ハグロケバエ♂を調べる
先日、ケバエ科3種の検索を行いました。今日はマンションの廊下に大型のケバエ科であるハグロケバエが2匹いました。早速、捕まえてきて、Hardy and Takahashi (1960)の論文に載っている検索表を用いて調べてみました。
ハグロケバエというのはこんな虫です。これは昨年撮影したものですが、捕まえてきた個体は♂で体長は12mmほどありました。ケバエ科の中では唯一見てすぐに分かる種類だと思います。
検索表では、まず最初に「前脚脛節の外側の刺の先端が丸くなっている」という項目があるのですが、ハグロケバエはまさにそれに該当します。
これは前脚脛節の刺の写真ですが、外側の刺は大きい方です。この刺を横から見たのが右の写真ですが、先端が丸くなっていることがよく分かります。従って、検索表を使って一発で決定できるので、ちょっと嬉しくなります。
ついでに各部を見ていきます。写真はいずれも実体顕微鏡を用いて、焦点位置を変えて何枚も撮影し、深度合成の方法を使って作成しています。
翅は薄黒くて、Rsと書いた部分の脈の長さがr-m脈の2倍くらい長くなっています。また、CuA1脈は途中で途切れています(翅脈の名称は正確ではないかもしれません)。
これは腹部先端を背側から見たところです。ここで見える腹部背板第9節は種によって形が違うことが多いので、識別によく用いられています。ハグロケバエではV字型の切り込みがあります。交尾器の形は重要な決め手なのですが、私はまだ十分に把握していません。
ついでに頭部の写真も撮ってみました。♂なので大きな複眼が付いています。後ろ側には単眼3個ついていることが分かります。短い触角と長い口肢が見えています。今度、♀がいたらもう一度調べてみたいなと思っています。
ハグロケバエというのはこんな虫です。これは昨年撮影したものですが、捕まえてきた個体は♂で体長は12mmほどありました。ケバエ科の中では唯一見てすぐに分かる種類だと思います。
検索表では、まず最初に「前脚脛節の外側の刺の先端が丸くなっている」という項目があるのですが、ハグロケバエはまさにそれに該当します。
これは前脚脛節の刺の写真ですが、外側の刺は大きい方です。この刺を横から見たのが右の写真ですが、先端が丸くなっていることがよく分かります。従って、検索表を使って一発で決定できるので、ちょっと嬉しくなります。
ついでに各部を見ていきます。写真はいずれも実体顕微鏡を用いて、焦点位置を変えて何枚も撮影し、深度合成の方法を使って作成しています。
翅は薄黒くて、Rsと書いた部分の脈の長さがr-m脈の2倍くらい長くなっています。また、CuA1脈は途中で途切れています(翅脈の名称は正確ではないかもしれません)。
これは腹部先端を背側から見たところです。ここで見える腹部背板第9節は種によって形が違うことが多いので、識別によく用いられています。ハグロケバエではV字型の切り込みがあります。交尾器の形は重要な決め手なのですが、私はまだ十分に把握していません。
ついでに頭部の写真も撮ってみました。♂なので大きな複眼が付いています。後ろ側には単眼3個ついていることが分かります。短い触角と長い口肢が見えています。今度、♀がいたらもう一度調べてみたいなと思っています。
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