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廊下のむし探検 蛾がたくさん

廊下のむし探検 第322弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果で、蛾についてです。この日も蛾はたくさんいました。



今日の最初の蛾はホタルガです。



ホタルガは野外ではよく見るのですが、マンションの廊下で見ることはめったにありません。この日は地下駐車場の壁に止まっていました。ホタルガはマダラガ科に属しているので、触角はこの写真のように青光りして大変綺麗です。



ニジュウシトリバがいました。漢字で書くと「二十四鳥羽」ですね。翅の部分を拡大してみると、



本当に鳥の羽のようになっています。何でこんな翅にしたのでしょうね。



この蛾はチャハマキですね。茶の害虫です。



「大図鑑」と「標準図鑑」をそれぞれ2,3回見直したのですが、結局、この蛾の名前は分かりませんでした。



これはモンスカシキノメイガですね。「廊下のむし探検」初登場ですが、これまで6月に何度か採集していました。



これはこの間もいたイラガですね。地下駐車場の天井にいました。



そして、これはクロシタシャチホコです。



チャノウンモンエダシャクです。これもお茶の害虫です。この日は2匹もいました。いかにも蛾という感じの蛾で、ちょっと気になる存在です。



こちらはウスネズミエダシャクです。あまり特徴のない蛾です。



外横線がはっきりしていて、鋸歯状なので、おそらくウスキヒメシャクです。



模様がくっきりした蛾なのですが、後翅に点があるか筋があるかで見分けるので、この写真からではアトテンクルマコヤガかアトキスジクルマコヤガのどちらか分かりません。



これはシマフコヤガですね。



変わった模様の蛾ですね。ヤガ科のシロスジキノコヨトウです。



似た種が多いのですが、おそらくイネヨトウではないかと思います。



最後はこの蛾です。翅頂に鎌のマークがあるので、分かりやすい蛾です。アカテンクチバです。
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キマワリを調べる

キマワリは朽木や古木などにいて、脚が長いので木をぐるぐる回ることが連想され、こんな名前がついたとのことです(Wikipedia)。比較的大型のゴミムシダマシ科の甲虫で、日本各地に普通にいます。この間から、キマワリとクチキムシの違いが分からなくなったので、昨日、キマワリらしい個体を捕まえてきて調べてみました。図鑑の記述と比べながら、いろいろと観察してみると、少し分かってきたような気分になってきました。ただ、なにぶんにも素人がやっていることなので、間違っているところも多いと思います。そのつもりで見てくださいね。



捕まえてきたのはこんな個体です。体長は18mm、全体に黒く、鈍いつやがあります。「甲虫図鑑III」のキマワリの写真と比較してみると、頭部がやや大きく、前胸側縁の丸みが顕著、脚が褐色などいろいろと違いがあります。それで、キマワリではないのかなと思って、図鑑を探してもそれらしい種は見つかりません。おそらく、キマワリの仲間だろうと思って話を進めていきます。

図鑑には、キマワリの項はやけに詳しく載っています。その形状に関する部分をまとめてみると次のようになります。





括弧つきで青色で書いた部分は、九州亜種の特徴です。それぞれ該当する部分を、実体顕微鏡で撮影してみました。まず、頭部です。







頭部の特徴は、複眼が大きいこと、触角の基部の部分が複眼に食い込んだような形になっていること(Fig.3黄色太矢印)、頭盾が段のようになっていて、その下半分に点刻がないこと、触角第3節が異様に長いことなどが挙げられます。「甲虫図鑑」には、前頭幅と複眼横幅の比が約1/5と書いてありますが、Fig.2で黄色細矢印で示した部分を計測してみると1/2.4になり、九州亜種の1/2弱というのに近い値を示しました。また、触角第3節と第4節の長さの比については、2倍強と書かれていますが、計ってみると1.88倍になり、これも九州亜種の2倍弱というのに合致しました。また、「甲虫図鑑」の③にある金色軟毛を密布しているというのは見られませんでした。

余談ですが、クチキムシとキマワリの違いについても触角から見分けられそうです。まず、前者はクチキムシ科、後者はゴミムシダマシ科に属しています。この両科はもともと一緒にしてもよいほど近縁なのですが、クチキムシ科は脚の爪が櫛歯状になっていて、ゴミムシダマシ科は櫛歯状でないことから分けられています。残念ながら、生態写真では脚の爪の形状までは写らないことが多いので、むしろ、触角第3節の長さで見ると分かりやすそうです。キマワリの仲間は第3節が第4節よりかなり長いのですが、クチキムシはほぼ同長だからです。



次は前脚を見てみます。腿節はほぼ記述どおり、途中に膨らみがあります。脛節については、「甲虫図鑑」に書かれてあるような内側に段差は特になく、むしろ、九州亜種の場合のように滑らかになっています。





次は頭部から前胸にかけてです。「甲虫図鑑」の③の頭部の浅い正中溝はFig. 6の白矢印の部分ではないかと思います。また、「大図鑑」の⑤の正中部分に細く無点刻部分というのはFig. 6の黄矢印のことだと思います。さらに、「甲虫図鑑」の⑥の弱い円圧部はFig. 6の緑矢印、あるいは、Fig.7の黄矢印の部分で、それに続く浅い横溝はFig.7の白矢印のことかなと思っています。この溝、緑矢印あたりでなくなってしまいます。「甲虫図鑑」の⑤には前胸に黄色短軟毛が密生とありますが、毛はまったく見られませんでした。



最後は上翅の部分です。この部分には点刻を伴った条溝、微細な点刻の入った間室が交互に並んでいますが、この間室が隆起しているのか平らなのか、あるいは条溝が深いのか浅いのかは、たぶんに相対的でよく分かりません。どちらかといえば間室は平らな感じがしますが。

ということで、合っている部分もあれば、違っている部分もあって何とも言いがたいのですが、とりあえず結果をまとめてみました。



○は合っているもの、△は一部合っているもの、×は違っているものです。これを見ると、「昆虫大図鑑」の記述とはほぼ合っていますが、「甲虫図鑑」とはだいぶ違っていて、むしろ、九州亜種として書かれている特長と合っているようです。「甲虫図鑑」の図版の個体ともかなり違うので、確実にキマワリであるとは言いがたいのですが、むしろ九州亜種に近い個体なのかなと思いました。

キマワリをじっくりと観察してみて、図鑑に記述されている細かい特徴が少し分かったような気がしました。こうして、1種ずつ調べてみることができれば、苦手な甲虫もきっともっと分かるようになるのではと思いました。

(追記2018/01/27:立西さんから、「過去の記事を拝見していたところ,丁度最近この記事に出てくるのと(おそらく)同じ昆虫について知ったところなのでコメントしてみます。どうもキマワリではなくクロツヤキマワリではないかと思います。前胸背板に凹みがあるのが特徴です。シーズンになってまた見ることがあれば検索してみてください。」というコメントをいただきました。クロツヤキマワリの可能性はまったく考えていませんでした。文献を探してみると益本氏の一連の論文が見つかったので、ちょっと勉強してみます。たぶん、この時の試料は残してあると思うので、もう一度、調べてみたいと思います。どうもご指摘有難うございました

廊下のむし探検 小さなクモの巣がいっぱい

廊下のむし探検 第321弾




マンションの外壁に小さな虫がいっぱいついているところがあちこちにあります。この写真のようなものです。大きさは2-3cmほどでしょうか。これはいったい何なのでしょう。そこで、少し拡大して見てみました。





やはりクモの巣なのですね。中には小さなクモが1匹ずついます。名前ははっきりとはしませんが、おそらくネコハグモの幼体ではないかと思います。ネコハグモは冬の間、マンションの廊下の壁によく止まっていました。それにしても、どうしてこんなに虫がくっつくのでしょう。何か呼び寄せるようなことをしているのでしょうか。



チャタテムシは一度気がつくと、次からは努力せずに気がつくようになりますね。これは以前も見たウロコチャタテです。翅に毛ではなくて鱗片がついているのでしたね。



この日はバッタ目も3種いました。図鑑と翅の色が合わないのですが、ハネナガヒシバッタかなと思っています。



こちらはホシササキリですね。長い産卵管があるので♀の方ですね。



それから、クビキリギスです。



綺麗なゾウムシです。前胸背に三本の黒い筋があるのでクロホシクチブトゾウムシではないかなと思っていますが、よくは分かりません。



このカミキリ、すぐに分かるかなと思ったのですが、なかなか名前が分かりませんでした。最終的にイタヤカミキリかなと思ったのですが、どうでしょう。(追記2017/07/20:立西さんから、「イタヤカミキリの過去の記録も拝見しましたが,そちらもヒメヒゲナガカミキリではないかと思います。」というコメントをいただきました





最後はこの2種です。これまでにも何度か出てきましたが、キイロナガツツハムシフタモンウバタマコメツキでしたね。

蛾は例によって多いので、次回に回します。

廊下のむし探検 小さい蛾から大きな蛾へ

廊下のむし探検 第320弾

一昨日の結果の蛾編です。この日は小さな蛾が多かったのですが、小さな蛾から大きな蛾の順に並べてみました。



最初はもっとも小さな蛾です。ミジンベニコヤガといいます。翅を広げても数ミリほどしかないので、天井に止まっていても、ほとんどの方が気がつかないのではないかと思います。でも、私は駐車場をぱっと見渡しただけで見つけました。あまりに小さいので、「標準図鑑」でも、静岡、大阪、香川、福岡、佐賀県でごくわずかな個体が得られるだけと書かれています。でも、実際には結構いるのではないかと思います。私のマンションでも過去に数匹は見られました。



次はこの蛾です。ツガヒロバキバガといいます。「大図鑑」によると、日本から輸入されたツガの苗木についていた幼虫を飼育して得た標本に基づき、アメリカで新種発表されたとのことです。



こちらはそのすぐ隣に止まっていたのですが、翅は本当に真っ白です。シロツトガか、マエキツトガか迷ったのですが、模様がまったくないので、マエキツトガの方かなと思っています。



このヒメハマキは名前調べにだいぶ苦しみました。翅にある模様から、カドオビヒメハマキかなというところです。本州から九州にかけて生息し、7月から9月に発生するとのことです。



これはフタキボシアツバです。



これはいつもいるキオビベニヒメシャクですが、綺麗に写ったので、載せておきます。翅に艶がある感じですね。



非常に複雑な模様の蛾です。こんな模様を描けといわれてもなかなか描けませんね。シロホソスジナミシャクです。



これはウスキクロテンヒメシャクではないかと思います。



ヨツボシホソバとマエグロホソバという、♀がそっくりな蛾がいます。先日は翅脈で見分けたのですが、これはちょっとどちらか分かりません。



これはやや小型の蛾ですが、やはり、キマエホソバとニセキマエホソバという似た種がいます。何となく、ニセキマエホソバの方かなと思うのですが、翅脈を見ないと判断できません。今度、標本を使って両者の違いを示したいと思います。



これはニレキリガです。



今日は小さい蛾から紹介しましたが、最後はこのミドリリンガにしました。あまり大きな蛾はいなかったですね。

廊下のむし探検 甲虫、カメムシほか

廊下のむし探検 第319弾

朝の続きで、甲虫、カメムシなどを紹介します。





まず初めは、キイロテントウです。かわいい顔をしているように見えますが、二つの黒い点は実は模様で、本当の目は先端の薄黒い二つの点の部分の下にあります。



小さいテントウなので、以前教えていただいたフタテンテントウかなと思ったのですが、写してきた写真を拡大するとどうも形が違います。図鑑で調べると、ヒメアカホシテントウに似ていますが、どうでしょうか。



大きなカミキリが死んでいました。おそらくミヤマカミキリだと思います。なかなか立派ですねぇ。



実は、キマワリとクチキムシの違いが分からなくて困っています。これはキマワリで合っているでしょうか。



以前からフナガタクチキムシとしている個体です。今回は寸法を測ってみました。体長5.7mmでした。



ゴミムシの仲間でしょうね。ゴミムシは全く手付かずでほとんど名前が分かりません。いずれ名前調べをしたいなと思っています。



シロヘリナガカメムシ属の検索表が「日本原色カメムシ図鑑第3巻」に載っていました。それによると、翅の革質部の先端近くに明瞭な白色紋がないということで、これはシロヘリナガカメムシだということが分かります。(追記:とんでもない間違いをしていました。前胸が2段に明瞭に分かれているので、サビヒョウタンナガカメムシ族であることが分かります。写真では検索表による検索が難しく、絵合わせからサビヒョウタンナガカメムシ



これはホソヘリカメムシです。



羽アリです。今のところ、アリはまったく分からないので、写真を載せるだけにしておきます。そのうち、調べてみたいと思います。



最後のこの写真は何でしょうか。トビケラでしょうか。最近、分類も分からない種類が多いですね。

蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 チャタテ、カゲロウなど

廊下のむし探検 第318弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。やはり虫は多かったので、チャタテ、カゲロウあたりから出していきます。この間から、チャタテムシが何となく気になっていたら、この日も見ることができました。





以前にも似たような個体を見たことがあったのですが、翅に太古の昔の人が書き残した文字のような模様があります。何かの暗号かなと思ってしまいますね。この日、チャタテはじっとしてくれなくて、写真を撮っていたら、いきなり飛び立ちました。チャタテが飛ぶのを初めて見ました。決して速くはないのですが、ゆっくりと堅実に進んでいきます。かなり翅を速く動かしている感じで、飛んでいると黒い塊に見えました。この点、同じように触角の長いヒゲナガガがよちよちと飛ぶのとは、だいぶ感じが違いました。

さて、このチャタテの名前ですが、図鑑の図版には載っていなかったので、ネットで探してみると、オオチャタテという名前でたくさんのサイトに出されていました。手元に、富田康弘、芳賀和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、菅平研報12、35 (1991)(ダウンロード可能)があったので、ちょっと調べてみました。この写真しかないので、触角、小顎鬚、跗節、翅脈などを手がかりにしてみました。最終的にはチャタテ科のオオチャタテ付近にたどり着いたのですが、似た種にクロミャクチャタテというのがあります。



その違いを検索表から読み取ると、

前翅のR2+3脈とR4+5脈は90度、あるいはそれ以上の角をなして分岐する・・・クロミャクチャタテ
前翅のR2+3脈とR4+5脈は60度の角をなして分岐する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオチャタテ

となります。今回のチャタテの翅脈に名称をつけたのが上の図です。R2+3脈とR4+5脈の分岐は①の部分です。この部分の角が90度以上か、60度かという点で見分けられるのですが、写真からは90度より大きいので、この個体はクロミャクチャタテのようです。さらに、クロミャクチャタテ♀の説明には

後小室(AP)の頂は中脈(M)に接する。
前翅は褐色で、R4+5脈が強く内側に湾曲し、これに沿った部分が透明に色が抜ける。

とあります。「後小室(AP)の頂は中脈(M)に接する」というのは②の部分です。この部分で、確かにAPの頂点とM脈は接しています。下の記述は「透明」かどうかという点がよく分からないのですが、それを除くと良く合っています。ということで、クロミャクチャタテ♀ではないかと思っています。



尾が2本のカゲロウが止まっていました。色が薄黄色なので、ちょっと変わっているなと思ったのですが、複眼のところを拡大してみたら、もっとびっくりしました。



こんな縞模様がついています。カゲロウの名前を調べるには、フライフィッシャー用に出されている図鑑が、写真が綺麗で大変役に立ちます。このカゲロウについては、刈田敏著、「フライフィッシャーのための水生昆虫小宇宙Part I」(つり人社, 2000)に載っていました。シロタニガワカゲロウです。「日本中の川でごく普通に、しかもたくさん見られる」と書かれていました。



ササキリに似ていますが、体側から前翅にかけての黒い帯がなくて、上翅に黒い斑紋列があるというところから、ホシササキリの方ではないかと思います。



こんなごみの塊がもそもそ動いていました。大きさは3-4mmでしょうか。何だろうと思ってじっと見ていると、ちゃんと脚があります。家に戻ってから調べてみると、クサカゲロウの幼虫なのですね。「日本産幼虫図鑑」によると、「クサカゲロウ科の幼虫には、体表に鉤状の毛があって、それに塵などを付着させてカムフラージュする種と、毛を欠き付着させない種がある」と書かれていました。マンションの廊下でよく見かけるクサカゲロウで言えば、カオマダラ、イツホシアカマダラなどは塵がついて、ヨツボシ、クモン、ヤマト、スズキなどには塵がつかないそうです。しかし、鉤状の毛だけではこんな大きな塵はつかないので、何か接着剤のようなものを使っているのでしょうか。

ちょっと長くなってしまったので、このあたりで一旦打ち切ります。

廊下のむし探検 トックリバチの巣に穴が・・・

5月27日に、マンションの廊下の手すりの外壁部分にトックリバチ(ミカドトックリバチ)が巣を作っていました。





(2014年5月27日撮影)

翌々日見るとその巣はすっかり出来上がっていました。





(2014年5月29日撮影)

まるで弥生式土器を思わせるような見事なできばえです。

そして、さらに翌々日見たときにはこの巣は完全に塞がれていました。


(2014年5月31日撮影)

入り口はおろか、全体が完全に隠れるように土で覆われ、しかも緑色のコケ?でカムフラージュまで!この中には蛾の幼虫がつまっていて、トックリバチの卵があるのでしょうね。

その後、廊下を歩くたびにどうなったのかと、楽しみに見ていました。およそ1ヶ月近くたった昨日、穴が開いているのを見つけました。



(2014年6月25日撮影)

向かって右側にかなり大きな穴が開いています。中で蛹になり、羽化してこの穴から成虫が出ていったのでしょう。前日11時ごろは変化がなかったので、これを撮影した翌日の11時との間のことでした。夜だったのかな?ちょうど、穴を開けて顔を出したところを撮影できたらよかったのですが、また、次の機会を楽しみにしましょう。

廊下のむし探検 奇妙な形のむしたち

廊下のむし探検 第317弾

一昨日の「廊下のむし探検」の続きです。表題の奇妙な形というのは、見たことのないようなむしたちを見たということなのですが、結局、名前調べはほとんど進みませんでした。



初めは、マダラアシゾウムシという名前のゾウムシです。たまたま、外に張り出した廊下の手すりに止まっていたので、こんな角度からしか撮影できなかったのですが、見るとなかなかの姿をしています。



長い触角、長い下唇鬚があるので、蛾の仲間かなと思ったのですが、翅を拡大してみると、鱗粉ではなく毛が生えています。そうすると、やはりトビケラの仲間かなと思ったのですが、それ以上は進みませんでした。見たことのない虫です。(追記2018/02/02:これについては2017/05/25のブログで調べました。たぶん、ヒゲナガカワトビケラ科のクサツミトビケラの仲間と思われます



これも何がなんだか分からない虫です。おそらく、カ亜目だろうなと思って、図鑑で調べたり、ネットで画像検索をしたのですが、今のところ手がかりは全くありません。

後は普通の形のむしたちです。



5月にも出てきたのですが、ゴミムシダマシ科のズビロキマワリモドキではないかと思っています。



こちらはオオセンチコガネですね。



これはクシコメツキ亜科のクシコメツキかなと思っているのですが、決め手がなくていつももやもやです。



セミのような格好ですが、ウンカの仲間です。おそらくヒシウンカの仲間だと思うのですが、それ以上は分かりませんでした。

残りはクモです。



何か虫を捕まえていますが、エビグモ科のアサヒエビグモではないかと思います。



脚に灰色の筋が入っているという特徴から、エビグモ科のキエビグモにしました。



最後はこのクモです。6月12日にも見たのですが、今回も名前が分かりませんでした。クモは♂♀でまったく違うものが多いし、幼体も違うので、名前調べは難しいです。この間から、もう少し大きな図鑑が欲しくなっています。

廊下のむし探検 蛾第二陣

廊下のむし探検 第316弾

この日は蛾が27種も見られました。朝、紹介した蛾の残りの部分です。いろいろな種類がいたのですが、ヒトリガの仲間が多かったです。



普通は翅を閉じて止まっているのですが、この日は開いて止まっていました。この模様の蛾では、マエグロホソバとヨツボシホソバの♀が同じ模様なので、ほとんど見分けがつきません。この両種は、翅の形なども少し違うらしいのですが、翅脈の違いで見分けると分かりやすいということです。



そこで、手もとにある標本を比べてみました。翅脈は裏側から見ると見やすいので、これは裏側からの写真です。翅脈の名称は「大図鑑」を参考にしてつけているので、間違っているかもしれません。この2種を比較すると、大きく違う点は上のヨツボシホソバではM2という脈があるのに対し、下のマエグロホソバにはないことです。

今回の写真の個体では、翅を開いていたので、翅脈を見ることができました。上の標本写真を手がかりにして調べてみると、M2脈がないようなので、おそらくマエグロホソバ♀だと思われます。



こちらは♂のマエグロホソバです。この日は3匹見かけました。



この間からいる蛾です。一応、キシタホソバとしているのですが、それほど自信はありません。



これはツマキホソガかなと思いますが、この手の蛾は似た種が多くてはっきりしません。



アカスジシロコケガです。これははっきりした模様です。ちょっと汚れた感じですが、普段はもっと綺麗です。



そして、これはキハラゴマダラヒトリでしょうね。



小さいけれど、はっきりした模様の蛾です。ネグロシマメイガといいます。



これも同じ仲間で、オオウスベニトガリメイガです。



この蛾も同じ仲間だと思うのですが、名前ははっきりしませんでした。私は見たことがないのですが、ひょっとしたらアカヘリシマメイガかもしれません。



車の窓ガラスに止まっていました。ツトガですね。



こちらはシロヒトモンノメイガです。模様がはっきりしているので、好きな蛾です。



これは先日もいたクロシタアオイラガです。



あまりはっきりしたことは言えないのですが、コゲチャオオフサキバガではないかと思っています。



最後はこの蛾です。昨日名前調べをしたときには、腰痛で集中力がなくて分かりませんでした。今日あらためて見てみると、翅が実に奇妙な形をしていました。また、基部に黒い点があります。それらを手がかりに探してみると、わりと簡単にアトボシハマキであることが分かりました。やはり、名前調べには集中力が必要ですね。

廊下のむし探検 蛾第一陣

廊下のむし探検 第315弾

腰が痛かったのですが、どんな虫が来ているか気になったので廊下をよたよた歩いてみました。しゃがみこんで撮るのが難しいので、ピントが甘い写真が多かったのですが、とにかく、全般的に蛾が多かったです。それで蛾だけで2回に分けて出します。初めはシャクガとヤガあたりの蛾からです。



最初はこの蛾です。まるで、天女の衣のような薄い翅をしています。ホシシャクという名前がついていますが、この名前の由来も何となく分かりますね。分類的にはシャクガ科ホシシャク亜科に入っています。大図鑑によれば、「成虫は初夏の候に幼虫の食樹であるイボタノキやネズミモチの付近を昼間飛ぶ」とありますが、私自身は昼間飛んでいる姿は見たことがありません。いつも、こんな感じでマンションの壁に止まっています。昨年も7月初めに見ています。



アオシャクの仲間で、コシロスジアオシャクといいます。「廊下のむし探検」では初登場ですが、これまで、6月から9月にかけて採集していました。



お馴染みのアシブトチズモンアオシャクです。この日は2匹いました。



これも良く見るコヨツメアオシャクです。壁に止まっていて撮りやすかったので撮ってみました。翅にこんな白い縁取りがあったのですね。



図鑑とはおよそ色が違うのですが、この独特の翅の色合いと、はっきりした内・外横線から、ウスキヒメアオシャクではないかと思いました。



この日はヒョウモンエダシャクが多かったですね。あちこちに止まっていました。5-6匹はいましたね。こんなに多かったのは初めてかな。



これは先日もいましたが、床に止まっていたので、近づいて写しました。エグリイチモジエダシャクです。複雑な模様と色合いをしています。



シャクガの最後はこのクロクモエダシャクです。



階段に止まっていました。横を通るときにちょっと飛び出しそうな感じがあって、ひやひやでした。これはヤガ科のノコメセダカヨトウです。まだ、このくらいの大きさの蛾にはまだ慣れませんね。



模様が変わっているので分かりやすいです。これはクロクモヤガといいます。



一見すると何の仲間かなと迷ってしまうのですが、これもヤガの仲間でシロスジアツバです。



そして、これはフタキボシアツバです。



ついでに、スズメガとカギバガも載せておきます。廊下に面した窓サッシに止まっていました。モモスズメです。



そして、最後はフタテンシロカギバです。一見するとシャクガのようですね。清楚な感じのする蛾です。

蛾の鱗粉の顕微鏡写真

ウスイロギンモンシャチホコという蛾の翅には銀色の模様がありますが、先日、その部分の顕微鏡写真を撮りました。実は、昨日から腰痛を起こして外に出られなくなったので、今日はその続きで、鱗粉の顕微鏡写真をもう少し詳しく撮ってみました。



まず、ウスイロギンモンシャチホコというのはこんな蛾です。翅にはいろいろな形の銀色の紋があります。先日の測定で、この銀色の部分では、光の反射にかなりの方向性があることが分かりました。つまり、翅の上下方向から照らすと銀色によく光るのですが、翅の横から照らすとほとんど光らないのです。

銀色に光る理由は、白く光る鱗粉が平面的に重なっていることによるものです。そこで、生物顕微鏡に対物レンズ20xを取り付けて、鱗粉1枚の写真を撮ってみました。照明には、対物レンズのすぐ横に小さなLED電灯を置いて、鱗粉を斜め上から照らしています。その結果が、下の写真です。



この写真は鱗粉の長い軸に垂直な方向から照らした場合です。カメラにはNIKON 1 V1を用いて、1/13s、ISO400で、焦点位置を変えながら合計11枚を撮影し、CombineZPを用いて深度合成しました。写真を見ると、確かに青白く光っています。鱗粉の周りでもやもやしているのは、深度合成の際に消えなかった残骸ですね。



これは鱗粉の軸に平行な方向から照明して撮影したものです。撮影条件は1/2sです。確かに、鱗粉がほとんど光らなくなりました。したがって、銀色の鱗粉による光の反射は強い方向性を持っていることは確かです。でも、よく見ると、鱗粉の根元の方では少し光っていることが分かります。初め、鱗粉がちょっと曲がっているせいかなと思ったのですが、そうでもないようです。青白く光っている写真を見ても、根元と先端とは少し光り方が違っていることが分かります。



そこで、通常の透過照明で鱗粉を拡大してみてみました。今回は対物レンズ40Xを用いました。これも焦点位置を変えながら14枚撮影し、後で、深度合成をしています。透過で深度合成するのは初めてだったのですが、結構、うまく使えます。この写真を見ると、鱗粉の先端部分Aと根元部分Bでは明らかに構造が異なることが分かります。



その部分を拡大したものがこの写真です。先端部分Aでは綺麗な筋がいっぱい入っていますが、根元部分Bではもやもやした乱雑な構造が見られます。実際の翅の上では、この根元の部分は隣の鱗粉の先端部分が重なっていると考えられます。筋のあるAの部分は強い方向性を持っていますが、隣の鱗粉の下になってしまうこの部分にはあまり方向性を持たせていないようです。その理由までは分かりませんが、一枚の鱗粉の中でも巧みに役割を分担させているようですね。



最後に、暗視野照明も試してみました。これは位相差顕微鏡用のリング状の透過照明を用いて、照明光が直接対物レンズに入らないようにして撮影したものです。具体的には40X用の照明を用いて、20Xの対物レンズで測定しています。透過照明の配置なのですが、反射の場合と同様、鱗粉は青白く光っていることが分かります。この場合にもやはり深度合成を使っていますが、結構、綺麗に写すことが出来ました。

顕微鏡撮影もいろいろとレパートリーが増え、ちょっと嬉しい感じです。

廊下のむし探検 チャタテ、カメムシ、甲虫など

廊下のむし探検 第314弾

一昨日の「廊下のむし探検」で見つけた虫のうち、蛾以外の紹介です。この日は種々雑多にいろいろな虫がいました。何から始めてよいのやら分かりませんが、とりあえず、チャタテから。



チャタテムシがまたいました。この間から、ウロコチャタテ、スジチャタテと、私でもだいたい名前の分かる種が出てきたのですが、こちらはまだ分かっていません。



とりあえず、翅脈を調べてみたり、検索表で科の検索をしてみたりしています。チャタテの翅脈を見るときは、上の写真の黄色の矢印の部分に注目します。後小室と呼ばれる部分があるかないか、M脈が後小室とどのように結合しているか、Rs脈とM脈との結合はどうなっているかなどです。今回のチャタテは、体長が2.5mm、前翅長が4.3mmとかなり小さいので、細部を観察するのが実体顕微鏡でもつらい感じです。それで、検索も進んでいません。一応、チャタテ科だろうというところまではきているのですが・・・。もう少し、粘ってみます。



ウスバカゲロウの仲間がいました。いつも愛用している「学研生物図鑑 昆虫III」を見ても、ぴたりとくる種が見つかりません。諦めかけていたとき、「原色昆虫大図鑑III」の図版を見てみたら、それらしい種が見つかりました。カスリウスバカゲロウです。私の標本箱を見ると、だいぶ昔、6月と7月に採集した個体がありました。



カワゲラもいました。おそらく、フタツメカワゲラあたりの種だと思うのですが、以前、検索をギブアップしてから進んでいません。基本的な知識不足と文献が集まらないのがネックになっています。(追記2018/02/26:オオメコナガカワゲラあたりだと思われます



点みたいに小さい虫です。そのときは何の仲間かも分からなかったのですが、とりあえず写真に撮って、家に戻ってから拡大してみると、カスミカメムシの仲間でした。カスミカメムシは翅の後半が曲がっているのですが、こんなに曲がっていて、後ろが見えないのは初めてです。「原色日本カメムシ図鑑第2巻」で調べると、まず、オオクロセダカカスミカメが引っかかりました。ただし、説明には「別属のヒメセダカカスミカメと混同されることがあるが、・・・」とあります。

そこで、ヒメセダカも調べてみると、第1巻にヒメセダカとして載っていた写真はオオクロセダカの方だということです。よほど似ているのだろうなと思ってその違いを調べてみると、脛節の色で見分けられるようです。ヒメセダカは、「中脛節の基半部は黒く、先端半分は黄色になり、後脛節は淡色の先端を除いた大部分が暗化する」とのことです。一方、オオクロセダカは、「中、後脛節は広く黄褐色で、基部のみ狭く暗化することで区別できる」とあります。写真の個体は、ヒメセダカの記述と合っているので、おそらくヒメセダカカスミカメなのでしょう。



これはヒゲナガカメムシですね。



甲虫ではカナブンがいました。裏返ってもがいていたので、表側にしてあげて、写真を撮りました。別に喜んでいる風もなかったですが・・・。



この甲虫はなかなか名前が分かりませんでした。何度も「原色日本甲虫図鑑III」を見て、最終的に、ルリツヤヒメキマワリモドキという長い名前の甲虫になりました。合っているでしょうか。



天井に止まっていました。すごい触角をしています。似た種が多いので、はっきりしたことは分かりませんが、分布からナガフトヒゲナガゾウムシかなというところです。



ムシヒキアブです。毛が曲がっているかどうかこの写真ではよく分かりませんが、脚の色からマガリケムシヒキではないかと思いました。(追記:知り合いの先生から、アオメアブではというメールをいただきました。図鑑と見比べてみると、確かにアオメアブでよさそうです。どうも有難うございました



これも近似種がいるのではと思うのですが、学研の図鑑ではクロオビハナバエという種に似ています。



ユスリカの仲間は格好がよいので、つい写してみたくなります。これは触角がふさふさではないので、♀の方でしょうね。名前ははっきりしないのですが、セスジユスリカではないかと思っています。



こちらは触角がふさふさなので♂の方ですね。名前は分かりません。



最後はホシミスジです。廊下から中庭に出る部分にいました。人なつっこいのか、私の歩くところ歩くところにやってきて止まるので、写真を撮ることになりました。

ウスイロギンモンシャチホコの銀紋を調べる

ウスイロギンモンシャチホコというのはこんなシャチホコガ科の蛾です。



昨日、マンションの廊下の階段の裏に止まっていました。銀紋がずいぶん目立つので、ちょっと調べてみたくなりました。そこで、だいぶ昔に採集した標本を使って調べてみました。



標本の表と裏を示しています。チョウは裏もよく見えるのですが、蛾はほとんど裏を見ることがないですね。表側は銀紋が複雑に配置されていますが、裏はちょっと手抜きではないかと思われるくらい単純です。



撮影条件:実体顕微鏡+NIKON D90 シャッター速度1/10s ISO200

実体顕微鏡を使って銀紋のあたりを拡大してみました。銀紋といっても単純な面ではなくて、細かな鱗粉が並んでいることが分かります。どちらかといえば、銀紋の部分は鱗粉が平面的にびっしり並んでいますが、茶色の部分はやや粗雑に並んでいる感じです。

銀色と茶色の部分の境目をさらに拡大してみます。


撮影条件:生物顕微鏡 対物レンズ10x +NIKON 1 V1 シャッター速度1/20s ISO400
フォーカス位置を変えて29枚撮影し、CombineZPで深度合成

銀紋の部分には白い鱗粉、茶色の部分には茶色の鱗粉があることがよく分かります。このことから銀色の理由は鱗粉に起因していることが分かります。鱗粉の並びは銀紋の部分は上から押し付けられたように平面的に見えますが、茶色の部分はやや乱雑な感じです。

この銀紋、面白い性質があります。



撮影条件:実体顕微鏡+NIKON D90 シャッター速度1/10s ISO200

これは照明の当てる方向を変えて撮影したものです。翅の上下方向から照らす限りはぎらぎらと光っていますが、翅の左右方向から照らすとまったくと言ってもよいほど光りません。つまり強い方向性があるのです。


撮影条件:生物顕微鏡 対物レンズ20x +NIKON 1 V1 シャッター速度1/4s ISO400

これは鱗粉の性質によるもので、鱗粉1枚で実験してみても、同じような結果が得られます。上の写真を見ると鱗粉の長い軸に垂直な方向から照明すると、ぎらぎらと光りますが、平行な方向から照らすとほとんど光らなくなります。。

銀色なので、おそらく紫外線も反射しているのだろうなと思って、紫外線写真も撮ってみました。





撮影条件:NIKON D70+MicroNikkor 55mm+U360フィルター シャッター速度20s ISO200

これは紫外線写真です。照明にはUV-LED(375nm)を用いて、蛾の上方から照らした場合が上で、右側から照明したものが下の写真です。やはり銀紋のところだけが光っています。可視光と同様、翅の前後方向から照明した場合だけが良く光り、左右から照明した場合にはまったく光らないため、画面が暗くなっています。

この実験をしているとき、銀紋にUV-LEDを当てると、青白く光っているような気がしました。きっと、蛍光が出ているのだと思い、試してみました。照明は上と同じUV-LEDですが、カメラには紫外線に感度を持たないNIKON D7100を用いました。





撮影条件:NIKON D7100+AF Micro Nikkor 60mm シャッター速度1/10s ISO6400

暗闇で光る目のように青白く光っていることが分かります。紫外線が反射しているのではないことは、横から照明しても光っていることから分かります。つまり、蛍光は方向性を持っていないことになります。

以上、まとめてみると、

1)銀紋の銀色は鱗粉によるもので、その鱗粉が平面的にびっしりと並んでいることが重要らしい。
2)銀紋での光の反射には方向性があって、鱗粉の長い軸に垂直方向から照らすと良く光るが、平行方向からだとほとんど光らない。これは紫外線領域でも同様。
3)銀紋に紫外線を当てると青白い蛍光を発する。これには方向性はない。

などの結果になりました。

なぜ紫外線で蛍光を出すのかは分かりませんが、ワイシャツを白く見せるときに蛍光増白剤というのを加えることが連想されました。この場合は、蛍光を出すことでより白く見せるのに役立っているのでしょう。ただし、蛾の目は紫外線も見えるので、人間が白く見えることとはまた違った意味があると思いますが・・・。

光の反射に強い方向性があるということは、撮影のときに光がどちらから当たっているかを十分に考えてから撮らないと、銀色が映えないということですね。いい勉強になりました。

廊下のむし探検 小さい蛾が多い

廊下のむし探検 第313弾

昨日も相変わらず蛾がいっぱいでした。全部で21種ほど。でも、全体に小型の蛾が多かった感じがしました。名前調べはその分大変でしたが・・・。



今日の最初はこのウスイロギンモンシャチホコです。マンションの階段の裏側にぶら下がっていました。ともかく、この銀色が目立ちます。どうやってこんな銀色を作っているのでしょうね。そういえば、ウラギンシジミも銀色でしたね。一度、標本を顕微鏡で覗いてみたいですね。以前5年間ほど、数をカウントした結果では5月から8月にかけて見られ、特に、8月が多かったという記録が残っていました。



先日もいたエルモンドクガです。あまりにLの字がくっきりとしているので、また、写してしまいました。



マイマイガもいました。今頃、林に行くと、ジャノメチョウのような感じのマイマイガが飛び回っていることでしょう。



ヒトリガ科の蛾です。図鑑やネットの画像と比較して、キシタホソバかなと思ったのですが、黄色で縁取りされる蛾は多いので、はっきりとはしません。ホソバもコケガ亜科に入っていて、幼虫は地衣類を食べます。知らなかったのですが、「大図鑑」には、「幼虫の刺毛が皮膚に刺さると痛みを感じる。したがって、この属の幼虫は大部分が衛生害虫とされている」と、書かれていました。注意しなくては!



同じように幼虫が毒刺毛を持っているクロシタアオイラガです。「危険・有毒生物」には、毒の種類はヒスタミンやたんぱく質で、激しい痛みを感じるそうです。毒の針が皮膚に刺さると、先が折れて毒液が注入される仕組みになっているようです。クロシタアオイラガも約330本の毒棘のほか毒針毛も持っていて、イラガより症状が長引くということです。



遠くから見て、てっきり蜂だと思いました。でも、これは蛾の仲間なのです。ヒメアトスカシバというスカシバガ科の仲間です。よく見ると、後翅が透けているのが見えますね。ここまで似せるというのはすごいですね。



今日一番大きかった蛾はこのキガシラオオナミシャクです。マンションの廊下には風が吹いているのですが、その風に逆らうようにして飛ぼうとするので、空中をふわふわと浮いていました。なかなか止まってくれなかったのですが、着陸したところを接近して撮りました。不思議とこの程度の大きさでも怖いという感じがしませんでした。だいぶ慣れてきたのかもしれません。





ウスキツバメエダシャクです。まず、顔の写真を撮ろうと思って、近くでフラッシュをたいた途端に飛び上がりました。それからは近づくたびに飛び上がります。廊下でおっかけっこをしていました。顔が橙色ですね。



これはサツマヒメシャクです。



似た種が多いので何度も見直したのですが、やはりナミスジコアオシャクでいいかなと思っています。



クロモンアオシャクです。本来は色合いの綺麗な蛾なのですが、こんな色になっていました。陽に当たって退色してしまったのでしょうか。



この蛾の名前調べにだいぶ時間がかかってしまいました。おそらく、フタテンチビアツバだと思います。「標準図鑑」によると、ヤガ科の亜科未確定という分類に入っていました。標本箱を見ると、だいぶ前の6月に採集していました。



腎状紋(腎臓型の紋)が黄色なのでキボシアツバというのでしょうが、外横線の曲がり具合をみると、どうやらチャバネキボシアツバのようです。これは初めてでした。「標準図鑑」では、「平地に産するが、多くない」とのことです。



白い色が目立ちますが、シロフコヤガです。



これも似た種が多いので、だいぶ迷ったのですが、最終的にはホンドコブヒゲアツバにしました。それほど自信はないのですが。



かなり複雑な模様ですが、この間もいたコメシマメイガです。



模様がはっきりしない蛾です。名前調べをあきらめようかとも思ったのですが、少し頑張ってみました。おそらく、ヒメハナダカノメイガではないかと思います。



最後はこのノシメマダラメイガです。これも小さな蛾なのですが、模様がはっきりしていていいですね。

廊下のむし探検 蛾いろいろ

廊下のむし探検 第312弾

昨日の「廊下のむし」の蛾編です。最近は晴れている日が多いからか、蛾の数は一時ほどは多くありません。それでも、いろいろとやってきていました。





今日の最初はこのヒョウモンエダシャクからです。この蛾は灯火にもやってきますが、昼間も林を歩いているとよく見かけます。このくらいの大きさと模様だと、それほど蛾という感じはしませんね。



これはミスジツマキリエダシャクです。模様に変化は多いのですが、いかにも枯葉色ですね。



これもこの間いたのと同じ、ウスキヒメアオシャクだと思います。



これはおそらく、ヒメツバメアオシャク。アオシャクも、図鑑の模様がはっきりしてなくて、同定に苦労します。



これはヒトリガ科の蛾ですが、ツマキホソバかムジホソバか迷いました。前翅基部の近くの亜前縁部に橙黄色の短条がはっきり出るという記述から、ムジホソバの方かなと思いました。



上と似たような形の蛾ですが、翅が黒で縁取られています。マエグロホソバ♂です。



そして問題の♀です。ヨツボシホソバとマエグロホソバは翅脈で見分けるので、区別が付かないのですが、翅の形がやや尖っていることと♂がいたことから、マエグロホソバを推したいのですが・・・。



コブガ科ワタリンガ亜科のアカマエアオリンガです。リンガ亜科かと思ったのですが、ワタリンガ亜科なのですね。



クロハナコヤガです。写真がちょっとぶれてしまいました。天井に止まっているのを、真下から撮影するのはなかなか苦しいです。



モンシロドクガです。これは♂かなと思うのですが、♀も同じ白で、毒針毛を持っているので要注意です。



ウコンカギバだと思うのですが、近似種のヒメウコンカギバとの区別がつきません。



綺麗に撮れたのですが、似た種が多くて名前まではたどり着きませんでした。おそらく、フサキバガ属のオオフサキバガあたりの蛾だと思うのですが・・・。(追記2015/07/06:はっきりとは分かりませんが、とりあえずコゲチャオオフサキバガにしておきます

廊下のむし探検 ムツボシタマムシ、カメムシなど

廊下のむし探検 第311弾

一昨日と今日の「廊下のむし探検」のうち、蛾以外の結果をまとめました。蛾は圧倒的に多いのですが、そのほかの虫もぼちぼち出ています。今日、珍しいなと思ったのはこの虫でした。



銅色の体に金色の点が6つあります。体長は8.5mmと小さいのですが、見てすぐに、タマムシの仲間だなと分かりました。でも、図鑑を見てびっくり。Chrysobothris属に属する近似種が山のようにいます。生息場所や体長から、ツシマムツボシ、ヤマムツボシ、ムツボシあたりの可能性があるのですが、説明を読むと何となくムツボシタマムシかなと思いました。



先日もいたのですが、キンイロジョウカイがまたいました。なかなか立派ですね。



以前、センチコガネとオオセンチコガネの見分け方をブログに書きましたが、これはセンチコガネの方です。



これは昨年も見たのですが、そのときはフナガタクチキムシとしました。今回も図鑑を見直したのですが、やはりそれかなと思いました。



真っ黒なコメツキです。採集してきたので、今度、調べてみます。(追記:通りすがりさんから、ルリツヤハダコメツキかな?というコメントをいただきました。早速、調べてみると、確かに図鑑の記述とよく一致しています。間違いなさそうです。採集して検索を行っていたのですが、「頭部は楕円形状で、口器は下方に開く」というコメツキ亜科の特徴と、「頭部は矩形状で、口器は斜め下前方に開く」というカネコメツキ亜科の特徴の違いが分からず、悩んでいました。お陰で、その意味が少し分かってきたような気がします。どうも有難うございました



マツノシラホシゾウムシかニセマツノシラホシゾウムシか分からない個体です。早く名前で呼びたいですね。

甲虫はこれくらいにして、次はカメムシにします。



これはウシカメムシです。両脇に出ている角を牛に見立てたのでしょうね。



これは初めて見るカメムシです。図鑑で調べると、セスジナガカメムシみたいです。



ヤニサシガメがのそのそ歩いていました。この日は2匹いました。こんなにゆっくり歩いているのに、獲物がいると、結構すばやく移動できることをこの間見ました。



ツチカメムシの5齢幼虫です。



そして、こちらはもっとずっと小さなマルツチカメムシです。






小型のクサカゲロウです。翅の横脈が黒いです。触角の間に黒い点があり、顔の模様も複雑です。千葉大のページと比べてみたのですが、ぴたりとくる種がありません。でも、おそらくヤマトクサカゲロウかなと思っています。(追記:tos*k*hiさんから、イツホシアカマダラクサカゲロウだと思いますというコメントをいただきました。千葉大のページにも出ているそうです。改めて見直してみると、特徴はよく合っている感じです。どうも有難うございました



これはネットで調べて、ホリカワクシヒゲガガンボではないかと思われます。



これはササグモです。



このクモ、フクログモの仲間だと思いますが、名前は分かりません。



ヤスデもいました。名前までは分かりませんね。一応、載せておきます。

蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 やはり蛾が多いですね

廊下のむし探検 第310弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。プライヤキリバやハグルマエダシャクの数が減って、蛾だらけという印象はなくなったのですが、やはり蛾は多いですね。





今日も最初はシンジュサンからです。廊下の溝に止まっていたので、望遠でちょっと離れたところから撮影しました。この間と同じ個体かどうかは分かりませんが、こんな翅を閉じた形で止まっていました。後でもう一度行ってみると、もういなくなっていました。近くにいた掃除のおばさんに聞いてみると、「さっき、飛んでいったよぅ」ということでした。やっぱり飛ぶんだとちょっとびくっ。



翅にLの字が綺麗に載っています。エルモンドクガです。ドクガの仲間ですが、毒はありません。



それに、イラガもいました。イラガの幼虫は強い毒をもっていますが、成虫はないはずです。といっても、なんとなく気持ち悪いですね。



廊下に止まっていました。ちょっと格好いいですね。ヒトリガ科のキマエクロホソバです。



この間もいたヨツボシホソバです。この日はヒトリガ科の蛾が多かったですね。



これもヒトリガ科です。クビワウスグロホソバです。



そして、これはヤガ科のニレキリガです。また、夏のキリガが出てきましたね。



これもヤガ科で、ウスベニツマキリアツバです。ちょっとシャクガのような感じですね。



模様に見覚えはあったのですが、図鑑を見てもどうしても分かりません。結局、大図鑑を3度も見直してしまいました。そして、とうとう分かりました。ヤガ科のヒメエグリアツバです。分かってしまうと、いつも見ている蛾でした。



こちらはヒョウモンエダシャクです。こんな模様だと、あまり蛾という感じがしませんね。



そして、こちらはゴマダラシロエダシャクです。ちょっと大型の蛾です。



これはフタホシシロエダシャク



それに、これはおそらくギンバネヒメシャクだと思います。



それから、アオシャクの仲間です。これも似た種が多いのですが、外横線や内横線の屈曲の具合、外縁に沿った白点などを手がかりに探してみて、ウスキヒメアオシャクかなというところです。



最後はこの蛾です。ホシオビホソノメイガだと思います。それにしても蛾が多いですね。

蛾以外の虫は次回に回します。

アオカミキリモドキを調べる

毎日のように「廊下のむし探検」をしているのですが、最近、またカミキリモドキに出会うことが多くなりました。昨日も何匹か見かけたのですが、大きな個体と小さな個体があるので、種類が違うのかなと思って採集してきました。





カミキリモドキの仲間はカンタリジンというエーテル・テルペノイド化合物を含んでいて、皮膚につくと数時間後に赤く腫れ、まもなく水泡が生じ、火傷と同じような症状になる(学研「危険・有毒動物」による)そうです。それで、触らないように気をつけて毒ビンに入れました。

この2匹は大きさがだいぶ違い、下の写真の個体の方がはるかに大きいです。上の写真の個体は翅の先端に腹部の一部が出ているので、おそらく♂で、下は♀かなと思われます。

採集した個体の写真を撮ったものが次の写真です。





2匹並べてみると大きさの違いがよく分かりますね。体長は♂と思われる個体が12mm、♀らしい個体が15mmですが、♂の方は腹部の先端が飛び出しているので、見た感じはもっと違いました。



これは、「原色日本甲虫図鑑III」に載っているカミキリモドキ科の属の検索表です。これを使うと、アオカミキリモドキが属するナガカミキリモドキ属へは簡単にたどり着きます。





関連する部分の写真を載せておきます。前脚脛節末端の棘は確かに1本だけでした。また、触角の節の数は♂では12節、♀では11節です。さらに、複眼間の距離は触角基節間の距離に比べて短いことも確かです。

アオカミキリモドキの仲間には、カトウカミキリモドキやシリナガカミキリモドキのように似た種がありますが、これに対して、図鑑の解説はどうなっているのか調べてみました。


手元にある2冊の図鑑では、ほぼ同じ内容です。♂では第5腹板は広く三角形にえぐられ、生殖節の2葉片が垂直に広がり、左右から合わさる、♀では第5腹板の先端が尖るということです。これも写真でお見せします。





こちらは♂です。腹部先端にはびっくりするような構造があります。確かに第5腹板は三角形にえぐられています。その部分から、解説にある葉っぱのような構造が2枚垂直に出て、その2枚が合わさるような形になっています。記述通りのような気がします。これに対して、「尾節板が浅くえぐられ」という部分と「第8腹板」という部分は理解ができませんでした。



メスは単純で、確かに先端が尖った第5腹板がありました。記述通りなので、共にアオカミキリモドキで間違いないのではと思っています。

身近にいる虫ですが、詳しく調べてみると、なかなか面白いですね。

廊下のむし探検 蛾の難題2種

廊下のむし探検 第309弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近は晴れていることが多いのですが、そうすると虫の数は少なめです。虫が多いのは、湿気が高く、蒸し暑いような日です。今日は蛾の難題がありました。図鑑をずっと眺めているのですが、とうとうギブアップです。





この2種です。何となく特徴があるので、何とかなるのではと思って図鑑を探したのですが、とうとう分かりませんでした。単に、撮り方が悪かっただけかもしれませんが。(追記:下の写真の蛾、自分のブログをぱらぱらと見ていたら、脚の模様がシマキリガに似ているので、大図鑑を見ると、同じように黒い個体の写真がでていました。そう思ってみると、筋の特長もあっているので、おそらく間違いないでしょう



この日はアオシャクが目立ちました。アオシャクは清楚な色なので、ちょっぴり好きな方です。これはカギシロスジアオシャクです。この日は2匹いました。



こちらはヨツメアオシャクです。駐車場の床に止まっていました。



こちらはフタホシシロエダシャクです。



ヒメシャクにはいつも迷いますね。横脈点の有無、外横線の鋸歯、形、濃さ、その外側の白い帯の形、外縁に沿う黒点などを手がかり探すのですが、ウスキ、オオウスモンキ、ウスモンキ、オイワケ、サクライキなどと種類が多くて、なかなか断定できません。今回もギブアップです。



トビイロシマメイガです。綺麗に撮れたので、載せておきます。



オオシロモンノメイガです。駐車場の車の横に止まっていました。背景がぴかぴかしているでしょう。



駐車場の天井に止まっていました。小さい蛾ですが、おそらくテングイラガだと思います。



こちらはヨツボシホソバです。♂はすぐに分かるのですが、♀には似た種がいて写真ではなかなか分かりません。



車の上のシマキリガです。下に映ってちょっと変わった写真になったでしょう。



やはりシマキリガですが、綺麗に撮れたので載せておきます。



補修用のシートの上に止まっていました。アオフシラクモヨトウかなと思ったのですが、あまり自信はありません。

これからは蛾以外の「むし」です。



小さなバッタです。ノミバッタというようです。廊下初登場です。



羽アリなのですが、脚の脛節と跗節が褐色なのが目立ちます。日本産アリ類画像データベースで探してみると、ヤマクロヤマアリかなと思ったのですが、どうでしょう。(追記2015/11/08:雌有翅アリではっきりしないので、一応、不明アリということにしておきます



ユスリカの♀です。胸背の模様はセスジユスリカに似ていますが、腹部の模様が違うようです。はっきり見えませんが。



これはアカヒメヘリカメムシです。



最後はこのクモです。おそらく、ウロコアシナガグモではないかと思うのですが、自信はありません。

廊下のむし探検 蛾、チャタテ、甲虫など

廊下のむし探検 第308弾

昨日は外出していたので、一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。「むし」の種類はそれほど多くはなかったのですが、いろいろと変わった「むし」がいました。



今日の最初はこの小さい蛾です。名前調べに迷いに迷った種です。ヒメハマキであることはすぐに分かるのですが、似たような種が多く、そうかといってぴったりとくる種もなく、探し回りました。結局、グミツマジロヒメハマキという、日本全国にいて、年3回発生する、普通の蛾に落ち着きました。私の標本箱を見ると、4月から11月にかけて採集した数匹の標本がありました。



これも小さい蛾です。草の穂のようになった下唇鬚から、ツトガの仲間だろうと推測されます。図鑑を見ると、似た種にぶつかりました。チビツトガとモンチビツトガです。でも、模様からモンチビツトガの方だと思われます。初めて見ました。



真っ白な蛾です。それ以外の特徴はあまり見えないのですが、おそらくシロツトガだと思います。(追記:マエキツトガの方かなと思います



マンションの外壁周辺のコンクリートの上に止まっていました。綺麗な蛾です。ホソバナミシャクといいます。廊下初登場の蛾ですが、よく見る蛾です。



何気なく写してしまいました。でも、後で見ると、いつもの種とは違っていました。シロジマエダシャクという種でした。「大図鑑」には、「かなり局所的で少ない」と書かれていました。私も初めて見ました。もう少し、ちゃんと撮影すればよかったのに、ちょっと後悔。



初め、コブガの仲間かなと思ったのですが、コヤガの仲間でした。エゾコヤガです。廊下初登場です。



あまり特徴がないのですが、特徴のないところからアオシャチホコかなと思っています。



そして、ドクガ科のウチジロマイマイです。蛾はそのほかにもいろいろといたのですが、よく見る種は省略しました。プライヤキリガやハグルマエダシャクはちょっと減ってきた感じです。あっ、それと、昨日、フシキキシタバ1♀をゲットしました。家の前に止まっていました。





チャタテが2種いました。上はスジチャタテ、下はウロコチャタテです。こんな小さな虫にでも、名前を言えるようになったので、ちょっとうれしい感じです。



外壁に止まっていました。翅が伸びていないようです。羽化に失敗したのでしょうか。ちょっと模様が違うような感じもするのですが、いつものアシブトハナアブではないかと思います。



この小さいけれど綺麗な甲虫はキボシツツハムシです。





コメツキも2種いました。以前は避けていたのですが、最近は積極的に採集しています。上はクシコメツキ科、下はカネコメツキ科かなと思っていますが、今、顕微鏡を見ながら調べている最中です。そのうち、名前が分かるようになるといいなと思っています。(追記:上がカネコメツキ亜科ヒラタコメツキ族らしいこと、下がクシコメツキ亜科クシコメツキ族だということが分かりました)(追記:上の写真の個体は体長19mmで、検索の結果、オオヒラタコメツキ属かもというところまできました。「原色日本甲虫図鑑III」の図版と比較し、オオナガヒラタコメツキ Paraphotistus notabilis かなと思っています。下の写真の個体は体長15mmで、図版と比較した結果、クシコメツキ Melanotus legatus かなと思っています。ただし、クシコメツキ亜科クシコメツキ族には54種あるとのことですが、図版には6種しか載っていないので、何とも言えませんね



最後はこのクモです。オニグモの仲間だと思うのですが、「日本のクモ」にはぴたりとくる写真がないので、悩んでいます。もう少し詳しい図鑑が欲しい!

廊下のむし探検 スジチャタテ、甲虫など

廊下のむし探検 第307弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果で、蛾以外のむし編です。この日は、また、チャタテムシがいました。この虫、小さいので、知らないとまったく気がつかないのですが、一度知ってしまうと、結構、いつでもどこにでもいる感じです。この日のチャタテはこんな格好でした。





翅の模様が実にくっきりとしています。これを手がかりに、「原色昆虫大図鑑III」の図版を調べてみると、すぐに見つけることができました。スジチャタテです。似た種がいないかどうかを調べるために、北大の吉澤和徳氏によるチェックリストを見てみると、スジチャタテはチャタテ科チャタテ亜科Cerastopsocini族Psococerastis属に属し、同属で本州に生息するのはkurokiana(オオスジ)、mali(リンゴスジ)とtokyoensis(スジ)だけであることが分かりました。この3種、いずれも先の図版に載っていて、模様が明らかに違うので、これはスジチャタテでよいのではと思っています。

「原色昆虫大図鑑III」の説明によると、樹幹、岩石、墓石等の表面の不完全地衣類を食し、灯火にも飛来することがあると書いてありました。地衣類は菌類と藻類の共生したものですが、不完全地衣類というのは分類の分からない菌類との共生を意味するようです。いずれにしても、マンションの明かりに向かって飛んできたのでしょうね。この日は3匹見つけました。



ユスリカの♀がいました。何となく格好がよいのでいつも写してしまいます。名前ははっきりしませんが、セスジユスリカだろうと思っています。



クサカゲロウです。顔の模様からヤマトクサカゲロウかなと思っています。



顔の部分を拡大したものがこれです。

後は甲虫です。



このカミキリ、翅の前半部分の白い筋をフラッシュで光ったためだと思って、名前調べにだいぶ手こずりました。でも、白い筋だと思ってみると、簡単に見つかりました。アトモンマルケシカミキリですね。体長数ミリの小さいカミキリです。



キベリコバネジョウカイがまたいました。以前は翅の黄色部分がだいぶ膨れているように感じたのですが、これはそうでもありませんでした。この黄色の部分はどんな意味があるのでしょうね。



アナアキゾウムシの仲間です。「原色日本甲虫図鑑IV」の中では、クリかリンゴかいつも迷うのですが、説明を読んでみると、クリは小盾板が舌状、光沢があり、点刻がない、触角第7中間節(先端の手前の節)が横長であることが特徴のようです。それに従えば、これはクリアナアキゾウムシに近いのですが、図鑑に載っていない種があるかどうかは調べていないのでよく分かりません。



これはアオバネサルハムシでしょうか。



そして、これはコイチャコガネかな。爪が鎌状になっていますね。



これはいつもサビマダラオオホソカタムシとしているのですが、似た種があるかどうかは分かりません。この日は2匹いました。

最後はクモです。



ムツボシオニグモやゴマジロオニグモあたりのオニグモだと思うのですが、「日本のクモ」の写真を見てもぴったりとくるクモは見つかりませんでした。もう少し詳しいクモの図鑑が欲しくなりました。



そして、こちらのクモについては皆目見当がつきませんでした。

廊下のむし探検 シンジュサンとフシキキシタバがいた

廊下のむし探検 第306弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果で、まず、蛾を紹介します。今日は見るべき蛾がいろいろといました。



マンションの廊下にこんな大型の蛾いました。シンジュサンです。珍しくはないのですが、蛾の苦手な私にとっては脅威の蛾です。しかも、風に揺れてふらふらとするので、いつ飛び出すか分からない状態です。横を通り過ぎるのは諦めて上の階の廊下を行こうかと思っていたときに、マンションの管理人さんが平気な顔をして横を通り過ぎました。蛾は動かないので、私もそれに引き続いて通り過ぎることが出来ました。どうもヤママユやシンジュサン、それに、スズメガなどの大型蛾は苦手です。



もう1匹、注目すべき蛾はこのキシタバです。いつもと模様が違うなと思いながら、何の気なしに写してしまいました。後で調べてみると、初めて見たキシタバで、フシキキシタバという種類でした。「標準図鑑」によると、富山県高岡市伏木で採れたのが名前の由来で、一昔前はなかなか採れなかったので「不思議キシタバ」といわれていたこともあるということでした。採集すればよかったのですが、今回は写真だけになってしまいました。



ミドリリンガがまたいました。あまりにも緑が綺麗なので、この日も写してしまいました。



この蛾も珍しくはないのですが、変わった模様の蛾です。マエジロアツバといいます。



アヤシラフクチバがまたいました。この日、2匹目です。蛾にもだんだん慣れてきて、このくらいの大きさの蛾だと、飛び立ってもそれほど驚かなくなりました。



模様がはっきりしていないと言えばしないし、はっきりしていると言えばしているので、なんとか図鑑と見比べながら名前調べをしてみました。ヒメハガタヨトウだろうという結論になりましたが、どうでしょうか。



ハガタベニコケガかなと思ったのですが、横脈紋が細長いこと、歯型が尖っていないことから、ベニヘリコケガの方かなと思います。



ちょっと変わった止まり方をしているので、どちらが上だか分からないかもしれませんが、左下を向いて止まっています。エグリイチモジエダシャクといいます。



こちらはウスオエダシャクです。



それに、これはマエキオエダシャクですが、この写真から何となく「前黄」という意味が分かりますね。



窓ガラスに止まっていたのを、正面からフラッシュをたいて撮ったら、こんな背景のない写真になりました。似た種が多いのですが、これはクロスジオオシロヒメシャクではないかと思います。



外横線が点々になっているので、おそらくオイワケヒメシャクだと思います。



こちらは外横線が鋸歯状ですが薄く、外縁に沿って黒い点があるということで、あまり該当する種がないのですが、おそらく、これもオイワケヒメシャクではないかと思っています。

廊下のむし探検 甲虫、その他のむし

廊下のむし探検 第305弾

昨日の「廊下のむし探検」の続きで、甲虫とその他のむし編です。この日は甲虫も何種類か見られました。





この間からキマワリかなと思っていた甲虫が、今日は廊下の手すりのところにいました。そこで、横と前から撮影してみました。脚が赤褐色のところを除けば、触角が複眼に食い込んでいる点だとか、頭盾の形状や点刻のようすなど、顔の特徴はキマワリとよく似ています。やはりキマワリでしょうか。



これはシロヒゲナガゾウムシですね。これまで何度か見られています。





体長が4.3mmの小さなゾウムシです。どうせ名前は分からないだろうなと思ったのですが、いろいろと調べてみると、口の部分が尖っているという特徴からトゲアシゾウムシではないかと思うようになりました。(追記2018/05/29:「日本列島の甲虫全種目録 (2018年)」によると、和名がトゲアシクチブトゾウムシに変更されていたので、訂正しておきます



これは大型のゾウムシで、オオゾウムシです。



以前、虫者さんから教えていただいたヒゲブトハムシダマシでしょうね。やっと名前を覚えました。



コメツキもいました。これはクシコメツキの仲間かなと思って、パスしました。



こちらはクシコメツキではないなと思って、採集してきました。体長は約15mm。早速、「絵解きで調べる昆虫」で検索をしてみると、コメツキ亜科に入りそうです。ただ、外観からはカネコメツキ亜科のクロツヤハダコメツキあたりに似ているので、現在、検討中です。やはり、コメツキは難しい。(追記:いろいろと検索を行っていると、下はカネコメツキ亜科ツヤハダコメツキ族ツヤハダコメツキ属らしいということが分かりました。したがって、クロツヤハダコメツキの可能性も出てきました

甲虫以外の「むし」です。



こちらはキイロカワカゲロウです。カゲロウは、何かすっきりした美しさを持っていますね。



大型のガガンボが天井に止まっていました。ミカドガガンボでしょうね。



小さなハエも天井に止まっていました。翅の模様を手がかりに「原色昆虫大図鑑III」の図版で探してみたところ、タテジマハマダラミバエと模様がよく似ていました。



アリですが、名前までは分かりません。



クモもむしの仲間です。これはササグモの♂ですね。



そして最後は、小さなハエトリグモです。あまり特徴がないのですが、おそらく、シラホシコゲチャハエトリ♀だと思います。

廊下のむし探検 トビイロトラガほか

廊下のむし探検 第304弾

毎日、「廊下のむし探検」初登場の蛾が出ていますが、昨日は、トラガの仲間がやってきていました。



これはトビイロトラガといいます。翅の色ははっきりしていて、クモの巣のような、楽譜のような模様があります。もともとはトラガ科という科があったのですが、ヤガ科との違いが見当たらず、昼飛性のために特化した一群として、現在はヤガ科トラガ亜科に入っています。



マイマイガの♂もいました。マイマイガというと6月終わりごろに飛び回る蛾ですが、もう出てきているみたいですね。今頃、山に行くと、木の幹にこの蛾の幼虫がびっしりついている頃だと思います。



マイマイガも昼間飛び回りますが、このトンボエダシャクの仲間も昼間飛び回る蛾です。トンボエダシャクとヒロオビトンボエダシャクという似た種がいますが、腹部背面の黒い模様があまり発達していないのと、翅の白い帯の模様からヒロオビトンボエダシャクの方かなと思います。

そのほかの蛾です。この日はシャクガが多かったですね。



まず初めはアオシャクの仲間です。これは、コシロオビアオシャクだと思います。「廊下のむし探検」初登場です。



それから、これはキバラヒメアオシャクです。これも初登場です。



芸術的な模様ですが、これはセスジナミシャクといます。どうしてこんな模様にしたのでしょうね。



この間からいるナミガタシロナミシャクです。いつものは翅を広げ、腹部を上げて止まっているのですが、こんな普通の止まり方をすることもあるのですね。



これはウストビモンナミシャクです。こちらは腹部を上げて止まっていますね。



これはヨスジキヒメシャクです。普段は前翅と後翅をこんなに離して止まらないのですが、まるで、フタオガのような止まり方ですね。



こちらはキナミシロヒメシャクだと思います。



緑色の蛾は少ないのですが、これは純粋に緑色の蛾です。ミドリリンガといいます。



似た模様の種が多いのですが、おそらくテンオビヨトウだと思います。



こちらはコヤガの仲間で、シマフコヤガといいます。この日は2匹見ました。



初め、キムジノメイガだと思ったのですが、やけに翅が尖っているので、たぶん、キベリハネボソノメイガ♀の方だと思います。



最後はこの蛾です。以前は良く見たのですが、最近はめったに見なくなりました。廊下初登場です。この蛾を見ると、すぐにモリヤママドガという名前を思い出すのですが、今は、ギンスジオオマドガという名前になっています。

廊下のむし探検 ヒメシロモンドクガほか

廊下のむし探検 第303弾

昨日は外出していたので、2日遅れの「廊下のむし探検」の結果です。全体に蛾が多いという状況は変わりませんでした。



この蛾、どこかで見たことがあるなと思っていたのですが、思い出せませんでした。図鑑で調べてみると、ヒメシロモンドクガの♀でした。「大図鑑」には、年3回発生で、秋に発生する♀には翅が伸びないと書いてありました。♂はこげ茶色で、ドクガの仲間には♂と♀の色や大きさの異なる種が多いですね。この蛾の幼虫は毒々しい感じですが、実際には、毒はないそうです。



これはヒトリガ科コケガの仲間で、クロテンハイイロコケガといいます。



これもコケガの仲間で、ゴマダラキコケガです。この種もそうですが、幼虫が地衣類につくので、コケガという名前がついています。



こちらはよく知られたカノコガです。一見、蜂のように見えなくもないですが、スカシバガほどは似ていないですね。



止まっているときはハマキガかなと思いましたが、よく見てみるとちょっと違います。これはヤガ科のネジロコヤガでした。



この間もいたシロスジシマコヤガです。模様が見事なので、いつも写してしまいます。



これもこの間から出ているアヤシラフクチバです。最近、よく見ますね。これでも結構大きいので、急に飛ばれるとどきっとしてしまいます。



似た種が多いので、何とも言いがたいのですが、おそらく、フタツメオオシロヒメシャクだと思います。銀色の模様が綺麗です。



こちらはアシブトチズモンアオシャクです。今日はなかなか凝った模様の蛾が多いですね。



いかにも蛾らしい蛾ですが、オオバナミガタエダシャクです。



これもこの間から出ているナミガタシロナミシャクです。やはり模様が凝っていますね。



これは厄介な種類で、似た種がいっぱいいます。モンウスグロノメイガのほか、オオ、アカ、ヒメアカ、シロテンです。腹が長いので♂だと思いますが、オオは♂尾端に毛が生えるので除外できるとしても、その他はなかなか微妙です。一応、モンウスグロノメイガとしておきます。

蛾以外の虫です。



このゾウムシ、全体に黒いつぶつぶがあるのですが、調べても名前が分かりませんでした。



これはキマワリでしょうか。(追記:MSWiさんから、「キマワリとしている甲虫は恐らくクチキムシです」という「コメントをいただきました。私にはどれもこれもキマワリに見えてしまいます。少し勉強してみます



そして、これはワモンサビカミキリでしょう。



前脚脛節の先端に2本の刺があるので、ケバエ科の♀ですね。こんなに毎日蛾が多いと、ハエは調べる気がしませんね。



最後はこのゴキブリです。黒い帯がほぼ平行に並んでいるので、チャバネゴキブリでしょうね。この間、モリチャバネがいたので、比較ができて良かったです。でも、「原色昆虫大図鑑III」によると、モリチャバネは海岸の草地、平地の雑木林中に生息するが、チャバネの方は都市の飲食店、旅舎、ビルディング、公団住宅などで繁殖するとのことです。あまり好ましくないゴキブリですね。

ウロコチャタテ?を調べる

チャタテムシという虫は聞きなれない名前ですが、広辞苑によると、茶立虫あるいは茶柱虫と書き、障子などに止まって大顎で紙を掻く微音が茶を立てる音に似るので名づけられたとのことです。これまで、そんな虫がいるとはまったく知らなかったのですが、昨秋、マンションの「廊下のむし探検」で気がついてから、結構、見つかるようになりました。

先日、「廊下のむし探検」をしていると、ウロコチャタテではないかと思われる個体がいました。翌日、歩いているとまた見つかったので、今度は採集してきて調べてみました。



チャタテムシというのはこんな虫です。体長は3.5mm、前翅長は4mm程度です。はじめ、名前も種類もまったく分からなかったのですが、チャタテムシで画像検索していると、似た種にぶつかりました。ウロコチャタテ科のウロコチャタテです。「原色昆虫大図鑑III」によると、体表や翅が鱗片や鱗毛で覆われているとのことで、それで「ウロコ」という名前がついたようです。

そこで、早速、顕微鏡で翅の表面を見てみました。



ちょうど翅の縁の白い模様の付近を拡大してみました。この写真は生物顕微鏡の対物鏡10xで焦点位置を変えながら30枚ほど撮影し、深度合成ソフトCombineZPにより作成したものです。チョウの鱗粉に比べると細長いのですが、毛というよりは幅のあるこんな鱗片で覆われています。チョウの場合と同じで、モザイクになっていて、一つの鱗片が一つの色を受け持っていて、それが重なって全体の模様を作り出しています。



これは脚の脛節を拡大したものですが、やはり同種の鱗片で覆われています。

ついでに全体も写してみました。



側面と腹側から写した写真です。こんな格好をした虫です。壁などを意外に速く移動するので、追いかけて写真を撮るのが大変です。



頭部を側面から見たときの拡大図です。この日は顕微鏡写真がいまいちうまく撮れなかったのですが、「原色昆虫大図鑑III」の図を参考にして各部の名称を入れてみました。間違っているかもしれませんので、そのつもりで見てください。複眼、単眼、触角に加え、白い大きな頬、それに、鋭い大顎がありますね。これで、障子を引っかくので音がするのでしょう。ただし、肉食というわけではなくて、通常、藻や菌類を食べるのですが、室内にいる種は書物の糊や貯蔵食品類、昆虫標本類を食するので害虫とされています。



これは上から見た図です。頭部は鱗片ではなくて毛で覆われています。また、広い後額片が目に付きます。このため、頭部が少し変わった形に見えるのでしょうね。

この間、鱗翅目の蛾なのに鱗粉のない種がいましたが、鱗翅目でないのに鱗片があるというのも面白いですね。

廊下のむし探検 今年は蛾が多いね

廊下のむし探検 第302弾

「今年は蛾が多いね」と、掃除のおばさんがつぶやいていました。本当に蛾が多いです。マンションの廊下ではプライヤキリバとハグルマエダシャクが山のようにいて、それを狙ってスズメが集まってきています。そのため、廊下には蛾の翅が一面に広がっています。蛾もスズメを警戒しているのか、いつもならのんびりと止まっているのに、1mほど近づいたら、みな、ばたばたと飛び立ちます。蛾の苦手な私はそのたびにどきっどきっとして・・・。



今日の最初はこの蛾です。翅に入っている太い筋がほぼ平行に走っているので、おそらく、アヤシラフクチバでしょう。



この日多かったのはこの蛾です。シラオビキリガという夏に発生するキリガです。4匹もいました。



この蛾も夏キリガの一種でシマキリガです。これも2匹いました。





ちょっと似た蛾ですが、上はV字型のマークの入ったヒメツマキリヨトウ、下はキスジツマキリヨトウです。



そして、こちらはオオシラナミアツバです。



この間から出ているツマキシロナミシャクです。



腹部を高く上げた止まり方をしています。これはナミガタシロナミシャクです。綺麗な蛾ですね。



似たような色合いの蛾が続きますが、これはヒョウモンエダシャクです。



そして、この間のウスキツバメエダシャクです。この角度から見ても顔が橙色であることが分かりますね。



こちらはフタテンオエダシャクです。



区別の難しいヒメシャクです。これはギンバネヒメシャクだろうと思います。



こちらはプライヤエグリシャチホコです。シャシホコガの中では小型の蛾です。



この間も出てきたウコンカギバです。結局、ヒメウコンカギバとの区別がつかず、どちらか分かりません。



凝った模様の蛾ですが、コメシマメイガです。



最後はミツテンノメイガです。くっきりとした模様でなんとなく好感が持てますね。

廊下のむし探検 チャタテムシほか

廊下のむし探検 第301弾

マンションの廊下は相変わらず蛾でいっぱいなのですが、今日はチャタテムシから紹介します。チャタテムシは茶立虫あるいは茶柱虫と書き、広辞苑によれば、障子などに止まって大顎で紙を掻くことがあり、その微音が茶を立てる音に似るので名づけられたとあります。2-8mmの小さな虫ですが、屋内では穀類や紙類の澱粉質を食べるので、害虫とされています。マンションの廊下でも、昨年から何度かチャタテムシに出会いました。



昨日はこんな虫に出会いました。ちょこちょこと動き回るので、大きさが測れなかったのですが、2-3mmの小さな虫です。一見するとセミのような顔をしているので、はじめ、ウンカなどを探していたのですが、見つかりません。やはりチャタテかなと思って、ネットで画像検索すると意外に似た種が見つかりました。白い三本筋の模様からウロコチャタテかなというところです。これもネットで調べると、「ウロコ」というのは、チョウのように翅が鱗粉で覆われているからだそうです。確かに、この写真でも拡大してみると鱗粉のようなものが見えます。捕まえてくればよかったかなとちょっと後悔しました。

北大の吉澤和徳氏のホームページにはチャタテムシのチェックリストがあるのですが、それによると、ウロコチャタテ科にはウロコチャタテとオオウロコチャタテの2種が載っています。これもネットで調べると、オオウロコチャタテは模様が少し異なるようで、これから見ると、この写真の個体はウロコチャタテそのものかもしれません。



この日は甲虫も少しいました。これはキイロトラカミキリです。



それからこの間も見たヨツキボシカミキリです。この日はちょっと綺麗なカミキリが続きました。



そして、少し大型のジョウカイもいました。キンイロジョウカイです。カメラを近づけると逃げて、また、すぐに止まるので、廊下で追い掛け回していました。



これはアシナガオニゾウムシだと思います。天井に止まっていました。



小さいハムシです。ピントが脚に合ってしまって、ちょっとぼやけてしまったのですが、おそらくサクラサルハムシではないかと思います。





上の写真は前脚腿節のこぶの形や触角の長さなどからキマワリかなと思うのですが、下の写真も一緒なのかどうか判断ができませんでした。



ハエも撮ったのですが、手が回りませんでした。(追記:ケバエ科の♂ですね



そして、クモもヒメグモやヒメアシナガグモあたりを探したのですが、ぴたりとくる種が見つかりませんでした。

蛾は次回に回します。

廊下のむし探検 相変わらず蛾が多い

廊下のむし探検 第300弾

記念すべき第300回の「廊下のむし探検」です。昨日の結果ですが、この日も歩いてみると、蛾の多いことが目に付きました。プライヤキリバやハグルマエダシャクは数を数えるのも面倒なくらい多かったです。そのほか、こんな目立つ蛾も地下駐車場の天井に止まっていました。



マルシラホシアツバです。全体が黒っぽい地の中で白い点がやけに目立ちます。似た種にオオシラホシアツバがあるのですが、白い点の形がL字型ないしは外側に向かってV字型の切れ込みがあるのがオオの方ですので、これはマルで間違いないのではと思います。関東以西に生息するようです。私は初めてかもしれませんね。採集しておけばよかったのですが、最近、あまり採集意欲がなくて(特に大きめの蛾は)、綺麗に撮れればそれでよいという感じです。



野外ではよく見かけますが、廊下では初めてかもしれません。キンモンガです。以前はフタオガ科フシキオビ亜科に入っていたのですが、最近ではアゲハモドキ科になっているようです。こんなに綺麗だと蛾だという感じがまったくしませんね。廊下を飛んでいたのですが、なかなか止まってくれないので、マンションの外まで追いかけていきました。



シラフクチバの仲間です。似た種のクロシラフクチバとは外観上区別がつかないというので、名前で呼べないのが残念です。



これはシャクドウクチバです。

この日はコヤガの仲間もたくさんいました。



コヤガは小夜蛾と書いて、私が比較的好きな蛾の仲間です。これはキスジコヤガです。



それに、ホシコヤガ



シロスジシマコヤガ



鱗粉が筋状に欠落しているようで、あまりよくは分かりませんが、おそらくネモンシロフコヤガではないかと思います。「標準図鑑」ではコヤガもスジコヤガ亜科とベニコヤガ亜科に分けられ、それぞれ違うページに載せられていて、大変見にくいです。



この間分からなかったこの蛾がまたいました。雰囲気はツトガ科なのですが、ひょっとするとコヤガかも知れないと思って探しています。Phytometrra属あたりは可能性がないでしょうか。2匹いたので、とりあえず1♂を採集しました。標本ができるまで1ヶ月ほどお待ちください。(追記:ツトガ科ノメイガ亜科のウスベニオオノメイガだと思われます。「標準図鑑」によると、全国的に分布しますが、4-8月に発生、数は少ないそうです。幼虫はクララに寄生します



階段の裏に止まっていたので、変な角度からの写真になってしまいましたが、ツトガ科のシロヒトモンノメイガです。4つの白い点がよく目立ちます。



これはキムジノメイガですね。



これも変な向きからの写真になってしまいましたが、ギンモンシマメイガです。



トガリメイガの仲間も多いのですが、これはおそらくカバイロトガリメイガではないかと思います。



おそらくヒメツバメアオシャクだと思いますが、あまり自信はありません。



蛾の最後はこのハマキガです。撮影したときには銀色の点が見えなかったので、家に帰ってから写真を見てびっくり。意外に綺麗な蛾でした。ギンボシキヒメハマキというようです。

次は蛾以外の虫です。



体長3.6mmの小さい虫ですが、クサギカメムシの第2齢幼虫です。



こちらは体長16.4mmの大型のアリです。女王アリでしょうね。今年はよく見ますね。



この間、通りすがりさんに教えていただいたホソアナアキゾウムシがまたいました。個体により模様が一定しないのですが、この白い模様は何なのでしょうね。図鑑を見ると「新鮮な個体は白色粉に覆われる」とあるので、その名残なのでしょうか。



最後はこのセマダラコガネです。相変わらず、6月は虫が多いですね。

廊下のむし探検 虫は全体に少なめ

廊下のむし探検 第299弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日は虫が多くなくて、全体に静かな感じでした。それでもいろいろといましたが。



この日の最初はこのカミキリです。いつものトゲヒゲトラカミキリだと思って、念のために撮影したのですが、後で見ると模様が少し違います。あれっ、おかしいなと思って図鑑を見てみると、どうも違う種のようです。似た種があったのですが、よく見ると翅の先端が尖っていて、その付近がえぐれているような感じなので、おそらく、エグリトラカミキリではないかと思います。よく見る種だと思っても、撮影しておくものですね。



最近、あまりコメツキは見ないなと思っていたら、こんな大型のコメツキがいました。オオフタモンウバタマコメツキです。



綺麗なテントウだったのですが、図鑑を見てもぴったりの種がありません。だとすると、やはりナミテントウの色変わりなのでしょうね。



いつものアオカミキリモドキの仲間です。これも似た種があるというので、この日はこわごわ採集してきました。カンタリジンを出すので、触れると水ぶくれができるということです。似た種としては、カトウカミキリモドキ、それに、♀ならばシリナガカミキリモドキです。



これらの区別には尾節を見ればよいと図鑑には書いてあるので、その部分を拡大してみました。あまり見方が分からないのですが、これは♀でよいのでしょうか。飛び出しているのは生殖器でしょうね。尾節はその上の三角形状のものだと思うのですが、この中心に彎入があるのがカトウおよびシリナガの♀で、アオは彎入がないと書いてあります。写真では、この部分には彎入がないので、おそらくアオカミキリモドキでよいのではと思うのですが、この見方であっているのでしょうか。






こんなアブが2匹止まっていました。模様が少し違いますが、ともにアシブトハナアブでしょうね。



チョウではテングチョウは相変わらず多く、アカシジミも1匹見かけました。そのほかに、このヒカゲチョウがいました。ヒカゲチョウと言えど、蛾に比べると、模様がはっきりしていて綺麗ですね。



その蛾の中でも綺麗なのは、このスジベニコケガと、



このツマキシロナミシャクでしょうね。





アオシャクの仲間もすっきりとして美しさがあります。上はカギシロスジアオシャク、下はヒメツバメアオシャクだと思います。下の種には似た種もあるのでちょっとはっきりしないのですが・・・。



後はぱっとしない蛾ばかりでした。床と保護色になっているみたいで模様がはっきりしませんが、フタヤマエダシャクです。



プライヤキリバはまだあちこちにいます。ここには3匹並んでいました。



こちらはサクラケンモンです。



それにアオフシラクモヨトウ



それにシラオビキリガです。これは夏に出るキリガですね。



大きな蛾が地下駐車場に止まっていました。シラフクチバですが、よく似た種にクロシラフクチバがいます。「大図鑑」には白い模様について両者の差が書いてありましたが、「標準図鑑」では「外観の区別は難しい」と一蹴してありました。結局、どちらなのか判断できません。



最後はモモスズメです。どうもスズメガは苦手です。
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