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廊下のむし探検 蛾とムカデなど

廊下のむし探検 第136弾

暑さは収まってきたとはいえ、まだまだ、廊下のむしは多くはありません。



中央に銀色の大きな紋があります。シャチホコガ科のウスイロゲンモンシャチホコです。これはフラッシュをたいて撮影したものですが、自然光で撮影すると、



こんなに白く鮮やかに見えています。フラッシュをたいて撮影すると、光を当てて戻ってくる光だけを撮影することになるので、このように光の反射に方向性のあるときはうまく写りません。



翅を開いたような閉じたような中途半端な止まり方をしているのは、ヤガ科のウンモンツマキリアツバです。



窓枠に黒い塊がついていました。ひょっとしてと思って近寄ってみると、やはり蛾でした。これもヤガ科のクロモクメヨトウです。この模様は木肌に擬態しているのでしょうか。



似たような種類は多いのですが、これはヤガ科のクロシタキヨトウです。



この間から登場している、同じくヤガ科のソトウスベニアツバです。なんとなく清楚な感じがして、何度も写してしまいます。



地下駐車場の天井に止まっていました。ゴマフリドクガです。黄色い蛾にはご用心!



これは私の苦手な蛾ですね。一応、ツトガ科のシロテンウスグロノメイガということにしておきます。



先日も出てきたツトガ科の蛾です。先日はヒメハナダカノメイガと同定しましたが、この日は採集してきてじっくり見てみました。オスの個体で、開張14mm。大きさといい、翅形といい、ヒメハナダカノメイガで間違いないような気がしてきました。



マエアカスカシノメイガに似ていますが、赤が弱いのとちょっと小型です。これはヒメシロノメイガといいます。



廊下の天井に大顎の形の変わったノコギリクワガタが止まっていました。今年、二回目です。



こんな変わった模様なのですが、やはりナミテントウなのでしょうね。



最後は大きなムカデ、オオムカデの亜種トビズムカデです。廊下の壁にいました。体長13-4cmはありそうな感じです。この間、ムカデの脚について調べたことがあったので、今回は何枚か写真を撮ってみました。オオムカデ目の脚は21対か23対だということはどこにでも書いてあるのですが、いったいどれを指すのかはっきりしませんでした。



ムカデの頭節には触角と口があります。その次の節から胴節として数えていきます。第1胴節は色が赤っぽく、第2胴節は幅が狭いのですが、構わず数えていきます。すると全部で21節あります。各々の節から1対ずつの脚(歩肢という)が出ているとすると、全部で21対になります。問題は第1と第21胴節です。第1胴節には歩肢の変形した顎肢があります。さらに、腹側から見ると、この部分には顎肢がついている胸板と歩肢が付いている基節がくっついているそうです。従って、この部分の歩肢だけを数えると1対の歩肢ということになります。また、第21節には歩くための脚はないのですが、尾脚(曳航肢)という長い1対の脚があります。従って、胴節に1対ずつの脚があると考えると、顎肢は数えず、曳航肢は数えるとして、全部で21対ということになります。これで合っているのでしょうか。(追記2018/02/26:ムカデの種類は分からないので、とりあえずムカデの仲間ということにしておきます
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クローズアップレンズの仕組み

簡便に接写を行う方法として、クローズアップレンズを用いる方法があります。これまでクローズアップレンズを使ったことがなかったので、今回、Kenkoから購入し、その仕組みを調べてみました。



写真はKenkoのACクローズアップレンズのNo. 5 (焦点距離200mm)で、これを主レンズの前に取り付けることで倍率を上げることができることになっています。

調べてみると、原理はむしろ簡単で、クローズアップレンズが虫めがねの役割をして虚像をつくり、その虚像を光源物体として、主レンズで撮像素子上に実像をつくるというものです。その模式図を次に示します。



この図で、L2は主レンズで、L1はそれに取り付けたクローズアップレンズを示しています。光源となる物体S1をL1の虫めがねの作用で、虚像としてS2をつくります。今度は、S2を光源物体とみなし、L2の主レンズの作用により、S3に実像をつくるということになっています。

詳細は、付録の「クローズアップレンズの仕組み」に載せておきますが、クローズアップレンズと主レンズとの距離dを考えると、複雑な式になります。そこで、最初は、二つのレンズは密着している、すなわち、d=0の場合を考えてみます。このときは、2つのレンズを合成した焦点距離は簡単に、

で表されます(もっと多くのレンズを並べたときの合成焦点距離は


で表されます)。主レンズと撮像素子の距離を一定にしたときの倍率Mは


のように表されます。ここで、cは主レンズと撮像素子との距離で、主レンズの焦点距離f2、接写をするために主レンズをヘリコイドで繰り出した量h、エクステンションリングやベローズの厚さheの和で求められます。つまり、合成焦点距離が短くなればなるほど、倍率は上がっていくのです。

例えば、Micro Nikkor 55mmのレンズに焦点距離200mmのクローズアップレンズを取り付けると、合成焦点距離は43.1mmになり、f2=55mm、h=27.5mm、he=0を使って、c=82.5mmとすると、主レンズの倍率0.5倍が、クローズアップレンズを取り付けると0.91倍に増えます。この増え方は合成焦点距離の式でも分かりますが、主レンズの焦点距離が長いほど、顕著になります。例えば、55mmのレンズに200mmのクローズアップレンズをつけても合成焦点距離は43.1mmにしかなりませんが、300mmのレンズに取り付けると、120mmまで焦点距離が短くなり、その分、倍率を上げることができるのです。(後記:若干、計算が間違っていたので、修正しました。)

実際は、2つのレンズは密着してないので、上のような単純な議論はできません。この場合の式は複雑になるので、シミュレーションでdが0でない場合の効果を調べてみました。



この図は、55mmの主レンズとクローズアップレンズの間の距離を増やしていったときに、倍率がどのように変化するかを、いろいろな焦点距離のクローズアップレンズの場合について計算したものです。いずれの場合も、距離が増えていくと倍率は小さくなりますが、クローズアップレンズの焦点距離が短い場合を除いて、それほど大きく変化するわけではありません。従って、d=0とした上の議論もそれほど違ってはいなそうです。

実際に倍率がどうなるか実験で調べてみました。実験にはNikon D90にMicro Nikkor 55mm/2.8を取り付け、ノギスの目盛を撮影して、その目盛間隔から倍率を実測しました。



その結果がこの図です。この図は、55mmの主レンズに、焦点距離200mmのクローズアップレンズを1から3個直結して取り付け、測定したものです。レンズを密着させた時の予測値を白丸で表しますが、実測とはかなりずれています。そこで、レンズ間の距離をおおよそ見積もり、それから倍率を計算して求めたものを緑色の点で示しますが、実測値とはかなり近い値を示しました。

なぜ、レンズを密着させた場合の予想とこれほど大きくずれたのでしょう。調べてみると、Micro Nikkor 55mm/2.8レンズでは、クローズアップレンズを取り付けた場合、レンズ間の距離が67mm以上にもなることが原因でした。このことから、実際のレンズで正確な倍率を求めるには、やはり、レンズ間の距離も考慮にいれた計算が必要があることが分かります。(後記:付録にEXCELを用いた計算の一例を載せました。)

廊下のむし探検 蛾と水生昆虫など

廊下のむし探検 第135弾

若干、秋めいてきたようですが、マンションの廊下で見られる虫はあまり多くありません。



今日一番の大物はこのキイロスズメでした。このくらい大きな蛾は、蛾の嫌いな私にとってはかなりの恐怖を与えるのですが、幸い、じっとしていてくれたので、さっさと横を通り過ぎました。



これはヤガ科のアオアツバです。この日、歩いていて一番数多く見た蛾です。冬を除いてほとんど一年中見られます。



屈曲した外横線の外側にかすかに2つの黒い点が見られるので、おそらく、モミジツマキリエダシャクだと思います。



これはクロモンアオシャクです。なかなか凝った模様です。



ちょっと苦戦したのはこの蛾です。天井に止まっていて、小さい蛾だったので、模様が良く分かりませんでした。それでも、触角を前に伸ばした独特の形、外横線が奇妙に屈曲している点などを参考にして調べてみました。まず、一見して、メイガの仲間かなと思ったので、その辺りを調べてみました。何度か「大図鑑」を見直すうちに、ハナダカノメイガというのに似ている感じがしました。この蛾は触角の下1/3が膨らみ、少し曲がるということですが、写真ではそれほどは感じません。ただ、外横線の形状は良く似ています。そこで、「標準図鑑」の方を見てみました。翅に白い点がないことや、小型のことから、ヒメハナダカノメイガかなと思うのですが、分布が秋田・岩手・新潟に限られているようなので、はっきりとは分かりません。



廊下の壁にはこの蛾もいっぱい止まっていました。これはヒメマダラミズメイガといいます。ミズメイガという名前からも分かりますが、幼虫は水の中で成長します。「大図鑑」によると、食草としては、ウキクサ、トチカガミ、ヒシ、スイレンが書かれているので、止水性のミズメイガのようです。「日本産水生昆虫」によれば、幼虫第1齢は皮膚呼吸で、その後、気管鰓で呼吸するということが書かれていました。



同じ水生昆虫のキイロカワカゲロウもいました。



春にいっぱい見られたヒゲナガカワトビケラもいました。



これはクビキリギスでしょうね。



これは、天井に止まっていたミスジミバエです。フラッシュをたいて撮影したので、複眼がきらきらと光っています。ミスジミバエは昨年12月末にも見られました。南西諸島での野菜の害虫として知られているようです。



それに、先日も見られたヒメホシカメムシです。

センチコガネとオオセンチコガネの見分け方







センチコガネもオオセンチコガネもマンションの廊下ではよく見かけます。

センチコガネの方はあまり光沢がなくて、前胸背板の中央の線がはっきりしていないもの、オオセンチコガネは光沢が強くて、線がはっきりしているものというように区別していたのですが、写真だと良く分からないものがいて困っていました。この基準に寄れば、上の写真はセンチコガネ、下はオオセンチコガネかなという感じですね。

先日、ブログで「センチコガネとオオセンチコガネの違いがだんだん分からなくなってきました。」と書いたら、知合いの先生から教えてもらいました。

先生によると口の部分を見るともっとはっきり分かるということです。そこで、廊下で死んでいる個体を拾ってきて、頭と胸の部分を拡大してみました。


センチコガネ

オオセンチコガネ

原色日本甲虫図鑑IIの検索表を見ると、

センチコガネ・・・頭楯は短く半円形、前胸背板中央の縦溝は後半のみ、・・・
オオセンチコガネ・・・頭楯は長めで台形、前胸背板中央の縦溝は長く、中央前方に達する・・・

と書いてあります。

頭楯(とうじゅん)というのが分からなかったのですが、写真のAの部分に相当するようです。上のセンチコガネの写真では確かにこの部分が半円になっていて、下のオオセンチコガネの写真では台形とまではいかないのですが、長くとがったような形をしています。前胸背板中央の縦溝と言うのはBのことです。これがセンチコガネでは後半だけにあり、オオセンチコガネでは前方にまで達するということのようです。

お陰で違いがはっきりしました。これから写真を撮るときにはこの部分が写るように撮っておく必要がありますね。因みに、上の写真、実体顕微鏡で深度合成を使って撮影したものです。そのまま撮影すると、頭楯と縦溝の両方にピントを合わせることができなかったので、ピント位置を少しずつ変えて20-30枚の写真を撮り、ソフトで合成してみました。こんな風に、標本写真をさりげなく出すときには深度合成の方法は便利ですね。

廊下のむし探検 ワスレナグモなど

廊下のむし探検 第134弾

8月も終わりになり、そろそろ虫が出てきてもよさそうですが、まだまだ少ないマンションの廊下です。



マンションの廊下を奇妙な黒いクモがそそくさと歩いていました。待っていても一向に止まってくれないので、動いたまま何枚か写真を撮ってみました。初め、アリグモかなと思ったのですが、形が違います。家に帰ってから図鑑を調べてみると、ジグモ科のワスレナグモのオスに似ています。

ネットで見ると、ワスレナグモには蜘蛛好きのいろいろな思いが込められているようです。まず、数が少ないので、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。また、地面に穴を掘って、近くを通る虫を穴に引きずり込むという面白い習性があります。さらに、名前の由来が、、数十年前に一度見つかりながら、その後、見つからなくて、命名者がもう忘れることのないようにということで、「勿忘蜘蛛」と命名したということなどです。

マンションの廊下では、途中に止まっている蛾を押しのけ、ひたすら歩いていました。



そして、これは押しのけられた蛾です。ウスキクロテンヒメシャクです。



小型で似たような蛾もいました。似た種が多いので、区別がつきにくいのですが、オイワケヒメシャクかなと思っています。



これはもっと小さい蛾ですが、やはり同じヒメシャクのキオビベニヒメシャクです。フラッシュをたいたら、翅がピカピカに光ってしまいました。白っぽい蛾を撮影するときは少し斜めから撮らないといけないですね。



奇妙な形で止まっているこの蛾はシャチホコガです。左右に張り出しているのは、下翅の一部です。シャチホコガの仲間はこんな止まり方をします。



前脚を前に伸ばした格好ですが、ドクガ科のリンゴドクガです。いつもいるのはオスですが、これはメスの方です。オスとメスは模様も大きさもまったく違います。



廊下の壁にツマグロヒョウモンが止まっていました。チョウも時々見ることができますね。

広角レンズを用いた接写の仕組み

先日から、接写で撮影倍率をあげる方法についていろいろと調べてきました。接写のときは、レンズを逆向けに取り付け(リバースレンズ方式)、さらに、広角レンズを用いると良いとよくいわれます。私には理由が良く分からなかったので、少し考えてみました。詳細は「廊下のむし探検」付録の方に「レトロフォーカスとリバースレンズ方式」というタイトルで載せてありますので、そちらをご覧ください。

1)レトロフォーカスの仕組み
広角になるほど焦点距離が短くなっていくので、遠方を撮影しようとすると、レンズと撮像素子との距離が近くなり、一眼レフの跳ね上がりミラーとぶつかってしまうという問題が起きてしまいます。この問題を解決したのが、凸レンズの前に凹レンズを置いて、見掛け上、レンズの位置をずらすという方法です。これをレトロフォーカスと呼びます。「レトロ」は後方へという意味です。



この図がその仕組みを簡単に表したもので、左から平行光線が入ると、もし、凹レンズがないと凸レンズの焦点の位置P2に焦点を結んでしまいます。実際の撮像素子の位置がP3を含む平面だとすると、レンズをもっと右へずらさないと焦点が結べません。凹レンズを入れると、光は広がるので、その分だけ焦点の位置をずらすことができるのです。

今、凹レンズを入れたときの光線と入射した平行光線がそのまま真っ直ぐ進むとした線の交点の位置に、仮想的に凸レンズを入れると、凹レンズと凸レンズの組み合わせは、仮想的にL2'という凸レンズを置いたものと撮像素子の近くでは同じ道をたどることになります。

このときの仮想的な凸レンズの焦点距離は


という式で表されます。f1とf2は凹レンズと凸レンズの焦点距離で、d1は二つのレンズ間の距離です。例えば、f1とf2が共に24mmで、レンズ間の距離も24mmにしますと、仮想的なレンズの焦点距離も24mmにすることができます。仮想的なレンズの位置には何もないので、跳ね上がりミラーにぶつかることもありません。こんな便利な方式をレトロフォーカスというのです。

2)リバースレンズ方式
次に、このレトロフォーカスレンズをカメラに逆向けにつけた場合について考えます。この時は、レンズのフィルターを付ける部分に、リバースアダプターというリングを取り付け、それを介してカメラに取り付けます。その時の光の通る道を模式的に書くと次のようになります。



レンズに平行光線が入ると、凸レンズの焦点距離の位置P4に像を結んでしまうので、うまく撮影はできません。近くのものを撮影するときには、凸レンズだけだとP5の位置に結びますが、凹レンズがあると光線が曲げられP6に像を結ぶことになります。従って、撮影倍率を大きくすることができるのです。

詳細は付録に載せますが、このとき、像のできる位置を凹レンズの位置からの距離cで表すと、

で表されます。ただし、bは次の式で表されます。

ここで、aは被写体と凸レンズまでの距離を表します。また、撮影倍率は

で表されます。倍率Mの分母が0になる点で倍率は発散してしまいますが、その近傍で高い撮影倍率を得ることができるのです。

倍率Mはもう少し簡単な関係で表されます。

ここで、hは定数で、heはエクステンションリングやベローズの長さです。Fはレトロフォーカスの場合の焦点距離です。この式は通常の凸レンズだけのレンズの場合でも全く同じになります。その場合には、hはヘリコイドの繰り出し量、Fはレンズの焦点距離になります。つまり、倍率を上げようと思えば、hが大きく、Fが小さいレンズの方が有利になるのです。

実際に手持ちのレンズで実験をしてみました。



接写用のMicro Nikkor 55mm/2.8と広角レンズNikkor 24mm/2.8を共にリバースにしたものを用いました。55mmの方はリバースにしない通常のやり方でも実験してみました。横軸にはエクステンションリングやベローズの長さをとり、縦軸にはステンレス製のスケールを撮影したときの撮影倍率の実測値を載せています。上の式との対応は、縦軸がMになり、横軸がheに対応します。

どの場合でも直線にうまく乗っていることが分かります。この実験から、55mm/2.8ではリバースでもノーマルでもあまり差がありませんが、24mm/2.8でははるかに拡大されることが分かります。この直線の傾きは焦点距離の逆数になるはずで、また、直線が横軸をよぎる点からhが求まります。実際に、それぞれの値を求めてみると次のようになりました。

55mm/2.8 normal   f=53.6mm  h=29.8mm
55mm/2.8 reverse  f=52.0mm  h=47.3mm
24mm/2.8 reverse  f=23.6mm  h=62.2mm

焦点距離はほぼ近い値をしていますが、いずれも少し小さい値になりました。また、55mm/2.8 normalの時はh=27.5mmになるはずだったのですが、これもちょっと違いました。理由は分かりません。いずれにしても、hが大きいこと、焦点距離が短いことから、広角系のレトロフォーカスレンズをリバースに用いるときの利点がはっきりしてきました。

廊下のむし探検 タマムシ、ムカデほか

廊下のむし探検 第133弾

廊下を歩いていると、いつもの掃除におばさんに会いました。「お早う。今日も何もいないねぇ。」と言うと、「さっき、タマムシがいたよ。死んでいたから、拾っておいた。昔はブローチにしたんだけど、最近はいないねぇ。」と。 さっそく見せてもらいました。



タマムシは正式にはヤマトタマムシといいます。近くで見ると、さすがに綺麗です。方向をいろいろと変えて撮影させてもらいました。



この間見たセマダラナガシンクイという甲虫もいました。天井に止まっていたので、大きく写せなかったのが、残念。



これも天井に止まっていました。全体に毛が生えている感じです。コイチャコガネだと思います。






ひさびさにカメムシの姿をみました。上はクサギカメムシ、下はツヤアオカメムシです。



これはホシウスバカゲロウです。翅に模様があります。



この茶色のバッタは見たことがなかったので、図鑑で調べてみました。長い触角を持っています。マツムシモドキという種に似ている感じです。マツムシ科に入っていますが、翅に発音器はないと書いてありました。



このあいだのキチキチバッタに似ていますが、これはオンブバッタの方かなと思いました。



廊下の壁に止まっていたウシアブです。ちょっと眼をアップして撮影してみました。



廊下の天井をムカデが歩いていました。気持ち悪いのでちょっと離れて撮影です。さて、種類は何だろうと思って調べてみたのですが、脚が黄色いので、おそらくトビズムカデというオオムカデの亜種だと思います。

ムカデは種類により脚の数が違うようです。オオムカデ目は21対か23対と書いてあります。一つ、脚の数を数えてみようと思って数えてみると、黄色の脚は20対です。ここから悩み始めました。

ネットをいろいろと調べてみたのですが、とりあえず、頭の部分を除いた胴体は全部で21節です。それぞれの節から脚(歩肢という)が2本ずつ生えているとすると、確かに全部で21対あることになります。ただし、第1胴節の歩肢は変形して、顎のようになり顎肢と呼ばれているようです。この顎肢の部分に毒が入っています。また、最終胴節の歩肢も変形して尾脚(曳航肢)になっています。

従って、各胴節に1対ずつ歩肢が生えていると、いわゆる歩肢は21-2=19で19対でなければならないのですが、数えてみると20対です。そこで、ネットでさらに調べてみると、ムカデの裏側を写した写真が何枚かありました。それによると、第一胴節が前後に分かれていて、前半は顎肢に、後半には細くて短い歩肢が生えています。確かに上の写真を見ても、頭の横に小さい脚が見えています。結局、どこにでも書いてある歩肢が21対というのは何なのだろうと、よく分からなくなりました。今度、死んでいるムカデがいたら詳しく調べてみます。(追記2018/02/26:ムカデの種類は分からないので、とりあえずムカデの仲間ということにしておきます

次は蛾です。



アオシャクの仲間で、ナミスジコアオシャクだと思います。



これはいつも悩む蛾です。ツトガ科のシロテンウスグロノメイガかなと思うのですが、はっきりとは分かりません。



この間から出ているヤガ科のシラフコヤガです。廊下の壁に止まっていたので、近づいて撮影してみました。(追記:シマフコヤガの誤りでした



これもこの間も見たノシメマダラメイガという小さい蛾です。



メイガ科のフタスジツヅリガです。最近、よく見ます。

今回の蛾は見た種ばかりになってしまいました。

廊下のむし探検 モンシロドクガほか

廊下のむし探検 第132弾

この日も人気のない午後、35度を越える暑さの中、マンションの廊下を歩いて虫探しです。8月になってから虫の少ないこと、少ないこと。その分、名前調べは楽なのですが、あまりに少ないと張り合いがありません。



天井に白っぽい蛾が止まっていました。止まり方がいかにもドクガという感じです。これはモンシロドクガといいます。名前をすっかり忘れてしまっていました。ドクガで白い種はこれ一種。外縁に沿って2つの黒い紋があり、大図鑑にはそのような種が載っていないので、標準図鑑を調べてみるとちゃんと載っていました。斑紋の出方にはばらつきがあるようです。大図鑑によれば、市街地でも普通に見られ、毒針毛による被害がもっとも多い毒蛾3種のうちの一つとありました。他の2種は、ドクガ、チャドクガだそうです。この写真はオスの方ですが、白っぽいメスは毒針毛を腹の部分に付けているので要注意です。



ヤガ科のウスグロセニジモンアツバがまたいました。セニジモンは「背虹紋」でしたね。



これもこの間から登場しているミドリリンガです。リンガがコブガ科リンガ亜科に移ったのでしたね。



似た種があるのではっきりとはしませんが、ヤガ科のソトウスグロアツバだと思います。よく見る種です。



この小さな蛾はツトガ科のクビシロノメイガです。結構、普通に見る蛾なのですが、「廊下のむし探検」初登場です。



雰囲気からマダラメイガの仲間であることが分かります。おそらく、アカフマダラメイガだと思います。



特徴的な毛と斑紋から、すぐに分かるかなと思ったのですが、意外に分かりませんでした。小さいので若齢幼虫だなと思い、ヒトリガ、ドクガあたりを中心に探したのですが、ギブアップです。



これは昨年11月に何度も登場したアオモンツノカメムシです。今年は初めてです。



廊下で逆向けになって転がっていました。起こしてやると、そのままじっとしています。図鑑で調べてみると、ゴミムシダマシ科のルリゴミムシダマシに似ています。



地下駐車場の天井にいました。写真では分かりにくいのですが、中、後脚の脛節にゆるい突起があるので、ユミアシゴミムシダマシではないかと思います。



そして、例によって名前の分からないコメツキです。いい加減に調べろと怒られそうですが・・・。

地下駐車場の虫が少なくなってしまいました。マンションの廊下は改修工事のときに、蛍光灯を赤っぽい色に変えてから急に数が減ったような気がします。地下駐車場の蛍光灯は以前のままだったので、虫の宝庫だったのですが・・・。

廊下のむし探検 虫が少ない!

廊下のむし探検 第131弾

廊下を掃除してくれるおばさんが、「この頃、本当に虫が少ないね。」と、同情するように話しかけます。「本当にいませんね。」と答えたものの、こんなに虫が少なくなるのかなぁと思うくらい虫が少なくなってしまいました。

以前、廊下に来る蛾の種類と個体数を数えたことがありました。それによれば、4月、6月、9月が多くて、逆に少ないのは、7月終わりから8月中旬にかけてと、12月から3月中旬にかけてでした。今回は蛾だけでなく、すべての「むし」を見ているのですが、やはり同じ傾向なのかもしれません。

この日、一番目立った虫は大きなスズメガでした。



地下駐車場の天井に止まっていました。クチバスズメというスズメガの仲間です。スズメガは太い胴体、流線形の翅など、見ようによれば格好の良い形ですが、大きいので私にはやや苦手な部類に入ります。(追記2015/07/16:トビイロスズメでした

蛾の標本を作るときには、酢酸エチルなどの液体をしみこませたものを入れた殺虫管に入れて、しばらくおいてから展翅をします。スズメガは大きいので、直径10cmほどの特別大きな殺虫管を用います。もともと蛾の嫌いな私としては、網で捕獲してから、この殺虫管に入れてふたをするまでが、死に物狂いの状態でした。だから、スズメガの仲間はあまり標本を作っていません。



廊下の壁に止まっていたのですが、フラッシュをたいたら急に飛び始め、近くの床に止まってくれました。近づいて撮影出来たので載せておきます。この間も出てきた、ヤガ科のソトウスベニアツバです。



カノコガです。大図鑑にはカノコガ科になっていたのですが、標準図鑑を見るとびっくり。ヒトリガ科カノコガ亜科に入っていました。ハチに擬態しているといわれています。形はハチに似ていないこともないのですが、止まり方はこのように翅を広げ、また、飛ぶ方もおぼつかないので、ハチとはずいぶん違います。



何度も出ているヤガ科のアカテンクチバです。全体に黒っぽいですが、翅の先端にある鎌状の紋(半月紋というらしいです)が目立ちます。



廊下でツクツクボウシが死んでいました。まだ、柔らかかったので、死んで間もないものでしょう。もうツクツクボウシが鳴き始めたのですね。

よく、「ツクツクボウシ」だったか、「ツクツクホウシ」だったか迷うことがあります。鳴き声からだと、「ホ」が濁らない方が良いように思いますが、「つくつく法師」と当てると「ホ」が濁っても良いような気がします。Google検索で調べると、濁る方が22.4万件、濁らない方が5.0万件と、やはり濁る方が多く使われていますが、濁らない方もかなり多いようです。九大の日本産昆虫目録データベースには濁る方が載っているので、やはり濁る方が正式名称なのでしょう。



こんな変わったガガンボが止まっていました。脚が驚くほど細くて長いし、翅には模様があるので、名前が分からないかなと思ったのですが、手元の図鑑やネットで探しても見つかりませんでした。



ハチの仲間ですが、これも名前が分かりませんでした。

私が以前行った蛾の数の統計によると、お盆が過ぎたころから急に数が増えてきます。そろそろ多くなってくるかもしれません。

廊下のむし探検 クチナガコオロギ?、クワガタほか

廊下のむし探検 第130弾

外は猛烈に暑いし、虫は少ないし・・・ということで、最近はカメラいじりばかりしていましたが、昨日と一昨日は「廊下のむし探検」をしてみました。

まずは蛾以外の虫から。



玄関のところにいました。小さい甲虫だなあと思って、そのままほおっておいたのですが、後でよく見るとクワガタです。早速写真を撮ったのですが、こんなゴミまみれになってしまっていました。大あごが奇妙な形で、大きさもずいぶん小さいです。原色甲虫図鑑を見たのですが、あまりよくは分からなかったので、昔、買った「カラー図鑑 クワガタムシ・カブトムシ」成美堂出版を取り出して見てみました。あまりに種類と変異が多くて、もっと分からなくなったのですが、ノコギリクワガタかなというところです。



地下駐車場で、クモの巣に引っ掛かってぶら下がっていました。これはコクワガタかなと思っています。



地下駐車場の天井にいました。脚が長くて少し湾曲しているので、キマワリの仲間かなと思ったのですが、帰ってから図鑑をみると、やはりキマワリのようです。



前胸の筋がはっきりしているので、オオセンチコガネの方かなと思うのですが、最近、センチコガネとの違いがだんだん分からなくなってきました。



この間から何度か出ていて、そのたびに調べてアオドウガネかなと思ってしまうのですが、本当でしょうか。



廊下の壁に止まっていたコメツキです。特徴的な形をしているので、これは分かりそうだなと思って家に戻ってから図鑑で調べてみると、みんな似た感じで、結局、分かりませんでした。



子供の時は、このバッタを見てキチキチバッタと呼んでいました。私のバッタの知識はそのころから全く進んでいません。バッタも調べてみようと、以前、図鑑を買ったのですが、なかなか難しいです。でも、これはショウリョウバッタのオスで間違いないでしょうね。







先日、コオロギの写真を気楽に撮って、いざ、同定しようとしたら、あまりに種類が多くてできませんでした。そこで、この日は、横から、前から、上からといろいろな角度から撮影しました。「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」北大出版という本で調べてみると、眼と眼の間の白い帯とその周辺の模様から、モリオカメコオロギとクチナガコオロギが候補に挙がりました。でも顔の部分が平らなオカメコオロギとは異なります。そこで、クチナガコオロギかなと思っています。横から見ると、確かに口が長い感じがしますが、どうでしょう。クチナガコオロギの分布は本州南部、四国、九州ですが、数はあまり多くないようです。日本のレッドデータ検索システムでは、奈良と三重で準絶滅危惧種に指定されています。



地下駐車場の天井の隅にオオスズメバチが一匹じっと止まっていました。近づいてストロボをたいて写真を撮ったのですが、まったく動きません。(追記:腹端が黒いのでヒメスズメバチのようです



これはこの間もいたベッコウハゴロモです。綺麗なので、もう一度出しておきます。

蛾は常連ばかりで、初めての種はほとんどいませんでした。



黒い模様がくっきりとついています。ヤガ科のウスヅマクチバです。これだけはっきりした模様の蛾ばかりだといいですね。



これもヤガ科でソトウスベニアツバです。



この蛾は死んでから時間が経つのか白っぽくなっています。翅に大きな点があるからすぐ分かるだろうと思って、いい加減に写真を撮ってきたのでだいぶ苦戦しました。外横線がはっきりしていないからです。おそらく、テンクロアツバかなと思うのですが、よく分かりません。



野外で花に来ているところをよく見ます。ツトガ科のシロオビノメイガです。これも模様がはっきりしていて分かりやすいですね。



最後に、以前にも出てきたミドリリンガです。昔、リンガはヤガ科のリンガ亜科として分類されていたのですが、最近の標準図鑑ではコブガ科リンガ亜科に入っています。コブガ科というと小さい蛾を連想するので、なかなか慣れません。この日は下翅が見えているので、写してみました。赤っぽい色をしています。赤と緑は互いに補色関係で、人の眼には大変目立つ色になっています。蛾は赤が見えないので、おそらく、捕食者である鳥用の色なのでしょう。

接写倍率を上げる(その2)

昨日に引き続いて、カメラの接写倍率を上げる試みです。

今日は、昨日よりもっと簡単な方法を試してみました。



今日の方式は、望遠系レンズに広角系レンズを逆にしてそのまま取り付けるやり方です。原理は、点からでた光を広角系レンズにより一旦平行光線にし、望遠系レンズでそれを無限遠にある像として撮像素子上に結像するというものです。この場合の倍率は、(望遠系レンズの焦点距離)/(広角系レンズの焦点距離)で求められます。

原理が簡単なので、手元にあった2つのズームレンズで使って試してみました。広角系のレンズには28-80mmのズームレンズを、望遠系のレンズには70-300mmのズームレンズを用いました。距離はそれぞれ無限大に合わせています。また、絞りは両方とも開放にしました。このため、広角系のレンズの自動絞り用のレバーの部分にアルミフォイルを入れて、常に開放状態になるようにしています。レンズのフィルター径は58mmと62mmだったので、それぞれステップダウンリングにより52mmに変換して、52mm-52mmのKENKO OMリングセットを用いて結合しました。



試料には、昨日と同様に、ステンレス製のスケールを用いました。焦点位置は試料を手で動かして決めたので、若干、ずれているものもあります。照明としては、カメラの内蔵フラッシュをマスターフラッシュとして、NissinのDi622をワイヤレス制御して、フラッシュを点灯させました。上の写真では、望遠と広角の焦点距離の比が、a)では70/80、b)は200/80、c)は300/50、d)は300/28で撮影したものです。

この写真から、フリーソフトのImageJを用いて、1mmの目盛線の間隔をピクセル単位で計測して、倍率を決定しました。結果は次の通りです。

70/80  0.95倍 (計算値 0.88倍)
100/80  1.30倍 (計算値 1.25倍)
200/80  2.57倍 (計算値 2.50倍)
300/80  3.75倍 (計算値 3.75倍)
300/50  6.17倍 (計算値 6.00倍)
300/35  8.44倍 (計算値 8.57倍)
300/28  10.37倍 (計算値 10.71倍)

望遠系のレンズの焦点距離が短い時は、写真のa)のように周囲が削られましたが、後は、良好です。得られた倍率もだいたい計算値と合っています。こんな簡単な方法でも、倍率10倍が得られることが分かりました。

接写倍率を上げる

この間から、実体顕微鏡で焦点位置を少しずつ変えて撮影し、深度合成をしていたのですが、顕微鏡を使わずに、カメラの接写倍率を上げてやってみたくなり、いろいろと材料を集めてみました。



集めた材料を上の写真に載せます。以前から持っていたのは、Nikon D90本体、NikonPK-13のエクステンションリング、Micro Nikkor 55mm レンズ、それに、リモコンML-L3です。これに、Discover Photo NIKON用のベローズ、リバースアダプター Nikon BR-2A、近摂接圏という55mmの中国製エクステンションリング、Kenkoのステップダウンリング、それに、照明用のワイアレスストロボを加えました。

Micro Nikkor 55mmを、リバースアダプターを用いて逆向けに取り付け、これに、エクステンションリングを2つ、さらに、ベローズをつないで、どのくらい倍率が上げられるか調べてみました。リバースにした時は、レンズの焦点距離を無限大にして、絞りは2.8に合わせました。被写体にはステンレスのスケールを用いて、これらを順に取り付けていって撮影し、フリーソフトのImageJで目盛間隔をピクセル単位で計測して、倍率を計算するのです。部品をたくさんつないでいくと、だんだん暗くなっていくので、ストロボをワイアレスで光らせています。



これは、レンズを逆向けに取り付け、さらに、エクステンションリングとベローズすべてを取り付けたところですが、こんなに長くなってしまいました。カメラを固定していないので、ちょっと触るとフォーカスがずれてしまいます。そこで、リモコンでシャッターを切りました。

その撮影例が次の写真です。



a)は、カメラ本体にMicro Nikkor 55mmを取り付け、最大倍率で測定したものです。また、b)は、レンズを逆向けに取り付けて、エクステンションリングとベローズすべてを取り付けたもので、これだけ倍率を上げられます。

倍率を計測した結果は次の通りです。

D90+Micro Nikkor 55mm     0.52倍
D90+Micro Nikkor reverse 55mm   0.88倍
D90+27.5mm Extension ring+Micro Nikkor reverse 55mm   1.39倍
D90+55mm 近摂接圏+27.5mm Extension ring+Micro Nikkor reverse 55mm   2.57倍
D90+140 mm bellows+55mm 近摂接圏+27.5mm Extension ring+Micro Nikkor reverse 55mm   5.14倍

このようにして、最大で5,14倍まで拡大することができました。実体顕微鏡で撮影したときが5.6倍なので、実体顕微鏡レベルまで撮影できたことになります。



この写真はクジャクの羽を撮影したものですが、顕微鏡写真みたいになり、ちょっと喜んでいます。

もっと拡大できないかと思って、手元にあった28-80mmズームにステップダウンリングを取り付けて、ズームを28mm側に合わせて、リバースにして取り付けたところ、

D90+140 mm bellows+55mm 近摂接圏+27.5mm Extension ring+AF Nikkor reverse 28mm   10.55倍

まで上げることができました。その時の写真が上のc)です。カメラの固定が大変そうですが、とりあえず、倍率だけは上げることができました。

廊下のむし探検 暑い中で虫も少なめ

廊下のむし探検 第129弾

北摂でも気温は37度、驚異的な暑さです。そんな中、マンションの廊下のむし探しをしてみました。



歩いていると、大きさ1cmほどの、この奇妙な形の甲虫が目に入りました。いったい、どれが頭やら、どれが眼やらさっぱり分かりません。触角はどこにあるのでしょう。家に戻ってから、甲虫図鑑を初めから見ていきました。そうしたら、まさにこの形の虫が載っていました。ナガシンクイムシ科という聞きなれない科のセマダラナガシンクイです。丸い部分は前胸で、顔はこの下に隠れているようです。ナガシンクイムシ科はカツオブシムシ科などと近く、木材の害虫と知られています。



この間から出ている、ヒゲナガゾウムシ科のナガフトヒゲナガゾウムシです。今日は、虫が少な目だったので、また載せておきます。



先日、地下駐車場で見たオオゴキブリが、この日は廊下の天井にまで進出していました。この虫、森林の虫と呼ばれていますが、本当に家の中まで入ってこないのでしょうね。



あ、コオロギの幼虫だと思って、気楽に写真を撮ったのですが、名前調べはなかなか大変です。幼虫の写真まで出ている図鑑がなかったので。仕方がないので、眼と眼の間の白い帯と胸の模様を手がかりにネットで探し回ったのですが、ついにギブアップでした。



蛾も目立った種はいませんでした。エレベータホールの壁に止まっていた蛾です。色合いに見覚えがあったのですぐに見つかると思ったのですが、いざ、図鑑を調べるとどうしても見つかりません。止むを得ず、昔作った標本を調べていったら、すぐに見つかりました。ヤガ科のコウンモンクチバです。やはり、写真と違い、実物の威力は違いますね。



黒っぽい蛾なので、初め何だか分かりませんでした。家に戻ってから写真よく見ると、翅に独特の線が走っています。これから、ヤガ科のイチモジキノコヨトウであることが分かりました。



地下駐車場の天井に止まっていました。やはり、ヤガ科のトビモンアツバです。



その横に、私の好きなコヤガの仲間も止まっていました。シマフコヤガです。何となく、可愛いですね。



これは、シャクガ科のヒメシロフアオシャクです。これまで、何度か登場しています。



綺麗なハマキガで、チャハマキといいます。お茶の害虫として知られています。



最後のこの蛾の名前調べは苦戦しました。見るからにマダラメイガの仲間ですが、マダラメイガ亜科だけでも184種が記録されているからです。写真の種では、白い筋が2本明確に入っています。内側が内横線、外側が亜外縁線です。そこで、内横線がスムーズな線になっていること、後縁に直角に近く入っていること、その周りの褐色の模様などを手がかりに調べてみると、コフタグロマダラメイガにたどり着いたのですが、まったく自信はありません。

今日は暑さのせいか、虫も少なめでした。人気のない廊下を歩いているだけで、汗だくだくの状態になりました。

廊下のむし探検 ツマグロキゲンセイほか

廊下のむし探検 第128弾

昨日の「廊下のむし探検」の蛾以外編です。この日は大きな虫はいなかったのですが、その代わりに、ちょっと変わった甲虫がいました。



以前、キイロゲンセイという甲虫がいましたが、今回のは翅の先端が黒いので、ツマグロキゲンセイだと思います。ゲンセイは中国語の「芫菁」の日本語読みからきていると、キイロゲンセイのところで以前書きました。今回のゲンセイもキイロゲンセイと同じで、オオハキリバチなどのハチに飛び移り、産卵のときに卵に乗り移るという曲芸をするようです。ネットを探していると、古い文献(1954年)には大阪箕面で見つけたという記事がありましたが、最近は珍しいのだか、よくいるのだか、ネットでの情報が少なくてよく分かりませんでした。





この間見た、ナガニジゴミムシダマシがまたいました。今回は「ニジ(虹)」が分かるようにいろいろな方向から写してみたのですが、内蔵フラッシュをたくとかすかに見える程度で、綺麗には写せません。光の当てる方向を工夫しないといけないのでしょうね。



この甲虫は触角が独特で、それを手がかりに図鑑を探してみました。触角の長さや形がヒゲナガゾウムシ科のヒメセマルヒゲナガゾウムシに似ているのですが、図鑑には稀と書いてあり、あまり自信はありません。



オオゾウムシも地下駐車場の天井の隅にへばりついていました。



フタモンウバタマコメツキはあちこちにいました。ネットで調べると、オオフタモンウバタマコメツキ(フタモンウバタマコメツキ)としているサイトもあります。保育社の日本原色甲虫図鑑にはオオフタモンウバタマコメツキ、学研の生物図鑑昆虫IIにはフタモンウバタマコメツキが出ています。九大の昆虫学データベースには、フタモンウバタマコメツキ(Paracalais larvatus pini)とオオフタモンウバタマコメツキ(Paracalais larvatus larvatus)と別の亜種として記録されていました。オオフタモンは小笠原、沖縄などの南方の島々、フタモンは本州、四国、九州などに分布しているので、分布だけからいえば、フタモンでよいのでしょう。そのほか、ウバタマコメツキやオオウバタマコメツキもいて、名前がややこしいですね。



それに例によって、名前の分からないコメツキです。





アリの仲間もいたのですが、これも名前までは分かりませんでした。

この日は、そのほか、野外で見るような昆虫も来ていました。



翅がだいぶ痛んでいますが、ヒメウラナミジャノメです。



シオカラトンボも外の階段に止まっていました。



コオニヤンマだと思いますが、廊下のすぐ脇のフェンスの手すりに止まっていました。

「廊下のむし探検」は冬場は全く問題ないのですが、夏場は、皆、窓を開け放してあるので、うかつに窓際にいる虫の写真が撮れません。仕方なく、窓とは反対側の壁にいる虫に限っているのですが、お陰で面白い虫の写真をだいぶ逃してしまっています。早く、秋にならないかなと心待ちにしています。

廊下のむし探検 蛾編

廊下のむし探検 第127弾

昨日、外出から帰ってきたときに、ついでに廊下を歩いてみました。午後だったにも関わらず、結構、虫がいました。



車で地下駐車場に着いた時、壁に何か黒いものが止まっているのに気がつきました。近寄って見てみると、こんな大型のスズメガでした。シモフリスズメだなと思って、写真を撮ったのですが、家に戻ってから図鑑を見てみると、翅頂辺りの模様が太く、エゾシモフリスズメに似ています。だとすると、私は初めてです。「エゾ」と名前がついていますが、全国的に分布するようです。



廊下の隅の溝の中に止まっていました。オスグロトモエとハグルマトモエの区別がつけにくいのですが、おそらくハグルマトモエの方ではないかと思います。ちょっと離れたところからフラッシュをたいて撮影したら、突然、飛び上がりました。一瞬、顔の血の気がさっと引いてしまいました。やはり、このくらいの大きさの蛾でも怖いのですね。



この蛾にも似た種類がいて、名前調べが厄介なのですが、ヤガ科ヨトウガ亜科のクサシロキヨトウではないかと思います。



廊下の真ん中に止まっていました。やや大型のシャクガで、オオバナミガタエダシャクといいます。



今まで何度も出てきたのですが、写真が綺麗に撮れたのでもう一度出します。シャクガ科のコヨツメアオシャクです。



これもアオシャクの仲間でヘリジロヨツメアオシャクです。



これも何度か出ているのですが、腹の部分の薄黄色がかすかに見えているので、キハラゴマダラヒトリだと思います。



先日来、イラガの姿もよく見かけます。色はまあ綺麗なのですが、毒のある幼虫のことを考えるとぞっとします。



これも大きさはずっと小さいのですが、イラガの仲間でテングイラガといいます。やはりイラガと同じような止まり方をしていますね。



こんな模様の蛾は見たことがあるようなないようなと思って、図鑑を見たのですが、ぴたりと来るものがありません。でも、おそらく、この間から出ているコガタシロモンノメイガではないかと思います。



これも先日出てきたキベリトガリメイガですね。

ついでに、一昨日、外出するときに見た蛾も出しておきます。



翅にくっきりと「L」の字が見えています。エルモンドクガです。何となく、翅が青白い不思議な輝きを与えています。



色がやや緑がかってはいますが、翅の模様から、ホソミスジエダシャクではないかと思います。



最後はこの蛾です。雰囲気的にフトメイガであることはすぐに分かります。図鑑と模様を比べてみると、コネアオフトメイガであることが分かりました。これまで7-8月に何頭か採集しています。

その他の「むし」については次の機会にします。

廊下のむし探検 蛾の巻

廊下のむし探検 第126弾

昨日、マンションの廊下で見た蛾を載せます。昨日はたくさんいたので、名前調べが大変でした。最後まで分からなかった種もいました。

まず、目立ったものからです。



いかにも蛾らしい気持ち悪さのある蛾です。カレハガ科のリンゴカレハといいます。幼虫はリンゴなどのバラ科の葉を食べる害虫です。ドクガと同じようにカレハガの幼虫も毒針毛を持っているので、要注意です。幼虫が繭を作るときには、繭にも毒針毛をつけるそうです。



これはシャクガ科のゴマダラシロエダシャクといいます。標本にしたときの翅の先端から先端までの長さを開張といいますが、止まるときには、このように前翅の長い部分を真横にするので、開張よりだいぶ大きく見えます。ゴマダラシロエダシャクは開張55mmほどですが、翅を開いて止まった時には65mmほど大きさに広がります。



あまり特徴のない蛾ですが、その特徴のなさが特徴のシャチホコガ科のクロシタシャチホコです。下翅が黒いのでこんな名前が付けられていますが、止まっているときには下翅は全く見えません。夏になって出てくるシャチホコガの一種です。



これもシャチホコガ科の一種で、モンクロギンシャチホコといいます。模様がはっきりしているのと、翅が銀色に光るので綺麗なガです。



ヤガ科のアカエグリバです。越冬している姿をよく見かけますが、図鑑によると年2-3化で、ほとんど一年中見られるようです。



これはコブガ科のイナズマコブガです。私は初めて見ました。本州伊豆以西から南方に分布する普通種だそうです。



変わった止まり方をする蛾です。メイガ科ツヅリガ亜科に属するフタスジツヅリガです。ツヅリガ亜科は世界でも400種類しか報告されていない小さな亜科だそうです。前翅の縁を折れ曲げるように止まっています。



写真がぶれてしまってはっきり写っていませんが、イラガ科のテングイラガです。



この蛾も人なつっこい蛾でした。廊下で飛んでは止まりを繰り返していたので、止まるまで追いかけて行ったのですが、そのうち、私のズボンに止まりじっとしてしまいました。仕方なく、そのまま撮影しました。翅に三角形に点が並んでいるので、ミツボシキバガの仲間であることは確かなのですが、それ以上はなかなか分かりません。ヒマラヤスギミツボシキバガかなと思っていますが、自信はありません。



4つの黒い点が目立ちます。折れ曲がった外横線も特徴的で、ウスキクロテンヒメシャクだと思います。





外横線の曲がり具合から、トガリキノメイガ、ウスオビキノメイガ、あるいは、ホシオビホソノメイガかなと迷う種類です。下の写真は後翅が半分見えているので、線の曲がり具合から、ウスオビキノメイガかなと思います。上の写真はトガリキノメイガかなと思いますが、はっきりとは分かりません。



マダラメイガの仲間です。写真もはっきりしていないのですが、銀色の模様や亜外縁線と呼ばれる外側の白い線を手がかりに調べたのですが、とうとう分からずじまいです。

手もとに講談社の日本産蛾類大図鑑(1982)と学研の日本産蛾類標準図鑑(2011-13)を揃えています。蛾の名前を最初から調べていくときには、大図鑑のように標本写真が一冊になっている方が便利です。標準図鑑のように4冊に分かれていると、開くだけで面倒です。また、標本写真も大図鑑の方が鮮明で、標準図鑑は色が薄く、今回のようにメイガを調べるときには、翅にある線がほとんど分からないものもあります。どうして、こんな色の薄い印刷にしたのか分かりませんが。標準図鑑は特に小蛾については種類が大幅に増え、また、全体に分類も新しくなったのでよいのですが、使い慣れたせいか、私は古い大図鑑の方が好きです。

廊下のむし探検 大型甲虫2種ほか

廊下のむし探検 第125弾

マンションの廊下で毎日のように「むし」の写真を撮っていますが、今日は虫がたくさんいました。特に、床や天井に大きな甲虫がいてびっくりしました。



初めは、この間から出てきているミヤマクワガタです。今日のは特に立派でした。子供のときだったら、喜んで捕まえていたでしょうが、この日は写真だけです。



これも大きなカミキリで、床にいるところを見てびっくりしました。見るからに古風な感じがするカミキリで、また、触角が異様に太いので驚きます。床の模様から推定した体長は54mmでした。図鑑を調べてみると、ウスバカミキリというのに似ています。Wikipediaによれば、気性の荒いカミキリで、昔はカミキリの幼虫を「てっぽうむし」と呼んで食べていたが、本種もその中に入っていたと書いてありました。



これもカミキリで、天井の隅にへばりつくように止まっていました。前胸の丸い形から、オオクロカミキリかなと思っています。



小さいカミキリで、遠くから見たときは何が止まっているのか分かりませんでした。触角が短いのと、翅の白い模様などを手がかりに探していきました。図鑑とネットの写真を手がかりに、ワモンサビカミキリあたりかなというところまでたどり着きました。



廊下にある溝にへばりつくようにして、じっとしています。写真を撮ることは撮ったのですが、何だかはっきりとは分かりません。この間見た、ドウガネブイブイかなと思っています。



内蔵フラッシュで撮影したら、例によって、黒っぽく写ってしまいました。緑が綺麗な甲虫だったのですが・・・。脚が黒いことを手がかりに探すと、どうやら普通のコガネムシのようです。少し小型のような気がしたのですが、大きさを測らなかったので、よく分かりません。コガネムシ類をフラッシュをたいて撮影する場合は、何か考えないといけないですねと、この間も書いたのですが、つい面倒くさくて、こんな写真になってしまいました。

蛾は数が多かったので、また、次の機会にします。

廊下のむし探検 トラカミキリ2種ほか

廊下のむし探検 第124弾

最近は、今日は止めようかどうしようかと思いながら、ひょっとすると新たな種類が見られるかもしれないと思って、駆られるように廊下を歩いてます。でも、歩くと必ずといってよいほど、新たな種類に出会えます。ゆっくり歩いても、全行程わずか20分くらいなので、外に観察に行くよりはよほど手軽です。

今日はトラカミキリ2種に出会えました。



初めにタケトラカミキリです。黄色の地に黒い筋が入って、ちょっと洒落た模様です。



模様がちょっと違うので、別の種類でしょうね。調べてみると、ヨツスジトラカミキリのようです。昨年10月に「廊下のむし探検」を始めてから、いろいろな種類のカミキリムシに出会えました。数えてみると、この日で37種にもなりました。なぜ、こんなに多いのでしょう。



夏はシャチホコガが多いはずと思っていたら、この日は2種出会えました。似た種もあるのですが、白い紋の縁取りが黒いところから、ムクツマキシャチホコかなと思います。



これはモンクロシャチホコです。個体数が多い蛾なのですが、このブログでは初登場です。



大変凝った模様の蛾です。一見、シャクガかなと思いますね。私もそう思ってヒメシャクのあたりを探してみたのですが、ありません。そこで、ヤガ科のコヤガを探してみるとありました。ハイイロコヤガです。私の記録をみると、7-8月に何頭か採集していました。



やや太い筋(中横線という)が前縁あたりで屈曲しているので、マエキヒメシャクかモントビヒメシャクあたりかなと思います。中横線が太いので、マエキヒメシャクかなと思っていますが、よく分かりません。



これもヒメシャクの仲間です。似た種があるのですが、前翅にある3本の薄い線が細いので、ホソスジキヒメシャクだと思います。



これは以前も登場したメイガ科のカシノシマメイガですね。



これはツトガ科のクロズノメイガです。



最後のこの蛾は模様がやや不鮮明で少し苦戦しました。一見して、マダラメイガの仲間だということは分かります。白い短い線が前翅後縁にあり、色合いが似ているので、ナシモンクロマダラメイガかなと思いますが、模様が完全には一致していない感じです。

廊下のむし探検 クチバスズメ、イラガほか

廊下のむし探検 第123弾

真夏の暑さが続くと、外を散歩するのが大変なので、マンションの廊下だけにしておこうと思うようになります。廊下でも、隅から隅まで歩くと2000歩ほどになるので、そこそこ散歩代わりになるかもしれません。

虫は相変わらず少ないです。この日、目立った虫は大きなスズメガでした。



これはクチバスズメといいます。よく見る蛾ですが、標本は一頭しか作っていません。大きな蛾はかさばるので、あまり標本を作らないようにしていました。図鑑によれば、幼虫はクリなどのブナ科の植物を食べるそうです。スズメガの仲間の胴体が太いのは、筋肉が詰まっているからだと聞いたことがあります。スズメガは花の蜜を吸うときに長い口吻を伸ばして、ホバリングをしながら吸います。その時、ものすごい勢いで翅を動かさなければならないからです。でも、私は胴体の太い蛾がどうも苦手です。この日もちょっと離れたところから写しました。



これまで〇〇イラガという名前の蛾がたくさん登場しましたが、これは純正のイラガです。イラガの幼虫は柿や栗の木などにいるので、柿もぎや栗拾いのときに刺されることがあります。危険・有害生物の図鑑を見ると、鋭い針のような毒棘(どくきょく)が240本ほど生えていて、皮膚に刺さると先が折れて中の毒液が注入されるとあります。私は刺されたことがないのですが、刺されると感電した時のような激痛が走るが、数時間で痛みは消えるそうです。成虫には毒はありません。



非常に凝った模様の蛾ですが、これまで何回か登場したヤガ科のアミメケンモンです。



小さい蛾ですが、模様ははっきりしているので、図鑑を探すとすぐに見つかります。ヤガ科のウスグロセニジモンアツバという名前です。「セニジモン」という名前が何を意味しているのか分からなかったので、学名で検索して見みました。中国語では見つかりませんでした。大図鑑によると日本の特産種だそうですが、韓国語では見つかりました。直訳すると、「淡黒で小さく、ちょこちょこ動く蛾」で、「セニジモン」とは直接関係なさそうです。



あるサイトには「背虹紋」という漢字を当て、背中の模様が虹色に光るからだと書いてありました。写真ではよく分かりませんが、標本に光を当てると、上の写真のように胴体の横の部分に虹色の点がいくつか見えます。これのことなのでしょうか。



これも先日から似た種がいろいろと出てきていますが、これは別種で、ヒトリガ科のハガタキコケガです。よく見ると、種によって筋の入り方が少しずつ違います。



このアオシャクはクスアオシャクといいます。このブログでは初めてですが、時々見ます。



小さいけれど元気のよい蛾で、近づくとすぐに逃げてしまいます。何度か繰り返しているうちに、よその家の玄関の横でやっと止まってくれました。こっそりと近付いてパチリ。ツトガ科のモンキクロノメイガです。



これはメイガ科のフタスジシマメイガです。以前はよく見た蛾だったのですが、最近はあまり見ません。



似た種がいくつか出てきて、そのたびに苦しみます。縁毛が綺麗に生えているので写真を載せました。おそらく、シロテンウスグロノメイガだと思うのですが、自信はありません。



「日本原色カメムシ図鑑」を調べたのですが、見つかりません。もう一度、見直してみると、非常に小さい写真が載っていました。おそらく、ナガカメムシ科のクロナガカメムシではないかと思います。(追記2015/10/25:同じような個体が採集できました。採集された個体は、跗節、脛節、前中脚腿節基部と末端、後腿節基部側半分、転節などが淡色です。また、各脚基節窩は黒いです。たぶん、ホシカメムシ科のクロホシカメムシだと思われます。ただ、前胸背前縁近くに黒い光沢のある紋は見られず、一面に点刻があるので、ちょっと心配です。この写真の個体は今回採集された個体と似ています



これまで何度か登場していますが、幾何学的な美しさあるので、もう一度載せます。キイロカワカゲロウです。



コガネムシ特有の翅にある筋が見えないので、図鑑を何度か見直したのですが、よくは分かりませんでした。ドウガネブイブイかなと思っています。



最後の甲虫はセンチコガネです。ストロボをたくと色が黒っぽくなってしまうので、向きを変えて何枚か撮影したのですが、少し色が見える感じです。

廊下のむし探検 ウスモンカレキゾウムシほか

廊下のむし探検 第122弾

いよいよ8月になりました。この時期、マンションの廊下では虫はあまり見かけません。その分、「廊下のむし探検」も名前調べが楽になっています。



これはカメムシの仲間のヒメホシカメムシです。似た種にオオホシカメムシがいるのですが、後者の方はもう少し長細く、また、真ん中にある丸い点がもっと大きく縁まで達するので見分けられます。



バッタの仲間はよく分からないのですが、頑張って名前調べをしてみました。まず、全体の形から、ハネナガヒシバッタの仲間であることが分かります。分布域から、ハネナガヒシバッタとニセハネナガヒシバッタの可能性が高いのですが、両者、大変似ていてなかなか区別がつきません。決め手は触角の位置が眼に近いかどうか、眼の位置が体全体より高い位置にあるかなどですが、見た感じからは、ニセハネナガヒシバッタの方が近いように思えます。



これはウスモンカレキゾウムシです。廊下の壁のちょっと高いところに止まっていて写真がうまく撮れないので、指でちょっと動かしてみました。すると、さっと飛んで、私のズボンの上に止まりました。その時の写真です。背景の網目は私のズボンです。さらに、指で払うと今度は靴ひもに止まりました。



さらに指で払うと床に落ちて、死んだふりをしました。こんな形でじっとしています。確かに、名前の通り、枯れ木の切れ端に見えますね。でも、この名前、枯れ木に似ているからでなく、枯れ木にいるから付いたのでしょうか。



地下駐車場の天井に止まっていて、あまり全体の形が良くは分かりませんが、ちょっと変わった感じのする甲虫です。似た種を図鑑で探してみると、クロホソナガクチキあたりの種ではないかと思います。



同じく地下駐車場の天井付近にオオゴキブリが止まっていました。テレビ番組で外国産のオオゴキブリを子供たちに手で持たせるシーンがありましたが、ゴキブリという名前が付いていると、やはり気持ちが悪いですね。



ヒトリガ科のホソバの止まり方をしています。翅に点々があるので、ホシホソバだということが分かります。初めてかなと思って私の記録をみると、これまで6月と9月に採集していました。



これもヒトリガ科の仲間です。ホシオビコケガといいます。今年は初めてですが、よく見る蛾です。



あまり特徴が無い蛾ですが、翅の形と翅にある染みのような模様が手がかりになります。ヤガ科のアトヘリヒトホシアツバだと思います。



前脚を伸ばした、いつものトガリメイガの形で天井に止まっていますが、模様がはっきりしません。おそらく、カバイロトガリメイガだと思います。



模様や色からマダラメイガの仲間であることはすぐに分かります。後は丁寧に模様を見ていけばよいのですが、おそらく、ヒメアカオビマダラメイガではないかと思います。私の記録では、7月と9月に採集しています。



極めて小さい蛾ですが、模様がはっきりしているので分かりやすい種です。メイガ科のノシメマダラメイガです。Wikipediaを見ると、農業害虫のようで、幼虫は玄米を食べたり、チョコレートも食べるということです。

廊下のむし探検 また来たヤママユ

廊下のむし探検 第121弾

怖い怖いと思っていると、また、すぐに出会うものです。先日来、大きなヤママユが出て、びくびくしながら写真を撮っていたら、この日はとうとう、私の家の玄関のすぐ横の壁に止まっていました。外に出た途端に見たので、びっくりして息も止まるような感じでした。



とりあえず、できるだけ離れたところから写真を撮って、先を歩いていると、また、掃除のおばさんに会いました。「こんな大きな蛾がいたでしょ。(写真を撮るかもと思って)そのままにしておいてあげたよ。」と。私は、「どうも。でも、大きな蛾は怖いなぁ。」と返事しました。こんなに蛾が怖いのに、どうして蛾の写真を撮り、蛾の標本まで作ったりしたのだろう。この後、外出するときはヤママユのいる場所を避けて階段を登り、上の階から下に降りました。

1階の廊下を歩いていると、突然、鳥が飛び上がり、近くの枝に止まりました。



イソヒヨドリです。イソヒヨドリはこのマンションの近くではよく見かけます。もともと海岸の岩場に生息する鳥なのですが、こんな都会に近いところでもいるのですね。マンションが海岸にある絶壁だとでも思っているのでしょうか。



嘴に何かくわえています。拡大して見ると、昆虫の翅の部分です。奇妙な形の翅で、しかも、翅脈も変わっています。トンボでもないし、ウスバカゲロウでもありません。バッタか何かでしょうか。



廊下の手すりのところに、いつものオオフタモンウバタマコメツキがいました。この日は少しアップで撮影してみました。おとなしそうな目をしています。(追記:オオフタモンウバタマコメツキは南西諸島に分布するので、本州にいるのはフタモンウバタマコメツキの方かなと思いました。)



ついでに壁に止まっていたヒメクロイラガもアップで撮影してみました。顔の前に出ている飾りや目の横に出ている触角などが良く分かりますね。



マダラエグリバも少し拡大してみました。よく見ると綺麗な蛾です。



細かい模様の蛾です。シャクガ科のシロホソスジナミシャクといいます。似た種類もあるのですが、外側にある4本の線が2本ずつまとまって、少し離れているところが他種と異なります。



この間から何度も出ているヨツモンマエジロアオシャクです。白い紋が前翅と後翅にあって、前翅の前縁部が白いのでこんな名前がついているのでしょう。



小さい蛾です。ギンバネヒメシャクといいます。廊下の床に止まっていました。



黄色の点があるので、分かりやすい種です。ヤガ科のキボシアツバです。



黄色の縁毛が目立ちます。キベリトガリメイガといいます。トガリメイガの仲間にもいろいろな種類がありますね。



この蛾が少し手こずりました。パッと見て、ヒトリガ科のホソガの仲間かなと思いました。茶色と薄茶の境目の線はクロスジホソバと似た感じですが、イメージがだいぶ違います。仕方なく、大図鑑の端からずっと見ていきました。そしたら、最後から3ページ目でやっと見つかりました。ニセハマキガ科のカザリニセハマキです。記録を見てみると、これまで、6,8,10月に合計5頭も採集しています。すっかり忘れてしまっていました。



地下駐車場の天井には相変わらずカミキリがやってきています。これはアオスジカミキリです。



これはアオドウガネの仲間でしょうか。



最後にカメムシの仲間で、フタテンカメムシです。このマンションではよく見かけますが、地域によっては少ないところもあるようです。日本のレッドデータ検索システムで調べてみると、茨城県で絶滅危惧I類、島根・千葉県で絶滅危惧II類、岡山・山口・神奈川県で情報不足となっていました。「情報不足」というのは分かりにく用語ですが、絶滅危惧の恐れはあるが、どの分類に入れるか情報が不足しているという意味だそうです。
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