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廊下のむし探検 蛾の巻

廊下のむし探検 第103弾

忙しくてばたばたしている間にちょっと間が開いてしまいました。4日ぶりの廊下のむし探検です。昨日は天気が良くなくて、虫がいそうになかったのですが、いざ歩いてみると蛾だけはいっぱいいました。6月がピークだと思っていたのですが、7月になっても多いようです。



まずはやや大型のシャクガからです。これはリンゴツノエダシャクといいます。なぜ「リンゴ」かというと、「チャ」の場合と同じで、リンゴの害虫だからです。でも、実際は、リンゴ以外にもバラ科、カエデ科、ツツジ科などいろいろな植物の葉を食べるようです。



これもやや大型のシャクガですが、ヨモギエダシャクです。これも「ヨモギ」という名前に関係なく、きわめて雑食性で草でも木の葉でもいろいろな植物を食べます。ネットで調べると、リンゴの害虫でもありました。数が多い蛾です。



本当は後翅が見えないように翅を閉じて止まるのですが、ちょっと近づくとすぐに飛んでしまうので、こんな姿に写ってしまいました。似た種が多いのですが、おそらく、オオハガタナミシャクではないかと思います。「ハガタ」は翅の模様の「歯型」から来ているのでしょう。



ちょっと図鑑と色合いが違うのですが、翅形や線の入り方からミスジツマキリエダシャクとしましたが、どうでしょう。



ちょっと変わった蛾もいました。透き通るような翅をもったホシシャクです。名前の由来は何となく分かりますね。数は少ないのですが、マンションではときどき見ます。飛んでいる姿は見たことがないのですが、ネットで調べるとやはり昼飛性のようです。



これは以前にも登場しましたが、ウチムラサキヒメエダシャクです。



これも似た種類が多くて、いつも迷うのですが、ヤガ科のシラクモアツバではないかと思います。



廊下の壁の下の方に止まっていたので、廊下の上に這うようにして撮影したのですが、全体に黒っぽく写ってしまいました。仕方なく、翅の黄色がかった細長い点、長い下唇鬚、前翅前縁が反るような形になっているところなどを手がかりに探しました。ヤガ科のアツバやクルマアツバには似たような種があるので、やはり捕まえないと分からないなと思って採集にいったら、もう掃除の方が綺麗に掃除した後でした。改めて写真を見てみると、よくいるフタキボシアツバだということが分かりました。



翅に丸い模様がはっきり見えるのは、ヤガ科のナシケンモンですね。やはり雑食性ですが、「ナシ」の害虫でもあるようです。



おそらくヤガ科だろうと思うのですが、最後まで名前が分かりませんでした。講談社と学研の図鑑を2回ずつ調べたのですが・・・。手掛かりは前翅の外縁が直線状であること、前縁にちょっとした模様があること、頭に黒い筋が入っていること、全体に灰色であることなどです。ちょっと残念です。



気味が悪い蛾ですが、ドクガ科のカシワマイマイです。これはオスの方で、メスはもっと大型で色合いがまったく異なります。



夏になるとメイガが多くなります。これはモモノゴマダラノメイガだと思います。綺麗な蛾です。



これはツマグロシマメイガだと思います。メイガ科だったものが、ツトガ科とメイガ科に分かれてしまい、私のような古い蛾愛好家にとっては難しくなってしまいました。これはメイガ科の方ですね。



いつもと違う角度で撮影したために、同定が難しくなってしまいました。翅の縁に生えている縁毛の色や後翅の2本の筋から、ウスベニトガリメイガだとしたのですが、どうでしょう。



模様ははっきりしているのですが、意外に難しかったです。自信はありませんが、ハスジフトメイガかなと思っています。しっぽを上げて止まっています。

そのほか、以前から見られている蛾が数種いたのですが、今日はここまでです。
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