廊下のむし探検 チャエダシャクほか
廊下のむし探検 第180弾
11月も最後の週ともなると、マンションの廊下のむし探検はだいぶ寂しくなりそうですが、最近は意外に賑やかな感じです。
チャエダシャクの登場です。昨年は11月29日だったので、今年は3日ほど早い出現です。昨年のブログにも書きましたが、お茶の害虫です。また、♂はそのふさふさした触角が特徴です。大図鑑には、♀はほとんど灯火にやってこないと書いてありました。実際、私のマンションでも見るのもほとんど♂ばかりです。上の方の写真の個体は触角が見えていないので、ひょっとしたら♀の方かもしれません。
ちょっと見ると何の写真だか分からないような感じですが、翅を畳んで斜めにして、尻尾を上げて止まっています。ヤガ科のフサヤガです。変わった止まり方の代表格です。成虫のまま越冬します。
この蛾も何が何だか分からないような感じですが、チョウのように翅を閉じて止まります。ただ、ピッタリと閉じるのではなくて、少し隙間を開けています。翅の表模様は分からないのですが、止まり方から、おそらく、ヤガ科のルリモンクチバだと思います。標準図鑑によると、6-8月と10-11月の年2化だそうです。
これはミツモンキンウワバだと思います。
この蛾はそのシンメトリーの美しさに見とれてしまいます。シャクガ科のウスミドリナミシャクです。
次は蛾以外の虫です。
これはブチヒメヘリカメムシかなと思います。原色日本カメムシ図鑑第1巻では「ブチヒゲ」となっていたのですが、第3巻では「ブチヒメ」に訂正されていました。
フタモンホシカメムシとクロホシカメムシという似た種類があります。両者の違いは脚の付け根の部分の色だというので、ひっくり返さないと分からないのですが、何となくフタモンホシカメムシの方かなと思います。翅が少し短いのですが、図鑑によると長翅型と短翅型があると書かれていました。
脚が赤くて大変綺麗な種です。似た種があるのですが、おそらく、ヘラクヌギカメムシではないかと思います。
小さな甲虫です。今時分、マンションの外壁にはこういう小さな虫が結構止まっています。名前ははっきりとはしませんが、アカハバビロオオキノコというオオキノコムシ科の甲虫ではないかと思います。
これらも外壁に止まっていました。アルファルファタコゾウムシだと思います。Wikipediaには、ヨーロッパ原産の外来種で、マメ科牧草の害虫だと書いてありました。日本の侵略的外来種ワースト100に入っているようです。
それに、いつものホシクロトガリヒメバチです。この頃、毎日のように見かけます。
最後は、名前の分からないハチです。こういう虫の名前がさっと分かるといいなと思っています。
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