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大晦日の廊下のむし探検

廊下のむし探検 第198弾

大晦日の昼前にマンションの廊下を歩いてみました。おそらく帰省してきたと思われる子どもたちの声があちこちでする中、重いカメラを持って廊下の隅々を覗きながらの虫探しです。今日はちょっと地味な虫たちがいました。



まず出会ったのは、クロスジフユエダシャクの♀でした。この間から♀を見ているところとほとんど同じで、一階に行く途中で外とつながっているところです。今年は、マンションでも3匹の♀を見ることができました。



次はハエの仲間です。名前までは分かりません。外壁に止まっていました。



そして、最後はこの虫です。なんだか分からないのですが、翅脈の模様だけ見ると、先日見たタマバチのものとよく似ています。タマバチは図鑑にもネットにもほとんど出ていないので、よく分かりません。

地味なブログを見ていただいた方へ:
長い1年が過ぎてしまいました。どうぞ皆様来年もよいお年を!

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廊下のむし探検 ツチハンミョウとフユシャク

廊下のむし探検 第197弾

今朝は氷点下になり、マンションの廊下のあちこちに氷ができていました。





こんな寒い日でも、まだ、ヒメツチハンミョウがいました。それも、いつもいる北側の廊下ではなくて、南側の地下駐車場の入り口です。今日は♂の方で、壁をゆっくりと登っています。テントウムシを除いて、ほとんど甲虫の姿を見かけないのに、こんな寒さの中でも平気で歩いているなんてすごいですね。

今日はフユシャクもいました。



シロオビフユシャクです。よそのうちの窓際に止まっていて写真が撮れないので、指でちょっと動かしてやると、ひらひらとか弱く飛んで、廊下に止まりました。いつもは左右の翅を重ねて止まるのですが、今日はちょっと慌てたのか、普通のシャクガと同じような止まり方です。



外壁には別のシロオビフユシャクも止まっていました。ちょっとだらしがない止まり方です。



このすぐ近くには別のフユシャクも止まっていました。ウスモンフユシャクです。今シーズン、フユシャクとしては5種類目になります。シロオビフユシャクと同じフユシャク亜科に属しています。



地下駐車場の天井には茶色いアオバハガタヨトウも止まっていました。

廊下のむし探検 4種めのフユシャク

廊下のむし探検 第196弾

年末になってちょっと暇になり、この頃、毎日のようにマンションの廊下を歩いています。今日は昼間の気温がわずか3度。それでも、いろいろな虫がいます。



今日の最初の虫はシロオビフユシャクです。今シーズン4種めのフユシャクです。これまでのフユシャクはエダシャク亜科やナミシャク亜科でしたが、今度は正真正銘フユシャク亜科の種です。この仲間は、右の翅と左の翅を重ねて止まるのが特徴です。「標準図鑑」によれば12月から2月上旬に出現するようです。その後、卵を産むので、越冬態としては卵越冬なのですが、なんか変な感じです。



こんな蛾もいました。ソトシロオビナミシャクです。普通は翅が緑がかっているのですが、この個体はほとんど茶色になっています。図鑑によれば、春から晩秋まで発生するようです。



ナミテントウも2-3匹いました。



普通のハエの仲間かなと思ったのですが、よく見ると恐ろしいほどふさふさした触角をしています。調べて見ると、ユスリカの仲間のようです。ユスリカ科は、九大の日本産昆虫目録データベースでは437種、Wikipediaでは1000種、さらに、日本ユスリカ研究会のホームページでは2000種だそうで、驚くほど数がいます。名前を調べるどころではないですね。



この間からいるハチです。今日は採集してきたので、今度、調べてみます。体長3-4mmの小さなハチです。

廊下のむし探検 冬でも動き回るむし達

廊下のむし探検 第195弾

日中でも気温は4-5度。天気も小雨が降ったり止んだり。こんな寒い中でも、マンションの廊下ではいろいろと動き回っているむし達がいました。



カニグモの仲間でコカニグモだと思います。慌てて写してしまったので、絞りを絞るのも、影とりをはめるのも忘れていました。それにしても、こんな寒い中でも平気で動き回っていました。



これも小型のクモで、ネコハグモです。やはりゆっくりと動いていました。



マンションの外壁にはフタモンホシカメムシがいました。これは翅が短いタイプです。こちらはじっとしていました。



いつものホシクロトガリヒメバチかなと思ったのですが、触角の中間や後脚の跗節が白くないので、別の種類かもしれません。ゆっくりとではありますが、外壁を歩いていました。



フユシャクの仲間で、ナミスジフユナミシャクです。昨日から見かけるようになりました。



最後は、アオバハガタヨトウです。首の周りだけが少し緑色です。この間から見ていますが、今日は外の石垣に止まっていました。

廊下のむし探検 フユシャク、キリガ、もう一種ずつ

廊下のむし探検 第194弾

天気は悪かったのですが、昼過ぎにいつものように廊下を歩いてみました。廊下にはほとんど何もいなかったのですが、この冬初めてのフユシャクとキリガを見ることができました。



フユシャクの仲間、ナミスジフユナミシャクです。この蛾は以前、♀の形態の違いから、オオナミフユナミシャクとコナミフユナミシャクの2種に分けられました。しかし、♂にはほとんど差異がないため、同定がまったくできませんでした。その後、この2種の違いは個体変異の範囲内と考えられ、同一種ということになりました。その結果、以前用いていたナミスジフユナミシャクという名前が復活しました。観察している方としてはホッとしました。



これはヤガ科のキマエキリガです。秋だけに出現する秋キリガの一種です。これまで、11月終わりから12月にかけて採集していました。もともと日本特産種だと思われていたのですが、その後、台湾、朝鮮半島、ベトナムなどでも見つかっています。模様が独特で目立つ蛾なのですが、未だに幼虫の食草が分かっていないようです。



いつものアオモンツノカメムシ



そして、これはアシナガグモの仲間ですが、名前までは分かりませんでした。

追加です。10階のエレベータホールの窓ガラスにフユシャクが止まっているという情報で、夜、もう一度行ってみました。




確かに、フユシャクらしい蛾が止まっていました。中からだとこんな感じです。



廊下に出て、表側から望遠で写してみました。チャバネフユエダシャクでした。外は雨なので、ちょっと雨宿りでしょうか。

廊下のむし探検 チャバネフユエダシャクほか

廊下のむし探検 第193弾

クリスマスイブの虫といっても、別段変わった虫がいるわけではありませんでした。昨日は蛾ばかり、それも、チャバネフユエダシャクがたくさんいました。









ご覧のように全部で4匹。その代わり、いつも見かけるクロスジフユエダシャクはまったく見かけませんでした。発生時期が終わったのかもしれません。「標準図鑑」によると、チャバネフユエダシャクは11月上旬から12月下旬にかけて出現、♀は1月中旬ごろまで見られ、また、配偶行動は日没後2-3時間で行われ、交尾ペアは歩いて梢の先端に移動するとありました。先日紹介した「やどりが」の中嶋秀雄氏の記事(1993)によれば、「交尾ペアは今まで大変採集しにくかったが、最近配偶行動が分かってきて採りやすくなった」とありますが、この時間帯が問題だったのかもしれません。♀はクヌギ、コナラ林やサクラの植えられた公園で丁寧に探せば採集は困難でないとのことです。こんなにいるのなら、一度、探してみようかな。



先日見たウスズミカレハがまたいました。白い壁に止まっていると目立ちすぎて、本当に気味が悪い感じです。



これも先日いたノコメトガリキリガです。



それに、アオバハガタヨトウ。この日は甲虫もハチもカメムシもいなくて、蛾ばかりでした。



先日、撮影時のカメラの支えのために取り付けたミニ三脚。結局、3本は要らなくて1本で良いということが分かり、マジックテープで結んで使っています。わりと調子が良いです。

廊下のむし探検 ウスズミカレハほか

廊下のむし探検 第192弾

いよいよ、年も押し詰まってきました。最近、天気が悪かったので、あまり廊下を歩く気分になれなかったのですが、昨日はちょっと晴れ間も出てきたので思い切って歩いてみました。どうせ何もいないだろうなと思ったのですが、思いの外、虫はいました。



今日の最初の虫はこの黒い薄気味悪い蛾です。廊下の窓枠の上の壁に止まっていました。白い壁なのでよく目立ちます。カレハガ科のウスズミカレハです。昨年も12月14日と20日に出現しました。この時期だけに発生する変わった蛾です。島根、群馬、茨城ではレッドデータ準絶滅危惧種に指定されています。昨年は、1982年に出された「大図鑑」を見て、広くヨーロッパに分布し、December moth(12月の蛾)と呼ばれていると書きましたが、その後に購入した「標準図鑑」とPost-MJ(1994)「大図鑑以後の追加種と学名の変更」という冊子を調べてみたところ、少し事情が違っていました。

これまで日本に生息するウスズミカレハは、ヨーロッパなどに分布するPoecilocampa populiの亜種とされ、P. populi tamanukiiと呼ばれていました。それが、1993年にZolotuhinの論文で、この同定が誤りであり別種であることが分かり、P. tamanukiiという学名に訂正されました。同時に、朝鮮半島から中国に分布する種もP. teneraという種に同定されたそうです。ただし、標準図鑑では学名がP. takamukuiとなっていて、これはP. tamanukiiの誤記なのかどうかはちょっと分かりません(2013.11.30現在の正誤表には出ていませんでした)。

いずれにしても、日本の種はヨーロッパのDecember mothではないようです。December mothはドイツではKleine Pappelgluckeと呼ばれ、Kleineは小さい、Pappelはポプラ、Gluckeはカレハガを意味するので、ポプラを食する小さいカレハガという名前になります。中国では栎杨枯叶蛾と呼ばれ、栎はクヌギ、杨はヤナギで、枯叶蛾がカレハガを指しています。杨枯叶蛾というヤナギカレハガ属に属する種でクヌギを食するという意味でしょう。日本のウスズミカレハは翅が透き通った感じの薄墨色なので付けられた名前です。



この蛾はノコメトガリキリガです。秋に出る秋キリガです。翅の外縁が鋸の歯のようにギザギザになっているのがよく分かります。この部分に縁毛と呼ばれる細長い鱗粉がついていて、その歯型を隠している感じです。

後はお馴染みの虫たちです。



私の家の玄関の向かいの壁に止まっていました。先日も登場したヤガ科のミドリハガタヨトウです。この蛾も歯型が付いています。



蛍光灯に止まっていた蛾で、ちょっとはっきりしませんが、おそらくムラサキトガリバだと思います。





クロスジフユエダシャクは、この日は2匹いました。



それに、いつものアオモンツノカメムシ



このハチはこの間から見かけるのですが、図鑑を見ても、ネットで探してもなかなか見つかりません。さて、何でしょう。



そして、最後はいつものように名前の分からないハエ目の昆虫です。こんな虫の名前がさっと分かるといいなと、いつも夢見ています。

廊下のむし撮影 ミニ三脚を使ってみた

いつもマンション廊下の床や壁に止まっている虫を接写で撮影しています。本当は三脚を使うといいのだけれど、三脚は重いし、また、廊下でそんなものを使っていると邪魔なので、だいたいはストロボを使って手持ちでの撮影でした。

でも、なかなかピントが合わなくて、1匹の虫に3-4枚の写真を撮っても、バッチリとピントが合うのはせいぜい1-2枚だけ。カメラと壁や床の間を、棒のようなもので押し付けながら撮影できるといいなと思っていました。

そんな時、ふと、小型デジカメ用のミニ三脚を使ってみたらどうかと思って、一昨日、アマゾンで注文したら、昨日届きました。



注文したのはKenko テーブル三脚KM-T 803というもので、アマゾン価格800円でした。一応、三段で、開脚しないで縮めたときの長さ15cm、伸ばした時には30cmまで伸ばせます。重さも135gととっても軽いものです。



これを一眼レフカメラに取り付けて、上の写真のように前に突き出し、壁に軽く押し当て撮影します。写真はさらに、「影とり」を取り付けた時のものです。カメラはNikon D90、レンズはAF Micro Nikkor 60mmです。

昨日、早速、試し撮りをしようと思って廊下を歩いてみました。残念ながら、寒くて虫はほとんどいなかったのですが、若干いたカメムシなどを撮影してみました。



ツヤアオカメムシです。



上の写真の顔の部分を拡大してみると、こんな感じです。固定しているわけではないので、バッチリというわけではないのですが、まずまずピントは合っていて、失敗も少なく撮影できそうです。



クサギカメムシです。これも顔の部分を拡大してみると、



こんな感じになります。まるで、銅で作ったレリーフのようですね。



顔の模様が重要なので、いつも撮影に苦労させられるクサカゲロウです。



これも拡大するとこんな感じになりました。

いずれも、ManualモードでF11、1/200sに合わせ、内蔵ストロボと「影とり」を使って、露出補正EV+1で撮影しています(追記:ニコンカメラでは、マニュアルモードでフラッシュを使用した場合の露出補正は、調光補正と同じ意味を持つようです)。三脚の脚の置く位置などがまだ慣れないのですが、結果はまずまずといった感じです。カメラと壁との間の距離は三脚を適当に広げて調整していますが、三脚でカメラを固定しているというよりは、ちょっと支えている程度での撮影です。

ついでに、天井に止まっている虫の撮影には、コンデジを使っています。



panasonicのDMC FZ-150です。これは24倍ズームで、ズーム使用時でも最短1mまで近寄れるので、天井にいる虫はだいたい拡大して撮影できます。これもカメラの固定が問題なのですが、今のところ完全な手持ちでの撮影なので、失敗も多いです。撮影条件は、ストロボ使用、ManualモードでF5.2、1/200sです。

廊下のむし探検 ツチハンミョウがまたやってきた

廊下のむし探検 第191弾

12月も半ばを過ぎ、昼間の気温が10度にも達しなくなると、ほとんどの昆虫は昼間でもじっとしているだけになります。そんな中、ヒメツチハンミョウの♀がまたやってきました。



マンション一階の廊下の壁を元気に登っていきます。こんな寒いのに、どこにそんな力が残っているのか不思議ですね。



手すりにいたツヤアオカメムシは、朝からの雨でこんな水滴だらけの格好になっていました。



一時期たくさんいたナミテントウも今日は2-3匹いただけでした。



廊下に止まっているハエが変わっているなと思って撮ってみたら、よく花に来ているツマグロキンバエのようでした。



これはキノカワガです。以前はヤガ科に入れられていたのですが、最近は、コブガ科になったのですね。成虫越冬します。



最後に、廊下の手すりのところにもう2-3日止まっているアオバハガタヨトウです。先日の個体は茶色でしたが、この個体にはまだ緑色の部分が残っています。

廊下のむし探検 フユシャク♀、再び

廊下のむし探検 第190弾

日中でも気温が7-8度しか上がらず、いよいよ冬本番となってきました。そんな中、昨日の昼すぎに廊下を歩いてみました。さすがに、動くものは全く見当たりません。でも、マンションの外壁を見ると、そこにフユシャクの♀が止まっているのが見えました。先日に引き続いて2回めです。



今回のは翅が2枚ずつ綺麗に見えています。翅の大きさから、おそらく、先日見たのと同じクロスジフユエダシャクの♀だと思います。写真を何枚か撮って家に戻ったのですが、その後、どうなったか気になったので、夕方、もう一度見に行ってみました。真ん中の脚と後ろ脚の位置がちょっと変化していて、わずか2-3mm左にずれていましたが、まったく同じ場所、まったく同じ格好で止まっていました。



♂の方は相変わらず、3匹ほど見かけました。でも、マンションは広いですから、この♂たちが先ほどの♀に気がつくのは至難の業でしょう。



この日は地下駐車場の天井に、もう1種のフユシャク、チャバネフユエダシャクがいました。今年、初めてです。昨年は12月18日に見ていたので、ほぼ同じ頃出現するようです。こちらは、クロスジフユエダシャクに比べると、ずいぶんゴツイ感じのするフユシャクです。



地下駐車場でもう1匹、蛾が止まっていました。車が止まっているので、こんな角度からしか撮影できませんでしたが、これは、ミドリハガタヨトウというヤガ科の蛾です。「標準図鑑」には、10-11月に出現し、成虫越冬しないと書いてありました。私のマンションでは、昨年も12月24日と29日に見ています。図鑑の記述より、出現時期が遅いようです。なぜ、こんな灰褐色なのに「緑」という名前が付いているのか不思議に思って、昨年、実体顕微鏡で翅を観察してみました。それによると、前翅中室の脈上、後縁部、胴体の近くなどで、わずかに薄緑から薄青色に光る鱗粉が見えました。名前の由来がこんな鱗粉なのかと思ったことを思い出しました。



外壁の反対側は草むらになっているのですが、ツチハンミョウを探しながら歩いていると、キバラヘリカメムシが1匹いるのに気が付きました。やはり、このままじっとしています。

この時期、マンションに虫はいることはいるのですが、どれもじっとしていて、「動」よりも「静」の状態でした。

廊下のむし探検 フユシャク2種ほか

廊下のむし探検 第189弾

今日は寒かったのか、少数の蛾を除いてほとんど何も見かけませんでした。それでも記録だと思って、こっそり出しておきます。







クロスジフユエダシャクが3匹もいました。今年はなんか多いような気がします。最後の2枚の写真、触角が目立ちます。これで、メスを探すのですね。



クロオビフユナミシャクも廊下の真ん中に止まっていました。踏まれないとよいのですが・・・。



アオバハガタヨトウです。普通は緑色に見える蛾なのですが、こんな茶色になっています。「標準図鑑」によれば、光によって退色しやすいと書いてあり、また、「大図鑑」にははじめから茶色い個体もあるとも書いてありました。秋に発生し、卵で越冬するようです。



あまりに虫の姿を見かけないので、壁に止まっているアリを撮りました。こんな格好でじっとしています。アリの名前はよく分からないのですが、クロオオアリでしょうね。

廊下のむし探検 クロオビフユナミシャクほか

廊下のむし探検 第188弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日、虫はあまりいなかったのですが、フユシャクが1匹いました。



クロオビフユナミシャクです。近寄ってストロボをたいて撮影したら、びっくりしたのか飛び上がりました。その辺をひらひらした後、また、近くに止まりました。



今度はこんなふうに翅を開いて・・・。去年は12月8日と17日に見ていました。今年もだいたい同じ頃ですね。



いつものヘラクヌギカメムシですが、この日の個体は触角の片方が取れ、後ろ足もちょっと変な方向に出ています。



アブの仲間も止まっていました。でも、翅を閉じていて名前がよく分かりません。それで、採集してきました。



最近、ハナアブの標本を作っています。そのために、冷凍庫に入れておいたら、こんな格好に。おそらく、クロヒラタアブかなと思います。



最後はハエ目です。こんな虫の名前がさっと分かると嬉しいのですが・・・。

廊下のむし探検 ツチハンミョウ、フユシャクのメスほか

廊下のむし探検 第187弾

昨日は、気温が低く風も強くて、いかにも虫などいないような一日だったのですが、廊下を歩いていると不思議といろいろな虫に出会えます。マンションの廊下は本当に楽しい所ですね。





2週間ぶりにヒメツチハンミョウに出会えました。しかもメスの方です。まだ、お腹は大きくなっていません。マンションの西の端の廊下を結構速いスピードで歩き、そのまま壁を登り始めました。この寒さの中でも意外に元気です。いったい、いつまでやってくるのでしょう。



ナナホシテントウナミテントウが集まっていました。匂いに惹かれてきたのか、それとも井戸端会議なのか。



こんな斑紋のテントウもいました。図鑑を見ても該当する種がないので、やはり、ナミテントウの斑紋変化でしょうか。



「大図鑑」のコバネナミシャクの辺りを探しまわったのですが、どうもぴったりとくるのが見つかりません。シタコバネかハイイロコバネあたりにしようかなと思って、「標準図鑑」のナミシャクのページを開いたら、そこに出ていました。ミドリアキナミシャクです。私は初めて見ました。「大図鑑」には、北海道、本州、九州に分布し、初冬に出現すると書いてありました。



こちらのナカオビアキナミシャクはこの間からずっと出ています。





クロスジフユエダシャクも2匹いました。





それに、今、ブログで話題になっているフユシャクのメスも廊下にいました。フユシャクのメスは皆同じような形をしていて、しかも翅がなかったり小さかったりで、種類が判別しにくいです。鱗翅学会の機関誌の「やどりが」のNo. 152 (1993)に中島秀雄氏が「冬に出現する尺蛾ー新・フユシャク類の採集」という記事を書いておられ、この中でメスの標本写真が一堂に載せられています。上の写真のメスは、頭の脇の両側に出ているのが、退化した翅だと思うのですが、このくらいの小さな翅を持っている種はフユシャクのうちでもエダシャクに限られています。今頃発生するエダシャクで主なものはクロスジフユエダシャクとチャバネフユエダシャクで、チャバネはほとんど翅がないので、おそらく、クロスジフユエダシャクかなと思っています。それにしても、マンションの廊下でフユシャクのメスを見たのは初めてです。



こういう蛾は冬によく見るのですが、模様がほとんど見えないので種類ははっきりしません。オオシマカラスヨトウだということにしておきます。

その他の昆虫です。



この頃、クサカゲロウの姿を時々見ます。顔の模様で種を見分けられるようですが、試しに拡大してみたら、これはカオマダラクサカゲロウのようです。



ケバエ科で和名のないBibio omaniだと思います。(追記:2014/04/29付のブログでケバエ科の検索を行い、上記写真と似た種はBibio aneuretus(キスネアシボソケバエ)だろうという結果になりました。この種は、「原色昆虫大図鑑III」と「札幌の昆虫」に出ています。ただ、大図鑑によると発生時期が3-6月なので再検討が必要です



これはいつもいるホシクロトガリヒメバチでしょうか。






共に小さなハチなのですが、名前までは分かりません。



最後のこの写真の虫はちょっと変わった感じがします。翅が2枚なので、初め、ハエ目かなと思ったのですが、複眼の形が違います。翅脈もちょっと変わっています。さっぱり分からなくて、昆虫大図鑑IIIの図版を見ていったのですが、やはり分かりません。諦めようかなと思ったのですが、最後に学研生物図鑑昆虫IIIを眺めていたら、同じような翅脈のハチがいました。タマバチの仲間です。昆虫大図鑑IIIには不思議とタマバチ科が載っていません。学研生物図鑑の方には、クリタマバチとクヌギイガタマバチの2種類が載っています。「タマバチ」で検索すると、虫こぶを作る張本人で、冬は翅をなくしたり、単為生殖をしたりと、奇妙な生活をするハチのようです。

アオモンツノカメムシを詳しく調べる



この写真は今月の8日に撮影したものですが、この種のカメムシを見るといつも疑いもなくアオモンツノカメムシだと言ってきました。先日、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」を見たとき、ヒメアオモンツノカメムシやベニモンツノカメムシ類などの近縁種が多数あることに気が付き、もう一度調べ直してみることにしました。

12月4日と5日に採集した♂と♀の標本について、実体顕微鏡で焦点位置を変えながら20-30枚の写真を撮り、これをフリーソフトCombineZPで深度合成をして標本写真を作りました。この写真をもとに図鑑の記述と比較してみました。カメムシについては素人なので、そのつもりで見てください。






♂と♀の腹側と背側の写真です。一見すると♂と♀の違いは分かりませんが、後で載せる拡大写真のように尾端の生殖節の部分が明らかに違うのですぐに分かります。

まず、「新訂原色昆虫大図鑑III」のアオモンツノカメムシの記述との比較です。

①黄緑色の地に赤褐色ないし暗褐色の斑紋があり、②暗色小点刻を散布する。③前胸背側角の突出は少ない。④中胸板の竜骨突起や⑤第3腹節の棘状突起はヒメツノカメムシ属のものに似る。⑥♀の第6,7腹板の両側にベンダーグラスト器官があり、同側のものは接近して位置する。

ポイントとなる部分に数字を入れていて、それぞれ写真に載せた番号の部分に対応しています。①は主に革質部と呼ばれる硬い翅の部分に褐色の紋があることを書いています。②は黒い点が散布していることです。③はツノカメムシの由来ともなる突出についてですが、「突出は少ない」というのは他のツノカメムシに比較してという意味のようです。④と⑤は拡大した写真で見るとわかりやすいと思います。



④が竜骨突起で、竜骨というのは船の船首から船尾にかけて船底を走る構造材を指しています。⑤は腹部から頭部の方に向かって飛び出している突起のことです。この竜骨突起と棘状突起は互いに密着しているので、体の中心に低い塀があるような感じになり、黒い線の見える口吻が中心からずれた位置に見えています。

最後の⑥のペンダーグラスト器官は聞き慣れない用語なのですが、これも♀の尾端を拡大すると分かります。



この写真の⑥にある左右1対の器官を指しているようです。ペンダーグラスト器官というのは、1953年に調べたPendergrastに因んで名付けられた器官です。最近でもその働きはよく分かっていません。古くは交尾のときに使われる器官だとされていたのですが、最近では産卵のときに使われるとする考えの方が有力です。この場合にも二つの意見があり、一つはペンダーグラスト自身が提案したもので、この部分を脚でこすることで、その刺激で産卵するというものでした。もう一つは産卵するときに、後脚の跗節でこの部分をこすり、そこから出る液を卵になすりつけることで、卵を捕食者や寄生から守るようにしているというものです。しかし、別にこの器官を持たない種でも問題なく産卵を行うので、最近では後者の考えの方が有力です(C. Fischer (2000)による)。この腹部第6節と第7節にある器官は互いに接するように付いています。

次に、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」のベニモンツノカメムシ属のところでの記述についても見てみます。

④中胸腹板の隆起は後方に伸長し、後端が後脚基節付近まで達する。⑤腹部第3節の棘状突起は短く、中脚基節付近まで伸びる。

この④と⑤については、原色昆虫大図鑑の記述と基本的に同じで、竜骨突起と棘状突起の長さについて書いています。

最後に、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」に載っている近縁種との違いを検索表から見てみます。アオモンツノカメムシの部分を抜き出すと次のようになります。

アオモンツノカメムシ類がベニモンツノカメムシ類と違う点
①革質部中央にやや不明瞭な小黒紋がある。⑦腹部覆面の両側部に黒紋はない。⑧♂生殖節の後縁は長毛の束を欠く。

アオモンツノカメムシがヒメアオモンツノカメムシと違う点
③前胸背側角は三角形に突出する。⑨小楯板は通常暗赤色の紋に覆われる。⑩腹部第7節後端は鋭く突出し、雌雄とも生殖節の後端を明らかに超える。⑪♂生殖節の後端は腹面側に多数の長毛を具える。⑫把握器の先端部外縁に鈍い角がある。


最初の①については上と同じです。⑦については♀の尾端の拡大写真の⑦の位置の左右両側に黒点(黒い気門)がないことで確かめられます。♂についても同様です。⑧については♂の尾端の拡大写真を見てみます。




上の写真でベニモンツノカメムシ類は⑧の位置に長毛の束があるらしいのですが、この写真ではありません。

2番めの記述で、③の突起がアオモンでは三角形状ですが、ヒメアオモンでは丸くて弱いと書かれています。⑨の小楯板は最初の標本写真で体の中央にある三角形状のものを指しています。この部分がアオモンでは暗赤色ですが、ヒメアオモンでは淡いと書かれています。⑩は腹部第7節の突起です。この突起が、アオモンでは鋭いが、ヒメアオモンでは突出が弱いということです。⑪は♂の尾端の拡大図で分かりますが、アオモンでは長毛を多数持つが、ヒメアオモンでは長毛はほとんどないということです。上の写真の⑫は♂の把握器ですが、これがアオモンでは鈍角の角があるが、ヒメアオモンでは丸く、角がないということで違いが書いてあります。おそらく、⑫の位置の角を指しているのでしょう。

以上のような比較からこれらの標本はアオモンツノカメムシであることは間違いなさそうですが、ベニモンツノカメムシ類とは革質部の黒い不明瞭な紋①があるかないかで見分けられ、ヒメアオモンツノカメムシとは腹部第7節後端の突起⑩が鋭いか鋭くないかでだいたいは見分けられそうです。

廊下のむし探検 ヤマノモンキリガほか

廊下のむし探検 第186弾

標題の「ヤマノモンキリガ」というのは、私にも聞き慣れない名前の蛾です。



こんな蛾です。はっきりした黒い模様だったので、まず思い浮かべたのはカギモンヤガでした。でも、カギモンヤガは春に発生する蛾で、模様も少し違います。「大図鑑」を見ると、似た蛾がいました。スギタニモンキリガという名前の蛾で、11月から12月に発生すると書かれていました。この蛾は初めてだったので、採集しておけばよかったなぁとちょっと悔しく思いました。これで終わろうかなと思ったのですが、試しに「標準図鑑」を見てみるととびっくり。1990年に日本にいるこの蛾には3種が混在していることが分かったとのことです。標準図鑑にはその見分け方も書いてありました。



外見からの見分け方は、①の小さな黒点の位置とその近傍の暗色部の形、及び、②の2つ黒点の有無です。①の黒点が黒色紋の外側についていて、近くに台形の暗色部がなく、さらに、②の2つの黒点がはっきりしているのはヤマノモンキリガと呼ばれているようです。スギタニモンキリガは、①が黒色紋の真上かやや内側で、②が不明瞭、スミレモンキリガは、①近傍に台形の暗色部があり、②は茶褐色の点だそうです。この蛾はおそらくヤマノモンキリガではないかと思います。10月から11月に出現しますが、生き残った成虫は1月ごろまで見られるそうです。

この日はやたらチャタテムシがいました。









触角は長く、複眼は小さく、翅は透き通っていて、前縁に黒い紋あります。この間から出ているクロミャクチャタテだと思います。この日は3匹見つけました。





もう一種、触角が短く、複眼が大きく、翅に黒い模様がついている種がいました。この間のオオスジチャタテとも少し違うようです。名前は分かりませんでした。チャタテムシも気をつけて見ると結構いるものですね。ネットで調べると、翅のない種がいて、屋内の害虫としてよく知られているようです。駆除法を載せたページがたくさんありました。



先日も登場したケバエの仲間で、おそらく、和名のないBibio omaniのメスでよいのではないかと思います。先日、メスはB. simulansと区別がつかないというHardy and Takahashi(1960)の記述を書いたのですが、B. simulansはメスアカアシボソケバエという和名が付いていました。「原色昆虫大図鑑」には載っていて、メスは胸部、基節、転節、腿節の大部分は赤褐色とあるので、おそらく違うのではないかと思います。(追記:2014/04/29付のブログでケバエ科の検索を行い、上記写真と似た種はBibio aneuretus(キスネアシボソケバエ)だろうという結果になりました。この種は、「原色昆虫大図鑑III」と「札幌の昆虫」に出ています



この間からいるフタモンホシカメムシではないかと思います。



そして、アオモンツノカメムシです。この日はヘラクヌギカメムシは見ませんでした。ヒメツチハンミョウは11月26日を最後にオスもメスも姿を消しました。

廊下のむし探検 常連さんが多い

廊下のむし探検 第185弾

昨日も午前中、何かいるかなと思って、マンションの廊下を歩いてみました。歩くとそれなりに虫はいるものです。もっとも常連さんが多かったですが・・・。



今日の最初はこの蛾です。私の家の玄関に止まっていました。ヤガ科キリガ亜科のハンノキリガです。成虫越冬する越冬キリガです。30分後にもう一度見てみると、掃除のおばさんに片付けられてしまっていました。今年は全体にキリガが少ない感じがします。





フユシャクのクロスジフユエダシャクも2匹来ていました。



フユシャクに似たナカオビアキナミシャクも2匹いました。



それにトガリバガ科のニッコウトガリバです。







チャタテムシがまたいました。一度見ると次々と見るものです。これはこの間見た種と同じです。今度こそ、名前を調べようと思って、いろいろとネットを探してみました。台湾のサイトにも似た種が載っていました。Sigmatoneura kolbeiというのがそれで、和名がクロミャクチャタテです。この種はこの間から候補に挙がっていたので、これでよいのかもしれません。



前日もいたハチですが、この日はうまく撮れました。相変わらず名前の方は分かりません。



これはBibio属のB. omaniかその近縁種ではないかと思います。Bibio属の文献(Hardy and Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960))もちょっと覗いてみたのですが、B. omaniのメスはB. simulansと区別がつかないという記述があり、また、発生時期が共に4-5月とあるのも気になります。結局、よく分かりません。(追記:2014/04/29付のブログでケバエ科の検索を行い、上記写真と似た種はBibio aneuretus(キスネアシボソケバエ)だろうという結果になりました。この種は、「原色昆虫大図鑑III」と「札幌の昆虫」に出ています

後はいつものカメムシです。





ヘラクヌギカメムシがいたので、またまた撮影してしまいました。どうもこのカメムシに弱いですね。



ついでにアオモンツノカメムシです。



クサカゲロウも今頃よく見かけます。顔の模様からスズキクサカゲロウかなと思います。



最後にクモです。雰囲気からコモリグモかなと思って図鑑を探してみると、似た種が多いのでだいぶ迷いました。これも雰囲気からハラクロコモリグモかなと思いますが、よく分かりません。

廊下のむし探検 また、チャタテ、それに蜂が多い

廊下のむし探検 第184弾

12月に入るとフユシャクとキリガ以外は目立つ虫がいないと思っていたのですが、今年はよく探すようになったためなのか、いろいろな虫が見つかります。面白くなって毎日のように廊下を歩くようになりました。





昨日は、また、チャタテムシがいました。しかも、今度は翅の模様の違う種類が。先日まではチャタテムシなど見たことがなかったのに、一度、見つけると次から次へと見つかります。今度の種類は触角がちょっと短めでした。「原色昆虫大図鑑III」の図版と比較すると、細かく入った黒い太筋の特徴が、チャタテ科のオオスジチャタテに似ています。早速、チェックリストで調べてみると、同じ、Psococerastis属で本州に分布しているのは3種、すべて図鑑に絵が載っていました。オオスジでよいのかもしれません。

ハチはいっぱいいました。









この日はどうしたことかピントがみんな甘くて、はっきりしない写真が多いのですが、同じような形をした蜂がぞろぞろいます。大体はマンションの外壁に止まっていて、どれもじっとして動きません。残念ながら、名前はよく分かりませんでした。



お馴染みの蜂もいました。シロモンヒラタヒメバチです。脚に白いまだら模様があります。



エレベーターホールにはこんなハチもいました。ヤマトアシナガバチです。ちょっと近づきたくないハチです。

カメムシも相変わらず多いですね。



変わったところでは、アカヒメヘリカメムシかなと思う種です。廊下の壁に止まっていました。

後は常連です。



アオモンツノカメムシです。



それにホソヘリカメムシです。手すりの下の凹みに這いつくばるような形で、じっとしていました。





最後はヘラクヌギカメムシです。このカメムシは毎日のようにいるので、もう写真を撮らなくても良さそうなのですが、何かその色と形に惹かれるところがあるのか、つい写真を撮ってしまいます。意識はしていないのですが、ちょっと好きなカメムシなのかもしれません。

廊下のむし探検 チャタテ、冬尺、クロスズメバチほか

廊下のむし探検 第183弾

12月に入っても、廊下の虫は依然健在です。昨年もこんなに虫が多かったのだろうか、それとも、少し目が利くようになったのだろうか、そんなことを思いながら廊下を歩いてみました。



マンションの外壁にチャタテムシが止まっていました。先日も見たばかりなので、今回はひと目で分かりました。長い触角、セミのような感じのする翅。拡大してみると、翅に黒い模様があります。これを手がかりに原色昆虫大図鑑を探してみると、何となくチャタテ科のオオチャタテに似ている感じです。それを手がかりにさらにネットで探してみると、日本産チャタテムシのチェックリストが見つかりました。オオチャタテはPsocinae亜科Cerastopsocini族に属しています。さらに、いろいろと探してみると、黒い模様のあるのは♂の方で、同じ族のオオチャタテとクロミャクチャタテというのが該当しそうなことが分かったのですが、残念ながら、そこで行き詰まりました。(追記:クロミャクチャタテではないかと思います。)





やはり外壁にやや大きめのハチが止まっていました。近づいても全く動きません。太い触角、黒と白の芸術的な美しさを持つハチです。家に戻ってから調べてみると、クロスズメバチのようです。「札幌の昆虫」によると、この仲間にはクロスズメバチ族とホオナガスズメバチ族があって、それぞれ3-4種が載っていました。いずれにしても、顔の黄白色の紋で見分けられるとのことです。それを手がかりに写真を見ると、大きな黄白色の紋が見えているので、クロスズメバチで間違いないのではと思います。



アオモンツノカメムシがまたいました。この仲間は、尻尾の近くの棘上の突起が尖っているとアオモン、あまり尖っていないとヒメアオモンだということです。これは尖っているので、やはりアオモンの方かなと思います。



それにヘラクヌギカメムシです。アオモンとヘラクヌギは最近の常連になりました。



これも外壁にいました。アカハバビロオオキノコかなと思われる種類です。



ハエ目の仲間は相変わらず名前が分かりません。



フユシャクの登場です。クロスジフユエダシャクで今シーズンの初見です。いよいよフユシャクのシーズンになったのですね。



飛んでいるとよくフユシャクに間違えられるナカオビアキナミシャクもいます。



これはカバエダシャクです。晩秋から初冬に発生する代表選手です。



全体に黒っぽいのですが、いつものナカウスエダシャクだと思います。これも外壁に止まっていました。この頃は外壁に止まっている虫が多いです。



そして、これはアオバハガタヨトウです。





最後は定番のチャエダシャクです。比較的に大型なので、今頃の季節、天井に止まっているとよく目立ちます。

廊下のむし探検 クシヒゲシャチホコほか

廊下のむし探検 第182弾

12月に入りましたが、廊下の虫は衰えることを知りません。この日も、12月にこんなにいたのかなぁと思うくらい、たくさんの虫に出会えました。



今日の最初は代表的な晩秋の蛾、クシヒゲシャチホコです。クシヒゲの名の通り、オスは立派な触角を持っています。これはその触角が見えないので、♀の方でしょうか。大図鑑によれば、10-11月に羽化とありますが、標準図鑑ではもう少し詳しく、北海道では10月下旬から11月上旬、九州では11月下旬から12月上旬と書いてありました。私は近畿地方に住んでいますが、私の住むマンションででは、昨年は12月18日、標本として持っている個体は12月16日といずれも12月中旬でした。今年は少し早めです。このタイプ標本は東京駒場だそうで、あんな町中でとちょっと驚きました。





これはナカオビアキナミシャクです。地下駐車場の天井に2匹止まっていました。初め、フユシャクかなと思って近づいてみたのですが、ちょっと違いました。



一階でツチハンミョウを探している時に見つけました。おそらく、ホソミイトトンボの越冬型です。近寄っても、まったく動きません。しゃがみ込んで写真を撮っていると、どこかの奥さんが不思議そうに眺めているので、怪しまれているのかも思い、「トンボがいるので写真を撮っているのです。このマンションは虫が多いから。」とちょっと言い訳がましく言うと、その方は覗きに来られ、「細いトンボですね。以前、マンションで虫の展示会をされた方ではないですか?」と尋ねられた。もう10年以上も前に、マンションの集会室を借りて、むし展をしたことがありました。覚えておられたのですね。「もう子供は大きくなったのですが、また、やってください。」と励まされてしまいました。肝心のツチハンミョウは見つかりませんでした。





この日はテントウムシがいっぱいいました。ナナホシテントウやここに示したナミテントウです。ナミテントウはほとんどが上の写真のようなタイプですが、中には下の写真のようなものもいました。



そんなテントウばかりを見ていると、驚くほど大きなテントウのいることに気が付きました。体長は11mm、普通のテントウの倍くらいあります。図鑑で調べてみると、カメノコテントウというようです。初めて見ました。



さて、問題のカメムシがいました。いつもアオモンツノカメムシだと気楽に名前を言っていたのですが、最近、原色日本カメムシ図鑑の第3巻を見ると、似た種類がいろいろとあるのに気が付きました。今回は採集してきました。これはおそらくアオモンで良さそうですが、また、別の機会に詳しく調べた結果をお知らせします。



このカメムシも、昨年調べてみてヘラクヌギカメムシだったので、今年は調べもしないでヘラクヌギだと書いてきました。少し気になったので、この日は採集して調べてみました。やはりヘラクヌギカメムシで間違いありませんでした。



マンションの外壁を調べてみると、この間から見ているフタモンホシカメムシがかなりの数いることが分かりました。マンションの外壁と地面との間にちょっとした隙間があるのですが、その隙間の中や外壁、床を歩いています。壁に止まっている時に近づくと、ポタっと下に落ちてしまいます。一種の防御行動なのでしょう。幼虫もたくさんいました。



これはホソヘリカメムシです。この他にも、クサギカメムシとマルカメムシは普通にいます。この日はやけにたくさんのカメムシを見た感じがしました。



最後に、やはり外壁に止まってじっとしているヒラタアブ?です。これは採集してきたので、この間コピーしてきたハナアブの検索表を使って、今度、名前を調べてみます。(追記:ツマグロコシボソハナアブか?)

フタモンホシカメムシを詳しく調べてみた

一昨日の「廊下のむし探検」で見つけたフタモンホシカメムシを、実体顕微鏡下で深度合成の手法を用いて撮影してみました。その結果が次の写真です。



昨日のブログに載せた写真と比較すると格段に綺麗になっているでしょう(脚を整えたせいでもありますが)。この写真は、実体顕微鏡を使って焦点位置を少しずつ変化させながら、およそ20枚の写真を撮り、CombineZPという深度合成のフリーソフトを用いて合成したものです。撮影は1分程度、計算時間はトータルでも2-3分なのであっという間にできます。

図の左の個体は翅が短く(矢印)、右は長い(矢印)ので、「日本原色カメムシ図鑑」に載っている、「翅に長、短2型がある」という記述に対応しているのでしょう。



これはそれぞれの裏面の写真です。

せっかく、綺麗に撮影できたので、「新訂原色昆虫大図鑑III」や「日本原色カメムシ図鑑」の記述と合っているのかどうかを確かめてみました。



先ほどの写真の上半分を拡大したものです。まず、「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「やや卵形、灰褐色で明瞭な点刻におおわれる①。単眼を欠く②。前胸背前葉に黒色の大紋が1対ありその表面は平滑③。」とあります。また、「日本原色カメムシ図鑑」では、「やや卵形で背面は灰褐色。前胸背の前縁近くに黒い光沢のある紋が1対あり③、全体に黒色の点刻におおわれる①。」と書いてあります。それぞれ、該当する部分に矢印を入れました。②の単眼は本来この位置に左右1対の単眼があるはずですが、確かにありません。



続いて腹側です。「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「前脚腿節は太く④、下面に1棘列があり⑤、4-5棘が見られる⑥。口吻は中脚基節端に達する⑦。」とあります。確かに、④で示すように、前脚腿節は太く、⑤に示すように、下面には黒い棘列が一筋見えています。また、4-5棘が見られるとあるのは、⑥の棘を指しているのでしょうか。

「日本原色カメムシ図鑑」では、クロホシカメムシの項に、「前種(フタモン)によく似るが、各脚の基節窩の外面が黒褐色(前種では黄白色⑧)を呈することで区別できる。」とあります。⑧がその部分に当たります。



最後に、「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「♀の第7腹板は縦裂せず、前節と差がない。」とあります。腹節の番号の付け方を図鑑と合わせてみました(8節と9節はこれでよいのか、はっきりとしません)。図鑑の絵と比較すると、8節と9節に何も構造の見えていないので、おそらく♂であろうということが分かります。

ということで、フタモンホシカメムシで間違いないのではないかと思います。

廊下のむし探検 フタモンホシカメムシほか

廊下のむし探検 第181弾

晴れてはいたのですが、木枯らしのような風が強く寒い一日でした。こんな日でも虫がいるのかなぁと思って、廊下をぶらぶらと歩いてみました。寒さを避けてきているのか、それなりに虫はいるものです。





地下駐車場の入り口の外壁の下に小さなカメムシが2-3匹いました。この間から、クロホシカメムシかなと言ったり、フタモンホシカメムシかなと思ったりしていたカメムシです。そこで、この日は2匹採集してきて、調べてみました。



例によって冷凍庫に入れてから、解凍したものです。クロホシとフタモンホシの違いは、図鑑によると、各脚の基節窩の外面が黒褐色だとクロホシ、黄白色だとフタモンホシだと書いてあるので、裏返してみました。



この写真は実体顕微鏡下で撮影したものですが、脚の根元が左の個体では白く、右の個体ではややピンクがかった白なので、おそらく両方共フタモンホシカメムシのようです。





近くを探してみると、幼虫が何匹もいました。そうすると、今までクロホシカメムシと書いていた種は幼虫も含め、皆、フタモンホシカメムシかもしれません。やはり調べてみるものですね。





そうすると、去年調べてみてヘラクヌギカメムシだとした、この写真のカメムシなんかももう一度調べた方が良いかもしれませんね。



このゴミムシは前胸背板の凹みや中心線がはっきりしているので、なんとか名前が分かるかなと思って、琵琶湖博物館の里山のゴミムシの写真と見比べてみました。ナガゴミムシ亜科のいくつかの個体と近いなと思って、さらに大きさなどから絞り込んだのですが、オオゴミムシ、アカガネオオゴミムシあたりまで辿り着いてギブアップです。



このハチ、これまで出てきたホシクロトガリヒメバチやシロモンヒラタヒメバチなどと似ているのですが、触角にも脚にも白い紋がないので、また、別の種なのでしょう。



これはケバエの仲間ですね。以前、ハグロケバエというのが出てきましたが、それでしょうか。



最後に、これはムラサキトガリバですね。
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