蛾です。この日も蛾はたくさん見られたのですが、まず目立たたない種から。



小さな蛾です。こんな模様はハマキガにあったなと思って探したのですが、見つかりません。よく見ると、翅の先端が丸くなっています。これからヒロズコガ科のシマヒロズコガという種にたどり着きました。図鑑の説明には7-8くらい隆起した鱗粉の束が見えるとのことですが、よく見ると10箇所以上隆起したところがあります。こんな蛾は初めてだなと思って調べてみると、昨年の9月21日のブログに出していました。この時は早速採集に行ったけれどいなくなっていたと書いてありましたが、今年はまったく採集する気も起きませんでした。



次はこの目立たない蛾です。図鑑を見てもなかなか見つからないので、手元にある標本と見比べ、マエジロホソメイガではないかと思いました。「廊下のむし探検」初登場です。



これはハマキガ科のマメサヤヒメハマキあたりかなと思って図鑑を見たのですが、この写真の方が、色がかなり濃い感じです。でも、他に似た種が見つからないので、やはりその辺りかなと思っています。ちなみに、マメサヤヒメハマキとニセマメサヤヒメハマキという似た種がいるのですが、私には区別が付けられません。あらためて、「大図鑑」の説明を読んでみると、♂では後翅の発香鱗の分布で見分けるようです。・・・と、ここまで書いて「標準図鑑」を見てみると、和名が変わっていました。マメサヤヒメハマキ→マメヒメサヤムシガ、ニセマメサヤヒメハマキ→ダイズサヤムシガ。その他にも、クズ、アズキ、ヒロバヒメなどいろいろと似た種がいますね。これは大変。



これはアカウラカギバというカギバガ科の蛾です。これも「廊下のむし探検」初登場です。私の標本箱では8月と9月に採集した個体がありました。



色が大変薄いのですが、模様からウコンカギバあたりだと思います。これもウコンカギバとヒメウコンカギバの区別がつかないのですが、とりあえずウコンカギバ(?)ということにしておきます。



これはスジベニコケガです。華やかな色ですね。



それに、マエグロホソバ



ヨツボシホソバの共に♂です。両者の♀は区別がつきにくいのですが、♂は全く違いますね。



キシタバの仲間、コシロシタバがいました。図鑑を見ると8-9月発生とのことです。



エゾギクキンウワバです。同じキンウワバでも、ミツモンキンウワバなどと異なり、フラッシュをたいてもほとんど光りません。



このような模様の蛾にはオスグロトモエとハグルマトモエがいます。ハグルマトモエ♂の夏型はほとんどオスゴロトモエと同じ模様なので区別がつきません。今回はやや小型だったので、ハグルマトモエの方かなと思っています。



これはこの間も見たクロテンカバアツバです。



それに最近よく見るウスキコヤガです。



シャクガの大きな種はまったくいなくて、このヨツメアオシャクがいただけでした。その代わり、小さなヒメシャクがたくさんいました。ヒメシャクの名前調べは難しいので、できるだけ見ないように歩いていたのですが、こんなにいると仕方がないなと思って2つだけ撮りました。





上の方がやや大きくてマエキヒメシャクかなと思っています。下の方は小さくて外横線がはっきりしているので、ウスキヒメシャクかなと思っていますが、共に自信はありません。

廊下のむし探検 クロトビイロサシガメほか

廊下のむし探検 第385弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。相変わらず、マンションの廊下にはいろいろな虫が来ています。以前から、6月と9月は多いなと思っていたのですが、実際に多いですね。今日はこの虫からです。



後脚を後ろに真っ直ぐ伸ばし、面白い格好で天井に止まっているなと、何の気なしに撮影しました。家に戻ってから、「日本原色カメムシ図鑑第1巻」を探したのですが、どうしても見つかりません。試しに、第3巻も見てみたらやっと見つかりました。クロトビイロサシガメというサシガメ科の仲間です。図鑑によると、特徴は前胸背の後縁付近に1対の黄褐色紋が現れることと、前胸脛節に暗色環状紋を4つ持つことだそうで、他種との識別は容易とのことです。確かにそのような特徴が見えます。その他、私が図鑑を探すときに注目した特徴は、全体が黒いこと、それに後脚が薄い色で、前脚腿節が太くて、前側に小さな棘が並んでいることでした。図鑑の第1巻に載っていなかったのですが、特に珍しいとは書かれていなくて、本州、四国、九州などに分布するとだけ書かれていました。



カメムシの仲間ではその他、オオトビサシガメがいました。



セミも広い意味でカメムシの仲間ですね。この間はチッチゼミがいたのですが、この日はツクツクボウシがいました。こう書きながら、あれっ、ツクツクホウシだっけと迷ってしまいました。Wikipediaを見ると、やはりツクツクボウシが合っているいるようです。今度は、その当て字「つくつく法師」を見て、その語源は何だろうと思ってしまいました。調べると、単なる「聞きなし」ですね。「ツクツクオーシ」、「ウィヨース」、「ジー」という鳴き声の最初の部分を取ったようです。

ネットで見ていると、日本国語大辞典には歴史的な説明が載っているようで、平安時代に「くつくつほうし」と呼ばれていたものが、鎌倉から室町時代に語順の転倒が起き、「つくつくほうし」となったようです。一方、「ほうし」は法師を連想させ、法師蝉なる言葉も使われています。結局、「ほうし」なのか「ぼうし」なのか、語源的にどちらが正しいのかはよく分かりませんね。広辞苑によるとツクツクボウシやヒグラシは寒蝉とも言われているようです。(追記:こういうことにはきっと詳しい人がいるだろうなと思って、ついでに調べてみました。Wikipediaによると、複合語において、か行、さ行、た行、は行の無声子音が母音に挟まれると濁音になる連濁という音韻現象だそうです。このルールに則って、tsukutsuku+houshi→tsukutsukuboushiとなるようです。「つくつくぼうし」は、「つくつく」+「ほうし」というように2つに切れるという考えなのですね

その他の虫に移ります。



こちらはクロカミキリですね。以前、教えて頂いてから、見たらすぐに分かるようになりました。



そして、こちらはワモンサビカミキリかな。



ホシウスバカゲロウがいました。壁に止まっていて写しやすかったので、近づいてちょっと拡大。



夏の暑い時期は、こうやって近づくとよく逃げてしまったのですが、少し涼しくなったのか意外に逃げませんね。

蛾はあまりにも多いので、次回に回します。

アメリカミズアブを調べる

いつの間にか家の中にアメリカミズアブが入ってきていました。早速、捕まえて調べてみました。アメリカミズアブはもともと北・中米に産するミズアブで、全世界的に分布し、日本には1950年代に入ってきたようです。学研生物図鑑によると、ごみためなどの有機分解物中に発生というので、あまり綺麗な感じのしない虫です。分類的には、ハエ目短角亜目ミズアブ型下目ミズアブ上科ミズアブ科に属します。



これは野外で撮影したものです。全体に黒で、翅は少し青みがかり、目には面白い模様があります。



左は背側から、右は腹側からの写真です。腹に白い部分があるのが分かります。また、脚の先端の跗節が白いところも目立ちます。

この虫の特徴は「原色昆虫大図鑑III」によると、次のようになっています。



体長は実測で17mmほど、全体に黒色であることは間違いないですね。頭部を拡大してみます。



頭が幅広く、触角が長いということも分かります。





次に触角を拡大してみます。Fig. 3を見ると、第2節が小さいことはすぐに分かります。これに対して、第3節の解釈はちょっと難しかったです。結局、先端に付いているスプーンの先のような構造も含めて第3節と考えているみたいです。前半部分は細かい節のようなものがあり、強いて数えると7節あります。これを「不明の7環節」と呼び、スプーンの先の部分を先端節と呼んでいるようです。



次に腹部ですが、腹部第2節に半透明な2つの紋があります。これは背側から見た写真ですが、腹側から見たFig. 1の右の写真でも同じ位置に白い紋があるので、腹部が透き通ったような構造になっていることが分かります。腹部第3節、第4節(および、第2節も部分的に)の後縁部分に白い毛が見えます。これも拡大してみます。



こんな風に部分的に白い毛が密生していることが分かります。



翅は茶色くて前縁部分は濃い色になっているところも合っています。翅脈には文献を手がかりに名前を付けてみました。(追記:文献は、C. J. B. de Carvalho and C. A. de Mello-Patiu, Rev. Brasil. Entmol. 52, 390 (2008)です。ここからpdfがダウンロードできます



最後は脚ですが、矢印の部分が白くなっていて、やはり記述とよく合っています。ということで、アメリカミズアブで間違いなさそうです。

ついでにいろいろな部分の写真を撮ってみました。



これは顔の部分です。大きな複眼と小さな口が見えます。複眼には面白い模様があったのですが、それは拡大するとどう見えるのでしょうか。



複眼に青い部分と黄色い部分があることが分かります。個眼の一つ一つの色が違っているのですね。



触角が面白い形だったので、もう少し詳しく調べてみました。先端節は中心が凹んだスプーンの先端のような形です。さらにその根元の部分を拡大してみます。



こんな形をしています。スプーンの凹んだ部分は平坦なのですが、周囲には細かい毛が生えています。



これはスプーンの先端を横から見たものです。細かい毛がびっしり生えていることが分かります。

アメリカミズアブは特異な形をしているので、拡大してみると結構面白いですね。

廊下のむし探検 枯れ葉みたいな蛾

廊下のむし探検 第384弾

こういうタイトルは何度か使ったと思いますが、今回の蛾は正真正銘の枯れ葉みたいな蛾です。と言うのは名前がカレハガだから・・・。



写真の下側に見えている部分が前翅で、上側にはみ出している部分が後翅の一部です。この部分にはいかにも葉脈みたいな模様がありますね。





2枚目は真正面からの写真ですが、はみ出している後翅がよく分かりますね。3枚目は反対側からの写真です。おそらく、森の中でこんな蛾が止まっていてもほとんど気が付かないと思いますが、地下駐車場の天井では目立って仕方がないですね。

この日は出かける用事があったので、駐車場だけを調べてみたのですが、カレハガのすぐ近くにこんな蛾がいました。



ハグルマトモエです。今回は模様がはっきり撮れました。



そのすぐ近くにはウスキツバメエダシャクも止まっていました。地下駐車場にはほとんど蛾はいなかったのですが、なぜかこの3匹だけは固まって止まっていました。(追記:MSWiさんから、「シロツバメエダシャクの方かなという気がしています。内横線と外横線との間に細波模様がほとんど現れず、尾状突起もウスキに比べて短く、尖らないのが特徴です。」というコメントを頂きました。通りすがりさんからも、「シロツバメエダシャクのオスですね。元の方だけですが、特徴的な触角が見えてます。」というコメントを頂きました。確かに、その通りで、シロツバメエダシャク♂で間違いないようです。ご指摘、どうも有難うございました



ついでにマダラガガンボも出しておきます。これは♀なので、近似種かどうか分かりませんね。

廊下のむし探検 蛾ばかり

廊下のむし探検 第383弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果のうち、蛾についてです。あまり目立った蛾はいなかったのですが、数はたくさんいました。今日の最初はこの蛾からです。





アカスジシロコケガというヒトリガ科の蛾です。この2枚の写真、模様が少し異なりますが、上は♀、下は♂です。そう、♂と♀で模様が違うのです。この蛾は全国的に普通にいる蛾で、コケガという名前がついているように、幼虫は地衣類を食べます。「大図鑑」の解説を読むと、♂の翅の中室端から前縁に大きな性標があると翅脈が曲がると書かれていて、図が載せられています。その位置と比較すると、黒い2つの点のやや右上の方にちょっと光るような楕円形の部分が見られますが、この部分を指すのかもしれません。ネットを見ると、性標には発香鱗が集まっていると書かれています。一度見てみたいなと思って、標本箱を見たのですが、あまりに普通種すぎて、♀が1匹いるだけでした。今度採集して調べてみたいと思っています。



初めヒトリガかなと思って写真を撮ったのですが、よく見てみるとあまりにも立派な触角をしています。触角を見ると、何だかドクガに似ているなと思って探してみると、似た種がありました。触角の背側に黒白の模様があるので、おそらくブチヒゲヤナギドクガでしょうね。



地下駐車場の天井からぶら下がっていました。ウスイロギンモンシャチホコですね。今回も銀紋は黒っぽく写ってしまいました。



下翅が見えているので、これもシャチホコガの仲間です。たぶん、ナカキシャチホコだと思います。



昔はヤガ科に入っていたのですが、最近はコブガ科に移されました。リュウキュウキノカワガです。琉球という名前がついていますが、普通によく見ます。でも、模様はややエキゾチックな感じですね。



似た種が多いのですが、翅の中央の白点がはっきりしているので、おそらくキスジツマキリヨトウではないかと思います。



イチジクキンウワバとミツモンキンウワバという似た種があるのですが、この写真で白い点の左側にある線(外横線)が三角形状に尖っているとミツモン、あまり尖っていないとイチジクだとして見分けます。これは尖っているので、ミツモンキンウワバだと思います。



これはソトウスベニアツバです。



翅に黒い模様がついていますね。ウスキオエダシャクです。



これは一字違いですが、ウスオエダシャクです。



それに、よく見るツマキエダシャクですね。



ギンモンシマメイガです。壁に止まっていたので、綺麗に撮ることができました。



これはシロモンノメイガです。模様がはっきりしているので、なんとなく好きな蛾です。



そして、これはヒロバウスグロノメイガです。



この模様はちょっと見覚えがあるなと思って図鑑を見てみると、ナガハマツトガのようです。



正直、トリバガはよく分からないのですが、これはたぶんエゾギクトリバだと思います。写真を撮るたびにいつも思うのですが、どうしてこんな翅にしたのでしょうね。

廊下のむし探検 綺麗なカメムシほか

廊下のむし探検 第383弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日もなんだかんだかと多彩な「むし」がいました。その中でも特に綺麗だなと思ったのはこのカメムシです。



エサキモンキツノカメムシです。これまでハートマークのカメムシということで何度か登場したのですが、今回は緑の縁取りが特に綺麗だなと思いました。カメムシというと嫌われ者ですが、こんなに綺麗だと一目置いてしまいますね。



松の害虫、マツヘリカメムシがまたいました。もうかなりの数が発生しているのかもしれませんね。



これはヒゲナガサシガメです。



オオセンチコガネがポーズでもとるように、こんな姿でじっとしていました。それで、ちょっと斜め前から撮影してみました。なかなかカッコ良いでしょう。





おそらくハムシの仲間だと思うのですが、こんな薄い色のものは見たことがありません。図鑑を探しても見つかりません。いったい何なのでしょう。(追記:虫者さんから、「エノキハムシだと思います.腿節が黄褐色でそれ以外は黒色と保育社の図鑑に書いてあります.図鑑の写真と比べると大分イメージ違いますね.」というコメントをいただきました。図鑑の色はまったく違うのですが、ネットを調べると似た色の個体の写真がいっぱい載っていました。どうも有難うございました



キイロゲンセイがまたいました。今年2回めです。ツチハンミョウの仲間なので、幼虫はハナバチに寄生するとのことです。



ヒゲナガカワトビケラです。春は多かったので、廊下に止まっていても無視していたのですが、いっとき見なくなったと思ったら、最近また増えてきたようです。



小さなハチなのですが、体の割に太い触角をしています。名前は分かりません。



これはクロオオアリです。



アリそっくりのクモで、ヤサアリグモです。最近はなぜか食べている姿をよく見かけるのですが、この日も小さいクモを捕まえていました。



これはミスジハエトリかなと思いますが、自信はありません。





また、ムカデです。幼体だと思うのですが、トビズムカデなのかどうかよく分かりません。これは触角や脚の途中から青くなっています。



最後はこのニホンヤモリです。この間、ヤモリは気持ち悪いと書いたのですが、これはしっぽの先までいれても3cmほどの小さな子供です。このくらい小さいとちょっとかわいい感じですね。

廊下のむし探検 甲虫や蛾など

廊下のむし探検 第382弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日もいろいろと虫がいたのですが、目立った虫がいなかったので、この虫からにします。



マンションの外壁に止まっていました。オオセンチコガネです。普段は廊下にいるので、フラッシュだけの光になり輝き方が今ひとつなのですが、外壁だったので、結構綺麗に撮れました。翅を開きかけているので、飛ぶつもりなのかなと思ってしばらく待ったのですが、このままじっとしていました。



名前調べに一番時間がかかったのはこの虫でした。オサムシ科かなと思ったのですが、一応、図鑑を前から順に見ていきました。その結果、オサムシ科で間違いなさそうです。外観からゴモクムシの仲間かなと思って、琵琶湖博物館の「里山のゴミムシ」の写真と比較しながら探しました。特徴としては翅に毛が生えているのか光沢が少ない感じです。前脛節に面白い棘のような構造があります。後は前胸背の形、後半部分の模様と中央の溝、それに脚の色などを手がかりに探しました。何となくヒメケゴモクムシに似ているかなと思ったのですが、ピタリとくる種が見つかりませんでした。なお、床の模様から判断した体長は11.9mmです。



廊下の手すりの下側に止まっていたので、下から覗きこんで写しました。アオスジカミキリですね。複眼に触角が食い込むような形で付いているのが面白いですね。顔を設計するときに、触角の位置を決めてしまっていたので、複眼はその周りでできるだけ広くなるようにしたのか、逆に、複眼の位置を決めて触角を忘れていたので、後から触角を付けたのか、そんな勝手な想像をかきたてます。



ウロコチャタテですが、以前の個体に比べると白い模様が角ばってはっきりしている感じです。別種かなと思ったのですが、吉澤氏のチャタテムシチェックリストによると、ウロコチャタテ科はウロコチャタテとオオウロコチャタテの2種しか載っていません。一応、ウロコチャタテとしておきます。



また、クサカゲロウがいました。顔のアップはピントが合っていなくて失敗しました。でも、触角が短いこと、この写真から見える顔の模様からヤマトクサカゲロウかなと思いました。



ちょっと変な角度から撮影したら翅が光ってつやつやになってしまいました。おそらくチャバネヒメカゲロウかなと思うのですが、複眼を通るこんな褐色の筋があったのかどうか、自信がありません。



これはホシウスバカゲロウですね。地下駐車場の天井にはウスバカゲロウの仲間がよく止まっています。



これはキイロスズメバチでしょうか。廊下の天井の梁のちょっと低くなったところにじっと止まって、睨みをきかしているような感じでした。



カネタタキ♀ですね。



それにエンマコオロギ。地下駐車場の天井に止まっていました。地下駐車場は昼間は薄暗いのですが、昆虫の宝庫ですね。

後は蛾とクモです。



一昨日見たエビガラスズメはそのまま止まっていました。それに新たにホシホウジャクが加わっていました。



そのすぐ近くにはこのクロシタシャチホコがいました。後翅が黒いのでこんな名前がついています。



すっきりとした美しさがあります。ヒトリガ科の○○ホソバであることは間違いないのですが、似た種が多くて名前にまではたどり着きませんでした。(追記:通りすがりさんから、ヤネホソバかもしれないが、翅脈を見ないとはっきりしないというコメントをいただきました



これはナカジロアツバです。



フラッシュをたいたらこんなに光ってしまいました。いろいろと角度を変えても光るので、何か光る原因があるのでしょうね。外横線の曲がり方からミツモンキンウワバだろうと思います。



ヒメシャクです。外横線がはっきりしていて鋸歯状なのでウスキヒメシャクかなと思います。



これはクロフタオビツトガかな。



ともかく動きまわるので、なかなかピントが合いません。おそらくこの間もいたワスレナグモだと思います。

廊下のむし探検 エビガラスズメほか

廊下のむし探検 第381弾

先ほどの続きで、今日の「廊下のむし探検」の結果です。地下駐車場の排気口に何か付いているなと思って近寄ってみると、





こんなおどろおどろしい蛾でした。調べてみると、エビガラスズメでした。胴体にエビ殻のような模様がついているので、こんな名前が付いたのでしょうが、止まっている時には見えませんね。「廊下のむし探検」初登場です。それにしても、気味が悪いですね。



これも初めての蛾です。イネコミズメイガというミズメイガの仲間です。稲の害虫として知られていましたが、「標準図鑑」によると最近では稀な蛾になってきたようです。綺麗な蛾ですね。



○○エグリバがまたいました。翅の中央に黒い点が2つあるので、キンイロエグリバかなと思うのですが、はっきりとは分かりません。



この間から出てきているヒロバチビトガリアツバです。



それにマメチャイロキヨトウです。



模様がはっきりしなくて分かりにくいのですが、おそらくオオトビエダシャクではないかと思います。これも「廊下のむし探検」初登場です。



いつもの蛾ですね。似た種にニセオレクギエダシャクとオレクギエダシャクがいるのですが、違いがよく分からないので、いつもニセオレクギエダシャクと書いています。

廊下のむし探検 久しぶりにチッチゼミが来た

廊下のむし探検 第380弾

まだ、外ではツクツクボウシやミンミンゼミが鳴いていますが、秋になるときまって針葉樹の高い場所でチッチっチッチと鳴くセミがいます。チッチゼミです。写真を撮ろうと見上げるのですが、鳴いている姿はなかなか見つかりません。





そんなチッチゼミがマンションの廊下の壁に止まっていました。小さくて可愛いセミで、姿もなかなかスマートです。マンションには、ずいぶん昔に2-3度来たことがあったのですが、最近はまったく見かけなくなりました。久々の嬉しい出会いです。(追記:通りすがりさんから、体が小さいからか、樹皮の厚い幹には居ない様なので、余計に見付けづらいとのことです。また、このチッチゼミは腹端の形状からメスというコメントをいただきました

今日はバッタの仲間が多くいました。



翅が長くて、目の上の白い筋がすらっと通っています。おそらくホシササキリではないかと思います。



こちらはもうちょっとごつごつした感じがします。こちらがササキリだと思います。違うかな?



この間と同じシバスズの長翅型かなと思ったのですが、翅の模様がちょっと異なるので、だいぶ迷いました。でも、やはりシバスズかなと思っています。



これはこの間から出ているウスグモスズの長翅型でしょう。



バッタの最後はこれで、エレベータホールの床に止まっていたので、ほとんど保護色で見えませんでした。イボバッタかなと思うのですが、よく分かりません。



また、クサカゲロウがいました。例によって顔の部分を拡大します。



おそらくスズキクサカゲロウだと思うのですが、採集してきたので、今度各部を拡大して載せます。(追記:通りすがりさんから、「スズキクサカゲロウだと思います。これは平地から山地まで普通に見付けています。」とのコメントをいただきました



こちらは普通のカゲロウ。翅脈の様子からマダラカゲロウの仲間の亜成虫♀だと思われますが、それ以上は分かりません。



触角の太さからホシハラビロヘリカメムシかなと思います。





テントウムシみたいな虫、また、いました。キボシマルウンカです。写真を撮ろうと思って近づいたら、ピョンと飛び跳ねて、少し離れたところに止まりました。おそらく翅は使ってないと思います。やはりウンカの仲間ですね。



アリモドキ科のアカクビボソムシです。アリに似ていなくはないですが、よく見るとだいぶ違いますね。



すぐ横には本物のアリがいました。



小さなハエが飛び回っていたので、止まった時に撮ってみました。こんな姿のハエです。



最後はクモで、ワスレナグモだと思います。

蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 今日はベニスズメだけ

廊下のむし探検 第379弾

今日は何度も外出する用事があり、「廊下のむし探検」をする暇がありませんでした。でも、外出から帰ってくると、エレベータホールにこんな蛾が止まっていました。



ベニスズメです。図鑑によると全国的な普通種ということですが、私は初めて見ました。急いで家まで戻り、カメラを取ってきました。ついでに、いろいろな方向から、パチリ、パチリ。





採集して標本にすればよいのですが、最近はどうも標本作りの意欲が湧かなくて・・・。

廊下のむし探検 この虫分かりますか?

廊下のむし探検 第378弾



この奇妙な虫は何か分かりますか。特に、目のあたりに白い糸のようなゴミがついているから余計に奇妙な感じがしますね。昨日の「廊下のむし探検」で見つけた虫です。体長は2mmほど。甲虫であることは間違いないなと思って、図鑑を見ていったのですが、なかなか見つかりません。2度目に見直したときにやっと見つかりました。

タバコシバンムシという世界的な害虫だったのです。名前の通り、貯蔵たばこ葉の大害虫だけでなく、ほとんどすべての乾燥動植物質を害すると図鑑には書いてありました。英語ではcigarette beetleというようですが、drugstore beetle(ジンサンシバンムシ)と並んで世界的に知られた害虫だそうです。後者は乾燥ハーブなどの薬材を食べる害虫です。廊下のむしを調べていると、害虫ばかりが目につきますが、こんなにたくさんいて家の中は本当に大丈夫なのでしょうかね。

ところで、Wikipediaによると、シバンムシは死番虫と書いて、英語のdeath watch beetleの訳だそうです。虫が頭を家の柱に打ち付けて、かちかちと音を出して雌雄間の交信を行うのを、死神の持つ秒読みの時計に例えた名前だそうです。



甲虫のついでに、これはコイチャコガネですね。



そして、ケブカスグリゾウムシです。このゾウムシは最近良く見ますね。



これは○○エグリバですね。でも、似た種が多くて名前調べに苦しみました。とりあえず似た種として、○○に入る部分に、ウス、キタ、キンイロ、オオ、ハイイロオオ、ミナミの6種がいます。このうち、ミナミは分布が南西諸島なので除外し、ウスは♂♀ともに触角が櫛歯状ということで除外できます(この写真では触角は単純です)。結局4種が残るのですが、翅の外縁近くにある淡色の点はオオの特徴で、また、翅の中央部分に黒い点がかすかに2つあるのはキンイロの特徴です。このどちらかである可能性が高いのですが、翅の色からキンイロエグリバにしてみました。合っているかどうか分かりませんが。



これは小さい蛾ですが、アヤホソコヤガです。フラッシュをたいて写したら、驚いて翅を閉じた写真が撮れました。これはもう一度止まった場所で写したものです。光に対して意外に素早く反応するようです。



これはクワゴマダラヒトリ♂ですね。ヒトリガは♂と♀で色の違う種が多いのですが、この種もそうで、♀は白地に黒い点がつきます。



これはウスミドリナミシャクです。前脚を曲げた姿が面白いですね。



これはクロフタオビツトガだと思います。





この間もいたホソオビキマルハキバガが2匹いました。



これはマダラスズの♀ですね。



前胸背にV字型の溝があり、単眼がなく、さらに翅脈を調べて結果、ヒメガガンボの仲間かなと思いました。



ハチの方はまったく手付かずですが、この小さなハチはよく見ます。





最近、アリグモをよく見ますね。でも、姿が面白いのでつい撮影してしまいます。上はヤサアリグモ、下はヤガタアリグモでしょうね。この間から見ていると、壁についている小さなクモやハエ、ハチなどを食べているようです。
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