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廊下のむし探検 変わったハチの巣?

廊下のむし探検 第101弾

「廊下のむし探検」は蛾ばかりと思われているかもしれませんが、建物をずっと見て回っていると、ほかにもいろいろと変わった「むし」に出会えます。野外を歩いていても、これほど多くの虫を見ることはないだろうと思うくらいです。

階段の裏側の部分に奇妙なものがついていました。「廊下のむし探検」をした2日前にはなかったと思うのですが・・・。






大きさは、全体の長さが階段1段分の2/3のほどです。よく見ると筒状の塊がいくつもつながっているような感じで、ところどころに穴が開いています。



下の部分には一匹のハチがいました。きっとハチの巣なのでしょうね。ちょっと調べてみたのですが、こんな巣を作るハチは見つかりませんでした。さて、何でしょう。



こんな細長い体をしていますが、これもカメムシの仲間です。ヒゲナガサシガメです。



カマキリの赤ちゃんもいました。種類までは分かりません。



ちょっと模様が違う感じですが、前回もいたアシナガオニゾウムシではないかと思います。



天井に止まっていて、何が何だか分からない感じですが、よく見ると、黒くて長い口が見えています。マダラアシゾウムシです。



何の仲間か分からなくて、また、甲虫図鑑を端から調べていきました。クチキムシ科のフナガタクチキムシという種に似ていますが、どうでしょう。

これからは蛾ばかりです。



翅にLの字がくっきりと見えます。ドクガ科のエルモンドクガです。ドクガ科といっても、毒は持っていません。



小さいですが、結構、綺麗な蛾です。ハマキガ科のニセウンモンキハマキではないかと思います。筋が銀色に光っています。



これはツトガ科のクロフタオビツトガだと思います。前方に2本、長く伸びているのは下唇鬚(かしんしゅ)という「ひげ」です。



これはツトガ科(以前はメイガ科だったのですが)のウスムラサキノメイガです。ちょっと色あせた感じがしますが、もともとは綺麗な蛾です。



これはメイガ科のマエモンシマメイガです。最近、メイガやツトガの仲間が結構多いですね。



名前も姿も優雅な感じですが、カギバガ科のウスギヌカギバです。



最後のこの蛾は鱗粉が取れてしまっているのか、模様がはっきりしません。しかし、翅の形からシャチホコガの仲間かなと思います。おそらく、プライヤエグリシャチホコではないでしょうか。(追記:翅の形が違うようです。もう少し検討が必要ですね


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廊下のむし探検 蛾編

廊下のむし探検 第100弾

記念すべき100回目の「廊下のむし探検」の結果です。今回は、朝に引き続いて、マンションの廊下で見られた蛾を紹介します。

まず、緑色の綺麗な蛾からです。



なかなか複雑な模様です。アオシャクの仲間はよく見ると綺麗な蛾が多いのでいいですね。これは、クロモンアオシャクといいます。



これも色は綺麗な方ですが、ちょっと蛾っぽい感じです。シャクガ科のキバラエダシャクといいます。



これはヒトリガ科のアカスジシロコケガといいます。赤と白のコントラストがいいですね。



この間も登場したヒトリガ科のスジベニコケガです。



これもヒトリガ科の蛾ですが、名前は写真判定では難しいです。まったく同じ模様のヨツボシホソバマエグロホソバという2種があるからです。どちらもメスで、オスははっきりと違います。翅にある脈の違いで見分けるので、写真からはどちらか分かりません。



色合いと黒い筋の曲がり具合から、ヒロバウスグロノメイガとしたのですが、似た種があり、自信はありません。最近、科名の変更がなされ、ノメイガはツトガ科とされました。でも、私にはどうもなじめません。



前翅に黄色の紋が見えているので、おそらく、キモントガリメイガだと思います。マンションの廊下では、珍しい蛾です。



色合いがはっきりしませんが、おそらく、カバイロトガリメイガだと思います。このトガリメイガの仲間は、そのままメイガ科に入っています。



この蛾は名前が分からなかったので、採集してきました。おそらく、ヤガ科のクロフケンモン♀だと思います。私は初めて見ました。



これはヤガ科のフタテンヒメヨトウです。



模様があまりはっきりしないのですが、翅の形から、ヤガ科のイネヨトウではないかと思います。



最後にこの小さい蛾です。廊下を歩いていると、サンダルの横に止まって、そのまま家の中まで入ってきました。写真を撮って、網で捕獲しようと思った、その瞬間、どこかに行ってしまいました。今も家の中のどこかに隠れていることでしょう。イラガ科のヒロズイラガです。

廊下のむし探検 オオムラサキがまたやってきた

廊下のむし探検 第99弾

一週間前にマンションの廊下にオオムラサキがやってきたと驚いていたら、昨日もまたやってきました。



はじめマンションの外壁に翅を広げて止まっていたので、階段の踊り場から体を乗り出すようにしてやっと撮影しました。





しばらくすると飛び上がり、今度は3階の廊下の窓枠に止まりました。この間も3階だったので、このくらいの高さが良いのでしょうか。近くを通った女性に教えてあげると、「この間、テレビでもやっていた」と喜んで携帯で写真を撮られていました。携帯ではなかなか大きく撮れないと、どんどん近付いて、しまいには50cmほどの所までいって撮影されていたのには驚きました。意外に逃げません。しきりに口吻を伸ばしているので、樹液でも吸っているつもりなのでしょうか。それにしも今年はオオムラサキの当たり年ですね。

そのほか、廊下や地下駐車場で見た蛾以外の「むし」も紹介します。



図鑑とネットで調べても名前がはっきりしないのですが、アカビロウドコガネではないかと思っています。



比較的大型のカミキリもいたのですが、天井の隅にいたので、全貌がなかなか分かりません。名前も分かりませんでした。



綺麗なコガネムシで、名前が〇〇ドウガネというのではないかと思うのですが、それ以上は分かりませんでした。



これはコイチャコガネではないかと思います。



この奇妙な形の甲虫は私の家のベランダに止まっていました。はじめ何の種類かまったく分かりませんでした。頭の部分の形も奇妙だし、触角がやたらに太くて数珠状です。仕方なく、原色日本甲虫図鑑II、III、IVを最初から見ていきました。そうしたら、最後の最後、ゾウムシのところに来て、似た種類にぶつかりました。ヒゲナガゾウムシ科のナガフトヒゲナガゾウムシではないかと思います。それにしても奇妙な形の甲虫がいるものです。



ハエトリグモもいました。ミスジハエトリのメスではないかと思います。

蛾については名前を調べている最中なので、また、後ほど紹介します。

廊下のむし探検 枯れ葉そっくりの蛾

廊下のむし探検 第98弾

「廊下のむし探検」も記念すべき100回目が近づいてきました。今日は、まず、枯れ葉そっくりの蛾から紹介します。



ちょっと外出する時、マンションの廊下の天井に上の写真のようなものがぶら下がっていました。遠くから見たときは蛾かなと思ったのですが、近づいて写真を撮るときには、やはり枯れ葉かなと思って、それでも一応写真を撮っておこうと思って、拡大して見たらびっくり。脚が生えていました。枯れ葉に似た蛾と言うとカレハガの仲間を連想しますが、調べてみるとカレハガではありません。シャチホコガ科のギンモンシャチホコでした。それにしても、黒い葉脈まで付いていて、天井からぶら下がっていると本当に枯れ葉そっくりです。



最近、廊下や地下駐車場でスズメがうろうろしています。虫を狙っているのです。私のライバルですね。スズメより早く探検に行かないといけません。こんな胴体のない姿になっていても、翅をばたばたさせていました。ヤガ科のアヤシラフクチバです。



この蛾にはいつも悩まされるのですが、私はシャチホコガ科のタカオシャチホコかなと思っています。ひょっとしたらと違うかもしれません。



ちょっと変わった模様の蛾ですが、ヒトリガ科のクロテンハイイロコケガです。



大型のアオシャクです。夕方、地下駐車場の天井に止まっていました。クロスジアオシャクといいます。筋が真っ直ぐ入っているところが特徴です。



アオシャクの仲間は似た種が多くて、よく分からないことが多いのですが、これは、ツバメアオシャクではないかと思います。「ツバメ」というのは後翅の先がとんがっているのが、ツバメの尾に似ているからでしょう。



白い壁に保護色のようになって見えにくいのですが、前翅の前縁に茶色の点が2つずつ見えます。シャクガ科のフタホシシロエダシャクです。



これはスジハグルマエダシャクだと思います。この写真の個体は筋がはっきりしていますが、ハグルマエダシャクと中間的な模様のものもいるので、いつも迷います。



この綺麗な模様の蛾は、メイガ科のキオビミズメイガです。「ミズメイガ」というのは、幼虫が水中で生活するから付けられた名前です。トビケラ、カゲロウ、ガガンボ、トンボなど幼虫が水中で生活する種類は多いのですが、蛾の仲間では例外的な種類です。



これは、ハマキガ科のコホソスジハマキではないかと思います。ハマキガは名前調べが大変です。



ちょっと写真がぼやけていて分かりにくいのですが、これは、マダラマルハヒロズコガという蛾じゃないかと思います。(追記2016/02/08:マルハキバガ科のデコボコマルハキバガのようです



最後まで迷った種類がこれでした。一見して、コブガの仲間かなと思うのですが、それからが分かりませんでした。2種類の図鑑を見て、ギブアップ寸前に、以前作っていた標本を見て、シタジロコブガかなというところまでたどり着きました。

蛾以外の虫です。



最近、本当に甲虫が少なくなりました。これは前脚が長いゾウムシです。アシナガオニゾウムシだと思います。



脚を出さずに廊下の壁でじっとしていました。何の仲間かさっぱり分かりません。(追記:通りすがりさんから、ナガヒラタムシ科のナガヒラタムシだと教えていただきました

廊下のむし探検 初めて見る虫がいっぱい

廊下のむし探検 第97弾

このごろ外出することが多くて、なかなか「廊下のむし探検」ができません。昨日、やっと時間を見つけて歩いてみました。最近は雨が多いのですが、意外に初めて見る虫がいっぱいいました。



一見何でもないようなカメムシですが、どうも見たことがないなと思って採集してきました。調べてみると、ハネナガマキバサシガメというマキバサシガメ科のカメムシでした。体長は8mmほどです。翅の長さが体の長さよりかなり長いので、分かりやすい種です。マキバサシガメ科では、以前、キバネアシブトマキバサシガメという種を見たことがあったのですが、これは初めてです。



この甲虫、色も変わっているし、頭や目の辺りも奇妙な感じがします。どの科なのか見当もつかなかったので、仕方なく、原色日本甲虫図鑑を初めから見ていきました。その結果、どうやらキイロゲンセイというツチハンミョウ科の仲間であることが分かりました。ツチハンミョウというと、昨年秋に、マンションの廊下でヒメツチハンミョウという種を見つけました。その際、この虫がファーブル昆虫記に出ていて、変わった生活をする虫だと紹介しました。実は、このゲンセイもツチハンミョウと一緒にファーブル昆虫記に紹介されていた虫なのです!

「ゲンセイ」という名前はどこから来たのかと思って調べてみると、中国語の「芫菁」の日本語読みから来ているようです。さらに、芫はフジモドキという毒を持った植物を意味し、葉の煮汁を水に入れて魚を捕るのに使われるそうです。菁はアオナやニラなどの植物を意味する語です。このゲンセイも、カンタリジンという毒を持っていて、古くから漢方薬に使われていたようです。



ハネカクシの仲間です。ハネカクシは種類が多い割に、似た種が多くて、名前調べは半ば諦めていたのですが、この写真の個体は触角の先3節が白く、翅の前半と尾の後半が赤いので、何とかなるかなと思って探してみました。ツマグロアカバハネカクシというのに似ている気がします。自信はありませんが・・・。



上の3種の名前調べで手いっぱいで、この虫まで手が回りませんでした。ゴミムシか何かの種類でしょうね。名前は分かりません。

後は蛾の仲間です。



マンションの白い壁に止まると、保護色になってしまうほど、白い蛾です。ヒトリガ科のシロヒトリです。



ドクガ科のマイマイガのメスが壁に卵を産んでいるようです。ドクガ科の仲間はオスとメスで色や大きさかかなり違うものがいますが、このマイマイガもそうで、同じ種かなと思うほど違います



小さい蛾ですが、これはイラガの仲間でアカイラガといいます。今頃、結構、見ることができます。



独特の模様ですぐに分かる種です。ヤガ科のハナオイアツバといいます。触角のように見えるのは、下唇鬚(かしんしゅ)と言って、「ひげ」の一種です。この種の属するクルマアツバ亜科やアツバ亜科はこの下唇鬚が長いのが特徴ですが、この種は特に長いです。



これはスジモンアツバといて、同じアツバという名前が付いていますが、クチバ亜科の仲間です、と書こうとしたら、新しい日本産蛾類標準図鑑にこの和名は出ていません。学名で引いたらすぐに見つかりました。スジモンコヤガという名前で、スジコヤガという新しい名前の亜科に入れられていました。私は主に、講談社の日本産蛾類大図鑑に載っている和名で書いているので、和名や科、亜科が変わっている種があるかもしれません。



これもヤガ科のクロオビリンガです。以前にも登場しました。



窓ガラスの外側に止まっていたので、フラッシュをたいたら色が少し飛んでしまいました。変わった色合いの蛾です。シャクガ科のエグリイチモジエダシャクです。左側の翅が少し破れてしまっています。



これも同じくシャクガ科のヒョウモンエダシャクです。今日は2頭いました。ヒョウモンは「豹紋」ですね。



こんな色をしていますが、アオシャクの仲間で、ヨツメアオシャクといいます。最近、ツマグロキチョウが日に焼けて黒くなるという話を聞きました。アオシャクの仲間にも、青緑色が綺麗な個体と、この写真のように色が無くなってしまった個体があるのは、日に焼けてしまったせいかもしれないなと、ふと思いました。



小さいけれど綺麗な蛾です。シャクガ科のベニヒメシャクです。



この蛾はメイガ科のナカムラサキフトメイガといいます。よく見る蛾です。



最後の蛾の名前が分かりませんでした。色合いといい、翅の形といい、フトメイガの仲間だろうと思って、何度見てもしっくりくる蛾がありませんでした。小さな蛾で、マンションの外壁に止まっていました。

キマダラミヤマカミキリの模様変化

先日、キマダラミヤマカミキリの模様が見る方向で変わるというを書きました。その後、再び見る機会があったので、今度は捕まえてきてじっくり調べてみました。

キマダラミヤマカミキリは別名キマダラカミキリ、キマダラヤマカミキリとも呼ばれて、図鑑により和名がまちまちなのですが、最近の図鑑ではキマダラミヤマカミキリとなっているのでそれを採用します。ただし、Googleで検索すると、ヒット数がキマダラカミキリ > キマダラミヤマカミキリ >> キマダラヤマカミキリの順に並んでいるので、キマダラカミキリの方がより一般的なのかもしれません。



LEDライトで方向を変えながら照明して撮影したものがこの図です。数字は大まかな角度を示しています。鞘翅の模様が大体90度を境にして変化していることが分かります。



左側から照明したものと右側から照明したものを比べてみると、ちょうど逆の関係になっていることが分かります。つまり、左側からの照明で明るくなっている部分は、右側からの照明では暗くなり、逆に、暗い部分は明るくなっています。

そこで、実体顕微鏡を用いて、鞘翅を拡大してみました。



鞘翅は一面毛で覆われ、まるで、毛皮のコートやビロードのような感じです。この写真でも暗い部分と明るい部分が見えますが、鞘翅の表面は凸凹していて、斜めからの照明では照らされる部分と、影になる部分があることが分かります。明るくなっている部分を見ると、毛はいろいろな方向を向いており、毛の向きにはそれほど関係がなさそうです。また、毛の向きは、ある点を中心として放射状に、まるで泉の水が流れていくような感じに生えていることも分かります。このような点が鞘翅のあちこちに見られました。



同じ場所を照明の方向を変えて撮影したものです。明るくなった部分と影になった部分がちょうど入れ換わっていることがよく分かります。

つまり、キマダラミヤマカミキリの光の方向による模様変化は、鞘翅一面を覆うビロードのような毛が、鞘翅の表面が凸凹しているために、影になったり、日向になったりするからなのです。それにしても、光の当たっている部分は金色に光り、実に綺麗でした。

廊下のむし探検 オオムラサキがやってきた

廊下のむし探検 第96弾

最近、マンションの廊下にチョウがいっぱいやってくると書いたら、昨日はとうとう、日本の国蝶オオムラサキまでやってきました。





3階の廊下の窓サッシに止まっていました。羽化したばかりなのか、近づいても逃げません。近くで見るとかなり大きいですね。蝶の斜め前を横切ると決まって翅を広げるので、その瞬間を撮影したのが下の写真です。何枚か写真を撮っているうちに、やはり気になるのか、いきなり飛び立ちました。何度も壁にぶつかりながらも、やっと外に出ることができました。



この日はウラギンシジミもいました。近づくと逃げるので、なかなか写真が撮れなかったのですが、後ろ向きでやっと撮影出来ました。



クワガタも廊下の壁に止まっていました。これは、おそらくコクワガタかなと思います。



こんな珍客もやってきました。オサムシです。図鑑を見たのですが、似た種類が山のようにあって、どこで区別してよいやら分かりません。(クロオサムシではないかというコメントをいただきました)



これは先日も出てきましたが、その時は名前が分かりませんでした。今回、改めて探してみると、コイチャコガネというのに似ているような気がしました。



前回もいたキイロトラカミキリです。



これは、カメムシの仲間のフタテンカメムシです。

蛾の仲間は相変わらず多いです。この日はやや小型の蛾が多かったみたいです。



初め見たときは、小型のシャチホコガかなと思ったのですが、模様を良く見るとフトメイガの仲間であることが分かりました。トサカフトメイガだと思います。



綺麗な蛾ですが、これもメイガの仲間で、キボシオオメイガです。これまで、6月に2回採集しています。



似た種類が多くて、同定がなかなかできなかったのですが、ヒメクロミスジノメイガだと思います。これまで、6-7月と9-10月に採集しています。



細長い形で止まっていますが、ツトガ科のツトガです。この仲間にしてはやや大型の蛾です。



前回もイラガが登場しましたが、これは別のクロシタアオイラガという種です。やはり幼虫は刺毛をもっているので危険です。成虫は大丈夫だろうと思って、展翅するときは素手で持ってやっています。ドクガの仲間のメスの場合は成虫でも毒の刺毛を持っていて危険なので、手袋をはめて、針とピンセットだけを使って曲芸のように展翅をしています。



この蛾はシャクガ科のウスキヒメシャクではないかと思います。



これはヤガ科のテンモンシマコヤガです。地下駐車場の天井に止まっていました。



このハマキガには苦戦しました。いろいろと図鑑を見て、オオアトキハマキに似ているかなと思っているのですが、自信はありません。ハマキガの仲間は、止まっていると後翅がまったく見えないので、写真で同定するのがかなり難しいです。

廊下のむし探検 蛾の巻

廊下のむし探検 第95弾

昨日に続いて、マンションの廊下にやってきた、たくさんの蛾の紹介です。

まず、ちょっと綺麗な蛾からお見せします。



色とりどりの模様ですが、ヒトリガ科のスジベニコケガです。



これも、やはり、ヒトリガ科のオオベニヘリコケガといいます。コケガの仲間は、地衣類を食草とするものが多いので、「苔蛾」と名前が付いたのではないかと思います。



これはカギバガ科のヤマトカギバです。この仲間は前翅の先がとがっているのが特徴です。



これはドクガ科のマイマイガです。6月14日と16日にそれぞれ一頭ずつ見ました。黒っぽいので若干薄気味の悪い蛾です。5月から6月初めに里山を歩くと、いたるところにマイマイガの幼虫がいます。その幼虫が蛹になって、6月終わりに一斉に羽化します。きっと、今頃、林にいくと、黒っぽい蛾が飛び回っていることでしょう。私は以前、「6月の蛾」として、このマイマイガを選びました。気持ちは悪いけれども、季節感のある蛾であることには間違いないと思います。(数日前のブログを見ていると、マイマイガの幼虫の大量死が見られたという記事がありました。暑さのせいかなと思ったのですが、ウィルス性の病気が出たようです。)



これもいかにも蛾という感じの蛾ですが、チャノウンモンエダシャクです。以前にも言いましたが、「チャ」と名前が付くのは、茶色という意味ではなくて、茶の害虫だということです。この蛾も茶の大害虫として知られていました。



これはフタヤマエダシャクです。前翅に2つの出っ張りがあるのを二山と呼んだのではないかと勝手に思っています。



これはマエキオエダシャクです。モンオビオエダシャクとよく似ていますが、モンオビは翅に黒い点があります。マエキは前翅の前縁が黄色になっていることから名前が付けられましたが、あまり目立ちません。



ウスキツバメエダシャクとよく似ていますが、小型で、ツバメの尾がほとんど出ていないなどよく見ると違いがあります。これは、コガタツバメエダシャクの方です。



これはヤガ科のシラオビキリガです。シマキリガと同じで、キリガという名前が付きますが、今頃、出てきます。



小さい蛾ですが、ヤガ科のシマフコヤガです。地下駐車場の天井に止まっていました。



ちょっと特徴のない蛾ですが、ヤガ科のキイロソトオビアツバです。



これはメイガ科のモンキクロノメイガです。メイガの仲間は小型で変化が多いので、私の好きな蛾の仲間の一つです。



非常に小さい蛾ですが、よく見ると模様がはっきりしています。やはり、メイガの仲間でネモンノメイガです。



これはテングイラガといって、イラガの仲間です。イラガの幼虫は柿の木などについて、刺されると腫れて痛いので大変なのですが、テングイラガの幼虫も刺毛を持っているようです。成虫には毒はありません。これに対して、黄色いドクガ科のメスは幼虫のときに持っていた刺毛を体にまぶすので、成虫に触れても腫れることがあります。



最後のこのハマキガは同定に時間がかかりました。外出するときに、ちょっと撮っただけだったので、写真がうまく撮れてなかったのと、模様がはっきりしないからです。大図鑑と標準図鑑を交互に見ながら、最終的に、ヨコヒダハマキかなと思っています。私の記録を見ると、8年ほど前の4月に一度採集しているようです。

廊下のむし探検 チョウと甲虫ほか

廊下のむし探検 第94弾

最近、出かける機会が多く、廊下のむし探検が滞っていました。出かける際にちょっと撮影した虫を3日分まとめて紹介します。





最近の異常な暑さを防ぐためか、このごろチョウが次々にマンションの廊下にやってきます。この日はミドリヒョウモンがやってきました。私の家のすぐ前の天井です。



以前から見れば、数は少なくなってきましたが、テングチョウも何匹か飛び回っています。



それに、このところ毎日のように見るアカシジミです。後ろの方が破れているのは、鳥にやられたのでしょうか。全般的に、今年はアカシジミが多い感じです。



カミキリムシもいました。これは、キイロトラカミキリではないかと思っています。「廊下のむし探検」を始めるまではカミキリに注目していなかったので、あまり覚えていませんが、初めて見たような気がします。綺麗なカミキリですね。



このカミキリは以前から何度か見たことがありました。アオスジカミキリだと思います。



廊下の天井に止まっていました。フタモンウバタマコメツキだと思います。何となくですが、廊下では甲虫が多く、地下駐車場では蛾が多いようです。



1階の廊下にいました。これはキマワリでよいのでしょうか。あまりよく分かりませんが・・・。



以前、ウスチャコガネをセマダラコガネと書いて、メールやコメントをいただき、訂正しました。ウスチャコガネはその後、何度か出てきたのですが、今度のは、セマダラコガネでよいでしょうか。



これはてっきりハチだと思っていました。手元にある学研生物図鑑昆虫IIIのハチの部分を何度も見直したのですが、見つかりません。ハチの一種でも書こうと思って、試しに、ハエの所も見てみたら、フトハチモドキバエ(Eupyrgota fusca)という名前のデガシラバエ科のハエが良く似ています。確かに、写真をよく見たら、ハエ独特の退化した翅が見えています。ネットで調べてみると、まず、Wikipediaでは、オオハチモドキバエ(Eupyrgota)属には日本では3種記録されていると書いてありました。さらに、調べてみると、その中のオオハチモドキバエとフトハチモドキバエの違いを書いてある掲示板を見つけました。その記述から、これはフトハチモドキバエの方かなと思っています。しかし、これがハエの仲間だとは~。(後記:もう一度、掲示板を見直したのですが、翅の濃色の部分の面積が少ないので、オオハチモドキバエの方かなと思います。)

蛾についてはまた後ほど出します。

廊下のむし探検 緑色の蛾ほか

廊下のむし探検 第93弾

廊下で見られる蛾も果てしなく現れます。日本産蛾類標準図鑑が4冊全部揃ったので、もう、怖いものなしのはずですが、それにしても数が多いで同定は大変です。

今日はまず緑色の蛾から紹介します。



ヤガ科のミドリリンガです。ほかにも緑色をした蛾はいるのですが、これほど、濃い緑色の種は見られません。「リンガ」ってどういう意味だろうと、気になって検索を始めたのですが、中国語で「麗夜蛾」というところまで辿り着いた後、検索すると自分のブログが引っ掛かりました。以前にも調べたことがあったのですね。その時も、「麗夜蛾」に辿り着いた後、行き詰ったようです。今回は、韓国語では「青い夜蛾」という名前が付いているところまでは調べたのですが、今回も挫折です。



次はヤガ科のアミメケンモンです。この「ケンモン」は中国語で「剣紋」というようですね。



真っ直ぐな線が入っていて分かりやすい種です。ヤガ科のナミテンアツバです。



ちょっと分かりにくかったのですが、白い模様が特徴でした。ヤガ科のアオフシラクモヨトウだと思います。



これは翅の先のこげ茶の模様が特徴的です。ヤガ科のチャオビヨトウです。



これは、この間も出てきたヤガ科のシマキリガです。



ヒトリガ科のスジモンヒトリかカクモンヒトリか、あまりはっきりしないのですが、カクモンヒトリの方だと思います。この「ヒトリ」は「一人」ではなくて、「火取り」の方です。中国語では「灯蛾」と呼んでいます。



この蛾はドクガ科のウチジロマイマイです。この「マイマイ」は何でしょう。マイマイガを調べてみると、中国語では「舞毒蛾」になっていました。舞うという意味なのでしょうね。ちなみにウチジロマイマイは「側柏毒蛾」で、別に「マイマイ」という言葉はついていませんでした。



これはカノコガです。以前は、カノコガ科だったのですが、最近の図鑑では、ヒトリガ科カノコガ亜科になっています。



これはシャクガ科のフタモンクロナミシャクですね。



これも以前でてきたと思うのですが、小さいシャクガ科の蛾で、サツマヒメシャクといいます。



これはクロスジアオナミシャクです。やはり緑色をしていますね。



小さくて綺麗な蛾ですが、メイガ科のトビイロシマメイガです。



マンションの外壁に止まっていたものですが、ちょっと見ただけでは分かりませんでした。似た種もいるのですが、おそらく、ナカアオフトメイガではないかと思っています。



模様がはっきりしていたこの蛾が、一番同定に時間がかかりました。新しく買った「日本産蛾類標準図鑑」も参照して、最終的に、ギンヨスジハマキだということになりました。新しく買った図鑑は写真が大きくて見やすいですね。ただ、この種に関する限り、色がはっきりしていなくて、結局、以前の「日本産蛾類大図鑑」を見て分かりました。

廊下のむし探検 アメイロカミキリ、アオカミキリほか

廊下のむし探検 第92弾

廊下のむし探検をしていると、蛾が多いのはもちろんですが、そのほか、カミキリムシもかなり多いことに気が付きます。ただ、目に付きやすいだけなのかもしれませんが、とにかく、いっぱいやってきています。この日も2種を見ることができました。





写真で見るよりも緑色がずっと綺麗なカミキリです。体長は15mm程度。アオカミキリかなと思っています。





もう一匹は外観が変わったカミキリでした。触角が長く、脚が極めて細いのですが、一部が膨らんでいます。体長は9mm程度。図鑑の写真と比べて、アメイロカミキリかなと思っています。

そのほかの虫です。



ゴミムシやゴミムシダマシを中心に、図鑑を何度か見直したのですが、結局、名前が分かりませんでした。甲虫は難しいですね。(追記:通りすがりさんから、「ヒゲブトハムシダマシで、春になると居るところではまとまった数が見られます」というコメントをいただきました



ベッコウガガンボもまたいました。(追記:「一寸のハエにも五分の大和魂」という掲示板を見ていて、翅の模様から、クシヒゲガガンボ属ホリカワクシヒゲガガンボであることが分かりました。



以前見た種かもしれませんが、忘れました。(これはハグロケバエでしたね)

そのほか、この日はチョウをいっぱい見ました。近くの豊中で37.9度を記録した、ちょうどその時間での「廊下のむし探検」だったので、チョウもマンションに涼みに来ていたのかもしれません。





アカシジミです。全部で3匹見たのですが、どれも翅が少し痛んでいました。



ミズイロオナガシジミも2匹いました。こちらは綺麗な翅をしています。そのほか、メスグロヒョウモンもいました。今日も、北摂では予想最高気温が午後3時で36度になっています。そのころはマンションでチョウがあふれているかもしれません。

蛾についてはまた後ほど。

廊下のむし探検 蛾、ハエなど

廊下のむし探検 第91弾

毎回書くのですが、それにしても6月は蛾が多いですね。このブログでは毎回12,3枚の写真を載せているのですが、それでも厳選しないといけないくらいです。



綺麗な蛾です。似た種にウスムラサキノメイガとクロウスムラサキノメイガという2種がいるのですが、これはクロウスムラサキノメイガの方かもしれません。



前にも登場したかもしれませんが、やはりメイガの仲間で、ヨスジノメイガといいます。



小さな蛾です。翅に黒い点が2つついているので、それを手がかりに探してみると、ウスヅマスジキバガあたりかなと思います。私の持っている講談社の「日本産蛾類大図鑑」では小さい蛾(ミクロといいます)があまり出ていないので、毎回名前を探すのに大変苦労します。たまりかねて、昨日、学研の「日本産蛾類標準図鑑3,4」の2冊を注文しました。合わせて、52500円の出費です。かなりの痛手ですが、これからも「廊下のむし探検」を続けていくのには必須のアイテムですから、やむを得ません。



この一風変わった蛾は、ヒトリガ科のヨツボシホソバです。オスとメスはまったく色も模様も異なっていて、メスは黄色で黒い点が4つあり、ヨツボシという名前に合っています。オスはこんな姿です。



これもヒトリガ科の蛾です。おそらくツマキホソバかなと思うのですが、ムジホソバとも似ていてちょっと判定がつきません。おそらく展翅をするとよく分かると思うのですが。



こちらはムジホソバの方かなと思うですが、どうでしょうか。



地下駐車場の床に止まっていました。黒っぽくて目立たない蛾ですが、ドクガ科のウチジロマイマイです。



アオシャクの仲間も皆似ていてなかなか判定がつきません。外横線があまりギザギザしていないので、ナミスジコアオシャクかなと思うのですが、自信はありません。

マンションの廊下で見られる虫は一般に地味なものが多いのですが、この日はこんなメジャーなチョウもやってきていました。



アカシジミです。今ごろ、野外ではこのチョウがあちこちで飛び回っていることでしょう。



地下駐車場の壁に止まっていました。先日も撮影したベッコウガガンボです。大変目立つので、つい撮影したくなります。



廊下の天井に止まっていました。ハエの仲間だと思って、いろいろとネットを探してみました。ヒゲナガヒロクチバエという種類に似ているような気がするのですが、どうでしょうか。



これも小さなハエです。ハエは図鑑があまりないので、ネットが頼りなのですが、似た種をシマバエ科と書いているサイトがありました。



掃除をしてくれるおばさんが私の家まで教えに来てくれました。廊下に変わった虫がいると。この間もいた、キマダラヤマカミキリ(キマダラミヤマカミキリ)です。見る方向で模様が変化するという奇妙なカミキリムシです。この日は採集してきましたので、今度、その仕組みをじっくり調べてみます。

廊下のむし探検 蛾がいっぱい

廊下のむし探検 第90弾

「廊下のむし探検」の蛾の巻です。今日はシャクガの仲間から紹介します。



翅の一部が透けてしまっている変わった蛾です。スカシエダシャクといいます。これまで4月と5月に採集しています。



似た種類もあるのですが、これは普通のハグルマエダシャクだろうと思います。私のマンションでは多く見られています。



やや大型の蛾です。オオバナミガタエダシャクです。比較的よく見る蛾です。



非常に似た種類があるのではっきりしたことは言えないのですが、ニセオレクギエダシャクの方かなと思っています。



初めエダシャクとばかり思っていたのですが、図鑑には載っていません。あれっと思って、図鑑を最初からめくっていくと、カギバガの仲間であることが分かりました。マダラカギバです。実は、これまでに6月と9月に採集していました。「廊下のむし探検」をしていると、少しずつ感を取り戻すことができます。



大型の蛾も廊下にいました。住人も、皆、よけて歩いています。モモスズメです。私もよけて通り過ぎました(実は、大きな蛾はちょっと・・・)。



ヒトリガの仲間のクビワウスグロホソバも、こうやって良く見ると結構綺麗ですね。

これから少しずつ蛾が小さくなってきます。



小さな蛾ですが、実は、ヤガ科の蛾です。クロハナコヤガと言います。コヤガは小夜蛾と書き、私の好きな蛾の仲間です。



この間も登場したセスジノメイガですが、この日は3頭も見られました。



メイガの仲間のカシノシマメイガです。よく見られる蛾です。



この目立たない蛾にはどこか見覚えがありました。ヤガかな、それとも、メイガかなと思って探してみると、見つかりました。ウスモンマルバシマメイガというメイガの仲間でした。



この模様は見覚えがありました。アカフマダラメイガという、やはりメイガの仲間です。



翅の形がツトガかなと思うのですが、特徴が少なすぎて、はっきりとは分かりません。一応、サツマツトガかなと思っていますが、別種かもしれません。



翅の端にある筋模様からハマキガであることはすぐに分かります。白っぽいハマキガはそれほど多くないので、同定が簡単なはずなのですが、これまで見たことがない蛾でした。ニセモンシロスソモンハマという蛾に似ている気がしますが、はっきりとは分かりません。(追記2018/09/04:ニセモンシロスソモンハマキではなく、ニセモンシロスソモンヒメハマキでした。訂正しておきます

最後に、綺麗な蛾を一つ。



触角が非常に長いので、画面からはみ出しています。触角が一本みたいに見えますが、もう一本はピントが合っていなくて見えないだけです。これまで見たことがない蛾です。図鑑で調べてみると、ヒゲナガガの仲間で、ホソフタオビヒゲナガという種類のようです。小さいですが、翅が虹色に光って大変綺麗です。

廊下のむし探検 ウシアブ、甲虫ほか

廊下のむし探検 第89弾

梅雨の間は蛾が多いということがしみじみと分かりました。その代わり、甲虫は俄然少なくなりました。今日は、まず、蛾以外の虫を紹介します。

家を出たすぐのところの廊下に大型のアブがいました。



おそらくウシアブですね。廊下はちょっと暗いので、ストロボを続けて光らせたら・・・。(追記2018/03/05:検索表が♀用しかないので、♂の場合はTabanus sp.としておきます



びっくり仰天したのか、まるで二本脚で立ったような姿が写りました。



遠くからみると、翅の生えた、何か奇妙な虫が歩いていると思って撮影したら、小さなアリが自分より大きな甲虫を捕まえたところでした。



本当は横向きに止まっていたのですが、あまりにひげが長いので、写真を縦向きにしました。ヒメヒゲナガカミキリだと思います。



名前は分からないのですが、コメツキの写真も入れておきます。



この甲虫は、頭の先がちょっと特徴的なので分かるかなと思ったのですが、名前はやはり分かりませんでした。



翅にギザギザの模様があるので、チャバネヒメカゲロウかなと思っているのですが、自信はありません。



このトビケラも翅に網目模様があるので、もう少し調べると名前が分かったかもしれません。ナガレトビケラの仲間かなと思っています。



これはアシナガグモの仲間ですね。腹の部分を拡大して見ると、ずいぶん凝った模様が付いています。



最後にテングチョウです。ひとしきり、マンションの外壁や廊下で、テングチョウが飛び回っていたのですが、最近、少し少なくなってきました。ガラスに止まった所です。ガラスに姿が写ってちょっと面白い写真になりました。

廊下のむし探検 蛾検定みたいな蛾ばかり

廊下のむし探検 第88弾

梅雨時はやはり蛾が多いですね。それも難しい小型の蛾ばかり。昨日は、朝からずっと図鑑をにらめっこしていました。



まずはこの蛾。写真では大きさが分からないのですが、小型の蛾です。てっきり、メイガの仲間だと思って何度見ても該当する種はありません。確か、以前見たことがあったのにと思って、ヤガのページを開くとありました。ヒロバチビトガリアツバという蛾です。以前は、クチバ亜科に入れられていたのですが、新しい図鑑を見るとムラサキアツバという亜科に入っています。



ヒメシャクの仲間は難しいです。図鑑と見比べると、マエキヒメシャクモントビヒメシャクあたりが似ている感じです。翅の形や黒い点(横脈点)については前者に似ていますが、外横線がはっきりしている点や後翅で中横線と外横線が平行なことは後者に似ています。判定がつきません。



これもヒメシャクですが、色が白くて線がはっきりしているのは、他にはほとんどいません。おそらく、ギンバネヒメシャクだと思います。



これもなかなか分かりませんでした。翅が細長いのでキバガの仲間かなと思ったり、翅が灰色なのでコブガかなと思ったりして、いろいろ見ていたのですが、見つかりません。半ばあきらめ気味に、もう一度キバガを見ていたら似た種がありました。フタクロモンキバガです。ただ、2つある黒い斑点の一方が薄いので、ひょっとしたら別種からもしれません。



これは最大の難関でした。鱗粉が取れかけていて模様が不鮮明なのと、黒い四角の模様が目立ち過ぎて、全く見当もつきませんでした。初め、四角の模様を手がかりに探していたのですが、見つからず、次に外側にある白い折れ線と内側にある黒と茶色の線に着目して探していたら、やっと似た種に辿り着きました。ヤガ科のネモンシロフコヤガあたりです。これ以上は分かりません。



この難関を突破すると後は楽でした。これはセスジノメイガです。地下駐車場の天井にいたので、ストロボをたいたら艶々した感じに写りました。



これはヒメトガリノメイガです。これも模様がはっきりして、似た種があまりないので簡単です。

蛾以外の「むし」も紹介します。



大変綺麗な甲虫ですが、おそらく、キョウトアオハナムグリだと思います。廊下にいました。



これは地下駐車場の壁に止まっていたものですが、キンイロジョウカイだと思います。この日は甲虫がみな綺麗でした。



クサカゲロウは顔の部分を拡大して見ると種が分かります。黒い丸い点と半円の模様があるので、スズキクサカゲロウだと思います。

それに、この日はこんな珍客も来ていました。



サナエトンボです。エレベータホールの壁に止まっていました。初め、ヤマサナエかなと思ったのですが、写真を拡大してみると、尻尾の先の尾部付属器の形がどうも違います。それで、網を持って採集してきました。似た種にキイロサナエがあります。文一総合出版の「日本のトンボ」によれば、区別点は、尾部上付属器が下付属器より短くて、先端が斜めに切れていればキイロ、同じ長さで、先端が伸びていればヤマなどが書いてありました。早速比べてみました。



図の矢印の部分の形状が決め手になるのですが、前述の特徴から、キイロサナエの方かなと思っています。

最後にアリグモです。



以前にも見たことがあったのですが、マンションの高階の廊下をうろうろしていました。ヤガタアリグモだと思います。どうやってこんな高いところに上がってきたのでしょうか、いつも疑問になってしまいます。


光線の具合で色や模様が変わる甲虫

廊下のむし探検 第87弾

マンションの廊下を歩いていると時折、変わった色や模様の昆虫に出会えます。



このオオセンチコガネもその一種です。なんとかして、この綺麗な緑を写真に撮りたいと思っても、ちょっと暗い廊下でストロポをたくと、こんな姿になります。



いろいろな方向から撮ってみると、





なんとか少し緑は出てきますが、自然光で撮影したものとは程遠い出来栄えです。自然光で撮った写真も、よく見ると、赤紫色の部分があります。湾曲した面がこちらを向いている部分です。この部分は、自然光でも、撮影者の後ろから光がやってきて、甲虫に当たって光が戻ってくるものだけを撮影していることになります。これに対して、光が斜め前方から当たって、カメラにやってくる部分は緑色になっています。

ストロボはカメラ内蔵のものを用いているので、光はカメラから出て、カメラに戻ってきます。従って、オオセンチコガネは赤紫色になってしまうのです。ストロボをたいても緑色に見える部分は、斜め前方から光が当たっているところなので、自然光によるものでしょう。オオセンチコガネは方向により色が変化してしまうので、照明の方向が大事だということですね。

もう一つはカミキリムシです。





午前中、外出するときに、ふと天井を見上げると大型のカミキリムシが止まっていました。上の二枚の写真は、共に、ストロボはたいているのですが、距離があるので、自然光が勝っている感じです。カミキリが縦になるように撮ったときと横になるように撮った時では模様が少し変化しています。





外出から帰ってきたときも、このカミキリはそのまま止まっていました。自然光で撮影したものが上、ストロボをたいたものが下の写真です。夕方で、少し暗くなりかけていたので、ストロボの光がだいぶ効いています。模様がかなり変化して見えます。

このカミキリはキマダラヤマカミキリ(キマダラミヤマカミキリ)という種類だそうです。保育社の原色日本甲虫図鑑IIIによれば、「赤褐色、黄金色の微毛をいろいろな方向に密生するので光線により多様な模様をあらわす」とあります。撮影が難しいカミキリですね。

廊下のむし探検 甲虫や蛾など

廊下のむし探検 第86弾

この2,3日、梅雨の晴れ間で晴れた日が続いています。晴れると「廊下のむし」は格段に少なくなります。どうしてでしょうね。おかげで、今日は少し余裕をもって名前調べができました。



中型のゾウムシです。模様がはっきりしているので、名前が分かりやすいかなと期待していたのですが、似た種類がありました。クリアナアキゾウムシとリンゴアナアキゾウムシです。甲虫図鑑の記述や図を参考に、小楯板が滑らかか毛が生えているか、触角の第7節が大きいか小さいかなどで調べてみると、クリアナアキゾウムシの方かなと思っています。



これはこの間も登場したカミキリですが、綺麗なので、もう一度載せておきます。ソボリンゴカミキリだと思います。



エビイロカメムシです。マンションの玄関の石畳を歩いていました。



マンションの廊下の溝で死んでいたのですが、大型のツチカメムシです。ヨコヅナツチカメムシだと思います。



これも以前登場したのですが、ハグモ科のネコハグモです。





この二つの写真の蛾は、同じ黄色でよく似ていますが、翅の形が少し違います。下の写真の蛾は翅がとがっていますね。上はキムジノメイガ、下はキベリハネボソノメイガではないかと思います。



本当はとても綺麗な蛾なのです。おそらくメイガの中でもっとも美しい蛾なのですが、こんな写真しか撮れませんでした。地下駐車場の壁に止まっていたのですが、カメラを構えた途端に飛び始めました。ずっと追いかけていったのですが、よたよたと飛ぶ割には一向に止まりません。やっと止まったと思ったらこんな写真でした。結局、最後は排水溝に入って、行方が分からなくなってしまいました。ツマグロシロノメイガです。



ツマグロシロノメイガの隣に止まっていたのですが、この蛾も一緒に飛び始めました。大型のエダシャクです。幸い、離れた所に置いてあった車の窓の上に止まったので、少し離れた所から、望遠で撮りました。オオゴマダラエダシャクです。今頃の蛾は元気が良くて、昼間でも、近づくとすぐに飛び出します。



綺麗な蛾なのですが、実は、名前調べが難しい蛾です。蛾の図鑑でページを開けると、似たような種がページいっぱいに載っていて、思わずため息をついてしまいます。斑点の入り方などで見分けるのですが、変異が多くて、ほとんどお手上げ状態です。ヒトスジマダラエダシャクかなと思うのですが、自信はありません。



ほとんど模様が消えてしまっていて、どうしようもないのですが、わずかに前翅の外側に2重の線が見えています。これを手がかりに探してみると、オイワケヒメシャクあたりかなと思います。



それに比べると、こちらは模様がはっきりしています。ホソスジキヒメシャクです。いずれにしても小さい蛾です。



これはヒトリガ科のハガタベニコケガです。黒い線の模様が鋸の歯のようになっているので、こんな名前が付いたのでしょう。



この間から出てきているハマキガです。シリグロハマキだと思うのですが、一度、採集してみないとはっきりとは分かりません。腹の先が黒くて大きいので、すぐに分かるのですが・・・。



この蛾、何度、図鑑を調べても見つかりません。標本写真の写し方で感じが変わるかなと思って、講談社の日本産蛾類大図鑑と学研の日本産蛾類標準図鑑の両方を見たのですが、結局、分かりませんでした。ヤガ科だと思うのですが、こんな大きな蛾で、特徴もはっきりしているのに名前が分からないなんて、ちょっと悔しいです。分かる方はお教えください。

廊下のむし探検 コシアカツバメが狙っています

廊下のむし探検 第85弾

最近、「廊下のむし」が多すぎて、報告が遅れ気味です。今回も、3日前の廊下のむし探検の結果です。甲虫類の同定が間に合わなくて、不明種が多いです。

この間から、マンションの9階の廊下でコシアカツバメが巣作りをしようしています。







この日も二羽がやってきていました。撮影している私がいなくなるのをじっと待っている様子です。でも、せっかく作りかけても、廊下が汚れるからと、管理人さんがすぐに撤去してしまいます。



この綺麗な甲虫の名前が分かりませんでした。ウリハムシに似ているなと思ったのですが、前胸にある横溝が見当たらないし、前胸の横幅が広い感じで、また、触角の長さが短いようです。(知合いの先生から教えていただきました。キイロナガツツハムシではないかということです。)



これもハムシの仲間だと思うのですが、調べる時間がありませんでした。(これも、知合いの先生から教えていただきました。ヨモギハムシだそうです。)



これはおそらくアオカミキリモドキだと思います。触らないようにした方がよいと思います。水ぶくれができるそうです。



これは以前出てきたカバイロビロウドコガネではなくて、ワタリビロウドコガネの方だと思うのですが、どうでしょう。



このゾウムシも名前を調べるところまでいきませんでした。(追記:通りすがりさんから、「ハムシ科でLypesthes属の1種だと思います。」というコメントをいただきました



コメツキは名前調べを諦めているのですが、これはこの間出てきたシモフリコメツキでしょうか。



先日も出てきたヤニサシガメです。ゆっくり、ゆっくり、まるでスローモーションのように動きます。



ガガンボの仲間だと思うのですが、ちょっと綺麗なので、写してみました。



最後にザトウムシの仲間です。最近、この「むし」が廊下のあちこちでうろうろしています。ザトウムシは昆虫かというと脚が8本あるので違います。じゃぁ、クモかと言われるとクモではありません。それでは何かというとザトウムシです。Wikipediaによれば、むしろサソリに近い種類だそうです。

知合いの方に教えていただき、廊下のむし探検の索引を少し改良しました。

廊下のむし探検 相変わらず蛾が多い

廊下のむし探検 第84弾

今日は蛾もいろいろな種類がいました。まず、廊下の天井に大きな蛾が止まっていました。



ヤガ科のオスグロトモエです。エレベーターホールの天井に、こんな蛾が止まっていると、ちょっと気味が悪いですね。



地下駐車場の床に止まっていたものですが、これもヤガ科の蛾です。オオシラホシアツバと言います。白い点がとても目立ちます。



地下駐車場の天井の蛍光灯の枠に止まっていました。ヤガ科のシマキリガという蛾です。キリガという名前が付いていますが、こちらは初夏に発生します。



これもヤガ科のクロクモヤガです。黒っぽい蛾ですが、模様が独特なので、見分けやすいです。



この間から登場しているヤガ科のアオアツバです。後ろから撮影してみました。



この蛾も地下駐車場の天井にいました。カレハガ科のオビカレハです。数年前の改装の時に、マンションの廊下の蛍光灯をやや赤い色に変えたので、青白い色の蛍光灯がそのまま付いている地下駐車場が蛾の観察ポイントになりました。



これはシャチホコガ科のモンクロギンシャチホコです。



拡大したので大きく見えますが、実は、小さな蛾です。シャクガ科のキオビベニヒメシャクです。



似た種類が多いのですが、これはメイガ科のオオウスベニトガリメイガだと思います。これまでの記録を見ても、ほとんど、6月に採集しているので、毎年、このころに出てきているのでしょう。



これはメイガ科のキムジノメイガだと思います。



このハマキガは悩みに悩み、名前がはっきりしない蛾です。今のところ、シリグロハマキかなと思っているのですが、自信はありません。



この蛾も名前が分かりませんでした。翅の周囲にある縁毛がフラッシュをたいたことで、白く写っているのかもしれません。いずれにしても、触角が長いことを除いて、特徴がなく、名前の調べようがありません。


廊下のむし探検 蛾と蝶

廊下のむし探検 第83弾

前回の「クワガタとオオゲジ」の続きで、今回は、マンションの廊下で見た蛾と蝶を紹介します。蛾は相変わらずたくさん見られました。まず、比較的、綺麗な方から・・・。



銀色の筋が2本くっきりと見えます。小さな蛾ですが、ギンモンシマメイガといいます。普通に見られます。



以前にも登場したかもしれませんが、同じくメイガの仲間で、ホシオビホソノメイガです。この手の蛾の同定にはギザギザの筋(外横線)の曲がり方などを図鑑とじっくり比較します。



ハマキガの仲間では比較的大型です。チャハマキだと思います。私のマンションでは普通に見られます。「チャ」という名前の付く蛾は茶色という意味ではなくて、大抵、お茶の害虫であることを示しています。



キバガあたりの蛾だと思うのですが、名前がまだ分かりません。小さな蛾については、日本産蛾類標準図鑑3という本が今年1月に発行になったので、買わないといけないですね。しかし、26500円はちょっと痛いなぁと思って、もう半年間も躊躇っています。



小さな蛾で、結構、活発に飛び回ります。カメラを持って近づくと逃げるというのを繰り返し、マンションの廊下で追っかけっこをした挙句に、やっと、止まってくれました。黒い筋と長い触角が特徴で、ヒゲナガキバガ科のオビカクバネヒゲナガキバガだと思います。



似た種があるので、ちょっとはっきりしませんが、クロシタキヨトウだと思います。下翅が黒いので、展翅をするとすぐに分かるのですが。



黄色の綺麗な蛾です。エダシャクの仲間にしては変わった止まり方をします。キエダシャクです。マンションではそんなに多くは見ません。



これもシャクガの仲間で、フタテンオエダシャクといいます。普通に見られます。



同じくシャクガ科のウスオエダシャクです。極めて普通に見られます。



この蛾の名前を調べるのに手こずりました。シャクガか、ヤガの小さい種かと目星をつけて調べたのですが、なかなか分かりません。半ば、諦めているときに見つかりました。やはり黒っぽい筋が特徴で、図鑑とはだいぶ色合いが違っていました。シャクガ科のトビスジヒメナミシャクだと思います。



いかにも蛾らしい蛾になってきました。シャクガ科のクロクモエダシャクです。これも普通に見られます。



この手の蛾も似た種が多いので、外横線の曲がり方が決め手になるのですが、おそらく、シャクガ科のヒロバウスアオエダシャクだと思います。



茶色の色の蛾を出した後に、この写真を出すと、同じような蛾の仲間だなと思いますが、これはテングチョウです。一週間ほど前、外を歩いたら、新鮮なテングチョウが何匹も飛び回っていました。一斉に羽化し始めたのでしょう。マンションの廊下に来るチョウはジャノメチョウの仲間とか、このテングチョウとか、どちらかと言えば地味な種類がやってきます。

チョウと蛾はどこが違うのでしょう。この2つは同じチョウ目で、その一部をチョウと呼び、そのほかを蛾と呼んでいるので、人間とそのほかの動物は何が違うのという質問と似ています。上の写真のように翅を閉じて止まるのがチョウのような気がしますが、蛾のエゾヨツメなどは閉じて止まりますし、アゲハの仲間は翅を開いて止まるので、区別がつきません。ドイツ語やフランス語では蝶と蛾の区別をせずに、ドイツ語では共にFalterと呼びます。あえて区別を付けるときは、Nachtfalter、つまり、夜の蝶と呼んでいます。フランス語でも両方合わせてPapillonと呼んでいて、あえて蛾を言うときにはPapillon de nuit、つまり、夜の蝶と呼んでいます。この区別も、スズメガなど昼間飛ぶ蛾は山のようにいるので、あまり当てになりません。とりあえず、日本にいるチョウと蛾は触角が違います。触角の先が太くなったり、一旦、太くなってから細くなるのはチョウで、そのほかのものはすべて蛾です。逆に、なぜ、一部の種類だけチョウと呼ぶようになったのでしょうね。

廊下のむし探検 クワガタやオオゲジ

廊下のむし探検 第82弾

毎日鬱陶しい日が続いています。でも、こんな日はマンションの廊下は虫だらけなのです。今日の主人公はクワガタです。クワガタというと夏のイメージがありますが、もう出ているのですね。



地下駐車場の天井にある溝に入っていました。「クワ」がクモの巣だらけになっています。私はクワガタも詳しくないのですが、これはコクワガタでしょうか。



もう一匹大型の甲虫が天井にいました。甲虫図鑑を初めから見ていったら、ユミアシオオゴミムシダマシというのに似ている感じです。(追記2015/06/16:「原色日本壺中図鑑III」に載っているのはユミアシゴミムシダマシですね



コメツキは半ば諦め気味だったのですが、これはちょっと模様があるので、調べてみました。シモフリコメツキというのに似ています。



同じコメツキでも、こちらは全くお手上げです。



コメツキのようであり、なんとなく違うようでもあり、初め、何だか分かりませんでした。また、甲虫図鑑を初めからめくっていたら、似た種に行き当たりました。ナガクチキムシ科のオオクロホソナガクチキというのに似ている感じです。似た種にクロホソナガクチキというのもいるのですが、その区別ははっきりとは分かりません。いろいろな甲虫がいるものですね。



これは、カトウカミキリモドキとの区別がつかないのですが、何となくアオカミキリモドキではないかと思っています。この虫の体液にはカンタリジンという毒が含まれ、皮膚に触れると炎症を起こすということです。ネットで調べてみると、カミキリモドキの仲間を腕に挟み、水泡ができたら負け、できなかったら勝ちという、兵隊虫勝負という危険な遊びが流行ったこともあったそうです。信じられませんね。



これはクロヒゲナガジョウカイかなと思うのですが、どうでしょう。



この綺麗なコガネムシも名前がはっきりしません。前胸背板に長毛を欠くということと、脚が黒いので、ヒラタアオコガネかなと思うのですが、自信はありません。



触角がそれほど長くないので、おそらくクロスジヒゲナガカメムシかなと思います。



これはサシガメ科のヤニサシガメですね。





羽アリも2匹いました。相変わらず、名前は分かりません。下の羽アリは立派ですが、女王アリでしょうか。

最後にとっておきの画像です。



体長数cmの大型のゲジで、オオゲジといいます。こんな虫がうろうろされると気持ち悪いですね。
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